JP2010190988A - 光学素子及び光学キット - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な視覚効果を実現可能とすると共に、潜像として記録すべきパターンの形状への制約を低減する。
【解決手段】本発明の光学素子10は、偏光子13a及び13bと、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第1及び第2領域を含んだ位相差層13aと、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第3及び第4領域を含んだ位相差層13bと、コレステリック液晶層15とを具備し、それらの配置を、前記偏光子13a及び13bが向き合っていない第1状態と、偏光子13a及び13bが互いに向き合い、コレステリック液晶層15が偏光子13a及び13b間に介在し、位相差層14aが偏光子13aとコレステリック液晶層15との間に介在し、位相差層14bが偏光子13bとコレステリック液晶層15との間に介在した第2状態との間で変更可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示に利用可能な光学技術に関する。
特許文献1には、文字列を構成しているパターンを2つのサブパターンに分割し、これらサブパターンを互いから離間して配置した情報記録媒体が記載されている。これらサブパターンの各々は、先の文字列又はこの文字列が含んでいる文字として識別することはできない。そして、先の文字列は、情報記録媒体を複数の部分へと切断し、これらをサブパターンが重なり合うように配置することにより再現される。即ち、これらサブパターンは、重ね合うことにより可視化する潜像を形成している。
この情報記録媒体は、潜像を可視化するための道具を必要としない。それ故、この情報記録媒体には、手順を知ってさえいれば誰でも潜像を可視化することができるという利点がある。また、各サブパターンに、先の文字列が含んでいる文字とは異なる文字を表示させることも可能である。即ち、同一の領域に複数の情報を記録することができる。
特開2002−67558号公報
先の技術では、潜像を可視化する前であっても、サブパターンを肉眼で観察可能である。そのため、再現すべきパターンとサブパターンとに異なる文字列を表示させるには、再現すべきパターン及びサブパターンの形状を工夫する必要がある。また、この技術では、複雑な視覚効果を達成することは難しい。
本発明は、複雑な視覚効果を実現可能とすると共に、潜像として記録すべきパターンの形状への制約を低減することを目的とする。
本発明の第1側面によると、第1及び第2偏光子と、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第1及び第2領域を含んだ第1位相差層と、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第3及び第4領域を含んだ第2位相差層と、コレステリック液晶層とを具備し、それらの配置を、前記第1及び第2偏光子が向き合っていない第1状態と、前記第1及び第2偏光子が互いに向き合い、前記コレステリック液晶層が前記第1及び第2偏光子間に介在し、前記第1位相差層が前記第1偏光子と前記コレステリック液晶層との間に介在し、前記第2位相差層が前記第2偏光子と前記コレステリック液晶層との間に介在した第2状態との間で変更可能な光学素子が提供される。
本発明の第2側面によると、互いから分離した複数の光学素子を含み、前記複数の光学素子を重ね合わせることにより、第1及び第2偏光子が互いに向き合い、コレステリック液晶層が前記第1及び第2偏光子間に介在し、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第1及び第2領域を含んだ第1位相差層が前記第1偏光子と前記コレステリック液晶層との間に介在し、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第3及び第4領域を含んだ第2位相差層が前記第2偏光子と前記コレステリック液晶層との間に介在した構造を形成可能な光学キットが提供される。
本発明によると、複雑な視覚効果を実現することが可能となると共に、潜像として記録すべきパターンの形状への制約が低減される。
本発明の一態様に係る光学素子を概略的に示す平面図。 図1に示す光学素子のII−II線に沿った断面図。 図1及び図2に示す光学素子の一構成要素を概略的に示す平面図。 図1及び図2に示す光学素子の他の構成要素を概略的に示す平面図。 図1及び図2に示す光学素子が表示する像の一例を概略的に示す図。 図1及び図2に示す光学素子が表示する像の他の例を概略的に示す図。 図5に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図。 図5に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図。 図5に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図。 図5に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図。 図6に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図。 図6に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図。 図6に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図。 図6に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図。 一変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図。 他の変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図。 更に他の変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図。 図17に示す光学素子に記録されている潜像を可視化する方法の一例を概略的に示す図。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一態様に係る光学素子を概略的に示す平面図である。図2は、図1に示す光学素子のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1及び図2に示す光学素子の一構成要素を概略的に示す平面図である。図4は、図1及び図2に示す光学素子の他の構成要素を概略的に示す平面図である。
なお、図1には、光学素子10の前面を描いている。また、図1乃至図4において、X方向及びY方向は、光学素子10の主面に平行であり且つ互いに直交する方向である。そして、Z方向は、X方向及びY方向に対して垂直な方向である。
