JP2004351831A - カードの偽造防止方法及びそれに用いる偽造防止策を施したカード用転写媒体並びにカードの真偽判定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁気層が隠蔽層で隠蔽されている磁気隠蔽カードに偏光性を付加したカードの偽造防止方法で、バインダーとフレーク状の偏光性顔料からなる偏光層32に円偏向板を介した異なる色相で視認可能なように形成されたもので、この 偏光層32の形成にカード用転写媒体を構成する剥離保護層31、偏光層32、接着層33でなる2〜7μmの転写層3を磁気隠蔽カード本体42に転写した偽造防止策が施された磁気隠蔽カード4とするものである。
【選択図】図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気情報を記録する磁気記録媒体及びその磁気記録媒体を構成するための転写媒体に係わり、更に詳しくは、カード基材上に磁気テープを配し、更にこれを隠蔽し、印刷層、保護層を有する磁気隠蔽カード(オーバープリントカード)、特に専用の検証媒体を用いて偏光色相を目視確認することが可能な偽造防止性に優れた磁気隠蔽カードを好適に構成するために利用可能な転写媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気記録媒体としてクレジットカードやキャッシュカードなどに広く利用されている。これらは、一般的に白色の塩化ビニル樹脂をコア材として用い、この両面もしくは片面に、所定の磁気テープを所定の位置に貼付した透明な塩化ビニル樹脂シートを重ねて、加熱加圧プレスしたものを基材として用いたものである。
欧州や米国では白色のコア材に印刷を施した後、透明シートをプレスする構成を採っている。しかし、日本国内では、これら諸外国と同様な構成のカードの他に、透明シートをプレス接着した後に、表面にデザイン等の絵柄印刷を構成するカードも使用されている。これは、日本国内のみで通用するJIS規格の磁気テープがカード表面に付与されているためである。すなわち、諸外国ではカード表面に磁気テープがないため、印刷はシートの内側で構わないが、日本ではカード表面にJIS規格磁気テープを使用し、磁気情報の記録消去を行う必要があるため、この磁気テープを設けることになる。従って、デザイン上でこの磁気テープを隠蔽するための印刷を透明シートの外側に施すことになるのである。この透明シートの外側に印刷を施すカードのことを磁気隠蔽カード(オーバープリントカード)と呼ぶことにする。
【0003】
上記磁気隠蔽カードの作成手順の一例を挙げると次の通りである。白色コア材の両面に、あらかじめ所定位置に磁気テープを貼付した透明オーバーシートを重ね、加熱加圧プレスしてカード基材を得る。その後、磁気テープを隠すための隠蔽層、デザインのための印刷層や必要に応じて設けられる偽造防止層、印刷面を保護するための保護層が設けられ、表面を平らにするためのプレスを再度行ってカード形状に打ち抜き、必要に応じて設けられるホログラムの媒体転写、サインパネル転写及びエンボス工程を経て、磁気隠蔽カードとなる。
【0004】
また、近年のクレジットカードの偽造・不正使用防止策の一つとして、カードに所有者の顔写真を入れる方法が取られている。これは、一般的に塩ビに染着し易い昇華(熱移行)性の染料を用い、Y(黄)、M(紅)、C(藍)の各色に塗り分けた昇華転写リボンをサーマルヘッド等で熱エネルギーを与え、個々の画像情報を記録していく物である。この様な使用をする磁気隠蔽カードにおいては、保護層上に別途受像層を設け、プレス加工を行い、表面を平らにして製造されている。
【0005】
以上のことから分かるように、印刷層が透明シートの内側にあって十分に保護されている諸外国のカードとは異なり、日本の磁気隠蔽カードの耐性は非常に薄い保護層のみによって保たれているので、保護層の役割は非常に重要である。また、要求される磁気特性を得るために、隠蔽層、印刷層、保護層、場合により設けられる受像層や偽造防止層の厚みは必要以上に厚くすることができず、さらに耐久性を増すことは困難になっている。
【0006】
上記保護層を設ける手段としてはいくつか考えられ、例えばグラビア塗工系の方式とスクリーン印刷系の方式、さらにオフセット印刷系の方式がある。しかし、このうちスクリーン印刷系は膜厚制御が困難であるので、磁気出力変動率が大きくなる恐れがある。また、オフセット印刷系の方式では、主に紫外線硬化型のオフセットインキを使用するが、これは様々なものとの密着性が悪い。さらに、耐擦過性を向上させるために滑剤成分を添加すると、ほとんどの物が密着不可能となる。従って、後工程となるホログラム箔の転写や受像層の塗工が非常に困難となってしまう。以上のことから、保護層を設ける方法として、グラビア塗工系の方式が用いられてきている。
