JP4732918B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法および基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4732918B2
JP4732918B2 JP2006044221A JP2006044221A JP4732918B2 JP 4732918 B2 JP4732918 B2 JP 4732918B2 JP 2006044221 A JP2006044221 A JP 2006044221A JP 2006044221 A JP2006044221 A JP 2006044221A JP 4732918 B2 JP4732918 B2 JP 4732918B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
pure water
water
soluble alcohol
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006044221A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007227467A (ja
Inventor
彰夫 橋詰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2006044221A priority Critical patent/JP4732918B2/ja
Publication of JP2007227467A publication Critical patent/JP2007227467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4732918B2 publication Critical patent/JP4732918B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Description

この発明は、シリコン半導体ウエハなどの基板を処理するための基板処理方法および基板処理装置に関する。
半導体装置の製造工程では、たとえば、シリコン半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面を洗浄する処理が行われる。
枚葉式の洗浄処理を実施するための装置は、複数本のチャックピンでウエハをほぼ水平に保持しつつ、そのウエハを回転させるスピンチャックを備えている。そして、ウエハがスピンチャックに保持されて回転されつつ、その回転状態のウエハの表面に薬液が供給される。この薬液による処理の後には、ウエハの表面に純水が供給されて、その純水で薬液を洗い流すための純水リンス処理が行われる。また、純水リンス処理後のウエハの表面には純水が付着しているので、スピンチャックによるウエハの回転速度が上昇されて、ウエハの表面の純水を振り切って乾燥させるためのスピンドライ処理が行われる。
特開平11−102882号公報
ところが、ウエハの表面に純水が付着したまま、スピンドライ処理が行われると、ウエハに付着している純水と、純水中に存在する酸素またはウエハの周囲の雰囲気中の酸素と、ウエハを構成するシリコンとが反応し、その反応生成物を含む純水がウエハの表面から乾燥することによって、スピンドライ処理後のウエハの表面にウォータマーク(乾燥跡)が発生することがある。とくに、薬液としてふっ酸が用いられた場合、そのふっ酸による処理後のウエハの表面にベアシリコンが露出し、ウエハの表面が疎水性を示すため、スピンドライ処理後のウエハの表面にウォータマークが発生しやすい。
そこで、この発明の目的は、ウォータマークの発生を防止することができる基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、回転状態の基板(W)に純水を供給して、基板に付着している残留物を純水で洗い流す純水リンス処理工程(S2)と、純水が付着している基板に水溶性アルコールを供給する水溶性アルコール供給工程(S4)と、前記水溶性アルコール供給工程に引き続いて、水溶性アルコールの供給を停止して基板上に水溶性アルコールが液膜を形成して滞留した状態を維持する水溶性アルコールパドル工程(S5)と、前記水溶性アルコールパドル工程に引き続いて、基板の回転速度を上昇させて、基板上の水溶性アルコールを振り切るスピンドライ処理工程(S6)とを含むことを特徴とする、基板処理方法である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この方法では、純水が付着した基板に対する水溶性アルコールの供給が行われた後、水溶性アルコールの供給を停止し、その基板上に水溶性アルコールが液膜を形成して滞留した状態が維持される。そして、基板上に水溶性アルコールが滞留した状態から、基板の回転速度が上昇されて、その基板上の水溶性アルコールを振り切るスピンドライ処理が行われる。
水溶性アルコールの供給により、基板に付着している純水が押し流されて排除され、その後、基板上に水溶性アルコールが滞留している間に、基板に残留している純水が水溶性アルコールに溶け込む。そのため、基板に純水が付着した状態でスピンドライ処理が行われるのを防止することができ、酸素を含む雰囲気下であっても、ウォータマークの発生を防止することができる。
