JP2009291504A - X線画像診断装置 - Google Patents

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昭仁 谷口
Keiko Takahashi
啓子 高橋
Masashi Suzuki
政司 鈴木
Sosaku Shigemura
宗作 重村
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Abstract

【課題】X線透視診断でX線照射領域の設定を簡便に、かつ高精度で行う。
【解決手段】X線源1と,独立した複数枚の羽根3と、羽根3により被検体5へのX線照射領域を制御する可動絞り2と,X線平面検出器6と,入力された照射領域を設定する情報に基づいてX線可動絞り2の駆動制御装置4を備えるX線画像診断装置において,X線平面検出器6のX線入射面前面に碁盤の目のようにスイッチが平面的に多数並べられたマトリクススイッチと、該スイッチに接続される信号検出用の回路とによって構成され、被検体5を載置したときにスイッチングされるマトリクススイッチによって得られるX軸とY軸で表される2次元の位置情報を得る被検体領域検出手段7を設け,該手段7から得られた被検体5の位置情報に基づいて制御装置4によってX線可動絞り2の羽根3の位置を制御し、X線源1より照射されるX線の被検体5に対するX線照射領域を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線画像診断装置に係わり、特に被検体に対するX線照射領域を簡便に、かつ、高精度で行うことのできるX線画像診断装置に関するものである。
近年、撮影専用のX線装置、X線透視撮影台、循環器X線検査システム、マンモ撮影装置などのX線画像診断装置では、被検体を透過したX線を検出する手段として、半導体式デジタルX線検出器が用いられるようになってきた。
この半導体式デジタルX線検出器は、一般にX線平面検出器(X-ray Flat Panel Detector)と称し、その方式には種々のものがある。これら複数の種類のX線平面検出器は、何れの方式のX線平面検出器であっても、従来のイメージインテンシファイアをはじめとするX線検出器と比較し、薄型、軽量という特徴を有している。
一般にX線画像診断装置は、被検体に対する無効被曝防止のため、X線照射領域を適切な範囲に調整することが行われている(例えば、特許文献1)。
このX線平面検出器を使用したX線画像診断装置のうち、特に撮影専用のX線装置にあっては、X線が照射される領域を適切な範囲とする際に、被検体に対する無効被曝防止のため、X線源の近傍に設けられたX線が照射される領域と同一領域に光を照射する光照射手段を使用して行われている。
この光照射手段を使用してX線を照射する領域を設定する場合、光照射手段によって光が照らす領域がX線照射領域を適切な範囲になるように、X線源とX線可動絞りの羽根の位置と被検体とX線平面検出器の相対位置を調整することによって行っている。
このX線照射領域を適切な範囲に調整する一連の作業を、一般に「ポジショニング」と称しており、本願明細書においても、以後、X線照射領域を適切な範囲に調整する一連の作業を、「ポジショニング」と標記して使用している。
特開2006−255216号公報
従来の特許文献1においては、X線照射領域を適切な範囲とするために、X線が照射される領域と同一領域に光を照射する光照射手段を使用し、この光が照らす領域が最適なものとなるよう、ポジショニングを行なっている。
このポジショニングにあたっては、X線源とX線可動絞りの羽根の位置と被検体と平面検出器の相対位置を調整する必要がある。
ところが、例えば、整形領域における四肢の撮影などの場合、
(1)X線源と平面検出器を対向させ、かつ、このX線源と平面検出器の中心点が一致するよう、X線源と平面検出器を配置する
(2)次に、当初対向させて設置したX線源と平面検出器の距離を、所望の距離だけ離す
(3)そして、関心領域(X線投影を行って撮像しようとする範囲)が平面検出器の中心点近傍に位置するよう、操作者が被検体に対して移動することを促し、平面検出器の中心点近傍に関心領域が来るように被検体自身で移動して貰う
