JP4172199B2 - 偽造防止インキ及び偽造防止印刷物並びにその真偽判定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機等による複写が不可能な、隠し文字やパターンを表示させることを目的とした偽造防止用インキ及びこのインキを用いて印刷した偽造防止印刷物に係り、商品券、金券、切符、紙幣、パスポート、身分証明書、証券、カード等の偽造防止を必要とする商品に付加することができ、専用の検証媒体を用いて、真偽判定することができる偽造防止印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、潜像画像の形成に関する方法は種々ある。例えば万線のピッチの隙間を利用して隠し文字等を入れ、万線部分を隠蔽することで隠し文字が現れる万線画や、透明インキメジウム中にフィラーを入れたものを印刷し鉛筆でその部分を擦ると鉛筆の粉が印刷部分に付着して隠し文字が現れる鉛筆出し印刷(デコマット)がある。これらの潜像画像はよく見るとわかってしまうため、本格的な潜像というよりは、遊び用として使用されている。
また、例えば不可逆性感熱発色インキは熱をかけることによって発色するインキで、白色もしくは無色透明のインキを用いたものがあるが、潜像画像としては有効であるが、潜像画像を表示させるための熱源装置が必要であり、一回潜像画像を表示させたものを消色することができないため、用途が限定される。
また、酸化チタン等金属よりも硬いフィラーを含有させた白色インキを白色の紙に印刷しコイン等で擦ることにより潜像画像を表示させる方法があり、これにマット調のニスを設けることにより目視で見えなくできるが、表示できるのは一回限りであることより用途が限定される。
これに対し繰り返し表示可能な媒体として可逆性感熱発色インキ(サーモクロミックインキ)がある。このサーモクロミックインキは熱をかけることにより可逆的に発色するインキで、熱を加えると発色もしくは消色し、しばらく放置すると元の状態に戻るものである。このインキも潜像画像としてもしくは画像を隠蔽するという形で使われているが、耐性とくに耐熱性が劣ることから用途が限定される。
また、繰り返し表示可能な媒体としてフォトクロミックインキがあり、このフォトクロミックインキは、光、特に紫外線を照射することにより発色するインキで、白色もしくは無色透明のインキがあることより潜像画像として用いられているが、耐性とくに耐光性が弱いことより用途が限定されている。
また、蛍光インキは紫外線を照射することにより発行するインキで、白色または無色透明のインキがあることより潜像画像として用いられている。この蛍光インキには有機タイプと無機タイプがあり、有機タイプは印刷インキ中にごく少量含有するだけで発光が確認されるが、耐光性が弱いため用途が限定される。また、無機タイプは印刷インキ中に多く入れる必要があり(10〜20%程度)、潜像画像としては目視でわかってしまうため、デザイン等に工夫が必要である。
さらにまた、網点や万線のモアレ(干渉縞)を利用して潜像画像を形成する方法は、網点や万線のピッチもしくは角度を部分的に変えることにより、整然と並んだ網点もしくは万線の透明フィルムを潜像画像に重ねることでモアレが発生し、画像が出現するもので、この場合、簡単な表示媒体で繰り返しの使用が可能であるが複雑な画像を形成できないという問題がある。
また、磁性インキによる潜像画像は磁気記録可能な保持力(約300Oe以上)のある磁性層をパターン状に磁化させる方式で画像形成を行い、磁性層状に鉄粉をふりかけることで磁化されている部分に鉄粉が集まる性質を利用し画像表示する方式で、この方式では潜像画像を表示させる工程が煩雑であり、また画像の書き換えが可能であることより用途が限定される。
また、赤外線域を利用し赤外光を吸収するインキにて画像を形成し、この上に前記画像を隠蔽し目視できないようにするとともに赤外線領域で光を透過する層を設けた潜像画像があるが、この潜像画像を表示させるためには赤外線カメラ等が必要であり、装置的に大がかりとなる。また、可視光域では白色もしくは無色であるが赤外線域に吸収のあるインキ(IVインキ)があるが、これも前記同様赤外線カメラ等が必要である。
【0003】
