JP4155663B2 - 自在継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本出願発明は、例えば車両のプロペラシャフト、ドライブシャフトに使用される自在継手であって、自在継手のインナおよびアウタ間に設けられて、内部にグリース等の潤滑剤を密封保持するとともに、外部からの塵埃、水等の侵入を防止するためのブーツを備えた自在継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブーツを備えた自在継手として、例えば特開平9−14284号公報に記載されたものがある。この公報に記載された自在継手aは、車両のドライブシャフトに使用されるトリポード型の等速継手であって、図12に図示されるように、円筒状のアウタbと該アウタbに嵌入されるインナcとを備えている。
【0003】
インナcは、ドライブシャフトdと、ドライブシャフトdの端部に取り付けられたリング状部材と、該リング状部材から周方向に等間隔でかつ径方向外方に延びる3本の支軸に、それぞれ回転自在に支持される3個のローラeとを備えている。また、アウタbの内周には、インナcの3個のローラeをそれぞれ収容するための軸方向に沿って形成された3条のガイド溝が形成されている。そして、ガイド溝に係合する3個のローラeを介して、インナcおよびアウタb間でトルクが伝達される。
【0004】
一方、この自在継手aのインナcおよびアウタbに跨って取り付けられてたブーツfは、円筒状のブーツ金具gと、該ブーツ金具gの一端部に固着された伸縮自在な弾性体hとから構成されている。ブーツ金具gはアウタbの外周に嵌合され、弾性体hはドライブシャフトdの外周に嵌合されている。そして、アウタbの嵌合部分に形成された溝条には、Oリングiが装着されている。このようにして、ブーツfによりその内部は気密に保たれて、その内部に充填された潤滑剤の漏出防止、そして内部への塵埃や水等の侵入防止をしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来技術では、ブーツfが嵌合されたインナcをアウタbの内部に挿入してインナcとアウタbとを組み付ける際、ブーツ金具gがアウタbの外周に嵌合される。このとき、ブーツ金具gの内周がOリングiと接触して、ブーツ金具gとアウタbとの間がOリングiによりシールされた状態になってから、ブーツ金具gがさらに挿入されて嵌合完了位置に至るまでの間は、ブーツf内の空気は外部に抜けることがないため、圧縮されて、その圧力が高まる。その結果、その高まった空気圧により、弾性体hが図12の二点差線で示されるように膨らむ。
【0006】
弾性体hがこの状態で使用されると、インナcおよびアウタbが軸方向に相対移動したときやアウタbの軸線とインナcの軸線とのなす角度が変化したときなどに、弾性体hとドライブシャフトdとが擦れ合うことがあり、ブーツfの耐久性が損なわれる。また、自在継手aの回転中でのグリースの遠心力とともに温度上昇により、密封された空気が膨張すると、さらに弾性体hが膨らむため、弾性体hとインナcとはさらに強い力の下で擦れ合うことになる。
【0007】
そこで、そのような事態を招来しないように、ブーツ金具gとアウタbとの嵌合が完了し、インナcとアウタbとの組み付けが終了した後、ブーツf内に密封されて加圧された空気を抜くための空気圧調整作業がなされている。この空気圧調整作業は、例えば、弾性体hとドライブシャフトdとの嵌合部分に工具を挿入することで、両者の間に、ブーツf内と外気とを連通させる間隙を形成して、ブーツ内の空気を外気に放出することにより行われる。
【0008】
しかしながら、この調整作業は、自在継手の組み立て工数を増やすだけでなく、調整作業中にブーツfを損傷させるおそれもあるため、慎重な作業とならざるを得ないことから、自在継手aの組み立て作業の効率の低下をもたらしていた。
【0009】
本出願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、自在継手の組み付け中にブーツ内の空気圧調整が行われることで、自在継手の組み立て作業の効率を向上させることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および効果】
