JP4157455B2 - X線診断装置及び撮像系移動制御方法 - Google Patents

X線診断装置及び撮像系移動制御方法 Download PDF

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Description

本発明はX線診断装置に係り、特に操作性と安全性の向上をはかったX線診断装置及び撮像系移動制御方法に関する。
X線診断装置やMRI装置、あるいはX線CT装置などを用いた医用画像診断技術は、1970年代のコンピュータ技術の発展に伴い急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。
X線診断は、近年ではカテーテル手技の発展に伴い循環器分野を中心に進歩を遂げている。循環器領域におけるX線診断は心血管系をはじめ、全身の動静脈の診断を対象としており、血管内に造影剤を注入した状態でX線透過像を撮影する場合が多い。循環器診断用のX線診断装置は、通常、X線発生部とX線検出部、これらを保持する保持機構と、寝台(天板)及び信号処理部を備えている。そして、保持機構はCアームあるいはΩアームが用いられ、天板片持ち方式の寝台と組み合わせることによって患者(以下、被検体と呼ぶ。)に対して最適な位置や角度からのX線撮影を可能にしている。
X線診断装置のX線検出部に用いられる検出器は、従来はX線フィルムやI.I.(イメージ・インテンシファイア)が使用されてきた。このI.I.を用いたX線撮影方法では、X線発生部のX線管から発生したX線によって被検体を照射し、このとき被検体を透過して得られるX線の画像情報は、I.I.において光学画像に変換され、更に、この光学画像はX線TVカメラによって撮影され電気信号に変換される。そして、電気信号に変換されたX線画像情報はA/D変換後、モニタに表示される。このため、I.I.を用いた撮影方法は、フィルム方式では不可能であったリアルタイム撮影を可能とし、又、デジタル信号で画像データの収集ができるため、種々の画像処理を可能とした。一方、前記I.I.に替わるものとして、近年、2次元配列のX線平面検出器(以下、平面検出器と呼ぶ。)が注目を集め、その一部は既に実用化の段階に入っている。
このようなX線診断装置は、血管内における造影剤の流れにCアームを追従させる必要があり、このためX線発生部とX線検出部から構成される撮像系を広範囲かつ高速に移動させる機能が要求されている。
この場合、鮮明な画像データを得るためには、例えばX線検出部の前面に設けられた平面検出器は被検体の体表に接近した所定の位置に配置させる必要があり、そのための1つの方法として接触検出器を用いて平面検出器が被検体の体表面に接触した時点でX線検出部の移動を停止させる方法がある。しかしながらこの方法は、X線検出部の移動速度が速い場合には急停止が困難となり、被検体に対して危害を与える可能性があった。このため、近年では非接触型静電容量センサを用いる方法が実用化されている。
この方法では、X線検出部を構成する平面検出器の周囲に静電容量を検出するための静電容量センサを装着し、この静電容量センサに被検体が接近することによって変化する静電容量の情報によって、被検体の体表面と平面検出器との距離を計測する。そして、計測された距離情報に基づいてX線検出部の移動速度を徐々に減速し、被検体近傍の所望の位置に停止させる。この方法によれば、X線検出部は、被検体の体表面に接近するまでは高速に移動させることが可能となるため診断効率が向上し、流れの速い血流に対しても追随して撮影することが可能となる。
しかしながら、上述の静電容量センサを用いた方法では、平面検出器と被検体の体表面との距離が同一であっても、計測される静電容量の値は被検体の形状、性別、年齢、肥満度などによって異なる。このため、停止した平面検出器と被検体体表面との距離は被検体によって差異が発生し、所望の位置に停止することが困難であった。
上述の被検体の形状に起因する問題点に対しては、先ず、X線検出部の移動に伴う静電容量値の変化を計測することによって被検体表面の形状を推定し、次いで、後続して計測される静電容量の値を、この形状に基づいて補正することによって所望の位置にX線検出部を停止させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−241910号公報(第4−7頁、第1−9図)
上述の特許文献1の方法によれば、被検体の体表面の形状が異なる場合であっても計測される静電容量の値を自動的に補正することによってX線検出部の正確な停止位置を設定することが可能となる。しかしながら、この方法は、補正方法が複雑ゆえ静電容量の値を安定して補正することが困難であった。又、この方法における静電容量センサはX線検出部の周囲に装着されているため、形成される電磁界は被検体の体表面に対して均一にならず、特に、被検体の形状が凸型の場合には、X線検出部に最も接近した被検体部分との距離を正確に計測することができなかった。