また、水溶性アルコールは、純水よりも揮発性が高く、かつ、純水よりも表面張力が小さいので、スピンドライ処理により、純水が溶け込んだ水溶性アルコールを基板上から速やかに排除することができる。そのため、スピンドライ処理に要する時間の短縮を図ることができる。
請求項2記載の発明は、前記純水リンス処理工程に引き続いて、基板上に純水が液膜を形成して滞留した状態を維持する純水パドル工程(S3)をさらに含み、前記水溶性アルコール供給工程は、前記純水パドル工程に引き続いて行われることを特徴とする、請求項1記載の基板処理方法である。
この方法によれば、基板に付着している残留物が純水で洗い流された後、基板に対する水溶性アルコールの供給が開始されるまでの間、基板上に純水が液膜を形成して滞留した状態が維持され、その基板の表面に酸素を含む雰囲気が接することがないので、ウォータマークの発生を一層防止することができる。
請求項3記載の発明は、前記水溶性アルコール供給工程は、前記純水リンス処理工程の終了前に開始されることを特徴とする、請求項1記載の基板処理方法である。
この方法によれば、回転状態の基板に対する純水の供給を停止する前に、基板に対する水溶性アルコールの供給が開始されるので、基板の表面に純水の水滴が付着している状態で酸素を含む雰囲気が接することを防止でき、ウォータマークの発生を一層防止することができる。
請求項4記載の発明は、前記純水リンス処理工程に先立って、回転状態の基板に薬液を供給して、基板に対して薬液による処理を実施する薬液処理工程(S1)をさらに含み、前記純水リンス処理工程は、前記薬液処理工程後の基板に付着している薬液を純水で洗い流す工程であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理方法である。
この方法によれば、基板に付着している薬液を純水で洗い流すことができる。
請求項5記載の発明は、前記薬液は、ふっ酸であることを特徴とする、請求項4記載の基板処理方法である。
たとえば、シリコン基板に対してふっ酸による処理が行われる場合、ふっ酸による処理後の基板の表面は疎水性を示すが、前述したように、基板に純水が付着した状態でスピンドライ処理が行われるのを防止することができるので、そのような場合でも、ウォータマークの発生を防止することができる。
請求項6記載の発明は、前記純水リンス処理工程は、疎水性を示す基板の表面に純水を供給して、基板の表面に付着している残留物を純水で洗い流す工程であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理方法である。
基板の表面が疎水性を示す場合でも、前述したように、基板に純水が付着した状態でスピンドライ処理が行われるのを防止することができるので、ウォータマークの発生を防止することができる。
ここで、疎水性を示す表面としては、ふっ酸による処理後の表面に限らず、ベアシリコンが露出した表面、ポリシリコン膜が形成された表面、Low−k膜が形成された表面などを例示することができる。
請求項7記載の発明は、基板(W)をほぼ水平に保持する基板保持手段(1)と、前記基板保持手段に保持された基板を回転させる基板回転手段(5)と、前記基板保持手段に保持された基板に純水を供給する純水供給手段(3,12)と、前記基板保持手段に保持された基板に水溶性アルコールを供給する水溶性アルコール供給手段(4,13)と、前記基板回転手段による回転状態の基板に対して、前記純水供給手段により純水が供給され、前記水溶性アルコール供給手段により水溶性アルコールが供給された後に、水溶性アルコールの供給が停止されて当該基板上に水溶性アルコールが液膜を形成して滞留した状態が維持され、その後、前記基板回転手段による当該基板の回転速度が上昇されて、基板上の水溶性アルコールが振り切られるように、前記基板回転手段、前記純水供給手段および前記水溶性アルコール供給手段を制御する制御手段(14)とを含むことを特徴とする、基板処理装置である。
この構成によれば、請求項1に関連して述べた効果と同様な効果を達成することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図解的な側面図である。
この基板処理装置は、ウエハWを1枚ずつ処理する枚葉式の装置であり、ウエハWをほぼ水平に保持するスピンチャック1と、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面(上面)に薬液を供給するための薬液ノズル2と、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面に純水を供給するための純水ノズル3と、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面に水溶性アルコールを供給するための水溶性アルコールノズル4とを備えている。
スピンチャック1は、モータ5と、このモータ5の駆動力によって鉛直軸線まわりに回転される円盤状のスピンベース6と、このスピンベース6の周縁部の複数箇所にほぼ等角度間隔で設けられ、基板Wをほぼ水平な姿勢で挟持するための複数個の挟持部材7とを備えている。
複数個の挟持部材7によってウエハWを挟持した状態で、モータ5が駆動されると、その駆動力によってスピンベース6が鉛直軸線まわりに回転され、そのスピンベース6とともに、ウエハWがほぼ水平な姿勢を保った状態で鉛直軸線まわりに回転される。
