JP4334452B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に種々の処理を行う基板処理方法および基板処理装置に関する。
従来より、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板等の基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。例えば、半導体デバイスの製造プロセスでは、生産効率を高めるために一連の処理の各々をユニット化し、複数の処理ユニットを統合した基板処理装置が用いられている。
この基板処理装置の処理ユニットとして、基板の洗浄を行う洗浄処理部がある。洗浄処理部においては、回転する基板の表面に薬液または純水等の洗浄液が供給され、純水等のリンス液が供給される。その後、リンス液の供給が停止され、基板が高速回転される。それにより、リンス液が遠心力により振り切られ、基板表面が乾燥する。この洗浄処理に対して、従来より以下の点が指摘されている。
上記のリンス液の供給および乾燥時において、処理対象となる基板表面が疎水性である場合、基板の洗浄不良(乾燥不良)が発生する。
例えば、極めて小さい液滴が遠心力の働く方向に沿って基板表面に残留する場合がある。この場合、パーティクルカウンタによれば、残留したリンス液がパーティクル(異物)として検出されたり、残留した液滴に起因して発生するウォーターマークがパーティクルとして検出される場合がある。
これらの課題に対して、疎水性の基板を良好に乾燥させることができる基板乾燥方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この基板乾燥方法においては、基板表面の乾燥時に基板の回転速度を段階的に増加させる。これにより、基板表面の液滴が段階的に排除され、基板が乾燥される。
特開2003−92280号公報
しかしながら、上記の基板乾燥方法においても、疎水性の基板の乾燥時において、基板表面のリンス液は基板の回転による遠心力が最も大きい基板の外縁部(基板の回転中心から最も離れた箇所)から先に外方へ飛散する。それにより、先に基板の外縁部のリンス液が除去され、最後に中心部のリンス液が外縁部に向かって移動する。
それにより、基板表面のリンス液が概ね振り切られた状態では、極めて小さい液滴が基板の回転中心から外縁部に向かって液膜の存在しない基板表面を移動する。このように、極めて小さい液滴が液膜の存在しない基板表面を移動すると、基板の回転速度を段階的に増加させても、移動経路に沿って液滴が残留する場合がある。また、このように残留した液滴は、基板の回転速度が変化しても取り除くことは困難である。
ここで、回路の高速動作のために層間絶縁膜にLow−k(低誘電率)膜を有する基板が用いられる。このLow−k膜を有する基板の表面は、細かな凹凸を有する。このように、表面に細かな凹凸を有する基板を回転させて乾燥させる場合、表面の凹凸により微細な液滴がトラップされやすい。したがって、Low−k膜からなる基板に残留する液滴を完全に除去することは非常に困難である。
本発明の目的は、基板表面を十分な清浄度で完全に乾燥させることができる基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
第1の発明に係る基板処理方法は、基板に所定の処理を行う基板処理方法であって、略水平に配置された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成する工程と、基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の中心の領域を取り囲む領域に移動させる工程と、基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の外縁部から外方へ順次排除する工程とを備え、液膜を形成する工程は、基板の全面に液膜を形成した後、基板の全面に形成された液膜の一部を吸引することにより基板の全面に形成された液膜の一部を除去する工程を含むものである。
その基板処理方法においては、略水平に配置された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜が形成され、液膜が基板の中心の領域を取り囲む領域に移動するように基板がその基板に垂直な軸の周りで回転される。これにより、基板の中心近傍が清浄となる。
その後、液膜が基板の外縁部から外方へ順次排除されるように基板がその基板に垂直な軸の周りで回転される。これにより、液膜が基板の全面を移動するので、基板の全面が清浄となる。
この場合、基板上の液膜が、分散されることなく、基板の中心の領域を取り囲んだ状態で外方へ徐々に拡がりつつ基板の外縁部から排除されるので、基板上に細やかな液滴が残留しない。その結果、十分な清浄度で完全に基板全面を乾燥させることができる。
液膜を形成する工程においては、基板の全面に液膜形成された後、基板の前面に形成された液膜の一部が吸引されることにより除去される。これにより、液膜の一部が容易に除去され、基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成することができる。
第2の発明に係る基板処理方法は、基板に所定の処理を行う基板処理方法であって、略水平に配置された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成する工程と、基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の中心の領域を取り囲む領域に移動させる工程と、基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の外縁部から外方へ順次排除する工程とを備え、液膜を形成する工程は、基板の全面に液膜を形成した後、基板の全面に形成された液膜の一部に接触部材を接触させることにより基板の全面に形成された液膜の一部を除去する工程を含むものである。
