JP4172781B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、基板を処理するための基板処理装置に関する。処理の対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等が含まれる。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板等の基板の表面に薬液による処理を施すために、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置が用いられることがある。この種の基板処理装置の中には、薬液の消費量の低減を図るために、基板の処理に用いた後の薬液を回収して、その回収した薬液(回収液)を以降の処理に再利用できるように構成されたものがある。
薬液を再利用可能な構成の基板処理装置は、たとえば、特許文献1(特開平10−172950号公報)に開示されている。この特許文献1に開示されている装置は、図6に示すように、基板の一例としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wをほぼ水平に保持して、ウエハWの中心を通る鉛直軸線まわりに回転するスピンチャック91と、このスピンチャック91を収容した有底円筒形状の処理カップ92と、処理カップ92に対して昇降可能に設けられたスプラッシュガード93とを備えている。
処理カップ92の底面には、円筒状の仕切壁921が立設されており、この仕切壁921の内側にスピンチャック91が収容されている。これにより、処理カップ92内には、スピンチャック1の周囲を取り囲むように排液溝922が形成され、仕切壁921と処理カップ92の外壁923との間に回収溝924が形成されている。そして、排液溝922には、図外の排液処理設備へと延びた排液ライン94が接続され、回収溝924には、図外の回収液処理設備へと延びた回収ライン95が接続されている。
スプラッシュガード93は、ウエハWの回転軸線に対してほぼ回転対称な形状を有しており、その内面には、ウエハWの回転軸線に対向するように開いた断面く字状の排液捕獲部931と、ウエハWの回転軸線から遠ざかるにつれて下方に向かう傾斜曲面を有する回収液捕獲部932とが形成されている。また、スプラッシュガード93には、上下駆動機構が結合されていて、この上下駆動機構によってスプラッシュガード93を昇降させることにより、スピンチャック91に保持されたウエハWの端面に、排液捕獲部931を対向させたり、回収液捕獲部932を対向させたりすることができるようになっている。
ウエハWに対して薬液による処理が行われるときには、スピンチャック91に保持されたウエハWの端面に回収液捕獲部932が対向させられる。この状態で、スピンチャック91によってウエハWが回転されつつ、その回転しているウエハWの表面に薬液が供給される。ウエハWの表面に供給された薬液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの周縁に向かって流れ、その周縁から外方(ウエハWの回転半径方向)へ飛散する。そして、ウエハWの周縁から飛散した薬液は、ウエハWの端面に対向している回収液捕獲部932によって捕獲されて、回収液捕獲部932を伝い、回収液捕獲部932の下端縁から処理カップ92の回収溝924に流下して集められて、回収溝924に接続された回収ライン95を通して回収液処理設備に回収される。
その後、ウエハWの表面に純水を供給して、ウエハWの表面に付着している薬液を純水で洗い流すリンス処理が行われる。このリンス処理時には、スプラッシュガード93が下降されて、排液捕獲部931がウエハWの端面に対向させられる。この状態で、回転しているウエハWの表面に純水が供給される。ウエハWの表面に供給された純水は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの周縁に向かって流れ、このときウエハWの表面に付着している薬液を洗い流す。そして、その薬液を含む純水は、ウエハWの周縁から外方へ飛散し、このときウエハWの端面に対向している排液捕獲部931によって捕獲されて、排液捕獲部931を伝って処理カップ92の排液溝922へと流下し、排液溝922に接続された排液ライン94を通して排液処理設備に廃棄される。
特開平10−172950号公報
特許文献1に開示されている装置は、ウエハWに対して1種類の薬液による処理を行う場合に好適に用いることができるが、ウエハWに対して互いに種類の異なる薬液を順次に供給して行う処理に用いることは好ましくない。なぜなら、特許文献1に開示されている装置では、ウエハWに対して互いに種類の異なる薬液を順次に供給すると、先にウエハWに供給された薬液の付着したスプラッシュガード93が他の種類の薬液の雰囲気下にさらされることによって不都合を生じるおそれがあるからである。たとえば、ウエハWに対して酸性の薬液とアルカリ性の薬液とが順次に供給される場合、酸性の薬液の付着したスプラッシュガード93がアルカリ性の薬液を含む雰囲気下にさらされて、スプラッシュガード93の内面などに酸性の薬液成分とアルカリ性の薬液成分との化学反応による塩を生じるおそれがある。