なお、スピンチャック1としては、このような構成のものに限らず、たとえば、ウエハWの裏面(非デバイス面)を真空吸着することにより、ウエハWを水平な姿勢で保持し、さらにその状態で鉛直な軸線まわりに回転することにより、その保持したウエハWを回転させることができる真空吸着式のバキュームチャックが採用されてもよい。
薬液ノズル2は、スピンチャック1の上方でほぼ水平に延びるアーム8の先端に取り付けられている。この薬液ノズル2には、薬液バルブ9を介して、薬液としてのふっ酸(HF)が供給されるようになっている。
アーム8は、スピンチャック1の側方でほぼ鉛直に延びたアーム支持軸10に支持されている。また、アーム支持軸10には、アーム駆動機構11が結合されており、このアーム駆動機構11の駆動力によって、アーム支持軸10を所定角度範囲内で回動させて、アーム8を所定角度範囲内で揺動させることができるようになっている。
薬液ノズル2からスピンチャック1に保持されたウエハWの表面にふっ酸が供給されつつ、アーム駆動機構11からアーム支持軸10に駆動力が入力されて、アーム8が所定角度範囲内で揺動されることにより、ウエハWの表面上におけるふっ酸の供給位置がスキャン(移動)される。
純水ノズル3は、スピンチャック1の上方で、その吐出口をスピンチャック1に向けて配置されている。この純水ノズル3には、純水バルブ12を介して、純水が供給されるようになっている。純水ノズル3に供給される純水は、その吐出口から吐出されて、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面の中央部に供給される。
水溶性アルコールノズル4は、スピンチャック1の上方で、その吐出口をスピンチャック1に向けて配置されている。この水溶性アルコールノズル4には、水溶性アルコールバルブ13を介して、水溶性アルコールとしてのIPA(イソプロピルアルコール)が供給されるようになっている。水溶性アルコールノズル4に供給されるIPAは、その吐出口から吐出されて、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面の中央部に供給される。
図2は、この基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
この基板処理装置は、マイクロコンピュータを含む制御装置14を備えている。制御装置14は、予め定められたプログラムに従って、モータ5およびアーム駆動機構11の駆動を制御し、また、薬液バルブ9、純水バルブ12および水溶性アルコールバルブ13の開閉を制御する。
図3は、この基板処理装置における処理の流れを説明するための工程図である。
ウエハWの処理に際しては、搬送ロボット(図示せず)により、この基板処理装置にウエハWが搬入されてきて、そのウエハWがスピンチャック1に受け渡される。
スピンチャック1にウエハWが保持されると、まず、モータ5が駆動されて、スピンチャック1によるウエハWの回転が開始される。次に、薬液バルブ9が開かれて、薬液ノズル2から回転状態のウエハWの表面にふっ酸が供給される。このとき、薬液ノズル2がウエハWの回転中心上と周縁部上との間で往復移動するように、アーム8がウエハWの上方で揺動される。これにより、ウエハWの表面上におけるふっ酸の供給位置がウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を円弧状の軌跡を描きつつ往復移動し、ウエハWの表面の全域にふっ酸がむらなく供給される。このふっ酸の供給によって、ウエハWの表面から不要なシリコン酸化膜などが除去されていく(ふっ酸処理:ステップS1)。
なお、ふっ酸処理が行われている間、ウエハWは、200〜1200rpmの範囲内で定められる回転速度、たとえば、800rpmで回転される。
ふっ酸処理が所定のふっ酸処理時間(たとえば、30〜120秒間)にわたって続けられると、薬液バルブ9が閉じられて、薬液ノズル2からウエハWへのふっ酸の供給が停止される。そして、純水バルブ12が開かれて、純水ノズル3からウエハWの表面の中央部に純水が供給される。このとき、ふっ酸処理から引き続いて、ウエハWが回転されており、ウエハWの表面上に供給された純水は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの表面上を周縁に向けて流れる。これによって、ウエハWの表面の全域に純水が行き渡り、ウエハWの表面上のふっ酸が純水によって洗い流される(純水リンス処理:ステップS2)。
純水リンス処理が所定の純水リンス時間(たとえば、20〜60秒間)にわたって続けられると、ウエハWの回転速度が0〜200rpmの範囲内で定められる回転速度(たとえば、50rpm)まで下げられる。これにより、ウエハWの表面上に、純水ノズル3から供給される純水が溜められていく。そして、ウエハWの回転速度が下げられてから所定時間が経過し、ウエハWの表面の全域を覆う純水の液膜が形成されると、純水バルブ12が閉じられて、純水ノズル3からウエハWの表面への純水の供給が停止される。このウエハWの表面上に純水の液膜が形成された状態(パドル状態)は、純水の供給停止から所定の純水パドル処理時間(たとえば、1〜10秒間)が経過するまで維持される(純水パドル処理:ステップS3)。