本出願の請求項1記載の発明は、互いに組み付けられたインナおよびアウタと、一端が前記インナに嵌合され、他端が前記アウタに嵌合されて前記インナおよび前記アウタ間を密封する弾性材からなる可撓性のブーツとを備えた自在継手において、前記アウタと前記ブーツとの嵌合部分には、前記アウタが嵌合開始位置から嵌合完了近傍位置に位置するまでは、前記ブーツ内と外気とを連通させ、前記アウタが前記嵌合完了近傍位置から嵌合完了位置に位置するとき、前記ブーツ内と外気とを連通不能にすべく前記ブーツ内との連通が遮断される連通路が形成されており、前記ブーツは、前記インナに嵌合される弾性材からなる可撓性のブーツ本体と前記アウタに嵌合されるアダプタとを備え、前記連通路は、前記アダプタまたは前記アウタに形成された連通溝により形成され、前記連通溝は、前記アダプタの内周に装着されて前記ブーツと前記アウタとの間を密封する密封装置と前記アウタとの接触により、前記ブーツ内との連通が遮断され、前記密封装置は、補強部材に固着されて前記アダプタの内面および前記アウタに気密に接触する弾性部材と前記アダプタの内面に圧入される保持部とを備えており、前記連通溝は、前記弾性部材と前記アウタとの接触により、前記ブーツ内との連通が遮断される自在継手である。
【0011】
このような請求項1記載の発明によれば、自在継手のインナとアウタとを組み付ける際、アウタとブーツとが嵌合し始めて、アウタが嵌合開始位置から嵌合完了近傍位置に達するまでのアウタとブーツとの嵌合中に、ブーツ内の空気は連通路を通じて外気中に流出するため、ブーツ内の空気圧は外気圧と同圧に保たれる。したがって、ブーツ内の空気圧調整はインナとアウタとの組み付けと同時に行われ、従来のようにアウタとブーツとの嵌合完了後に、ブーツ内の空気圧調整作業を行う必要がなくなり、自在継手の組み立て作業の効率を向上させることができる。また、工具を使用した空気圧調整も不要となるので、ブーツに損傷を与えることもない。
【0012】
さらに、前記ブーツは、前記インナに嵌合される弾性材からなる可撓性のブーツ本体と前記アウタに嵌合されるアダプタとを備え、前記連通路は、前記アダプタに形成された連通溝により形成されていることにより、既存のアダプタに溝を形成するため加工が容易であり、連通路を簡単に形成できる。
【0013】
さらに、前記連通溝は、前記アダプタの内周に装着されて前記ブーツと前記アウタとの間を密封する密封装置と前記アウタとの接触により、前記ブーツ内との連通が遮断される。したがって、アダプタの内周に装着されている密封装置により、簡単な構造でしかも確実に、連通溝とブーツ内との連通を遮断できる。また、アウタとブーツとの間を密封するための密封装置を利用しているので、連通溝を閉塞するための部材を別途設けたり形成したりする必要はない。
【0014】
さらに、前記密封装置は、補強部材に固着されて前記アダプタの内面および前記アウタに気密に接触する弾性部材と前記アダプタの内面に圧入される保持部とを備えており、前記連通溝は、前記弾性部材と前記アウタとの接触により、前記ブーツ内との連通が遮断される。密封装置は保持部によりアダプタの内面に確実に保持され、密封装置が外れることはない。また、アウタおよびアダプタに気密に接触することにより、アウタとブーツとの間を密封する弾性部材は、補強部材により剛性が付与されていることから、その形状が保持されるため、容易に変形することがなく、装着する際に、その取り扱いがし易く、しかも正規の姿勢で、確実に段部の正規位置に装着される。したがって、この点でも自在継手の組み立て作業の効率が向上する。
【0015】
なお、この明細書において、アウタの嵌合完了近傍位置とは、その位置で連通路が閉塞されて、その後アウタが嵌合完了位置までブーツに対して相対移動したとしても、該相対移動によるブーツ内の空気圧上昇ではブーツが膨らまないか、または膨らんだとしても僅かの膨らみであって、その膨らみでは前記従来技術のようなブーツとインナ側とが擦れ合うという不都合が発生せず、実質的に無視できる程度の僅かな膨らみしか生じないような位置を意味する。また、この明細書において、円筒、円環、円周、円弧等の円は、厳密な円形状だけでなく、円に近い形状である略円形状も含むものである。