更に、特許文献1の方法は、被検体の形状以外の誤差要因に対しては補正することができないため、X線検出部を所望の位置に停止させることは不可能であった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被検体の形状、年齢、性別、体型(肥満度)などにかかわらず、被検体表面に対してX線検出部前面あるいはX線発生部前面を所望の距離に設定することによって被検体に危害を与えることなく鮮明な画像データの生成を可能とするX線診断装置及び撮像系移動制御方法を提供することにある。
本発明の第1局面は、被検体の撮影位置に対してX線を照射するX線発生手段と、このX線発生手段によって照射されたX線を検出するものであって、X線入射面の全域がカーボンシートによって構成された電極によって覆われているX線検出手段と、このX線検出手段によって得られたX線情報に基づいて前記撮影位置におけるX線画像データを生成する画像データ生成手段と、前記X線検出手段と前記X線発生手段を有した撮像系を前記被検体の周囲で移動させる移動手段と、前記撮像系における静電容量を計測する静電容量計測手段と、前記静電容量計測手段によって計測された静電容量を被検体情報に基づいて設定された補正係数を用いて補正する静電容量補正手段と、この静電容量補正手段によって補正された静電容量に基づいて、前記撮像系と前記被検体の体表との距離を推定する距離推定手段と、推定された前記距離が所定の値に略等しくなったならば前記移動手段の移動速度を変更する移動速度制御手段を備えたことを特徴とするX線診断装置を提供する。
本発明の第2局面は、被検体の撮影位置に対してX線を照射するX線発生手段と、このX線発生手段によって照射されたX線を検出するものであって、X線入射面の全域がカーボンシートによって構成された電極によって覆われているX線検出手段と、このX線検出手段によって得られたX線情報に基づいて前記撮影位置におけるX線画像データを生成する画像データ生成手段と、前記X線検出手段を前記被検体に対して移動させる移動手段と、前記X線検出手段における静電容量を計測する静電容量計測手段と、記静電容量計測手段によって計測された静電容量を被検体情報に基づいて設定された補正係数を用いて補正する静電容量補正手段と、この静電容量補正手段によって補正された静電容量に基づいて、前記X線検出手段の前面と前記被検体の体表との撮像系距離を推定する距離推定手段と、その距離推定手段によって推定された前記撮像系距離が所定の値に略等しくなったならば前記移動手段の移動速度を変更する移動速度制御手段を備えたことを特徴とするX線診断装置を提供する。
本発明の第3局面は、被検体の撮影位置に対してX線を照射するX線発生手段と、このX線発生手段によって照射されたX線を検出するものであって、X線入射面の全域がカーボンシートによって構成された電極によって覆われているX線検出手段と、このX線検出手段によって得られたX線情報に基づいて前記撮影位置におけるX線画像データを生成する画像データ生成手段と、前記X線検出手段を前記被検体に対して移動させる移動手段と、前記X線検出手段のX線入射面の略全域に設けられた電極を用いて前記X線検出手段における静電容量を計測する静電容量計測手段と、前記静電容量計測手段によって計測された前記静電容量に基づいて、前記X線検出手段の前面と前記被検体の体表との距離を推定する距離推定手段と、この距離推定手段によって推定された前記距離が所定の値に到達したならば前記移動手段の移動速度の変更を行なう移動速度制御手段を備えたことを特徴とするX線診断装置を提供する
本発明によれば、被検体の形状や組織性状などにかかわらず、被検体表面に対してX線検出部表面あるいはX線発生部表面を所望の距離に設定することによって被検体に危害を与えることなく鮮明な画像データの生成が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下に示す本発明の実施例の第1の特徴は、X線検出部の前面に装着した静電容量センサを用いて静電容量を計測することによって、このX線検出部の前面と被検体の体表面との距離を推定する際に、被検体の形状、年齢、性別、肥満度などに対して予め設定された静電容量補正値によって前記計測された静電容量の値を補正し、この補正後の静電容量に基づいて上述のX線検出部―被検体間距離を推定することにある。
又、本発明の実施例の第2の特徴は、前記X線検出部の前面がシート状の静電容量センサによって覆われていることにある。
(装置の構成)
本発明の実施例におけるX線診断装置の構成につき図1乃至図5を用いて説明する。なお、図1は、X線診断装置全体の構成を示すブロック図である。
図1に示したX線診断装置100は、X線を被検体150に向け放射させるためのX線発生部1と、このX線発生部1におけるX線放射に必要な高電圧を供給する高電圧発生部4と、被検体150を透過したX線を検出するX線検出部2と、X線発生部1とX線検出部2を保持するCアーム5と、このCアーム5の所定方向への回動や前記X線検出部2及び被検体150を載せた天板17の所定方向への移動を制御する機構部3を備えている。