その基板処理方法においては、略水平に配置された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜が形成され、液膜が基板の中心の領域を取り囲む領域に移動するように基板がその基板に垂直な軸の周りで回転される。これにより、基板の中心近傍が清浄となる。
その後、液膜が基板の外縁部から外方へ順次排除されるように基板がその基板に垂直な軸の周りで回転される。これにより、液膜が基板の全面を移動するので、基板の全面が清浄となる。
この場合、基板上の液膜が、分散されることなく、基板の中心の領域を取り囲んだ状態で外方へ徐々に拡がりつつ基板の外縁部から排除されるので、基板上に細やかな液滴が残留しない。その結果、十分な清浄度で完全に基板全面を乾燥させることができる。
液膜を形成する工程においては、基板の全面に液膜が形成された後、基板の全面に形成された液膜の一部に接触部材が接触される。これにより、基板上に形成された液膜の一部が接触部材を伝って外部に流出し、液膜の一部が容易に除去される。それにより、基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成することができる。なお、接触部材は親水性の部材であることが好ましく、少なくとも基板の表面に比べて親水性が高いことが好ましい。
液膜を形成する工程は、撮像手段により液膜の形成される基板の上面を撮像し、基板上に形成される液膜の面積が基板の面積に対して所定の割合になるように、撮像手段により得られる画像に基づいて液膜の形成を停止することを含んでもよい。これにより、基板上に基板の面積に対して所定の割合になるような面積で、基板上の部分的な領域に液膜を正確に形成することができる。
基板が円形状である場合に、液膜を移動させる工程は、基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の中心の領域を除く環状領域に移動させることを含み、環状領域の内径は基板の直径の1/4以下であってもよい。
これにより、基板上に形成される液膜がより分散されにくくなる。それにより、基板上における細やかな液滴の残留を確実に防止することができる。
液膜を移動させる工程における基板の回転数は、液膜を排除する工程における基板の回転数よりも小さくてもよい。この場合、液膜を移動させる工程において、基板上から液膜が排除されることなく液膜を移動させることができる。
液膜を基板上で移動させる工程における基板の回転数は、20rpm以下であってもよい。これにより、液膜が基板上で移動されやすく、かつ液膜が基板上から排除されにくくなる。それにより、容易に液膜を基板の中心の領域を取り囲む領域に移動させることができる。
液膜を排除する工程における基板の回転数は、20rpmから100rpmまで連続的または段階的に増加されることを含んでもよい。これにより、基板上に形成される液膜が、分散されることなく連続的または段階的に基板の全面を基板の中央部を取り囲んだ状態で拡がり、基板の外縁部から外方へ順次排除される。それにより、基板上における細やかな液滴の残留を確実に防止することができる。
基板は表面に低誘電率膜を有してもよい。この場合、基板は疎水性の表面を有する。また、基板の表面には細やかな凹凸が形成されている。ここで、液膜を移動させる工程および液膜を排除する工程において、基板上の液膜が分散されることなく基板の全面を基板の中央部を取り囲んだ状態で拡がり、順次移動してゆく。これにより、細やかな液滴が基板の表面の凹凸にトラップされることが防止される。
の発明に係る基板処理装置は、基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、基板を略水平に保持する基板保持手段と、基板保持手段により保持された基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させる回転駆動手段と、基板上に液膜を形成する液膜形成手段と、回転駆動手段および液膜形成手段を制御する制御手段とを備え、液膜形成手段は、基板の全面に液膜が形成されるように基板上に液体を供給する液体供給手段と、この液体供給手段によって基板上に形成された液膜の一部を除去する液膜除去手段とを含み、制御手段は、基板保持手段により略水平に保持された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成するように液膜形成手段を制御し、基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の中心の領域を取り囲む領域に移動させるように回転駆動手段を制御した後、基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の外縁部から外方へ順次排除させるように回転駆動手段を制御するものである。
その基板処理装置においては、基板保持手段により基板が略平行に保持され、回転駆動手段により基板がその基板に垂直な軸の周りで回転される。また、液膜形成手段により基板上に液体が供給され、制御手段により回転駆動手段および液膜形成手段が制御される。
制御手段が液膜形成手段を制御することにより、略水平に配置された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜が形成される。また、制御手段が回転駆動手段を制御することにより、液膜が基板の中心の領域を取り囲む領域に移動するように基板がその基板に垂直な軸の周りで回転される。これにより、基板の中心が清浄となる。
