JP4142443B2 - モータ用の界磁組立体およびその製造方法 - Google Patents

モータ用の界磁組立体およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は電動機用の界磁組立体に関する。
電動機用の界磁組立体の構成上、界磁組立体のシリンダ上に磁石が保持されていなければならない。例えば、ブラシ式のモータでは、一般的に磁石がステータハウジング上にまたはステータハウジング内の別個の磁束リング(フラックスリング)上に保持されなければならない。通常、これら磁石は金属製の磁束リングまたはステータハウジングに接着される。このことは、一般的に、各磁石を磁束リングまたはステータハウジングに接着することを含むものである。
使用中に磁石が動いてしまうことのないように磁石を金属表面に接着するために、様々な種類の接着剤が使用されている。接着剤の幾つかは満足いくものであり、接着剤の幾つかは他の接着剤よりも良好に作用する。しかし、接着剤が劣化すると、電動機を用いた装置(例えばモータを用いた電動工具等)が落下せしめられると、突然の衝撃により磁石とハウジングまたは磁束リングとの間の接着が破壊されてしまい、磁石がモータ内で移動することができるようになってしまうことがある。また、磁石自体が破壊されてしまうこともある。このような事態が発生すると、モータは機能しなくなってしまう。
より最近では、成型磁石の出現により、磁束リングまたはステータハウジング内に固定部材(アンカー)を提供し、磁束リングまたはステータハウジング上および固定部材周りに磁性材料を射出成型し、成型磁石を磁束リングまたはステータハウジング上に保持することが可能となった。このような固定システムは、2000年1月27日に出願された「磁束リングまたはモータハウジング上に射出成型される磁石用の固定システム」というタイトルの米国特許出願第09/492059号、および2001年1月17日に出願された「磁束リングまたはモータハウジング上に射出成型される磁石用の固定システム」というタイトルの米国特許出願第09/764004号に開示されている。
上述した二つの特許出願に記載された固定システムの欠点は、これらが射出成型された磁性材料を用いることを必要としていることにあり、この磁性材料は一般的に単位磁束当たりの磁性材料が最も高価である。
携帯用バッテリによって作動せしめられる電動工具用の小さいDCモータに通常使用される硬質磁気材料には異なる三つのタイプがある。すなわち、フェライトと、接着されたネオジウム−鉄−ボロンと、焼結されたネオジウム−鉄−ボロンとである(以下、ネオジウム−鉄−ボロンを「Neo」と称す)。後者二つの材料は、高い磁気エネルギを有する硬質磁気材料である(「硬質磁気材料」は永久磁石化できる材料であり、一方、「軟磁性材料」は磁束を有するが永久磁石化できない材料である)。接着Neo磁性材料は、射出成型または圧縮成型可能である。例えばMQ(登録商標)という商品表示でMagnequench社(6435 Scatterfield Road, Anderson, IN 46013-9606)から入手可能な圧縮成型された磁石には、全磁束を大きくした様々な種類、すなわちMQ1、MQ2およびMQ3(登録商標)があり、これらは主にこれらが受けた処理の量およびこれらがプレスされた温度や圧力によって異なる。
磁石のコストパフォーマンスは単位費用(ドル)当たりの磁束(ガウス)によって計測される。一般に、上述した磁性材料の1ドル当たりの磁束は、最も高価なものから最も廉価なものまで以下の順序になっている。すなわち、射出成型された接着式Neo、MQ1Neo、MQ2Neo、MQ3Neo、焼結Neo、フェライトの順である。MQ3Neoおよび焼結Neoの1ドル当たりの磁束は、フェライトのものに非常に近い。
本発明によれば、電気機器の界磁組立体用のシリンダ/磁石組立体は、軟磁性材料から成るシリンダ表面上の固定部材間に磁石を位置決めし、磁石および固定部材周りにプラスチックを成型して磁石をシリンダに繋止することによって形成される。本発明の形態によれば、プラスチックは、磁石を備えたシリンダを射出成型金型内に位置決めし、磁石および固定部材周りにプラスチックを射出成型することによって磁石および固定部材周りに成型される。磁石は硬質磁気材料で形成される。そして、成型処理が完了した後に磁石が完全に磁化される。本発明の形態によれば、電気機器はブラシ式モータであり、シリンダは磁束リングまたはステータハウジングである。本発明の別の形態によれば、電気機器はブラシレスモータであり、シリンダはロータのリングである。本発明の別の形態によれば、電気機器はオルタネータまたはジェネレータであり、シリンダはロータのリングである。