一方、近年の電子写真技術を利用したコピー機の急速な普及と供に、最近のカラーコピー機を利用すれば、誰でも簡単に原稿か複写物か見分けが極めて困難な複写物を容易に作成することができるようになった。このように、カラーコピーは便利である反面、株券、債券、約束手形、小切手などの有価証券や、入場券、搭乗券等の印刷物が容易に偽造されるという問題が増加しつつある。このようなコピーを牽制し、セキュリティ性を高める手段として、上記有価証券類等に各種コピーによる偽造防止技術が施されている。例えば、透かしを入れた紙、着色用紙、チップ入り紙等の基材自体によるコピー防止技術や、地紋、彩紋、棒彩紋、ロゴライン等の印刷及び蛍光インキ、消色インキ等の特殊インキを使用した特殊印刷によるコピー防止技術、また、印刷原稿内に複写禁止対象物であることを示す情報を含ませて作成する電子透かしと呼ばれるコピー防止技術等がある。しかし、これら技術は煩雑になり、コスト高になる等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、市販のカラー複写機などによる偽造が困難な、隠し文字やパターン等潜像画像の形成が廉価で、かつその潜像画像が真正品か偽造品かを簡単な装置で判別を可能にする偽造防止インキ及び偽造防止印刷物並びにその真偽判定方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に於いて上記課題を達成するために、請求項1の発明では、少なくとも、バインダーと、フレーク状の偏光性顔料とを含有しており、該偏光性顔料は、入射した光のうち右回転の一部の偏光を反射する右偏光性顔料と、入射した光のうち左回転の一部の偏光を反射する左偏光性顔料との少なくとも両方を含み、該右偏光性顔料と該左偏光性顔料とは、混合されていることを特徴とする偽造防止インキとしたものである。
【0007】
また、請求項2の発明では、前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とは、互いに異なる色相であることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止インキとしたものである。
【0008】
また、請求項3の発明では、前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とは、互いに同じ色相であることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止インキとしたものである。
【0010】
また、請求項4の発明では、前記右偏光性顔料は、ねじれ軸の回転方向が右巻きの右偏光コレステリック高分子液晶顔料であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の偽造防止インキとしたものである。
【0011】
また、請求項5の発明では、前記左偏光性顔料は、ねじれ軸の回転方向が左巻きの左偏光コレステリック高分子液晶顔料であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の偽造防止インキとしたものである。
【0012】
また、請求項6の発明では、希釈用溶剤も含有し、塗工液状化されてあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の偽造防止インキとしたものである。
【0013】
また、請求項7の発明では、前記バインダーにUV硬化型樹脂を用いてあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の偽造防止インキとしたものである。
【0014】
また、請求項8の発明では、前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とが同量であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の偽造防止インキとしたものである。
【0015】
また、請求項9の発明では、基材の少なくとも一部に、偽造防止印刷層が形成されており、該偽造防止印刷層は、少なくとも、バインダーと、フレーク状の偏光性顔料とを含有しており、該偏光性顔料は、入射した光のうち右回転の一部の偏光を反射する右偏光性顔料と、入射した光のうち左回転の一部の偏光を反射する左偏光性顔料との少なくとも両方を含み、該右偏光性顔料と該左偏光性顔料とは、混合されていることを特徴とする偽造防止印刷物としたものである。
【0016】
また、請求項10の発明では、前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とは、互いに異なる色相であることを特徴とする請求項9に記載の偽造防止印刷物としたものである。
【0017】
また、請求項11の発明では、前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とは、互いに同じ色相であることを特徴とする請求項9に記載の偽造防止印刷物としたものである。
【0018】
また、請求項12の発明では、前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とが同量であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の偽造防止印刷物。
