JP4144809B2 - 免震装置の設置状態調整方法及びその設置状態調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は免震装置の設置技術に関する。より詳しくは、その免震装置の設置上の基準面となるベースプレートに対する高さや水平状態等の設置状態に関する調整作業を改善するための改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
免震装置には上部躯体からの大きな荷重が長期にわたって継続的に作用することから、その間の性能を確実に維持するためには、設置上の作業精度がきわめて重要である。とりわけ、免震装置を支持する支持強度の確保及び免震装置の設置状態に関する作業精度が重要である。このため、従来から免震装置を支持する設置基礎部を堅固な構造に形成するため、当該部分に多数の鉄筋を配筋するのが一般的である。また、ベースプレートの設置に関しては、支持用フレームを形成して、そのベースプレートの支持部の高さ調整を介して設置状態を水平に調整した上、コンクリートを打設するという手法が広く知られている。ところで、そのベースプレートの支持用フレームは、前記設置基礎部の内方に設置して基礎コンクリート中に埋設するようにすれば、分解作業も省けるし、ベースプレートを直下で支持することから、作業性及び支持構造上の観点、延いては工事費用の面からも有利である。しかしながら、当該部分には、前述のように多数の鉄筋が配筋されることから、支持用フレームを設置基礎部内に形成しようとすると、それらの鉄筋と支持用フレームとが干渉し合い、設置上の作業性がわるいだけでなく、場合によってはベースプレートの設置状態を調整するための作業スペースが確保できないといった問題があった。このため、ベースプレートの支持用フレームは前記設置基礎部の外方に設置し、基礎コンクリートを打設後、分解撤去するという手法が一般的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて創作したもので、前記設置基礎部に配筋された鉄筋との干渉を低減し得るとともに、ベースプレートの設置状態の調整作業に関する作業性を改善でき、かつベースプレートの直下に配設して分解せずにそのまま基礎コンクリート中に埋設可能なベースプレートの支持手段を提供し、これにより免震装置の設置状態に関する調整作業の改善を図ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、免震装置設置用のベースプレートの下面側に雌ネジ部材を設け、該雌ネジ部材に螺合した調整用ボルトを介して前記ベースプレートを支持するとともに、その調整用ボルトを回転して螺合位置を調整することにより、前記ベースプレートの設置状態を調整する場合に、前記調整用ボルトに対して回転可能な位置決め用の係合部材を、水平方向に対して未固定の状態で前記調整用ボルトの下部に係合しておき、その係合部材を未固定状態のまま前記ベースプレートの水平方向位置を調整するとともに、前記係合部材を固定して該係合部材を介して前記ベースプレートの水平方向の移動を規制した状態において前記調整用ボルトによる設置状態の微調整を行うという技術手段を採用した。
【0005】
なお、前記調整用ボルトの回転手段としては、前記ベースプレートの前記雌ネジ部材に対応した位置に貫通孔を形成し、該貫通孔を介してベースプレートの上方から前記雌ネジ部材に螺合した調整用ボルトを回転して螺合位置を調整し得るように構成したり、調整用ボルトの適宜位置に係合部を形成し、その係合部に回動用工具を係合して回転することにより螺合位置を調整し得るように構成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を実施する場合、前記調整用ボルトからなる支持手段の設置数に関しては種々の選択が可能である。例えば、3本以上の調整用ボルトを使用してベースプレートの下面を3箇所以上で支持する実施形態が可能である。この場合には、ベースプレートの設置状態の調整は、それぞれの支持手段を構成する調整用ボルトを介して行うことができる。また、ベースプレートの支持部のうちの少なくとも2個所以上に調整用ボルトを用い、他の支持部には調整のできない支持手段を採用する形態も可能である。この場合には、調整可能な2箇所以上の調整用ボルトを用いてベースプレートの設置状態を調整することになる。なお、前記ベースプレートは、平板状からなり水平状態に調整することが一般的であるが、必ずしもそれに限定されることなく他の実施形態にも適用が可能である。また、ベースプレートの平面形状や板厚に関しても特に限定されることなく、要はそのベースプレートの上面を利用して免震装置を設置するものであればよい。また、前記調整用ボルトの設置位置に関しては、ベースプレートの形状や下面のアンカー部材の設置状態に応じて選定すればよい。