【0007】
しかしながら、上述のグラビア塗工系の方式によって、保護層を設ける方法には、以下に述べる問題がある。
まず、強い溶媒を多量に含む保護層の塗液を直接上から塗工するため、溶剤の浸透によって、基材や印刷の歪みが生じやすい状況になる。また、溶剤が多量に含まれる塗液を塗工するので、塗工後には十分な乾燥が必要であるが、塩ビ樹脂や非晶質ポリエステル樹脂に代表されるカード基材に仕様される樹脂は熱変形を起こしやすいため、高温かつ長時間の乾燥は無理であり、結果として、溶剤が残留し、密着性の低下や樹脂の可塑性等の悪影響を及ぼす。更には、磁気出力の変動率を安定させるためには塗膜の膜厚を安定させる必要があるが、枚葉のシートへの塗工では膜厚安定性にも問題があり、安定した塗膜は得られ難く、膜厚管理も容易ではないという問題がある。
【0008】
これらの問題を解決すべき方法として、保護層をカード用転写媒体を用いてカードに転写する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、必要に応じて偽造防止層を設ける場合がある。一般的には、可視光下では目視し難いが、一定条件下でのみ、印刷画像を確認できる機能性インキを使用する場合が多い。例えば、蛍光インキは紫外線を照射することにより発行するインキで、白色または無色透明のインキがあることより潜像画像として用いられている。蛍光インキには有機タイプと無機タイプがあり、有機タイプは印刷インキ中にごく少量含有するだけで発光が確認されるが、耐光性が弱いため用途が限定される。また、無機タイプは印刷インキ中に多く入れる必要があり(10〜20%程度)、潜像画像としては目視でわかってしまうため、デザイン等に工夫が必要である。一般的には、この蛍光体を分散又は溶解させたインキをスクリーン印刷法にて形成している。これは、通常の絵柄印刷に用いられる紫外線硬化型オフセットインキにおいては、蛍光体がインキの硬化を阻害してしまうためである。よって、上述したスクリーン印刷系の問題点が同様に発生する。更に、偽造防止層の場合は、発行会社のトレードマーク等精密なパターンであるため、極端な膜厚の変動(増加)が有った場合、カードを平らにするプレス加工をした際に、他の印刷層に、部分的な歪みを発生させてしまう等の問題がある。これらの問題を解決すべき方法として、蛍光発光剤を利用した磁気記録媒体の偽造防止方法がある(例えば、特許文献2参照。)。
【0009】
一方、偽造防止方法としては、蛍光インキのような機能性インキをする場合が多い。しかし、近年では、より偽造防止効果の高い機能性材料を使用したものや機能性ホログラムを使用したものも多く紹介されている。その機能性材料を使用したものに、液晶材料の持つ複屈折性を利用した潜像形成方法がある。これは、サーモトロピック性を示す液晶材料を部分的に配向させ、潜像画像を形成し、その上に偏向板を介することで、配向させた部分を潜像画像として目視視認することができる方法である(例えば、特許文献3参照。)。
【0010】
また、コレステリック液晶材料の持つ光選択性を利用した偽造防止法がある。これは、右偏光性コレステリック高分子液晶からなる顔料と左偏光性コレステリック高分子液晶からなる顔料を含有するインキを黒色系の有色層の上に印刷し、その印刷物の上に左円偏向板と右円偏向板を介して観察するとそれぞれの円偏向板では異なる色を観察することができ、目視確認ができる(例えば、特許文献4参照。)
【0011】
【特許文献1】
特開2002−056523号公報
【特許文献2】
特開2001−359046号公報
【特許文献3】
特開2001−113900号公報
【特許文献4】
特開2003−073600号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上、説明してきたように、膜厚制御が困難な、あるいは密着性や耐擦過性に欠けたり、強い溶剤による基材の歪み等に問題のある印刷法とは異なる方法、即ちカード用転写媒体を用いた方法でカードに保護層を設ける方法はカードの製造上有効な手段である。更に、本発明の偽造防止方法は、真偽判定が多数回可能であり、耐性及び画像の精細さの点で制約されず、専用の真偽判定フィルターを介するだけで、色分解された偽造防止層を目視確認することが可能であると供に、金属光沢のある色彩だけでも十分な意匠性を示すことができる。
【0013】