(4)そこで、光照射手段のランプ点灯を行ない、X線可動絞りを通して平面検出器にX線源の横の位置からミラーで反射させて平面検出器に光を照射する
(5)さらに、X線を照射して透過撮影しようとする範囲をカバーする充分な領域(適切なX線照射領域)となるよう平面検出器に照射されている光の照射領域をX線可動絞りの羽根の位置を移動して調整する
という作業手順で行う。
しかしなががら、従来の特許文献1におけるポジショニングの場合、作業手順が多く、多大の労力を要する。
さらに、被検体が必ずしも健常者であるとは限らないにも拘わらず、操作者が被検体に対して、平面検出器の中心点近傍に関心領域が来るように被検体自身で移動することを強いるといった、より一層の労力を要することが多い。
このように、従来の特許文献1においては、X線画像診断装置のうち特に撮影専用のX線装置において、X線照射領域を適切な範囲とするために、X線が照射される領域と同一領域に光を照射する光照射手段を使用して、この光が照らす領域が最適なものとなるよう、X線源と、X線可動絞りの羽根の位置と、被検体と、平面検出器との相対位置を調整している。
このような一連の調整には、作業工数が多く、労力を要し、検査効率の悪化を招いているという問題を有している。
また、従来の特許文献1においては、X線照射領域を適切な範囲を設定するため、X線が照射される領域と同一領域に白熱ランプを光源とする光照射手段を用いている。
このように光照射手段として光源に白熱ランプを使用しているため、
(1)X線画像診断装置を明るい環境下で用いる場合、白熱ランプを用いた光照射領域が視認し難い
(2)白熱ランプの寿命が短く、定期的に交換する必要があり、経済的でない
(3)X線可動絞りを通して平面検出器にX線源の横の位置からミラーで反射させて平面検出器に光を照射し、X線源から照射されるX線を偽装してX線可動絞りの羽根を調整するため、光学系の光照射領域とX線照射領域とのズレが生じることがある
という問題点を有している。
本発明の目的は、X線透視撮影を行って診断を行うためX線を照射するX線照射領域の設定を簡便に、かつ、高精度で行うことのできるX線画像診断装置を提供することにある。
本願請求項1に係るX線画像診断装置は、X線を被検体に照射するX線源と,
独立した複数枚の羽根を備え、該羽根により被検体に照射するX線の照射領域を制御するX線可動絞りと,
前記X線源と対向配置され、前記X線源から照射され前記被検体を透過したX線を検出するX線平面検出器と,
前記X線源より照射されるX線の前記被検体に対する照射領域を設定する情報を入力し、該情報に基づいて前記X線可動絞りを駆動制御する制御装置を備えるX線画像診断装置において,
前記X線平面検出器のX線入射面前面に、碁盤の目のようにスイッチが平面的に多数並べられたマトリクススイッチと該マトリクススイッチに接続される信号検出用の回路とによって構成され、前記被検体を載置したときにスイッチングされる前記マトリクススイッチによって得られるX軸とY軸で表される2次元の位置情報を得る被検体領域検出手段を設け,
前記被検体領域検出手段から得られた載置された前記被検体の位置情報に基づいて前記制御装置によって前記X線可動絞りの羽根の位置を制御し、前記X線源より照射されるX線の前記被検体に対するX線照射領域を設定するようにしたことを特徴とする。
本願請求項2に係るX線画像診断装置は、請求項1における前記被検体領域検出手段のマトリクススイッチを,前記短冊状の電極が上側層と下側層で電極が直交するように配置される2層構造となし、前記上側層と下側層の電極間をスペーサを介して配置し、前記上側層に圧力が加わった場合に導通するように構成したことを特徴とする。
本願請求項3に係るX線画像診断装置は、請求項1又は2における前記X線源と前記X線可動絞りを,水平方向に移動可能に構成し,前記制御装置を,前記被検体領域検出手段によって検出された前記被検体の位置情報に基づいて前記X線照射領域の中心位置を算出し、前記算出した中心位置に前記X線源のX線照射の中心とが一致するように前記X線源と前記X線可動絞りを,水平移動制御するように構成したことを特徴とする。