図1及び図2に示す光学素子10は、例えば偽造防止に利用可能な素子である。この光学素子10は、図2に示すように、支持体11と、被覆層12a及び12bと、偏光子13a及び13bと、位相差層14H及び14Qと、コレステリック液晶層15とを含んでいる。
支持体11は、透明な光透過層、典型的には無色であり且つ透明な光透過層である。光透過層は、部分的に光散乱性であってもよく、全体が光散乱性であってもよい。
この光透過層としては、例えば、押出し法若しくはキャスト法によって製造され得る無延伸フィルム又はシート、延伸フィルム又はシート、或いは、各々が無延伸フィルム、無延伸シート、延伸フィルム又は延伸シートからなる積層体を使用することができる。延伸フィルム又はシートは、一軸延伸されていてもよく、二軸延伸されていてもよい。
また、これらフィルム又はシートの材料としては、例えば、セロハン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、アクリル樹脂、又はトリアセチルセルロースを使用することができる。
支持体11は、光透過層に加え、遮光層を更に含んでいてもよい。例えば、支持体11は、1つ以上の開口が設けられた遮光層と、少なくとも一部が先の開口の位置に配置された光透過層とを含んでいてもよい。遮光層の材料としては、例えば、紙、金属、又は顔料を含んだ樹脂を使用することができる。
支持体11は、光透過層を含んでいなくてもよい。即ち、支持体11は、例えば、1つ以上の開口が設けられた遮光層であってもよい。
支持体11は、少なくとも一部が可撓性を有している。支持体11は、その或る部分が他の部分と正対するように曲げることができる。例えば、支持体11は、折り曲げることができる。曲げた支持体11は、典型的には元に戻すことができるが、元に戻すことができなくてもよい。
支持体11は、省略することができる。例えば、単一の偏光フィルムの一部と他の一部とをそれぞれ偏光子13a及び13bとして利用すれば場合、この偏光フィルムに支持体11としての役割を担わせることができる。
被覆層12aは、支持体11の一方の主面を被覆している。被覆層12bは、支持体11の他方の主面を被覆している。被覆層12a及び12bは、一方を省略してもよく、双方を省略してもよい。
被覆層12aには、開口が設けられている。被覆層12bには、被覆層12aの開口に対応した位置に開口が設けられている。
被覆層12a及び12bの各々は、例えば、開口が設けられた隠蔽層と、その上に形成された印刷パターンとを含んでいる。隠蔽層及び印刷パターンは、一方を省略してもよく、双方を省略してもよい。
隠蔽層は、開口以外の位置で支持体11に光が入射するのを抑制する。加えて、隠蔽層は、印刷パターンが支持体11を介して透けて見えるのを抑制する。
隠蔽層は、例えば、白色又は銀色のインキを用いて得られる。隠蔽層は、例えば、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷及びフレキソ印刷などの印刷法によって形成することができる。
印刷パターンは、隠蔽層上に形成されている。印刷パターンは、典型的には、隠蔽層とは異なる色のインキを用いて得られる。印刷パターンは、例えば、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷及び凹版印刷などの印刷法によって形成することができる。
偏光子13a及び13bは、支持体11の一方の主面上であって、被覆層12aの開口部に配置されている。偏光子13bは、支持体11の他方の主面上であって被覆層12bの開口部に設置してもよい。
偏光子13a及び13bの各々は、吸収型の直線偏光子である。吸収型の直線偏光子としては、例えば、ポリビニルアルコールからなるフィルム又はシートに沃素又は二色性色素を含浸させ、これに延伸処理を施してなるものを使用することができる。或いは、吸収型の直線偏光子として、配向膜を利用して二色性色素を配向させたものを使用してもよい。
偏光子13a及び13bの一方又は双方として、反射型の直線偏光子を使用してもよい。反射型の直線偏光子としては、例えば、コレステリック液晶層とλ/4位相差層との積層体を使用することができる。或いは、反射型の直線偏光子として、各々が複屈折性を有している複数の層を含み、それらの遅相軸が平行となるように配置された積層体を使用してもよい。或いは、反射型の直線偏光子として、レンチキュラフィルムにおけるレンチキュラの如く配列した複数のプリズムを含んだプリズム偏光子を使用してもよい。或いは、反射型の直線偏光子として、複屈折性を有している材料を回折格子の溝の如く配置してなる複屈折回折偏光子を使用してもよい。或いは、反射型の直線偏光子として、溝が深く形成された回折格子からなる回折偏光子を使用してもよい。
偏光子13a及び13bは、直線偏光子でなくてもよい。例えば、偏光子13a及び13bの一方又は双方は、楕円偏光子であってもよい。楕円偏光子は、例えば、直線偏光子と位相差層とを組み合わせることにより得られる。
偏光子13aの透過軸は、光学素子10を正面から観察した場合に、Y方向に対して反時計回りに45°の角度を成している。他方、偏光子13bの透過軸は、光学素子10を正面から観察した場合に、Y方向に対して時計回りに67.5°の角度を成している。偏光子13aの透過軸がY方向に対して成す角度は任意である。また、偏光子13bの透過軸が偏光子13aの透過軸に対して成す角度も任意である。
位相差層14Hは、偏光子13a上に設置されている。位相差層14Hは、図4に示すように、第1領域14H1と第2領域14H2とを含んでいる。
領域14H2は、文字列「SECURITY」を構成している。他方、領域14H1は、これら文字列の背景を構成している。領域14H2は、他の文字列を構成していてもよい。或いは、領域14H2は、文字列以外のパターンを構成していてもよい。
領域14H1及び14H2の各々は、可視光波長領域内の第1波長λ1を有している光に対して二分の一波長板として機能する。即ち、領域14H1及び14H2の各々は、各々がZ方向に対して垂直であり、互いに直交する進相軸及び遅相軸を有している。そして、領域14H1及び14H2の各々に、第1波長λ1を有しており且つ電場ベクトルの振動方向が進相軸に平行な第1直線偏光と、第1波長λ1を有しており且つ電場ベクトルの振動方向が遅相軸に平行な第2直線偏光とを同相で入射させた場合、第1直線偏光と第2直線偏光とを、それらの間に第1波長λ1の二分の一の位相差を与えて射出する。領域14H1及び14H2の各々が第1直線偏光と第2直線偏光との間に与える位相差は、第1波長λ1の二分の一でなくてもよい。
なお、以下、直線偏光の伝搬方向とその電場ベクトルの振動方向とを含む面を「偏光面」と呼ぶ。また、以下、説明を簡略化するため、領域14H1及び14H2の各々は、可視光波長領域内のあらゆる波長の光に対して二分の一波長板として機能することとする。
第1領域14H1の遅相軸は、光学素子10を正面から観察した場合に、X方向に対して時計回りに22.5°の角度を成している。他方、第2領域14H2の遅相軸は、光学素子10を正面から観察した場合に、X方向に対して反時計回りに22.5°の角度を成している。