【0007】
前述のように、ベースプレートの前記雌ネジ部材に対応した位置に貫通孔を形成すれば、その貫通孔を介してベースプレートの上方から前記雌ネジ部材に螺合した調整用ボルトを回転して螺合位置を調整し得るので、ベースプレートの設置状態の調整作業における前記鉄筋との干渉の問題は解消できる。また、調整用ボルトの適宜位置に係合部を形成し、その係合部に回動用工具を係合して回転することにより螺合位置を調整するように構成した場合にも、前記調整用ボルトの回転操作だけでベースプレートの設置状態の調整が可能なことから、その作業スペースの低減に有効である。なお、以上の場合に、前記調整用ボルトにロック用のナットを螺合しておき、前記雌ネジ部材に対してロックし得るように構成することも可能である。また、以上のベースプレートに貫通孔を形成してベースプレートの上方から行う調整手段ないし調整用ボルトに形成した係合部にドライバやスパナ等を係合して行うベースプレートの下方の調整手段に関しては、それらのいずれか一方あるいは双方を採用する形態が可能である。そのドライバやスパナ等の回動用工具に対する係合部に関しても種々の形態があり得る。調整用ボルトの頂部に形成する係合部に関しては、例えばその頂部に溝部や角状穴部、角状突部を形成する形態が可能である。また、調整用ボルトの中間部に形成する係合部に関しては、例えば当該部分を潰したり削ることにより平坦部を形成したり、ナット等を溶接したりすることにより形成することができる。
【0008】
また、前記調整用ボルトの下端部に当接して組立中のベースプレート等を支持する設置部側の当接部としては、下部基礎コンクリート自体などでもよいが、調整用ボルトとの接触部におけるかじり等を避けるため、当接面に平板等からなる受止め部材を付設しておくことが望ましい。すなわち、下部基礎コンクリートなどの所定位置に受止め部材を予め固定しておき、その受止め部材の上面で調整用ボルトの下端部を支持した状態で調整作業を実施するようにすれば、その作業がより容易になる。
【0009】
さらに、前記調整用ボルトの下端部に凹部等からなる位置決め手段を係合し、大まかな調整作業段階においては、その位置決め手段を前記受止め部材側に固定せずに、調整作業に伴う調整用ボルトの移動に追随して位置決め手段が受止め部材上を移動し得る状態で作業を進めるとともに、最終的な高さ方向の微調整段階に入る前には、必要に応じて水平方向の設置位置に関する微調整をした上、前記位置決め手段を受止め部材側に固定し、ベースプレートの水平方向の移動を規制した状態で高さ方向の微調整作業を実施することにより、その作業性及び精度を更に向上できる。その位置決め手段としては、前記調整用ボルトが回転可能な状態で嵌入し得る凹部や貫通孔を形成した係合部材が使用され、前記微調整作業の完了後にそれらの係合部材と調整用ボルトとの間を溶接等により固定することになる。なお、本発明は、前述のように、前記設置基礎部に鉄筋を配筋する場合にとりわけ有効であるが、鉄筋を配筋しない場合にも適用し得ることはいうまでもない。また、前記調整用ボルトの下端部を支持する設置部としては、以上の他に、下部基礎コンクリート上にフレームを形成し、該フレーム上の適所に前記調整用ボルトの支持部を形成したものでもよい。
【0010】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明の実施例に関して説明する。図1は免震装置の設置完了状態を示した正面図である。図中、1は公知の免震装置で、板状のゴムと鋼板とを交互に積層した積層体等から構成され、その上下には固定用のフランジ部2,3を備えている。免震装置1は、下方のフランジ部2を介して所定位置に予め設置された下部のベースプレート4の上面に載置され、固定用ボルト5を用いて設置基礎部6を構成する基礎コンクリート中に定着された、例えば図示のように六角形の外形を有し中央部に雌ネジが形成された長ナット部とそのナット部に螺着された定着用のボルト部とからなる、アンカー部材7自体に形成した前記雌ネジに螺合して締付けることにより固定するように構成されている。