JP2001063300A - Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体 - Google Patents

Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体

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JP2001063300A
JP2001063300A JP23747399A JP23747399A JP2001063300A JP 2001063300 A JP2001063300 A JP 2001063300A JP 23747399 A JP23747399 A JP 23747399A JP 23747399 A JP23747399 A JP 23747399A JP 2001063300 A JP2001063300 A JP 2001063300A
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Naoaki Shindou
直彰 新藤
Satoshi Gocho
智 牛腸
Akira Kubo
章 久保
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】潜像部分23をOVD形成媒体1に付加して偽
造防止効果を高める際に、真偽判定が多回数可能であ
り、耐性、画像の精細さで制約されず、検出装置を必要
としない、真偽判定を容易に行うことができるOVD形
成媒体の偽造防止方法、偽造防止を施したOVD形成媒
体1を提供すること。 【解決手段】潜像を付加したOVD形成媒体の偽造防止
方法において、支持体11の表面上にOVD層12、潜
像形成層13が積層して形成されたOVD形成媒体1の
該潜像形成層13に、裸眼による目視では透明で偏光フ
ィルム14を用いた目視では可視可能な、配向された潜
像部分23を設けたOVD形成媒体1を用いたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隠し文字や隠しパ
ターンを表示させることを目的とした潜像を用いた偽造
防止方法及び媒体に関するものであり、特に、偽造か否
かの真偽判定を容易に行うことができるOVD形成媒体
の偽造防止方法及び偽造防止を施したOVD形成媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から潜像を偽造防止に用いた方法は
種々ある。例えば、 1)万線のピッチの隙間を利用して隠し文字等を入れ、
万線部分を隠蔽することで隠し文字が現れる万線画、 2)透明インキメジウム中にフィラーを入れたものを印
刷し、鉛筆でその部分を擦ると鉛筆の粉が印刷部分に付
着して隠し文字が現れる鉛筆出し印刷(デコマット)が
ある。しかし、これらの潜像は、よく見ると解読されて
しまうため、本格的な潜像を利用した偽造防止方法とい
うよりは、遊び用として使用されている。
【0003】3)熱をかけることによって発色する、白
色もしくは無色透明な不可逆性感熱発色インキを用いて
潜像を形成する方法は、潜像を表示させるためには熱源
装置が必要であり、潜像を一回表示させたものを消色す
ることはできないため用途が限定される。 4)酸化チタン等の金属よりも硬いフィラーを含有させ
た白色インキを、白色の紙に印刷しコイン等で擦ること
により潜像を表示させる方法は、マット調のニスを設け
ることにより目視で見えなくするものであるが、その潜
像を表示できるのは一回限りであるので用途が限定され
る。すなわち、上記3)、4)の方法は、一回限りの用
途に限定されるものである。
【0004】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法として、 5)可逆性感熱発色インキ(サーモクロミックインキ)
を用いた方法がある。サーモクロミックインキは熱をか
けることにより可逆的に発色もしくは消色し、しばらく
放置すると元の状態に戻るものである。このインキは潜
像として、もしくは画像を隠蔽するために使われている
が、耐性とくに耐熱性が弱いため用途が限定される。 6)フォトクロミックインキは、光、特に紫外線を照射
することにより発色するインキであり、白色もしくは無
色透明のインキとして用いることより、潜像として利用
されているが、耐性とくに耐光性が弱いため用途が限定
されている。 7)蛍光インキは紫外線を照射することにより発光する
インキであり、白色または無色透明のインキとして用い
ることより、潜像として利用されている。そして、蛍光
インキには有機タイプと無機タイプがある。有機タイプ
は印刷インキ中にごく少量含有するだけで発光が確認さ
れるが、耐光性が弱いため用途が限定される。また、無
機タイプは印刷インキ中に大量に含有させる必要があり
(10〜20%程度)、潜像としては目視で可視され易
いため、利用する際にはデザイン等に工夫が必要であ
る。すなわち、上記5)、6)、7)の方法は、耐性の
点で制約されるものである。
【0005】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法の他の方法として、 8)網点や万線のモアレ(干渉縞)を利用して潜像を形
成する方法がある。この方法は、網点や万線のピッチも
しくは角度を部分的に変えた潜像を形成し、この潜像に
整然と並んだ網点もしくは万線の透明フィルムを重ねる
