JP4174242B2 - 自動車用ホース支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ホース、詳しくは自動車のブレーキ装置の配管の一部に用いられる油圧ホース等の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
四輪自動車で用いられるブレーキ装置では、マスターシリンダーから発生した油圧をキャリパーに伝達する配管の一部にホース(油圧ホース)が用いられており、そのホースの両端に口金具を締結し、その口金具にて相手部品に接続されている。この油圧ホースをパイプ等の相手方部品に接続するとともに車体に固定するため、従来は、車体にブラケットを取付け、このブラケットに油圧ホース端部の金具(口金具)をコの字形状板バネを用いて固定する、油圧ホース支持装置が用いられている(例えば、特開平10−315955)。
【0003】
例えば従来の油圧ホース支持装置は以下のように構成される。すなわち、図5〜図7に示すように、油圧ホース支持装置41は本体に取り付けられるブラケット45と、このブラケット45に保持されるホース金具46と、このホース金具46をブラケット45に固定するコの字形状板バネ47とから構成される。ブラケット45は略矩形状の本体部45aと車体への取り付け部45bとからなり、この取り付け部45bにはネジ挿通孔45cが形成されている。そして本体部45aには、油圧ホース44のホース金具46の一部を挿通させるとともに後述のホース金具46の係止部49と係合する係止孔52が設けられている。また、コの字形状板バネ47は、本体部47aから一方向へ延び、間隔を開けて対向して配設される一対の脚片部47bとからなり、脚片部47bはバネ性を持たせるため湾曲状に形成されている。さらに、ホース金具46には、油圧ホース44の取り付け側から順に、フランジ部48と、このフランジ部48の外周形状より小さい外周形状を有する係止部49と、この係止部49の外周形状よりさらに小さい外周形状を有し、かつコの字状板バネ47の自由高さ(無荷重の状態における板バネの高さ)より小さい厚みを有する頚部50と、この頚部50の外周形状より大きくかつ前記係止部49の外周形状より小さい外周形状を有する大径部51とが段状に形成されている。
【0004】
上記油圧ホース44を固定するには、まず、車体の所定箇所にブラケット45を、その取り付け部45bのネジ挿通孔45cを介してネジ止め(またはボルト止め)により固定する。次に、このブラケット45の係止孔52にホース金具46を図5中の矢印A方向より挿通させて、フランジ部48とブラケット45の裏面(紙面裏側の面)とを接触させつつ係止部49をブラケット45の係止孔52に係合させる。そして、コの字形状板バネ47を図5中の矢印B方向より差し込み、ブラケット45とホース金具46の大径部51との間(すなわち頚部50)に脚片部47bを押し込むと、湾曲状の脚片部47bのバネ作用によりブラケット45がホース金具46のフランジ部48に押し付けられてホース金具46の係止部49が係止孔52によって回動阻止された状態となり、油圧ホース44はホース金具46を介してブラケット45に固定保持される(図6および図7参照)。そののち、ホース金具46の大径部51の内部に形成されている雌ネジに油圧配管を接続することにより、マスターシリンダーとキャリパー間の油圧ホースによる接続が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、上記のような油圧ホース支持装置を用いることにより、簡便かつ迅速に油圧ホースのパイプなどへの接続と車体への固定を実現できる。
【0006】
ところが、近年、自動車の車体をコンパクト化しつつ室内空間を逆に拡大化するというデザイン上の要請により、油圧ホース配管周辺空間(タイヤハウス)が狭くなる傾向がある。タイヤハウスを現状より狭小化した場合、油圧ホース支持装置のタイヤハウス内における取り付け位置が車輪に近いため、上記従来の油圧ホース支持装置41をそのまま使用すると、車輪が操舵により回動したときに車輪の一部が油圧ホース支持装置41のブラケット45の角部45dと接触してしまう問題が生じる。そのため、車輪が操舵により回動したときに車輪と接触することがない、さらに小型化した油圧ホース支持装置の提供が要請されている。
【0007】
なお、油圧ホース支持装置の小型化にあたって、部品の設計変更に伴うコスト増を削減するためホース金具46は従来のものをそのまま使用できることが望ましい。
【0008】
