JP4172244B2 - ディスプレイユニット包装用袋及び包装済みディスプレイ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイの性能劣化を防止する為のディスプレイユニット包装用袋及び包装済みディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイ等の各種ディスプレイは外部から侵入する水蒸気や酸素により性能が劣化し、その寿命が短くなる。通常、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイは前記性能劣化を防ぐ為にガラス板、アルミニウム板等を使用して密封したものが使用されているが、寿命をより長くさせる為に、さらに外部からの各種ガスの侵入を防ぐ必要がある。これらを改善する為にアルミニウム箔やアルミニウム蒸着フィルムを使用したガスバリア性を有する積層材料からなる包装袋でディスプレイユニットを包装する方法があるが、これらの積層材料からなる包装袋が不透明である為に包装済みディスプレイの表示画面を視認することが出来ない等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、透明で、優れたガスバリア性を有するディスプレイユニット包装用袋及びその袋にさらに他の機能を付加したディスプレイユニット包装用袋並びにそれらの袋で包装したディスプレイを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、透明なプラスチックフィルム基材の一方の面に厚さ5〜300nmの無機酸化物の蒸着薄膜層、シーラント層を順次積層し、他方の面に酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層/酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層の4層構成の反射防止層を積層し、その反射防止層の上に紫外線硬化型アクリル樹脂を主成分とする防傷層を積層し、その防傷層の上にパーフルオロポリエーテル基含有シランカップリング剤からなる防汚層を積層した積層材料からなることを特徴とするディスプレイユニット包装用袋である。
【0007】
本発明の請求項に係る発明は、前記無機酸化物が酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム又はそれらの混合物からなることを特徴とする請求項1記載のディスプレイユニット包装用袋である。
【0008】
本発明の請求項に係る発明は、前記請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のディスプレイユニット包装用袋内にケーブル付きディスプレイユニットを挿入し、ディスプレイユニットに接続されているケーブルの一端を開口部から袋外に出し、袋内の空気を吸引後に密封シールしたものからなることを特徴とする包装済みディスプレイである。
【0009】
【作用】
本発明によれば、ディスプレイユニット包装用袋が透明なプラスチックフィルム基材の一方の面に厚さ5〜300nmの無機酸化物の蒸着薄膜層、シーラント層を順次積層し、他方の面に酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層/酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層の4層構成の反射防止層を積層し、その反射防止層の上に紫外線硬化型アクリル樹脂を主成分とする防傷層を積層し、その防傷層の上にパーフルオロポリエーテル基含有シランカップリング剤からなる防汚層を積層した積層材料からなっているので、優れた透明性、ガスバリア性の他にさらに防汚性、防傷性、反射防止性を有している。従って、前記袋を用いてディスプレイユニットに接続されているケーブルの一端を袋外に出した後に真空包装したディスプレイは表示画面を十分に視認することができると共に外部からの酸素、水蒸気等のガスの侵入がより少ないので、性能を長期に亘って保持でき、さらに、包装済みディスプレイ表面の汚れを防いだり、傷つきを防いだり、表面反射を防ぐことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のディスプレイユニット包装用袋及び包装済みディスプレイを実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明のディスプレイユニット包装用袋の一例を示す三方シール袋の平面図であり、三方シール袋(10)は透明で優れたガスバリア性を有する積層材料を用いて製袋されており、開口部(11)とヒートシール部(12a、12b、12c)を有している。
【0012】
