JP4209803B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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この発明は、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射型内燃機関に使用される燃料噴射弁に関するものである。
従来の燃料噴射弁の燃料噴射ノズルは、例えば、流体通路を形成するとともに流体下流側に向け縮径する内周面を有し、その内周面に弁座を有する弁ボディと、弁座の流体通路下流側に配置され、流体通路から流出する流体を噴射する複数の噴孔を有する噴孔プレートと、弁座に着座することにより流体通路を閉塞し、弁座から離座することにより流体通路を開放する弁部材とを備えている。弁ボディ先端面と噴孔プレートとの間には平坦な円板状の燃料室(流体室)が形成されており、この外径は弁座が着座する内周面が形成する流体下流側開口よりも大径であり、かつ、噴孔の径をdとすると複数の噴孔を配置している領域の外周側にd以上広がって形成している。そして、噴孔は流体噴射方向に向けノズルの中心軸から離れる方向に所定角度傾斜している(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−46919号公報(第2頁、図1)
従来の燃料噴射弁の燃料噴射ノズルは以上のように構成されているので、筒内直接噴射用に使用する場合、燃料噴射ノズル先端の噴孔プレートは、高温な燃焼ガスや火炎により加熱されるが、そのすぐ内側に設けられている燃料室を流れる燃料によって冷却される。しかし、噴孔は流体噴射方向に向けノズルの中心軸から離れる方向に所定角度傾斜しているので、噴孔出口部は噴孔入口部より燃料噴射弁軸心に対し外周側に配置されることになるため、噴孔出口部は冷却されにくい構造となっている。このため噴孔内の温度が高温になり、噴射後に噴孔内に残留する燃料がカーボンデポジットとなって堆積し、流量低下および噴霧変化を引き起こす場合がある。複数の噴霧で形成される噴霧角を広げようとすると、噴孔出口側がより外側へ広がることになり噴孔部へのデポジット付着が増大するため、噴霧角の拡大と性能劣化の防止の両立が困難であった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、噴孔の配置と傾きを工夫することにより、噴孔内のカーボンデポジットの生成を抑制し、噴射性能を向上させる燃料噴射弁を得ることを目的とする。
この発明に係わる燃料噴射弁は、中空円筒状の弁本体と、この弁本体の下流側先端部に設けられ中心部に下流に向けて縮径する開口部を有する弁座と、弁本体内を軸方向に移動し弁座の開口部に離接することにより開口部を開閉する弁体と、弁座の下流面に設けられ複数の噴孔を有する噴孔プレートと、弁座の下流面と噴孔プレートとの間に円板状に形成
されて開口部と噴孔とを連通するキャビティと、を備えた燃料噴射弁において、噴孔の入口部を開口部の下流側開口径よりも外周側に配置し、かつ噴孔の出口部を噴孔の入口部よりも燃料噴射弁の軸心側に配置し、噴孔を燃料噴射弁の軸方向に直角な平面に投影したときに、燃料噴射弁の軸心と噴孔の入口部中心とを結ぶ線を基準線として、噴孔の入口部中心と噴孔の出口部中心とを結ぶ線が基準線となす角をαとするとき、αを90°<α<l80°の内の所定の角度としたものである。
この発明の燃料噴射弁によれば、噴孔入口部を開口部の下流側開口径よりも外周側に配置し、かつ噴孔出口部を噴孔入口部よりも燃料噴射弁軸心側に配置し、噴孔を燃料噴射弁の軸方向に直角な平面に投影したときに、燃料噴射弁の軸心と噴孔の入口部中心とを結ぶ線を基準線として、噴孔の入口部中心と噴孔の出口部中心とを結ぶ線が基準線となす角をαとするとき、αを90°<α<l80°の内の所定の角度としたことにより、噴孔出口部は効率よく冷却されるため、噴射時に噴孔内に残留する燃料がカーポンデポジットになるのを抑制でき、燃料の流量低下および噴霧変化を防ぐことができる。また、噴霧方向に捻れを与えることができ、噴霧流が互いに衝突するのをさけることができる。
実施の形態1.
