JP4631367B2 - 医用診断装置 - Google Patents

医用診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4631367B2
JP4631367B2 JP2004269854A JP2004269854A JP4631367B2 JP 4631367 B2 JP4631367 B2 JP 4631367B2 JP 2004269854 A JP2004269854 A JP 2004269854A JP 2004269854 A JP2004269854 A JP 2004269854A JP 4631367 B2 JP4631367 B2 JP 4631367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
proximity sensor
capacitance
sensor
temperature
output result
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004269854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006081742A (ja
Inventor
充 梅田
啓史 井上
彰 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2004269854A priority Critical patent/JP4631367B2/ja
Publication of JP2006081742A publication Critical patent/JP2006081742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4631367B2 publication Critical patent/JP4631367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

この発明は、可動部分を動かして放射線を検出することで診断用の放射線画像を得る医用診断装置に係り、特に、近接センサによって対象物の存在を非接触で検出した結果に基づいて可動部分の動きを制御する技術に関する。
医用診断装置としてX線診断装置を例に採って説明すると、X線診断装置では、可動部分を動かすことで、被検体や装置を操作する操作者や周辺機器(以下、これらを『対象物』と称する)へ可動部分が衝突する場合がある。この衝突防止のために、従来では静電容量式などに代表される非接触式の近接センサを備え、近接センサによって対象物の存在を非接触で検出することで、対象物に衝突する前に可動部分を停止させることができる。静電容量式では、近接センサは送信電極と受信電極とから構成され、送信電極からの電磁界に対象物のような障害物が入ると、両電極間の静電容量が大きくなって電磁界の強度が低下することを利用して、対象物を非接触で検出する(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特表平11−506692号公報(第5,9頁、図1) 特開2001−208504号公報(第2−5頁、図2,4)
しかしながら、対象物の比誘電率は温度依存性があるので、近接センサの周囲温度によって静電容量が変化してしまい、対象物までの距離を近接センサが誤測定する場合がある。
また、近接センサの出力結果を処理する制御回路では微小なアナログ電圧を扱うので、制御回路を設けた基板の温度変化によって、回路中のオペアンプなどで電圧ドリフトが生じてしまう。この電圧ドリフトによって、対象物までの距離を近接センサが誤測定する場合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、温度変化に依存することなく近接センサによって対象物を正確に検出して、可動部分の動きを正確に制御することができる医用診断装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、対象物の存在を非接触で検出する近接センサを備え、この近接センサによる対象物の検出結果に基づいて可動部分の動きを制御して、可動部分を動かして放射線を検出することで診断用の放射線画像を得る医用診断装置であって、近接センサの出力結果を処理する回路に擬似センサを付加して備えるとともに、その回路の温度変化による擬似センサの出力結果に基づいて近接センサの出力結果を補正する温度補正手段を備え
前記近接センサを静電容量式で構成するとともに、
前記擬似センサを、前記静電容量式の近接センサと同じキャパシタンスで構成し、
前記回路は、近接センサの出力結果である静電容量に応じた電圧を処理する回路であり、その回路に前記キャパシタンスを付加して備え、
前記温度補正手段は、前記回路の温度変化によるキャパシタンスの出力結果である電圧ドリフトに基づいて前記静電容量に応じた電圧を補正し、
