JP2007185976A - 車載機器取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載機器の安定な装着を可能にすると共に、衝撃力が加わった際に、衝撃力のエネルギーを分散させる構造を有し、しかも他製品に一部の部材が流用可能なブラケット部材を用いた車載機器取付構造を提供する。
【解決手段】側板部材12に丸穴カシメ用筒部18と長穴カシメ用筒部19とが形成され、側板部材接合用フランジ部14に丸穴20と長穴21とが設けられ、丸穴20に丸穴カシメ用筒部18が貫挿されてかしめられ、長穴21に長穴カシメ用筒部19が貫挿され屈曲されて、形成された長穴圧接リング状部19aの圧接部19bによって、長穴21の一端の長穴終端壁21aがかしめられ、オーディオ機器ユニット2に衝撃力Fが加わった際に、長穴終端壁21aと圧接部19bとの圧接が解除され、長穴21に貫挿された長穴カシメ用筒部19が長穴21内を摺動することによって衝撃力Fのエネルギーが吸収される。
【選択図】図7
【解決手段】側板部材12に丸穴カシメ用筒部18と長穴カシメ用筒部19とが形成され、側板部材接合用フランジ部14に丸穴20と長穴21とが設けられ、丸穴20に丸穴カシメ用筒部18が貫挿されてかしめられ、長穴21に長穴カシメ用筒部19が貫挿され屈曲されて、形成された長穴圧接リング状部19aの圧接部19bによって、長穴21の一端の長穴終端壁21aがかしめられ、オーディオ機器ユニット2に衝撃力Fが加わった際に、長穴終端壁21aと圧接部19bとの圧接が解除され、長穴21に貫挿された長穴カシメ用筒部19が長穴21内を摺動することによって衝撃力Fのエネルギーが吸収される。
【選択図】図7
Description
本発明は車室内のインストルメントパネルに車載機器を装着する車載機器取付構造に関するものである。
図1及び図2に基づいて、従来から知られている車載機器取付構造について説明する。
図1において、1は車室前方に設けられたインストルメントパネルであり、図2において、2はインストルメントパネル1に装着されるオーディオ機器ユニットである。
図1に示すように、インストルメントパネル1には、オーディオ機器ユニット2を収容する収容空間3が設けられ、収容空間3内部の左右両側にはオーディオ機器ユニット2を固定するステイ4が設けられている。
各ステイ4は、それぞれ上下に2つのフランジ部4aを有していて、各フランジ部4aには、それぞれ2つのネジ穴が設けられている。これらのステイ4,4はステアリングメンバ5を介して車体に固定されている。
図2に示すように、オーディオ機器ユニット2の左右両側には、オーディオ機器ユニット2とステイ4,4とを連結するブラケット部材6,6が装着される。
オーディオ機器ユニット2の左右両側面には、それぞれ4つのネジ穴2aが設けられ、ブラケット部材6の側板部7には、オーディオ機器ユニット2の4つのネジ穴2aに対応する位置に、それぞれ4つのネジ穴7aが設けられている。
側板部7の長手方向中央位置には、略L字形状を呈したL型連結部8,8が、互いに対向して側板部7に垂直な同一方向に一体形成されている。
更に、L型連結部8,8の端部には、長方形状の固定用フランジ部9,9が、側板部7とL型連結部8とに垂直に、互いに遠ざかる向きに一体形成されている。
これらの各固定用フランジ部9には、それぞれ2つのネジ穴9aが設けられている。
インストルメントパネル1にオーディオ機器ユニット2を装着する際には、ネジ10をブラケット部材6の各ネジ穴7aに挿通し、オーディオ機器ユニット2の各ネジ穴2aに螺合して、オーディオ機器ユニット2の左右両側面にブラケット部材6,6を装着する。