さらに、制御手段が回転駆動手段を制御することにより、液膜が基板の外縁部から外方へ順次排除されるように基板がその基板に垂直な軸の周りで回転される。これにより、液膜が基板の全面を移動するので、基板の全面が清浄となる。
この場合、基板上の液膜が、分散されることなく、基板の中心の領域を取り囲んだ状態で外方へ徐々に拡がりつつ基板の外縁部から排除されるので、基板上に細やかな液滴が残留しない。その結果、十分な清浄度で完全に基板全面を乾燥させることができる。
液膜形成手段は、基板の全面に液膜が形成されるように基板上に液体を供給する液体供給手段と、この液体供給手段によって基板上に形成された液膜の一部を除去する液膜除去手段とを含。これにより、基板の全面に液膜を形成した後、形成された液膜の一部を除去することができる。それにより、基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成することができる。
本発明に係る基板処理方法および基板処理装置によれば、洗浄処理後の基板表面を十分な清浄度で完全に乾燥させることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る基板処理方法および基板処理装置について図1〜図7に基づき説明する。
以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等をいう。この基板には、表面がSiOCまたはSiCN等からなるLow−k(低誘電率)膜により被覆された基板ならびに表面が疎水性の基板およびフッ化水素等により表面が疎水性に処理されたシリコンウェハ等が含まれる。以下の説明における基板は、表面が疎水性の基板をいうものとする。
図1は本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。図1に示すように、基板処理装置100は、処理領域A,Bを有し、処理領域A,B間に搬送領域Cを有する。
処理領域Aには、制御部4、流体ボックス部2a,2bおよび洗浄処理部5a,5bが配置されている。
図1の流体ボックス部2a,2bは、それぞれ洗浄処理部5a,5bへの洗浄液の供給および洗浄処理部5a,5bからの排液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器、処理液貯留タンク等の流体関連機器を収納する。流体ボックス部2a,2bおよび洗浄処理部5a,5bの具体的な構成例については後述する。
洗浄処理部5a,5bでは、洗浄液を用いた洗浄処理およびリンス液を用いた乾燥処理が行われる。洗浄液としては、純水の他、フッ酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、シュウ酸およびアンモニア等の薬液が用いられる。リンス液としては、IPA(イソプロピルアルコール)等の有機溶剤または純水、炭酸水、水素水および電解イオン水のいずれかが用いられる。
処理領域Bには、流体ボックス部2c,2dおよび洗浄処理部5c,5dが配置されている。流体ボックス部2c,2dおよび洗浄処理部5c,5dの各々は、上記流体ボックス部2a,2bおよび洗浄処理部5a,5bと同様の構成を有し、洗浄処理部5c,5dは洗浄処理部5a,5bと同様の処理を行う。
以下、洗浄処理部5a,5b,5c,5dを処理ユニットと総称する。搬送領域Cには、基板搬送ロボットCRが設けられている。
処理領域A,Bの一端部側には、基板Wの搬入および搬出を行うインデクサIDが配置されており、インデクサロボットIRはインデクサIDの内部に設けられている。インデクサIDには、基板Wを収納するキャリア1が載置される。本実施の形態においては、キャリア1として、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)を用いているが、これに限定されるものではなく、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)等を用いてもよい。
インデクサIDのインデクサロボットIRは、矢印Uの方向に移動し、キャリア1から基板Wを取り出して基板搬送ロボットCRに渡し、逆に、一連の処理が施された基板Wを基板搬送ロボットCRから受け取ってキャリア1に戻す。
基板搬送ロボットCRは、インデクサロボットIRから渡された基板Wを指定された処理ユニットに搬送し、または、処理ユニットから受け取った基板Wを他の処理ユニットまたはインデクサロボットIRに搬送する。
本実施の形態においては、洗浄処理部5a〜5dのいずれかにおいて基板Wに洗浄処理および乾燥処理が行われた後に、基板搬送ロボットCRにより基板Wが洗浄処理部5a〜5dから搬出され、インデクサロボットIRを介してキャリア1に搬入される。
制御部4は、CPU(中央演算処理装置)を含むコンピュータ等からなり、処理領域A,Bの各処理ユニットの動作、搬送領域Cの基板搬送ロボットCRの動作およびインデクサIDのインデクサロボットIRの動作を制御する。制御部4の詳細については後述する。
図2は本発明の一実施の形態に係る基板処理装置100の洗浄処理部5a〜5dの構成を説明するための図である。
図2の洗浄処理部5a〜5dは、流体ボックス部2a〜2dより供給される洗浄液を用いて基板Wの表面に付着した不純物を洗浄処理により除去し、清浄な基板Wの表面を乾燥させる。
図2に示すように、洗浄処理部5a〜5dは、基板Wを水平に保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック21を備える。スピンチャック21は、チャック回転駆動機構36によって回転される回転軸25の上端に固定されている。
基板Wは、洗浄処理および乾燥処理を行う場合に、スピンチャック21により水平に保持された状態で回転される。