また、新車の組み立て工場とユーザーが保守点検を依頼するサービス工場とは通常異なることから、小型化した油圧ホース支持装置を用いた油圧ホースを新品のものに交換する際、従来の油圧ホース支持装置の部品を混在して誤用してしまうおそれがある。
【0009】
つまり、従来は油圧ホースを新品のものに交換する際、コの字形状板バネ47の本体部47aが縦添えに折り曲げられていることから、この折り曲げ部分、特に角部47cの近傍にネジ回しの先端などを当てて図5中の矢印B方向とは逆の方向に叩くことにより、コの字状板バネ47を簡単に取り外すことができ、ホース金具46付きの油圧ホースをブラケット45から取り外すことができた。このため、ブラケット45は本体に取り付けた状態のまま、ホース金具46付きの油圧ホース44を新品に取替えて、このブラケット45に挿通し、新品のコの字状板バネ47を差し込んで固定する方法が取られていた。したがって、従来品より小型化した油圧ホース支持装置を用いた場合において同様の交換作業を行う際に、折角小型化したブラケットに、従来の角部47cのあるコの字形状板バネ47を誤って取り付けてしまうケースが想定され、その結果、この板バネ47の角部47cと車輪とが接触して重大な問題が発生してしまうことが懸念される。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、従来品と同様に簡便かつ迅速に車体に固定できることを確保しつつ、従来品よりさらに小型化するとともに、本支持装置の取替えの際における従来部品の誤用を防止できる、自動車用ホース支持装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体に取り付けられるブラケットと、このブラケットに保持されるホース金具と、このホース金具を前記ブラケットに固定する板バネとからなる自動車用ホース支持装置であって、前記ホース金具は、そのホース取り付け側から順に、フランジ部と、このフランジ部の外周形状より小さい外周形状を有する係止部と、この係止部の外周形状よりさらに小さい外周形状を有し、かつ前記板バネの自由高さより小さい厚みを有する頚部と、この頚部の外周形状より大きくかつ前記係止部の外周形状より小さい外周形状を有する大径部とが段状に設けられており、前記ブラケットは、その車体への取り付け部とは反対側の外周形状が前記フランジ部の外周形状と略同一に形成されるとともに、前記ホース金具の係止部に嵌合する係止孔と、車体への取り付け部側に一対の凹部または貫通孔が設けられ、前記板バネは、その一箇所が前記ホース金具の頚部の径よりやや狭い開放部を有し、かつこの開放部とは反対側の外周形状が前記フランジ部の外周形状と略同一で、内周形状が前記頚部の外周形状と略同一のC字形状に形成され、前記ホース金具がその大径部側から前記ブラケットに差し込まれると、前記ホース金具の係止部が前記ブラケットの係止孔の内周縁部に係止され、さらに、前記板バネがその開放部側から前記ホース金具の頚部に差し込まれると、前記板バネの両端部が前記ブラケットの一対の凹部または貫通孔にそれぞれ係合されるように構成されたことを特徴とする自動車用ホース支持装置である。
【0012】
請求項2の発明は、車体に取り付けるブラケットにホース金具を固定し保持する自動車用ホース支持装置用の板バネであって、前記ホース金具が、そのホース取り付け側から順に、フランジ部と、このフランジ部の外周形状より小さい外周形状を有する係止部と、この係止部の外周形状よりさらに小さい外周形状を有し、かつ前記板バネの自由高さより小さい厚みを有する頚部と、この頚部の外周形状より大きくかつ前記係止部の外周形状より小さい外周形状を有する大径部とが段状に設けられたものであり、前記ブラケットが、その車体への取り付け部とは反対側の外周形状が前記フランジ部の外周形状と略同一形状に形成されるとともに、前記ホース金具の係止部に嵌合する係止孔と、車体への取り付け部側に一対の凹部または貫通孔が設けられたものであり、さらに、前記ホース金具がその大径部側から前記ブラケットに差し込まれたとき、前記ホース金具の係止部が前記ブラケットの係止孔の内周縁部に係止されるように構成されたものである場合において、前記板バネが、その一箇所に前記ホース金具の頚部の径よりやや狭い開放部を有するC字形状に形成され、前記ホース金具の頚部に差し込まれると、前記板バネの両端部が前記ブラケットの一対の凹部または貫通孔にそれぞれ係合されるように構成されていることを特徴とする自動車用ホース支持装置用の板バネである。
【0013】