又、X線診断装置100は、X線検出部2で生成されるX線画像データを保存するとともに、種々の画像処理を行なう画像演算記憶部7と、この画像演算記憶部7に保存されているX線画像データを表示する表示部8と、操作者が被検体情報や各種コマンドの入力や撮影条件などの設定を行なうための操作部9と、被検体150とX線検出部2、あるいは被検体150とX線発生部1との距離を検出する距離検出部6と、上述の各ユニットを統括して制御するシステム制御部10を備えている。
X線発生部1は、被検体150に対しX線を照射するX線管15と、このX線管15から照射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器16を備えている。X線管15は、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器16は、X線管15と被検体150の間に位置し、X線管15から照射されたX線ビームを所定の照射視野のサイズに絞り込む機能を有している。
X線検出部2には、X線を直接電荷に変換するものと、光に変換した後、電荷に変換するものとがあり、本実施例では前者を例に説明するが後者であっても構わない。即ち、X線検出部2は、被検体150を透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面検出器21と、この平面検出器21に蓄積された電荷をX線信号として読み出すためのゲートドライバ22と、読み出された電荷からX線投影データを生成する投影データ生成部13と、被検体150とX線検出部2との距離を計測するためのセンサ部26を備えている。
平面検出器21は、図2に示すように微小な検出素子51を列方向及びライン方向に2次元的に配列して構成されており、各々の検出素子51はX線を感知し入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜52と、この光電膜52に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサ53と、この電荷蓄積コンデンサ53に蓄積された電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)54を備えている。以下では説明を簡単にするために、検出素子51が列方向(図2の上下方向)、及びライン方向(図2の左右方向)に2素子ずつ配列されている場合の平面検出器21の構成について説明する。
図2の光電膜52−11、52−12、52−21、52−22の第1の端子と、電荷蓄積コンデンサ53−11、53−12、53−21、53−22の第1の端子とが接続され、更に、その接続点はTFT54−11、54−12、54−21、54−22のソース端子へ接続される。一方、光電膜52−11、52−12、52−21、52−22の第2の端子は、図示しないバイアス電源に接続され、電荷蓄積コンデンサ53−11、53−12、53−21、53−22の第2の端子は接地される。更に、ライン方向のTFT54−11及びTFT54−21のゲートはゲートドライバ22の出力端子22−1に共通接続され、又、TFT54−12、及びTFT54−22のゲートはゲートドライバ22の出力端子22−2に共通接続される。
又、列方向のTFT54−11及び54−12のドレイン端子は信号出力線59−1に共通接続され、又、TFT54−21及び54−22のドレイン端子は信号出力線59−2にそれぞれ共通接続される。そして、信号出力線59−1、59−2は投影データ生成部13に接続されている。
一方、ゲートドライバ22は、X線照射によって検出素子51の光電膜52で発生し電荷蓄積コンデンサ53にて蓄積された信号電荷を読み出すために、TFT54のゲート端子に読み出し用の駆動パルスを供給する。
図1に戻って、投影データ生成部13は、平面検出器21から読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器23と、この電荷・電圧変換器23の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器24と、平面検出器21からライン単位でパラレルに読み出されデジタル変換されたX線投影データを時系列信号に変換するパラレル・シリアル変換器25とを備えている。尚、X線検出部2のセンサ部26についての詳細な説明は、後述する距離検出部6の説明の中で行なう。
次に機構部3は、被検体150を体軸方向(図1の紙面に垂直な方向)及び上下方向(図1の上下方向)に移動させるために、被検体150を搭載した天板17を上述の方向に移動する天板移動機構32と、X線発生部1、X線検出部2及びこれらを保持するCアーム5を被検体150の周囲で所定方向に回動すると共に、前記X線検出部2を被検体方向に移動する撮像系移動機構31と、これらの移動機構を制御する機構制御部33を備えている。