スピンチャック21の外方には、第1の回動モータ60が設けられている。第1の回動モータ60には、第1の回動軸61が接続されている。また、第1の回動軸61には、第1のアーム62が水平方向に延びるように連結され、第1のアーム62の先端に洗浄処理用ノズル50が設けられている。
第1の回動モータ60により第1の回動軸61が回転するとともに第1のアーム62が回動し、洗浄処理用ノズル50がスピンチャック21により保持された基板Wの上方に移動する。
第1の回動モータ60、第1の回動軸61および第1のアーム62の内部を通るように洗浄処理用供給管63が設けられている。洗浄処理用供給管63は流体ボックス部2a〜2dに接続されている。
洗浄処理部5a〜5dの洗浄処理用ノズル50には、洗浄液が、酸化処理用供給管63を通して流体ボックス部2a〜2dから供給される。それにより、基板Wの表面へ洗浄液を供給することができる。
また、スピンチャック21の外方に、第2の回動モータ71が設けられている。第2の回動モータ71には、第2の回動軸72が接続されている。また、第2の回動軸72には、第2のアーム73が水平方向に延びるように連結され、第2のアーム73の先端に液膜処理用ノズル70が設けられている。
第2の回動モータ71により第2の回動軸72が回転するとともに第2のアーム73が回動し、液膜処理用ノズル70がスピンチャック21により保持された基板Wの上方に移動する。
第2の回動モータ71、第2の回動軸72および第2のアーム73の内部を通るように乾燥処理用供給管74が設けられている。乾燥処理用供給管74は流体ボックス部2a〜2dに接続されている。
洗浄処理部5a〜5dの液膜処理用ノズル70には、リンス液が、乾燥処理用供給管74を通して流体ボックス部2a〜2dから供給される。それにより、基板Wの表面へリンス液を供給することができる。
洗浄処理時において洗浄処理用ノズル50は基板Wの上方に位置し、乾燥処理時において洗浄処理用ノズル50は所定の位置に退避される。
また、乾燥処理時において液膜処理用ノズル70は基板Wの上方に位置し、洗浄処理時において液膜処理用ノズル70は所定の位置に退避される。
スピンチャック21は、処理カップ23内に収容されている。処理カップ23の内側には、筒状の仕切壁33が設けられている。また、スピンチャック21の周囲を取り囲むように、基板Wの処理に用いられた処理液(洗浄液またはリンス液)を排液するための排液空間31が形成されている。さらに、排液空間31を取り囲むように、処理カップ23と仕切壁33の間に基板Wの処理に用いられた処理液を回収するための回収液空間32が形成されている。
排液空間31には、排液処理装置(図示せず)へ処理液を導くための排液管34が接続され、回収液空間32には、回収処理装置(図示せず)へ処理液を導くための回収管35が接続されている。
処理カップ23の上方には、基板Wからの処理液が外方へ飛散することを防止するためのガード24が設けられている。このガード24は、回転軸25に対して回転対称な形状からなっている。ガード24の上端部の内面には、断面く字状の排液案内溝41が環状に形成されている。
また、ガード24の下端部の内面には、外側下方に傾斜する傾斜面からなる回収液案内部42が形成されている。回収液案内部42の上端付近には、処理カップ23の仕切壁33を受け入れるための仕切壁収納溝43が形成されている。
このガード24には、ボールねじ機構等で構成されたガード昇降駆動機構(図示せず)が設けられている。ガード昇降駆動機構は、ガード24を、回収液案内部42がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する回収位置と、排液案内溝41がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する排液位置との間で上下動させる。ガード24が回収位置(図2に示すガードの位置)にある場合には、基板Wから外方へ飛散した処理液が回収液案内部42により回収液空間32に導かれ、回収管35を通して回収される。一方、ガード24が排液位置にある場合には、基板Wから外方へ飛散した処理液が排液案内溝41により排液空間31に導かれ、排液管34を通して排液される。以上の構成により、処理液の排液および回収が行われる。
本実施の形態において、図2の洗浄処理部5a〜5dはCCD(電荷結合素子)カメラ80をさらに備える。図2では、スピンチャック21の上方でかつスピンチャック21の回転中心軸と略同軸上に位置するようにCCDカメラ80が配置されている。CCDカメラ80は、乾燥処理時に基板W上面に形成される液膜を撮像する。詳細は後述する。
図2の洗浄処理部5a〜5dにおける洗浄処理および乾燥処理について図3に基づき説明する。
図3は、図2の洗浄処理部5a〜5dにおける洗浄処理時および乾燥処理時の基板Wの回転数を示すタイムチャートである。図3では、縦軸が基板Wの回転数を表し、横軸が時間を表す。
図3の時間軸に示すように、洗浄処理部5a〜5dにおいては、基板Wに対する処理工程として、基板搬入期間a、洗浄処理期間b、液膜処理期間c、基板乾燥期間dおよび基板搬出期間eが設定されている。液膜処理期間cは、液膜形成期間c1および液膜除去期間c2を含む。
図3(a)に示すように、基板Wが洗浄処理部5a〜5dに搬入される基板搬入期間aにおいて、基板Wの回転数は0rpmである。
洗浄処理期間bにおいて、基板Wの回転数は所定の回転数R1まで急激に上昇され、所定時間が経過するまで一定に維持される。その後、回転数R1より小さい回転数R2まで急激に下降される。
ここで、洗浄処理期間bでは、洗浄処理用ノズル50から基板Wに洗浄液が供給される。それにより、基板W表面の洗浄が行われる。
液膜処理期間cにおいて、基板Wの回転数は回転数R2のまま液膜形成期間c1維持された後、液膜除去期間c2の間で連続的かつ比例的に回転数R3まで上昇される。