図1は実施の形態1による燃料噴射弁を示す正面断面図である。図に従って先ず燃料噴射弁の全体構成について説明する。図において、燃料は燃料噴射弁1内を図の上方から下方に流れるので、図の上方を上流側、下方を下流側と呼ぶことにする。図に示すように、燃料噴射弁1の下流先端部には弁装置2を備えており、この弁装置2は、小径円筒部3aと大径円筒部3bとを有する段付中空円筒形の弁本体3と、弁本体3の下流側先端部に設けられ中心部に下流に向けて縮径する開口部を有する弁座4と、弁本体3内にあって軸方向に移動し弁座4の開口部の傾斜面に接離することにより開口部を開閉する弁体5と、弁座4の内側に当接して設けられ弁体5を摺動可能に支持するガイド6と、弁座4の下流面に設けられて複数の噴孔7を有する噴孔プレート8と、弁座4の下流面と噴孔プレート8との間に形成されたキャビティ9と、更に、弁本体3の上流側に設けられて弁体5の移動量を規制するストッパ10とで構成されている。
弁体5の上流側にはアマチュア11が溶接等により固着されており、弁体5と一体で移動する。アマチュア11の軸線上にアマチュア11と対向し所定の間隔を保って中空円筒状のコア12が配置され、このコア12の中空部12aにはスリーブ13が位置調整されて固定されている。そして、スリーブ13に一端を係止した圧縮ばね14によって、弁体5を弁座4へ押圧する方向に付勢している。また、コア12の周囲にはボビン15に巻回されたコイル16とコネクタ17とを備えたソレノイド装置が配置されている。
そして、アマチュア11の外周には所定の間隙を保ってヨーク18が設けられており、この上流側は、ボビン15とコイル16とを包み込んでコア12に接続され、コア12と一体で磁気回路を構成する。ヨーク18の下流側は、ストッパ10を介して弁本体3の大径円筒部3bが挿入されており、先端に設けた結合部18aを大径円筒部3bと小径円筒部3aとの肩部上に折り曲げて、かしめ等により弁本体3を固定している。このように、ヨーク18は弁本体3,アマチュア11,ボビン15およびコイル16等を収納するハウジングも兼ねている。ヨーク18と同軸上に、コア12とコネクタ17部とを収納するハウジング19が設けられており、このハウジング19の上流側は図示しない燃料供給管に接続され、燃料フィルタ20を介してコア12の中空部12aに燃料が導入されるようになっている。
弁装置2の先端部の構造を更に詳細に説明する。図2は図1の弁装置先端部A部の拡大断面図である。図の(a)は正面断面図、(b)は(a)のB−B方向の断面図である。図に示すように、ガイド6は弁本体3の内径部に圧入され、続いて、中心部に下流に向けて縮径する開口部4aを有する弁座4が圧入された後、溶接部4bで弁本体3に結合する。更に、弁座4の下流側に噴孔プレート8が圧入されて、溶接部8aで結合されている。噴孔プレート8には板厚方向に貫通する複数の噴孔7が設けられている。そして、弁座4の下流面と噴孔プレート8との間に円板状をしたキャビティ9が形成され、このキャビティ9によって弁座4に設けた開口部4aと噴孔7とが連通されている。キャビティ9の内周径は開口部4aの下流側の開口径dv(以下、弁座下流側開口径と略す)よりは大径であり、このキャビティ9は噴孔7に通ずる燃料通路でもある。また、ガイド6と弁本体3との間には、軸方向の燃料通路となる外周隙間6aが形成され、ガイド6の下面には弁座4の中心孔4aへ通じるガイド溝6bが形成されている。
なお、弁座4,噴孔プレート8の圧入部の形状やガイド6の形状は一例であり本図に限定するものではない。また、キャビティ9は弁座4の下面に凹部状に形成したものを示したが、例えば噴孔プレート8側に凹部状に形成しても良い。