すなわち、本実施例では、前記ベースプレート4には所要数のボルト挿通孔が形成されており、前記固定用ボルト5をそれらのボルト挿通孔に挿通した上、アンカー部材7に形成された前記雌ネジに螺合して締付けることにより、そのアンカー材7自体に対して直接前記フランジ部2を固定するという手法を採用している。また、本実施例では、設置基礎部6とベースプレート4との間には、無収縮モルタル8が充填され、ベースプレート4の設置基礎部6側に対する密着性を向上している。さらに、免震装置1の上方のフランジ部3に対して、本実施例では上部側のベースプレート9を挟んで所要数のアンカー部材10が固定され、そのベースプレート9の周囲に型枠を形成してコンクリートを打設することにより上部建物の下部支持部11を形成される。そして、その下部支持部11に対して更に順次躯体を構築することになる。なお、図中、12は下部基礎コンクリート等の免震装置1の設置部を示したものである。
【0011】
次に、本発明の特徴部分に関して説明する。図2及び図3は本発明に係る一実施例の施工状態を例示したもので、図2はその正面図、図3は平面図である。また、図4は図2中の要部を拡大して示した要部拡大図である。図示のように、本実施例では、前記ベースプレート4として平面形状が八角形のものを使用し、その下面側に各角部に対応して8個のアンカー部材7を取付けている。そして、それらのアンカー部材7の間のスペースを利用して4箇所に本発明の特徴である前記調整用ボルトを用いた支持部を配設し、それらの調整用ボルト自体を介してベースプレート4を支持するとともに、同ベースプレート4の設置状態を調整し得るように構成している。なお、ベースプレート4に形成した各アンカー部材7の雌ネジ部に対する前記固定用ボルト5挿入用の各ボルト挿通孔13には樹脂製保護キャップ14を施しておくことが望ましい。
【0012】
前記4箇所の支持部は、それぞれ図4に示したように構成されている。すなわち、ベースプレート4の下面のそれぞれの設置位置に、本実施例では長ナットからなる雌ネジ部材15を溶接等により固着するとともに、その雌ネジ部材15に調整用ボルト16を螺合し、該調整用ボルト16自体を介してベースプレート4を支持するとともに、その調整用ボルト16を回転して螺合位置を調整することによりベースプレート4の設置状態を調整し得るように構成されている。なお、この場合、雌ネジ部材15に関しては、本実施例のようにベースプレート4に対して溶接等により直接的に固着してもよいし、雌ネジ部材15を取付板に固着した上、その取付板を介してボルト等によりベースプレート4に固着するようにしてもよい。さらに、本実施例では、ベースプレート4の雌ネジ部材15に対応した位置に貫通孔17を形成し、この貫通孔17を介してベースプレート4の上方から、調整用ボルト16の頂部に形成した溝部や角状穴部、角状突部等からなる係合部18にドライバやボックス等の回動用工具を係合して回転操作を行えるように構成している。また、調整用ボルト16の軸部の中間にも、ナットを溶接したり一部を平板状に潰したり角せぎり等によって係合部19が形成されており、その係合部19にスパナ等の回動用工具を係合して回転操作を行えるように構成している。
【0013】
さらに、本実施例では、前記調整用ボルト16の下端部に対応して、その調整用ボルト16の下端部が当接する前記下部基礎コンクリート等の設置部12に、平板状の受止め部材20を後施工アンカー等の固定手段を用いて固定している。この受止め部材20の介在により、回転操作時における調整用ボルト16の下端部とコンクリート面とのかじり現象等が避けられ、スムーズな調整作業が得られるようになる。
【0014】
図5及び図6は前記調整用ボルト16の下端部の支持に関する実施例を示したものである。この図5及び図6に示した実施例は、前記調整用ボルト16の下端部が回転のみ可能に係合し得る凹部等からなる位置決め手段を形成し、その位置決め手段を介して微調整段階における前記ベースプレート4の水平方向位置を規制し得るように構成したものであり、これによって微調整作業における高さ方向の作業性及び水平方向の位置決め精度を向上したものである。なお、図5に示した実施例は、その位置決め手段として、貫通孔22を形成した係合部材23を採用したものであり、図6に示した実施例は、底板24に円筒部25を溶接して形成したハカマ状の係合部材26を採用したものである。
【0015】