ことで画像が出現するものである。この方法は、この透
明フィルムで簡単に繰り返しの表示が可能であり、耐性
の点でも制約されないが、複雑な画像を形成できないと
いう問題がある。
【0006】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法の別な他の方法として、 9)磁性インキによる潜像を用いた方法がある。これは
磁気記録可能な保持力(約300Oe以上)のある磁性
層をパターン状に磁化させることで潜像の形成を行い、
磁性層上に鉄粉をふりかけることで磁化されている部分
を画像として表示する方法である。しかし、この方式
は、潜像の書き換えて偽造することが容易に可能であ
り、また、潜像を表示させる工程が煩雑で特定の検出装
置が必要である。 10)赤外光を吸収するインキにて潜像を形成し、この
潜像上に可視光を透過させず赤外光を透過させる層を設
ける方法がある。しかし、この潜像を表示させるために
は赤外線カメラ等が必要であり、装置が大がかりとな
る。また、可視領域では白色もしくは無色であるが、赤
外領域に吸収のあるインキ(IVインキ)を用いた方法
もあるが、これも同様に赤外線カメラ等が必要である。
【0007】すなわち、上記9)、10)の方法は、繰
り返し表示が可能な方法であり、且つ、耐性、画像の精
細さの点で制約されないが、潜像の表示に特定の検出装
置が必要となるものである。
【0008】一方、光の干渉を用いて立体画像や特殊な
装飾画像を表現し得る、ホログラムや回折格子、或い
は、見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じる
多層薄膜のようなOVD(Optical Varia
ble Device)の開発が進められている。これ
らのOVDは立体画像やカラーシフトといった独特な印
象を与えるため、優れた装飾効果を有しており、各種包
装材、絵本、カタログ等の一般的な印刷物に利用されて
いる。さらに、これらのOVDの製造には高度な技術を
要することから偽造防止の有効な手段としてクレジット
カード、有価証券、証明書類等の一部に貼着し、或い
は、全面に形成し偽造防止が施された媒体として使用さ
れている。
【0009】ホログラムや回折格子のようなOVDは、
微細な凹凸パターンや、屈折率の異なる縞状パターンな
どの回折構造からなっており、光の干渉と回折により見
る角度(すなわち、ホログラムを支持している角度)に
応じて、固有の像や色の変化(カラーシフト)が生じる
ものである。また、多層薄膜のようなOVDは、光学特
性の異なるセラミックスや金属を幾重にも積層した構造
である。この多層薄膜は構成する材料の光学特性と膜厚
により得られる光の干渉作用を利用したものであり、特
定の波長域に反射・透過特性を有しているため、観察す
る角度によりカラーシフトが生じるものである。以下で
は、これらの光の干渉を利用したホログラム、回折格
子、多層薄膜などを総称してOVDと称することとす
る。
【0010】ホログラムは、一般に、光学的な撮影方法
により微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマスタ
ーホログラムを作製し、次に、このマスターホログラム
から電気メッキ法により凹凸パターンを複製したニッケ
ル製のプレス版を作製し、そして、このプレス版をホロ
グラムを形成する層上に加熱押圧するという方法により
大量複製が行われている。このタイプのホログラムはレ
リーフ型ホログラムと称されている。
【0011】また、体積型ホログラムと称し、感光性樹
脂などの記録材を用いて感光性樹脂の屈折率を体積方向
に変化させ、体積方向に干渉縞を記録して反射型ホログ
ラムとしたものがある。このタイプのホログラムはリッ
プマンホログラムと呼ばれる。
【0012】更に、回折格子を用いたものは、このよう
な立体画像を再生し得るホログラムとは異なり、微小な
エリアに複数種類の単純な回折格子を配置して画素と
し、グレーティングイメージ、ピクセルグラムと呼ばれ
る画像を表現するものである。このような回折格子を用
いた画像は、レリーフ型ホログラムと同様な方法で大量
複製が行われている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、これら
のOVDの製造には高度な技術を要することから偽造防
止の有効な手段としてクレジットカード、有価証券、証
明書類等の一部に貼着し、或いは、全面に形成し偽造防
止が施された媒体として使用されているが、本発明は、
これらのOVD形成媒体の偽造防止効果を更に高めるも
のであり、前記潜像を偽造防止に用いた際の問題点を解
決してOVD形成媒体に付加したものである。すなわ
ち、本発明は、前記潜像をOVD形成媒体に付加して偽
造防止効果を更に高める際に、真偽判定が多回数可能で
あり、耐性、画像の精細さの点で制約されず、且つ、そ
の判読に特定の検出装置を必要としない、更に、偽造か
否かの真偽判定を容易に行うことができるOVD形成媒
体の偽造防止方法を提供することを課題とするものであ
る。また、このような偽造防止を施したOVD形成媒体
を提供することを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、偽造防止に潜
像を付加したOVD形成媒体の偽造防止方法において、
支持体の表面上にOVD層及び潜像形成層が積層して形