すなわち、本発明は、耐久性及び加工適性を満足し、さらに、偽造防止効果及び意匠性を高めるカードの偽造防止方法及び偽造防止策を施したカード用転写媒体並びにカードの真偽判定方法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、磁気層を有し、該磁気層が隠蔽層で隠蔽されている磁気隠蔽カードに偏光性を付加したカードの偽造防止方法において、バインダーとフレーク状の偏光性顔料からなる偽造防止用の偏光層に、円偏向板を介した目視によって異なる色相で視認可能なように形成された転写可能な偏光部分を設けたカード用転写媒体が用いられていることを特徴とするカードの偽造防止方法。
【0015】
また、請求項2の発明では、上記請求項1に記載のカードの偽造防止方法に用いる偽造防止策を施したカード用転写媒体であって、支持体上に少なくとも易剥離性を有する剥離保護層、バインダーとフレーク状の偏光性顔料からなる偏光層、及びカードに転写接着せしめる接着層が順に積層されている転写層が設けられていて、前記偏光性顔料が入射した光のうち右回転の一部の偏光を反射する右偏光性顔料、あるいは入射した光のうち左回転の一部の偏光を反射する左偏光性顔料のいずれかであることを特徴とする偽造防止策を施したカード用転写媒体としたものである。
【0016】
また、請求項3の発明では、上記請求項1に記載のカードの偽造防止方法に用いる偽造防止策を施したカード用転写媒体であって、支持体上に少なくとも剥離性を有する剥離保護層、バインダーとフレーク状の偏光性顔料からなる偏光層、及びカードに転写接着せしめる接着層が順に積層されている転写層が設けられていて、前記偏光性顔料が入射した光のうち右回転の一部の偏光を反射する右偏光性顔料、および入射した光のうち左回転の一部の偏光を反射する左偏光性顔料の両方が混合されていることを特徴とする偽造防止策を施したカード用転写媒体としたものである。
【0017】
また、請求項3の発明では、上記転写層の厚みが2〜7μmの範囲であることを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の偽造防止策を施したカード用転写媒体。
【0018】
また、請求項4の発明では、上記右偏光性顔料がねじれ軸の回転方向が右巻きの右偏光コレステリック高分子液晶顔料であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の偽造防止策を施したカード用転写媒体としたものである。
【0019】
また、請求項5の発明では、上記左偏光性顔料がねじれ軸の回転方向が左巻きの左偏光コレステリック高分子液晶顔料であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の偽造防止策を施したカード用転写媒体としたものである。
【0020】
また、請求項6の発明では、上記左偏光性顔料がねじれ軸の回転方向が左巻きの左偏光コレステリック高分子液晶顔料であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の偽造防止策を施したカード用転写媒体としたものである。
【0021】
さらにまた、請求項7の発明では、上記請求項2乃至6のいずれかに記載のカード用転写媒体の偏光層を円偏向板からなる真偽判定フィルターを通して、目視で真偽判定を行う偽造防止を施したカード用転写媒体が転写されたカードの真偽判定方法であって、前記円偏向板が右偏向板及び左偏向板であることを特徴とするカードの真偽判定方法としたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1(a)、(b)は、本発明のカード用転写媒体の一実施の形態を示す平面図である。図2(a)は本発明のカード用転写媒体の一実施の形態を示す断面図であり、図2(b)は本発明のカード用転写媒体が転写される磁気隠蔽カード本体の断面図であり、図3は図2(a)の転写媒体を使用して作製した磁気カードの平面図であり、図4は図3の断面図であり、図5は図3の磁気隠蔽カードに真偽判定フィルターを重ねたときに出現する色分解された画像を示す平面図である。また、図6は、本発明のカード用転写媒体の他の一実施の形態を示す断面図である。
【0024】