本発明の別の形態によれば、シリンダ/磁石組立体は予め形成された磁石周りにプラスチックを射出成型することによって環状の磁石組立体を形成し、環状の磁石組立体を磁束リングまたはステータハウジング内に組立てることで組立てられる。
本発明の別の形態によれば、固定部材は径方向内側へ延び、その高さは隣り合った固定部材の内端部間の直線距離が磁石の内面の良縁部間の直線距離よりも短くなるように磁石の高さよりも高い。したがって、隣り合った固定部材はこれら固定部材間の磁石がプラスチックの成型中に径方向内側に移動してしまうのを防止する。
本発明の別の形態によれば、磁束を拡散させるために、磁束スプレッダが、磁石、好ましくはMQ磁石のような磁気エネルギ密度が高い磁石の内面に取付けられる。磁束スプレッダは磁石および固定部材周りに成型されるときにこれら磁石および固定部材周りにプラスチックを成型することによって繋止される。
本発明の別の形態によれば、磁石に近接した各固定部材は、固定部材が近接する磁石の対面する端部に近接する第一基部と第二基部とを有する。固定部材は、シリンダの内面から離間され且つ第一基部と第二基部との間で延びるほぼ矩形の部材を有する。固定部材は磁束スプレッダとして適切に寸法決めされる。本発明の形態によれば、各固定部材は、シリンダが巻き作られる打抜き済みブランクを巻くのを容易にするために、少なくとも一つの長さ方向のスプリットを有する。本発明の形態によれば、固定部材の基部がシリンダの内面と交わる位置に孔が設けられ、この孔は磁気チョークとして作用すると共に打抜き済みブランクからシリンダを巻くのを容易にする。
本発明の別の形態によれば、磁石は段状の縁部を有し、磁石の側部に隣接する固定部材は内側に延びるフィンガを有する。フィンガは隣接する磁石の段状縁部を受容する末端部を有する。磁石の内面にはプラスチックの層が成型されないようにプラスチックが成型され、これにより磁石の内面とモータのアーマチュアのロータとの間の空気ギャップが小さくされる。
本発明の別の形態によれば、プラスチックは、磁石の対向する周端の平坦部上であって磁石の内径と外径との間に湯口を位置させることによって成型される。
本発明の別の形態によれば、モータのステータ用のシリンダ/磁石組立体は、シリンダ(例えば磁束リングまたはステータハウジング)内に段付き縁部を有する磁石を挿入し、シリンダ/磁石組立体を射出成型金型内に位置決めし、磁石およびその段付き縁部周りにプラスチックを射出成型してシリンダ内の所定位置に磁石を繋止することによって形成される。本発明の形態によれば、磁石の内面とアーマチュアロータとの間のエアギャップを小さくするために、プラスチックは磁石の内面上に配置されないように成型される。
本発明の別の形態によれば、モータのステータ用のシリンダ/磁石組立体は外側に向かって開いた磁石受容ポケットを有する組立リング内に磁石を挿入することによって形成される。磁石を備える組立リングは、組立リング周りに成型されたシリンダに挿入され、シリンダに組立リングおよび磁石を繋止するようにプラスチックが組立リングおよび磁石周りに成型される。組立リングはプラスチックの成型中に磁石を所定位置に保持する。
本発明の別の形態によれば、モータのステータ用のシリンダ/磁石組立体は、磁石を第一組立リング内に挿入することによって形成される。磁石を備えた第一組立リングはシリンダの一方の端部に挿入される。第二組立リングはシリンダの別の端部に位置決めされ、第一組立リングと係合する。組立リングおよび磁石周りにプラスチックが成型され、組立リングおよび磁石がシリンダに繋止される。組立リングはプラスチックの成型中にシリンダ内の所定位置に磁石を保持する。
本発明の別の形態によれば、モータのステータ用のシリンダ/磁石組立体は、シリンダの内面の磁石ポケット内に磁石を挿入することによって形成される。磁石周りにプラスチックが形成され、磁石がシリンダに繋止される。
本発明の別の形態によれば、モータの一方または両方の端部キャップにある案内機構と係合する案内機構が、プラスチックの成型中にプラスチック成型品の一方または両方の端壁に成型される。
本発明の別の形態によれば、モータのステータ用のシリンダ・磁石組立体はシリンダを有する。組立体は少なくとも一対のN極およびS極を有する。N極およびS極はそれぞれ分布角度を有する。N極の分布角度に亘ってシリンダの内面上に少なくとも一つの磁石が繋止され、S極の分布角度に亘ってシリンダの内面上に少なくとも一つの磁石が繋止される。N極の分布角度とS極の分布角度とは均一でない。
本発明の別の形態によれば、シリンダ・磁石組立体は少なくとも一つのN極およびS極を有する。N極およびS極のそれぞれは、シリンダの内面に繋止される複数の磁石を有する。N極用の磁石の数はS極用の磁石の数と異なる。