図2(a)はディスプレイユニット包装用袋に使用する積層材料の参考例を示す側断面図であり、プラスチックフィルム基材(1)の一方の面にガスバリア性被膜層(2)、接着剤層(4)、シーラント層(5)を積層した構成であり、(b)は積層材料の他の参考例を示す側断面図であり、プラスチックフィルム基材(1)の一方の面に無機酸化物の蒸着薄膜層(3)、接着剤層(4)、シーラント層(5)を積層した構成であり、(c)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、プラスチックフィルム基材(1)の一方の面にガスバリア性被膜層(2)、接着剤層(4)、シーラント層(5)を積層し、他方の面に防汚層(6)を積層した構成であり、(d)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、プラスチックフィルム基材(1)の一方の面にガスバリア性被膜層(2)、接着剤層(4)、シーラント層(5)を積層し、他方の面に防傷層(7)を積層した構成であり、(e)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、プラスチックフィルム基材(1)の一方の面にガスバリア性被膜層(2)、接着剤層(4)、シーラント層(5)を積層し、他方の面に反射防止層(8)を積層した構成であり、(f)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、プラスチックフィルム基材(1)の一方の面に無機酸化物の蒸着薄膜層(3)、接着剤層(4)、シーラント層(5)を積層し、他方の面に防汚層(6)を積層した構成であり、(g)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、プラスチックフィルム基材(1)の一方の面に無機酸化物の蒸着薄膜層(3)、接着剤層(4)、シーラント層(5)を積層し、他方の面に防傷層(7)を積層した構成であり、(h)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、プラスチックフィルム基材(1)の一方の面に無機酸化物の蒸着薄膜層(3)、接着剤層(4)、シーラント層(5)を積層し、他方の面に反射防止層(8)を積層した構成である。
【0013】
前記ガスバリア性被膜層(2)あるいは無機酸化物の蒸着薄膜層(3)と接着剤層(4)の間にさらに機械的強度等を向上させる為に接着剤層を介して中間フィルム層を積層しても良い。
【0014】
前記プラスチックフイルム基材(1)としては、種々の有機高分子からなる透明なフィルムを使用する。通常、ポリオレフィン系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリイミド系フィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリカーボネートフィルム、セルロース系フィルム、塩化ビニリデン系フィルム、ポリエーテルサルフォンフィルム等の単層フィルムあるいは複数の高分子樹脂を積層した積層フィルムなどが使用でき、これらのフイルムに公知の添加剤、例えば、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤、酸化防止剤、難燃剤等を含有させたものを使用しても良い。その厚みは、特に限定されるものではないが6〜100μmが好ましい。
【0015】
前記ガスバリア性被膜層(2)は、ポリビニルアルコール樹脂と無機層状化合物との混合物からなっており、前記ポリビニルアルコール樹脂と無機層状化合物の配合比は、重量%比でポリビニルアルコール樹脂/無機層状化合物が60/40〜40/60の範囲にすることにより、高い酸素ガスバリア性を得ることができる。
【0016】
前記無機層状化合物は、カオリナイト族、スメクタイト族、及びマイカ族が挙げられる。この中で、モンモリロナイト、ヘクトライト、及びサポナイトなどのスメクタイト族が好適で、無機層状化合物の層間に樹脂を取り込み、複合体を形成し易い。特に、この族の中でも、モンモリロナイトを選定することにより、さらに高い酸素ガスバリア性を付与することができる。
【0017】
前記ガスバリア性被膜層(2)は、グラビアコート法、ロールコート法等の公知の手段で形成する。その塗布量は乾燥状態で0.1〜3.0g/m2 の範囲が良い。
【0018】
前記無機酸化物は、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム又はそれらの混合物からなっているので、蒸着薄膜層(3)は透明で、かつ、優れたガスバリア性を有している。その積層方法は、通常の真空蒸着法により形成することができ、真空蒸着法による真空蒸着装置の加熱手段としては電子線加熱方式や抵抗加熱方式、誘導加熱方式等が好ましく、プラスチックフィルム基材との密着性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオンビームアシスト法を用いることも可能である。また、蒸着薄膜層(3)の透明性を上げるために蒸着の際、酸素ガスなど吹き込んだりする反応性蒸着を行っても一向に構わない。
【0019】