成されたOVD形成媒体の該潜像形成層に、裸眼による
目視では透明で偏光フィルムを用いた目視では可視可能
な、配向された潜像部分を設けたOVD形成媒体を用い
たことを特徴とするOVD形成媒体の偽造防止方法であ
る。
【0015】また、本発明は、偽造防止に潜像を付加し
たOVD形成媒体において、支持体の表面上にOVD層
及び潜像形成層が積層して形成されたOVD形成媒体の
該潜像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィル
ムを用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を
設けたことを特徴とする偽造防止を施したOVD形成媒
体である。
【0016】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記潜像形成層の材
料が、外力によって該配向された潜像部分を設けられる
ことが可能な高分子材料であることを特徴とする偽造防
止を施したOVD形成媒体である。
【0017】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記潜像形成層の材
料が、高分子液晶材料であることを特徴とする偽造防止
を施したOVD形成媒体である。
【0018】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記高分子液晶材料
が、サーモトロピック性を示す高分子液晶材料であり、
前記配向された潜像部分を加熱・加圧により配向させて
設けたことを特徴とする偽造防止を施したOVD形成媒
体である。
【0019】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記潜像形成層上に
保護層を設けたことを特徴とする偽造防止を施したOV
D形成媒体である。
【0020】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記OVD層下に金
属材料からなる光反射層を設けたことを特徴とする偽造
防止を施したOVD形成媒体である。
【0021】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記配向された潜像
部分が、文字・絵柄などの情報を有するパターン形状の
潜像画像であることを特徴とする偽造防止を施したOV
D形成媒体である。
【0022】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記偏光フィルムが
円偏光フィルムであることを特徴とする偽造防止を施し
たOVD形成媒体である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき説
明する。図1は本発明による偽造防止を施したOVD形
成媒体の一実施例を示す平面図である。図2は、図1に
おけるX−X’断面で一実施例を示す断面図である。図
1及び図2に示すように、偽造防止を施したOVD形成
媒体(1)は、支持体(11)の表面上にOVD層(1
2)、潜像形成層(13)が積層して形成されたもので
ある。図2において、(23)は、潜像形成層(13)
の一部分であり、裸眼による目視では透明で偏光フィル
ムを用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分で
ある。
【0024】この潜像部分(23)は、潜像形成層(1
3)の一部が熱、圧、引っ掻き、摩擦、光、電気、磁気
等の外力によって配向された部分である。図1におい
て、偽造防止を施したOVD形成媒体(1)は、裸眼に
よる目視では潜像部分(23)が確認できず単なるOV
Dにしか見えないものである。
【0025】図3は、図1に示す偽造防止を施したOV
D形成媒体の一実施例の潜像部分(23)を判読する際
の状態を示す平面図である。また、図4は、図3におけ
るX−X’断面で示す潜像部分(23)を判読する際の
状態を示す断面図である。図3及び図4に示すように、
偽造防止を施したOVD形成媒体(1)の上方に偏光フ
ィルム(14)を重ねて目視することにより、潜像部分
(23)が可視可能な画像(23’)となるものであ
る。
【0026】図5は、本発明による偽造防止を施したO
VD形成媒体を判読する際の光路の状態を概念的に説明
した図である。図5に示すように、光源(58)からの
白色光(56)は偏光フィルム(14)を透過して直線
偏光となり、潜像形成層の一部分である配向された潜像
部分(23)部を透過して楕円偏光に変わり、OVD層
(12)により反射され、再度偏光フィルム(14)を
透過して反射光(57)となる。
【0027】この反射光(57)は、波長によって光の
強さが異なるため、多彩な色相を有する画像が得られ
る。また、偏光フィルムの配向方向と潜像部分の配向方
向の角度によっても見える色相が異なってくる。潜像形
成層(13)の他の部分である配向されない部分(図示
せず)を透過した直線偏光は、楕円偏光に変わらずOV
D層(12)により反射され、再度偏光フィルム(1
4)を透過してOVDが観察されるものである。
【0028】図6及び図7は、図2に示すOVD層の構
成及び円偏光フィルムの構成を示す断面図である。図6
に示すOVD層(62)は、レリーフ型ホログラム、回
折格子などのOVD(67)と、OVD(67)からの
干渉光をより効果的な強度で回折させるために、高屈折