領域14H1及び14H2の各々の遅相軸がX方向に対して成す角度は22.5°でなくてもよい。また、領域14H1の遅相軸と領域14H2の遅相軸とは、互いに対して平行でなければ、互いに対して成す角度は45°でなくてもよい。
領域14H1及び14H2は、屈折率異方性が異なっていてもよい。即ち、領域14H1が第1直線偏光と第2直線偏光との間に与える位相差は、領域14H2が第1直線偏光と第2直線偏光との間に与える位相差とは異なっていてもよい。この場合、領域14H1及び14H2は、遅相軸の向きが異なっていてもよく、同一であってもよい。
位相差層14Hは、例えば、配向膜と、メソゲンを固定化した液晶材料からなる液晶層とを含んでいる。そのような位相差層14Hは、配向膜と液晶層とをこの順に形成することにより得られる。
配向膜は、例えば、以下の方法により得ることができる。
まず、樹脂を含有した溶液を、下地上に塗布する。樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール又はポリイミドを使用する。溶液の塗布には、例えば、バーコート法、グラビアコート法又はマイクログラビアコート法を利用する。
塗膜を乾燥させた後、領域14H2に対応した位置をマスクし、この状態で塗膜に対してラビング処理を施す。ラビング布としては、例えば、コットン又はベルベットを使用する。
塗膜から先のマスクを除去した後、領域14H1に対応した位置をマスクし、この状態で塗膜に対して先と同様のラビング処理を施す。但し、このラビング処理では、先のラビング処理とはラビング方向を異ならしめる。ここでは、これらラビング方向が45°の角度を成すようにラビングを行う。
その後、塗膜からマスクを除去する。以上のようにして、配向膜を得る。
配向膜は、以下に説明するように、光配向技術を利用して得ることも可能である。
まず、下地上に感光性樹脂層を形成する。この感光性樹脂層は、直線偏光を照射することによって、その偏光面に平行な方向に液晶分子を配向させる能力を発現する層である。
次に、感光性樹脂層の全面に、第1直線偏光を照射する。この第1直線偏光としては、例えば、波長が365nmの紫外線を使用する。
その後、感光性樹脂層を、例えばフォトマスクを用いて、第1直線偏光とは偏光面と感光性樹脂層の主面との交線の向きが異なる第2直線偏光でパターン露光する。この第2直線偏光としては、例えば、波長が365nmの紫外線を使用する。また、このパターン露光は、第1直線偏光の偏光面と感光性樹脂層の主面との交線が、第2直線偏光の偏光面と感光性樹脂層の主面との交線に対して45°の角度を成すように行う。
以上のようにして、配向膜を得る。
液晶層は、例えば、ネマチック液晶材料及びスメクチック液晶材料などの液晶材料のメソゲンを、それらの配向状態を維持したまま固定化したものである。この液晶材料は、例えば、サーモトロピック液晶材料である。液晶層は、例えば、グラビア印刷法などの塗布法により、液晶材料を配向膜上に塗布し、塗膜を固化させることにより得られる。例えば、ネマチック相又はスメクチック相を呈している液晶材料からなる塗膜を配向膜上に形成し、メソゲンの配向状態を維持したまま液晶材料の重合及び/又は架橋を生じさせる。或いは、液晶材料からなり、ガラス転移温度以上の温度に加熱され、この液晶材料がネマチック相又はスメクチック相を呈している塗膜を下地上に形成し、この塗膜をガラス転移温度未満に急冷する。
位相差層14Qは、コレステリック液晶層15を間に挟んで位相差層14Hと向き合っている。位相差層14Qは、図3に示すように、第3領域14Q1と第4領域14Q2とを含んでいる。
領域14Q2は、文字列「SAFE」を構成している。他方、領域14Q1は、これら文字列の背景を構成している。領域14Q2は、他の文字列を構成していてもよい。或いは、領域14Q2は、文字列以外のパターンを構成していてもよい。
領域14Q1及び14Q2の各々は、可視光波長領域内の第2波長λ2を有している光に対して四分の一波長板として機能する。即ち、領域14Q1及び14Q2の各々は、各々がZ方向に対して垂直であり、互いに直交する進相軸及び遅相軸を有している。そして、領域14Q1及び14Q2の各々に、第2波長λ2を有しており且つ電場ベクトルの振動方向が進相軸に平行な第3直線偏光と、第2波長λ2を有しており且つ電場ベクトルの振動方向が遅相軸に平行な第4直線偏光とを同相で入射させた場合、第3直線偏光と第4直線偏光とを、それらの間に第2波長λ2の四分の一の位相差を与えて射出する。なお、以下、説明を簡略化するため、領域14Q1及び14Q2の各々は、可視光波長領域内のあらゆる波長の光に対して四分の一波長板として機能することとする。
領域14Q1及び14Q2の各々が第3直線偏光と第4直線偏光との間に与える位相差は、第2波長λ2の四分の一でなくてもよい。即ち、第2波長λ2は、第1波長λ1と同一であってもよく、異なっていてもよい。また、領域14Q1及び14Q2の各々が第3直線偏光と第4直線偏光との間に与える位相差は、領域14H1及び14H2の各々が第1直線偏光と第2直線偏光との間に与える位相差と同一であってもよく、異なっていてもよい。
第3領域14Q1の遅相軸は、X方向に対して平行である。他方、第4領域14Q2の遅相軸は、Y方向に対して平行である。
領域14Q1及び14Q2の各々の遅相軸は、X方向又はY方向に対して平行でなくてもよい。また、領域14Q1の遅相軸と領域14Q2の遅相軸とは、互いに対して平行でなければ、互いに対して垂直でなくてもよい。
領域14Q1及び14Q2は、屈折率異方性が異なっていてもよい。即ち、領域14Q1が第3直線偏光と第4直線偏光との間に与える位相差は、領域14Q2が第3直線偏光と第4直線偏光との間に与える位相差とは異なっていてもよい。この場合、領域14Q1及び14Q2は、遅相軸の向きが異なっていてもよく、同一であってもよい。
位相差層14Qは、例えば、位相差層14Hについて説明したのと同様の方法により得ることができる。なお、位相差層14H及び14Qが含んでいる領域の各々のリターデイションは、その領域の厚さ、液晶材料の種類、及び配向秩序度の少なくとも1つを変更することによって変化する。従って、これらを最適化することにより、所望のリターデイションを達成できる。典型的には、位相差層14Qは、位相差層14Hと比較してより薄い。
コレステリック液晶層15は、位相差層14H及び14Q間に介在している。コレステリック液晶層15は、パターニングされていてもよく、パターニングされていなくてもよい。
コレステリック液晶層15は、法線方向から自然光としての白色光で照明した場合に、第3波長λ3を有している右円偏光についての反射率が、第3波長λ3を有している左円偏光についての反射率並びに第3波長λ3以外の波長を有している右円偏光及び左円偏光についての反射率と比較してより大きい。即ち、コレステリック液晶層15は、第3波長λ3を有している右円偏光について選択反射を生じる。コレステリック液晶層15は、第3波長λ3を有している右円偏光について選択反射を生じる代わりに、第3波長λ3を有している左円偏光について選択反射を生じてもよい。