図1(a)の平面図に示すように、帯状のカード用転写媒体1には、その転写媒体1を被転写基材(磁気隠蔽カード本体)に転写して最終製品とした時に、被転写基材に残り、最終製品の構成要素として使用される使用領域12上に存在する偽造防止層11と所定の位置関係を示すように、レジスターマーク13が配置されている。このレジスターマーク13は、一つの使用領域に付き一つのマークを対応させても良いし、例えば図1(b)にに示すように、複数の使用領域12を一単位として設けても良い。即ち、カードを一枚ずつ製造していく場合には、一つの使用領域12に付き一つのレジスターマーク13が必要であるが、製造効率を図るために、複数枚のカードを同時に作製し、最後にカードサイズに抜くような場合には、その製造効率にあった複数の使用領域に対して、少なくとも一つのレジスターマーク13を設けてやれば良い。
【0025】
上記レジスターマーク13は、機械的に何らかの方法で関知できるもので有れば良く、一般的に光学法や物理的手法が使用される。光学法としては、反射光、散乱光、透過光等の変調により感知され、物理的手法としては、パンチ穴を開けておき、その穴が検知器に引っかかったら搬送を止めるという方法を一例として挙げることができる。
【0026】
また、上記レジスターマーク13の形成方法としては、薬品による腐食、研磨、焼き付け、パターン描画、打ち抜き、インクジェット印字、オフセット印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、パッド印刷、フレキソ印刷、熱転写、テープ貼り等の方法が挙げられる。また、その形態としては、回折格子、着色ベタ画像(遮光)、艶消し(マット)、光沢等がある。
【0027】
さらにまた、上記レジスターマーク13を設ける場所は、最終製品として使用される使用領域12外に設ければよく、特に限定されない。そのため、支持体21上に形成し、転写後には支持体21側に残しても良い。或いは、カード基材上の使用領域外に転写層都道時に転写しても良い。この場合、後工程であるカード抜き加工の位置検知マークと兼用できるというメリットもある。
【0028】
また、図2の側断面図に示すように、カード用転写媒体1は、例えば支持体21上に、剥離保護層31、偏光層32及び接着層33の順に積層されている転写層3が形成されている。
【0029】
また、図4は、図2に示すカード用転写媒体1の転写層3を、被転写材である磁気隠蔽カード本体42に転写し、偽造防止策が施された磁気カード4とした場合の一例である。この偽造防止策が施された磁気カード4を構成する磁気隠蔽カード本体42としては、例えば図2(b)の側断面図に示すように、白色コア材43の両面に透明オーバーシート材44が積層されている。この透明オーバーシート材44の表面(図の上側)にJIS磁気テープ45が埋め込まれ、裏面(図の下側)にISO磁気テープ46が埋め込まれている。このJIS磁気テープ45が埋め込まれた上側に、隠蔽層47、印刷層48が設けられて磁気隠蔽カード本体42としている。この磁気カード本体42上に、図4に示すように、カード用転写媒体上の剥離保護層31、偏光層32、接着層33からなる転写層3が接着層33で転写接着されて構成された偽造防止策が施された磁気隠蔽カード4である。
【0030】
また、この転写層3を転写して作製した偽造防止策が施された磁気隠蔽カード4は、図4に示すように、目視角度を変えることにより色の変化が起こる。即ち、自然光50を受け、偏光層32はA視点51およびB視点52において異なる色を呈し、さらには図2(b)に示す有色の印刷層48上にある部分においては、色変化が鮮明になるようにしたものである。
【0031】
上記カード用転写媒体1を構成する支持体21としては、厚みが安定しており、かつ耐熱性の高いポリエチレンテレフタレートフィルムを用いるのが一般的であるが、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリスチレン等の合成樹脂、天然樹脂のフィルムなどから単独で選択されたもの、または上記より選択されて組み合わされた複合体等が使用可能である。
【0032】
また、上記カード用転写媒体1を構成する剥離保護層31としては、支持体21との密着性が軽度のものであって、このカード用転写媒体1の加熱プレス転写後には容易に剥離する材料でなければならない。さらに、転写後は磁気隠蔽カード4の保護層としての役割も果たさなければならない。更には、剥離保護層31上へのホログラム転写及び転写後の密着性、あるいはエンボス加工適性も考慮する必要がある。
以上のような機能の全てを満たす剥離保護層31に使用される樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル樹脂−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド樹脂等の従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線または電子線硬化樹脂を単独或いは、混合して用いられる。