また、特許文献1に開示されている装置を用いた場合、一方の種類の薬液を回収することはできるが、他方の種類の薬液を回収することはできない。排液ライン94に三方弁を介装して、この三方弁に新たな回収ラインを接続することにより、一方の種類の薬液を回収溝924に集めて回収ライン95から回収し、他方の種類の薬液を排液溝922に集めて新たな回収ラインから回収する構成が考えられるが、このような構成では、新たな回収ラインから回収される他方の種類の薬液にリンス処理時の純水が混入してしまうので、他方の種類の薬液のみを回収することはできない。
そこで、この発明の目的は、基板に対して互いに性質の異なる薬液を順次に供給して行う処理にも好適に用いることができる基板処理装置を提供することであり、とくに、基板に対して酸性の薬液とアルカリ性の薬液とを順次に供給して行う処理に適用された場合に、酸性の薬液成分とアルカリ性の薬液成分との化学反応による塩の発生を防止することができる基板処理装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、基板の処理に用いた複数種の薬液を分別して回収することができる基板処理装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、処理対象の基板(W)を保持して回転させる基板保持手段(1)と、この基板保持手段を収容した処理カップ(5;50)と、この処理カップの上方において、基板の回転軸線を中心とする同心二重輪状に設けられた外側および内側のスプラッシュガード(7,8;7,80)と、上記基板保持手段、上記外側のスプラッシュガードおよび上記内側のスプラッシュガードのうちの少なくとも2つを互いに独立して上記処理カップに対して昇降させることにより、上記基板保持手段ならびに上記外側および内側のスプラッシュガードを相対的に昇降させる昇降手段(11,85;11,805)とを含み、上記外側のスプラッシュガードは、上記基板保持手段に保持されて回転している基板からの飛沫を捕獲するための第1の捕獲部(81)を有し、上記昇降手段による上記基板保持手段ならびに上記外側および内側のスプラッシュガードの相対的な昇降により、上記第1の捕獲部が上記基板保持手段に対して露出する状態と、上記第1の捕獲部が上記基板保持手段に対して上記内側のスプラッシュガードに隠される状態とを取り得ることを特徴とする基板処理装置である。
請求項2記載の発明は、上記外側のスプラッシュガードは、上記基板保持手段に保持されて回転している基板からの飛沫を捕獲するための第2の捕獲部(82)を有し、上記昇降手段による上記基板保持手段ならびに上記外側および内側のスプラッシュガードの相対的な昇降により、上記第2の捕獲部が上記基板保持手段に対して露出する状態と、上記第2の捕獲部が上記基板保持手段に対して上記内側のスプラッシュガードに隠される状態とを取り得ることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置である。
請求項3に記載の発明は、上記内側のスプラッシュガードは、上記基板保持手段に保持されて回転している基板からの飛沫を捕獲するための第3および第4の捕獲部(71,72)を有し、上記昇降手段による上記基板保持手段ならびに上記外側および内側のスプラッシュガードの相対的な昇降により、上記第1、第2、第3および第4の捕獲部が上記基板保持手段に保持された基板の端面に選択的に対向可能であることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置である。
請求項4に記載の発明は、上記処理カップは、各上記捕獲部に対応する溝を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置である。
また、請求項記載の発明は、上記基板保持手段に保持された基板に第1の薬液を供給する第1薬液供給手段(3)と、上記基板保持手段に保持された基板に第1の薬液とは性質の異なる第2の薬液を供給する第2薬液供給手段(2;21,22)とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
請求項1記載の構成によれば、基板保持手段を収容した処理カップの上方に第1および第2のスプラッシュガードが二重輪状に設けられていて、基板保持手段ならびに第1および第2のスプラッシュガードを相対的に昇降させることができる。
これにより、基板処理装置が、基板保持手段に保持された基板に第1の薬液を供給する第1薬液供給手段と、基板保持手段に保持された基板に第1の薬液とは性質の異なる第2の薬液を供給する第2薬液供給手段とをさらに含み(請求項)、第1の薬液による処理と第2の薬液による処理とを順次に行うものである場合に、基板に対して第1の薬液による処理が行われているときには、第1のスプラッシュガードを当該基板の周囲を取り囲む位置に配置し、基板に対して第2の薬液による処理が行われているときには、第2のスプラッシュガードを当該基板の周囲を取り囲む位置に配置することにより、第1の薬液の付着した第1のスプラッシュガードが第2の薬液を含む雰囲気下にさらされるのを防止でき、第2の薬液の付着した第2のスプラッシュガードが第1の薬液を含む雰囲気下にさらされるのを防止することができる。
よって、第1の薬液が酸性の薬液であり、第2の薬液がアルカリ性の薬液であっても、第1および第2のスプラッシュガードの内面などで酸性の薬液成分とアルカリ性の薬液成分との化学反応による塩が生じるのを防止することができる。