【0019】
また、請求項13の発明では、前記偽造防止印刷層と前記基材の間に、有色系印刷層が施されており、該有色系印刷層の一部または全てが該偽造防止印刷層で覆われていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の偽造防止印刷物としたものである。
【0020】
また、請求項14の発明では、前記有色系印刷層の有色系とは、黒色系であることを特徴とする請求項13に記載の偽造防止印刷物としたものである。
【0021】
また、請求項15の発明では、前記偽造防止印刷層が、文字類または模様状の少なくともいずれか1以上を用いた画像に形成されてあり、前記有色系印刷層も、該偽造防止印刷層と同じ画像で同じ大きさに形成されてあり、該偽造防止印刷層と該有色系印刷層の画像の対応する箇所が、実質的に重なるように形成されていることを特徴とする請求項13又は14のいずれかに記載の偽造防止印刷物としたものである。
【0022】
また、請求項16の発明では、前記偽造防止印刷層が、文字類または模様状の少なくともいずれか1以上を用いた画像に形成されてあり、前記有色系印刷層は、該偽造防止印刷層と同じ画像で且つ該偽造防止印刷層の画像よりも小さく形成されてあることを特徴とする請求項13又は14のいずれかに記載の偽造防止印刷物としたものである。
【0023】
また、請求項17の発明では、請求項9乃至16のいずれかに記載の偽造防止印刷物の前記偽造防止印刷層を、少なくとも円偏光板を光学フィルターに用いた真偽判定フィルターを介した目視を行うことによって、少なくとも前記偏光性顔料の偏光性に起因する光学作用の有無を利用して、真偽判定を行うことを特徴とする偽造防止印刷物の真偽判定方法としたものである。
【0024】
また、請求項18の発明では、前記真偽判定フィルターを介した目視では、右偏光板を用いた光学フィルターによる光学像と、左偏光板を用いた光学フィルターによる光学像の、両方を用いることを特徴とする請求項17に記載の偽造防止印刷物の真偽判定方法としたものである。
【0025】
上記請求項15でいう有色系印刷層とは、有彩色か無彩色かを問わず色材を含むインキで印刷された層である。また、請求項16でいう黒色系とは、色相が黒かまたは黒っぽく見えるもので、仮に黒とはかけ離れた色相の色材が一部に使用されていても、全体的にはほぼ黒っぽく見えるものであればよい。さらにまた、上記請求項17および18でいう文字類または模様状とは、文字、数字、記号、絵、又は図形を含むものをいう。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態と参考の形態を図面を用いながら詳細に説明する。
図1は本発明の参考の形態の偽造防止インキを用いて紙基材上に偽造防止印刷層を設けた偽造防止印刷物の一実施例を示す平面図であり、図2は図1の偽造防止印刷物のX−X面の断面図であり、図3は図1の偽造防止印刷物上に右回りの真偽判定フィルターを乗せた場合の見え方の概略図であり、図4は図3の現象を断面からみた場合の概略図であり、図5は図1の偽造防止印刷物上に左回りの真偽判定フィルターを乗せた場合の見え方の概略図であり、図6は図5の現象を断面からみた場合の概略図である。
また、図7は本発明の偽造防止インキを紙基材の上に印刷した一実施例を示す平面図であり、図8は図7の偽造防止印刷物のY−Y面の断面図であり、図9は図7の偽造防止印刷物上に真偽判定フィルターを乗せた場合の見え方の概略図であり、図10は図9のB−B面の断面図である。
【0027】
本発明の参考の形態の偽造防止印刷物1は、例えば図1の平面図に示すように、基材11と偽造防止印刷部2よりなり、この偽造防止印刷部2は、図1のX−X面の断面図として図2に示すように、例えば右偏光性顔料を含有する偽造防止印刷層21及び有色層22から構成されているものである。
また、本発明の参考の形態の潜像を有する偽造防止印刷物1は目視角度を変えることにより色の変化が起こる。即ち、図2に示すように自然光25を受け、偽造防止印刷部2はA視点26およびB視点27において異なる色を呈し、さらには有色層22上にある部分においては、色変化が鮮明になるものである。
【0028】
また、本発明の参考の形態の偽造防止印刷物1は、例えば図1に示した偽造防止印刷物1の上に、図3の平面図に示すように、右回転の真偽判定フィルター3を乗せた場合、右回転の真偽判定フィルター3を介すると、偽造防止層は入射光の一部を反射し、右偏光性顔料の色相23を視認することができる。
【0029】