なお、第3波長λ3は、例えば第2波長λ2とほぼ等しく、典型的には第2波長λ2と等しい。以下の説明では、簡略化のため、第3波長λ3は第2波長λ2と等しいこととする。
コレステリック液晶層15は、例えば、下地上にコレステリック液晶材料からなる塗膜を形成し、メソゲンの配向状態を維持したままそれらを固定化することにより得られる。例えば、コレステリック液晶材料からなる塗膜を下地上に形成し、メソゲンの配向状態を維持したまま液晶材料の重合及び/又は架橋を生じさせる。或いは、液晶材料からなり、ガラス転移温度以上の温度に加熱され、この液晶材料がコレステリック相を呈している塗膜を下地上に形成し、この塗膜をガラス転移温度未満に急冷する。或いは、コレステリック液晶材料と溶剤とを含んだ塗膜を下地上に形成し、メソゲンの配向状態を維持したまま塗膜から溶剤を除去する。
コレステリック液晶材料としては、例えば、回映軸を有していない液晶化合物、回映軸を有していない液晶化合物を含んだ液晶組成物、又は、回映軸を有している液晶化合物と回映軸を有していない化合物、即ちカイラル剤とを含んだ液晶組成物を使用することができる。
液晶化合物としては、側鎖型高分子液晶化合物又は主鎖型高分子液晶化合物を使用することができる。
側鎖型高分子液晶化合物としては、例えば、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリマロネート、及びポリシロキサンのうち液晶性を示すものを使用することができる。
主鎖型高分子液晶化合物としては、例えば、ヒドロキシアルキルセルロースのアシル化物、ポリペプチド、芳香族ポリエステル、ポリカーボネート、芳香族ポリエステルイミド、及び芳香族ポリアミドのうち液晶性を示すものを使用することができる。
ヒドロキシアルキルセルロースは、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース又はヒドロキシブチル化ヒドロキシプロピルセルロースである。また、アシル基は、例えば、カルボニル基の炭素原子に結合した官能基が、炭素数が1乃至30の脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素基であるものである。
ヒドロキシアルキルセルロースのアシル化物としては、例えば、ヒドロキシアルキルセルロースの飽和カルボン酸とのエステル、ヒドロキシアルキルセルロースの脂環族カルボン酸とのエステル、ヒドロキシアルキルセルロースの芳香族カルボン酸とのエステル、又は、ヒドロキシアルキルセルロースの不飽和カルボン酸とのエステルを使用することができる。
飽和カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル酪酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ノナン酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、又はイソステアリン酸を使用することができる。脂環族カルボン酸としては、例えば、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキシル酢酸、シクロヘキサンプロピオン酸、又はシクロヘキサン酪酸を使用することができる。芳香族カルボン酸としては、例えば、安息香酸、フェニル酢酸、3−フェニルプロピオン酸、5−フェニル吉草酸、又は4−フェニル酪酸を使用することができる。不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、又はイタコン酸を使用することができる。
例えば、ヒドロキシアルキルセルロースのカルボン酸とのエステルとして、ヒドロキシプロピルセルロースの酢酸とのエステル、ヒドロキシプロピルセルロースのプロピオン酸とのエステル、ヒドロキシブチル化ヒドロキシプロピルセルロースの酢酸とのエステル、ヒドロキシブチル化ヒドロキシプロピルセルロースのプロピオン酸とのエステル、ヒドロキシブチルセルロースの酢酸とのエステル、ヒドロキシブチルセルロースのプロピオン酸とのエステル、ヒドロキシプロピルセルロースのアクリル酸とのエステル、ヒドロキシプロピルセルロースのメタクリル酸とのエステル、ヒドロキシブチル化ヒドロキシプロピルセルロースのアクリル酸とのエステル、ヒドロキシブチル化ヒドロキシプロピルセルロースのメタクリル酸とのエステル、ヒドロキシブチルセルロースのアクリル酸とのエステル、ヒドロキシブチルセルロースのメタクリル酸とのエステル、ヒドロキシプロピルセルロースのプロピオン酸及びメタクリル酸とのエステル、ヒドロキシブチル化ヒドロキシプロピルセルロースのプロピオン酸及びメタクリル酸とのエステル、又はヒドロキシブチルセルロースのプロピオン酸及びメタクリル酸とのエステルを使用することができる。
なお、ヒドロキシアルキルセルロースのカルボン酸とのエステルは、完全エステル化物であってもよく、部分エステル化物であってもよい。
また、ヒドロキシアルキルセルロースと不飽和カルボン酸とのエステルは、例えば、後述する開始剤及び重合性化合物と混合した場合、紫外線及び電子線などのエネルギー線を照射することによって重合及び/又は架橋を生じ得る。即ち、この場合、エネルギー線照射によってメソゲンを固定化することができる。
エネルギー線照射によるメソゲンの固定化には、カルボン酸の全てが不飽和カルボン酸である必要はない。例えば、ヒドロキシアルキルセルロースと飽和カルボン酸とのエステルにおいて、飽和カルボン酸の0.1乃至20%を不飽和カルボン酸で置換した場合であっても、エネルギー線照射によりメソゲンを固定化することができることがある。
コレステリック液晶材料は、高分子液晶化合物の代わりに低分子液晶化合物を含んでいてもよい。或いは、コレステリック液晶材料は、高分子液晶化合物に加えて、低分子液晶化合物を更に含んでいてもよい。
重合性化合物としては、例えば、ラジカル重合性化合物を使用することができる。ラジカル重合性化合物としては、例えば、多官能性モノマー、多官能性オリゴマー、一官能性モノマー、又はそれらの2つ以上を含んだ混合物を使用することができる。
多官能性モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールアクリレート、1,6−ヘキサンジオールメタクリレート、ペンタエリスルトールテトラアクリレート、ペンタエリスルトールテトラメタリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、又はジペンタエリスリトールヘキサメタクリレートを使用することができる。
多官能性オリゴマーとしては、例えば、ポリウレタンポリアクリレート、ポリウレタンポリメタクリレート、ポリエーテルポリアクリレート、ポリエーテルポリメタクリレート、エポキシ樹脂ポリアクリレート、エポキシ樹脂ポリメタクリレート、アクリルポリオールポリアクリレート、又はアクリルポリオールポリメタクリレートを使用することができる。