次いで、ウエハWの回転速度が50〜200rpmの範囲内で定められる回転速度(たとえば、200rpm)に上げられる。そして、水溶性アルコールバルブ13が開かれて、水溶性アルコールノズル4からウエハWの表面の中央部にIPAが供給される。これにより、ウエハWの表面上に貯留されている純水は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの周縁から流下し、また、IPAにより押し流されて、ウエハWの表面から排除されていく(IPAリンス処理:ステップS4)。
IPAの供給開始から所定のIPAリンス処理時間(たとえば、3〜10秒間)が経過すると、ウエハWの回転速度が0〜200rpmの範囲内で定められる回転速度(たとえば、50rpm)まで下げられる。これにより、ウエハWの表面上に、水溶性アルコールノズル4から供給される水溶性アルコールが溜められていく。そして、ウエハWの回転速度が下げられてから所定時間が経過し、ウエハWの表面の全域を覆うIPAの液膜が形成されると、水溶性アルコールバルブ13が閉じられて、水溶性アルコールノズル4からウエハWの表面への水溶性アルコールの供給が停止される。このウエハWの表面上に水溶性アルコールの液膜が形成された状態(パドル状態)は、IPAの供給停止から所定のIPAパドル処理時間(たとえば、3〜10秒間)が経過するまで維持される(IPAパドル処理:ステップS5)。
その後は、モータ5が制御されて、ウエハWの回転速度が2500〜5000rpmの範囲内で定められる回転速度(たとえば、3000rpm)に上げられて、ウエハWの表面上に貯留されているIPAを遠心力で振り切るためのスピンドライ処理が行われる(ステップS6)。
そして、このスピンドライ処理が所定のスピンドライ処理時間(たとえば、15秒間)にわたって続けられると、モータ5が停止されて、スピンベース6(ウエハW)が静止した後、搬送ロボットによって、この基板処理装置から処理済みのウエハWが搬出される。
以上のように、純水が付着したウエハWに対するIPAの供給が行われた後、そのウエハWの表面上にIPAが液膜を形成して滞留した状態が維持される。そして、ウエハWの表面上にIPAが滞留した状態から、ウエハWの回転速度が上昇されて、そのウエハWの表面上のIPAを振り切るスピンドライ処理が行われる。
IPAの供給により、ウエハWの表面上の純水が押し流されて排除され、その後、ウエハWの表面上にIPAが滞留している間に、ウエハWの表面に残留している純水がIPAに溶け込む。そのため、ウエハWに純水が付着した状態でスピンドライ処理が行われるのを防止することができ、酸素を含む雰囲気下であっても、ウォータマークの発生を防止することができる。
また、ウエハWに対してふっ酸による処理が行われると、シリコン酸化膜が除去されて、ウエハWの表面にベアシリコンが露出することにより、その表面は疎水性を示すが、この基板処理装置では、ウエハWの表面に純水が付着した状態でスピンドライ処理が行われないので、たとえウエハWの表面が疎水性を示していても、ウォータマークの発生を防止することができる。
さらに、IPAは、純水よりも揮発性が高く、かつ、純水よりも表面張力が小さいので、スピンドライ処理により、純水が溶け込んだIPAを基板上から速やかに排除することができる。そのため、スピンドライ処理に要する時間の短縮を図ることができる。
そのうえ、この基板処理装置では、ウエハWに付着しているふっ酸が純水で洗い流された後、ウエハWに対するIPAの供給が開始されるまでの間、ウエハWの表面上に純水が液膜を形成して滞留した状態が維持され、そのウエハWの表面に酸素を含む雰囲気が接することがないので、ウォータマークの発生を一層防止することができる。
なお、前述の実施形態では、純水パドル処理工程を含んでいるが、純水パドル処理工程が省略されて、純水リンス処理工程に引き続いて、IPAリンス処理工程が行われてもよい。この場合、IPAリンス処理工程は、純水リンス処理工程の終了前に開始されることが好ましい。すなわち、ウエハWの表面に対する純水の供給を停止する前に、ウエハWの表面に対するIPAの供給が開始されることが好ましい。こうすれば、純水パドル処理工程が行われる場合と同様に、ウエハWに対するIPAの供給が開始されるまでの間は、ウエハWの表面に純水の水滴が付着している状態となり、ウエハWの表面に酸素を含む雰囲気が接することを防止できるので、ウォータマークの発生を一層防止することができる。
図4は、ウエハWに対する処理のプロセス内容とスピンドライ処理後のウエハWの表面におけるウォータマークの発生数との関係を示すグラフである。
このグラフには、純水リンス処理工程に引き続いてスピンドライ処理工程(乾燥)を実施した場合(プロセス1)、純水リンス処理工程に引き続いて純水パドル処理工程を実施し、この純水パドル処理工程に引き続いてスピンドライ処理工程を実施した場合(プロセス2)、純水リンス処理工程に引き続いてIPAパドル処理工程を実施し、ウエハWの表面にIPAが貯留された状態を10秒間にわたって維持した後、スピンドライ処理工程を実施した場合(プロセス3)、純水リンス処理工程に引き続いて純水パドル処理工程およびIPAリンス処理工程をこの順に実施し、IPAリンス処理工程に引き続いてIPAパドル処理工程を実施し、ウエハWの表面にIPAが貯留された状態を10秒間にわたって維持した後、スピンドライ処理工程を実施した場合(プロセス4)、純水リンス処理工程に引き続いて純水パドル処理工程およびIPAリンス処理工程をこの順に実施し、IPAリンス処理工程に引き続いてIPAパドル処理工程を実施し、ウエハWの表面にIPAが貯留された状態を5秒間にわたって維持した後、スピンドライ処理工程を実施した場合(プロセス5)、および、純水リンス処理工程に引き続いて純水パドル処理工程およびIPAリンス処理工程をこの順に実施し、IPAリンス処理工程に引き続いてIPAパドル処理工程を実施し、ウエハWの表面にIPAが貯留された状態を3秒間にわたって維持した後、スピンドライ処理工程を実施した場合(プロセス6)に、プロセス1〜6のそれぞれにおけるスピンドライ処理後のウエハWの表面に発生したウォータマークの数を計測した結果が示されている。