前記蒸着薄膜層(3)の膜厚は5〜300nmの範囲内であることが望ましく、その値は適宜選択される。ただし、膜厚が5nm未満であるとプラスチックフィルム基材(1)の全面に均一な薄膜が形成されないことがあり、ガスバリア性の機能を十分に果たすことができない場合がある。また、膜厚が300nmを超えた場合は蒸着薄膜にフレキシビリティを保持させることができず、成膜後に折り曲げ、引っ張りなどの外的要因により、蒸着薄膜に亀裂を生じる恐れがあるため良くない。
【0020】
前記接着剤層(4)は、通常ポリウレタン系接着剤を使用し、グラビアコート法などの公知の手段で形成する、その塗布量は乾燥状態で1.0〜5.0g/m2 の範囲が良い。
【0021】
前記シーラント層(5)は、ヒートシール性を有するものであれば特に限定されないが、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などの選択が可能であり、また、これらのオレフィン系樹脂をグラフト重合などにより酸変成した変成ポリオレフィン樹脂も使用可能である。上述したポリオレフィン系樹脂の単体又は2種以上からなるブレンド物でもかまわない。厚みは20〜100μmの範囲が良い。
【0022】
前記防汚層(6)は、表面に指紋などが付き難くする為に設けるものであり、フッ素含有シラン化合物を主成分とするものからなっている。フッ素含有シラン化合物としてはCF3(CH22Si(OCH33 、CF3CF2(CH22Si(OCH33 、CF3(CF22(CH22Si(OCH33 、CF3(CF23(CH22Si(OCH33 、CF3(CF24(CH22Si(OCH33 、CF3(CF25(CH22Si(OCH33 、CF3(CF26(CH22Si(OCH33 、CF3(CF27(CH22Si(OCH33 、CF3(CF28(CH22Si(OCH33 、CF3(CF29(CH22Si(OCH33 、CF3(CH22Si(OC253 、CF3CF2(CH22Si(OC253 、CF3(CF22(CH22Si(OC253 、CF3(CF23(CH22Si(OC253 、CF3(CF24(CH22Si(OC253 、CF3(CF25(CH22Si(OC253 、CF3(CF26(CH22Si(OC253 、CF3(CF27(CH22Si(OC253 、CF3(CF28(CH22Si(OC253 、CF3(CF29(CH22Si(OC253 等が例示でき、それらを単独あるいは2種類以上混合して用いてもよい。特に、パーフルオロポリエーテル基を含有するシランカップリング剤が好ましい。
【0023】
前記防汚層(6)は、グラビアコート法、ロールコート法等の公知の手段で形成する。その厚みは特に限定されないが、防汚性、耐摩擦性等の点から1〜5μmが好ましい。
【0024】
前記防傷層(7)は、表面が傷つくのを防止する為に設けるものであり、紫外線硬化型アクリル樹脂を主成分とするものからなっており、グラビアコート法、ロールコート法等の公知の手段で形成する。その塗布量は乾燥状態で0.2〜3.0g/m2 の範囲が良い。
【0025】
前記反射防止層(8)は、表面の反射を防ぐ為に設けるものであり、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化タンタル、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ハフニウム、酸化セリウム、酸化錫、酸化ニオブ、酸化珪素のいずれか、或いはこれらを主材料とする物質からなる多層蒸着薄膜からなる。例えば、波長λ=520nmの光の反射率を下げる場合、酸化チタン(屈折率:2.0〜2.3、膜厚:λ/8)/酸化珪素(屈折率:1.45〜1.48、膜厚:λ/8)/ 酸化チタン(屈折率:2.0〜2.3、膜厚:λ/4)/酸化珪素(屈折率:1.45〜1.48、膜厚:λ/4)の様な膜厚構成にすると優れた反射防止機能を得ることができる。積層方法は上記物質を蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、化学気相析出法(CVD)で積層する。
【0026】
前記ディスプレイユニット包装用袋の他の形状としては、ピロー形状、ガセット形状等がある。
【0027】
図3(a)は本発明の包装済みディスプレイの一例を示す平面図であり、前記三方シール袋内にケーブル付きのディスプレイユニット(30)を挿入し、ディスプレイユニット(30)に接続されているケーブル(31)の一端を袋外に出し、袋内の空気を吸引後に未シール部分を熱融着し、ヒートシール部(12d)を設けたものである。
【0028】
図3(b)は(a)の包装済みディスプレイの一部断面図であり、ケーブル付きのディスプレイユニット(30)が袋の中に真空包装されており、ディスプレイユニット(30)に接続しているケーブル(31)の一端は袋の外に出ており、ケーブル(31)は袋の端部分でシーラント層(5)と接着しているので真空状態が維持できる。
【0029】