【0016】
【発明の実施形態】
以下、本出願発明の実施形態を図1ないし図11を参照して説明する。
図1は本出願発明の実施形態と共通する構造を有する参考形態である自在継手であって、嵌合完了状態の自在継手の一部を断面とした側面図、図2は組み付け前の状態の自在継手の一部を断面とした側面図、図3はブーツの正面図、図4は図3のIV−IV線断面図、図5は嵌合途中の図1の自在継手の要部拡大図、図6は組立完了状態の図1の自在継手の要部拡大図である。
【0017】
この自在継手1は、車両のプロペラシャフトに使用されるトリポード型の等速継手である。図1および図2に図示されるように、インナ2は、ドライブシャフトである軸部4と、該軸部4の軸端部にスプライン嵌合されて、該軸部4と一体的に回転するリング状のスパイダ5と、該スパイダ5の周方向に等間隔でかつ径方向外方に延びる3本の支軸に、それぞれホルダを介して回転自在に支持される3個のローラ6とを有している。
【0018】
ジョイントであるアウタ3は、軸部7および円筒部8を有している。円筒部8の内側には、インナ2のスパイダ5に支持されたローラ6が収容されるようになっている。そのため、円筒部8の内周には、軸方向に沿った3条のガイド溝が、周方向に等間隔に形成されていて、3個のローラ6は、これらガイド溝内で、それぞれ回転方向に係合し、さらに軸方向に移動自在である。そして、ガイド溝に係合するローラ6を介して、アウタ3およびインナ2間でのトルクの伝達が行われる。
【0019】
アウタ3の外周には、その開口端面8aから順次、小径円周面8b、小径円周面8bと後述する嵌合円周面8dとの間に形成される段部端面8c、嵌合円周面8d、および円環状の溝8eが形成されている。小径円周面8bは嵌合円周面8dより小さな外径であり、後述するOリング20と気密に接触するシール面を有している。また、嵌合円周面8dは、後述するアダプタ12の大円筒部12cの内周に圧入状態で嵌合され、アウタ3とアダプタ12との間での心出しをするとともに、両者の間でがたつきが生じないようにしている。
【0020】
図3および図4にも図示されるように、インナ2とアウタ3との間を密封して、アウタ3内およびブーツ10内に充填されたグリース等の潤滑剤の漏れを防止し、かつブーツ10内への塵埃や水等の侵入を防止するためのブーツ10は、ブーツ本体11およびアダプタ12から構成されている。
【0021】
ゴム等の弾性材で形成された可撓性のブーツ本体11は、小円筒端部11aと、小円筒端部11aの径方向外方に位置する大円筒端部11cと、両円筒端部11a,11c間で折り返されて形成された湾曲部11bとを有している。小円筒端部11aは、その内側にインナ2の軸部4が嵌合され、バンド13により締め付けられて固定されることで、ブーツ本体11と軸部4との密封がなされる。また、ブーツ本体11の大円筒端部11cは、アダプタ12の後述する小円筒部12aの折り返された端部により、その外周側及び内周側から挟み付けられて、アダプタ12に固着されている。
【0022】
一方、ステンレス鋼板等の金属材で形成された段付きの円筒状のアダプタ12は、所定の内径を有する小円筒部12aと、小円筒部12aの内径より大きい内径の大円筒部12cと、両円筒部12a,12c間に形成された円環状の段部12bと、大円筒部12cから開口端面に至るテーパ部12dとを有している。
【0023】
アダプタ12の大円筒部12cの内径は、嵌合されるアウタ3の嵌合円周面8dに対して適度な圧入代を持つように設定されているため、その圧入代の分、嵌合円周面8dの外径より小さくされている。また、大円筒部12cの内周は、Oリング20と気密に接触するシール面を有している。
【0024】
アダプタ12のテーパ部12dは、大円筒部12cから開口端面に向かって、内径が次第に増大する形状である。テーパ部12dには、6個のスリット12eが、二つの後述する連通溝12fの周方向の略中間位置で等間隔に、開口端面から形成されていて、テーパ部12dの溝8eへのかしめ付けによるテーパ部12dの縮径を容易にしている。
【0025】