材料薄膜や金属薄膜から成るOVD効果層(68)で構
成されている。また、図6において、偏光フィルムとし
て用いた円偏光フィルム(64)は、偏光フィルム(6
5)に1/4波長フィルム(66)を重ねたものであ
る。
【0029】図7に示すOVD層(72)は、光学特性
の異なる薄膜(75)、(76)、(77)の多層膜構
成となっている。また、保護層(74)は、潜像形成層
(73)を外傷から保護し、また画像形成時の熱圧から
画像形成痕による潜像の視認を防ぐ役割を持つものであ
る。上記のようにOVD層は、複数の材料を積層した構
成であり、その構成はOVDにより異なったものにな
る。
【0030】支持体としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリスチレン等の合成樹脂、天然樹脂のフィルム、
紙、合成紙などを単独で又は組合わせた複合体が使用可
能である。また、支持体上にはOVD層、潜像形成層、
保護層などが積層されるため、その加工に耐えうる、強
度、耐熱性や使用方法に応じた耐性が要求される。その
ため上記の材料に限定されず、加工方法に応じて適宜選
択される。一方、その厚みや形状も商品形態により異な
るため特に制限はない。
【0031】OVD層は、光の干渉を利用したホログラ
ム、回折格子、多層薄膜などが形成された層であり、ホ
ログラムや回折格子のようなOVDとしては、光の干渉
縞を微細な凹凸パターンとして平面に記録するレリーフ
型や体積方向に干渉縞を記録する体積型がある。また、
見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じる多層
薄膜のようなOVDとしては、光学特性の異なるセラミ
ックスや金属の薄膜を積層したものがある。この他に、
光の干渉を利用した固有の像や色の変化を生じるもので
あればこれらに限られるものではない。これらのOVD
の中では、量産性やコストを考慮した場合には、レリー
フ型ホログラム(回折格子)や多層薄膜が好ましいもの
である。
【0032】レリーフ型ホログラム(回折格子)は光学
的な撮影方法により、微細な凹凸パターンからなるレリ
ーフ型のマスターホログラムを作製し、次に、このマス
ターホログラムから電気メッキ法により凹凸パターンを
複製したニッケル製のプレス版を作製し量産を行う。す
なわち、このプレス版を加熱し、OVD形成層に押し当
て、凹凸パターンを複製する。それゆえ、OVD形成層
は熱による成形性が良好で、プレスムラが生じ難く、明
るい再生像が得られる材料であることが必要であり、例
えば、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹
脂、或いは、ラジカル重合性不飽和基を有する紫外線や
電子線硬化性樹脂を単独あるい複合して用いることがで
きる。また、上記以外ものでも、OVD形成層として凹
凸パターンを形成可能な安定な材料であれば使用可能で
ある。
【0033】また、図6に示すように、OVD(67)
にレリーフ型ホログラム(回折格子)を用いた場合、そ
の回折効率を高めるためレリーフ面を構成する高分子材
料と屈折率の異なるOVD効果層(反射層)を設けるこ
とが好ましい。このOVD効果層(68)を設けること
により、回折効率が向上し、より鮮明な画像や色の変化
をもたらすものになる。用いる材料としては、屈折率の
異なるTiO2 、Si2 3 、SiO、Fe2 3 、Z
nS、などの高屈折率材料や、より反射効果の高いA
l、Sn、Cr、Ni、Cu、Au等の金属材料が挙げ
られる。これらの材料は単独あるいは積層して使用でき
るものであり、これらの材料は真空蒸着法、スパッタリ
ング等の公知の薄膜形成技術にて形成され、その膜厚は
用途によって異なるが、50〜10000Å程度で形成
される。
【0034】上記以外でも、OVD効果層を構成する材
料としては、その屈折率が、OVD形成層で使用される
高分子材料(屈折率n=1.3〜1.5)よりも高い材
料であれば、上記の無機材料以外の有機系、有機無機複
合体、有機系材料に無機系フィラーを分散したものなど
が使用可能である。これらの材料はグラビアコート、ダ
イコート、スクリーン印刷等の公知のコーティング法、
や印刷法にて0.1μm〜10μm程度のOVD効果層
に形成される。また、上記以外の材料であっても反射性
を有した材料であれば、適宜使用することが可能であ
る。
【0035】一方、図7に示すように、多層薄膜のOV
Dが形成されるOVD層(72)は、異なる光学適性を
有する多層薄膜層(75)、(76)、(77)からな
り、金属薄膜、セラミックス薄膜またはそれらを併設し
てなる複合薄膜として積層形成される。例えば、屈折率
の異なる薄膜を積層する場合、高屈折率の薄膜と低屈折
率の薄膜を組み合わせても良く、また特定の組み合わせ
を交互に積層するようにしてもよい。それらの組み合わ
せにより、所望の多層薄膜を得ることができる。
【0036】この多層薄膜には、セラミックスや金属な
どの材料が用いられ、おおよそ屈折率が2.0以上の高
屈折率材料と屈折率が1.5程度の低屈折率材料を所定
の膜厚で積層したものである。以下に用いられる材料の
一例を挙げる。まず、セラミックスとしては、例えば、
Sb2 3 (3.0=屈折率:以下同じ)、Fe2 3
(2.7)、TiO2 (2.6)、CdS(2.6)、
CeO 2 (2.3)、ZnS(2.3)、PbCl
2 (2.3)、CdO(2.2)、Sb2 3 (2.