そして、機構制御部33は、システム制御部10から供給される制御信号に従い、撮像系移動機構31を制御してCアーム5の回動、あるいはX線検出部2の移動における回動/移動の方向、大きさ、あるいは速度などを設定する。図3は、被検体150に対して設定されたX線検出部2及びX線発生部1を示しており、機構制御部33は、撮像系移動機構31を駆動して例えばX線検出部2を移動し、その前面に設けられた平面検出器21を被検体150の体表面に対して所望距離LDに設定する。
高電圧発生部4は、X線管15の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生させる高電圧発生器42と、システム制御部10からの指示信号に従い、高電圧発生器42における管電流、管電圧、照射時間等のX線照射条件の設定を行なう高電圧制御部41を備えている。
次に、X線検出部2のセンサ部26と距離検出部6について、図4を用いて説明する。
センサ部26は、図1のX線検出部2における平面検出器21の近傍に設けられ、この平面検出器21の前面における静電容量を感知する静電容量センサ261と、この静電容量センサ261の表面に形成され平面検出器21の前面と被検体150の体表との接触の有無を感知する接触センサ262と、平面検出器21の近傍における温度及び湿度を計測する温湿度センサ263を備えている。尚、静電容量センサ261として、例えばカーボンシートのようにX線透過をあまり妨げないシート状の導電材料が電極として用いられ、平面検出器21の前面は前記静電容量センサによって覆われている。一方、接触センサ262として圧力―抵抗変換素子が好適である。
一方、距離検出部6は、静電容量センサ261に対して矩形波を供給すると共に、平面検出器21の静電容量によって前記矩形波に発生する波形歪(遅延)の程度を計測する波形計測部60と、接触センサ262の出力信号に基づいて平面検出器21の表面と被検体150の体表との接触を判定する接触判定回路66と、CPU67及び記憶回路68を備えている。
波形計測部60は、所定周期の矩形波を発生する矩形波発生器61と、この矩形波を増幅して静電容量センサ261に供給する駆動回路62と、静電容量センサ261の静電容量の影響を受けて波形歪が発生した矩形波を増幅及び波形整形するプリアンプ63と、このプリアンプ63の出力と矩形波発生器61の出力との間で位相検波を行ない、その直流成分を検出する位相検波器64を備えている。
次に、波形計測部60における静電容量の計測方法を図5に示す。図5(a)の波形a−1は、図4の波形計測部60の矩形波発生器61から出力される矩形波、波形a−2は、静電容量によって波形歪(遅延)が発生したプリアンプ63の入力端における矩形波、又、波形a−3は、波形a−2の閾値γで波形整形されたプリアンプ63の出力信号である。この場合、静電容量センサ261に駆動回路62を介して波形a−1が印加されると、静電容量の影響を受けて波形a−1は波形a−2に示す如く波形歪が発生し、従がって、波形a−3は、波形a−1に対して静電容量の大きさに対応した位相差δτだけ遅延する。
そして、波形a−1と波形a−3が夫々入力された位相検波器64の直流出力は波形歪が大きいほど、即ち静電容量が大きいほど低値を示す。従がって、図5(b)に示すように、位相検波器64の出力信号の大きさを測定することによって平面検出器21における静電容量の値を推定することができ、逆に、X線検出部2を移動させながら静電容量の値を得ることによって平面検出器21と被検体表面との距離(以下、撮像系距離と呼ぶ。)を推定することが可能となる。
但し、この場合、被検体150の診断部位の形状や被検体150の性別、年齢、肥満度等を反映した組織性状によって静電容量は微妙に変化し、この静電容量の変化に起因して撮像系距離の推定値に誤差が発生する。同様にして、静電容量はX線検出部2や被検体150が置かれた環境によっても変化し、特に湿度に起因する誤差は無視できない。
このため、上述の診断部位の形状や組織性状、更には温湿度の情報に基づいた補正が必要となり、特に、被検体150の診断部位、年齢、性別、肥満度などに基づいて静電容量を補正する必要がある。
次に、図4の距離検出部6における記憶回路68は、標準的な生体に対して設定された撮像系距離と波形計測部60の出力信号に基づいて推定された静電容量との関係が予め保管されている静電容量―撮像系距離データ記憶領域、操作部9から入力された被検体150の診断部位、性別、年齢、肥満度等の被検体情報が保存されている被検体情報記憶領域、平面検出器21の近傍における温度や湿度等の環境情報が保存されている環境情報記憶領域、そして、これら被検体情報や環境情報に伴う静電容量の補正係数が予め保管されている補正係数記憶領域を備えている。
更に、記憶回路68は、既に、図4に示した波形計測部60から出力される検波出力と、静電容量センサ261の静電容量との関係が予め保管されている検波出力―静電容量データ記憶領域を備えている。