次に、オーディオ機器ユニット2を図1に示す収容空間3に収容して、ネジ(図示省略)によってステイ4のフランジ部4aにブラケット部材6の固定用フランジ部9を締結して、オーディオ機器ユニット2をインストルメントパネル1に装着する。
この従来例のブラケット部材6の車載機器取付構造では、ブラケット部材6の一部の強度を他の部分より弱めることで、オーディオ機器ユニット2に衝撃力が働いた際に、強度を弱めた部分が変形することで衝撃力のエネルギーを吸収するように構成されている。
この他に、特許文献1に示されるような衝撃力の吸収機能を有する車載機器の取付構造が知られている。
特開2002−211326
ところで、オーディオ機器ユニットの形状は個々のオーディオ機器ユニットで異なり、インストルメントパネルの形状、ステイの形状やオーディオ機器ユニットの装着位置なども個々の車両によって異なるため、従来例のブラケット部材6の形状もオーディオ機器ユニットや車両によって異なる。
また、ブラケット部材6は形状が複雑であり、他製品への流用が効かないので、個々のオーディオ機器ユニットや車両に対応してブラケット部材の金型を作る必要があるために、金型の製造費用が掛かり製造コストが上昇するという問題があった。
そこで、ブラケット部材6を共通部品とすると、オーディオ機器ユニットやインストルメントパネルの意匠の自由度が制限されてしまうという問題があった。
また、ブラケット部材6には、車両に衝撃力が加わった際に、接合部材等が破損して飛散したりするのを防ぐために、オーディオ機器ユニットに働く衝撃力を分散させて衝撃力のエネルギーを吸収する機能が必要である。
そこで、従来例のブラケット部材6では一部の強度を他の部分より弱くして、この機能を達成していたが、あまり強度を弱くすると走行時にオーディオ機器ユニット2が振動するなど、装着が不安定になるという問題があり、衝撃力の分散と安定した装着を両立させるのは困難であった。
そこで本発明では、車載機器の安定な装着を可能にすると共に、衝撃力が加わった際に、衝撃力のエネルギーを分散させる構造を有し、しかも他製品に一部の部材が流用可能なブラケット部材を用いた車載機器取付構造を提供することを目的にしている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、車室内前方のインストルメントパネルに設けられた車載機器用の収容空間にステイが設けられ、ブラケット部材を介して前記ステイと前記車載機器とを連結固定する車載機器取付構造であって、
前記ブラケット部材は前記車載機器に締結される側板部材と、前記ステイと前記側板部材との間に介在する連結部材とによって構成され、
前記連結部材は前記ステイに締結される固定用フランジ部と、前記側板部材にカシメ接合によって接合される側板部材接合用フランジ部とを有し、
該側板部材接合用フランジ部と前記側板部材とのうち何れか一方に丸穴と長穴とが設けられ、
何れか他方に前記丸穴と前記長穴とに各々貫挿される丸穴カシメ用筒部と長穴カシメ用筒部とが形成され、
前記丸穴に前記丸穴カシメ用筒部が貫挿され、該丸穴カシメ用筒部の突出側がかしめにより外周側に屈曲されて、前記丸穴の周囲を構成する丸穴構成壁を圧接する丸穴圧接リング状部が前記丸穴カシメ用筒部に形成され、
前記長穴に前記長穴カシメ用筒部が貫挿され、該長穴カシメ用筒部の突出側がかしめにより外周側に屈曲されて、前記長穴の長手方向一端の周囲を構成する長穴終端壁を圧接する長穴圧接リング状部が前記長穴カシメ用筒部に形成され、
前記丸穴圧接リング状部と前記長穴圧接リング状部との協働作用により前記側板部材に前記連結部材が圧着接合され、
前記ブラケット部材を介して前記収容空間内に前記車載機器が固定され、
前記車載機器に衝撃力が加わった際に、前記長穴終端壁と前記長穴圧接リング状部との圧接が解除されて、前記長穴カシメ用筒部が前記長穴に沿って摺動することで前記衝撃力のエネルギーを吸収する車載機器取付構造を特徴としている。