同じ温度の条件の下で、前記近接センサの出力結果である静電容量に応じた電圧およびキャパシタンスの出力結果である出力電圧を対応させて、前記回路の温度変化によるキャパシタンスの変動分である電圧ドリフト分を前記静電容量に応じた電圧から減算することにより前記温度補正手段は静電容量に応じた電圧を補正することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば静電容量式の近接センサの出力結果である静電容量に応じた電圧を処理する回路にキャパシタンスを付加することで、その回路の温度に応じてキャパシタンスは出力電圧を出力する。なお、回路の温度変化による電圧ドリフトによってキャパシタンスの出力結果である出力電圧が変動したとしても、近接センサからの出力結果である静電容量に応じた電圧も回路の温度変化によって変動する。したがって、温度補正手段は、回路の温度変化によるキャパシタンスの出力結果である電圧ドリフトに基づいて静電容量に応じた電圧を補正することになる。その結果、温度変化に依存することなく近接センサによって対象物を正確に検出して、可動部分の動きを正確に制御することができる。
具体的には、同じ温度の条件の下で、近接センサの出力結果である静電容量に応じた電圧およびキャパシタンスの出力結果である出力電圧を対応させて、回路の温度変化によるキャパシタンスの変動分である電圧ドリフト分を静電容量に応じた電圧から減算することにより温度補正手段は静電容量に応じた電圧を補正する。
この発明に係る医用診断装置によれば静電容量式の近接センサの出力結果である静電容量に応じた電圧を処理する回路にキャパシタンスを付加して備えるとともに、その回路の温度変化によるキャパシタンスの出力結果である電圧ドリフトに基づいて静電容量に応じた電圧を補正する温度補正手段を備える。その結果、温度変化に依存することなく近接センサによって対象物を正確に検出して、可動部分の動きを正確に制御することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係るX線診断装置の概略構成を示した正面図であり、図2は、その装置における画像処理系のブロック図であり、図3は、装置のイメージインテンシファイア(以下、『I.I』と略記する)に設けられた近接センサの概略図であり、図4は、温度依存性テーブルの温度特性を模式的に表したグラフである。後述する実施例2も含めて本実施例1では、医用診断装置としてX線診断装置を例に採って説明する。
本実施例1に係るX線診断装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板1と、その被検体Mの撮像を行う撮像系本体2とを備えるとともに、図2に示すように、画像処理系3を備えている。天板1は、図1に示すように、昇降および水平移動可能に構成されている。
先ず、撮像系本体2について図1を参照して説明する。撮像系本体2は、床面(図中のxy平面)に設置された基台部21と、基台部21に支持されたC型アーム支持部22と、C型アーム支持部22に支持されたC型アーム23と、C型アーム23の一端に支持されたX線管24と、他端に支持されたI.I25とを備えている。
図示を省略するモータの駆動によって床面に対して基台部21が鉛直軸(図中のz軸)心周りに回転するように構成されており、図示を省略する別のモータの駆動によって基台部21に対してC型アーム支持部22が被検体Mの体軸(図中のy軸)心周りに回転するようにそれぞれが構成されている。また、図示を省略する別のモータの駆動によってC型アーム23が体軸に対して水平面で直交する軸(図中のx軸)心周りに回転するように構成されている。
C型アーム23の一端に支持されたX線管24のX線照射側にはX線の照視野を制御するコリメータ26を配設している。C型アーム23の他端に支持されたI.I25の背面(X線検出面とは逆側の面)にはテレビジョン(TV)カメラ27を配設している。図示を省略するモータの駆動によってI.I25に対してTVカメラ27が鉛直軸(図中のz軸)心周りに回転するようにそれぞれが構成されている。
なお、基台部21やC型アーム支持部22を、天板1と同様に昇降および水平移動可能に構成し、それによってC型アームを昇降および前後に進退可能にしてもよい。天板1や撮像系本体2を上述のように動かしてX線をI.I25が検出して、後述する画像処理系3で検出されたX線検出信号を処理することで診断用のX線画像を得ることができる。また、撮像系本体2の基台部21やC型アーム支持部22やC型アーム23やX線管24やI.I25などは、この発明における可動部分に相当する。
特に、これら可動部分のうち、X線管24やI.I25は、被検体Mや装置を操作する操作者(オペレータ)や周辺機器(以下、これらを『対象物』と称する)と衝突しやすい。そこで、X線管24やI.I25に近接センサを備えることで、近接センサによって対象物の存在を非接触で検出する。後述する実施例2も含めて本実施例1では、図1に示すように、I.I25の側面に近接センサ28を配設する。静電容量式の近接センサ28を、本実施例1,2では採用している。