0)、WO3 (2.0)、SiO(2.0)、Si2
3 (2.5)、In2 3 (2.0)、PbO(2.
6)、Ta2 3 (2.4)、ZnO(2.1)、Zr
2 (2.0)、MgO(1.6)、SiO2 (1.
5)、MgF2 (1.4)、CeF3 (1.6)、Ca
2 (1.3〜1.4)、AlF3 (1.6)、Al2
9O3 (1.6)、GaO(1.7)等が挙げられる。
【0037】金属単体もしくは合金の薄膜としては、例
えば、Al、Fe、Mg、Zn、Au、Ag、Cr、N
i、Cu、Si等が挙げられる。また、低屈折率の有機
ポリマーとしては、例えば、ポリエチレン(1.5
1)、ポリプロピレン(1.49)、ポリテトラフロロ
エチレン(1.35)、ポリメチルメタアクリレート
(1.49)、ポリスチレン(1.60)等が挙げられ
る。これらの高屈折率材料、もしくは透過率30%〜6
0%の金属薄膜より少なくとも一種、低屈折率材料より
少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積層させる
事により、特定の波長の可視光に対する吸収あるいは反
射を示す多層薄膜となる。
【0038】上記の各材料の中から、屈折率、反射率、
透過率等の光学特性や耐候性、耐薬品性、層間密着性な
どに基づき材料を適宜選択し、薄膜として積層し多層薄
膜を形成する。形成方法は公知の手法を用いることがで
き、膜厚、成膜速度、積層数、あるいは光学膜厚(=n
・d、n:屈折率、d:膜厚)などの制御が可能な、通
常の真空蒸着法、スパッタリング法などの物理的気相析
出法やCVD法などの化学的気相析出法を用いることが
できる。また、低屈折率の有機ポリマーの成膜方法とし
ては、公知のグラビア印刷法、オフセット印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷方法やバーコート法、グラビア
法、ロールコート法等などの塗布方法を用いることがで
きる。なお、本発明ではセラミックス及び金属のみを示
しているが、セラミックス及び金属と同等、あるいは類
似する屈折率と反射率を有するものであれば、用いるこ
とが可能である。
【0039】この多層薄膜層の層厚は、具体的には50
〜20000Åの範囲であり、また、薄膜の層構成は上
記高屈折率の材料もしくは金属材料からなる薄膜、例え
ば、ZnS、TiO2 、ZrO2 、In2 3 、Sn
O、ITO、CeO2 、ZnO、Ta2 3 、Al、F
e、Mg、Zn、Au、Ag、Cr、Ni、Cu、Si
などと、上記低屈折率の材料からなる薄膜、例えば、M
gF2 、SiO2 、CaF2 、MgO、Al2 3 など
との組み合わせであり、それらを交互に積層し、その積
層数が2層以上、好ましくは2層〜9層である。分光特
性は層数に応じて変化する。尚、用いる材料、組み合わ
せにより多層膜の光学特性が異なるため、これに限定さ
れるものではない。
【0040】本発明におけるOVD形成媒体において
は、潜像形成層、またはOVD層上に位置するように有
色透明のインキなどによる着色層を設けることにより、
観察されるOVDの色変化がより多彩になり、且つ見や
すくなり、その確認が容易となり偽造防止効果を更に向
上させることができる。
【0041】潜像形成層としては、全面に同一の配向を
有し全面に同一の偏光性を示す材料、部分的に配向の異
なる材料、或いは、部分的に外力によって配向を変化さ
せ、部分的に異なった偏光性を付与できる材料などが使
用される。例えば、ポリプロプピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリエステル等の高分子材料が使用可能
である。
【0042】また、潜像形成層として、高分子液晶材料
を用いる際には、ポリエステル共重合体、ポリエーテ
ル、ポリカーボネイト、ポリイソシアネート、ポリグル
タミン酸エステル等の高分子液晶材料が使用可能であ
る。また、この高分子液晶材料は、加熱・加圧で容易に
配向させることが可能なサーモトロピック性を有してい
ることが好ましい。そして、配向させる方法として、ホ
ットスタンプ、サーマルヘッド、レーザーによる加熱等
の簡便な方法が挙げられ、これらの方法によって精細な
潜像部分を容易に形成することが可能となる。
【0043】さらに、予め配向せしめ偏光性を有した高
分子材料を微小片化し、ポリエステルやアクリルなどの
高分子樹脂に分散させ、塗布することにより潜像形成層
を形成することも可能である。この場合、任意の画像を