本願請求項1に記載の発明によれば、X線平面検出器のX線入射面の前面に配置された被検体領域検出手段から出力される被検体の位置情報に基づいて、X線透視撮影を行って診断を行うためX線を照射するX線照射領域の設定を容易に設定することができ、ポジショニングに要する作業を大幅に簡易化することができる。
これにより、操作者の利便性を増すことができ、操作者の負担を減らすことができるので、より被検体に注意を払うことができ、被検体にとってもメリットが大きい。
本願請求項2に記載の発明によれば、被検体が載置されている箇所のX軸とY軸で表される2次元の位置情報を確実に得ることができ、被検体の位置情報を確実にかつ容易に検出することができる。
本願請求項3に記載の発明によれば、被検体領域検出手段によって検出された被検体の位置情報に基づいてX線照射領域の中心位置を算出し、算出した中心位置にX線源のX線照射の中心が一致するようにX線源とX線可動絞りを,水平移動制御するため、平面検出器の中心点近傍に関心領域が来るように被検体が移動しなくても、平面検出器の中心点近傍に関心領域を設定することができ、被検体が身体不自由者であるなしに拘わらず、被検体に余計な負担を強いることがない。
さらに、本発明によれば、X線照射領域の設定に、X線照射領域と同一領域に光を照射する光照射手段を使用しないので、X線画像診断装置を明るい環境下で用いる場合であっても、部屋の明るさなどの外部環境の変化があっても、操作性に影響を受けることがない。
また加えて、X線画像診断装置として定められている一般の装置寿命内であるならば、X線照射領域の設定に関する部品について、定期的に交換を行なう必要がない。
さらに、X線可動絞りに設けられているから光照射手段を削除することができ、X線可動絞りの薄型化を実現することができるという効果を有する。
以下、本発明のX線画像診断装置の実施の形態について、以下図面を用いて説明を行なう。
図1を用いて、システム構成の概略を説明し、以下、システムユニットの詳細について説明する。
図1には、本発明に係るX線画像診断装置の全体を示す構成図が示されている。
図1において、X線画像診断装置は、X線を被検体5に照射するX線源1と、X線の照射領域を制限するX線可動絞り2と、X線源1と対向配置された被検体5の透過X線を検出するX線平面検出器6と、X線平面検出器6のX線入射面の前面に配置された被検体領域検出手段7と、被検体領域検出手段7とX線可動絞り2と有線もしくは無線にて通信を行い制御を行なう制御装置4とによって構成されている。
X線源1は、被検体5にX線を照射する装置であり、一般的には、真空中で陰極から放出された熱電子を数十から百数十kV程度の高電圧で加速し、タングステンなどで構成された陽極に衝突させてX線を発生させるX線管装置である。
X線可動絞り2は、X線源1から照射されたX線を絞って被検体5に照射されるX線の照射領域を制限するためのもので、図2に示す如き構成を有している。この図2は、X線可動絞り2をX線源1側から見た概念図である。
X線可動絞り2には、図2に示すように独立した羽根3が4枚(羽根3a,3b,3c,3d)が設けられている。この4枚の羽根3a,3b,3c,3dは、鉛などのX線吸収係数の高い物質で構成されている。
X線可動絞り2は、これら4枚の羽根3a,3b,3c,3dにより被検体5に照射するX線の照射面積(X線照射領域)を制限するようになっている。
図2において、X線可動絞り2の4枚の羽根3a,3b,3c,3dは、例えば、X線源1からX線が照射される領域が図2に示す如き点線で囲まれた円形内であるとした場合において、点線で囲まれた円より狭まった状態に配置されている。この場合において、X線源1から図2に示す如き点線で囲まれた円形内にX線が照射されても、4枚の羽根3a,3b,3c,3dの部分に照射されたX線は、4枚の羽根3a,3b,3c,3dの部分を透過しない。
すなわち、X線源1から照射されたX線は、4枚の羽根3a,3b,3c,3dの部分を透過しないので、X線可動絞り2を通過して照射されるX線の領域は、図2に示す如き点a、b、c、dによって囲まれる四角形の領域のみのということになり、この領域のX線が被検体に照射されることになる。