尚、上述の標準生体における静電容量と撮像系距離に関するデータや被検体情報及び環境情報に対する静電容量の補正係数データは、過去に行なわれた同種のX線撮影において蓄積された多くのデータに基づいて生成することが望ましいが、人体ファントムを用いて生成してもよい。一方、位相検波器64の出力と静電容量に関するデータは基礎的な実験によって事前に収集することが可能である。
次に、CPU67は、波形計測部60における位相検波器64の出力信号の他に、接触判定回路66の出力と温湿度センサ263からの温度計測値や湿度計測値の供給を受ける。そして、位相検波器64の出力信号を受信した場合には、この出力信号と記憶回路68の検波出力―静電容量データ記憶領域に保管されている検波出力―静電容量データとから静電容量を求める。更に、記憶回路68の被検体情報記憶領域及び環境情報記憶領域における被検体情報や環境情報に基づいて補正係数記憶領域から選択された静電容量の補正係数を用いて、前記静電容量を補正して補正後の静電容量(以下、補正静電容量と呼ぶ。)を算出する。
更に、CPU67は、記憶回路68の静電容量―撮像系距離データ記憶領域に保管されている撮像系距離と静電容量に関するデータの中から補正静電容量における撮像系距離を求める。そして得られた撮像系距離の値が後述する第1の撮像系距離α、あるいは第2の撮像系距離βに至った場合には、システム制御部10に対して到達信号を供給する。
再び図1に戻って、画像演算記憶部7は、表示部8において表示されるX線画像データを生成する機能を有し、X線検出部2の投影データ生成部13よりライン単位で順次出力されるX線投影データに対して画像処理を施すための画像処理回路71と、上記X線投影データや画像処理後のX線画像データを保存するための画像データ記憶回路72を備えている。そして、画像処理回路71は、投影データ生成部13から出力されたX線投影データに対して、必要に応じて造影剤注入前後の画像データ間サブトラクションによるDSA画像データや、長尺画像データあるいは3次元画像データなどを生成するための画像処理を行なう。
操作部9は、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスや表示パネル、あるいは各種スイッチ等を備えたインターラクティブなインターフェイスである。そして、操作部9は、被検体情報の入力、X線検出部2の移動速度の減速を開始する撮像系距離αとX線検出部2の移動を停止する撮像系距離βの設定、撮影開始コマンドの入力、更には、撮影対象臓器に対して最適なX線照射条件の設定などを行なう。尚、上記X線照射条件としてX線管15に印加する管電圧、管電流、X線の照射時間などがあり、被検体情報として年齢、性別、身長、体重、肥満度、検査部位、過去の診断履歴などがある。
又、操作部9より被検体ID(患者ID)を入力することにより、上記被検体情報、あるいは被検体情報に基づく各種撮影条件は、ネットワークを介して接続されている図示しないHIS(病院情報システム)などから自動的に読み出され、操作者は、操作部9の表示パネルに表示されたこれらの情報や設定条件に対して、変更の必要がある場合は変更操作を行なう。
表示部8は、画像演算記憶部7の画像データ記憶回路72に保存されている画像データの表示を行なうためのものであり、画像データと、その付帯情報である数字や各種文字などを合成して表示用の画像データを生成する表示用データ生成回路81と、上記画像データや付帯情報に対してD/A変換とTVフォーマット変換を行なって映像信号を生成する変換回路82と、この映像信号を表示する液晶、あるいはCRTのモニタ83を備えている。
(撮像系の位置設定手順)
次に、図1乃至図6を用い、本実施例のX線診断装置100における撮像系の位置設定手順について説明する。但し、図6は、撮像系の位置設定手順を示すフローチャートである。
まず、X線診断装置100の電源が投入された時点で、X線診断装置100は、ネットワークを介して同じ医療施設内に設置されている図示しないサーバあるいはHISと接続状態となる。次いで、操作者によって被検体150の被検体IDが操作部9から入力されることによって、システム制御部10の図示しないCPUは、サーバあるいはHISの記憶装置に既に保存されている複数被検体に関する被検体情報やこの被検体情報に対応した各種撮影条件の中から、上記被検体IDに対応した被検体情報及び撮影条件を読み出し、システム制御部10の図示しない記憶回路に保存すると共に、操作部9における表示パネルに表示する。
操作者は、操作部9の表示パネルに表示された上記情報を確認し、必要に応じて修正した後、前記被検体情報の中から被検体150の診断部位、年齢、性別、肥満度などを入力デバイスを用いて選択する。そして、選択されたこれらの情報は、距離検出部6の記憶回路68における被検体情報記憶領域に保存される。
一方、操作者は、操作部9の表示パネルに表示された種々の撮影条件の中から撮像系の移動条件を設定する。例えば、X線検出部2の移動速度の減速を開始する撮像系距離αと、X線検出部2の移動を停止する撮像系距離β(β<α)を設定し、距離検出部6のCPU67を介して記憶回路68に保存する(図6のステップS1)。