第1および第2の薬液は、請求項6に記載のように、互いに濃度の異なる同一種の薬液であってもよいし、請求項7に記載のように、互いに温度の異なる同一種の薬液であってもよい。また、請求項8に記載のように、第1の薬液が酸性の薬液であり、第2の薬液がアルカリ性の薬液であってもよい。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を概念的に示す断面図である。この基板処理装置は、基板の一例であるウエハWに酸性の薬液(以下「酸薬液」という。)およびアルカリ性の薬液(以下「アルカリ薬液」という。)を順次に供給して、そのウエハWに対して処理を施すための装置であって、ウエハWをほぼ水平に保持して鉛直軸線まわりに回転するスピンチャック1と、このスピンチャック1に保持されたウエハWの上面に酸薬液を供給するための酸薬液ノズル2と、スピンチャック1に保持されたウエハWの上面にアルカリ薬液を供給するためのアルカリ薬液ノズル3と、スピンチャック1に保持されたウエハWの上面にリンス液を供給するためのリンス液ノズル4とを備えている。リンス液としては、たとえば、DIW(脱イオン化された純水)を用いることができる。
スピンチャック1は、有底円筒状の処理カップ5内に収容されている。処理カップ5の底面には、4つの円筒状仕切壁51,52,53,54が、スピンチャック1(ウエハW)の回転軸線を中心とする同心輪状に、スピンチャック1の周囲を取り囲んで立設されている。これにより、処理カップ5内には、スピンチャック1と最も内側の円筒状仕切壁51との間に第1排液溝55、円筒状仕切壁51とこの円筒状仕切壁51に対向した円筒状仕切壁52との間に第1回収溝56、円筒状仕切壁52とこの円筒状仕切壁52に対向した円筒状仕切壁53との間に第2排液溝57、円筒状仕切壁53とこの円筒状仕切壁53に対向した円筒状仕切壁54との間に第2回収溝58、円筒状仕切壁54と処理カップ5の外壁(図示せず)との間に第3排液溝59がそれぞれ形成されている。
第1排液溝55、第2排液溝57および第3排液溝59には、それぞれ排液ライン61,62,63が接続されている。また、第1回収溝56には、アルカリ薬液回収処理設備(図示せず)へと延びたアルカリ薬液回収ライン64が接続されており、第2回収溝58には、酸薬液回収処理設備(図示せず)へと延びた酸薬液回収ライン65が接続されている。
処理カップ5の上方には、それぞれウエハWの回転軸線に対してほぼ回転対称な形状を有するスプラッシュガード7,8が二重輪状に設けられている。
内側のスプラッシュガード7は、第1排液溝55および第1回収溝56の上方に配置されている。スプラッシュガード7の内面には、上部にウエハWの回転軸線に対向するように開いた断面く字状のリンス液捕獲部71が形成され、下部にウエハWの回転軸線から遠ざかるにつれて下方に向かう傾斜曲面を有する薬液捕獲部72が形成されている。薬液捕獲部72の下端は、第1回収溝56内に入り込んで、円筒状仕切壁52の内面に適所で固定されている。これにより、スプラッシュガード7は、処理カップ5に対して固定的に設けられている。また、リンス液捕獲部71の下端縁と薬液捕獲部72の上端縁とは、円筒面73によって接続されている。円筒面73は、第1回収溝56の上方に位置しており、その下端縁(薬液捕獲部72の上端縁)と処理カップ5の円筒状仕切壁51との間には、上下方向に所定の間隔が空けられている。
外側のスプラッシュガード8は、第2排液溝57および第2回収溝58の上方に配置されている。スプラッシュガード8の内面には、上部にウエハWの回転軸線に対向するように開いた断面く字状のリンス液捕獲部81が形成され、下部にウエハWの回転軸線から遠ざかるにつれて下方に向かう傾斜曲面を有する薬液捕獲部82が形成されている。薬液捕獲部82の下端は、第2回収溝58の上方に位置している。また、リンス液捕獲部81の下端縁と薬液捕獲部82の上端縁とは、円筒面83によって接続されている。円筒面83は、第2回収溝58の上方に位置しており、薬液捕獲部82の上端付近には、処理カップ5の円筒状仕切壁53を受け入れるための仕切壁収納溝84が形成されている。
外側のスプラッシュガード8には、このスプラッシュガード8を昇降させるためのガード昇降機構85が結合されている。ガード昇降機構85は、たとえば、図2に示すように、ボールねじ機構を含む構成である。すなわち、ガード昇降機構85は、処理カップ5の底面を貫通して、その上端がスプラッシュガード8の上端部に固定された支持部材851と、支持部材851の下端に取り付けられたボールナット852と、このボールナット852が螺合したねじ軸853と、ねじ軸853に回転力を与えるモータ854とを備えている。モータ854からねじ軸853に回転力を与えて、ねじ軸853を正逆方向に回転させると、ボールナット852がねじ軸853に沿って上下動し、これに伴って、支持部材851とともにスプラッシュガード8が昇降する。
また、この実施形態では、スピンチャック1にチャック昇降機構11が結合されていて、このチャック昇降機構11によるスピンチャック1の昇降とガード昇降機構85によるスプラッシュガード8の昇降との組合せによって、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面に、スプラッシュガード7のリンス液捕獲部71および薬液捕獲部72、ならびにスプラッシュガード8のリンス液捕獲部81および薬液捕獲部82を選択的に対向させることができる。また、スピンチャック1に保持されたウエハWよりも下方にスプラッシュガード7,8が位置して、そのウエハWの側方にスプラッシュガード7,8が存在していない状態にすることができる。なお、スプラッシュガード7,8の上面は、水平であってもよいし、あるいは、その上面に液滴が溜まるのを防止するように、外方に向かって下る傾斜面であってもよい。
