JP4139445B2 - 積層チューブ用フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プラスチックチューブに係わり、無色、透明な耐久性に優れたバリア性をもつ積層チューブ用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、プラスチックの積層チューブは、その可撓性、耐衝撃性、耐薬品性に優れるために、歯磨きチューブのみならず化粧品、香辛料を含む食品等に広く利用されてきた。そして、内容物によってはバリアー性をもつことを必要とする場合は、アルミニゥム箔、固有の内容物に対してバリア性があるプラスチック材料を層構成に含め、表面樹脂層と、内面樹脂層とを設けた積層チューブ用フィルムを構成していた。
上記の積層チューブ用フィルムの表面樹脂層と、耐内容物性がある内面樹脂層とを相接してヒートシールした筒状の胴部を形成し、更に肩部を設けて容器としてのチューブが構成されていた。
【0003】
しかしながら、アルミニゥム箔をバリア層とする積層チューブは、各種添加物や、酸素に対するバリア性をもつものではあるが、不透明であり、内容物が見えないため販売促進効果が乏いという問題点があった。一方、内容物が見えるようにするため、不透明なアルミニゥム箔を除き、延伸ポリエステル又は延伸ナイロンフィルムに必要によっては絵柄層を設け、更にバリア層として、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、塩化ビニリデンコートフィルムを層構成に含めることも行われていたが、金属アルミニゥム箔と比較してバリア性に劣り、内容物の香辛料を放散したり、変質したりするため保存期間が限定されるという問題点があった。
【0004】
また、酸素バリア性に優れる蒸着した金属酸化物を設けたプラスチックフィルムをバリア層とする積層チューブ用フィルムの製造も検討されたが、バリア性を与える蒸着層が着色しているため内容物の色を変化してみえたり、フィルムと延展性が小さい金属酸化物の蒸着層との接着が充分ではなく、積層チューブの加工時、内容物の充填や、末端消費者が使用するときのしぼり出しによって、蒸着層が破損されて、初期のバリア性を維持できないという問題点があった。
特に、胴部及び底部のヒートシールを行うとき、そのヒートシールの熱、圧によって生ずるフィルムの伸縮に追随できず、ヒートシール部にクラックやピンホールを発生して、積層チューブが必要とするバリア性を損なうこという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、積層チューブ用フィルムが延展するとき、屈曲するときにも追随する酸化珪素の極微薄膜層を設け、そのフィルムを積層チューブ用フィルムに構成し、そして、該フィルムを積層チューブに加工する時、充填、使用時にも、伸縮、衝撃によってバリア性の薄膜にクラックを発生することなく、バリア性が低下しない無色透明の積層チューブ用フィルムの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の積層チューブ用フィルムは、基材フィルムの少なくとも一方の面にプラズマ化学蒸着法によって設けたバリア層を有し、該バリア層は、珪素酸化物と炭素、水素、珪素及び酸素のなかから1種あるいは2種以上の元素からなる化合物の連続層(本明細書では、以後SiOx層及び、SiOxを施したフィルムをSiOxフィルムと記載する。)である。
そして、SiOx層に含まれる炭素、水素、珪素及び酸素のなかから1種あるいは2種以上の元素からなる化合物の分布は、該バリア層の表面から基材フィルムの界面に向かって減少しているものである。
【0006】
積層チューブは、基本的には、SiOxフィルムの一方の面に表面樹脂層、他の面に内面樹脂層との積層フィルムを形成し、そしてチューブ状に構成したものである。
すなわち、図1に示すとおりの、SiOx層2を基材フィルム1に設けたSiOxフィルム21の一方の面に表面樹脂層4を設け、他の面に内面樹脂層5を設け、表面樹脂層4と内面樹脂層5とを相接して胴シール部Tでヒートシールし、更に肩部Hを設けて構成したものである。
【0007】
図2に示すように表面樹脂層4と内面樹脂層5とは、SiOxフィルム21に必要によってはプライマー層8を介して溶融押出しコーティングによって形成することもできる。この場合、絵柄層6を必要とするときは、図3に示すようにSiOxフィルム21のSiOx層に絵柄層6を印刷したのち、溶融押出しコーティングによってプライマー層8を介して、表面樹脂層4と内面樹脂層5とを構成することができる。