さらに、アダプタ12には、大円筒部12cからテーパ部12dに渡って、周方向に等間隔に、6条の連通溝12fが形成されている。この連通溝12fは、アダプタ12を径方向外方に円弧状に膨出させることにより形成される。連通溝12fは、テーパ部12dから大円筒部12cの軸方向の所定地点まで、軸方向に沿って延びていて、アウタ3の嵌合円周面8dとの間にブーツ10内と外気とを連通させる連通路を形成している。前記所定地点は、アウタ3が嵌合完了近傍位置に位置して、アウタ3がOリング20と接触したときに、ブーツ10内と連通溝12fとの連通が遮断されるような位置であり、この参考形態では、大円筒部12cの内周の、Oリング20との接触部分の開口端面寄りの近傍である。
【0026】
アダプタ12の段部12bの内面には、密封装置であるOリング20が装着されている。このOリング20は、アウタ3が嵌合完了位置に達した状態で、アウタ3の小径円周面8bとアダプタ12の大円筒部12cの内周面との間で径方向に押圧されて、アウタ3とアダプタ12との間での密封を行うものである。
【0027】
このようにして、インナ2およびブーツ本体11間の密封、そしてアウタ3およびアダプタ12間の密封により、アウタ3内およびブーツ10内に充填されたグリース等の潤滑剤の漏れを防止し、かつブーツ10内さらにはアウタ3内への塵埃や水等の侵入を防止している。
【0028】
図2、図5および図6を参照して、インナ2およびアウタ3の組み付け工程について説明する。
予めOリング20がアダプタ12の段部12bの内面にその弾性を利用して装着されたブーツ10が、軸部4に挿入され、ブーツ本体11の小円筒端部11aがバンド13により締め付けられることで軸部4に固着される。次いで、スパイダ5が軸部4に取り付けられ、グリース等の潤滑剤がブーツ10内およびアウタ3内に充填され、さらにスパイダ5にホルダを介してローラ6が取り付けられる。
【0029】
そして、こうして用意されたインナ2とアウタ3とが、図2に図示されるように、水平方向に同軸に、かつインナ2の3個のローラ6がアウタ3の3条のガイド溝にそれぞれ対向するように周方向位置を合わせてセットされる。
【0030】
次いで、インナ2がアウタ3内に挿入されて、アダプタ12とアウタ3との圧入を伴った嵌合が開始される。この嵌合の途中の状態が図5に図示されている。この状態では、ブーツ10内が連通溝12fを介して外気と連通しているため、嵌合が進むにつれて、ブーツ内の空気は、連通溝12fを通って外部に流出する。そのため、ブーツ10内の空気圧は外気圧と同圧に保たれるので、ブーツ本体11がブーツ10内の空気圧により膨らむことはない。ブーツ10内が外気と連通している状態は、アウタ3が嵌合完了近傍位置に位置するまで維持される。そして、アウタ3が嵌合完了近傍位置に位置したとき、アウタ3とOリング20との接触により、ブーツ10内と連通溝12fとの連通が遮断されて、ブーツ10内が外気から遮断される。
【0031】
アウタ3が嵌合完了位置に達して嵌合が完了した時点では、図6に図示されるように、大円筒部12cの内周と小径円周面8bとが当接して、Oリング20が押しつぶされて、アウタ3とアダプタ12との間の密封がなされる。そして、アダプタ12の段部12bとアウタ3との当接により、アダプタ12の段部12bの内面とアウタ3の段部端面8cとの間に形成される軸方向間隙を適宜設定することで、アダプタ12およびアウタ3によるOリング20への適切な圧縮力を設定するとともに、Oリング20が過度に圧縮されるのを防止している。
【0032】
そして、アウタ3とアダプタ12との嵌合が完了した時点で図6の二点差線で示される状態にあるアダプタ12のテーパ部12dが、同図の実線で示されるように溝8eにかしめ付けられることにより、アウタ3からのブーツ10の抜け止めがなされて、自在継手1の組み立てが完了する。
【0033】
この参考形態は、前記のように構成されているので、以下の効果を奏する。
自在継手1のインナ2とアウタ3とを組み付ける際、アウタ3とブーツ10のアダプタ12とが嵌合し始める位置である嵌合開始位置から嵌合完了近傍位置に達するまでのアウタ3とアダプタ12との嵌合中に、ブーツ10内の空気は、アダプタ12の連通溝12fにより形成された連通路を通じて外気中に流出するため、ブーツ10内の空気圧は外気圧と同圧に保たれる。したがって、ブーツ10内の空気圧調整はインナ2とアウタ3との組み付けと同時に行われ、従来のようにアウタ3とアダプタ12との嵌合完了後に、ブーツ10内の空気圧調整作業を行う必要がなくなり、自在継手1の組み立て作業の効率を向上させることができる。また、工具を使用した空気圧調整も不要となるので、ブーツ10に損傷を与えることもない。しかも、連通溝12fは、既存のアダプタ12に溝を形成するための加工を施すだけで簡単に形成できる。