チャック昇降機構11およびガード昇降機構85は、マイクロコンピュータを含む構成の制御装置Cによって動作が制御されるようになっている。さらに、スピンチャック1には、スピンチャック1に回転力を与えるためのチャック回転機構12が結合されており、このチャック回転機構12の動作も制御装置Cによって制御されるようになっている。
図3.1および図3.2は、ウエハWの処理時におけるスピンチャック1およびスプラッシュガード8の動作の様子を図解的に示す断面図である。処理対象のウエハWの搬入前は、スピンチャック1が最上方位置に上げられるとともに、スプラッシュガード8が最下方位置に下げられることにより、スピンチャック1によるウエハWの保持位置の側方には、スプラッシュガード7,8が存在していない。
処理対象のウエハWが搬入されてきて、そのウエハWがスピンチャック1に保持されると、図3.1(a)に示すように、ウエハWの端面がスプラッシュガード7の薬液捕獲部72(円筒面73の下端縁と処理カップ5の円筒状仕切壁51との間の隙間)に対向する位置までスピンチャック1が下降される。そして、その状態でウエハW(スピンチャック1)が回転されて、その回転しているウエハWの上面の中央部にアルカリ薬液ノズル3からアルカリ薬液が供給される。ウエハWの上面に供給されたアルカリ薬液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの上面に拡がり、ウエハWの周縁から側方へと飛散する。これにより、ウエハWの上面にアルカリ薬液が隈無く行き渡り、ウエハWの上面に対するアルカリ薬液による処理が達成される。
このときウエハWの周縁から振り切られて側方に飛散したアルカリ薬液は、スプラッシュガード7の薬液捕獲部72に捕獲される。そして、薬液捕獲部72に捕獲されたアルカリ薬液は、薬液捕獲部72を伝って、薬液捕獲部72の下端縁から処理カップ5の第1回収溝56に流下して集められて、その第1回収溝56に接続されたアルカリ薬液回収ライン64を通してアルカリ薬液回収処理設備に回収される。
ウエハWへのアルカリ薬液の供給が所定時間にわたって行われると、アルカリ薬液ノズル3からのアルカリ薬液の供給が停止される。この後、スピンチャック1が少し上昇されて、図3.1(b)に示すように、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面がスプラッシュガード7のリンス液捕獲部71に対向される。そして、その状態で、アルカリ薬液による処理時から引き続いて回転しているウエハWの上面の中央部にリンス液ノズル4からリンス液が供給される。ウエハWの上面に供給されたリンス液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの上面に拡がり、ウエハWの周縁から側方へと飛散する。これにより、ウエハWの上面に付着しているアルカリ薬液がリンス液で洗い流される。
ウエハWの周縁から振り切られて側方に飛散したアルカリ薬液を含むリンス液は、このときウエハWの端面に対向しているスプラッシュガード7のリンス液捕獲部71に捕獲される。そして、リンス液捕獲部71に捕獲されたリンス液は、リンス液捕獲部71から円筒面73を伝って、円筒面73の下端縁から処理カップ5の第1排液溝55に流下し、その第1排液溝55に接続された排液ライン61を通して排出(廃棄)される。
このように、ウエハWに対するアルカリ薬液による処理およびその後のリンス処理が行われている期間は、スピンチャック1に保持されたウエハWの周囲がスプラッシュガード7によって包囲される。言い換えれば、アルカリ薬液の雰囲気が生じうる期間は、スピンチャック1に保持されたウエハWの周囲にスプラッシュガード7が配置された状態にされる。
ウエハWへのリンス液の供給が所定時間にわたって行われると、リンス液ノズル4からのリンス液の供給が停止される。この後、スピンチャック1が最上方位置まで上昇され、また、スプラッシュガード8が最上方位置まで上昇されて、図3.1(c)に示すように、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面がスプラッシュガード8の薬液捕獲部82に対向する。そして、その状態で、リンス処理時から引き続いて回転しているウエハWの上面の中央部に酸薬液ノズル2から酸薬液が供給される。ウエハWの上面に供給された酸薬液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの上面に拡がり、ウエハWの周縁から側方へと飛散する。これにより、ウエハWの上面に酸薬液が隈無く行き渡り、ウエハWの上面に対する酸薬液による処理が達成される。
ウエハWの周縁から振り切られて側方に飛散した酸薬液は、スプラッシュガード8の薬液捕獲部82に捕獲される。薬液捕獲部82に捕獲された酸薬液は、薬液捕獲部82を伝って、薬液捕獲部82の下端縁から処理カップ5の第2回収溝58に流下して集められる。そして、第2回収溝58に接続された酸薬液回収ライン65を通して、酸薬液回収処理設備に回収される。