図3(c)は(a)の包装済みディスプレイのケーブル(31)と袋のシーラント層(5)の接着状態を説明する拡大断面図であり、ケーブル(31)の外周部とシーラント層(5)が接着している。ケーブル(31)の外周部を袋の内面と接着させる方法は種々あるが、例えば、ケーブル(31)の外側の被覆材に熱可塑性樹脂が使用されている場合はヒートシール部(12d)を設ける時に、ケーブル(31)の外周と同一形状の凹部を有する上下2枚のヒートシールバーを使用して加熱、加圧することにより良好に接着させることができる。または、ケーブル(31)の外側の被覆材に熱可塑性樹脂が使用されていない場合は、事前にケーブルの外周にホットメルト剤等を塗布しておき、同一形状の上下2枚のヒートシールバーを使用して加熱、加圧することにより良好に接着させることができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明のディスプレイユニット包装用袋及び包装済みディスプレイを具体的な実施例に沿って説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0031】
参考例1〉
厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフィルムからなる基材の一方の面に厚さ30nmの酸化珪素の蒸着薄膜層を積層し、その蒸着薄膜層の上に塗布量3g/m2(乾燥状態)のポリウレタン系接着剤を介して厚15μmの二軸延伸ナイロンフィルムを積層し、さらにその二軸延伸ナイロンフィルム面に塗布量3g/m2(乾燥状態)のポリウレタン系接着剤を介して厚さ30μmのの無延伸ポリプロピレンフィルムを積層し、他方の面にC37−(OC3624−O−(CF22−C24−O−CH2Si(OCH33からなるパーフルオロポリエーテル基含有シランカップリング剤をパーフルオロヘキサンで0.5wt%に希釈した塗布液を塗布、乾燥して、膜厚3μmの防汚層を積層した積層材料を得た。前記積層材料を所定寸法にスリットした二枚の積層材料の無延伸ポリプロピレンフィルム面同士を重ね合わせ、三辺をヒートシールし、一辺を開口部とした三方シール袋を作成し、その三方シール袋の開口部からケーブル付きの液晶ディスプレイユニットを挿入し、ケーブルの一端を袋外に出し、袋内の空気を吸引後に密封シールして本発明の包装済み液晶ディスプレイを得た。
【0032】
参考例2〉
厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフィルムからなる基材の一方の面に厚さ30nmの酸化珪素の蒸着薄膜層を積層し、その蒸着薄膜層の上に塗布量3g/m2(乾燥状態)のポリウレタン系接着剤を介して厚さ30μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを積層し、他方の面に塗布量0.5g/m2(乾燥状態)の紫外線硬化型アクリル樹脂を主成分とする防傷層を積層した積層材料を得た。その積層材料を用いた以外は、参考例1と同様にして本発明の包装済み液晶ディスプレイを得た。
【0033】
〈実施例
厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフィルムからなる基材の一方の面に厚さ30nmの酸化珪素の蒸着薄膜層を積層し、その蒸着薄膜層の上に塗布量3g/m2(乾燥状態)のポリウレタン系接着剤を介して厚さ30μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを積層し、他方の面に酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層/酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層の4層構成の反射防止層を積層し、その反射防止層の上に塗布量0.5g/m2(乾燥状態)の紫外線硬化型アクリル樹脂を主成分とする防傷層を積層し、その防傷層の上にC37−(OC3624−O−(CF22−C24−O−CH2Si(OCH33からなるパーフルオロポリエーテル基含有シランカップリング剤をパーフルオロヘキサンで0
.5wt%に希釈した塗布液を塗布、乾燥して、膜厚3μmの防汚層を積層した積層材料を得た。その積層材料を用いた以外は、参考例1と同様にして本発明の包装済み液晶ディスプレイを得た。
【0034】
〈比較例1〉
厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルムの一方の面に塗布量3g/m2(乾燥状態)のポリウレタン系接着剤を介して厚さ9μmのアルミニウム箔を積層し、そのアルミニウム箔の上に塗布量3g/m2(乾燥状態)のポリウレタン系接着剤を介して厚さ30μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを積層した積層材料を得た。その積層材料を用いた以外は、参考例1と同様にして比較用の包装済み液晶ディスプレイを得た。