請求項3の発明は、車体に取り付けられ、ホース金具を板バネで固定する自動車用ホース支持装置用のブラケットであって、前記ホース金具が、そのホース取り付け側から順に、フランジ部と、このフランジ部より小さい横断面を有する係止部と、この係止部よりさらに小さい横断面を有し、かつ前記板バネの自由高さより小さい厚みを有する頚部と、この頚部より大きくかつ前記係止部より小さい横断面を有する大径部とが段状に設けられたものであり、前記板バネが、その一箇所が前記ホース金具の頚部の径よりやや狭い開放部を有し、かつこの開放部とは反対側の形状が前記フランジ部の横断面と略同一形状を有するC字形状に形成されたものである場合において、前記ブラケットが、その車体への取り付け部とは反対側の形状が前記フランジ部の横断面と略同一形状に形成されるとともに、前記ホース金具の係止部に嵌合する係止孔と、車体への取り付け部側に一対の凹部または貫通孔が設けられ、前記ホース金具がその大径部側から前記ブラケットに差し込まれると、前記ホース金具の係止部が前記ブラケットの係止孔の内周縁部に係止され、さらに、前記板バネがその開放部側から前記ホース金具の頚部に差し込まれると、前記板バネの両端部が前記ブラケットの一対の凹部または貫通孔にそれぞれ係合されるように構成されたことを特徴とする自動車用ホース支持装置用のブラケットである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては、ブレーキ装置の配管の一部に用いられる油圧ホースの支持装置を例示したが、これに限られるものではなく、パワーステアリング装置用の油圧ホースなど他の自動車用ホースの支持装置にも同様に適用できるものである。
【0015】
図1〜図3に、本発明に係る油圧ホース支持装置の実施の形態を示す。図1〜図3に示すように、油圧ホース支持装置1は、車体に取り付けられるブラケット15と、このブラケット15に保持されるホース金具16と、このホース金具16をブラケット15に固定する板バネ17とから構成される。
【0016】
ホース金具16は、上記従来品のホース金具46(図5参照)と同様、油圧ホース14を取り付ける側から順に、フランジ部18と、このフランジ部18の外周形状より小さい外周形状を有する係止部19と、この係止部19の外周形状よりさらに小さい外周形状を有し、かつ板バネ17の自由高さより小さい厚みを有する頚部20と、この頚部20の外周形状より大きくかつ係止部19の外周形状より小さい外周形状を有する大径部21とが段状に形成されたものとする。これにより、ホース金具の設計変更の必要がなく、従来部品をそのまま用いることができ、コストの上昇が防止される。また、ホース金具と油圧ホースとの組み付けを従来のカシメ装置をそのまま用いることができるため、組み付けコストの上昇も防止される。
【0017】
ブラケット15は、本体部15aと車体への取り付け部15bとで構成される。そして、本体部15aの、車体への取り付け部15bとは反対側の外周形状は、フランジ部18の外周形状と略同一に形成されており、また本体部15aには、油圧ホース14のホース金具16の一部を挿通させるとともにホース金具16の係止部19と係合する係止孔22と、後記の板バネ17の両端部24と係合する一対の貫通孔23が設けられている。なお、取り付け部15bにはネジ挿通孔15cが形成されている。
【0018】
板バネ17は、半リング状の本体部17aから一方向へ延び、間隔を開けて対向して配設される一対の脚片部17bとからなるC字形状に形成され、脚片部17bはバネ性を持たせるため湾曲状に形成されている。なお、板バネ17の材質としては、例えばSK85(JIS G 4401)などの炭素工具鋼を用いればよい。
【0019】
油圧ホース14を固定するには、まず、車体の所定箇所にブラケット15を、その取り付け部15bのネジ挿通孔15cを介してネジ止め(またはボルト止め)により固定する。次に、このブラケット15の係止孔22にホース金具16を図1中の矢印A方向より挿通させて、フランジ部18とブラケット15の裏面(紙面裏側の面)とを接触させつつ係止部19をブラケット15の係止孔22に係合させる。そして、板バネ17を図1中の矢印B方向より差し込み、ブラケット15とホース金具16の大径部21との間(すなわち頚部20)に脚片部17bを押し込むと、湾曲状の脚片部17bのバネ作用によりブラケット15がホース金具16のフランジ部18に押し付けられてホース金具16の係止部19が係止孔22によって回動阻止された状態となり、油圧ホース14はホース金具16を介してブラケット15に固定保持される(図2および図3参照)。これと同時に、板バネの両端部24が一対の貫通孔23のそれぞれに係合する。