また、カードとして使用される場合、磁気ヘッドとの擦れが問題になり、剥離保護層31には耐摩擦性も要求される。この耐性を満たすために、滑材として、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、シリコンワックス等の各種ワックス類、或いは炭酸カルシウム、ステアリン酸等の脂肪酸やその金属塩、テトラフロロエチレンパウダー、ポリエチレンパウダー、シリコーン系微粒子やアクリルニトリル系微粒子等の有機フィラー、シリカ微粒子等の無機フィラー等の体質顔料、シリコンオイル等の油脂類等、透明性を損なわない範囲で添加することができる。滑材の添加量は樹脂100重量部に対して、15重量部以下が好ましい。
【0033】
また、上記カード用転写媒体1を構成する接着層33としては、剥離保護層31や偏光層32と被転写基材である磁気隠蔽カード本体42の印刷層48や隠蔽層47とを接着させるという性能が要求される。その材質としては、熱可塑性樹脂が好ましく、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂等の単独もしくは複合して使用可能である。また、ブロッキング防止や切れ性を考慮し、石油系ワックス、植物系ワックス等の各種ワックス、ステアリン酸等の脂肪酸やその金属塩、シリコンオイル等の滑材やテトラフロロエチレンパウダー、ポリエチレンパウダー、シリコーン系微粒子やアクリルニトリル系微粒子等の有機フィラー及び、シリカ微粒子等の無機フィラーを添加することもできる。
【0034】
また、上記カード用転写媒体1を構成する偏光層32は、偏光性顔料とバインダーからなり、バインダーには、剥離保護層31や接着層33或いは磁気カード本体42とを接着させるという性能が要求される。また、偏光性顔料の偏光性を阻害しないと材質でなければならない。この性能を有するバインダーの材質としては、熱可塑性樹脂が好ましく、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂等の単独もしくは複合して使用可能である。
【0035】
また上記偏光層32を構成する偏光性顔料は、右偏光性顔料と左偏光性顔料の混合物から成っており、この主成分であるコレステリック高分子液晶顔料は、キラル相を有する三次元架橋性液晶物質を配向させ、三次元的に架橋し、所望の粒度に粉砕して得られた顔料である。この顔料によって反射した光は円偏向である。この液晶性物質の中でも、コレステリック液晶はねじれ構造を有し、そのねじれ軸に沿って、光の屈折率が周期的に変動するため、ピッチに等しい波長の光を選択的に反射する。従って、ピッチを制御することで所望のコレステリック色を作り出すことが可能である。また、ねじれ構造を有する液晶は、各分子が層を成して配置されており、層中で均一に配列されることで、初めてその光学的特性を形成する。この場合、分子は層毎にその優先方向を変えるので、ねじれ構造が生じる。各分子の配向は公知の方法、例えば配向層又は電界又は磁界によって制御できる。また、その固定化の代表的な方法には、キラル相を有する三次元架橋性液晶物質と多官能性重合性化合物を組み合わせ、紫外線照射することで、3次元架橋し、ねじれ構造を固定化でき、コレステリック高分子液晶ができる。
【0036】
上記コレステリック高分子液晶の出発物質としては、紫外線から赤外線の光の波長に等しいピッチを有するねじれ構造を有する全てのコレステリック液晶物質が好ましい。即ち、キラル相を有する液晶物質はネマチック、スメクチック又はディスコチック構造にキラル物質を加えることで製造できる。キラル物質の種類及び分子量がねじれ構造のピッチ、強いては反射光の波長を決定する。該構造のねじれ方向は左向きでも右向きでも良い。更に、出発物質は重合性基、重縮合性基又は重付加に有効な基を有し、これらの基の内、少なくとも一部は二官能性、三官能性及び多官能性を示し、例えば、メタクリルオキシ基、アクリルオキシ基等を有することが好ましく、3次元架橋性液晶ポリオルガノシロキサンが適当である。
【0037】
上記コレステリック高分子液晶顔料の製造方法は、例えば、3次元架橋性液晶ポリオルガノシロキサンと光重合開始剤の混合溶液を、金属支持体、プラスチック支持体又はガラス支持体上に加温しながらドクターを用いて剪断力を加えながら塗布し、液晶分子を配向させる。次に、液晶層に紫外線を照射し、三次元架橋させる。三次元架橋した液晶層を支持体から剥離し、万能ミル等で粉砕し、フレーク状の顔料を得る。該顔料の大きさは5μm〜5mmの粒度を有し、1〜100μm、好ましくは5〜50μmの厚さを有する。前記支持体は場合によって、例えば、ポリイミド又はポリビニルアルコールから成る配向層を有していても良い。