図4は、上記図3の現象を断面図によって模式化したもので、自然光31が右回転の真偽判定フィルター3を通過することで右回転の光32、33となるが、偽造防止層21は、右偏光性顔料を含有するため、入射してきた右回転の光32、33の内、そのねじれピッチに等しい波長の右回転の光33のみが偽造防止印刷層21表面で反射し、その反射光C34を視認することができる。
【0030】
また図5は、図1に示した偽造防止印刷物1の上に左回転の真偽判定フィルター4を乗せた場合の見え方の概略図であり、例えば左回転の真偽判定フィルター4を介すると、偽造防止印刷部2は入射光の全てを透過し、その下層にある有色層の色相24を視認することができる。
【0031】
また図6は、上記図5の現象を断面図によって模式化したもので、例えば自然光31が左回転の真偽判定フィルター4を通過することで左回転の光35、36となるが、このときの偽造防止印刷層21は、右偏光性顔料を含有するため、入射してきた左回転の光35は全て透過し、その下層にある有色層22の反射光D37を視認することができる。
【0032】
さらにまた、図7に示す本発明の実施の形態の偽造防止印刷物5は、基材41と偽造防止印刷部6よりなり、偽造防止印刷部6は、図7のY−Y面の断面として図8に示すように、異なる色相を持つ右偏光性顔料と左偏光性顔料を含有する偽造防止印刷層42及び黒色層45から構成されているいるものである。このように本発明の潜像を有する偽造防止印刷物5は目視角度を変えることにより色の変化が起こる。即ち、自然光51を受け、偽造防止印刷部6はC視点52およびD視点53において異なる色を呈し、さらには黒色層45上にある部分においては、色変化が鮮明になるものである。
【0033】
また図9は、図7に示した偽造防止印刷物5の上に真偽判定フィルターを乗せた場合の見え方の概略図であり、例えば右回転の真偽判定フィルター7を介すると、偽造防止印刷部6は右偏光性顔料の色相43を視認することができる。一方、左回転の真偽判定フィルター8を介すると、偽造防止印刷部6は左偏光性顔料の色相44を視認することができる。さらに図10は、図9の現象をB−B面断面図によって模式化したもので、例えば自然光51が右回転の真偽判定フィルター7を通過することで右回転の光54、55となるが、偽造防止印刷部6は、右偏光性顔料を含有するため、入射してきた右回転の光54、55の内、そのねじれピッチに等しい波長の右回転の光54のみを偽造防止印刷層42表面で反射し、その反射光E56を視認することができる。一方、左回転の真偽判定フィルター8を自然光51が通過することで、左回転の光57、58となるが、偽造防止印刷部6は左偏光性顔料も含有するため、入射してきた左回転の光57、58の内、そのねじれピッチに等しい波長の左回転の光57が偽造防止印刷層42表面で反射し、その反射光F59を視認することができる。
【0034】
上記右偏光性顔料及び左偏光性顔料の主成分であるコレステリック高分子液晶顔料は、キラル相を有する三次元架橋性液晶物質を配向し、三次元的に架橋し、所望の粒度に粉砕して得られた顔料である。この顔料によって反射した光は円偏光である。
上記液晶性物質の中でも、コレステリック液晶はねじれ構造を有し、そのねじれ軸に沿って、光の屈折率が周期的に変動するため、ピッチに等しい波長の光を選択的に反射する。従って、ピッチを制御することで所望のコレステリック色を作り出すことが可能である。また、ねじれ構造を有する液晶は、各分子が層を成して配置されており、層中で均一に配列されることで、初めてその光学的特性を形成する。この場合、分子は層毎にその優先方向を変えるので、ねじれ構造が生じる。各分子の配向は公知の方法、例えば配向層又は電界又は磁界によって制御できる。また、その固定化の代表的な方法には、キラル相を有する三次元架橋性液晶物質と多官能性重合性化合物を組み合わせ、紫外線照射によって、3次元架橋し、ねじれ構造を固定化でき、コレステリック高分子液晶ができる。
【0035】
上記コレステリック高分子液晶の出発物質としては、紫外線から赤外線の光の波長に等しいピッチを有するねじれ構造を有する全てのコレステリック液晶物質が好ましい。即ち、キラル相を有する液晶物質はネマチック、スメクチック又はディスコチック構造にキラル物質を加えることで製造できる。キラル物質の種類及び分子量がねじれ構造のピッチ、強いては反射光の波長を決定する。該構造のねじれ方向は左向きでも右向きでも良い。更に、出発物質は重合性基、重縮合性基又は重付加に有効な基を有し、これらの基の内、少なくとも一部は二官能性、三官能性及び多官能性を示し、例えば、メタクリルオキシ基、アクリルオキシ基等を有することが好ましく、3次元架橋性液晶ポリオルガノシロキサンが好適である。
【0036】