ウエハWへの酸薬液の供給が所定時間にわたって行われると、酸薬液ノズル2からの酸薬液の供給が停止される。この後、スプラッシュガード8が少し下降されて、図3.2(d)に示すように、スプラッシュガード8のリンス液捕獲部81がスピンチャック1に保持されたウエハWの端面に対向する。そして、その状態で、酸薬液による処理時から引き続いて回転しているウエハWの上面の中央部にリンス液ノズル4からリンス液が供給される。ウエハWの上面に供給されたリンス液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの上面に拡がり、ウエハWの周縁から側方へと飛散する。これにより、ウエハWの上面に付着している酸薬液がリンス液で洗い流される。
ウエハWの周縁から振り切られて側方に飛散した酸薬液を含むリンス液は、このときウエハWの端面に対向しているスプラッシュガード8のリンス液捕獲部81に捕獲される。そして、リンス液捕獲部81に捕獲されたリンス液は、リンス液捕獲部81から円筒面83を伝って、円筒面83の下端縁から処理カップ5の第2排液溝57に流下し、その第2排液溝57に接続された排液ライン62を通して排出(廃棄)される。
このように、ウエハWに対する酸薬液による処理およびその後のリンス処理が行われている期間は、スピンチャック1に保持されたウエハWの周囲がスプラッシュガード8によって包囲される。言い換えれば、酸薬液の雰囲気が生じうる期間は、スピンチャック1に保持されたウエハWの周囲にスプラッシュガード8が配置された状態にされる。
ウエハWへのリンス液の供給が所定時間にわたって行われると、リンス液ノズル4からのリンス液の供給が停止される。そして、スピンチャック1が最上方位置まで上昇され、また、スプラッシュガード8が最下方位置まで下降されて、図3.2(e)に示すように、スピンチャック1に保持されたウエハWの側方にスプラッシュガード7,8が存在していない状態にされる。この後、ウエハW(スピンチャック1)の回転速度が予め定める高回転速度に上げられて、リンス処理後のウエハWの表面に付着しているリンス液を遠心力で振り切って乾燥させるスピンドライ処理が所定の乾燥時間にわたって行われる。スピンドライ処理が終了すると、スピンチャック1によるウエハWの回転が止められて、スピンチャック1から処理後のウエハWが搬出されていく。
スピンドライ処理時にウエハWから振り切られたリンス液は、ウエハWの側方へ大きく飛んで、処理カップ5の外壁に捕獲され、その処理カップ5の外壁と円筒状仕切壁54との間の第3排液溝59に集められて、第3排液溝59に接続された排液ライン63を通して排出(廃棄)される。
以上のように、この実施形態によれば、スピンチャック1を収容した処理カップ5の上方にスプラッシュガード7,8が二重輪状に設けられていて、スピンチャック1および外側のスプラッシュガード8が昇降可能に構成されている。そして、スピンチャック1およびスプラッシュガード8の昇降の組合せによって、ウエハWに対するアルカリ薬液による処理およびその後のリンス処理が行われている期間は、ウエハWの周囲が内側のスプラッシュガード7によって包囲され、ウエハWに対する酸薬液による処理およびその後のリンス処理が行われている期間は、ウエハWの周囲が外側のスプラッシュガード8によって包囲される。これにより、アルカリ薬液の付着したスプラッシュガード7が酸性薬液を含む雰囲気下にさらされるのを防止でき、また、酸性薬液の付着したスプラッシュガード8がアルカリ薬液を含む雰囲気下にさらされるのを防止することができる。よって、スプラッシュガード7,8の内面などで酸薬液成分とアルカリ薬液成分との化学反応による塩が生じるのを防止することができる。
しかも、この実施形態では、ウエハWに対するアルカリ薬液による処理およびその後のリンス処理が行われている期間は、スプラッシュガード8が最下方位置まで下降されることにより、スプラッシュガード8によって第2回収溝58が閉じられている。よって、第2回収溝58内に酸薬液成分とアルカリ薬液成分との化学反応による塩が生じることも防止できる。
さらにまた、スプラッシュガード7の内面には、ウエハWに対するアルカリ薬液による処理時に、ウエハWから飛散するアルカリ薬液を捕獲する薬液捕獲部72と、アルカリ薬液による処理後のリンス処理時に、ウエハWから飛散するアルカリ薬液を含むリンス液を捕獲するリンス液捕獲部71とが形成されており、スプラッシュガード8の内面には、ウエハWに対する酸薬液による処理時に、ウエハWから飛散する酸薬液を捕獲する薬液捕獲部82と、酸薬液による処理後のリンス処理時に、ウエハWから飛散する酸薬液を含むリンス液を捕獲するリンス液捕獲部81とが形成されている。これにより、アルカリ薬液と酸薬液とを良好に分別して回収することができ、その回収したアルカリ薬液および酸薬液を再利用して、ウエハWに対して良好なアルカリ薬液による処理および酸薬液による処理を施すことができる。また、アルカリ薬液を含むリンス液と酸薬液を含むリンス液とを良好に分別して、それらを別々の排液ライン61,62を通して排液することができる。よって、排液ライン61,62上において、アルカリ薬液成分と酸薬液成分との化学反応による塩を生じるおそれがない。