【0035】
〈評価〉
参考例1〜2、実施例1及び比較例1の包装済み液晶ディスプレイの表示画面の視認性及び外表面の防汚性、防傷性他の機能を評価した。その結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
Figure 0004172244
【0037】
表1の結果から、参考例1の包装済み液晶ディスプレイは表示画面の視認性は良く、外表面の防汚性も良好で、防傷性も実用状問題なく、性能の持続性も良好であった。参考例2の包装済み液晶ディスプレイは表示画面の視認性は良く、外表面の防傷性も良好で、防汚性も実用状問題なく、性能の持続性も良好であった。実施例の包装済み液晶ディスプレイは表示画面の視認性は反射防止層を有しているので特に優れ、外表面の防汚性、防傷性も良好で、性能の持続性も良好であった。比較例1の包装済み液晶ディスプレイは表示画面の視認性が無く、外表面の防汚性、防傷性も不良であった。
【0038】
【発明の効果】
本発明のディスプレイユニット包装用袋が、透明なプラスチックフィルム基材の一方の面に厚さ5〜300nmの無機酸化物の蒸着薄膜層、シーラント層を順次積層し、他方の面に酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層/酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層の4層構成の反射防止層を積層し、その反射防止層の上に紫外線硬化型アクリル樹脂を主成分とする防傷層を積層し、その防傷層の上にパーフルオロポリエーテル基含有シランカップリング剤からなる防汚層を積層した積層材料からなっているので、優れた透明性、ガスバリア性を有している。従って、これらの袋を用いて真空包装した包装済みディスプレイは表示画面の視認性も良く、ディスプレイの性能も長く保持でき、さらに、優れた外表面の防汚性、防傷性、反射防止性を有する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスプレイユニット包装用袋の一例を示す平面図である。
【図2】(a)はディスプレイユニット包装用袋に使用する積層材料の参考例を示す側断面図であり、(b)は積層材料の他の参考例を示す側断面図であり、(c)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、(d)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、(e)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、(f)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、(g)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図であり、(h)は積層材料のさらに他の参考例を示す側断面図である。
【図3】(a)は本発明の包装済みディスプレイの一例を示す平面図であり、(b)は包装済みディスプレイの参考例の部分断面図であり、(c)は包装済みディスプレイのケーブルと袋の内面との接着状態を説明する拡大断面図である。
【符号の説明】
1…プラスチックフィルム基材
2…ガスバリア性被膜層
3…蒸着薄膜層
4…接着剤層
5…シーラント層
6…防汚層
7…防傷層
8…反射防止層
10…三方シール袋
11…開口部
12a,12b,12c,12d…ヒートシール部
30…ディスプレイユニット
31…ケーブル

Claims (3)

  1. 透明なプラスチックフィルム基材の一方の面に厚さ5〜300nmの無機酸化物の蒸着薄膜層、シーラント層を順次積層し、他方の面に酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層/酸化チタン蒸着薄膜層/酸化珪素蒸着薄膜層の4層構成の反射防止層を積層し、その反射防止層の上に紫外線硬化型アクリル樹脂を主成分とする防傷層を積層し、その防傷層の上にパーフルオロポリエーテル基含有シランカップリング剤からなる防汚層を積層した積層材料からなることを特徴とするディスプレイユニット包装用袋。
  2. 前記無機酸化物が酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム又はそれらの混合物からなることを特徴とする請求項1記載のディスプレイユニット包装用袋。
  3. 前記請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のディスプレイユニット包装用袋内にケーブル付きディスプレイユニットを挿入し、ディスプレイユニットに接続されているケーブルの一端を開口部から袋外に出し、袋内の空気を吸引後に密封シールしたものからなることを特徴とする包装済みディスプレイ。
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