I.I25には、上述した近接センサ28の他に温度センサ29を配設するとともに、この温度センサ29を近接センサ28の近傍に配設している。温度センサ29の配設箇所は、近接センサ28の周囲温度を測定することができる程度で、例えば近接センサ28から数cm程度、より好ましくは近接センサ28から1〜2cm程度の箇所に配設する。より具体的な配設箇所については、I.I25を配設した近接センサ28と同じ側面に配設してもよいし、温度センサ29によって対象物の妨げにならないのであれば、I.I25を外装した外装部分の側面や外装部分の内側面に近接センサ28と重ねて配設してもよい(図1では温度センサ29を点線で図示する)。温度センサ29については、例えばサーミスタなど温度を測定するものであれば特に限定されない。サーミスタの場合には、温度変化に伴って抵抗値が変化する。その抵抗値の変動による電圧あるいは電流の出力値を読み取ることで温度を測定する。温度センサ29は、この発明における温度測定手段に相当する。
静電容量式の近接センサ28は、送信電極と受信電極とから構成されているが、図3に示すように、本実施例1では送信電極と受信電極との双方の機能を兼ねた送受信兼用電極31から構成されている。送受信兼用電極31の近傍には送受信兼用電極31の面に平行してシールド電極32を配設している。送受信兼用電極31側とは逆側のシールド電極32の面に平行して接地電極33を配設している。つまり、送受信兼用電極31、シールド電極32、接地電極33の順に各面が平行になるようにそれぞれを配設している。本実施例1では、合計した電極31,32,33の間隔が、厚みも含めて3mm程度になるように配設する。
送受信兼用電極31とシールド電極32とは、シールドケーブル34を介して交流電源35にそれぞれ接続されており、各電極31,32は互いに同電位に保たれている。接地電極33は接地されており、電位は0である。シールド電極32、接地電極33間の静電容量をセンサ容量C1とする。
ここで、対象物Xが誘電体で、かつ接地されているものとする。また、近接センサ28(ここでは送受信兼用電極31)が対象物Xを検出することができる程度の距離にまで、対象物Xが近接センサ28に接近したとする。送受信兼用電極31、対象物X間では静電容量をもち、その静電容量を検出容量C2とする。
シールド電極32、接地電極33間にはセンサ容量C1に応じた電流I1が流れるとともに、送受信兼用電極31、対象物X間には検出容量C2に応じた電流I2が流れる。もし、送受信兼用電極31の近傍に対象物Xがないとき、あるいは送受信兼用電極31が検出することができない程度の距離に対象物Xがあるときには、送受信兼用電極31は静電容量をもたないので、送受信兼用電極31、対象物X間での検出容量C2=0、すなわち電流I2=0となる。したがって、電流I2を測定して測定された電流I2が0あるいは所定値未満であれば、近接センサ28は対象物Xが接近していないとし、電流I2が0以外の値あるいは所定値以上であれば、対象物Xが接近して近傍にあると近接センサ28は検出する。このように、近接センサ28が非接触で対象物Xを検出することが可能になる。
次に、画像処理系3について図2を参照して説明する。画像処理系3は、天板1の昇降および水平移動を制御する天板制御部31や、撮像系本体2の駆動を制御する撮像系制御部32や、I.I25でX線検出信号として検出されて、検出されたX線検出信号がTVカメラ27でビデオ信号として取り出され、その取り出された信号について種々の処理を行う画像処理部33や、これらの各構成部を統括するコントローラ34や、処理された画像などを記憶するメモリ部35や、オペレータが入力設定を行う入力部36や、処理された画像をX線画像として表示するモニタ37などを備えている。
この他に、画像処理系3は、近接センサ28からの出力結果を処理するセンサ制御回路38を備えている。このセンサ制御回路38は、図示を省略する基板に設けられている。センサ制御回路38の具体的な構成については後述する。
天板制御部31は、天板1を昇降あるいは水平移動させて被検体Mを撮像位置にまで収容したり、昇降あるいは水平移動させて被検体Mを所望の位置に設定したり、水平移動させながら撮像を行ったり、撮像終了後に水平あるいは昇降移動させて撮像位置から退避させる制御などを行う。撮像系制御部32は、図1に示すように、基台部21を鉛直軸心周りに回転させてC型アーム支持部22やC型アーム23やX線管24やI.I25などを鉛直軸心周りに回転させたり、C型アーム支持部22を被検体Mの体軸心周りや図中のx軸心周りに回転させてC型アーム23やX線管24やI.I25などを体軸心周りや図中のx軸心周りに回転させたり、TVカメラ27を鉛直軸心周りに回転させる制御などを行う。その他に、撮像系制御部32は、近接センサ28がI.I25の近傍に対象物を検出した場合にはI.I25の動作を停止するなどのI.I25の動きの制御を行う。