【0008】
SiOxフィルム21、絵柄層6をもつ補強フィルム3、及び、別工程で製膜した表面樹脂層4、内面樹脂層5を積層するときは、図4に示すようにプライマー層8と接着用樹脂層9とを介して積層したり、図示はしないが適応した接着剤を用いたドライラミネーションで積層したりできる。
【0009】
本発明のSiOx層を設けるフィルムは、可撓性に富むフィルムであるポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー等の単層又は多層共押出し成形の延伸又は未延伸フィルムが使用でき、好ましくは、寸法安定性がある延伸ポリエステルフィルムである。
また、図示はしないが、表面樹脂層、又は内面樹脂層のいずれかにSiOx層を設けて、該SiOx層は他のフィルムとの間に挿入した形状て積層することもできる。
【0010】
SiOx層を形成する有機珪素化合物は、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ビニルメチルジシロキサン、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、トリメチルシラン、ジエチルシラン、プロピルシラン、フェニルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトシメトキシシラン、テトラメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサンなどのなかから選択することができ、好ましくは、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシロキサンである。
【0011】
いずれも液体である上記有機珪素化合物を気化させ、酸素と、不活性ガスであるヘリウム及び/又はアルゴンとを混合した原料ガスをSiOxを付着するフィルムが設置されているプラズマ化学蒸着機に導入して60〜500ÅのSiOx層を形成する。
このようにして形成されたSiOx層には、珪素酸化物と炭素、水素、珪素及び酸素のなかから1種あるいは2種以上の元素からなる化合物が含まれる。
【0012】
具体的には、アルキル基を含むハイドロカーボンや、シリル基、シリレン基をもつハイドロシリカ、更にシラノール等の水酸基をもつ誘導体がある。
上記以外でも、原料ガスの組成、蒸着条件を変化させることにより、バリア層に化合物の種類、量を制御することができる。
【0013】
そして、これらの化合物の含有率はSiOx層の0.1〜40重量%、好ましくは5〜20重量%である。この含有率が0.1重量%未満であると、バリア層の耐衝撃性、延展性が不充分となり、曲げなどによってクラックの発生がみられ、高いバリア性を保つことができなくなる。また、40重量%を超えるとバリア性が低下して好ましくない。
また、SiOx層に含まれる上記の炭素、水素、珪素、及び酸素のなかから1種、あるいは2種以上の元素からなる化合物の濃度分布は、基材フィルムに近い部分は低く、蒸着表面層の部分は濃度が高くなるように構成されている。
このため、最もクラックが発生しやすい最表面での耐衝撃性が優れ、基材フィルムとSiOx層との接着は強固なものになる。
【0014】
表面樹脂層は、光沢、透明性があり、耐磨耗性がある樹脂が好ましく、原則として内面樹脂層と、熱、高周波、超音波等いずれかの方法でシールできることが必要である。
具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂から選択できる。
そして、チューブを形成したあとに、粉塵が付着して汚染することがないように帯電防止剤を含ませる。帯電防止剤は、通常のカチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤のなかから適宜に選択することができる。
【0015】
表面樹脂層は、SiOxフィルムの、SiOx層あるいは基材フィルムのいずれの側に設けることができる。そして、該樹脂層は、必要によってはプライマー層を設けた溶融押出しコーティングや、予め製膜したフィルムを接着剤層を用いたドライラミネーションや、熱溶融樹脂を接着用樹脂層とするサンドイッチラミネーションによって形成できる。
【0016】