【0034】
アダプタ12の段部12bの内面に装着されているOリング20により、簡単な構造でしかも確実に、連通溝12fとブーツ10内との連通を遮断できる。また、連通溝12fとブーツ10内との連通を遮断するために、アウタ3とブーツ10との間を密封するためのOリング20を利用しているので、連通溝12fを閉塞するための部材を別途設けたり形成したりする必要はない。
【0035】
アウタ3はアダプタ12の内周に圧入状態で嵌合されるため、アウタ3とアダプタ12との間での心出しが容易になるとともに、両者の間でがたつきが生じない。
【0036】
次に、本願出願発明の実施形態を図7ないし図11を参照して説明する。
なお、前記参考形態と同一または相当部分については、同一符号を付してその説明を省略し、相違する部分を主に説明をする。
【0037】
図7は密封装置の正面図、図8は図7のVIII−VIII線断面図、図9は密封装置の要部拡大図、図10は嵌合途中の自在継手の要部拡大図、図11は組立完了状態の自在継手の要部拡大図である。
【0038】
の実施形態は、前記参考形態とは密封装置の構造が相違する。
図7ないし図9を参照して密封装置30について説明する。密封装置30は、弾性材である、例えばアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)からなるゴム材を、例えば鋼板から一体成形された金具32に、焼き付け等により固着したものである。また、断面形状がL字形の金具32は、円筒部34と円筒部34の軸線に対して直交する環状の外向きフランジ33とから構成されている。
【0039】
ゴム材は、円筒部34側のフランジ33の側面(以下、「円筒部側フランジ側面」という)の径方向内方寄りの部分、フランジ33の周縁面全面、円筒部34が設けられた側面とは反対側のフランジ33の側面(以下、「反円筒部側フランジ側面」という)の径方向外方寄りの部分および円筒部34の外周全面に渡って一体的に焼き付けられている。円筒部側フランジ側面に焼き付けられたゴム材は、径方向外方に向かうにつれてゴム材の厚さが薄くなるテーパ面とされている。
【0040】
フランジ33には、周方向に等間隔に、外形が円弧状の複数の切欠部33aが形成されていて、L字形の金具32に焼き付けられるゴム材は、切欠部33aを介して一体のものとなるので、金具32へのゴム材の焼き付けが容易化される。
【0041】
そして、円筒部側フランジ側面の径方向外方寄りのゴム材が焼き付けられていない面は、アダプタ12の段部12bの内面と当接して、密封装置30の軸方向移動を阻止するストッパ面となっている。一方、反円筒部側フランジ側面の径方向内方寄りのゴム材が焼き付けられていない面は、アウタ3の開口端面8aとの当接面となっている。
【0042】
フランジ33に焼き付けられているゴム材は、シール面と気密に接触するシール部を有する弾性部材31を構成している。図9に図示されるように、この弾性部材31の、フランジ33の周縁面に焼き付けられている部分は、角張った断面形状を有し、かつ大円筒部12cの内径より大きな外径を有する周縁部31aを持っている。そして、密封装置30がアダプタ12に装着されたとき、アダプタ12の大円筒部12cの内周に、周縁部31aの角張った角部が当接して弾性変形するように圧入されることで、密封装置30の保持力が得られる。また、この周縁部31aは、前述の角部が当接すること、および嵌合完了位置まで挿入されたアウタ3により押圧された弾性部材31が径方向に膨出することで、シール面となる大円筒部12cの内周面と気密に接触する第1シール部を形成している。
【0043】
また、弾性部材31の、円筒部側フランジ側面に焼き付けられている部分は、嵌合完了位置まで挿入されたアウタ3により、対向しているアダプタ12の円環状の段部12bの内面に押圧されて、シール面となるアダプタ12の内周の段部12bの内面に気密に接触する第2シール部を有している。