図2においては、X線可動絞り2の羽根3が4枚の例を示してある。しかし、このX線可動絞り2の羽根3の枚数は、必ずしも4枚である必要ではなく、例えば、図3に示す如く、8枚で構成とすることも可能であり
ここで、この羽根3の枚数は必ずしも4枚である必要ではなく、例えば、図 3の如く8枚(羽根3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h)で構成とすることも可能である。
このように4枚、8枚等のX線可動絞り2の羽根3は、例えば、特開平3−193042号に示されるモータ、プーリ、リードスクリューなどの機構によって、あるいは、特開平7−148159号に示される揺動機構などの公知の駆動機構によって、上下左右、かつ、回転方向に移動が可能になっている。
X線平面検出器6は、X線源1と対向した位置に配置されており、X線源1から照射されたX線が被検体5を透過した透過X線を検出するものである。このX線平面検出器6には、公知の種々の方式があり、どの方式のものであってもよい。一例を挙げれば、被検体を透過したX線を光に変換するシンチレータと、このシンチレータから出力される光を電荷に変換するフォトダイオードとから構成される間接型X線平面検出器と称するものがある。この間接型X線平面検出器は、薄型、軽量を特徴としている。
被検体領域検出手段7は、X線平面検出器6のX線入射面の前面に配置されており、図4に示す如く碁盤の目のようにスイッチ8a〜8nが平面的に多数並べられたマトリクススイッチ8と、このマトリクススイッチ8に接続される図6に示す如き信号検出用の検出回路9とによって構成されている。
マトリクススイッチ8は、碁盤の目のように配置されたスイッチ8a〜8nのうちの接触したスイッチが配置されたスイッチの位置をX軸とY軸で表される2次元の位置情報として得ることができるようになっている。
マトリクススイッチ8の構造には、操作者がスイッチを触ることによる光学的な変化を検出する方式、静電容量の変化を検出する方式、操作者が触ることにより隙間を持つ2層構造から成る薄い電極が短絡しその位置を検出する方式等がある。
本実施例においては、図5に示す如き構造のマトリクススイッチを用いている。この図5に示す如きマトリクススイッチ8は、一般にデジタルタイプと称されており、短冊状の電極が2層構造となっており、かつ上側の層(L1層)と下側の層(L2層)で電極が直交するようにスペーサを介して配置されている。この上側の層(L1層)と下側の層(L2層)の電極間は、スペーサを介して配置されているため、通常の状態では導通せず、指などで上側の層(L1層)に圧力を加え、上側の層(L1層)の電極と、下側の層(L2層)の電極と短絡した場合にのみ導通するようになっている。
本実施例においては、図5に示す如きマトリクススイッチ8の上に被検体5を載置した場合、碁盤の目のように平面的に多数並べられたマトリクススイッチ8の内、被検体5が載置されている箇所のスイッチ8a〜8nの上側の層(L1層)の電極と、下側の層(L2層)の電極が短絡導通する。このマトリクススイッチ8のスイッチ8a〜8nの上側の層(L1層)の電極と、下側の層(L2層)の電極の導通によってマトリクススイッチ8の上に載置した被検体5の全体を検出することができる。
このようにして被検体領域検出手段7によって、マトリクススイッチ8の上に載置した被検体5の全体を検出することができ、関心領域(X線投影を行って撮像しようとする範囲)を特定することができるようになっている。
このマトリクススイッチ8に対し、マトリクススイッチ8のスイッチ8a〜8nの上側の層(L1層)の電極と、下側の層(L2層)の電極の導通状態を検出する信号検出用の検出回路9が図6に示されている。
図6において、信号検出用の検出回路9は、複数の短冊状の電極で形成される上側の層(L1層)の電極に対しては、複数の短冊状電極(Y1〜Yn)のうち、1個の短冊状電極(例えば、Y1)を選択して定電圧を印加できるように構成されている。