なお、この実施形態では、スピンチャック1および外側のスプラッシュガード8が昇降可能にされた構成を取り上げたが、スピンチャック1を処理カップ5に対して固定配置し、スプラッシュガード7,8を処理カップ5に対して昇降可能に構成して、スプラッシュガード7,8の昇降の組合せにより、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面に、スプラッシュガード7のリンス液捕獲部71および薬液捕獲部72ならびにスプラッシュガード8のリンス液捕獲部81および薬液捕獲部82を選択的に対向させたり、スピンチャック1に保持されたウエハWよりも下方にスプラッシュガード7,8を位置させたりすることができるようにしてもよい。また、スピンチャック1およびスプラッシュガード7,8をそれぞれ処理カップ5に対して昇降可能に構成して、スピンチャック1およびスプラッシュガード7,8の昇降の組合せにより、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面に、スプラッシュガード7のリンス液捕獲部71および薬液捕獲部72ならびにスプラッシュガード8のリンス液捕獲部81および薬液捕獲部82を選択的に対向させたり、スピンチャック1に保持されたウエハWよりも下方にスプラッシュガード7,8を位置させたりすることができるようにしてもよい。
スプラッシュガード7,8を独立に昇降させるための機構としては、図4に示された構成を採用することができる。すなわち、内側のスプラッシュガード7を昇降させるためのガード昇降機構75は、処理カップ5の底面を貫通して、その上端がスプラッシュガード7の下端部に固定された支持部材751と、支持部材751の下端に取り付けられたボールナット752と、このボールナット752が螺合したねじ軸753と、ねじ軸753に回転力を与えるモータ754とを備えている。モータ754からねじ軸753に回転力を与えて、ねじ軸753を正逆方向に回転させると、ボールナット752がねじ軸753に沿って上下動し、これに伴って、支持部材751とともにスプラッシュガード7が昇降する。
外側のスプラッシュガード8を昇降させるための機構は、図2に示された構成と同じであるから、その構成についての説明を省略し、図4には、図2に示された各部に相当する部分に図2の場合と同一の参照符号を付している。
図5は、この発明の他の実施形態に係る基板処理装置の構成を概念的に示す断面図である。この図5において、図1に示す各部に相当する部分には、図1の場合と同一の参照符号が付されている。
この基板処理装置は、ウエハWをほぼ水平に保持して鉛直軸線まわりに回転するスピンチャック1と、このスピンチャック1に保持されたウエハWの上面に第1の酸薬液を供給するための第1酸薬液ノズル21と、スピンチャック1に保持されたウエハWの上面に第2の酸薬液を供給するための第2酸薬液ノズル22と、スピンチャック1に保持されたウエハWの上面にアルカリ薬液を供給するためのアルカリ薬液ノズル3と、スピンチャック1に保持されたウエハWの上面にリンス液を供給するためのリンス液ノズル4とを備えている。
第1の酸薬液によるウエハWの処理および第2の酸薬液によるウエハWの処理の方法は、図1に示す構成の基板処理装置における酸薬液によるウエハWの処理の方法と同様である。すなわち、スピンチャック1によってウエハWが回転される一方で、その回転しているウエハWの上面の中央部に、第1酸薬液ノズル21からの第1の酸薬液または第2酸薬液ノズルからの第2の酸薬液が供給される。また、第1の酸薬液によるウエハWの処理後および第2の酸薬液によるウエハWの処理後にそれぞれ行われるリンス処理の方法は、図1に示す構成の基板処理装置におけるリンス処理の方法と同様である。すなわち、スピンチャック1によってウエハWが回転される一方で、その回転しているウエハWの上面の中央部にリンス液ノズル4からのリンス液が供給される。
スピンチャック1は、有底円筒状の処理カップ50内に収容されている。処理カップ50の底面には、5つの円筒状仕切壁501,502,503,504,505が、スピンチャック1(ウエハW)の回転軸線を中心とする同心輪状に、スピンチャック1の周囲を取り囲んで立設されている。これにより、処理カップ50内には、スピンチャック1と最も内側の円筒状仕切壁501との間に第1排液溝506、円筒状仕切壁501とこの円筒状仕切壁501に対向した円筒状仕切壁502との間に第1回収溝507、円筒状仕切壁502とこの円筒状仕切壁502に対向した円筒状仕切壁503との間に第2排液溝508、円筒状仕切壁503とこの円筒状仕切壁503に対向した円筒状仕切壁504との間に第2回収溝509、円筒状仕切壁504とこの円筒状仕切壁504に対向した円筒状仕切壁505との間に第3回収溝510、円筒状仕切壁505と処理カップ50の外壁(図示せず)との間に第3排液溝511がそれぞれ形成されている。
第1排液溝506、第2排液溝508および第3排液溝511には、それぞれ排液ライン601,602,603が接続されている。また、第1回収溝507には、アルカリ薬液回収処理設備(図示せず)へと延びたアルカリ薬液回収ライン604が接続されている。さらに、第2回収溝509には、第1酸薬液回収処理設備(図示せず)へと延びた酸薬液回収ライン605が接続され、第3回収溝510には、第2酸薬液回収処理設備(図示せず)へと延びた酸薬液回収ライン606が接続されている。
処理カップ5の上方には、それぞれウエハWの回転軸線に対してほぼ回転対称な形状を有するスプラッシュガード7,80が二重輪状に設けられている。