【0044】
さらに、弾性部材31の、反円筒部側フランジ側面に焼き付けられている部分は、嵌合完了位置まで挿入されたアウタ3の段部端面8cに押圧されて、シール面となるアウタ3の外面である段部端面8cに気密に接触する第3シール部を有している。
【0045】
このように第1、第2および第3シール部を有する円環状の弾性部材31は、該弾性部材31が焼き付けられているフランジ33により剛性を付与されて、その円環形状を保つようにされている。したがって、このフランジ33は、弾性部材31の補強部材となっている。
【0046】
一方、円筒部34に焼き付けられたゴム材により弾性外筒部35が構成されており、この弾性外筒部35がアダプタ12の小円筒部12aの内周に圧入されることで、弾性部材31が焼き付けられたフランジ33、したがって密封装置30が、アダプタ12の段部12bに確実に保持されことから、円筒部34および弾性外筒部35は密封装置30の保持部となっている。
【0047】
さらに、弾性外筒部35において、アダプタ12の小円筒部12aの内周に対向する部分の外周に、径方向外方に突出するとともに断面の外形が円弧状の複数の突出部35aが、周方向に等間隔に、しかも軸方向に沿うように延びて形成されている。これら突出部35aは、圧入荷重を低減するためのものであり、その突出部35aの個数や突出の高さ等を調整することにより、圧入荷重を容易に調整できる。
【0048】
このようにして、ブーツ10による、インナ2およびブーツ本体間の密封、そしてアウタ3およびアダプタ12間の密封により、アウタ3内およびブーツ10内に充填されたグリース等の潤滑剤の漏れを防止し、かつブーツ10内さらにはアウタ3内への塵埃や水等の侵入を防止している。
【0049】
図10および図11を参照して、インナ2およびアウタ3の組み付け工程について説明する。
密封装置30は、その弾性外筒部35がブーツ10のアダプタ12の小円筒部12aの内周に圧入されることにより、その段部12bに装着される。このとき、密封装置30は、圧入された弾性外筒部35により確実にアダプタ12に保持される。また、弾性部材31の角張った周縁部31aも、その弾性変形による弾性力により、密封装置30の保持を補助する。さらに、弾性部材31は、フランジ33により剛性が付与されているため、その形状が保持されていて、容易に変形することがないため、確実に段部12bの正規の位置に装着される。
【0050】
そして、密封装置30が装着されたブーツ10が、インナ2の軸部4に挿入され、ブーツ本体11の小円筒端部11aがバンド13により締め付けられることで軸部4に固着される。次いで、スパイダ5が軸部4に取り付けられた後、グリース等の潤滑剤がブーツ10内およびアウタ3内に充填される。そして、スパイダ5の支軸にホルダを介してローラ6が取り付けられる。
【0051】
こうして用意されたインナ2とアウタ3とが、前記参考形態の図2に図示される状態と同様に、水平方向に同軸に、かつインナ2の3個のローラ6がアウタ3の3条のガイド溝にそれぞれ対向するように周方向位置を合わせてセットされる。
【0052】
次いで、インナ2がアウタ3内に挿入されて、アダプタ12とアウタ3との圧入を伴った嵌合が開始される。この嵌合の途中の状態が図10に図示されている。この状態では、前記参考形態と同様に、ブーツ10内が連通溝12fを介して外気と連通しているため、ブーツ本体11がブーツ10内の空気圧により膨らむことはなく、ブーツ10内と外気との連通状態は、アウタ3が嵌合完了近傍位置に位置するまで維持される。そして、アウタ3が嵌合完了近傍位置に位置したとき、アウタ3と弾性部材31との接触により、ブーツ10内と連通溝12fとの連通が遮断されて、ブーツ10内が外気から遮断される。
【0053】