前記ブラケット部材は前記車載機器に締結される側板部材と、前記ステイと前記側板部材との間に介在する連結部材とによって構成され、
前記連結部材は前記ステイに締結される固定用フランジ部と、前記側板部材にカシメ接合によって接合される側板部材接合用フランジ部とを有し、
該側板部材接合用フランジ部と前記側板部材とのうち何れか一方に丸穴と長穴とが設けられ、
何れか他方に前記丸穴と前記長穴とに各々貫挿される丸穴カシメ用筒部と長穴カシメ用筒部とが形成され、
前記丸穴に前記丸穴カシメ用筒部が貫挿され、該丸穴カシメ用筒部の突出側がかしめにより外周側に屈曲されて、前記丸穴の周囲を構成する丸穴構成壁を圧接する丸穴圧接リング状部が前記丸穴カシメ用筒部に形成され、
前記長穴に前記長穴カシメ用筒部が貫挿され、該長穴カシメ用筒部の突出側がかしめにより外周側に屈曲されて、前記長穴の長手方向一端の周囲を構成する長穴終端壁を圧接する長穴圧接リング状部が前記長穴カシメ用筒部に形成され、
前記丸穴圧接リング状部と前記長穴圧接リング状部との協働作用により前記側板部材に前記連結部材が圧着接合され、
前記ブラケット部材を介して前記収容空間内に前記車載機器が固定され、
前記車載機器に衝撃力が加わった際に、前記長穴終端壁と前記長穴圧接リング状部との圧接が解除されて、前記長穴カシメ用筒部が前記長穴に沿って摺動することで前記衝撃力のエネルギーを吸収する車載機器取付構造を特徴としている。
このように構成された本願発明の請求項1記載のものは、ブラケット部材が側板部材と連結部材との別部材によって構成されているので、異なる車載機器や車両に対して側板部材を共通部品にすることで、生産ラインの合理化を図れ、製造コストを抑制することができる。
そして、側板部材及び連結部材の接合を一体形成された丸穴カシメ用筒部及び長穴カシメ用筒部による圧着接合によって行うので、例えばネジなどの他の接合部材等を必要とせず、ブラケット部材を2以上の部材で構成しても、それらを接合するのに用いられる接合部品の部品点数の増加を抑制でき、製造コストを抑えることができる。
更に、接合に丸穴と長穴とが用いられているので、衝撃力が加わって長穴圧接リング状部と長穴終端壁との圧接が解除された際に、側板部材接合用フランジ部に回転する自由度があり、長穴圧接リング状部が長穴に沿って摺動する際の摩擦や、連結部材を撓ませる際のエネルギー消費などによって、衝撃力のエネルギーの一部を吸収することができる。
以下、本発明の車載機器取付構造に係る最良の実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
〈構成〉
図1は、インストルメントパネルの斜視図である。
図1は、インストルメントパネルの斜視図である。
図1において、1は車室前方に設けられたインストルメントパネルであり、図3において、2はインストルメントパネル1に装着されるオーディオ機器ユニットである。
図1に示すように、インストルメントパネル1には、オーディオ機器ユニット2を収容する収容空間3が設けられ、収容空間3内部の左右両側にはオーディオ機器ユニット2を固定するステイ4が設けられている。
各ステイ4は、それぞれ上下に2つのフランジ部4aを有していて、各フランジ部4aには、それぞれ2つのネジ穴が設けられている。これらのステイ4,4はステアリングメンバ5を介して車体に固定されている。
図3は、実施例のオーディオ機器ユニットとブラケット部材の斜視図である。
図3に示すように、オーディオ機器ユニット2の左右両側には、オーディオ機器ユニット2とステイ4,4とを連結するブラケット部材11,11が装着される。