潜像として形成することは難しいが、ランダムな模様と
して潜像が観察されるため、検証機能を付与することは
可能である。
【0044】尚、用いられる材料は上記に限定されるも
のではなく、全面に同一の配向を有し全面に同一の偏光
性を示す材料、部分的に配向の異なる材料、或いは、部
分的に外力によって配向を変化させ、部分的に異なった
偏光性を付与できる材料であれば使用可能である。そし
て、潜像形成層は、これらの材料をグラビア印刷法、ス
クリーン印刷法、ノズルコーター法等の既知の塗布手段
を用いて形成される。或いは、押し出し成型法、二軸延
伸法等のフィル成形技術で得られたフィルムを貼り合わ
せて形成することも可能である。
【0045】保護層は、潜像形成層を外傷から保護し、
また、画像形成時の熱圧などから画像形成痕による潜像
の視認を防ぐ役割を持つもので、使用される樹脂として
は、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビ
ニル樹脂−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹
脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリイミド樹脂等の従来公知の熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、紫外線または電子線硬化樹脂を単独、或い
は、混合物して用いられる。
【0046】更に、サーマルヘッド等による潜像形成時
の印字痕防止のために、樹脂を架橋する硬化剤、ポリエ
チレンワッス、カルナバワックス、シリコンワックス等
のワックス類、或いは炭酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、シリカ、アルミナ、タルク等の体質顔料、シリコ−
ン油脂等の油脂類を透明性を損なわない範囲で添加する
ことができる。この保護層に用いる樹脂は、例えば、グ
ラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、
フレキソ印刷法、ノズルコーター法等の既知の印刷手
段、および、塗布手段により塗工することができる。
【0047】偏光フィルムとしては、PVA延伸フィル
ムにヨードを吸収させたPVA−ヨウ素型、二色性染料
型、金属または金属化合物含有型、ポリエン型などの高
分子多結晶型があげられる。特に、PVA−ヨウ素型、
二色性染料型が好ましいものである。円偏光フィルム
は、偏光フィルムに1/4波長フィルムを重ねたフィル
ムである。
【0048】以上に説明した一実施例に加え、商品の形
態あるいは製造方法により各層の上に接着層や印刷層を
適宜設けることは可能である。また、OVD層と潜像形
成層の間に別な基材を設ける構成や、支持体がOVD層
を兼ねる構成、あるいは潜像形成層が保護層を兼ねる構
成も可能である。すなわち、支持体の一方の面からOV
D画像および潜像画像が観察できればその構成は適宜選
択され使用できるものである。
【0049】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 <実施例1>
【0050】図8は本実施例を説明するOVD形成媒体
の断面図である。まず、厚み780μmの塩化ビニルか
ら成るカード基材兼OVD形成層(81)に反射層(8
8)としてAl薄膜を500Åの厚みで蒸着した。得ら
れたシートにロールエンボス法を用いて140℃に熱し
たレリフー型レインボーホログラムのスタンパーを押し
当て、レインボーホログラムパターン(87)を成形し
た。こうして得られたレインボーホログラムパターン上
にサーモトロピック液晶からなる潜像形成層用塗料をグ
ラビア法を用いて、乾燥温度80℃にて塗布厚1.0μ
mで塗布し潜像形成層(83)を形成した。その後、保
護層(85)としてUV硬化樹脂を2.5μm塗布して
UV照射機にて硬化せしめた。
【0051】以下に、使用した塗料について示す。 (潜像形成層用塗料) 高分子液晶(キラコールPLC7003:旭電化工業(株)製)…20部 テトラヒドロフラン …40部 トルエン …40部 (保護層用塗料) ウレタンアクリレート …60部 ラジカル重合開始剤 …3部 メチルエチルケトン …37部
【0052】次に、得られた潜像形成層(83)に潜像
画像を形成すべく、「TOPPANPrinting」
の文字が凸状に形成された刻印版を用い、120℃、