【0038】
また、上記液晶分子の配向方法には、2枚のシート間で剪断することも可能であり、好ましくはポリエチレンテレフタレートを使用する方法もある。
【0039】
上記偏光層32中では、偏光性顔料は均一に分散された状態で存在する必要があり、このために、界面活性剤等から成る分散材を適宜添加しても良い。また、偏光層32の検証機能を十分に発揮するためには、偏光性顔料の添加量は10〜50重量%で有ることが好ましい。10%未満であると、真偽判定フィルターによる、色分解機能が十分に発揮されない。また、含有量が50%を越えると、インキ化が困難になり、印刷や塗工による加工適性が無いものになってしまう。
【0040】
上記偏光層32を偽造防止策が施された磁気隠蔽カード4として使用する場合、JIS磁気テープの機能及びその上に積層される各層の厚みも重要なポイントとなる。このようにJIS磁気テープ45上の厚みを制限する要因は、主にヘッドパス耐性と磁気出力である。発明者らの実験によれば、剥離保護層31の組成が同じ場合で比較すると、層の厚みが厚い方が、ヘッドパス耐性は向上するが、一方、磁気出力が低下する。そこで、ペッドパス耐性と磁気出力の両方を満たす条件を検討した結果、図2(b)に示すJIS磁気テープ45上の隠蔽層47、印刷層48と、図4に示す接着層33、偏光層32、剥離保護層31からなる非磁性層の厚みは、トータルで9μm以下が好ましいことが分かった。また、隠蔽層47と印刷層48の厚みは一般的に各々2〜3μmであることから、平均では合計5μmと見積もることができ、以上のことから、接着層33と偏光層32と剥離保護層31から成る転写層3の厚みは4μm以下が好ましいことになる。
しかし、JIS磁気テープ45を隠蔽する方法としては、通常の銀ペーストを印刷する方法以外に、AlやSn等の金属や無機化合物を蒸着等の薄膜形成手段で設ける場合もある。その場合は、実質的に隠蔽層47の厚みはほぼ0に近く、よって、接着層33、偏光層32、剥離保護層31から成る転写層3の厚みを6から7μm以下に設定することが可能である。
【0041】
以上のような背景から、本発明のカード用転写媒体1を構成する転写層3、即ち接着層33、偏光層32、剥離保護層31のトータルの厚みを2〜7μmの範囲とするものである。
この転写層3の厚みが7μmを越えるとJIS磁気テープ45の磁気出力が低下し、また2μmに満たないと、薄過ぎて均一な転写層3の形成が困難で、かつヘッドパス耐性に欠けるという問題があるので好ましくない。
【0042】
また、本発明の磁気隠蔽カードの真偽判定方法で、図5の平面図に示すように、偽造防止策が施された磁気隠蔽カード4上に真偽判定フィルター61、63を重ねた場合の見え方を示したもので、例えば左側半分に右円偏向の真偽判定フィルター61を介すると、偏光層32中の右偏光性顔料が反射した光(反射光A62)を視認することができ、また、左側半分に左円偏向の真偽判定フィルター63を介すると、偏光層32中の左偏光性顔料が反射した光(反射光B64)を視認することができる。
【0043】
上記真偽判定フィルター61、63は、右円偏向板61と左円偏向板63から成っている。この円偏向板等の偏向板は、PVA延伸フィルムにヨードを吸収させたPVA−ヨウ素型、二色性染料型、金属または金属化合物含有型、ポリエン型などの高分子多結晶型が考えられ、特にPVA−ヨウ素型、二色性染料型フィルムが用いられた偏向フィルムに1/4λ波長位相差フィルムを重ねたものであり、位相差を1/4λ分進めるか遅らすかで、右又は左の回転方向が決まり、右円偏向板又は左円偏向板が作製できる。
【0044】
また、図6に示すカード用転写媒体1は、例えば支持体21上に、剥離保護層33と、偏光層と接着層を兼ね備えた偏光接着層73が順に形成されているものとすることもできる。
【0045】
【実施例】
次に実施例により、本発明を具体的に説明する。
〈実施例1〉
(1)カード用転写媒体の作製
厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムから成る支持体上に、下記組成から成る各塗工液を、乾燥後の膜厚が剥離保護層1.5μm、偏光層1μm、接着層1μmとなるように形成し、次いで、市販黒色インキにてレジスタークを偏光層とは異なる位置で、偏光層と同じく剥離保護層上に設け、更に接着層を形成し、カード用転写媒媒体を得た。尚、剥離保護層及び接着層は全面コート、偏光層及びレジスターマークはグラビア方式によるパターン印刷で形成した。上記レジスターマークは、5mm×5mmのサイズ、反射濃度計にて、OD値1.9、透過濃度計(ビジュアルフィルター)にて、1.2の濃度であった。