本発明の別の形態によれば、モータは上述した本発明の形態の一つまたはそれ以上からなるステータを有する。
本発明の別の形態によれば、動力工具は、本発明の一つまたはそれ以上の上述した形態にかかるモータを備えたハウジングを有する。
本発明の別の形態によれば、より効果的な磁束の分布を行うため、幾つかの小さい磁石、好ましくはMQ磁石のような磁気エネルギ密度の高い磁石が用いられる。
本発明の別の形態によれば、磁束密度を拡散するために、磁石、好ましくはMQ磁石のような磁気エネルギ密度の高い磁石の内面に軟鉄製磁束スプレッダが取付けられ、シリンダの両側に位置決めされた対向する繋止リングによって保持される。
本発明の適応される領域は、後述する発明を実施する最良の形態から明らかとなる。なお、発明を実施する最良の形態および特定の例は、本発明の好適な実施形態を示しているが、例示のみを目的とするものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明は、発明を実施するための最良の形態および図面からより完全に理解されるでああろう。
以下の好適な実施形態の説明は、単なる例示であり、発明、応用例、使用を限定するものではない。
図1には、本発明の動力工具が図示されており、参照番号10で示されている。動力工具10はドリルとして図示されているが、本発明のモータを備えていれば如何なるタイプの動力工具として使用されてもよい。動力工具10はモータ14を包囲するハウジング12を備える。動力源18と共に起動部材16がモータ14に接続されている。動力源18は電源コード(交流)であるか、または動力工具はバッテリ(直流:図示せず)を有してもよい。モータ14は、変速機22とドリルに工具(図示せず)を保持するためのチャック2を備える出力部20に連結される。
モータ14は、ハウジング32と、可撓リング34と、磁石36、38とを備えるステータ組立体30を有する。アーマチュア40は、シャフト42と、薄板46および巻き線48を備えたロータ44と、シャフト42に連結された整流子50とを有する。さらに、モータは端部プレート52および54を有する。端部プレート52は、ピニオン60に連結されたシャフト58の端部を支持するベアリングを有する。ピニオン60は動力工具の出力部の一部である。ブラシ62および64は整流子と協動する。ベアリング70は、シャフト42の回転のバランスをとるための端部キャップに連結される。
電気機器は電気モータ、オルタネータまたはジェネレータである。電気機器用の界磁組立体は、磁場を作り出す電気機器の一部である。ブラシ式の電気機器では、フィールドは通常ステータである。ブラシレス式の電気機器では、フィールドは通常ロータである。
図2〜4では、本発明における電気機器の界磁組立体用のシリンダ/磁石組立体、例えばステータ組立体100について説明している。ステータ組立体100はモータ14において図1のステータ組立体30の代わりに用いられる。ステータ組立体100は、軟磁性材料、例えば冷延鋼材から形成されるシリンダ、例えばステータハウジング102を具備する。ステータハウジング102はその内部に形成された固定部材(アンカー)108を有し、固定部材は例えば内側へ向かって延びる。ステータハウジング102の内面に磁石104が配置され、プラスチック成型品106、例えばリングが磁石104をステータハウジング102に繋止する。ステータ組立体100は、ステータハウジング102の内面105に磁石104を配置した状態でステータハウジング102を射出成型機(図示せず)の金型内に位置決めし、磁石104および固定部材108の周りにプラスチック成型品106を形成するように金型内にプラスチックを射出成型する。このとき、N極109とS極111との間の凹状領域107内にプラスチックが成型されてもよいし、されなくてもよい。磁石104はプラスチック成型品106の部分110とステータハウジング102の内面105との間に挟持される。ここで、プラスチック成型品106の部分110は、モータ14のような交流モータが作動しているときにこれらに加えられる応力および動力工具10が落ちたときにかかる応力に耐えられる程度に十分薄い。プラスチック成型品106を射出成型するのに用いられるプラスチックは、高温ナイロンまたはPPSのような高温プラスチックであるのが好ましい。本プラスチックは、例えば、強磁性体でないナイロン66である。
固定部材108は、後の成型のため、ステータハウジング102内の所定位置に磁石104を位置決めするのに用いられる。磁石104は、例えば、ステータハウジング102の内面105上に配置されたときに磁化されないか、またはステータハウジング102の内面105上の所定位置に磁石104自体を保持するように僅かに磁化される。磁石104は、成型処理の完了後の操作で完全に磁化される。しかし、磁石104はステータハウジング102の内面105上に位置決めされる前に磁化されていてもよい。