一方、複数の短冊状の電極で形成される下側の層(L2層)の電極に対しては、複数の短冊状電極(X1〜Xn)のうち、1個の短冊状電極(例えば、X1)を選択し、その電位を高入力インピーダンスであるボルテージフォロワ9aで一旦受け、その出力(アナログ信号)をA/D変換器(Analog Digital Converter)9bでディジタル信号に変換し、さらにそのディジタル信号をCPU(Central Processing Unit)9cで読取り、各電極の電位を検出するように構成されている。
図6に図示の検出回路9を用い、CPU9cによって図7に示す如きシーケンスによって信号の読出しを行なうことにより、マトリクススイッチ8の上に被検体5を載置した場合の被検体5が載置されて、マトリクススイッチ8のスイッチ8a〜8nが接触導通している領域を検出することができる。
図7において、まず最初に、期間aにおいては、上側の層(L1層)のY1電極を選択して定電圧を印加する。そして、この上側の層(L1層)のY1電極に定電圧を印加している期間aの間に、下側の層(L2層)の各電極の電位を、X1電極、X2電極、X3電極と、順次Xn電極まで読み出していく。
次に期間bでは、上側の層(L1層)のY2電極を選択して定電圧を印加する。そして、この上側の層(L1層)のY2電極に定電圧を印加している期間bの間に、下側の層(L2層)の各電極の電位を、X1電極、X2電極、X3電極と、順次Xn電極まで読み出していく。以後、この動作を上側の層(L1層)のYn電極まで行なう。
この下側の層(L2層)のX1電極、X2電極、X3電極、………Xn電極の各電極の電位が印加電圧と等しければ、その時のY電極とX電極とが接触導通している状態を示している。すなわち、その時のY電極とX電極とが交差する座標点には、被検体5が載置されていることを示している。このような被検体5が載置されてY電極とX電極とが接触導通している座標点の集合は、被検体5が載置されている被検体5の存在領域を意味している。
《実施例1》
次に、被検体領域検出手段7のマトリクススイッチ8の上に載置される被検体5が“手”の場合を例にとって、図1に示す本発明に係るX線画像診断装置を用いて適切なX線照射領域が自動設定される一連の動作について、図8〜図12を用いて説明する。
この被検体領域検出手段7の上に載置される被検体5である“手”が関心領域となる。
ステップ1:
ステップ1は、X線源1、X線可動絞り2、X線平面検出器6の配置である。
まず、被検体5のX線透視撮影に先立ち、X線源1は、X線平面検出器6と対向し、かつ、図1に図示の距離d2離れたZ軸上に、操作者の作業により配置されているものとする。
X線可動絞り2は、X線源1と構造的に一体化され、両者の位置関係は常に不変で、X線源1の移動に伴いX線可動絞り2も相対位置関係を保ちつつ移動するようになっている。
ここで、X線源1とX線可動絞り2との図1に図示の距離d1は、装置構造により決定される定数であり、既知のもので、更には、X線源1とX線平面検出器6との距離d2は、図示しない距離測定機構により計測されており、既知のものである。
ステップ2:
ステップ2は、被検体5の被検体領域検出手段7のマトリクススイッチ8への接触領域の認識である。
すなわち、ステップ2においては、操作者は、関心領域(X線投影を行って撮像しようとする範囲)がX線平面検出器6の視野中心付近に位置するよう被検体5に移動を促し、関心領域を図8に示す如く配置する。
被検体領域検出手段7においては、一定周期毎に被検体5が接触する領域を前述の動作により認識し、被検体5が接触する領域に変化があった場合には、被検体5の接触領域を有線もしくは無線によって通信を介して制御装置4に送信する。このように制御装置4に通信によって被検体5の接触領域が送信されるようになっているので、関心領域が図8に示す如く配置されれば、図9のような領域情報が直ちに制御装置に送信される。
ステップ3:
ステップ3は、被検体5へのX線照射領域の設定(定義)である。
関心領域が図8に示す如く配置されると、制御装置4においては、被検体領域検出手段7から送信される、被検体5の接触領域情報に基づき、X線を照射する領域を設定(定義)する。