ここで、液膜形成期間c1では、液膜処理用ノズル70から基板W上にリンス液が供給される。それにより、基板W上に部分的な液膜が形成される。基板Wへのリンス液の供給は基板Wに部分的な液膜が形成されることにより停止される。このリンス液の供給の停止は、例えば次のように行われる。
液膜形成期間c1において、CCDカメラ80が基板W上に形成される液膜を撮像する。そこで、制御部4は、CCDカメラ80により撮像された液膜の面積が基板Wの面積に対する所定の割合に達したか否かを判別する。制御部4は液膜の面積が基板Wの面積に対して所定の割合に達した場合に、液膜処理用ノズル70から基板Wへのリンス液の供給を停止させる。
これにより、基板W上の部分的な領域に液膜を正確に形成することができる。なお、所定の割合とは、例えば80%である。
なお、制御部4はCCDカメラ80を用いない場合であっても、予め液膜の面積が基板Wの面積に対して所定の割合に達するようにリンス液の供給量を設定することにより、基板Wへのリンス液の供給を制御してもよい。これにより、簡単な構成でかつ容易に基板W上の部分的な領域に液膜を形成することができる。
液膜形成期間c1においては、上記のように基板W上に部分的な液膜が形成されるとともに、形成された液膜が基板Wの回転(回転数R2)により移動する。その後、液膜除去期間c2においては、基板W上に形成された液膜が、徐々に上昇する回転数(回転数R2〜R3)とともに、取り除かれる。詳細は後述する。
乾燥処理期間dにおいては、基板Wの回転数は回転数R3から非常に高い回転数R4まで急激に上昇され、所定時間が経過するまで一定に維持された後、回転数0rpmとなるまで急激に下降される。
ここで、乾燥処理期間dでは、洗浄処理用ノズル50および液膜処理用ノズル70のいずれからも洗浄液またはリンス液は供給されない。基板Wが非常に高い回転数R4で回転することにより、基板W表面が乾燥される。基板搬出期間eにおいては、基板Wの回転数は0rpmに維持される。
上記の回転数R1は例えば300〜1000rpmであり、回転数R2は例えば20rpmである。また、回転数R3は例えば100rpmであり、回転数R4は例えば2000rpm以上である。
図3(b)に示すように、液膜形成期間c1における基板Wの回転数は、部分的な液膜が形成されるまで0rpmに維持され、その後徐々に20rpmまで上昇されてもよい。また、液膜除去期間c2において、基板Wの回転数は、例えば約4秒間で20rpmから100rpmにかけて比例的に上昇されてもよい。
図4は、液膜形成期間c1における基板W上の液膜の様子を示す図である。図4においては、基板Wの回転中心が符号WCで表され、リンス液が符号DIWで表されている。なお、図4において、基板Wの回転中心WCは、すなわち基板Wの中心であるものとする。
図4(a)は、図3(b)の液膜形成期間c1でかつ基板Wの回転数が0rpmの場合に基板W上に形成される液膜の上面図およびZ−Z線断面を示す。
基板Wの表面が疎水性である場合に基板W上にリンス液DIWが供給されると、リンス液DIWの表面張力により所定領域に液膜が形成される。ここで、本実施の形態においては、少なくとも基板Wの回転中心WC上にリンス液DIWの液膜が形成される。
図4(b)は、図3(b)の液膜形成期間c1でかつ基板Wの回転数が回転数R2となる場合に基板W上に形成される液膜の上面図およびZ−Z線断面を示す。
上記のように、液膜形成期間c1において、基板W上の液膜は基板Wの回転とともに変形する。具体的には、基板Wの回転方向に沿ってリンス液DIWも回転する。それにより、液膜を形成するリンス液DIWに遠心力が発生する。その結果、リンス液DIWの表面張力と遠心力とのバランスにより、液膜の非形成領域が基板Wの回転中心WCに向かって延びる。
図4(c)は、図3(b)の液膜形成期間c1でかつ基板Wの回転数が回転数R2で所定期間維持された場合に基板W上に形成される液膜の上面図およびZ−Z線断面を示す。
図3(b)に示すように、基板Wは回転数R2で所定期間回転される。これにより、図4(c)に示すように、基板W上の液膜は基板Wの回転中心WCを取り囲むように環状で安定する。
なお、図4(c)において、環状に形成された基板Wの回転中心WCにおける液膜の非形成領域の直径LDは、基板Wの直径LWに対して1/4以下であることが好ましい。
その後、液膜除去期間c2において、基板Wの回転数が上昇するとともに、基板W上の液膜は基板Wの外縁部から外部に向かって順次排除され、環状に形成された液膜の内径が大きくなる。その結果、基板Wの回転中心WCから外部に向かってリンス液DIWの液膜が均等に移動し、基板W上のリンス液DIWが完全に除去される。
上記のように、液膜形成期間c1において、制御部4は、洗浄処理期間bの経過後で基板W上にリンス液DIWを供給するまでの間、基板Wの回転数を0rpmとし、リンス液DIWの供給後に基板Wの回転数が低い回転数R2となるように制御してもよい。
図3の液膜除去期間c2においては、基板Wの回転数が回転数R2から回転数R3まで連続的かつ比例的に上昇されている。しかしながら、液膜除去期間c2における基板Wの回転数の上昇は、回転数R2から回転数R3まで段階的に上昇されてもよい。
本実施の形態では、液膜形成期間c1において、基板Wの中心(回転中心WC)を含む基板W上の部分的な領域に液膜が形成され、液膜が基板Wの中心の領域を取り囲む領域に移動するように基板Wが回転される。それにより、基板Wの中心が清浄となる。
また、液膜除去期間c2において、液膜が基板Wの外縁部から外方へ順次排除されるように基板Wが回転される。これにより、液膜が基板Wの全面を移動するので、基板Wの全面が清浄となる。