しかして、前記免震装置1の設置作業に当って、先ず前記受止め部材20を免震装置1の設置位置に合わせて後施工アンカー等を用いて下部基礎コンクリート等の設置部12上に固定することにより所定位置にセットし、しかる後、必要に応じて鉄筋の配筋作業等を行う。他方、ベースプレート4に対しては、その下面の所定位置にアンカー部材7や雌ネジ部材15を溶接等により固着し、その雌ネジ部材15に対して調整用ボルト16を螺合するとともに、さらにアンカー部材7に対応したボルト挿通孔13に樹脂製保護キャップ14を施して設置可能な状態に準備する。
【0016】
以上の準備作業が済んだら、次に設置可能な状態に準備された前記ベースプレート4を設置位置に移動し、調整用ボルト16の各下端部が受け止部材20上に位置するように載置する。しかる後、前記貫通孔17を介してベースプレート4の上方から調整用ボルト16の頂部に形成した係合部18にドライバ等の回動用工具を係合して回転操作を行うなり、調整用ボルト16に形成した係合部19にスパナ等の回動用工具を係合して回転操作を行うことにより、それぞれの調整用ボルト16の螺合位置を調整することによりベースプレート4の設置高さや水平状態等の設置状態を調整することになる。
【0017】
前記ベースプレート4に対する設置の準備に際しては、図5及び図6に示した実施例のように、そのベースプレート4の下面側に固着された雌ネジ部材15に螺合した前記調整用ボルト16の下端部に位置決め用の前記係合部材23の貫通孔22あるいは係合部材26の円筒部25を回転可能に嵌入した上、設置部12の所定位置に予め固定した前記受止め部材20上に移動可能に載置する。そして、調整用ボルト16によるベースプレート4の設置状態の調整作業においては、その調整用ボルト16による調整作業に伴ってベースプレート4の水平方向の位置が変動したり、他の理由から水平方向の位置に関する再調整が必要とされる場合も生じることから、最終的な微調整段階に至るまでの間は、前記係合部材23,26を受止め部材20側に対して固定しないで調整作業を進める。この場合、前記貫通孔22あるいは円筒部25には調整用ボルト16の下端部が嵌入されていることから、その調整用ボルト16の移動に追随して係合部材23,26が受止め部材20上を移動することになる。そして、主たる調整作業、すなわちベースプレート4の水平方向の設置位置に関する調整、設置高さに関する調整及び水平状態に関する主調整が完了し、最終的な微調整段階に至った場合には、必要に応じて、再度、下げ振り等を用いて墨出し位置に合わせて水平方向の設置位置に関する最終的な微調整をした上、前記係合部材23,26を受止め部材20に対して溶接等により固着し、かかる状態においてベースプレート4の設置高さや水平状態に関する微調整を行う。このベースプレート4の設置高さや水平状態に関する微調整作業においては、前記係合部材23,26によりベースプレート4が水平方向に移動することは確実に阻止され、所定の設置位置が保持されることから、その作業性が改善されるとともに最終的な作業精度が向上する。そして、以上の微調整が完了した場合には、調整用ボルト16の下端部を、図5の実施例の場合には係合部材23に対して、図6の実施例の場合には係合部材26の円筒部25に対して溶接等により固着することになる。
【0018】
以上のようにして、ベースプレート4の設置位置及び設置状態に関する調整作業及び固定作業が済んだら、そのベースプレート4の周囲に型枠を組立ててコンクリートを打設して設置基礎部6を形成する。その場合、図1に示したように、打設作業を2段階に分け、最初に設置基礎部6の所定の高さまでコンクリートを打設して、固化後その打設上面とベースプレート4との間に無収縮モルタル8を充填することによりベースプレート4の下面の密着性を図ることも有効である。なお、前記調整用ボルト16はその設置基礎部6内に埋設されるので、分解撤去の必要はなく、その作業負担が解消される。しかる後は、従来技術の場合と同様に、前記樹脂製保護キャップ14を外してベースプレート4の上方に免震装置1を載置して固定用ボルト5により締付け固定し、さらに上方のフランジ部3に対して上部側のベースプレート9を挟んで所要数のアンカー部材10を固定して、そのベースプレート9の周囲に型枠を形成してコンクリートを打設することにより上部建物の下部支持部11を形成し、そして、その下部支持部11に対して更に順次躯体を構築することになる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果を得ることができる。