このX線照射領域の設定(定義)を行うにあたっては、X線可動絞り2の羽根3の回転動作は考慮せず、被検体5が被検体領域検出手段7のマトリクススイッチ8に接触する全領域にX線が照射され、かつ、X線照射領域が最小になるよう、図10に示す如く照射領域を設定(定義)するようになっている。
このように可能な限り被検体5のみにX線が照射されるよう照射領域を設定(定義)することは、特に四肢を対象とした整形領域などにで有効である。また、被検体5のみにX線が照射されるよう照射領域を設定(定義)することは、散乱線による画質の低下の防止、撮影後の画像の編集の簡易化などの効果がある。
さらに、この被検体5へのX線照射領域の設定(定義)を行うシステムを整形領域以外、例えば、腹部撮影などで使用する場合であっても、X線照射領域は、自動で被検体5が接触する領域の近傍に設定されるので、その後、更に照射領域を調整する際にも操作が簡略化され、有用である。
ステップ4:
ステップ4は、X線可動絞り2の羽根3(3a〜3n)を設置する位置を決める位置情報の算出である。
すなわち、制御装置4においては、ステップ3においで設定(定義)したX線照射領域を得られるよようにX線可動絞り2の羽根3(3a〜3n)の位置情報の算出を行う。
いま、ここで、X線照射領域は、例えば、図10の如く、A(x1, y1)、B(x2, y2)、C(x3, y3)、D(x4, y4)の4点を頂点とする四角形の領域と設定(定義)されたと仮定する(各点は、同一平面上に存在するので、Z軸座標については省略する)。
このX線照射領域として設定(定義)された座標と、X線可動絞り2の羽根3(3a〜3n)の位置は、図11の如く相似の関係にある。
このことから、操作者によって設定(定義)されたX線照射領域を満足するX線可動絞り2と、X線可動絞り2を構成するそれぞれの羽根3(3a〜3n)の中心点からのシフト量は、式(1)〜(4)の如く以下に示される。
なお、X線可動絞り2を構成するそれぞれの羽根3(3a〜3n)の中心点からのシフト量は、図12の如く設定(定義)され、常にゼロ以上の値を取るようになっている。
d1:WUps = d2:|y1| ……………(1)
d1:WDns = d2:|y3| ……………(2)
d1:WRts = d2:|x2| ……………(3)
d1:WLts = d2:|x1| ……………(4)
これら式(1)〜(5)を整理することにより、以下に示される式(6)〜(8)の如き式が得られる。
WUps = k ・ |y1| ……………(5)
WDns = k ・ |y3| ……………(6)
WRts = k ・ |x2| ……………(7)
WLts = k ・ |x1| ……………(8)
但し、k = d1 / d2 ……………(9)
ここで距離d1、距離d2は、前述の如く既知な値であり、X線可動絞り2を構成するそれぞれの羽根3(3a〜3n)の中心点からのシフト量は、算出することが可能となる。
制御装置4は、前述の式(5)〜(8)及び(9)によって算出した、X線可動絞り2を構成するそれぞれの羽根3(3a〜3n)の中心点からのシフト量を、X線可動絞り2の羽根3(3a〜3n)の位置情報として、有線もしくは無線にてX線可動絞り2に送信する。
なお、ここまでX線照射領域が視野を中心として回転した位置に設定された場合について説明を行なっていないが、X線照射領域が視野中心を中心として回転した位置に設定されたとしても、X線可動絞り2の羽根3(3a〜3n)を同様の角度で回転させれば良く、容易に実現可能である。
ステップ5:
ステップ5は、被検体領域検出手段7のマトリクススイッチ8によって検出された被検体5の接触領域に基づいて設定(定義)されたX線照射領域にするためのX線可動絞り2の羽根3(3a〜3n)の移動である。
X線可動絞り2においては、制御装置4から受信した羽根3(3a〜3n)の位置情報に従い、それぞれの羽根3(3a〜3n)を動かし、目標とする位置へ移動させる。この動作は前述の駆動機構4に加え、ポテンショメータなどで羽根3(3a〜3n)の位置を認識可能とし、羽根3(3a〜3n)の現在位置と羽根3(3a〜3n)の目標位置との偏差がゼロとなるよう位置制御を行なえば良いので、容易に実現可能である。