噴孔プレート8に設けた複数の噴孔7は、弁座下流側開口径dvよりも燃料噴射弁の軸心に対し外周側に噴孔の入口部を配置し、かつ、噴孔の出口部を入口部より軸心側に配置している。すなわち、図2(a)に示すように、噴孔7の軸心は、下流側に向けて燃料噴射弁1の軸心側へ所定の傾斜角βで傾斜させている。従って、複数の噴射孔7から傾斜して噴射された噴霧は、図のように噴霧角γの広がりを持って噴霧されることになる。なお、後述のように、噴孔7は三次元的に傾斜しているが、便宜上二次元断面図で表示している。噴霧角γも、実際は三次元的に広がる噴霧の広がり角である。
図3は、更に噴孔部を拡大した断面図である。図の(a)は正面図、(b)は(a)を矢印Cから見た噴孔部分の図である。なお、(a)は(b)に折れ線で示すD−Dの断面を示している。先の説明のように、噴孔出口部7bを噴孔入口部7aより燃料噴射弁の軸心側に配置し、噴孔7を軸線に対しβだけ傾斜させている。更に、図(b)に示すように、噴孔7を燃料噴射弁の軸方向と直角な平面に投影した時に、燃料噴射弁の軸心と噴孔入口部7a中心を結ぶ線(軸心から噴孔入口部へ向かう線)を基準線として、噴孔入口部7a中心と噴孔出口部7b中心とを結ぶ線(噴孔入口部中心から噴孔出口部中心へ向かう線)が基準線となす角をαとするとき、αを90°<α<l80°のうちの所定の角度になるように角度を持たせて噴孔を形成している。こうすることで、噴霧方向に捻れを与えて噴霧同士の衝突をさけることができる。また、傾斜角βと組み合わせて、それぞれ独自に、または両方共に変化させることにより、噴霧角γを自由に設計できる。なお、図(b)でαが180°<α<270°場合は、捻れ方向が逆になるだけで実質上は上記と同一なので、90°<α<l80°と表現するなかに含むものとする。
次に動作について説明する。例えばエンジンの制御装置から燃料噴射弁1の駆動回路(図示せず)に動作信号が送られると、燃料噴射弁1のコイル16に通電され、アマュア11,コア12,ヨーク18で構成される磁気回路に磁束が発生し、アマチュア11はコア12側へ吸引動作し、アマチュア11と一体構造である弁体5が弁座4から離れて間隙が形成される。これにより、高圧の燃料は、コア12の中空部12aから弁本体3内部を通りガイド6の外周と弁本体3との間の外周隙間6aからガイド6下面に形成されたガイド溝6bを経由し弁座4の開口部4aに流入し、キャビティ9内を径方向に流れて各噴孔7へ分配され、最後に噴孔7からエンジン筒内へと噴射される。次にエンジンの制御装置より燃料噴射弁1の駆動回路(図示せず)に動作の停止信号が送られると、コイル16への通電が停止し、磁気回路中の磁束が減少して弁体5を閉弁方向に押圧している圧縮ばね14により弁座4の開口部4aが閉じられ燃料噴射が終了する。弁体5は5a,5bでガイドされて摺動し、開弁状態では弁体5のフランジ部上面がストッパ10の下面と当接するようになっている。
筒内直接噴射用に使用する燃料噴射弁の場合、燃料噴射によって高温の燃焼ガスや火炎のために噴孔プレート8が加熱される。このとき噴孔も加熱されて高温になれば、噴孔内に残留する燃料がカーボンデポジットとなって堆積する。しかしながら、本実施の形態の噴孔は、図3のように、噴孔入口部7aを弁座下流側開口径dvより外周側に配置し、かつ噴孔出口部7bを噴孔入口部7aより燃料噴射弁軸心側に配置しているので、キャビティ9内を中心部から矢印で示すように放射状に流れる燃料によって噴孔7が効率よく冷却される。