なお、両端部24は、板バネ17を頚部20へ差し込む際には差し込みやすく、かつ貫通孔23に嵌合した後は外れにくいように、例えば先端を紙面表側の方向に少し折り曲げた形状としておくことが好ましい(図1〜図3参照)。また、本体部17aは縦添えに折り曲げておいてもよい。これにより、板バネ17自身の曲げ強度が上昇するとともに、板バネ17をホース金具16の頚部20に差し込むときに、この折り曲げ部をハンマーなどで叩くことにより容易に差し込むことができるからである。なお、差し込んだ後はこの折り曲げ部は頚部20の存在により従来品のようにはネジ回しの先端を当てる余地がないため、作業員が誤って板バネ17の取り外し作業を行うことを防止できる。ホース金具16をブラケット15に固定したのち、ホース金具16の大径部21の内部に形成されている雌ネジに舵取装置本体からの油圧配管を接続することにより、マスターシリンダーとキャリパー間の油圧ホースによる接続が完了する。
【0020】
上記のようにして、従来法と同様、簡便かつ迅速に油圧ホースの舵取装置などへの接続と車体への固定を実現できる。さらに固定後には、板バネ17の両端部24をブラケット15の一対の貫通孔23にそれぞれ係合させているため、油圧ホース交換の際に、従来品のように板バネのみを外すことはできない構造となっている。このため、油圧ホース交換の際には、ブラケット15の取り付け部15bのネジ止め(またはボルト止め)を外し、ホース金具16付きの油圧ホース14、ブラケット15および板バネ17を一体の状態で取り外す。そして、新品の一組のホース金具16付きの油圧ホース14、ブラケット15および板バネ17を上記と同様の手順で車体に固定する。このため、C字形状板バネ17を従来品のコの字形状板バネ47(図4参照)と誤用することがない。
【0021】
なお、このような誤用を回避するためには、車体へのブラケット15の取り付け後にホース金具16を固定する代わりに、初めからブラケットとホース金具とを一体とした構造のものを用いることが考えられるが、以下の理由により得策ではない。すなわち、ブラケットとホース金具を一体化するためロウ付けや溶接など熟練作業を必要とし部品コストが上昇する。また、ブラケットとホース金具を一体化した場合、ホース金具に油圧ホースをカシメて組み付ける際にブラケットが邪魔になるため従来のカシメ装置をそのまま使用することができず設計変更が必要となることやカシメの作業性が著しく悪化するなどの問題が生じる。
【0022】
なお、ブラケット15に設けた一対の貫通孔23は、必ずしも貫通させずに凹部としても同様の作用効果が奏されることは明らかである。
【0023】
また、板バネ17の両端部24はその先端を紙面表側の方向に少し折り曲げた形状としておくこと(図1〜3参照)に限られるものではなく、板バネ17を頚部20へ差し込む際には差し込みやすく、かつ貫通孔23に嵌合した後は外れにくいような形状であればどのような形状であってもよい。
【0024】
図4に、本発明の別の実施の形態として、図1〜図3に示すブラケット15の貫通孔23に代えて凹部23’を設け、板バネ17の両端部24の先端を紙面裏側の方向に巻き込んだ形状とした例を示す。
【0025】
【発明の効果】
以上で説明したとおり、本発明によれば、従来品と同様に簡便かつ迅速に車体に固定できることを確保しつつ、従来品から角部をなくしてより小型化したことに加え、本支持装置の取替えの際における従来部品の誤用を防止できることにより、タイヤハウス内空間が狭くなっても従来と同様に自動車用ホースのレイアウトが可能となり、車体のコンパクト化などを実現できる自動車用ホース支持装置を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る油圧ホース支持装置の組み付け前の状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る油圧ホース支持装置を組み付けた状態を示す斜視図である。
【図3】図2におけるC−C線断面図である。
【図4】本発明の別の実施の形態に係る油圧ホース支持装置を組み付けた状態を示す断面図である。
【図5】従来の油圧ホース支持装置の組み付け前の状態を示す斜視図である。
【図6】従来の油圧ホース支持装置を組み付けた状態を示す斜視図である。
【図7】図6におけるD−D線断面図である。
【符号の説明】
1…自動車用支持装置(油圧ホース支持装置)
14…自動車用ホース(油圧ホース)
15…ブラケット
15a…本体部
15b…車体への取り付け部
15c…ネジ挿通孔
16…ホース金具