以上説明したステップ1からステップ5の動作を行うことにより、図1に示す本発明に係るX線画像診断装置においては、適切なX線照射領域を自動設定される。
なお、図1に示した本発明に係るX線画像診断装置においては、被検体5を載置する検診台を図示していないが、本発明は、これに限定するものではない。また、本実施例においては、説明を容易にするため制御装置4を図示したが、必ずしもユニットとして独立して存在する必要はなく、その機能を被検体5の領域検出手段もしくはX線可動絞り2にもたせることも可能である。
《実施例2》
次に、被検体領域検出手段7のマトリクススイッチ8の上に載置される被検体5が“手”の場合を例にとって、図13に示す本発明に係るX線画像診断装置を用いて適切なX線照射領域が自動設定される一連の動作について、図13を用いて説明する。
この被検体領域検出手段7の上に載置される被検体5である“手”が関心領域となる。
図13には、本発明に係るX線画像診断装置の第2の実施例が示されている。
図13において、図1に図示の第1の実施例と同様な機能を有する構成要素については同一符号で記し、その説明は省略する。
本発明に係るX線画像診断装置の第2の実施例は、図1に示される本発明に係るX線画像診断装置の第1の実施例において、制御装置4に対してX線照射領域の中心位置を算出する機能を付加し、更に図示しない駆動装置により、少なくともX線源1とX線可動絞り2は、その位置を自由自在に移動可能であるとしたものである。
以下に図13に示される本発明に係るX線画像診断装置の第2の実施例の動作について説明する。
第1の実施例においては、撮影に先立って、X線源1はX線平面検出器6と対向し、かつ、距離d2離れたZ軸上に操作者の作業により位置しているものとしたが、第2の実施例においては、必ずしもその作業を必要としない。
まず、被検体5は、X線平面検出器6の視野中心付近にその関心領域が位置するよう、操作者により配置される。その後、被検体領域検出手段7は、被検体5が接触する領域を認識し、その領域情報を制御装置4に送信する。制御装置4においては、送信された領域情報に基づき、X線照射領域を設定(定義)する。これら動作は、ステップ1を除き、第1の実施例、第2の実施例とも同一である。
第2の実施例においては、ここまでの動作で算出されたX線照射領域の情報から、X線照射領域の中心位置を算出する。
そこで、X線照射領域では、例えば、図10の如く、A(x1, y1)、B(x2, y2)、C(x3, y3)、D(x4, y4)の4点を頂点とする四角形の領域と設定(定義)されたと仮定する(各点は、同一平面上に存在するので、Z軸座標については省略する)。すると、その中心座標O(x0, y0, z0)は、以下の式で算出することができる。
x0 = (x1+x2+x3+x4)/ 4 ……………(10)
y0 = (y1+y2+y3+y4)/ 4 ……………(11)
z0 = (z1+z2+z3+z4)/ 4 ……………(12)
次に、このX線照射領域の中心位置の座標情報から、X線源1が在るべき位置の座標を算出する。
一般に、X線源1は、X線照射領域の中心位置から、Z軸方向に距離d2離れた位置に配置する。
ここで、この距離d2は予め撮影部位等により決められる既知の値であるとすれば、X線源の座標S(xs, ys, zs)は以下の式で算出可能である。
xs = x0 ……………(13)
ys = y0 ……………(14)
zs = z0 + d2 ……………(15)
この座標情報に基づき、制御装置4は、図示しない駆動装置に、X線源1の移動を指示する。
その後は、第1の実施例と同様に、制御装置4はX線可動絞り2の羽根3(3a〜3n)の位置情報の算出を行なう。
そして、その情報を有線もしくは無線にてX線可動絞り2に送信する。X線可動絞り2では、その情報に基づいて羽根3(3a〜3n)を動かし、結果、最適なX線照射領域が設定される。