この場合、基板W上に形成される液膜が、分散されることなく基板Wの中心の領域を取り囲んだ状態で、外方へ徐々に拡がりつつ基板Wの外縁部から排除されるので、基板W上に細やかな液滴が残留しない。その結果、十分な清浄度で完全に基板W全面を乾燥させることができる。
上記のように、図4(c)に示される液膜の非形成領域の直径LDが、基板Wの直径LWに対して1/4以下である場合、基板W上に形成される液膜がより分散されにくくなる。それにより、基板W上における細やかな液滴の残留を確実に防止することができる。
また、上記では液膜形成期間c1における回転数R2は例えば20rpmであるとしているが、回転数R2は20rpm以下であることが好ましい。この場合、液膜が基板W上で移動されやすく、かつ液膜が基板W上から排除されにくくなる。それにより、容易に液膜を基板Wの中心の領域を取り囲む領域に移動させることができる。
さらに、上記では液膜除去期間c2において、基板Wの回転数は、20rpmから100rpmまで連続的または段階的に増加されるとしている。この場合、基板W上に形成される液膜が、分散されることなく連続的または段階的に基板Wの全面を基板Wの中央部を取り囲んだ状態で拡がり、基板Wの外縁部から外方へ順次排除される。それにより、基板W上における細やかな液滴の残留を確実に防止することができる。
本実施の形態においては、表面が疎水性の基板Wに対する処理を説明したが、処理対象となる基板WがLow−k膜により被覆された基板である場合には、次の特有の効果を得ることができる。
基板WがLow−k膜により被覆された基板である場合、その基板Wは疎水性の表面を有する。また、基板Wの表面には細やかな凹凸が形成されている。ここで、液膜形成期間c1および液膜除去期間c2においては、基板W上の液膜が分散されることなく基板Wの全面を基板Wの中央部を取り囲んだ状態で拡がり、順次移動してゆく。これにより、細やかな液滴が基板Wの表面の凹凸にトラップされることが防止される。それにより、基板WがLow−k膜により被覆された基板である場合でも、十分な清浄度で完全に基板W全面を乾燥させることが可能となる。
なお、本説明において基板Wは表面が疎水性の基板Wをいうとしている。しかしながら、本実施の形態において処理対象となる基板Wは、表面が親水性であっても上記と同様の効果を得ることができる。
例えば、表面に自然酸化膜の形成されたシリコンウェハ(ベアシリコン)は親水性の表面を有する。この基板Wに対しても、上記の各種処理が行われることにより、十分な清浄度で完全に基板W全面を乾燥させることが可能となる。
図5は、図1の基板処理装置100の制御系の構成を示すブロック図である。
制御部4は、図1のインデクサロボットIRおよび基板搬送ロボットCRの動作を制御するとともに、洗浄処理部5a〜5dおよび流体ボックス部2a〜2dの各構成部を制御する。
特に、制御部4は、洗浄処理部5a〜5dの回転駆動機構36、洗浄処理用ノズル50、第1の回動モータ60、液膜処理用ノズル70、第2の回動モータ71およびCCDカメラ80の動作を制御する。
例えば、制御部4は図3の基板搬入期間aにインデクサロボットIRおよび基板搬送ロボットCRを制御し、洗浄処理部5a〜5d内部に基板Wを搬入させる。
また、制御部4は洗浄処理期間bに基板Wへ洗浄液を供給するように流体ボックス部2a〜2d、洗浄処理用ノズル50および第1の回動モータ60を制御するとともに、回転駆動機構36を基板Wの回転数が回転数R1となるように制御する。
制御部4は、液膜形成期間c1に基板Wへリンス液を供給するように流体ボックス部2a〜2d、液膜処理用ノズル70および第2の回動モータ71を制御する。また、制御部4は液膜形成期間c1に、基板W上に形成される液膜を撮像するようにCCDカメラ80を制御する。
制御部4は、液膜形成期間c1にCCDカメラ80により得られる液膜の画像に基づいて、基板Wへのリンス液の供給を停止するように流体ボックス部2a〜2d、液膜処理用ノズル70および第2の回動モータ71を制御し、回転駆動機構36を基板Wの回転数が回転数R2となるように制御する。
制御部4は、液膜除去期間c2に回転駆動機構36を制御することにより基板Wの回転数を回転数R2から回転数R3へ徐々に上昇させる。制御部4は基板乾燥期間dに基板Wの回転数を回転数R4となるように制御する。
さらに、制御部4は、基板搬出期間eにインデクサロボットIRおよび基板搬送ロボットCRを制御し、洗浄処理部5a〜5d内部の基板Wを搬出させる。
(他の構成例)
本実施の形態において、液膜形成期間c1の基板W上への部分的な液膜の形成は下記の構成により実現してもよい。
図6および図7は、基板W上へ部分的な液膜を形成するための他の構成例を示す図である。
図6(a)に示すように、他の構成例においては、初めに液膜処理用ノズル70から基板Wの全面にリンス液DIWを供給する。そして、基板Wの全面に形成された液膜の一部を除去することにより、基板W上に部分的な液膜を形成する。
図6(b)の構成例について説明する。この場合、洗浄処理部5a〜5dはガス供給ノズル91およびガス供給機構92を備える。
図6(b)に示すように、ガス供給ノズル91の先端は基板Wの周縁部上方に位置する。ガス供給機構92は、例えばN2 ガス等の不活性ガスを基板W表面に供給する。それにより、基板W全面に形成された液膜の一部が外部に飛散される。制御部4はガス供給機構92の動作を制御する。
ここで、上記実施の形態と同様に、CCDカメラ80が基板W上に形成される液膜を撮像してもよい。この場合、制御部4は、CCDカメラ80により撮像された液膜の面積が基板Wの面積に対する所定の割合(例えば約80%)となったか否かを判別する。制御部4は液膜の面積が基板Wの面積に対して所定の割合に達した場合に、ガス供給ノズル91から基板Wへの不活性ガスの供給を停止させる。
これにより、基板Wの面積に対する液膜の面積が約80%の割合となるように液膜が基板W上に残留する。このように、図6(b)の構成例によれば、液膜の一部を容易に除去することができる。