コントローラ34は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されており、メモリ部35は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。また、入力部36は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。
センサ制御回路38は、抵抗やキャパシタンスなどの素子、CPU、ROMやRAMなどに代表される記憶媒体、各種の回路パターンなどを基板上に搭載することで構成されている。本実施例1では、センサ制御回路38は、近接センサ28の出力結果を距離に変換する静電容量−距離変換部38aと、温度センサ29による近接センサ28の周囲温度に基づいて近接センサ28の出力結果(ここでは距離)を補正する温度補正部38bと、図4に示す温度特性を記憶した温度依存性テーブル38cとを備えている。静電容量−距離変換部38aや温度補正部38bは、CPUなどで構成されており、温度依存性テーブル38cは、記憶媒体などで構成されている。
近接センサ28の静電容量に応じた電圧を出力結果として出力して、静電容量−距離変換部38aに送り込む。この電圧を『出力電圧』として図4の縦軸にとる。近接センサ28によって検出された近接センサ・対象物間の距離を図4の横軸にとると、この距離と出力電圧との関係は図4に示すような関係になる。静電容量―距離変換部38aは、図4に示すグラフから出力電圧に応じた距離を求める。
なお、近接センサ28の周囲温度によって静電容量が変化してしまい、対象物までの距離を近接センサ28が誤測定する場合がある。図4のグラフを例に採って説明すると、同じ距離であっても、温度が上昇することで静電容量が変化して出力電圧が上昇する。例えば、温度が上昇することで、図4中の実線の特性から点線の特性へ、さらに一点鎖線の特性へと変化する。そこで、温度を考慮した図4のグラフのようなテーブルを用意して、温度依存性テーブル38cに予め記憶する。
温度センサ29による近接センサ28の周囲温度のデータ、静電容量−距離変換部38aからの近接センサ28の出力結果(ここでは距離)を温度補正部38bに送り込む。温度補正部38bは、温度依存性テーブル38cから温度と距離との相関関係を読み出して、距離を補正する。温度補正部38bは、この発明における温度補正手段に相当する。
以上のように構成された本実施例1の装置によれば、近接センサ28の近傍に温度センサ29を配設することで、温度センサ29は近接センサ28の周囲温度を測定することができる。温度補正部38bは、その温度センサ29による近接センサ28の周囲温度に基づいて近接センサ28の出力結果(本実施例1では距離)を補正する。その結果、温度変化に依存することなく近接センサ28によって対象物を正確に検出して、可動部分であるX線管24やI.I25などの動きを正確に制御することができる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。
図5は、実施例2に係る画像処理系のブロック図である。なお、本実施例2に係るX線診断装置は、実施例1と相違して温度センサ29を備えていないが、温度センサ29を除くと図1に示す装置と同じである。また、実施例1と共通する箇所については、同じ符号を付してその説明を省略するとともに、図示を省略する。
上述したように、本実施例2に係るX線診断装置は、実施例1と相違して温度センサ29を備えていない。近接センサ28については実施例1と同じ構成のセンサを用いている。
本実施例2では、センサ制御回路38は、実施例1と同様の静電容量−距離変換部38aと温度補正部38bとを備えるとともに、擬似センサ38dを付加して備えている。本実施例2では擬似センサ38dとしてキャパシタンス(コンデンサ)を用いている。静電容量−距離変換部38aとは別に、擬似センサ38dの出力結果を送り込む先として静電容量−距離変換部38eを備えている。静電容量−距離変換部38a,38eは、CPUなどで構成されている。本実施例2におけるセンサ制御回路38は、この発明における回路に相当する。
静電容量―距離変換部38eは、擬似センサ38dの出力結果(ここでは出力電圧)に基づいて、静電容量―距離変換部38aと同様に距離を求める。擬似センサ38dの場合には、近接センサ28と相違して対象物が存在しないので、擬似センサ38dは、近接センサ・対象物間の距離のように外乱による影響を受けない。
なお、センサ制御回路38では、微小なアナログ電圧を扱うので、センサ制御回路38を設けた基板の温度変化によって、回路38中のオペアンプなどで電圧ドリフトが生じてしまう。この電圧ドリフトによって、対象物までの距離を近接センサ28が誤測定する場合がある。一方で、擬似センサ38dは外乱による影響を受けないが、擬似センサ38dからの出力結果も電圧ドリフトによって変動する。そこで、近接センサ28および擬似センサ38dの双方の出力結果がセンサ制御回路38の温度変化によって変動するのを利用して、双方の出力結果から温度補正部38bは補正を行う。