本発明に係るX線画像診断装置の全体構成図である。 図1に図示のX線可動絞りの羽根が4枚の場合の配置構成を示す模式図である。 図1に図示のX線可動絞りの羽根が4枚の場合の配置構成を示す模式図である。 図1に図示の被検体領域検出手段のマトリクススイッチを示す概念図である。 図4に図示の被マトリクススイッチの構造を示す図である。 図5に図示の被検体領域検出手段のマトリクススイッチの信号検出回路を示す図である。 図6に図示のマトリクススイッチの信号検出回路における信号読出しのシーケンス。 図1に図示のX線平面検出器の視野中心付近に、被検体が配置された状態を示す図である。 図8に図示の被検体が配置された状態で被検体の領域が被検体領域検出手段により認識された例を示す図である。 図1に図示の制御装置によって被検体に対して設定(定義)されたX線照射領域を示す図である。 第1の実施例における、X線照射領域と、X線可動絞りの位置関係を表わす模式図である。 図1に図示のX線可動絞りの羽根が4枚で構成されるX線可動絞りの中心点からのシフト量の設定(定義)を表した模式図である。 本発明に係るX線画像診断装置の第2の実施例を示す全体構成図である。
符号の説明
1……………………X線源
2……………………X線可動絞り
3……………………羽根
4……………………制御装置
5……………………被検体
6……………………X線平面検出器
7……………………被検体領域検出手段
8……………………スイッチ
9……………………X線照射領域中心位置算出手段

Claims (3)

  1. X線を被検体に照射するX線源と,
    独立した複数枚の羽根を備え、該羽根により被検体に照射するX線の照射領域を制御するX線可動絞りと,
    前記X線源と対向配置され、前記X線源から照射され前記被検体を透過したX線を検出するX線平面検出器と,
    前記X線源より照射されるX線の前記被検体に対する照射領域を設定する情報を入力し、該情報に基づいて前記X線可動絞りを駆動制御する制御装置を備えるX線画像診断装置において,
    前記X線平面検出器のX線入射面前面に、碁盤の目のようにスイッチが平面的に多数並べられたマトリクススイッチと該マトリクススイッチに接続される信号検出用の回路とによって構成され、前記被検体を載置したときにスイッチングされる前記マトリクススイッチによって得られるX軸とY軸で表される2次元の位置情報を得る被検体領域検出手段を設け,
    前記被検体領域検出手段から得られた載置された前記被検体の位置情報に基づいて前記制御装置によって前記X線可動絞りの羽根の位置を制御し、前記X線源より照射されるX線の前記被検体に対するX線照射領域を設定するようにしたことを特徴とするX線画像診断装置。
  2. 前記被検体領域検出手段のマトリクススイッチは,
    前記短冊状の電極が上側層と下側層で電極が直交するように配置される2層構造となっており、前記上側層と下側層の電極間がスペーサを介して配置され、前記上側層に圧力が加わった場合に導通するものである請求項1に記載のX線画像診断装置。
  3. 前記X線源と前記X線可動絞りは,水平方向に移動可能に構成し,
    前記制御装置は,前記被検体領域検出手段によって検出された前記被検体の位置情報に基づいて前記X線照射領域の中心位置を算出し、前記算出した中心位置に前記X線源のX線照射の中心が一致するように前記X線源と前記X線可動絞りを,水平移動制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線画像診断装置。
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CN106334277A (zh) * 2016-10-14 2017-01-18 沈阳慧宇真空技术有限公司 一种重离子束流的医用初级准直结构
US9833205B2 (en) 2012-08-27 2017-12-05 Sony Corporation X-ray output apparatus for reduction of superfluous radiation exposure

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