内面樹脂層は、チューブに充填する内容物に耐性があるとともに、原則として表面樹脂層と、熱、高周波、超音波等いずれかの方法でシールできることが必要であり、表面樹脂層と同一系の樹脂組成物が好ましい。
具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂から選択できる。
【0017】
内面樹脂層は、SiOxフィルムの、SiOx層あるいは他の面のいずれかの側に設けることができる。そして、該樹脂層は、必要によってはプライマー層を設けた溶融押出しコーティングや、予め製膜したフィルムを接着剤層を用いてドライラミネーションや、熱溶融樹脂を接着用樹脂層とするサンドイッチラミネーションによって積層することができる。
そして、チューブの最内面層となる層はチューブの成形加工を行い易いようにマット状にして滑り性をもたせることが好ましい。
【0018】
絵柄層を設ける補強フィルムは、透明性、寸法安定性、平滑性、強度に優れた印刷適性があるフィルムから選択することができる。例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン等の延伸あるいは未延伸フィルムやセロファンを挙げることができる。
そして、絵柄層は、非吸収性のプラスチックフィルムに巻取りで、印刷ができるグラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等で、絵柄の種類、精度、ロット等によって選択するものであり、長ロットの場合はグラビア輪転印刷が好んで適用される。
【0019】
図3に示すように、絵柄層は、SiOxフィルム21のSiOx層2に設けることもできるが、一般的には、印刷適性に優れた補強フィルム3を選定して行う。また、絵柄層6は、補強フィルム3の表面樹脂層4あるいは内面樹脂層5のいずれの側にも設けることができる。図4に示すように表面樹脂層4の側に絵柄層6を設けた場合は、内容物の薬剤により絵柄層のインキが溶解したり、滲んだりすることを補強フィルム層で防ぐ効果がある。しかしながら、内面樹脂層5の側に印刷した場合と比較して印刷効果が劣ることもあり、デザインや内容物の薬剤により決定される。
【0020】
絵柄層を設けた基材フィルムは、SiOxフィルムのいずれの側に設けることができ、その積層は、必要によっては接着剤層となるプライマー層を設けて熱溶融樹脂によるサンドイッチラミネーション、接着剤層によりドライラミネーションできる。
更に、表面樹脂層、又は内面樹脂層を上記の方法で積層して積層チューブ用フィルムを構成するものである。
このようにして、形成された絵柄層は、表面樹脂層によって保護されるので、チューブの使用時の摩擦や、内容物によるインキの劣化脱落もなく、内容物を使用し終えるまで、印刷パターンを保持するものである。
【0021】
絵柄層は、必ずしも積層シートの層構成の中に位置することはなく、生産数量によっては、チューブ用に多層積層フィルムを構成したのち、最外装となる表面樹脂層に印刷して設けることもできる。
上記絵柄層は、前述の巻取り印刷が原則ではあるが、チューブの形成方法によっては、枚葉で印刷して構成することもできる。
【0022】
【作用】
上記のようにして形成さたSiOxフィルムのSiOx層の厚さは、60〜300Åで透明性もよく、柔軟性に富み、そして、酸素透過度は、1 cc /m2・24h以下、水蒸気透過度は、1 g/m2・24h以下である。
SiOx層に含まれる炭素、水素、珪素及び酸素のなかから1種あるいは2種以上の元素からなる化合物は、有機系高分子化合物に類似した物性をもたせる作用をもつものである。したがって、SiOxは延展性に富み、SiOxとフィルムとの接着強度も強く、SiOxフィルムと他のフィルムとを積層するときにクラックの発生を防止するように作用する。
そして、その積層シートを構成要素とした積層チューブは、胴シール部のヒートシール、内容物の充填、使用時のしぼり出すときの手揉み等によっても、積層チューブのフィルムの層間にあるSiOx層は他のフィルムとの間では剥離したり、クラックによる酸素あるいは水蒸気のバリア性が低下したりすることがないものである。
【0023】
そして、絵柄層を、積層シートのなかに構成したものは、表面樹脂層によって保護されるので、チューブの使用時の、摩擦や、内容物によるインキの劣化脱落もなく、内容物を使用し終えるまで、印刷パターンを保持するものである。
【0024】
【実施例】
実施例について、図面を参照にして説明する。
〔実施例 1〕