図4は、筒内直接噴射用に使用する場合、高温の燃焼ガスや火炎により噴孔プレート8が加熱されたときの、噴孔プレート8下流端面の温度分布を示す図である。図のグラフに示すように、中心部から噴孔入口部7aに至る噴孔プレート8下流端面は、その上に形成したキャビティ9内をキャビティ内周壁9aへ向かって流れる燃料によって効率よく冷却されている。噴孔入口部7aより外周側では急激に温度が上昇する。噴孔出口部7bを噴孔入口部7aより燃料噴射弁軸心側に配置することにより、噴孔7は噴孔プレート8の冷却された面内に存在するので、噴孔7が効率よく冷却されることになる。
以上のように、本実施の形態の発明によれば、複数の噴孔の噴孔入口部を弁座下流側開口径よりも外周側に配置し、かつ噴孔出口部を噴孔入口部より燃料噴射弁軸心側に配置したので、筒内直接噴射用に使用する場合、高温の燃焼ガスや火炎により噴孔プレートが加熱されても、噴孔がキャビティ内の燃料で効率よく冷却されて高温になるのを防止できる。このため、噴孔内に残留する燃料がカーボンデポジットになるのを抑制でき、燃料の流量低下および噴霧変化を防止できる。
また、噴孔を燃料噴射弁の軸方向に直角な平面に投影した時に、燃料噴射弁軸心と噴孔入口中心とを結ぶ線を基準線として、噴孔入口部中心と噴孔出口部中心とを結ぶ線が基準線となす角をαとするとき、αを90°<α<l80°の内の所定の角度としたので、上記の効果に加え、噴霧方向に捻れを与えることができ、噴霧流が互いに衝突するのをさけることができる。また、傾斜角βと組み合わせて適宜変化させることにより、複数の噴霧で形成される噴霧角γを自由に選択できるので、噴霧角を燃焼形態に適合した値に設計することができる。
実施の形態2.
図5は実施の形態2による燃料噴射弁の弁装置先端部分の拡大断面図である。燃料噴射弁全体の構成については実施の形態1で説明した図1と同様なので、説明は省略する。図の(a)は正面断面図、(b)は(a)のE方向から見た噴孔部分の図である。なお、噴孔は3次元的に傾斜しているので、分かりやすくするため(a)は(b)の折れ線F−F断面を示している。
図のように、キャビティ9は弁座下流側開口径dvより大きい外径を有し、弁座下面に円板状に形成されている。噴孔プレート21に設ける噴孔22は実施の形態1と同様に、噴孔入口部22aを弁座下流側開口径dvより外周側に位置させ、かつ噴孔出口部22bを噴孔入口部22aより燃料噴射弁軸心側に位置するように形成している。すなわち、傾斜角βを有している。また、燃料噴射弁軸心と噴孔入口部22a中心を結ぶ線を基準線として、噴孔入口部22a中心と噴孔出口部22b中心とを結ぶ線が基準線に対しαの角度を有している。
本実施の形態の特徴とするところは、噴射孔出口部22bの内径を噴孔入口部22aの内径より大きくし、噴孔を下流に向けて広がる末広がり形状としている点である。
図6は、噴孔から燃料が噴射されたときの燃料の流れを示す図である。なお、燃料の流れは右側の噴孔も同様であるが、図面の表示を省略している。図のように、噴孔入口部で剥離して噴孔壁に衝突した燃料流れが、噴孔壁を覆うような液膜を形成し、さらに(b)のG−G断面図に示すように噴孔出口部近傍では液膜が噴孔壁面に薄く広げられた状態となって筒内燃焼室に噴射される。
以上のように、本実施の形態の発明によれば、噴項を末広がり状に形成したので、噴孔入口部で剥離した燃料流れが噴孔出口部近傍では液膜となって薄く広げられて噴射されるので、良好な微粒化効果と噴霧分配性が得られる。それによって、実施の形態1の効果に加え、噴霧の集中によるA/Fの局所リッチを回避できることから燃焼性が向上し、燃料消費および排気ガスを低減したエンジン性能が得られる。
実施の形態3.