この結果から、純水リンス処理工程に引き続いてスピンドライ処理工程が実施された場合(プロセス1)には、スピンドライ処理後のウエハWの表面に約800個のウォータマークが発生し、純水リンス処理工程に引き続いて純水パドル処理工程およびスピンドライ処理工程が実施された場合(プロセス2)には、スピンドライ処理後のウエハWの表面に約30個のウォータマークが発生するのに対し、少なくともIPAパドル処理工程が実施された場合(プロセス3〜6)には、スピンドライ処理後のウエハWの表面にウォータマークが発生しないことが判る。
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、ウエハWに対する薬液を用いた処理の一例として、ふっ酸を用いた処理を取り上げたが、燐酸により不要なシリコン窒化膜をウエハWの表面から除去する処理や、ふっ化アンモニウムを含むポリマー除去液により、不要なポリマーをウエハWの表面に形成されているLow−k膜から除去する処理など、ウエハWに対してふっ酸以外の薬液を用いた処理が行われてもよい。
また、前述の実施形態では、水溶性アルコールとしてIPAが用いられたが、IPA以外の水溶性アルコールとして、たとえば、メタノール、エタノールなどが使用されてもよい。
また、処理の対象となる基板は、ウエハWに限らず、化合物半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディプレイパネル用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板および磁気/光ディスク用基板などの他の種類の基板であってもよい。他の種類の基板が処理対象とされる場合に、その基板の表面が疎水性を示していても、基板に純水が付着した状態でスピンドライ処理が行われるのを防止することができるので、ウォータマークの発生を防止することができる。ここで、疎水性を示す表面としては、シリコン膜が形成された表面、Low−k膜が形成された表面などを例示することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図解的な側面図である。 前記基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 前記基板処理装置における処理の流れを説明するための工程図である。 ウエハに対する処理の内容とスピンドライ処理後のウエハの表面におけるウォータマークの発生数との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 スピンチャック
3 純水ノズル
4 水溶性アルコールノズル
5 モータ
12 純水バルブ
13 水溶性アルコールバルブ
14 制御装置
W ウエハ

Claims (7)

  1. 回転状態の基板に純水を供給して、基板に付着している残留物を純水で洗い流す純水リンス処理工程と、
    純水が付着している基板に水溶性アルコールを供給する水溶性アルコール供給工程と、
    前記水溶性アルコール供給工程に引き続いて、水溶性アルコールの供給を停止して基板上に水溶性アルコールが液膜を形成して滞留した状態を維持する水溶性アルコールパドル工程と、
    前記水溶性アルコールパドル工程に引き続いて、基板の回転速度を上昇させて、基板上の水溶性アルコールを振り切るスピンドライ処理工程とを含むことを特徴とする、基板処理方法。
  2. 前記純水リンス処理工程に引き続いて、基板上に純水が液膜を形成して滞留した状態を維持する純水パドル工程をさらに含み、
    前記水溶性アルコール供給工程は、前記純水パドル工程に引き続いて行われることを特徴とする、請求項1記載の基板処理方法。
  3. 前記水溶性アルコール供給工程は、前記純水リンス処理工程の終了前に開始されることを特徴とする、請求項1記載の基板処理方法。
  4. 前記純水リンス処理工程に先立って、回転状態の基板に薬液を供給して、基板に対して薬液による処理を実施する薬液処理工程をさらに含み、
    前記純水リンス処理工程は、前記薬液処理工程後の基板に付着している薬液を純水で洗い流す工程であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理方法。
  5. 前記薬液は、ふっ酸であることを特徴とする、請求項4記載の基板処理方法。
  6. 前記純水リンス処理工程は、疎水性を示す基板の表面に純水を供給して、基板の表面に付着している残留物を純水で洗い流す工程であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理方法。
  7. 基板をほぼ水平に保持する基板保持手段と、
    前記基板保持手段に保持された基板を回転させる基板回転手段と、