[剥離保護層の組成]
塩化ビニル樹脂 10.0重量部
ポリエチレンワックス 0.5重量部
THF(テトラヒドロフラン) 90.0重量部
トルエン 9.5重量部
[偏光層の組成]
アクリル樹脂 15.0重量部
ウレタン樹脂 10.0重量部
右偏光性顔料 2.5重量部
左偏光性顔料 2.5重量部
メチルエチルケトン 70.0重量部
[接着層の組成]
アクリル樹脂 20.0重量部
メチルエチルケトン 40.0重量部
トルエン 40.0重量部
(2)被転写基材の作製
0.56mmの白色塩化ビニルコア材の両面に0.1mm厚の透明塩化ビニルシート材を重ねて、カード裏面となる側に保磁力23.7kA/mのISO磁気テープを仮止めし、カード表面となる側に保磁力51.4kA/m、残留磁束17nWb/cmのJIS磁気テープを仮止めし、全体を温度150℃、圧力3MPa、時間30分の条件にて、加熱加圧プレスを行い、続いて、隠蔽層と市販のアルミペーストスクリーンインキをスクリーン印刷法にて、3μm厚で全面に設けた。続いて、印刷層として、市販の紫外線硬化型オフセットインキのプロセス4色である黄、紅、藍、墨にて絵柄を印刷し、紫外線ランプを照射してオフセットインキを硬化させ、被転写基材を作製した。この状態で、JIS磁気テープ上の印刷層、隠蔽層、転写層の厚みは約5μmであった。
(3)磁気記録媒体の作製
上記(1)で作製したカード用転写媒体と(2)で作製した被転写基材を、レジスターマークを基準にして重ね合わせ、温度100℃、圧力2MPa、時間15分の条件にて加熱加圧プレスを行い、JISX6301記載のカードサイズ(ID−1:85.6mm×53.98mm)に打ち抜き、評価サンプルを得た。
【0046】
上記で得られた偏光層を有する磁気カードは目視では金属光沢のある色彩があり、視点角度によって色変化が見られた。更に、真偽判定フィルターを重ねると、偏光層が色分解して観察することができ、偽造防止効果を確認することができた。また、磁気カードとしての機能としては、磁気記録の書き込み及び読み取りもでき、磁気カードとしての機能も確認することができた。
【0047】
〈実施例2〉
(1)カード用転写媒体の作製
厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムから成る支持体上に、下記組成から成る各塗工液を、乾燥後の膜厚が剥離保護層1.5μm、偏光接着層1.5μmとなるように形成し、次いで、市販黒色インキにてレジスタークを偏光層とは異なる位置で、偏光層と同じく剥離保護層上に設け、更に接着層を形成し、カード用転写媒体を得た。尚、剥離保護層及び接着層は全面コート、偏光層及びレジスターマークはグラビアパターン印刷で製造した。レジスターマークは、5mm×5mmのサイズ、反射濃度計にて、OD値1.9、透過濃度計(ビジュアルフィルター)にて、1.2の濃度であった。
[剥離保護層の組成]
塩化ビニル樹脂 15.0重量部
ポリエチレンワックス 0.5重量部
THF(テトラヒドロフラン) 90.0重量部
トルエン 4.5重量部
[偏光層兼接着層の組成]
アクリル樹脂 20.0重量部
ウレタン樹脂 5.0重量部
右偏光性顔料 3.0重量部
左偏光性顔料 2.0重量部
メチルエチルケトン 70.0重量部
(2)磁気記録媒体の作製
実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製した。
【0048】
上記で得られた偏光層を有する磁気記録媒体は目視では金属光沢のある色彩があり、視点角度によって色変化が見られた。更に、真偽判定フィルターを重ねると、偏光層が色分解して観察することができ、偽造防止効果を確認することができた。 また、カードとしての機能としては、磁気記録の書き込み及び読み取りもでき、磁気記録媒体としての機能も確認することができた。
【0049】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、以上述べたように、本発明のカードの偽造防止方法及びそれに用いるカード用転写媒体並びにカードの真偽判定方法は、視点角度によって色変化が起き、更に偏向板から成る真偽判定フィルターを介すことによって色分解する偏光性顔料の光学特性を偽造防止に利用することができ、支持体、剥離保護層、偏向層及び接着層から形成されたカード用転写媒体を用いることにより、偽造防止効果と耐摩擦性に優れたカードを容易に製造することが可能になり、一方では、ホログラム転写やカードエンボス等の後加工適性にも優れた構成とすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード用転写媒体の一実施の形態を示すもので、