図5において、基材フィルムとして厚さ12μmのポリエステルフィルム11の一方の面にヘキサメチルジシロキサンを気化させて、ヘキサメチルジシロキサン:酸素ガス:ヘリゥムガス=1:9:8よりなる混合ガスを原料ガスとしてと蒸着し、SiOx層2を200Åの厚さで設けたSiOx層フィルム21を形成した。
該SiOx層2を、V.G.サイエンティフィック社のESCA(Electron Spectroscopy for Chemical Analysis )で、断面層の炭素を分析した結果、膜表面から基材フィルムの界面に向かって炭素原子含有率が減少していることが認められた。
次いで、SiOxフィルム21のSiOx層2にウレタン系のバインダーよりなるグラビアインキで絵柄層6を設け、ポリエステルイソシアネート系プライマー層8を介してオゾンガスの雰囲気下で、滑剤を含むアイオノマー(三井ポリケミカル(株)製ハイミラン1652SB)を、厚さ40μmで溶融押出しコーティングして内面樹脂層であるアイオノマー層51を設けた。
更に、SiOxフィルム21の他の面にポリエステルイソシアネート系プライマー層8を設けて、オゾンガスの雰囲気下で滑剤としてワセリン、及び異物の付着を防止するカチオン系界面活性剤をそれぞれ0.1%添加したアイオノマー(三井ポリケミカル(株)製ハイミラン1652SB)を、厚さ30μmで溶融押出しコーティングして表面樹脂層となるアイオノマー層41を設けて、図5に示す積層チューブ用フィルムを構成した。
【0025】
〔実施例 2〕
図6に示すように、補強フィルムである厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム31の一方の面に、グラビア輪転印刷で設けた所望の絵柄層6に、ポリエステルイソシアネート系接着剤層7を2.5g/m2 (固形分)塗布し、実施例1で作成したSiOxフィルム21のSiOx層2とを相接してドライラミネーションし、SiOxフィルム21の他の側のポリエステル11にポリエステルイソシアネート系接着剤層7を2.5g/m2 (固形分)塗布し、厚さ25μmの表面樹脂層となる未延伸ポリプロピレンフィルム42とを積層した。更に延伸ナイロンフィルム31の側にポリエステルイソシアネート系接着剤層7を2.5g/m2 (固形分)塗布し、厚さ40μm内面樹脂層となる未延伸ポリプロピレンフィルム52とを積層して図6に示す積層チューブ用フィルムを構成した。
【0026】
【比較例】
酸化珪素を原料として、電子線加熱により1200Åの厚さで、ポリエステルフィルムに設けた蒸着フィルムを用いて、実施例1と同様に絵柄層6及びアイオノマーによる表面樹脂層7と内面樹脂層8を設けて比較例の積層チューブ用フィルムを構成した。
【0027】
実施例、及び比較例で構成した積層チューブ用フィルムについて、酸素透過度、水蒸気透過度、酸化珪素の蒸着層と他のフィルムとの接着強度及び着色の程度透明性を次の方法で評価した結果を表1に示す。
〔評価方法〕
・酸素透過度は、MOCON社製OXTRANにより、温度23℃ 湿度90%RHの条件で測定。
・水蒸気透過度は、MOCON社製PERMATRANにより、温度40℃、湿度90%RHの条件で測定。
・屈曲テストは、テスター産業(株)製ゲルボフレックステスターで1000回の屈曲テスト後、上記と同一の条件で酸素透過度、及び水蒸気透過度を測定。・接着強度は、SiOx層と他のフィルムとの接着強度を、JIS─K7128に準じて測定した。剥離部はいずれもSiOxフィルムに積層したフィルムとSiOx層との間であった。
・色は、SiOxフィルムについて、目視による官能検査、及び500nmに光透過率を測定した。
【0028】
【表1】
Figure 0004139445
但し、未:屈曲テストを施さない積層チューブ用フィルム。
屈:屈曲テストを施した処積層チューブ用フィルム。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果を奏する。
上記のようにして形成さたSiOxフィルムのSiOx層の厚さは、60〜300Åで着色もなく、柔軟性に富み、そして、酸素透過度は、1 cc /m2・24h以下、水蒸気透過度は、1 g/m2・24h以下である。