オーディオ機器ユニット2の左右両側面には、それぞれ4つのネジ穴2aが設けられ、ブラケット部材11を構成する側板部材12には、オーディオ機器ユニット2の4つのネジ穴2aに対応する位置に、それぞれ4つのネジ穴12aが設けられている。
側板部材12の長手方向両側の中央位置には、それぞれブラケット部材11を構成する連結部材13がバーリングカシメによって接合されている。
連結部材13は長方形状の側板部材接合用フランジ部14と、略L字形状のL型連結部15と、長方形状の固定用フランジ部16とを有している。
側板部材12の長手方向両側のL型連結部15,15は、互いに対向して側板部材12に垂直な同一方向に一体形成されている。
また、L型連結部15,15の端部には、長方形状の固定用フランジ部16,16が、側板部材12とL型連結部15とに垂直に、互いに遠ざかる向きに一体形成されている。
この固定用フランジ部16には、それぞれ2つのネジ穴16aが設けられている。
〈側板部材12と連結部材13との接合部の構成、及び、接合方法〉
図4(a),図4(b)は、それぞれ接合される前の側板部材12と連結部材13の部分拡大斜視図と、そのA−A断面図である。
〈側板部材12と連結部材13との接合部の構成、及び、接合方法〉
図4(a),図4(b)は、それぞれ接合される前の側板部材12と連結部材13の部分拡大斜視図と、そのA−A断面図である。
また、図5(a),図5(b)は、それぞれバーリングカシメによって接合された後の側板部材12と連結部材13の部分拡大斜視図と、そのA−A断面図である。
側板部材12には、図4(a)に示すように、長手方向中央の両側に、丸穴カシメ用筒部18と長穴カシメ用筒部19とがバーリングによって一体に突設形成されている。
また、側板部材接合用フランジ部14には、丸穴カシメ用筒部18と長穴カシメ用筒部19とに対応する位置に、それぞれ丸穴20と長穴21とが設けられている。
側板部材12に連結部材13を接合する際には、図4(a)に示すように、まず、丸穴20と長穴21とに、それぞれ丸穴カシメ用筒部18と長穴カシメ用筒部19とを貫挿する。
次に、図5に示すように、丸穴20に貫挿された丸穴カシメ用筒部18の突出側を外周側に屈曲させることで丸穴圧接リング状部18aを形成し、この丸穴圧接リング状部18aによって、丸穴20の周囲を構成する図4に示す丸穴構成壁20aを全周にわたって圧接する。
また、長穴21に貫挿された長穴カシメ用筒部19を長穴21の長手方向L型連結部15側の一端に当接させた状態で、長穴カシメ用筒部19の突出側を外周側に屈曲させることで長穴圧接リング状部19aを形成する。
更に、図5(b)に示すように、長穴圧接リング状部19aを長穴21の長手方向L型連結部15側に、更にかしめることによって、長穴21の長手方向L型連結部15側を構成する長穴終端壁21aを長穴圧接リング状部19aを構成する圧接部19bによって圧接する。
この際、図5(b)に示すように、長穴圧接リング状部19aの圧接部19b以外の部分を構成する非圧接部19cは、長穴21の周囲と接触しない程度に屈曲させる。
このように、丸穴圧接リング状部18aと長穴圧接リング状部19aとの協働作用により、連結部材13は側板部材12に圧着接合される。
〈カシメたがねの先端部の形状と、かしめ方法〉
図6は、長穴カシメ用筒部19の突出側を専用のカシメたがねによって、かしめる様子を表す図5のA−A断面図である。
〈カシメたがねの先端部の形状と、かしめ方法〉
図6は、長穴カシメ用筒部19の突出側を専用のカシメたがねによって、かしめる様子を表す図5のA−A断面図である。
図6において、22は長穴カシメ用筒部19を外周側に屈曲させて、かしめるための専用のカシメたがねの先端部である。