具体的には、同じ温度の条件の下で、近接センサ28および擬似センサ38dの双方の出力結果を対応させて、回路38の温度変化による電圧ドリフトなどで擬似センサ38dが変動すれば、図示を省略する減算回路などで変動分を求める。そして、その変動分を近接センサ28からの出力結果から減算すれば、変動分を除去して温度補正部38bは補正を行うことになる。
以上のように構成された本実施例2の装置によれば、近接センサ28の出力結果(本実施例2では距離)を処理するセンサ制御回路38に擬似センサ38dを付加することで、その回路38の温度に応じて擬似センサ38dは出力を行う。なお、回路38の温度変化による電圧ドリフトなどによって擬似センサ38dの出力結果が変動したとしても、近接センサ28からの出力結果も回路38の温度変化によって出力結果が変動する。したがって、温度補正部38bは、センサ制御回路38の温度変化による擬似センサ38dの出力結果に基づいて近接センサ28の出力結果を補正することになる。その結果、温度変化に依存することなく近接センサ28によって対象物を正確に検出して、可動部分であるX線管24やI.I25などの動きを正確に制御することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、C型アームの駆動で撮像を行うX線診断装置を例に採って説明したが、この発明は、C型アーム以外の駆動機構がX線管やI.Iを支持して動かすX線診断装置に適用してもよい。
(2)上述した各実施例では、X線診断装置を例に採って説明したが、ECT(Emission Computed Tomography)装置のように放射性同位元素(RI)を投与された被検体から放射されるγ線を検出する装置に適用してもよい。このように、I.I25などに代表される可動部分を動かして放射線を検出することで診断用の放射線画像を得る医用診断装置であれば、適用することができる。
(3)上述した各実施例では、近接センサは静電容量式であったが、対象物が金属や導電体の場合には誘導形式を採用してもよいし、対象物が磁性体の場合には磁気形式を採用してもよい。この他に、光を検出の媒体とした光電形近接センサや、音を検出の媒体とした超音波形近接センサや、放射線を検出の媒体とした放射線近接センサや、熱エネルギを検出の媒体とした温度近接センサなど、対象物の存在を非接触で検出する近接センサであれば特に限定されない。
(4)上述した各実施例では、I.Iの側面に近接センサを備えたが、I.Iの検出面に備えてもよい。近接センサは複数の電極から構成されるので、薄い電極によってX線などの放射線の検出に妨げにならないのであれば、検出の有効領域に近接センサを備えてもよい。もちろん、検出面の有効領域以外の領域(端部)に近接センサを備えてもよい。
(5)上述した各実施例では、I.Iに近接センサを備えたが、例えばX線管や上述した各実施例の基台部やC型アーム支持部やC型アーム23などに代表されるように可動部分であれば、近接センサの配設箇所については特に限定されない。また、I.IとX線管との両者に近接センサをそれぞれ備えるなど、複数の可動部分に近接センサをそれぞれ備えてもよい。
(6)上述した各実施例では、接地電極を備えたが、接地電極を図6に示すような電極で構成してもよい。すなわち、可動部分(例えばI.I25)の外装部分を接地して、その外装部分を接地電極として構成してもよい。この場合には、各実施例のような接地電極を1つ減らして装置をより簡略化することができる。
(7)上述した各実施例では、送信電極と受信電極との双方の機能を兼ねた送受信兼用電極を静電容量式の近接センサとして用いたが、送信電極と受信電極とを独立して各電極として用いるとともに、これらの電極を静電容量式の近接センサとして用いてもよい。電極としては、図7(a)に示すように送信電極28Aと受信電極28Bとが対向した対向配置であってもよいし、図7(b)に示すように送信電極28Aと受信電極28Bとを水平にした水平配置であってもよい。変形例(6)、(7)のように、この発明が適用する近接センサの具体的な構造については特に限定されない。
(8)上述した各実施例を組み合わせてもよい。すなわち、温度センサを近接センサの近傍に配設して備えるとともに、センサ制御回路に擬似センサを付加して備える。このように、組み合わせて構成することで、近接センサの周囲温度の温度変化および回路の温度変化の双方に依存することなく近接センサによって対象物を正確に検出して、可動部分の動きを正確に制御することができる。