さらに嵌合が進んで、前記ストッパ面がアダプタ12の段部12bの内面に当接している状態のフランジ33の前記当接面と、アウタ3の開口端面8aとが当接して、アダプタ12に対するアウタ3の軸方向の移動が阻止されて、両者の嵌合が完了し、アウタ3は嵌合完了位置を占める。この嵌合が完了した時点では、図11に図示されるように、弾性部材31の第1、第2および第3シール部が、シール面であるアダプタ12の大円筒部12cの内周面、アダプタ12の段部12bの内面およびアウタ3の段部端面8cとそれぞれ接触することにより、アダプタ12とアウタ3との間の密封がなされる。そして、フランジ33とアウタ3との当接により、アダプタ12の段部12bの内面とアウタ3の段部端面8cとの間に形成される軸方向間隙を適宜設定することにより、アウタ3およびアダプタ12による弾性部材31への適切な圧縮力を設定するとともに、弾性部材31が過度に圧縮されるのを防止している。
【0054】
最後に、アウタ3とアダプタ12との嵌合が完了した時点で図11の二点差線で示される状態にあるアダプタ12のテーパ部12dが、同図の実線で示されるように溝8eにかしめ付けられることにより、アウタ3からのブーツ10の抜け止めがなされて、自在継手1の組み立てが完了する。
【0055】
の実施形態は、前記のように構成されているので、前記参考形態が奏する効果と同じ効果(ただし、Oリング20に関する効果を除く)を奏するほか、さらに以下の効果を奏する。
【0056】
円環状の弾性部材31が固着されたフランジ33、したがって密封装置30は、ブーツ10のアダプタ12の小円筒部12aに圧入される円筒部34の外周の弾性外筒部35により確実にアダプタ12の内周に保持され、密封装置30が外れることはない。また、弾性部材31は、フランジ33により剛性が付与されていることから、その形状が保持されるため、容易に変形することがなく、装着する際に、その取り扱いがし易く、しかも正規の姿勢で、確実に段部12bの正規位置に装着される。したがって、密封装置30が装着されたブーツ10が取り付けられたインナ2とアウタ3との組み付け作業の効率が向上する。
【0057】
円筒部34および弾性外筒部35はアダプタ12の小円筒部12aに位置し、弾性部材31のシール部と接触するシール面はアダプタ12の段部12bおよび大円筒部12cに位置するため、密封装置30を、段部12bを境にして、保持部からなる保持機能部分と弾性部材31およびフランジ33からなる密封機能部分とに分離できるので、それぞれの機能部分毎にその機能に最適な設計ができる。
【0058】
保持部を構成する円筒部34は、フランジ33と一体成形された金具32の一部であるため、部品点数の削減ができ、さらに円筒部34とフランジ33により、密封装置30の剛性がより大きくなるので、その変形は一層生じ難くなる。また、弾性外筒部35の弾性力を利用して圧入するので、保持部のアダプタ12の小円筒部12aの内周への圧入が容易である。そして、円筒部34による剛性の増大と弾性外筒部35による圧入の容易化とにより、密封装置30の装着が一層容易になる。
【0059】
弾性外筒部35の外周に形成された突出部35aにより、圧入荷重の低減が可能となるので、保持部の圧入がさらに容易になる。また、突出部35aの個数や高さ等を調整することにより、圧入荷重を容易に調整できる。
【0060】
ブーツ10のアダプタ12に装着されている密封装置30により、簡単な構造でしかも確実に、連通溝12fとブーツ10内との連通を遮断できる。また、連通溝12fとブーツ10内との連通を遮断するために、アウタ3とブーツ10との間を密封するための密封装置30を利用しているので、連通溝12fを閉塞するための部材を別途設けたり形成したりする必要はない。
【0061】
フランジ33とアウタ3およびアダプタ12の段部12bとの当接により、アダプタ12の段部12bの内面とアウタ3の段部端面8cとの間に形成される軸方向間隙を適宜設定することにより、アウタ3およびアダプタ12による弾性部材31への適切な圧縮力を設定することができるとともに、また弾性部材31が過度に圧縮されるのを防止できる。
【0062】
前記参考形態および実施形態では、連通溝12fは6箇所に形成されているが、連通溝12fの数は6条に限られず、必要に応じて適宜増減できる。例えば、アダプタ12とアウタ3との嵌合作業時、ブーツ10内の空気がスムーズに抜けるのであれば、連通溝12fは1条でもよい。また、連通溝12fは、アダプタ12の全周に渡って形成された環状溝であってもよい。さらに、複数の連通溝12fを形成する場合、それらの形成位置は周方向に等間隔である必要はなく、必要に応じて適宜配置できる。
【0063】