通常のたがねの先端部は、中心部と外周部の全周が先端方向に突出しているが、長穴カシメ用筒部19をかしめるための専用のカシメたがねは、図6に示すように、先端部22の中心部分22cと外周部の一部分22aが先端方向に突出し、外周部の残りの部分22bは、外周に向かうに従い、先端方向と反対向きに後退している。
図6に示されるように、このカシメたがねを用いてかしめることで、長穴カシメ用筒部19を全周にわたって屈曲させて長穴圧接リング状部19aを形成すると同時に、長穴圧接リング状部19aの圧接部19bを長穴21の長穴終端壁21aに圧接させることができる。
〈オーディオ機器ユニット2の装着方法〉
まず、図3に示すネジ17をブラケット部材11の各ネジ穴12aに挿通し、オーディオ機器ユニット2の各ネジ穴2aに螺合して、オーディオ機器ユニット2の左右両側面にブラケット部材11,11を装着する。
〈オーディオ機器ユニット2の装着方法〉
まず、図3に示すネジ17をブラケット部材11の各ネジ穴12aに挿通し、オーディオ機器ユニット2の各ネジ穴2aに螺合して、オーディオ機器ユニット2の左右両側面にブラケット部材11,11を装着する。
次に、オーディオ機器ユニット2を図1に示す収容空間3に収容して、ネジ(図示省略)によってステイ4のフランジ部4aにブラケット部材11の固定用フランジ部16を締結して、インストルメントパネル1にオーディオ機器ユニット2を装着する。
〈衝撃力が加わった際のブラケット部材11の応答〉
例えば、オーディオ機器ユニット2に車両の前方に向かう衝撃力Fが加わるものとする。
〈衝撃力が加わった際のブラケット部材11の応答〉
例えば、オーディオ機器ユニット2に車両の前方に向かう衝撃力Fが加わるものとする。
図7は、主にオーディオ機器ユニット2及びブラケット部材11の側面図である。
図7(a)は衝撃力Fが加わっていない状態の側面図であり、図7(b)は衝撃力Fが加わった状態の側面図である。
図7(b)に示すように、例えば、車両に衝撃力が加わった際に、オーディオ機器ユニット2に車両前方に衝撃力Fが加わり、この衝撃力Fによって上下のL型連結部15,15が互いに遠ざかる方向に撓む。
この時、丸穴20に貫挿された丸穴カシメ用筒部18を回転軸として、側板部材接合用フランジ部14,14の長穴21側が互いにを遠ざかるように、側板部材接合用フランジ部14,14を回転させるような力が加わる。
そして、長穴21の長穴終端壁21aを圧接していた長穴圧接リング状部19aの圧接部19bが、長穴21の長穴終端壁21aから外れて、長穴カシメ用筒部19が長穴21内を長穴21に沿って摺動する。
この摺動の際の摩擦や、L型連結部15,15を撓ませる際のエネルギー消費などによって、衝撃力Fのエネルギーを吸収する。
〈作用効果〉
ブラケット部材11は、側板部材12と連結部材13,13との3部材によって構成されているので、異なる車載機器や車両に対して側板部材12を共通部品にすることで、生産ラインの合理化を図れ、製造コストを抑制することができる。
〈作用効果〉
ブラケット部材11は、側板部材12と連結部材13,13との3部材によって構成されているので、異なる車載機器や車両に対して側板部材12を共通部品にすることで、生産ラインの合理化を図れ、製造コストを抑制することができる。
また、側板部材12及び連結部材13,13の接合は一体形成された丸穴カシメ用筒部18と長穴カシメ用筒部19とによる圧着(バーリングカシメ)によって行われる。
このため、例えば、ネジなどの他の接合部材等を必要とせず、ブラケット部材11を3部材で構成しても、それらを接合するのに用いられる接合部品の部品点数の増加を抑制でき、製造コストを抑えることができる。
更に、カシメ接合に丸穴20と長穴21とが用いられているので、衝撃力Fが加わって長穴圧接リング状部19aと長穴終端壁21aとの圧接が解除された際に、側板部材接合用フランジ部14に回転する自由度があり、図7に示すように、長穴圧接リング状部19aが長穴21に沿って摺動する際の摩擦や、L型連結部15,15を撓ませる際のエネルギー消費などによって、衝撃力Fのエネルギーを吸収することができる。