(1)ベースプレートの高さや水平状態等の設置状態に関する調整作業は、調整用ボルトの回転操作だけで可能なことから、その作業性を大幅に改善できるとともに、作業スペースも大幅に低減できる。
(2)しかも、前記調整用ボルトに対して回転可能な位置決め用の係合部材を、水平方向に対して未固定の状態で該調整用ボルトの下部に係合するようにしたので、その係合部材の未固定状態での、ベースプレートの水平方向位置の調整、及び前記係合部材を固定したベースプレートの水平方向の移動を規制した状態での、調整用ボルトによる設置状態に関する微調整を行うことが可能となり、ベースプレートの水平方向位置の調整と共に設置高さや水平状態等の設置状態に関する調整作業を的確に実施することができ、ベースプレートの設置作業に関する作業性を改善できるとともに最終的な設置精度を向上することができる。
(3)ベースプレートの雌ネジ部材に対応した位置に貫通孔を形成し、その貫通孔を介してベースプレートの上方から調整用ボルトを回転操作し得るように構成すれば、作業スペースの広いベースプレートの上部において調整作業が遂行できるので、作業性を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 免震装置の設置完了状態を示した正面図である。
【図2】 本発明の実施例の施工状態を示した正面図である。
【図3】 同実施例の施工状態を示した平面図である。
【図4】 図2中の要部を拡大して示した要部拡大図である。
【図5】 位置決め手段に関する実施例を示した部分拡大図である。
【図6】 位置決め手段に関する他の実施例を示した部分拡大図である。
【符号の説明】
1…免震装置、2,3…フランジ部、4…ベースプレート、5…固定用ボルト、6…設置基礎部、7…アンカー部材、8…無収縮モルタル、9…ベースプレート、10…アンカー部材、11…下部支持部、12…免震装置の設置部、13…ボルト挿通孔、14…保護キャップ、15…雌ネジ部材、16…調整用ボルト、17…貫通孔、18…係合部、19…係合部、20…受止め部材、22…貫通孔、23…係合部材、24…底板、25…円筒部、26…係合部材
Claims (4)
- 免震装置設置用のベースプレートの下面側に雌ネジ部材を設け、該雌ネジ部材に螺合した調整用ボルトを介して前記ベースプレートを支持するとともに、その調整用ボルトを回転して螺合位置を調整することにより、前記ベースプレートの設置状態を調整する免震装置の設置状態調整方法において、前記調整用ボルトに対して回転可能な位置決め用の係合部材を、水平方向に対して未固定の状態で前記調整用ボルトの下部に係合しておき、その係合部材を未固定状態のまま前記ベースプレートの水平方向位置を調整するとともに、前記係合部材を固定して該係合部材を介して前記ベースプレートの水平方向の移動を規制した状態において前記調整用ボルトによる設置状態の微調整を行うようにしたことを特徴とする免震装置の設置状態調整方法。
- 免震装置設置用のベースプレートの下面側に雌ネジ部材を設けるとともに、その雌ネジ部材に螺合可能な調整用ボルトを備え、該調整用ボルトを介して前記ベースプレートを支持した状態において、その調整用ボルトを回転して螺合位置を調整することにより、前記ベースプレートの設置状態を調整し得るように構成するとともに、前記調整用ボルトに対して回転可能な位置決め用の係合部材を、水平方向に対して未固定の状態で前記調整用ボルトの下部に係合し、その係合部材を未固定状態のまま前記ベースプレートの水平方向位置を調整し得るとともに、前記係合部材を固定して該係合部材を介して前記ベースプレートの水平方向の移動を規制した状態において前記調整用ボルトによる設置状態の調整を実施し得るように構成したことを特徴とする免震装置の設置状態調整装置。
- 前記ベースプレートの前記雌ネジ部材に対応した位置に貫通孔を形成し、該貫通孔を介してベースプレートの上方から前記雌ネジ部材に螺合した調整用ボルトを回転して、その螺合位置を調整し得るように構成したことを特徴とする請求項2記載の免震装置の設置状態調整装置。
- 前記雌ネジ部材に螺合した調整用ボルトの適宜位置に係合部を形成し、その係合部に回動用工具を係合して回転することにより、前記調整用ボルトの螺合位置を調整し得るように構成したことを特徴とする請求項2記載の免震装置の設置状態調整装置。
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