(9)上述した各実施例における各出力結果については距離や出力電圧に限定されない。静電容量を出力結果としてもよい。同様に、出力結果の対象についても各実施例のように距離に限定されない。静電容量を直接的に補正してもよい。静電容量を出力結果として静電容量を補正する場合、実施例1を例に採って説明すると、近接センサから出力された静電容量を、予め求められた温度と静電容量との相関関係に基づいて補正する。
(10)上述した実施例1では、実施例2と同様にセンサ制御回路を備えたが、実施例2のように回路の温度変化を考慮しないので、センサ制御回路を必ずしも備える必要はない。近接センサや温度センサからの出力結果を直接的にコントローラなどに送り込めばよい。
(11)上述した実施例1では、温度依存性テーブルのようにテーブルを用いて補正を行ったが、温度と出力結果との相関関係を近似式で求めて、その近似式のプログラミングを記憶媒体に記憶して、プログラムを実行することで温度補正部は補正を行ってもよい。
実施例1に係るX線診断装置の概略構成を示した正面図である。 実施例1に係る画像処理系のブロック図である。 実施例1,2の装置のイメージインテンシファイア(I.I)に設けられた近接センサの概略図である。 温度依存性テーブルの温度特性を模式的に表したグラフである。 実施例2に係る画像処理系のブロック図である。 変形例に係る近接センサの概略図である。 (a)、(b)は変形例に係る近接センサの概略図である。
符号の説明
25 … イメージインテンシファイア(I.I)
28 … 近接センサ
29 … 温度センサ
38 … センサ制御回路
38b … 温度補正部
38d … 擬似センサ
M … 被検体
X … 対象物

Claims (1)

  1. 対象物の存在を非接触で検出する近接センサを備え、この近接センサによる対象物の検出結果に基づいて可動部分の動きを制御して、可動部分を動かして放射線を検出することで診断用の放射線画像を得る医用診断装置であって、近接センサの出力結果を処理する回路に擬似センサを付加して備えるとともに、その回路の温度変化による擬似センサの出力結果に基づいて近接センサの出力結果を補正する温度補正手段を備え
    前記近接センサを静電容量式で構成するとともに、
    前記擬似センサを、前記静電容量式の近接センサと同じキャパシタンスで構成し、
    前記回路は、近接センサの出力結果である静電容量に応じた電圧を処理する回路であり、その回路に前記キャパシタンスを付加して備え、
    前記温度補正手段は、前記回路の温度変化によるキャパシタンスの出力結果である電圧ドリフトに基づいて前記静電容量に応じた電圧を補正し、
    同じ温度の条件の下で、前記近接センサの出力結果である静電容量に応じた電圧およびキャパシタンスの出力結果である出力電圧を対応させて、前記回路の温度変化によるキャパシタンスの変動分である電圧ドリフト分を前記静電容量に応じた電圧から減算することにより前記温度補正手段は静電容量に応じた電圧を補正することを特徴とする医用診断装置。
JP2004269854A 2004-09-16 2004-09-16 医用診断装置 Active JP4631367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004269854A JP4631367B2 (ja) 2004-09-16 2004-09-16 医用診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004269854A JP4631367B2 (ja) 2004-09-16 2004-09-16 医用診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006081742A JP2006081742A (ja) 2006-03-30
JP4631367B2 true JP4631367B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=36160697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004269854A Active JP4631367B2 (ja) 2004-09-16 2004-09-16 医用診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4631367B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102946795A (zh) 2010-04-05 2013-02-27 Kaz欧洲有限公司 用于医疗探针的插入检测器
CN111511006B (zh) * 2020-04-21 2023-03-24 Oppo广东移动通信有限公司 天线发射功率的调节方法、装置及移动终端

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001208504A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Hitachi Medical Corp 静電容量型距離センサ及びこれを用いた医用診断装置の障害物検出システム