図7は実施の形態3による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の拡大断面図である。(a)は正面断面図、(b)は(a)のH方向から見た噴孔部分の図である。なお、(a)は(b)の折れ線J−J断面を示している。燃料噴射弁全体の構成は、実施の形態1で説明した図1と同様なので、説明は省略する。図において、中心線から右側が実施の形態3によるもので、中心線から左側は、比較説明のために示すものである。キャビティ9は弁座下流側開口径dvより大きい外径を有し弁座下面と噴孔プレート23との間に円板状に形成されている。これまでの実施の形態と同様に、噴孔プレート23に設けられた噴孔24は、噴孔入口部24aは弁座下流側開口径dvより外周側に位置し、かつ噴孔出口部24bを噴孔入口部24aより燃料噴射弁軸心側に位置するように形成している。
本実施の形態の噴孔の特徴は、噴孔径をdh、噴孔入口部24a外周とキャビティ9の内周壁9aとの距離をdcとするとき、dc<dhとなるように噴孔入口部24aを配置したことである。
次に、この作用について説明する。燃料がキャビティ9内を周方向へ矢印25のように進み噴孔入口部24aに流入するが、このとき、噴孔入口部24aとキャビティ9内周壁9aとの距離を狭くしているので、内周壁方向から噴孔入口部24aへの流れ込みを抑えることができ、噴孔入口部24aでの燃料流れ剥離を強化できる。もし、噴孔入口部とキャビティ内壁との距離が噴孔径より大きい場合は、図の中心線左側に示すように、噴孔プレート23中心側から噴孔入口部24a側への燃料の流れ25とキャビティ内周壁9a側から噴孔入口部24aへの流れ26とが合流し、噴孔が図のように傾いているために、噴孔入口部での燃料剥離があまり起こらなくなり、噴霧の微粒化が促進されにくい。
以上のように、本実施の形態の発明によれば、噴孔径をdh、噴孔入口部外周とキャビティ内周壁との距離をdcとするとき、dc<dhとなるように噴孔入口部を配置したことにより、噴孔入口部での燃料流れ剥離を阻害するキャビティ内周壁方向から噴孔入口部への流れ込みを抑えることができるので、実施の形態1の効果に加え、噴孔入口部での燃料流れ剥離を強化して微粒化を促進することができる。
なお、噴孔の形状は、実施の形態2のように、出口側に向けて末広がり形状とすれば、実施の形態2の効果も加えることができる。
燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射型内燃機関に使用される燃料噴射弁に適用して効果を得られる。
この発明の実施の形態1による燃料噴射弁を示す正面断面図である。 図1の弁装置先端部の拡大断面図である。 図2の要部拡大断面図である。 この発明の実施の形態1による燃料噴射弁の噴孔プレート下流端面の温度分布を示す図である。 この発明の実施の形態2による燃料噴射弁の弁装置先端部の拡大断面図である。 この発明の実施の形態2による燃料噴射弁の噴射孔から燃料が噴射されたときの燃料の流れを示す図である。 この発明の実施の形態3による燃料噴射弁の弁装置先端部の拡大断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁 3 弁本体
4 弁座 5 弁体
7,22,24 噴孔 7a,22a,24a 噴孔入口部
7b,22b,24b 噴孔出口部 8,21,23 噴孔プレート
9 キャビティ 9a キャビティ内周壁。

Claims (3)

  1. 中空円筒状の弁本体と、この弁本体の下流側先端部に設けられ中心部に下流に向けて縮径する開口部を有する弁座と、上記弁本体内を軸方向に移動し上記弁座の上記開口部に離接することにより上記開口部を開閉する弁体と、上記弁座の下流面に設けられ複数の噴孔を有する噴孔プレートと、上記弁座の下流面と上記噴孔プレートとの間に円板状に形成されて上記開口部と上記噴孔とを連通するキャビティと、を備えた燃料噴射弁において、
    上記噴孔の入口部を上記開口部の下流側開口径よりも外周側に配置し、かつ上記噴孔の出口部を上記噴孔の入口部よりも上記燃料噴射弁の軸心側に配置し
    上記噴孔を上記燃料噴射弁の軸方向に直角な平面に投影したときに、上記燃料噴射弁の軸心と上記噴孔の入口部中心とを結ぶ線を基準線として、上記噴孔の入口部中心と上記噴孔の出口部中心とを結ぶ線が上記基準線となす角をαとするとき、αを90°<α<l80°の内の所定の角度としたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項記載の燃料噴射弁において、上記噴孔の出口部の内径を上記噴孔の入口部の内径より大きくして末広がり形状としたことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1又は請求項2記載の燃料噴射弁において、上記噴孔の入口部の噴孔径をdh、上記噴孔の入口部外周と上記キャビティの内周壁との距離をdcとするとき、dc<dhとなるように上記噴孔の入口部を配置したことを特徴とする燃料噴射弁。
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