0.2秒間ホットスタンプにて熱圧をかけて配向を行
い、潜像部分(84)を設けた。このように得られたO
VD形成媒体は、目視では潜像画像が全く視認できず、
単なるOVDに見えたが、円偏光フィルムを重ねること
で潜像画像が鮮明に出現し潜像画像を確認することがで
きた。
【0053】<実施例2>図9は本実施例を説明するO
VD形成媒体の断面図である。まず、厚み780μmの
塩化ビニルから成るカード基材(91)にOVD層(9
2)として多層薄膜層(97)、(96)、(95)を
順にAl−700Å、SiO2 −5800Å、Al−2
00Åの厚みにて真空蒸着法にて設けた。
【0054】一方、潜像形成層(93)として厚さ10
0μmの押し出し成型法により作られたPPフィルムに
ラビング法により「TOPPAN Printing」
の文字を潜像画像(94)として形成し、このフィルム
に感熱接着剤(98)をグラビア法にて2μm塗布し
た。こうして得られたフィルムと上記カード基材層を8
0℃に加熱し圧を加えて貼り合わせカードを得た。
【0055】以下に、使用した塗料について示す。 (接着層用塗料) オレフィン系感熱接着剤 …15部 トルエン …85部
【0056】このように得られたOVD形成媒体は、目
視では潜像画像が全く視認できず、単なるOVDに見え
たが、円偏光フィルムを重ねることで潜像画像が鮮明に
出現し潜像画像を確認することができた。
【0057】<実施例3>図10は本実施例を説明する
OVD形成媒体の断面図である。まず、厚み780μm
の塩化ビニルから成るカード基材(101)にOVD形
成層(105)として市販のホログラム転写箔をホット
スタンピングにてカード基材の一部分に転写し形成し
た。得られたOVD形成層にサーモトロピック液晶から
なる潜像形成層用塗料をグラビア印刷法を用いて、乾燥
温度80℃にて各々塗布厚1.0μmで塗布した。続い
て、保護層(103)をUV硬化樹脂からなる保護層用
塗料を用いグラビア印刷法にて2.5μm塗布してUV
照射機にて硬化し形成した。
【0058】以下に、使用した塗料について示す。 (潜像形成層用塗料) 高分子液晶(キラコールPLC7003:旭電化工業(株)製)…20部 テトラヒドロフラン …40部 トルエン …40部 (保護層用塗料) ウレタンアクリレート …60部 ラジカル重合開始剤 …3部 メチルエチルケトン …37部
【0059】次に、得られた潜像形成層(104)に潜
像画像を形成すべく、「TOPPAN Printin
g」の文字が凸状に形成された刻印版を用い、120
℃、0.2秒間ホットスタンプにて熱圧をかけて配向を
行い潜像部分(107)を設けた。このように得られた
OVD形成媒体は、目視では潜像画像が全く視認でき
ず、単なるOVDに見えたが、円偏光フィルムを重ねる
ことで潜像画像が鮮明に出現し潜像画像を確認すること
ができた。
【0060】
【発明の効果】本発明は、偽造防止に潜像を付加したO
VD形成媒体の偽造防止方法において、支持体の表面上
にOVD層及び潜像形成層が積層して形成されたOVD
形成媒体の該潜像形成層に、裸眼による目視では透明で
偏光フィルムを用いた目視では可視可能な、配向された
潜像部分を設けたOVD形成媒体を用いたので、真偽判
定が多回数可能であり、耐性、画像の精細さの点で制約
されず、且つ、その判読に特定の検出装置を必要としな
い、更に、偽造か否かの真偽判定を容易に行うことがで
きるOVD形成媒体の偽造防止方法となる。
【0061】また、本発明は、偽造防止に潜像を付加し
たOVD形成媒体において、支持体の表面上にOVD層
及び潜像形成層が積層して形成されたOVD形成媒体の
該潜像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィル
ムを用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を
設けたので、真偽判定が多回数可能であり、耐性、画像
の精細さの点で制約されず、且つ、その判読に特定の検
出装置を必要としない、更に、偽造か否かの真偽判定を
容易に行うことができるOVD形成媒体となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による偽造防止を施したOVD形成媒体
の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1におけるX−X’断面で一実施例を示す断
面図である。
【図3】図1に示す偽造防止を施したOVD形成媒体の