前記参考形態および実施形態では、連通路は、アダプタ12とアウタ3との嵌合部分において、アダプタ12側に形成された連通溝12fであったが、この連通溝12fを、アダプタ12側でなく、該嵌合部分のアウタ3側に形成してもよい。
【0064】
前記参考形態および実施形態では、自在継手1は、プロペラシャフトに使用されるものであったが、車両のドライブシャフトに使用することもできる。
【0065】
記実施形態では、弾性部材31のアダプタ12とのシール面は、段部12bの内面および大円筒部12cの内周面であったが、これらのいずれか一方の面であってもよい。
【0066】
記実施形態では、保持部は、円筒部34および突出部35aを有する弾性外筒部35から構成されていたが、弾性外筒部35には突出部35aが形成されていなくてもよい。また、弾性外筒部35と弾性部材31とは一体になっていたが、両者は別体になっていてもよい。さらに、弾性外筒部35を設けることなく、円筒部34のみで保持部を構成することもできる。そしてこの場合に、円筒部34に軸方向に延びる複数のスリットを周方向に間隔を置いて形成すれば、圧入加重を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本出願発明の実施形態と共通する構造を有する参考形態である自在継手であって、嵌合完了状態の自在継手の一部を断面とした側面図である。
【図2】組み付け前の状態の自在継手の一部を断面とした側面図である。
【図3】ブーツの正面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】嵌合途中の図1の自在継手の要部拡大図である。
【図6】組立完了状態の図1の自在継手の要部拡大図である。
【図7】 本出願発明の実施形態である自在継手に使用される密封装置の正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図7の密封装置の要部拡大図である。
【図10】 本出願発明の実施形態である自在継手であって、嵌合途中の自在継手の要部拡大図である。
【図11】組立完了状態の図10の自在継手の要部拡大図である。
【図12】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1…自在継手、2…インナ、3…アウタ、4…軸部、5…スパイダ、6…ローラ、7…軸部、8…円筒部、8a…開口端面、8b…小径円周面、8c…段部端面、8d…嵌合円周面、8e…溝、
10…ブーツ、11…ブーツ本体、12…アダプタ、12a…小円筒部、12b…段部、12c…大円筒部、12d…テーパ部、12e…スリット、12f…連通溝、13…バンド、
20…Oリング、
30…密封装置、31…弾性部材、32…金具、33…フランジ、34…円筒部、35…弾性外筒部、35a…突出部。

Claims (1)

  1. 互いに組み付けられたインナおよびアウタと、一端が前記インナに嵌合され、他端が前記アウタに嵌合されて前記インナおよび前記アウタ間を密封する弾性材からなる可撓性のブーツとを備えた自在継手において、
    前記アウタと前記ブーツとの嵌合部分には、前記アウタが嵌合開始位置から嵌合完了近傍位置に位置するまでは、前記ブーツ内と外気とを連通させ、前記アウタが前記嵌合完了近傍位置から嵌合完了位置に位置するとき、前記ブーツ内と外気とを連通不能にすべく前記ブーツ内との連通が遮断される連通路が形成されており、
    前記ブーツは、前記インナに嵌合される弾性材からなる可撓性のブーツ本体と前記アウタに嵌合されるアダプタとを備え、前記連通路は、前記アダプタまたは前記アウタに形成された連通溝により形成され、
    前記連通溝は、前記アダプタの内周に装着されて前記ブーツと前記アウタとの間を密封する密封装置と前記アウタとの接触により、前記ブーツ内との連通が遮断され、
    前記密封装置は、補強部材に固着されて前記アダプタの内面および前記アウタに気密に接触する弾性部材と前記アダプタの内面に圧入される保持部とを備えており、
    前記連通溝は、前記弾性部材と前記アウタとの接触により、前記ブーツ内との連通が遮断されることを特徴とする自在継手。
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