一官能性モノマーとしては、例えば、アルキル基の炭素原子数が1乃至18の範囲内にあるアルキルアクリレート若しくはアルキルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、アルキレン基の炭素原子数が2乃至4の範囲内にあるアルキレングリコールアクリレート若しくはアルキレングリコールメタクリレート、アルコキシ基の炭素原子数が1乃至10の範囲内にあり且つアルキル基の炭素原子数が2乃至4の範囲内にあるアルコキシアルキルアクリレート若しくはアルコキシアルキルメタクリレート、アルキレン基の炭素原子数が2乃至4の範囲内にあるポリアルキレングリコールアクリレート若しくはポリアルキレングリコールメタクリレート、又は、アルコキシ基の炭素原子数が1乃至10の範囲内にあり且つアルキレン基の炭素原子数が2乃至4の範囲内にあるアルコキシポリアルキレングリコールアクリレート若しくはアルコキシポリアルキレングリコールメタクリレートを使用することができる。
重合性化合物として、カチオン重合性化合物を使用してもよい。カチオン重合性化合物としては、例えば、芳香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物及びグリシジルエステル化合物などのカチオン重合性モノマーを使用することができる。
開始剤としては、例えば、ラジカル重合開始剤又はカチオン重合開始剤を使用することができる。
ラジカル重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン系開始剤、ベンゾインエーテル系開始剤、ベンジルケタール系開始剤、α−ジカルボニル系開始剤、又はα−アシルオキシムエステル系開始剤を使用することができる。例えば、α−ヒドロキシアセトフェノン、α−アミノアセトフェノン、アセトフェノンジエチルケタール、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチルフェニルプロパノン、ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントン、又は、ベンゾフェノンとN−メチルジエタノールアミンとの組み合わせを使用することができる。
カチオン重合開始剤としては、例えば、カチオン重合開始剤として知られている化合物を単独で使用することができる。カチオン重合開始剤として、カチオン重合開始剤として知られている化合物と増感剤及び/又は過酸化物との組み合わせを使用してもよい。例えば、アリルヨードニウム塩−α−ヒドロキシアセトフェノン系開始剤、トリアリルスルホニウム塩系開始剤、メタロセン化合物−パーオキサイド系開始剤、メタロセン化合物−チオキサントン系開始剤、又は、メタロセン化合物−アントラセン系開始剤を使用することができる。
液晶材料と重合性化合物とを含んだ組成物を用いてコレステリック液晶層15を形成する場合、例えば、40乃至98質量部の液晶材料と、2乃至60質量部の重合性化合物と、0乃至10質量部の開始剤とを混合する。典型的には、55乃至95質量部の液晶材料と、5乃至45質量部の重合性化合物と、0乃至5質量部の開始剤とを混合する。この組成物は、必要に応じて、溶剤及び/又は添加剤を更に含んでいてもよい。
この光学素子10は、偏光子13a及び13bと位相差層14H及び14Qとコレステリック液晶層15との配置を、偏光子13a及び13bが向き合っていない第1状態と、偏光子13a及び13bが互いに向き合い、コレステリック液晶層15が偏光子13a及び13b間に介在し、位相差層14Hが偏光子13aとコレステリック液晶層15との間に介在し、位相差層14Qが偏光子13bとコレステリック液晶層5との間に介在した第2状態との間で変更可能である。例えば、光学素子10を曲げることにより、先の配置を第1状態から第2状態へと変更することができる。そして、この光学素子10は、以下に説明するように、先の配置が第1状態にある場合と第2状態にある場合とで異なる像を表示する。
まず、先の配置が第1状態にある場合、即ち、図1及び図2に示すように光学素子10を変形させていない場合に光学素子10が表示する像について説明する。
光学素子10の前面を自然光としての白色光で照明すると、位相差層14Qを透過した光のうち、波長λ3を有している右円偏光及びこれとほぼ等しい波長を有している右円偏光はコレステリック液晶層15によって反射され、他の光成分はコレステリック液晶層15を透過する。従って、光学素子10を前方から観察している観察者には、光学素子10のうち位相差層14Qに対応した部分は、波長λ3を有している光とほぼ等しい色に見える。以下、この状態で先の部分が表示する像を「第1像」と呼ぶ。
光学素子10の背面を自然光としての白色光で照明すると、偏光子13aに入射した光の一部は、この偏光子13aによって吸収される。偏光子13aを透過した光のうち、波長λ3を有している右円偏光及びこれとほぼ等しい波長を有している右円偏光はコレステリック液晶層15によって反射され、他の光成分はコレステリック液晶層15を透過する。即ち、コレステリック液晶層15は、入射光の極一部のみを反射し、残りの光成分は透過させる。従って、光学素子10を前方から観察している観察者には、光学素子10のうち位相差層14Qに対応した部分は、照明光と比較して暗いこと以外は照明光とほぼ同じ白色に見える。以下、この状態で先の部分が表示する像を「第2像」と呼ぶ。
光学素子10の前面を自然光としての白色光で照明し、光学素子10をその後方から観察した場合、光学素子10のうち位相差層14Qに対応した部分は、照明光と比較して暗いこと以外は照明光とほぼ同じ白色に見える。以下、この状態で先の部分が表示する像を「第3像」と呼ぶ。この第3像の色は、第2像の色と等しい。
また、光学素子10の背面を自然光としての白色光で照明し、光学素子10をその後方から観察した場合、光学素子10のうち位相差層14Qに対応した部分は、波長λ3を有している光とほぼ等しい色に見える。以下、この状態で先の部分が表示する像を「第4像」と呼ぶ。この第4像は、第1像と比較してより暗い。
次に、先の配置が第2状態にある場合に光学素子10が表示する像について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、図1及び図2に示す光学素子が表示する像の一例を概略的に示す図である。図6は、図1及び図2に示す光学素子が表示する像の他の例を概略的に示す図である。
図5及び図6には、光学素子10を、その前面が凹となるように曲げた状態を示している。具体的には、光学素子10は、偏光子13a及び13bが位相差層14H及び14Q並びにコレステリック液晶層15を間に挟んで向き合うように曲げられている。また、偏光子13a及び13bの透過軸は、図5では互いに平行であり、図6では互いに対して45°の角度を成している。
まず、図5に示すように光学素子10を曲げて、光源20から偏光子13bに向けて自然光としての白色光を放射した場合に、光学素子10が表示する像について説明する。なお、ここでは、光源20は、偏光子13bを間に挟んで偏光子13aと向き合うように配置している。