次いで、距離検出部6のCPU67は、X線検出部2の内部に設けられた温湿度センサ263から得られる温度値と湿度値を受信し、記憶回路68の環境情報記憶領域に保存する(図6のステップS2)。
被検体情報と環境情報の保存が終了したならば、システム制御部10は、機構制御部33に対して撮像系を回動/移動するためのコマンド信号を供給し、このコマンド信号を受けた機構制御部33は、撮像系移動機構31に制御信号を供給してCアーム5を所望方向に所望角度回動する。そして、撮影方向が設定されたならば、同様にして機構制御部33は撮像系移動機構31に制御信号を供給し、X線検出部2を被検体150に向けて所定速度で移動させる(図6のステップS3)。
次に、移動中のX線検出部2における静電容量センサ261に対して波形計測部60の矩形波発生器61は、駆動回路62を介して所定周期の矩形波を供給する。このとき、静電容量を負荷とした静電容量センサ261に供給された前記矩形波には波形歪が発生する。そして、波形歪を有した矩形波は、波形計測部60のプリアンプ63にて増幅と波形整形が行なわれた後位相検波器64の第1の入力端子に入力され、一方,位相検波器64の第2の入力端子には矩形波発生器61から出力される矩形波が入力される。即ち、矩形波発生器61の矩形波とプリアンプ63の出力信号は位相検波器64において位相検波され、その出力はCPU67に供給される(図6のステップS4)。
一方、CPU67は、記憶回路68の検波出力―静電容量データ記憶領域に保管されている検波出力―静電容量データを用いて位相検波器64の出力(直流成分)の大きさに対応した静電容量を求める(図6のステップS5)。
更に、CPU67は、X線検出部2の温湿度センサ263から供給され記憶回路68の環境情報記憶領域に保存されている温度及び湿度の値と、記憶回路68の被検体情報記憶領域に保存されている被検体150の診断部位、体格(身長、体重、肥満度)、年齢、性別などの被検体情報を読み出し、これらの情報に対応した静電容量の補正係数を記憶回路68の補正係数記憶領域から抽出する。次いで、ステップS5において得られた静電容量を前記補正係数によって補正して補正静電容量を求める。(図6のステップS6)。
次に、CPU67は、記憶回路68の静電容量―撮像系距離データ記憶領域に保管されている撮像系距離と静電容量に関するデータを用い、ステップS6において得られた補正静電容量に対応した撮像系距離Lxを求める(図6のステップS7)。
次いで、得られた撮像系距離LxがX線検出部2の移動速度の減速を開始する撮像系距離αより大きな場合は(図6のステップS8)、X線検出部2を同一の移動速度にて被検体150に向け移動させながらステップS3乃至ステップS7を繰り返す。一方、撮像系距離Lxが撮像系距離α以下の場合には、更にX線検出部2の移動を停止する撮像系距離β(β<α)と撮像系距離Lxを比較する(図6のステップS9)。
そして、撮像系距離Lxが撮像系距離βより大きな場合には、CPU67は、システム制御部10に第1の到達信号を供給し、この第1の到達信号に基づいてシステム制御部10からコマンド信号を受信した機構制御部33は、撮像系移動機構31を制御してX線検出部2の移動速度を減速させた後(図6のステップS10)、上述のステップS4乃至ステップ10を繰り返す。
一方、撮像系距離Lxが撮像系距離β以下になった場合には、CPU67は、システム制御部10に第2の到達信号を供給し、この第2の到達信号に基づいてシステム制御部10からコマンド信号を受信した機構制御部33は、撮像系移動機構31に対して停止信号を供給してX線検出部2の移動を停止させる(図6のステップS11)。
以上述べたように、被検体150に向けて所定の速度で移動しているX線検出部2は、被検体150に対して撮像系距離αに到達した時点でその移動速度の減速を開始し、次いで撮像系距離βに到達した時点で停止する。
(X線撮影の手順)
このような手順によって所望の撮像系距離βにX線検出部2が設定されたならば、操作者は操作部9においてX線撮影の開始コマンドを入力する。そして、この撮影開始コマンドがシステム制御部10に供給されることによってX線撮影が開始される(図6のステップS12)。
X線撮影に際して、高電圧発生部4の高電圧制御部41は、システム制御部10より撮影開始コマンドを受け、既に設定されているX線照射条件に基づいて高電圧発生器42を制御して高電圧をX線発生部1のX線管15に印加し、X線絞り器16を介し被検体150に対してX線を照射する。そして、被検体150を透過したX線は、被検体150の後方に設けられたX線検出部2の平面検出器21によって検出される。
平面検出器21は、図2において示したようにライン方向と列方向に2次元配列された検出素子51から構成されており、検出素子51は、被検体150を透過したX線を受信して、そのX線照射強度に比例した信号電荷を検出素子51の電荷蓄積コンデンサ53に蓄積する。X線照射が終了すると、システム制御部10からクロックパルスが供給されたゲートドライバ22は、平面検出器21に対して駆動パルスを供給して検出素子51の電荷蓄積コンデンサ53に蓄積された信号電荷を順次読み出す。