    前記基板保持手段に保持された基板に純水を供給する純水供給手段と、
    前記基板保持手段に保持された基板に水溶性アルコールを供給する水溶性アルコール供給手段と、
    前記基板回転手段による回転状態の基板に対して、前記純水供給手段により純水が供給され、前記水溶性アルコール供給手段により水溶性アルコールが供給された後に、水溶性アルコールの供給が停止されて当該基板上に水溶性アルコールが液膜を形成して滞留した状態が維持され、その後、前記基板回転手段による当該基板の回転速度が上昇されて、基板上の水溶性アルコールが振り切られるように、前記基板回転手段、前記純水供給手段および前記水溶性アルコール供給手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする、基板処理装置。
JP2006044221A 2006-02-21 2006-02-21 基板処理方法および基板処理装置 Active JP4732918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006044221A JP4732918B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 基板処理方法および基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006044221A JP4732918B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 基板処理方法および基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007227467A JP2007227467A (ja) 2007-09-06
JP4732918B2 true JP4732918B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=38549020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006044221A Active JP4732918B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 基板処理方法および基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4732918B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5188216B2 (ja) * 2007-07-30 2013-04-24 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置および基板処理方法
JP5114252B2 (ja) * 2008-03-06 2013-01-09 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理方法および基板処理装置
KR101266620B1 (ko) 2010-08-20 2013-05-22 다이닛뽕스크린 세이조오 가부시키가이샤 기판처리방법 및 기판처리장치
JP5709201B2 (ja) * 2010-09-29 2015-04-30 芝浦メカトロニクス株式会社 基板処理装置および基板処理方法
JP5712101B2 (ja) 2010-12-24 2015-05-07 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法及び基板処理装置
JP5911690B2 (ja) * 2011-09-29 2016-04-27 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
KR101450965B1 (ko) 2011-09-29 2014-10-15 다이닛뽕스크린 세이조오 가부시키가이샤 기판처리장치 및 기판처리방법
KR20130122503A (ko) * 2012-04-30 2013-11-07 세메스 주식회사 기판 세정 장치 및 기판 세정 방법
JP6080291B2 (ja) * 2012-09-28 2017-02-15 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
JP2019096767A (ja) 2017-11-24 2019-06-20 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法および基板処理装置
US20190164787A1 (en) 2017-11-30 2019-05-30 Semes Co., Ltd. Apparatus and method for processing substrate
KR102042789B1 (ko) * 2017-11-30 2019-11-08 세메스 주식회사 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
KR102135941B1 (ko) * 2019-08-19 2020-07-21 세메스 주식회사 기판 처리 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0938595A (ja) * 1995-05-23 1997-02-10 Tokyo Electron Ltd 洗浄方法及びその装置