しかも、長穴圧接リング状部19aは、長穴21の長穴終端壁21aを圧接し、長穴21の長手方向両側部には接触しないので、長穴圧接リング状部19aが長穴21に沿って摺動する際に、長穴圧接リング状部19aが長穴21の両側部に引っ掛かることなく摺動し、効率よく衝撃力Fのエネルギーを吸収できる。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は本発明に含まれる。
なお、本実施例では、車両前方に向かう衝撃力Fが作用した場合の例を掲げたが、長穴圧接リング状部19aと長穴終端壁21aとの圧接が解除され、長穴圧接リング状部19aが長穴21に沿って摺動するような衝撃力であれば、必ずしも車両前方に向かう衝撃力である必要はない。
また、本実施例では、ステイ4がステアリングメンバ5を介して車体に固定されているが、ステイ4はインストルメントパネル1を介して車体に固定されていても良い。
1 インストルメントパネル
2 オーディオ機器ユニット(車載機器)
3 収容空間
4 ステイ
11 ブラケット部材
12 側板部材
13 連結部材
14 側板部材接合用フランジ部
16 固定用フランジ部
18 丸穴カシメ用筒部
18a 丸穴圧接リング状部
19 長穴カシメ用筒部
19a 長穴圧接リング状部
20 丸穴
20a 丸穴構成壁
21 長穴
21a 長穴終端壁
2 オーディオ機器ユニット(車載機器)
3 収容空間
4 ステイ
11 ブラケット部材
12 側板部材
13 連結部材
14 側板部材接合用フランジ部
16 固定用フランジ部
18 丸穴カシメ用筒部
18a 丸穴圧接リング状部
19 長穴カシメ用筒部
19a 長穴圧接リング状部
20 丸穴
20a 丸穴構成壁
21 長穴
21a 長穴終端壁
Claims (1)
- 車室内前方のインストルメントパネルに設けられた車載機器用の収容空間にステイが設けられ、ブラケット部材を介して前記ステイと前記車載機器とを連結固定する車載機器取付構造であって、
前記ブラケット部材は前記車載機器に締結される側板部材と、前記ステイと前記側板部材との間に介在する連結部材とによって構成され、
前記連結部材は前記ステイに締結される固定用フランジ部と、前記側板部材にカシメ接合によって接合される側板部材接合用フランジ部とを有し、
該側板部材接合用フランジ部と前記側板部材とのうち何れか一方に丸穴と長穴とが設けられ、
何れか他方に前記丸穴と前記長穴とに各々貫挿される丸穴カシメ用筒部と長穴カシメ用筒部とが形成され、
前記丸穴に前記丸穴カシメ用筒部が貫挿され、該丸穴カシメ用筒部の突出側がかしめにより外周側に屈曲されて、前記丸穴の周囲を構成する丸穴構成壁を圧接する丸穴圧接リング状部が前記丸穴カシメ用筒部に形成され、
前記長穴に前記長穴カシメ用筒部が貫挿され、該長穴カシメ用筒部の突出側がかしめにより外周側に屈曲されて、前記長穴の長手方向一端の周囲を構成する長穴終端壁を圧接する長穴圧接リング状部が前記長穴カシメ用筒部に形成され、
前記丸穴圧接リング状部と前記長穴圧接リング状部との協働作用により前記側板部材に前記連結部材が圧着接合され、
前記ブラケット部材を介して前記収容空間内に前記車載機器が固定され、
前記車載機器に衝撃力が加わった際に、前記長穴終端壁と前記長穴圧接リング状部との圧接が解除されて、前記長穴カシメ用筒部が前記長穴に沿って摺動することで前記衝撃力のエネルギーを吸収することを特徴とする車載機器取付構造。
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