次に、読み出された信号電荷は、図1に示した投影データ生成部13における電荷・電圧変換器23において電圧に変換され、更に、A/D変換器24においてデジタル信号に変換されてパラレル・シリアル変換器25のメモリにおいて投影データとして一旦保存される。そして、システム制御部10は、保存された投影データをライン単位でシリアルに順次読み出し、画像演算記憶部7の画像データ記憶回路72の投影データ記憶領域に2次元投影データとして保存する。
一方、画像演算記憶部7の画像処理回路71は、画像データ記憶回路72に保存された2次元の投影データを読み出し、必要に応じて輪郭強調や階調変更などの画像処理を施すことによって画像データを生成し、生成した画像データを画像データ記憶回路72の画像データ記憶領域に保存する。
次いで、システム制御部10は、画像データ記憶回路72に保存された画像データを読み出し、表示部8のモニタ83に表示する。即ち、システム制御部10は、画像データ記憶回路72に保存された画像データを読み出し、表示部8の表示用データ生成回路81において、この画像データに関する文字や数値などの付帯情報と合成した後、変換回路82に供給する。そして、変換回路82においてD/A変換とTVフォーマット変換が行なわれた表示用画像データをモニタ83に表示する。
以上述べた本実施例によれば、X線検出部の前面は全て静電容量センサによって覆われているため、被検体の表面がいかなる形状であっても、X線検出部に最も接近した被検体部位に対する撮像系距離を正確に設定することができる。
又、被検体の診断部位の形状のみならず組織性状の差異に対しても計測された静電容量を補正することができるため、被検体の形状、年齢、性別、肥満度などにかかわらず撮像系距離を正確に設定することができる。更に、この静電容量の補正は予め作成されたデータベースに基づいて行なわれるため、簡単且つ安定した補正が可能となる。
従がって、被検体に危害を与えることなくX線検出部を被検体に対して所望の位置に速やかに接近させることができるため、鮮明な画像データを効率良く生成することが可能となる。
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上記の実施例に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例においては、X線検出部を被検体に向けて移動する場合について述べたが、X線発生部を被検体に相対的に移動する場合においても有効である。更に、Cアームを回動することによって、X線検出部あるいはX線発生部が被検体に接近する場合であってもよい。
又、この実施例では、撮像系距離を推定する際に、X線検出部の前面を覆ったシート状の静電容量センサを用いて得られた静電容量の値を被検体の形状、年齢、性別、肥満度などの被検体情報に基づいて補正する場合について述べたが、シート状静電容量センサの使用と被検体情報に基づいた静電容量値の補正の一方のみを行なってもよい。尚、静電容量値の補正に用いられる被検体情報は、上記の形状、年齢、性別、肥満度に限定されない。
一方、X線検出部は、平面検出器を用いた場合について述べたが、I.I.とX線テレビが備えられたX線検出部であってもよい。更に、静電容量の影響を計測するための具体例として位相検波方法について述べたが、この方法に限定されるものではない。又、この実施例では、Cアームを備えた循環器用X線診断装置について述べたが、腹部など他の領域におけるX線撮影を目的とした装置であってもよい。
更に、上述の実施例では、X線検出部の移動速度の減速を開始する撮像系距離αと移動を停止する撮像系距離βの設定を行なったが後者のみを設定しても構わない。
同実施例におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例における平面検出器の構成を示す図。 同実施例におけるX線検出部の移動方向を示す図。 同実施例におけるセンサ部と距離検出部のブロック図。 同実施例における静電容量の計測方法を示す図。 同実施例における撮像系の位置設定手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…X線発生部
2…X線検出部
3…機構部
4…高電圧発生部
5…Cアーム
6…距離検出部
7…画像演算記憶部
8…表示部
9…操作部
10…システム制御部
13…投影データ生成部
15…X線管
16…X線絞り器
17…天板
21…平面検出器
22…ゲートドライバ
23…電荷・電圧変換器
24…A/D変換器
25…パラレル・シリアル変換器
26…センサ部
31…撮像系移動機構
32…天板移動機構
33…機構制御部
41…高電圧制御部
42…高電圧発生器
71…画像処理回路
72…画像データ記憶回路
81…表示用データ生成回路
82…変換回路
83…モニタ
100…X線診断装置
150…被検体

Claims (8)

  1. 被検体の撮影位置に対してX線を照射するX線発生手段と、