この場合、光学素子10のうち偏光子13bに対応した部分を光源20側から観察している観察者には、波長λ3を有している光とほぼ等しい色の背景と、黒色の文字列「SAFE」とが見える。以下、この状態で先の部分が表示する像を「第5像」と呼ぶ。
また、この場合、光学素子10に対して光源20とは反対側から観察している観察者には、光学素子10のうち偏光子13bに対応した部分は、照明光と比較して暗いこと以外は照明光とほぼ同じ白色に見える。以下、この状態で先の部分が表示する像を「第6像」と呼ぶ。この第6像は、第2及び第3像と比較してより暗い。
次に、図6に示すように光学素子10を曲げて、光源20から偏光子13aに向けて自然光としての白色光を放射した場合に、光学素子10が表示する像について説明する。なお、ここでは、光源20は、偏光子13aを間に挟んで偏光子13bと向き合うように配置している。
この場合、光学素子10のうち偏光子13bに対応した部分を光学素子10に対して光源20とは反対側から観察している観察者には、照明光と比較して暗いこと以外は照明光とほぼ同じ白色の背景と、黒色の文字列「SECURITY」とが見える。以下、この状態で先の部分が表示する像を「第7像」と呼ぶ。
また、この場合、光学素子10に対して光源20側から観察している観察者には、光学素子10のうち偏光子13bに対応した部分は、波長λ3を有している光とほぼ等しい色に見える。以下、この状態で先の部分が表示する像を「第8像」と呼ぶ。この第8像は、第4像と明るさが等しい。
先の配置が第2状態にある場合に光学素子10が上述した像を表示する原理について、図7乃至図14を参照しながら説明する。
図7乃至図10は、図5に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図である。図11乃至図14は、図6に示す条件のもとで光学素子が像を表示する原理を示す図である。
図5に示すように曲げた光学素子10の偏光子13bに向けて光源20から自然光としての白色光を放射すると、図7乃至図10に示すように、偏光子13bは、偏光面がその透過軸に平行な直線偏光を透過させる。
この直線偏光のうち、位相差層14Qの領域14Q1に入射したものは、図7及び図8に示すように右円偏光へと変換される。他方、この直線偏光のうち、位相差層14Qの領域14Q2に入射したものは、図9及び図10に示すように左円偏光へと変換される。
コレステリック液晶層15は、この円偏光のうち、波長λ3を有している右円偏光成分を選択反射し、残りの光成分を透過させる。即ち、図7及び図8に示すように、コレステリック液晶層15のうち、領域14Q1に対応した部分は、入射光の一部を選択反射し、残りを透過させる。他方、図9及び図10に示すように、コレステリック液晶層15のうち、領域14Q2に対応した部分は、入射光の全てを透過させる。
コレステリック液晶層15によって選択反射された右円偏光は、図7及び図8に示すように、位相差層14Qの領域14Q1に入射する。領域14Q1は、波長λ3を有している右円偏光を、偏光面が偏光子13bの透過軸に対して平行な直線偏光へと変換し、この直線偏光を偏光子13bに向けて射出する。
従って、図5に示すように曲げた光学素子10の偏光子13bに向けて光源20から自然光としての白色光を放射し、これを光源20側から観察した場合、光学素子10のうち領域14Q1に対応した部分は、波長λ3を有している光とほぼ等しい色に見える。また、この場合、上記の通り、コレステリック液晶層15のうち領域14Q2に対応した部分は、入射光の全てを透過させるので、光学素子10のうち領域14Q2に対応した部分は黒色に見える。
図3を参照しながら説明したように、領域14Q2は文字列「SAFE」を構成しており、領域14Q1は文字列「SAFE」の背景を構成している。それ故、この場合、観察者30には、波長λ3を有している光とほぼ等しい色の背景と、黒色の文字列「SAFE」とが見える。
また、コレステリック液晶層15を透過した円偏光は、図7乃至図10に示すように、位相差層14Hに入射する。位相差層14Hの領域14H1及びH2の各々は、この円偏光を、これとは電場ベクトルの回転方向が逆向きの円偏光へと変換し、これを偏光子13aに向けて射出する。
なお、上記の通り、コレステリック液晶層15のうち領域14Q1に対応した部分は、波長λ3を有している右円偏光を選択反射し、領域14Q2に対応した部分は入射光の全てを透過させる。従って、コレステリック液晶層15のうち領域14Q1に対応した部分を透過した円偏光のスペクトルは、コレステリック液晶層15のうち領域14Q2に対応した部分を透過した円偏光のスペクトルとは異なっている。
しかしながら、コレステリック液晶層15が選択反射する光の波長範囲は、入射光の波長範囲と比較して遥かに狭い。加えて、コレステリック液晶層15が選択反射するのは、波長が波長λ3とほぼ等しい光の一部のみである。それ故、コレステリック液晶層15のうち領域14Q1に対応した部分を透過した円偏光のスペクトルと、コレステリック液晶層15のうち領域14Q2に対応した部分を透過した円偏光のスペクトルとが、肉眼で色の相違として識別可能な程度に異なることはない。
偏光子13aは、これに入射した円偏光のうち、偏光面が偏光子13aの透過軸に垂直な直線偏光成分を吸収し、偏光面が偏光子13aの透過軸に平行な直線偏光成分を透過させる。先の説明から明らかなように、偏光子13aに入射する光のスペクトルは、偏光子13a上の何れの位置であっても、偏光子13bを透過した光源20からの光のスペクトルとほぼ等しい。
従って、図5に示すように曲げた光学素子10の偏光子13bに向けて光源20から自然光としての白色光を放射し、これを光学素子10に対して光源20とは反対側から観察した場合、光学素子10のうち偏光子13bに対応した部分は、照明光と比較して暗いこと以外は照明光とほぼ同じ白色に見える。
図6に示すように曲げた光学素子10の偏光子13aに向けて光源20から自然光としての白色光を放射すると、図11乃至図14に示すように、偏光子13aは、偏光面がその透過軸に平行な直線偏光を透過させる。
この直線偏光のうち、位相差層14Hの領域14H1に入射したものは、図11及び図13に示すように、光源20側から見て、偏光面が偏光子13aの透過軸に対して時計回りに45°の角度を成している直線偏光へと変換される。また、この直線偏光のうち、位相差層14Hの領域14H2に入射したものは、図12及び図14に示すように、光源20側から見て、偏光面が偏光子13aの透過軸に対して反時計回りに45°の角度を成している直線偏光へと変換される。
コレステリック液晶層15は、これら直線偏光のうち、波長λ3を有している右円偏光成分を選択反射し、残りの光成分を透過させる。なお、上記の説明から明らかなように、コレステリック液晶層15に入射する光が直線偏光としての白色光である場合、選択反射に起因して、コレステリック液晶層15を透過した光の色と入射光の色とが、肉眼で識別可能な程度に異なることはない。即ち、コレステリック液晶層15による選択反射は無視できる。
コレステリック液晶層15を透過した直線偏光は、位相差層14Qに入射する。