また、上記コレステリック高分子液晶顔料の製造方法は、例えば、3次元架橋性液晶ポリオルガノシロキサンと光重合開始剤の混合溶液を、金属支持体、プラスチック支持体又はガラス支持体上に加温しながらドクターを用いて剪断力を加えながら塗布し、液晶分子を配向させる。次に、液晶層に紫外線を照射し、三次元架橋させる。三次元架橋した液晶層を支持体から剥離し、万能ミル等で粉砕し、フレーク状の顔料を得る。該顔料の大きさは5μm〜5mmの粒度を有し、1〜100μm、好ましくは5〜50μmの厚さを有する。該支持体は場合により、例えばポリイミド又はポリビニルアルコールから成る配向層を有していても良い。また、液晶分子の配向方法には、2枚のシート間で剪断することも可能であり、好ましくはポリエチレンテレフタレートを使用する方法もある。
【0037】
上記偽造防止インキは、その結着剤(バインダー)、分散剤および助剤の種類によりグラビア印刷用、スクリーン印刷用等の各印刷方法用のインキとすることができる。上記偽造防止インキとしては、例えば上記コレステリック高分子液晶顔料を10〜50重量%含んでいることが好ましい。
【0038】
本発明に係る上記右回転の真偽判定フィルター及び左回転の真偽判定フィルターは、円偏光板であり、PVA延伸フィルムにヨードを吸収させたPVA−ヨウ素型、二色性染料型、金属または金属化合物含有型、ポリエン型などの高分子多結晶型が考えられ、特にPVA−ヨウ素型、二色性染料型フィルムが用いられた偏光フィルムに1/4λ波長位相差フィルムを重ねたものであり、位相差を1/4λ分進めるか遅らすかで、右または左の回転方向が決まる。
【0039】
【実施例】
次に参考例や実施例により、本発明を具体的に説明する。
〈参考例1〉
PETG(エチレン−1,4−シクロキシレンジメチレンテレフタレート)でなる厚さ188μmのシート上にスクリーン用プロセス墨インキをスクリーン印刷法にて厚さ約2μmで印刷して、その上に下記[右偏光性顔料を含有する偽造防止印刷層の組成1]からなる偽造防止インキAをスクリーン印刷法にて厚さ約10μmで印刷し偽造防止印刷物を得た。
[右偏光性顔料を含有する偽造防止印刷層の組成1]
コレステリック高分子液晶顔料(右向きのねじれ構造)
(ワッカーケミカル社製) 10重量部
スクリーンインキメジウム
(SS NSAメジウム 東洋インキ製造社製) 90重量部
【0040】
上記で得られた偽造防止印刷物を見ると、帯状に光沢のあるインキが印刷されており、特に墨インキの部分はより光沢感があり、さらに目視角度を変えることで、緑色から青色にカラーシフトが確認できた。また、右回転の真偽判定フィルターを通して見ると光沢感のある偽造防止印刷層が視認でき、左回転の真偽判定フィルターを通してみると黒色層が視認できる。以上の様に、OVIインキとしての効果と共にフィルターにてさらなる真偽判定ができることより、より一層偽造防止効果が高まった。なお、OVIインキを本真偽判定フィルターで見ると、左回転、右回転に関係なく、黒く見えるものであった。
【0041】
〈実施例2〉
坪量90g/m2 の上質紙にスクリーン用プロセス墨インキをスクリーン印刷法にて厚さ約2μmで印刷して、その上に下記[異なる色相を有する右偏光性顔料と左偏光性顔料の混合物を含有する偽造防止印刷層の組成]からなる偽造防止インキBをスクリーン印刷法にて厚さ約10μmで印刷し偽造防止印刷物を得た。
[同じ色相を有する右偏光性顔料と左偏光性顔料の混合物を含有する偽造防止印刷層の組成]
コレステリック高分子液晶顔料(右向きのねじれ構造)
(ワッカーケミカル社製) 10重量部
コレステリック高分子液晶顔料(左向きのねじれ構造)
(ワッカーケミカル社製) 10重量部
スクリーンインキメジウム
(SS NSAメジウム 東洋インキ製造社製) 80重量部
【0042】
上記で得られた偽造防止印刷物を見ると、帯状に光沢のあるインキが印刷されており、特に墨インキの部分はより光沢感があり、さらに目視角度を変えることで、赤色から青色にカラーシフトが確認できた。また、右回転の真偽判定フィルターを通して見ると光沢感のある赤色の偽造防止印刷層が視認でき、左回転の真偽判定フィルターを通してみると光沢感のある青色の偽造防止印刷層が視認できた。以上の様に、OVI(Optical Variable Ink)インキとしての効果と共にフィルターにてさらなる真偽判定ができることより、より一層偽造防止効果が高まった。なお、OVIインキを本真偽判定フィルターで見ると、左回転、右回転に関係なく、黒く見えるものであった。
【0043】
〈実施例3〉
坪量90g/m2 の上質紙にスクリーン用プロセス藍インキをスクリーン印刷法にて厚さ約2μmで印刷して、その上に下記[同じ色相を有する右偏光性顔料と左偏光性顔料の混合物を含有する偽造防止印刷層の組成]からなる偽造防止インキCをスクリーン印刷法にて厚さ10μm程度に印刷して偽造防止印刷物を得た。