SiOx層に含まれる珪素酸化物と炭素、水素、珪素及び酸素のなかから1種あるいは2種以上の元素からなる化合物は、炭素系高分子化合物に類似した物性をもたせる作用をもつものである。したがって、SiOxは延展性に富み、SiOxとフィルムとの接着強度も高く、SiOxフィルムと他のフィルムとの積層をするときにクラックの発生もなく、酸素透過度、水蒸気透過度の低下を防止する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) 積層チューブの概略斜視図である。
(b) 積層チューブのA−A, 断面概略図である。
(c) 積層チューブの積層構成を示す断面概略図である。
【図2】積層チューブの構成の一例を示す断面概略図である。
【図3】絵柄層を含む積層チューブの構成の一例を示す断面概略図である。
【図4】補強フィルムに絵柄層を設けた積層構成の例を示す断面概略図である。
【図5】本発明の実施例の積層構成の一例を示す断面概略図である。
【図6】本発明の他の実施例の積層構成の一例を示す断面概略図である。
【符号の説明】
1 基材フィルム
11 ポリエステル
2 SiOx層
21 SiOxフィルム
3 補強フィルム
31 ナイロンフィルム
4 表面樹脂層
41 アイオノマー層(表面樹脂層)
42 ポリプロピレン(表面樹脂層)
5 内面樹脂層
51 アイオノマー層(内面樹脂層)
52 ポリプロピレン(内面樹脂層)
6 絵柄層
7 接着剤層
8 プライマー層
9 接着用樹脂層
B 底シール部
H 肩部
T 胴シール部

Claims (2)

  1. 基材フィルムの少なくとも一方の面にプラズマ化学蒸着法によって設けたバリア層を有し、更に、該バリア層は、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ビニルメチルジシロキサン、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、トリメチルシラン、ジエチルシラン、プロピルシラン、フェニルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサンのいずれかからなる有機珪素化合物を気化させ、これと、酸素と、不活性ガスとを混合した原料ガスを使用し、プラズマ化学蒸着法によって形成される、珪素酸化物と、炭素と水素とからなるアルキル基を含むハイドロカ−ボンを含有する連続層からなり、更に、上記のハイドロカ−ボンは、その含有率が、連続層の0.1〜40重量%であり、かつ、その連続層の表面から基材フィルムとの界面に向かって減少している構成からなるSiOX フィルムからなり、更に、該SiOX フィルムの一方の面に、ポリエステルイソシアネ−ト系プライマ−層を介して、オゾンガス雰囲気下で樹脂溶融押出コ−ティングによる表面樹脂層を積層し、その他方の面に、ポリエステルイソシアネ−ト系プライマ−層を介して、オゾンガス雰囲気下で樹脂溶融押出コ−ティングによる内面樹脂層を積層することを特徴とする積層チュ−ブ用フィルム。
  2. 基材フィルムの少なくとも一方の面にプラズマ化学蒸着法によって設けたバリア層を有し、更に、該バリア層は、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ビニルメチルジシロキサン、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、トリメチルシラン、ジエチルシラン、プロピルシラン、フェニルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサンのいずれかからなる有機珪素化合物を気化させ、これと、酸素と、不活性ガスとを混合した原料ガスを使用し、プラズマ化学蒸着法によって形成される、珪素酸化物と、炭素と水素とからなるアルキル基を含むハイドロカ−ボンを含有する連続層からなり、更に、上記のハイドロカ−ボンは、その含有率が、連続層の0.1〜40重量%であり、かつ、その連続層の表面から基材フィルムとの界面に向かって減少している構成からなるSiOX フィルムからなり、更に、該SiOX フィルムと絵柄層を設けた補強フィルムとを、そのSiOX 層の面とその絵柄層の面とを対向させて重ね合わせ、ポリエステルイソシアネ−ト系接着剤層を介して、積層し、更に、該SiOX フィルムと補強フィルムを積層した後、その一方の面に、ポリエステルイソシアネ−ト系接着剤層を介して、表面樹脂層を積層し、その他方の面に、ポリエステルイソシアネ−ト系接着剤層を介して、内面樹脂層を積層することを特徴とする積層チュ−ブ用フィルム。
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