図6(c)の構成例について説明する。この場合、洗浄処理部5a〜5dは吸引ノズル93および液膜吸引機構94を備える。
図6(c)に示すように、吸引ノズル93の先端は基板Wの周縁部に位置する。液膜吸引機構94は、例えば、エジェクタ等を備える。液膜吸引機構94は、吸引ノズル93を介して基板W上の液膜の一部を吸引する。制御部4は液膜吸引機構94の動作を制御する。
ここで、上記実施の形態と同様に、CCDカメラ80が基板W上に形成される液膜を撮像してもよい。この場合、制御部4は、CCDカメラ80により撮像された液膜の面積が基板Wの面積に対する所定の割合(例えば約80%)となったか否かを判別する。制御部4は液膜の面積が基板Wの面積に対して所定の割合に達した場合に、吸引ノズル93による液膜の吸引動作を停止させる。
これにより、基板Wの面積に対する液膜の面積が約80%の割合となるように液膜が基板W上に残留する。
なお、図6(c)においては、基板W上に形成された液膜の一部を吸引することにより除去しているが、図6(c)の吸引ノズル93および液膜吸引機構94に代えて、液膜の吸引は例えばスポンジ等により行ってもよい。このように、図6(c)の構成例によれば、液膜の一部を容易に除去することができる。
図7(d)の構成例について説明する。この場合、洗浄処理部5a〜5dは傾斜部材95および基板傾斜機構96を備える。
図7(d)に示すように、基板傾斜機構96は傾斜部材95により液膜が全面に形成された基板Wを傾斜させる。基板Wが傾斜されることにより、基板W上の液膜の一部が外部に流出する。制御部4は、基板傾斜機構96の動作を制御する。
ここで、上記実施の形態と同様に、CCDカメラ80が基板W上に形成される液膜を撮像してもよい。この場合、制御部4は、CCDカメラ80により撮像された液膜の面積が基板Wの面積に対する所定の割合(例えば約80%)となったか否かを判別する。制御部4は液膜の面積が基板Wの面積に対して所定の割合に達した場合に、基板傾斜機構96の動作を制御し、基板Wを水平姿勢に戻す。
これにより、基板Wの面積に対する液膜の面積が約80%の割合となるように液膜が基板W上に残留する。このように、図7(d)の構成例によれば、液膜の一部を容易に除去することができる。
図7(e)の構成例について説明する。この場合、洗浄処理部5a〜5dは親水性部材97および親水性部材移動機構98を備える。
図7(e)に示すように、親水性部材97は、例えば基板Wに対して略垂直に設けられた親水性の棒状部材である。親水性部材移動機構98は、親水性部材97を液膜の形成された基板Wの周縁部に接触させる。これにより、疎水性の基板W上に形成された液膜の一部が親水性部材97に接触され、液膜の一部(リンス液DIW)が親水性部材97に沿うように外部に流出される。制御部4は、親水性部材移動機構98の動作を制御する。
ここで、上記実施の形態と同様に、CCDカメラ80が基板W上に形成される液膜を撮像してもよい。この場合、制御部4は、CCDカメラ80により撮像された液膜の面積が基板Wの面積に対する所定の割合(例えば約80%)となったか否かを判別する。制御部4は液膜の面積が基板Wの面積に対して所定の割合に達した場合に、親水性部材移動機構98の動作を制御し、基板Wの周縁部から親水性部材97を離間させる。
これにより、基板Wの面積に対する液膜の面積が約80%の割合となるように液膜が基板W上に残留する。このように、図7(e)の構成例によれば、液膜の一部を容易に除去することができる。
本実施の形態において、図3の液膜形成期間c1に基板W上に液膜を形成する工程が液膜を形成する工程に相当し、図3の液膜形成期間c1に図6および図7の構成により基板W上の液膜の一部を除去する工程が液膜の一部を除去する工程に相当し、図3の液膜形成期間c1にCCDカメラ80を用いることによりまたは予め所定のリンス液の供給量を設定することにより基板Wへのリンス液の供給を制御する工程が基板上の部分的な領域に液体を供給する工程に相当する。
また、図3の液膜形成期間c1に基板Wが回転数R2で所定期間回転され、基板W上の液膜が基板Wの回転中心WCを取り囲むように環状で安定する工程が液膜を移動させる工程に相当し、図3の液膜除去期間c2に基板W上に形成された液膜が徐々に上昇する回転数(回転数R2〜R3)とともに、取り除かれる工程が液膜を排除する工程に相当する。
さらに、親水性部材97が接触部材に相当し、CCDカメラ80が撮像手段に相当し、図4(c)で示される液膜の非形成領域の直径LDが環状領域の内径に相当し、図4(c)で示される基板Wの直径LWが基板の直径に相当する。
回転数R2が液膜を移動させる工程における基板の回転数に相当し、回転数R2よりも大きく回転数R3以下の回転数が液膜を排除する工程における基板の回転数に相当する。
スピンチャック21が基板保持手段に相当し、チャック回転駆動機構36が回転駆動機構に相当し、液膜処理用ノズル70が液膜形成手段および液体供給手段に相当し、制御部4が制御部に相当する。
また、ガス供給ノズル91およびガス供給機構92、吸引ノズル93および液膜吸引機構94、傾斜部材95および基板傾斜機構96または親水性部材97および親水性部材移動機構98が液膜除去手段に相当する。
本発明に係る基板処理方法および基板処理装置は、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板等の基板への酸化膜の形成等のために利用可能である。
本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の洗浄処理部の構成を説明するための図である。 図2の洗浄処理部における洗浄処理時、液膜処理時、および乾燥処理時の基板の回転数を示すタイムチャートである。 液膜形成期間における基板上の液膜の様子を示す図である。 図1の基板処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 基板上へ部分的な液膜を形成するための他の構成例を示す図である。 基板上へ部分的な液膜を形成するための他の構成例を示す図である。