一実施例の潜像画像を判読する際の状態を示す平面図で
ある。
【図4】図3におけるX−X’断面で示す潜像画像を判
読する際の状態を示す断面図である。
【図5】本発明による偽造防止を施したOVD形成媒体
を判読する際の光路の状態を概念的に説明した図であ
る。
【図6】OVD層の構成及び円偏光フィルムの構成を示
す断面図である。
【図7】OVD層の構成及び円偏光フィルムの構成を示
す断面図である。
【図8】実施例1を説明するOVD形成媒体の断面図で
ある。
【図9】実施例2を説明するOVD形成媒体の断面図で
ある。
【図10】実施例3を説明するOVD形成媒体の断面図
である。
【符号の説明】
1、6、7‥‥偽造防止を施したOVD形成媒体 11‥‥支持体 12、62、72、82、92‥‥OVD層 13、83、93、104‥‥潜像形成層 14、65‥‥偏光フィルム 23、84、94、107‥‥配向された潜像部分 23’‥‥可視可能な画像 56‥‥白色光 57‥‥反射光 58‥‥光源 64‥‥円偏光フィルム 66‥‥1/4波長フィルム 67、87‥‥OVD 68、88‥‥OVD効果層 74、85、103…保護層 75、95…光学特性の異なる薄膜 76、96…光学特性の異なる薄膜 77、97…光学特性の異なる薄膜 81、91、101‥‥カード基材 98‥‥感熱接着剤 105‥‥OVD形成層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偽造防止に潜像を付加したOVD形成媒体
    の偽造防止方法において、支持体の表面上にOVD層及
    び潜像形成層が積層して形成されたOVD形成媒体の該
    潜像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィルム
    を用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を設
    けたOVD形成媒体を用いたことを特徴とするOVD形
    成媒体の偽造防止方法。
  2. 【請求項2】偽造防止に潜像を付加したOVD形成媒体
    において、支持体の表面上にOVD層及び潜像形成層が
    積層して形成されたOVD形成媒体の該潜像形成層に、
    裸眼による目視では透明で偏光フィルムを用いた目視で
    は可視可能な、配向された潜像部分を設けたことを特徴
    とする偽造防止を施したOVD形成媒体。
  3. 【請求項3】前記潜像形成層の材料が、外力によって該
    配向された潜像部分を設けられることが可能な高分子材
    料であることを特徴とする請求項2記載の偽造防止を施
    したOVD形成媒体。
  4. 【請求項4】前記潜像形成層の材料が、高分子液晶材料
    であることを特徴とする請求項2記載の偽造防止を施し
    たOVD形成媒体。
  5. 【請求項5】前記高分子液晶材料が、サーモトロピック
    性を示す高分子液晶材料であり、前記配向された潜像部
    分を加熱・加圧により配向させて設けたことを特徴とす
    る請求項4記載の偽造防止を施したOVD形成媒体。
  6. 【請求項6】前記潜像形成層上に保護層を設けたことを
    特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、又は請求項
    5記載の偽造防止を施したOVD形成媒体。
  7. 【請求項7】前記OVD層下に金属材料からなる光反射
    層を設けたことを特徴とする請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、又は請求項6記載の偽造防止を施した
    OVD形成媒体。
  8. 【請求項8】前記配向された潜像部分が、文字・絵柄な
    どの情報を有するパターン形状の潜像画像であることを
    特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
    請求項6、又は請求項7記載の偽造防止を施したOVD
    形成媒体。
  9. 【請求項9】前記偏光フィルムが円偏光フィルムである
    ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5、請求項6、請求項7、又は請求項8記載の偽造防
    止を施したOVD形成媒体。
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