コレステリック液晶層15のうち領域14H1に対応した部分を透過した直線偏光の偏光面は、図11に示すように領域14Q1の遅相軸に対して平行であり、図13に示すように領域14Q2の遅相軸に対して垂直である。従って、この直線偏光は、偏光状態に変化を受けることなしに位相差層14Qを透過する。
コレステリック液晶層15のうち領域14H2に対応した部分を透過した直線偏光の偏光面は、図12に示すように領域14Q1の遅相軸に対して垂直であり、図14に示すように領域14Q2の遅相軸に対して平行である。従って、この直線偏光も、偏光状態に変化を受けることなしに位相差層14Qを透過する。
位相差層14Qを透過した直線偏光は、偏光子13bに入射する。
図11及び図13に示すように、領域14H1に対応した位置で偏光子13bに入射する直線偏光は、偏光面が偏光子13bの透過軸に対して平行である。それ故、この直線偏光は、偏光子13bを透過する。従って、観察者30には、光学素子10のうち領域14H1に対応した部分は、照明光と比較して暗いこと以外は照明光とほぼ同じ白色に見える。
他方、図12及び図14に示すように、領域14H2に対応した位置で偏光子13bに入射する直線偏光は、偏光面が偏光子13bの透過軸に対して垂直である。それ故、この直線偏光は、偏光子13bによって吸収される。従って、観察者30には、光学素子10のうち領域14H2に対応した部分は黒色に見える。
図4を参照しながら説明したように、領域14H2は文字列「SECURITY」を構成しており、領域14H1は文字列「SECURITY」の背景を構成している。それ故、この場合、観察者30には、照明光と比較して暗いこと以外は照明光とほぼ同じ白色の背景と、黒色の文字列「SECURITY」とが見える。
また、コレステリック液晶層15によって反射された右円偏光は、位相差層14Hに入射する。位相差層14Hの領域14H1及びH2の各々は、この右円偏光を左円偏光へと変換し、これを偏光子13aに向けて射出する。偏光子13aは、これに入射した右円偏光のうち、偏光面が偏光子13aの透過軸に垂直な直線偏光成分を吸収し、偏光面が偏光子13aの透過軸に平行な直線偏光成分を透過させる。
従って、図6に示すように曲げた光学素子10の偏光子13aに向けて光源20から自然光としての白色光を放射し、これを光源20側から観察した場合、光学素子10のうち偏光子13bに対応した部分は、波長λ3を有している光とほぼ等しい色に見える。
上記の通り、この光学素子10では、位相差層14Qに領域14Q1及び14Q2を設けることによって第1潜像を形成し、位相差層14Hに領域14H1及び14H2を設けることによって第2潜像を形成している。第1潜像は、図5及び図7乃至図10を参照しながら説明したように、光学素子10を図5に示すように曲げ、所定の照明条件のもとで反射光を観察することによって第5像として可視化する。他方、第2潜像は、図6及び図1乃至図14を参照しながら説明したように、光学素子10を図6に示すように曲げ、所定の照明条件のもとで透過光を観察することによって第7像として可視化する。そして、これら第5及び第7像は、同一領域に表示される。即ち、この光学素子10は、複雑な視覚効果を達成する。
また、これら第1潜像を構成しているパターンと第2潜像を構成しているパターンとは、互いから独立して決定することができる。即ち、この光学素子10は、潜像として記録すべきパターンの形状への制約が少ない。
この光学素子10には、様々な変形が可能である。
図15は、一変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図である。この光学素子10は、目印17a及び17bを更に含んでいること以外は、図1乃至図14を参照しながら説明した光学素子10と同様である。
目印17a及び17bは、印刷パターンである。目印17a及び17bは、例えばエンボスなどによって形成される凸構造又は凹構造であってもよい。或いは、目印17a及び17bは、1つ以上の貫通孔又は切欠きであってもよい。
目印17aは、光学素子10を図5に示すように曲げるときに、位置合わせに利用可能である。他方、目印17bは、光学素子10を図6に示すように曲げるときに、位置合わせに利用可能である。
目印17a及び17bを設けると、第5像及び第7像の各々を最適な条件のもとで観察することが容易になる。
図16は、他の変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図である。この光学素子10は、位相差層14Qが、コレステリック液晶層15上ではなく、偏光子13b上に設けられていること以外は、図1乃至図14を参照しながら説明した光学素子10と同様である。この場合も、上述したのと同様の効果を得ることができる。
偏光子13a上にコレステリック液晶層15及び位相差層14Qを配置する代わりに、偏光子13b上に位相差層14Q及びコレステリック液晶層15をこの順に配置してもよい。或いは、偏光子13a上に位相差層14H、コレステリック液晶層15及び位相差層14Qを配置する代わりに、偏光子13b上に位相差層14Q、コレステリック液晶層15及び位相差層14Hをこの順に配置してもよい。このように配置を変更した場合であっても、上述したのと同様の効果を得ることができる。
偏光子13a及び13b、位相差層14H及び14Q並びにコレステリック液晶層15は、2つの位置に分布させる代わりに、3つ以上の位置に分布させてもよい。例えば、偏光子13a上にコレステリック液晶層15及び位相差層14Qを配置する代わりに、偏光子13a及び13b間の位置で被覆層12a及び12bに開口部を更に設け、支持体11上であって追加した開口部の位置にコレステリック液晶層15を設置し、支持体11を間に挟んで偏光子13bと向き合うように位相差層14Qを設置してもよい。このような構造を採用した場合、光学素子10をZ字状に折り畳むことにより、偏光子13a及び13bを互いに向かい合わせ、コレステリック液晶層15を偏光子13a及び13b間に介在させ、位相差層14Hを偏光子13aとコレステリック液晶層15との間に介在させ、位相差層14Qを偏光子13bとコレステリック液晶層15との間に介在させることができる。
図17は、更に他の変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図である。
この光学素子10は、ミシン目19が設けられていること以外は、図15を参照しながら説明した光学素子10と同様である。この光学素子10は、ミシン目19に沿って第1部分10a及び第2部分10bへと切り離すことができる。
ミシン目19を設ける代わりに、光学素子10を切断するための目印を設けてもよい。例えば、この目印として、印刷パターン、エンボスなどによって形成される凸構造若しくは凹構造、1つ以上の貫通孔若しくは切欠きを形成してもよい。
図18は、図17に示す光学素子に記録されている潜像を可視化する方法の一例を概略的に示す図である。