符号の説明
4 制御部
21 スピンチャック
36 チャック回転駆動機構
70 液膜処理用ノズル
80 CCDカメラ
97 親水性部材
100 基板処理装置
a 基板搬入期間
b 洗浄処理期間
c 液膜処理期間
d 基板乾燥期間
c1 液膜形成期間
c2 液膜除去期間
e 基板搬出期間
DIW リンス液
LD 液膜の非形成領域の直径
LW 基板の直径
R1〜R4 回転数
W 基板
WC 基板の回転中心

Claims (9)

  1. 基板に所定の処理を行う基板処理方法であって、
    略水平に配置された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成する工程と、
    基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の中心の領域を取り囲む領域に移動させる工程と、
    基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の外縁部から外方へ順次排除する工程とを備え、
    前記液膜を形成する工程は、基板の全面に液膜を形成した後、基板の全面に形成された液膜の一部を吸引することにより前記基板の全面に形成された液膜の一部を除去する工程を含むことを特徴とする基板処理方法。
  2. 基板に所定の処理を行う基板処理方法であって、
    略水平に配置された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成する工程と、
    基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の中心の領域を取り囲む領域に移動させる工程と、
    基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の外縁部から外方へ順次排除する工程とを備え、
    前記液膜を形成する工程は、基板の全面に液膜を形成した後、基板の全面に形成された液膜の一部に接触部材を接触させることにより前記基板の全面に形成された液膜の一部を除去する工程を含むことを特徴とする基板処理方法。
  3. 前記液膜を形成する工程は、撮像手段により液膜の形成される基板の上面を撮像し、基板上に形成される液膜の面積が基板の面積に対して所定の割合になるように、撮像手段により得られる画像に基づいて液膜の形成を停止することを含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板処理方法。
  4. 基板が円形状である場合に、前記液膜を移動させる工程は、基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより液膜を基板の中心の領域を除く環状領域に移動させることを含み、前記環状領域の内径は基板の直径の1/4以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理方法。
  5. 前記液膜を移動させる工程における基板の回転数は、前記液膜を排除する工程における基板の回転数よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理方法。
  6. 前記液膜を基板上で移動させる工程における基板の回転数は、20rpm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理方法。
  7. 前記液膜を排除する工程における基板の回転数は、20rpmから100rpmまで連続的または段階的に増加されることを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基板処理方法。
  8. 基板は表面に低誘電率膜を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の基板処理方法。
  9. 基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、
    基板を略水平に保持する基板保持手段と、
    前記基板保持手段により保持された基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させる回転駆動手段と、
    基板上に液膜を形成する液膜形成手段と、
    前記回転駆動手段および前記液膜形成手段を制御する制御手段とを備え、
    前記液膜形成手段は、基板の全面に液膜が形成されるように基板上に液体を供給する液体供給手段と、この液体供給手段によって基板上に形成された液膜の一部を除去する液膜除去手段とを含み、
    前記制御手段は、
    前記基板保持手段により略水平に保持された基板の中心を含む基板上の部分的な領域に液膜を形成するように前記液膜形成手段を制御し、
    基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより前記液膜を基板の中心の領域を取り囲む領域に移動させるように前記回転駆動手段を制御した後、
    基板をその基板に垂直な軸の周りで回転させることにより前記液膜を基板の外縁部から外方へ順次排除させるように前記回転駆動手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
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