(a)は、その一事例の平面図であり、
(b)は、他の一事例の平面図である。
【図2】本発明のカード用転写媒体とそれを転写する被転写体の一事例を示すもので
(a)は、カード用転写媒体の側断面図であり、
(b)は、被転写体である磁気カード本体の側断面図である。
【図3】本発明のカード用転写媒体により製造される形成体の一事例を示す平面図である。
【図4】本発明のカード用転写媒体により製造される形成体の一事例を示すもので、図3の側断面図である。
【図5】図3の磁気カードに真偽判定フィルターを重ねたときに出現する色分解した偏向層を示す平面図である。
【図6】本発明のカード用転写媒体の他の一実施の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1‥‥カード用転写媒体
3‥‥転写層
4‥‥偽造防止策が施された磁気隠蔽カード
11、32‥‥偏光層
12‥‥使用領域
13‥‥レジスターマーク
21‥‥支持体
31‥‥剥離保護層
33‥‥接着層
42‥‥磁気隠蔽カード本体
43‥‥白色コア材
44‥‥透明オーバーシート
45‥‥JIS磁気テープ
46‥‥ISO磁気テープ
47‥‥隠蔽層
48‥‥印刷層
50‥‥自然光
51‥‥視点A
52‥‥視点B
61‥‥右円偏向の真偽判定フィルター
62‥‥反射光A(偏光層中の右偏光性顔料による色画像)
63‥‥左円偏向の真偽判定フィルター
64‥‥反射光B(偏光層中の左偏光性顔料による色画像)
73‥‥偏光層兼接着層
Claims (7)
- 磁気層を有し、該磁気層が隠蔽層で隠蔽されている磁気隠蔽カードに偏光性を付加したカードの偽造防止方法において、バインダーとフレーク状の偏光性顔料からなる偽造防止用の偏光層に、円偏向板を介した目視によって異なる色相で視認可能なように形成された転写可能な偏光部分を設けたカード用転写媒体が用いられていることを特徴とするカードの偽造防止方法。
- 上記請求項1に記載のカードの偽造防止方法に用いる偽造防止策を施したカード用転写媒体であって、支持体上に少なくとも易剥離性を有する剥離保護層、バインダーとフレーク状の偏光性顔料からなる偏光層、及びカードに転写接着せしめる接着層が順に積層されている転写層が設けられていて、前記偏光性顔料が入射した光のうち右回転の一部の偏光を反射する右偏光性顔料、あるいは入射した光のうち左回転の一部の偏光を反射する左偏光性顔料のいずれかであることを特徴とする偽造防止策を施したカード用転写媒体。
- 上記請求項1に記載のカードの偽造防止方法に用いる偽造防止策を施したカード用転写媒体であって、支持体上に少なくとも剥離性を有する剥離保護層、バインダーとフレーク状の偏光性顔料からなる偏光層、及びカードに転写接着せしめる接着層が順に積層されている転写層が設けられていて、前記偏光性顔料が入射した光のうち右回転の一部の偏光を反射する右偏光性顔料、および入射した光のうち左回転の一部の偏光を反射する左偏光性顔料の両方が混合されていることを特徴とする偽造防止策を施したカード用転写媒体。
- 上記転写層の厚みが2〜7μmの範囲であることを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の偽造防止策を施したカード用転写媒体。
- 上記右偏光性顔料がねじれ軸の回転方向が右巻きの右偏光コレステリック高分子液晶顔料であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の偽造防止策を施したカード用転写媒体。
- 上記左偏光性顔料がねじれ軸の回転方向が左巻きの左偏光コレステリック高分子液晶顔料であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の偽造防止策を施したカード用転写媒体。
- 上記請求項2乃至6のいずれかに記載のカード用転写媒体の偏光層を円偏向板からなる真偽判定フィルターを通して、目視で真偽判定を行う偽造防止を施したカード用転写媒体が転写されたカードの真偽判定方法であって、前記円偏向板が右偏向板及び左偏向板であることを特徴とするカードの真偽判定方法。
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