JP2002196082A (ja) * 2000-10-04 2002-07-10 General Electric Co <Ge> 容量による動き検知及び配置制御の方法及び装置
JP2005110975A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Toshiba Corp X線診断装置及び撮像系移動制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2913395B2 (ja) * 1997-03-28 1999-06-28 長野計器株式会社 静電容量型センサ
JP3804843B2 (ja) * 1997-09-16 2006-08-02 アイシン精機株式会社 物体検出装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001208504A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Hitachi Medical Corp 静電容量型距離センサ及びこれを用いた医用診断装置の障害物検出システム
JP2002196082A (ja) * 2000-10-04 2002-07-10 General Electric Co <Ge> 容量による動き検知及び配置制御の方法及び装置
JP2005110975A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Toshiba Corp X線診断装置及び撮像系移動制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006081742A (ja) 2006-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4739341B2 (ja) X線装置用の近接センサ
US20040125918A1 (en) Proximity detector and radiography system
JP5457834B2 (ja) 検出器ヘッドとの近接を検知して衝突を回避する装置及び方法
JP2005538349A (ja) 容量センサー式近接検出器
US7783009B2 (en) Redundant switch mechanism for safety-critical applications in medical systems
JP2005110975A (ja) X線診断装置及び撮像系移動制御方法
JP4631367B2 (ja) 医用診断装置
JP2001208504A (ja) 静電容量型距離センサ及びこれを用いた医用診断装置の障害物検出システム
JP2009261762A (ja) X線撮影装置
JP4811044B2 (ja) X線診断装置
KR101343036B1 (ko) 엑스선 검출 모듈, 엑스선 촬영 장치 및 엑스선 촬영 장치의 제어 방법
US8475043B2 (en) Radiation imaging apparatus and processing method therefor
JP2009247391A (ja) 医用画像診断装置
JP6456127B2 (ja) 放射線撮像装置および放射線撮像システム
US10617380B2 (en) Radiographic imaging apparatus and radiographic imaging system
JP4552572B2 (ja) 医用診断装置
JP2016118527A (ja) 放射線検出装置、及び放射線撮像システム
EP3038349B1 (en) Radiation detection apparatus and radiation imaging system
US20210059621A1 (en) X-ray image diagnostic apparatus
JP4556584B2 (ja) 医用診断装置
JP4539210B2 (ja) 医用診断装置
JP2006081741A (ja) 医用診断装置
JP2009291504A (ja) X線画像診断装置
JP2006081738A (ja) 医用診断装置
JP7331034B2 (ja) 放射線撮像装置、放射線撮像システム、及び、放射線撮像装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101101

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4631367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3