外側のスプラッシュガード80は、第2排液溝508、第2回収溝509および第3回収溝510の上方に配置されている。スプラッシュガード80の内面には、上部にウエハWの回転軸線に対向するように開いた断面く字状のリンス液捕獲部801が形成されている。また、スプラッシュガード80には、リンス液捕獲部801に連続した第1円筒面802よりもウエハWの回転軸線から離れた位置において、第2円筒面803が第1円筒面802よりも下方まで延びて形成されており、さらに、その第2円筒面803よりもウエハWの回転軸線から離れた位置において、第3円筒面804が第2円筒面803よりも下方まで延びて形成されている。第1円筒面802、第2円筒面803および第3円筒面804は、それぞれ第2排液溝508、第2回収溝509および第3回収溝510の上方に位置している。
スプラッシュガード80には、このスプラッシュガード80を昇降させるためのガード昇降機構805が結合されている。ガード昇降機構805は、たとえば、図2に示されたガード昇降機構85と同様な構成である。
以上のような構成により、チャック昇降機構11によるスピンチャック1の昇降とガード昇降機構805によるスプラッシュガード80の昇降との組合せによって、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面に、スプラッシュガード7のリンス液捕獲部71および薬液捕獲部72、ならびにスプラッシュガード80のリンス液捕獲部801、第2円筒面803および第3円筒面804を選択的に対向させることができる。また、スピンチャック1に保持されたウエハWよりも下方にスプラッシュガード7,8が位置して、そのウエハWの側方にスプラッシュガード7,8が存在していない状態にすることができる。
これにより、ウエハWに対するアルカリ薬液による処理時には、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面にスプラッシュガード7の薬液捕獲部72を対向させることによって、ウエハWの周縁から飛散するアルカリ薬液を、薬液捕獲部72で捕獲して、第1回収溝507からアルカリ薬液回収ライン604を通して回収することができる。また、アルカリ薬液による処理後のリンス処理時には、ウエハWの端面にスプラッシュガード7のリンス液捕獲部71を対向させることにより、ウエハWの周縁から飛散するアルカリ薬液を含むリンス液を、リンス液捕獲部71で捕獲して、第1排液溝506から排液ライン601を通して排液することができる。
さらに、ウエハWに対する第1の酸薬液による処理時には、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面にスプラッシュガード80の第2円筒面803を対向させることによって、ウエハWの周縁から飛散する第1の酸薬液を、第2円筒面803で捕獲して、第2回収溝509から酸薬液回収ライン605を通して第1酸薬液回収処理設備に回収することができる。また、ウエハWに対する第2の酸薬液による処理時には、スピンチャック1に保持されたウエハWの端面にスプラッシュガード80の第3円筒面804を対向させることによって、ウエハWの周縁から飛散する第2の酸薬液を、第3円筒面804で捕獲して、第3回収溝510から酸薬液回収ライン606を通して第2酸薬液回収処理設備に回収することができる。さらにまた、第1の酸薬液によるウエハWの処理後および第2の酸薬液によるウエハWの処理後にそれぞれ行われるリンス処理では、ウエハWの端面にスプラッシュガード80のリンス液捕獲部801を対向させることにより、ウエハWの周縁から飛散する酸薬液を含むリンス液を、リンス液捕獲部801で捕獲して、第2排液溝508から排液ライン602を通して排液することができる。
また、ウエハWに対するアルカリ薬液による処理およびその後のリンス処理が行われている期間は、スピンチャック1に保持されたウエハWの周囲を内側のスプラッシュガード7によって包囲し、ウエハWに対する第1の酸薬液による処理、第2の酸薬液による処理、ならびに第1の酸薬液によるウエハWの処理後および第2の酸薬液によるウエハWの処理後にそれぞれ行われるリンス処理が行われている期間は、ウエハWの周囲を外側のスプラッシュガード8によって包囲することができる。よって、図1に示された構成と同様に、スプラッシュガード7,80の内面などで酸薬液成分とアルカリ薬液成分との化学反応による塩が生じるのを防止することができる。
なお、この実施形態では、スピンチャック1および外側のスプラッシュガード80が昇降可能にされた構成を取り上げたが、スピンチャック1を処理カップ50に対して固定配置して、スプラッシュガード7,80を処理カップ50に対して昇降可能に構成してもよいし、スピンチャック1およびスプラッシュガード7,80をそれぞれ処理カップ5に対して昇降可能に構成してもよい。
以上、この発明のいくつかの実施形態を説明したが、この発明はさらに他の形態で実施されてもよい。たとえば、3種の薬液を分別して回収可能な構成の一例として、図5に示された構成を取り上げて説明したが、図1に示された構成に追加して、処理カップ5の底面に円筒状仕切壁54を取り囲むように新たな円筒状仕切壁を二重に設けることにより、円筒状仕切壁54の外側に新たに排液溝および回収溝を形成するとともに、その排液溝および回収溝上にスプラッシュガード7と同様な構成のスプラッシュガードを設けた構成によっても、3種の薬液を分別して回収し、また、各薬液による処理後に行われるリンス処理で使用されたリンス液を分別して排液することができる。