JP2003275696A (ja) * 2002-03-25 2003-09-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板洗浄方法
JP2003320323A (ja) * 2002-04-25 2003-11-11 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板洗浄方法
JP2004111857A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0938595A (ja) * 1995-05-23 1997-02-10 Tokyo Electron Ltd 洗浄方法及びその装置
JP2003275696A (ja) * 2002-03-25 2003-09-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板洗浄方法
JP2003320323A (ja) * 2002-04-25 2003-11-11 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板洗浄方法
JP2004111857A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007227467A (ja) 2007-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4732918B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
KR102068443B1 (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
JP4607755B2 (ja) 基板洗浄方法、基板洗浄装置、制御プログラム、およびコンピュータ読取可能な記憶媒体
JP6379400B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
US9649660B2 (en) Substrate treatment method and substrate treatment apparatus
JP6875811B2 (ja) パターン倒壊回復方法、基板処理方法および基板処理装置
WO2013145371A1 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP6419053B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6256828B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
WO2005119748A1 (ja) 基板洗浄方法およびコンピュータ読取可能な記憶媒体
JP2004119717A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
CN108028195B (zh) 基板处理方法、基板处理装置以及存储介质
JP4498893B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
US20160365238A1 (en) Substrate processing method and substrate processing apparatus
US20200144081A1 (en) Substrate processing method and substrate processing device
TW201001615A (en) Liquid processing system, liquid processing method and storage medium
JP6737666B2 (ja) 犠牲膜形成方法、基板処理方法および基板処理装置
JP2005268308A (ja) レジスト剥離方法およびレジスト剥離装置
KR20130111176A (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
JP5208586B2 (ja) 基板処理方法
JP4236109B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP2007234812A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP2007234815A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
CN209747469U (zh) 基板清洗装置
JP7182879B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110421

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4732918

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250