図18には、図17に示す光学素子10をミシン目19に沿って第1部分10a及び第2部分10bへと切り離し、第1部分10a及び第2部分10bの前面同士が向き合い且つ第2部分10bをその輪郭が目印17a上に位置するように配置した状態を描いている。このように光学素子10を第1部分10a及び第2部分10bへと切り離した場合、偏光子13a及び13bを、位相差層14H及び14Q並びにコレステリック液晶層15を間に挟んで向かい合わせることが容易である。
なお、光学素子10を第1部分10a及び第2部分10bへと切り離す場合、光学素子10は変形可能でなくてもよい。
第1部分10a及び第2部分10bは、予め互いから分離されていてもよい。例えば、第1部分10a及び第2部分10bは、それらを第1及び第2光学素子として含んだ光学キットであってもよい。
上述した技術は、偽造防止以外の用途にも適用可能である。即ち、先の技術は、偽造防止を目的としていない画像表示にも適用可能である。例えば、先の光学素子10及び光学キットは、例えば、玩具、学習教材、又は装飾具として使用可能である。
光学素子10及び光学キットは、様々な形態をとり得る。
例えば、光学素子10は、例えば、有価証券、証明書及び籖札のように全ての構成要素が一体化されているものであれば、どのような形態であってもよい。
また、光学キットは、各々が一体化されており、互いから分離した複数の光学素子のみで構成されていてもよい。或いは、光学キットは、それら光学素子を互いに連結する紐及び鎖などの接続子を更に含んでいてもよい。例えば、偏光子13aと位相差層14Hとコレステリック液晶層15と位相差層14Qとの積層体と偏光子13bとの各々に貫通孔を設け、鎖の一端側の環を先の積層体の貫通孔に通し、他端側の環を偏光子13bの貫通孔に通してもよい。
10…光学素子、10a…部分、10b…部分、11…支持体、12a…被覆層、12b…被覆層、13a…偏光子、13b…偏光子、14H…位相差層、14Q…位相差層、15…コレステリック液晶層、17a…目印、17b…目印、19…ミシン目、20…光源、30…観察者。

Claims (13)

  1. 第1及び第2偏光子と、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第1及び第2領域を含んだ第1位相差層と、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第3及び第4領域を含んだ第2位相差層と、コレステリック液晶層とを具備し、それらの配置を、前記第1及び第2偏光子が向き合っていない第1状態と、前記第1及び第2偏光子が互いに向き合い、前記コレステリック液晶層が前記第1及び第2偏光子間に介在し、前記第1位相差層が前記第1偏光子と前記コレステリック液晶層との間に介在し、前記第2位相差層が前記第2偏光子と前記コレステリック液晶層との間に介在した第2状態との間で変更可能な光学素子。
  2. 前記光学素子を曲げることにより、前記配置を前記第1状態から前記第2状態へと変更可能であり、前記光学素子には、前記配置を前記第1状態から前記第2状態へと変更するときに、前記第1及び第2偏光子、前記第1及び第2位相差層並びに前記コレステリック液晶層の一部を他の一部に対して位置合わせするための目印が設けられている請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記光学素子を複数の部分へと切断し、前記複数の部分を重ね合わせることにより、前記配置を前記第1状態から前記第2状態へと変更可能である請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記光学素子には、前記光学素子を前記複数の部分へと切断するための目印及び/又はミシン目が設けられている請求項3に記載の光学素子。
  5. 前記光学素子には、前記複数の部分を重ね合わせるときに、前記第1及び第2偏光子、前記第1及び第2位相差層並びに前記コレステリック液晶層の一部を他の一部に対して位置合わせするための目印が設けられている請求項3又は4に記載の光学素子。
  6. 前記第1及び第2偏光子の各々は直線偏光子であり、前記第1及び第2領域は可視光波長領域内の第1波長を有している光に対して二分の一波長板として各々が機能し且つ遅相軸の向きが互いに異なり、前記第3及び第4領域は可視光波長領域内の第2波長を有している光に対して四分の一波長板として各々が機能し且つ遅相軸の向きが互いに異なる請求項1乃至5の何れか1項に記載の光学素子。
  7. 前記配置が前記第2状態にある前記光学素子に対して前記第1偏光子側から前記第1波長を有している光を照射した場合に、前記第1及び第2領域はそれぞれ偏光面が直交する第1及び第2直線偏光を前記第2位相差層へ向けて射出し、前記配置が前記第2状態にある前記光学素子において、前記第3及び第4領域の各々は遅相軸が前記第1直線偏光の偏光面に対して平行又は垂直である請求項6に記載の光学素子。
  8. 前記第2状態として、前記第2偏光子の透過軸の向きが前記第3及び第4領域の各々の遅相軸に対して成す角度が互いに異なる2つ以上の状態を形成可能な請求項7に記載の光学素子。
  9. 互いから分離した複数の光学素子を含み、前記複数の光学素子を重ね合わせることにより、第1及び第2偏光子が互いに向き合い、コレステリック液晶層が前記第1及び第2偏光子間に介在し、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第1及び第2領域を含んだ第1位相差層が前記第1偏光子と前記コレステリック液晶層との間に介在し、遅相軸の向きが互いに異なっているか又は屈折率異方性が互いに異なっている第3及び第4領域を含んだ第2位相差層が前記第2偏光子と前記コレステリック液晶層との間に介在した構造を形成可能な光学キット。
  10. 前記複数の光学素子の少なくとも一部には、前記複数の光学素子を重ね合わせて前記構造を形成するときに、前記第1及び第2偏光子、前記第1及び第2位相差層並びに前記コレステリック液晶層の一部を他の一部に対して位置合わせするための目印が設けられている請求項9に記載の光学素子。
  11. 前記第1及び第2偏光子の各々は直線偏光子であり、前記第1及び第2領域は可視光波長領域内の第1波長を有している光に対して二分の一波長板として各々が機能し且つ遅相軸の向きが互いに異なり、前記第3及び第4領域は可視光波長領域内の第2波長を有している光に対して四分の一波長板として各々が機能し且つ遅相軸の向きが互いに異なる請求項9又は10に記載の光学キット。
  12. 前記構造に前記第1偏光子側から前記第1波長を有している光を照射した場合に、前記第1及び第2領域はそれぞれ偏光面が直交する第1及び第2直線偏光を前記第2位相差層へ向けて射出し、前記構造において、前記第3及び第4領域の各々は遅相軸が前記第1直線偏光の偏光面に対して平行又は垂直である請求項11に記載の光学キット。
  13. 前記構造として、前記第2偏光子の透過軸の向きが前記第3及び第4領域の各々の遅相軸に対して成す角度が互いに異なる第1及び第2構造を形成可能な請求項12に記載の光学キット。
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