[同じ色相を有する右偏光性顔料と左偏光性顔料の混合物を含有する偽造防止印刷層の組成]
コレステリック高分子液晶顔料(右向きのねじれ構造)
(ワッカーケミカル社製) 5重量部
コレステリック高分子液晶顔料(左向きのねじれ構造)
(ワッカーケミカル社製) 5重量部
スクリーンインキメジウム
(SS NSAメジウム 東洋インキ製造社製) 90重量部
【0044】
上記で得られた偽造防止印刷物を見ると、帯状に光沢のあるインキが印刷されており、特に藍インキの部分はより光沢感があり、さらに目視角度を変えることで、緑色から青色にカラーシフトが確認できた。また、右回転の真偽判定フィルターを通して見ると光沢感のある緑色の偽造防止印刷層が視認でき、左回転の真偽判定フィルターを通してみると光沢感のある緑色の偽造防止印刷層が視認できる。以上の様に、OVIインキとしての効果と共にフィルターにてさらなる真偽判定ができることより、より一層偽造防止効果が高まった。なお、OVIインキを本真偽判定フィルターで見ると、左回転、右回転に関係なく、黒く見えるものであった。
【0045】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、偏光性顔料が偏光コレステリック高分子液晶顔料でなり、少なくともバインダーとフレーク状の前記偏光性顔料とを含有し、該偏光性顔料が右偏光性顔料か左偏光性顔料の両者を含みその混合でなる偽造防止インキを用いて偽造防止印刷層を形成する偽造防止印刷物とすることによって、この偽造防止印刷物の偽造防止印刷層は、OVD(Optical Variable Device )画像と同様の効果である目視角度によるカラーシフトを生じ、市販のカラー複写機などによる偽造が困難で、かつこの文字類や模様状の潜像画像の形成が廉価で、かつその潜像画像が真正品か偽造品かを簡単な装置で判別を可能にする偽造防止印刷物並びにその真偽判定方法を提供することができる。
【0046】
また、本発明では、偽造防止印刷層と基材との間に黒色系の印刷層を施すことによって、目視角度によるカラーシフトがより鮮やかに再現され、OVD効果に優れた偽造防止印刷物とすることができる。
【0047】
従って本発明は、複写機等による複写が不可能な、隠し文字やパターンを表示させることを目的とした偽造防止用インキ及びこのインキを用いて印刷した偽造防止印刷物とし、例えば商品券、金券、切符、紙幣、パスポート、身分証明書、証券、カード等の偽造防止を必要とする商品に付加し、専用の検証媒体を用いて、真偽判定することができる偽造防止印刷物として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考の形態の偽造防止印刷物の一実施の形態を正面で表した説明図である。
【図2】本発明の参考の形態の偽造防止印刷物の一実施の形態を示すもので、図1のX−X面断面図である。
【図3】本発明の参考の形態の偽造防止印刷物の真偽判定の一実施の形態を正面で表した説明図である。
【図4】本発明の参考の形態の偽造防止印刷物の真偽判定の一実施の形態を示すもので、図3のX−X面断面図である。
【図5】本発明の参考の形態の偽造防止印刷物の真偽判定の他の一実施の形態を正面で表した説明図である。
【図6】本発明の参考の形態の偽造防止印刷物の真偽判定の他の一実施の形態を示すもので、図5のX−X面断面図である。
【図7】本発明の偽造防止印刷物の一実施の形態を正面で表した説明図である。
【図8】本発明の偽造防止印刷物の一実施の形態を示すもので、図7のY−Y面断面図である。
【図9】本発明の偽造防止印刷物の一実施例で、その真偽判定の一実施の形態を正面で表した説明図である。
【図10】本発明の偽造防止印刷物の一実施例で、その真偽判定の一実施の形態を示すもので、図9のB−B面断面図である。
【符号の説明】
1,5‥‥偽造防止印刷物
2,6‥‥偽造防止印刷部
3,7‥‥右回転の真偽判定フィルター
4,8‥‥左回転の真偽判定フィルター
11,41‥‥基材
21,42‥‥偽造防止印刷層
22,45‥‥有色層
23,43‥‥右偏光性顔料の色相
24‥‥有色層の色相
25,31,51‥‥自然光
26‥‥反射光A
27‥‥反射光B
32,33,54,55‥‥右回転の入射光
34‥‥反射光C
35,36,58,59‥‥左回転の入射光
37‥‥反射光D
44‥‥左偏光性顔料の色相
56‥‥反射光E
57‥‥反射光F
Claims (18)
- 少なくとも、バインダーと、フレーク状の偏光性顔料とを含有しており、該偏光性顔料は、入射した光のうち右回転の一部の偏光を反射する右偏光性顔料と、入射した光のうち左回転の一部の偏光を反射する左偏光性顔料との少なくとも両方を含み、該右偏光性顔料と該左偏光性顔料とは、混合されていることを特徴とする偽造防止インキ。