17…板バネ
17a…本体部
17b…脚片部
18…フランジ部
19…係止部
20…頚部
21…大径部
22…係止孔
23…貫通孔
23’…凹部
24…端部

Claims (3)

  1. 車体に取り付けられるブラケットと、このブラケットに保持されるホース金具と、このホース金具を前記ブラケットに固定する板バネとからなる自動車用ホース支持装置であって、
    前記ホース金具は、そのホース取り付け側から順に、フランジ部と、このフランジ部の外周形状より小さい外周形状を有する係止部と、この係止部の外周形状よりさらに小さい外周形状を有し、かつ前記板バネの自由高さより小さい厚みを有する頚部と、この頚部の外周形状より大きくかつ前記係止部の外周形状より小さい外周形状を有する大径部とが段状に設けられており、
    前記ブラケットは、その車体への取り付け部とは反対側の外周形状が前記フランジ部の外周形状と略同一に形成されるとともに、前記ホース金具の係止部に嵌合する係止孔と、後記板バネの両端部と係合する一対の凹部または貫通孔が設けられ、
    前記板バネは、その一箇所が前記ホース金具の頚部が通過する開放部を有し、かつこの開放部とは反対側の外周形状が前記フランジ部の外周形状と略同一で、内周形状が前記頚部の外周形状と略同一のC字形状に形成され、
    前記ホース金具がその大径部側から前記ブラケットに差し込まれると、前記ホース金具の係止部が前記ブラケットの係止孔の内周縁部に係止され、さらに、前記板バネがその開放部側から前記ホース金具の頚部に差し込まれると、前記板バネの両端部が前記ブラケットの一対の凹部または貫通孔にそれぞれ係合されるように構成されたことを特徴とする自動車用ホース支持装置。
  2. 車体に取り付けるブラケットにホース金具を固定し保持する自動車用ホース支持装置用の板バネであって、
    前記ホース金具が、そのホース取り付け側から順に、フランジ部と、このフランジ部の外周形状より小さい外周形状を有する係止部と、この係止部の外周形状よりさらに小さい外周形状を有し、かつ前記板バネの自由高さより小さい厚みを有する頚部と、この頚部の外周形状より大きくかつ前記係止部の外周形状より小さい外周形状を有する大径部とが段状に設けられたものであり、
    前記ブラケットが、その車体への取り付け部とは反対側の外周形状が前記フランジ部の外周形状と略同一形状に形成されるとともに、前記ホース金具の係止部に嵌合する係止孔と、後記板バネの両端部と係合する一対の凹部または貫通孔が設けられたものであり、
    さらに、前記ホース金具がその大径部側から前記ブラケットに差し込まれたとき、前記ホース金具の係止部が前記ブラケットの係止孔の内周縁部に係止されるように構成されたものである場合において、
    前記板バネが、その一箇所に前記ホース金具の頚部が通過する開放部を有するC字形状に形成され、前記ホース金具の頚部に差し込まれると、前記板バネの両端部が前記ブラケットの一対の凹部または貫通孔にそれぞれ係合されるように構成されていることを特徴とする自動車用ホース支持装置用の板バネ。
  3. 車体に取り付けられ、ホース金具を板バネで固定する自動車用ホース支持装置用のブラケットであって、
    前記ホース金具が、そのホース取り付け側から順に、フランジ部と、このフランジ部より小さい横断面を有する係止部と、この係止部よりさらに小さい横断面を有し、かつ前記板バネの自由高さより小さい厚みを有する頚部と、この頚部より大きくかつ前記係止部より小さい横断面を有する大径部とが段状に設けられたものであり、
    前記板バネが、その一箇所が前記ホース金具の頚部が通過する開放部を有し、かつこの開放部とは反対側の形状が前記フランジ部の横断面と略同一形状を有するC字形状に形成されたものである場合において、
    前記ブラケットが、その車体への取り付け部とは反対側の形状が前記フランジ部の横断面と略同一形状に形成されるとともに、前記ホース金具の係止部に嵌合する係止孔と、前記板バネの両端部と係合する一対の凹部または貫通孔が設けられ、
    前記ホース金具がその大径部側から前記ブラケットに差し込まれると、前記ホース金具の係止部が前記ブラケットの係止孔の内周縁部に係止され、さらに、前記板バネがその開放部側から前記ホース金具の頚部に差し込まれると、前記板バネの両端部が前記ブラケットの一対の凹部または貫通孔にそれぞれ係合されるように構成されたことを特徴とする自動車用ホース支持装置用のブラケット。
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