さらに多くの排液溝および回収溝を形成し、これに対応してスプラッシュガード7またはスプラッシュガード80と同様な構成のスプラッシュガードを追加して設けることによって、4種以上の薬液を分別して回収し、また、各薬液による処理後に行われるリンス処理で使用されたリンス液を分別して排液することもできる。
さらにまた、処理対象の基板は、ウエハWに限らず、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディプレイパネル用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板などの他の種類の基板であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を概念的に示す断面図である。 ガード駆動機構の構成を簡略化して示す断面図である。 基板(ウエハ)の処理時におけるスピンチャックおよびスプラッシュガードの動作の様子を図解的に示す断面図(その1)である。 基板(ウエハ)の処理時におけるスピンチャックおよびスプラッシュガードの動作の様子を図解的に示す断面図(その2)である。 2つのスプラッシュガードを昇降させるための構成を簡略化して示す断面図である。 この発明の他の実施形態に係る基板処理装置の構成を概念的に示す断面図である。 薬液を再利用可能な従来の基板処理装置の構成を概念的に示す断面図である。
符号の説明
1 スピンチャック
11 チャック昇降機構
2 酸薬液ノズル
3 アルカリ薬液ノズル
4 リンス液ノズル
5 処理カップ
7 スプラッシュガード
71 リンス液捕獲部
72 薬液捕獲部
75 ガード昇降機構
8 スプラッシュガード
81 リンス液捕獲部
82 薬液捕獲部
85 ガード昇降機構
21 第1酸薬液ノズル
22 第2酸薬液ノズル
50 処理カップ
80 スプラッシュガード
801 リンス液捕獲部
803 第2円筒面
804 第3円筒面
805 ガード昇降機構
C 制御装置
W ウエハ

Claims (8)

  1. 処理対象の基板を保持して回転させる基板保持手段と、
    この基板保持手段を収容した処理カップと、
    この処理カップの上方において、基板の回転軸線を中心とする同心二重輪状に設けられた外側および内側のスプラッシュガードと、
    上記基板保持手段、上記外側のスプラッシュガードおよび上記内側のスプラッシュガードのうちの少なくとも2つを互いに独立して上記処理カップに対して昇降させることにより、上記基板保持手段ならびに上記外側および内側のスプラッシュガードを相対的に昇降させる昇降手段とを含み、
    上記外側のスプラッシュガードは、上記基板保持手段に保持されて回転している基板からの飛沫を捕獲するための第1の捕獲部を有し、
    上記昇降手段による上記基板保持手段ならびに上記外側および内側のスプラッシュガードの相対的な昇降により、上記第1の捕獲部が上記基板保持手段に対して露出する状態と、上記第1の捕獲部が上記基板保持手段に対して上記内側のスプラッシュガードに隠される状態とを取り得ることを特徴とする基板処理装置。
  2. 上記外側のスプラッシュガードは、上記基板保持手段に保持されて回転している基板からの飛沫を捕獲するための第2の捕獲部を有し、
    上記昇降手段による上記基板保持手段ならびに上記外側および内側のスプラッシュガードの相対的な昇降により、上記第2の捕獲部が上記基板保持手段に対して露出する状態と、上記第2の捕獲部が上記基板保持手段に対して上記内側のスプラッシュガードに隠される状態とを取り得ることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 上記内側のスプラッシュガードは、上記基板保持手段に保持されて回転している基板からの飛沫を捕獲するための第3および第4の捕獲部を有し、
    上記昇降手段による上記基板保持手段ならびに上記外側および内側のスプラッシュガードの相対的な昇降により、上記第1、第2、第3および第4の捕獲部が上記基板保持手段に保持された基板の端面に選択的に対向可能であることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 上記処理カップは、各上記捕獲部に対応する溝を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 上記基板保持手段に保持された基板に第1の薬液を供給する第1薬液供給手段と、
    上記基板保持手段に保持された基板に第1の薬液とは性質の異なる第2の薬液を供給する第2薬液供給手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 第1および第2の薬液は、互いに濃度の異なる同一種の薬液であることを特徴とする請求項記載の基板処理装置。
  7. 第1および第2の薬液は、互いに温度の異なる同一種の薬液であることを特徴とする請求項5または6に記載の基板処理装置。
  8. 第1の薬液は、酸性の薬液であり、
    第2の薬液は、アルカリ性の薬液であることを特徴とする請求項記載の基板処理装置。
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