    このX線発生手段によって照射されたX線を検出するものであって、X線入射面の全域がカーボンシートによって構成された電極によって覆われているX線検出手段と、
    このX線検出手段によって得られたX線情報に基づいて前記撮影位置におけるX線画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記X線検出手段と前記X線発生手段を有した撮像系を前記被検体の周囲で移動させる移動手段と、
    前記撮像系における静電容量を計測する静電容量計測手段と、
    前記静電容量計測手段によって計測された静電容量を被検体情報に基づいて設定された補正係数を用いて補正する静電容量補正手段と、
    この静電容量補正手段によって補正された静電容量に基づいて、前記撮像系と前記被検体の体表との距離を推定する距離推定手段と、
    推定された前記距離が所定の値に略等しくなったならば前記移動手段の移動速度を変更する移動速度制御手段を備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 被検体の撮影位置に対してX線を照射するX線発生手段と、
    このX線発生手段によって照射されたX線を検出するものであって、X線入射面の全域がカーボンシートによって構成された電極によって覆われているX線検出手段と、
    このX線検出手段によって得られたX線情報に基づいて前記撮影位置におけるX線画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記X線検出手段を前記被検体に対して移動させる移動手段と、
    前記X線検出手段における静電容量を計測する静電容量計測手段と、
    前記静電容量計測手段によって計測された静電容量を被検体情報に基づいて設定された補正係数を用いて補正する静電容量補正手段と、
    この静電容量補正手段によって補正された静電容量に基づいて、前記X線検出手段の前面と前記被検体の体表との撮像系距離を推定する距離推定手段と、
    この距離推定手段によって推定された前記撮像系距離が所定の値に略等しくなったならば前記移動手段の移動速度を変更する移動速度制御手段を備えたことを特徴とするX線診断装置。
  3. 被検体の撮影位置に対してX線を照射するX線発生手段と、
    このX線発生手段によって照射されたX線を検出するものであって、X線入射面の全域がカーボンシートによって構成された電極によって覆われているX線検出手段と、
    このX線検出手段によって得られたX線情報に基づいて前記撮影位置におけるX線画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記X線検出手段を前記被検体に対して移動させる移動手段と、
    前記X線検出手段のX線入射面の略全域に設けられた電極を用いて前記X線検出手段における静電容量を計測する静電容量計測手段と、
    前記静電容量計測手段によって計測された前記静電容量に基づいて、前記X線検出手段の前面と前記被検体の体表との距離を推定する距離推定手段と、
    この距離推定手段によって推定された前記距離が所定の値に到達したならば前記移動手段の移動速度の変更を行なう移動速度制御手段を備えたことを特徴とするX線診断装置。
  4. 前記移動手段は、前記X線検出手段のX線入射面を前記被検体の体表面に対して接近させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載したX線診断装置。
  5. 前記静電容量計測手段は、前記電極とともに、前記電極に対して所定の波形を有した送信信号を供給する波形供給手段と、前記静電容量による前記送信信号の波形変化を計測する波形計測手段とを備え、計測された波形変化情報に基づいて静電容量を計測することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載したX線診断装置。
  6. 前記静電容量補正手段は、前記静電容量計測手段によって得られた静電容量の値を、被検体の検査部位、年齢、性別、肥満度の少なくとも何れかに基づいて設定された補正係数を用いて補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したX線診断装置。
  7. 所定の距離を設定する距離設定手段を備え、前記移動速度制御手段は前記距離推定手段によって得られた距離が前記所定の距離に略等しくなったならば前記X線検出手段の移動を減速あるいは停止することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載したX線診断装置。
  8. 前記X線検出手段は、X線平面検出器を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載したX線診断装置。
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