- 前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とは、互いに異なる色相であることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止インキ。
- 前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とは、互いに同じ色相であることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止インキ。
- 前記右偏光性顔料は、ねじれ軸の回転方向が右巻きの右偏光コレステリック高分子液晶顔料であること、を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の偽造防止インキ。
- 前記左偏光性顔料は、ねじれ軸の回転方向が左巻きの左偏光コレステリック高分子液晶顔料であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の偽造防止インキ。
- 希釈用溶剤も含有し、塗工液状化されてあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の偽造防止インキ。
- 前記バインダーにUV硬化型樹脂を用いてあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の偽造防止インキ。
- 前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とが同量であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の偽造防止インキ。
- 基材の少なくとも一部に、偽造防止印刷層が形成されており、該偽造防止印刷層は、少なくとも、バインダーと、フレーク状の偏光性顔料とを含有しており、該偏光性顔料は、入射した光のうち右回転の一部の偏光を反射する右偏光性顔料と、入射した光のうち左回転の一部の偏光を反射する左偏光性顔料との少なくとも両方を含み、該右偏光性顔料と該左偏光性顔料とは、混合されていることを特徴とする偽造防止印刷物。
- 前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とは、互いに異なる色相であることを特徴とする請求項9に記載の偽造防止印刷物。
- 前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とは、互いに同じ色相であることを特徴とする請求項9に記載の偽造防止印刷物。
- 前記右偏光性顔料と前記左偏光性顔料とが同量であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の偽造防止印刷物。
- 前記偽造防止印刷層と前記基材の間に、有色系印刷層が施されており、該有色系印刷層の一部または全てが該偽造防止印刷層で覆われていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の偽造防止印刷物。
- 前記有色系印刷層の有色系とは、黒色系であることを特徴とする請求項13に記載の偽造防止印刷物。
- 前記偽造防止印刷層が、文字類または模様状の少なくともいずれか1以上を用いた画像に形成されてあり、前記有色系印刷層も、該偽造防止印刷層と同じ画像で同じ大きさに形成されてあり、該偽造防止印刷層と該有色系印刷層の画像の対応する箇所が、実質的に重なるように形成されていることを特徴とする請求項13又は14のいずれかに記載の偽造防止印刷物。
- 前記偽造防止印刷層が、文字類または模様状の少なくともいずれか1以上を用いた画像に形成されてあり、前記有色系印刷層は、該偽造防止印刷層と同じ画像で且つ該偽造防止印刷層の画像よりも小さく形成されてあることを特徴とする請求項13又は14のいずれかに記載の偽造防止印刷物。
- 請求項9乃至16のいずれかに記載の偽造防止印刷物の前記偽造防止印刷層を、少なくとも円偏光板を光学フィルターに用いた真偽判定フィルターを介した目視を行うことによって、少なくとも前記偏光性顔料の偏光性に起因する光学作用の有無を利用して、真偽判定を行うことを特徴とする偽造防止印刷物の真偽判定方法。
- 前記真偽判定フィルターを介した目視では、右偏光板を用いた光学フィルターによる光学像と、左偏光板を用いた光学フィルターによる光学像の、両方を用いることを特徴とする請求項17に記載の偽造防止印刷物の真偽判定方法。
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