図5を参照すると、図2〜4に示した本発明の特徴の変更例が示されている。同様な要素には同様な参照番号が付されている。磁石104は段状の縁部112を有する。プラスチックは、プラスチック成型品105を形成するために磁石104および磁石104の段状縁部112周りに射出成型され、プラスチックは、磁石104の段状の縁部112と協動してステータハウジング102の内面105に対して所定位置に磁石104を保持するようにフィンガ状構造体114を磁石104の各側部に形成する。ここで、プラスチック成型品106とステータハウジング102の内面105との間に磁石104を挟持する必要はなく、よって如何なるプラスチック116をも磁石104の内面118上に配置する必要もない。これにより、磁石104の内面118とロータ44との間に、図2〜4に示した本発明の形態における場合よりも小さなエアギャップが必要とされる。このため、図2〜4に示した発明の形態においては、使用される磁石104は図5に示した形態において使用される磁石104よりも大きな磁束を有することが必要とされる。
次いで図6においては、本発明の形態に関してシリンダ/磁石組立体、例えば磁束リング/磁石組立体200の弧状断面図が示されている。磁束リング/磁石組立体200は、内面206から延びる一対の対面する磁石保持フィンガ204を有する環状磁束リング202を有する。磁束リング202は、例えば冷延鋼材のような軟磁性材料で形成された拡張可能な磁束リングである。複数の磁石208は磁束リング202の内面周りに配置され、このような磁石208の一つは図6に示されたように対面する磁石保持フィンガ204間に保持される。一対の対面する磁石保持フィンガ204に保持された磁石208を備えた磁束リング202は、射出成型機の金型内に挿入され、プラスチック成型品212を形成するように磁石208およびフィンガ204周りにプラスチックが射出成型される。フィンガ204および磁石208の側部と協動するプラスチック成型品212は、磁束リング202の内面206に対して所定位置に磁石208を繋止する。図6は磁石208の内面210上にプラスチックが配置されている様子を示しているが、磁石208をプラスチック成型品212と磁束リング202の内面206との間に挟持させる必要はない。すなわち、磁石208の内面210上にプラスチックの層を配置する必要はない。したがって、図2〜図4に示した本発明の形態における場合よりも磁石208の内面210とロータ44(図1)との間で使用されるエアギャップを小さくすることができる。さらに、磁石208は、例えば、磁束リング202の内面206上に配置された場合に磁化されないか、または僅かに磁化される。
次に図7では、本発明の別の形態で作られているプラスチックリング/磁石組立体300が示されている。プラスチックリング/磁石組立体300は、外面306周りに配置された磁石304を備えた環状プラスチックリング302を有する。このため、プラスチックリング302は、外面306上の突出部分310間に画成された(スロットのような)磁石受容部分308を有し、その中に磁石304が受容される。図7の形態によれば、例えば射出成型によって環状プラスチックリング302が予め形成され、磁石304が磁石受容部分308内に挿入される。ここで、磁石304および突出部分310は、磁石304を所定位置に保持するように相補的な傾斜した縁部を有する。そして、プラスチックリング/磁石組立体300は、ステータハウジング102(図2)のようなステータハウジング内に組み込まれる。図7の他の形態としては、プラスチックリング302は予め形成されず、磁石304が挿入される。むしろ、プラスチックリング/磁石組立体300は磁石304周りにプラスチックを射出成型することによって形成される。プラスチックリング/磁石組立体300は、接着剤によりまたは機械的固定によりステータハウジング102のようなステータハウジング内に繋止される。機械的固定は、例えば、ステータハウジング102内に、図9を参照して後述するバネ状突出部401と同様なバネ状突出部のような、内側に延びる突出部を設けることによって行われる。磁石を僅かに磁化する必要はなく、磁石304は成型処置に次いで完全に磁化される。
磁石(磁石104、208および304)は、予め形成された磁石であり、MQ2、MQ3または焼結されたNeoのような、エネルギ密度が高く磁性の強い磁石であるのが好ましい。本発明の様々な形態により提供される利点は、これら磁石の形成後にこれら磁石が誤差を最適化するために更なる処理を必要としないことにある。一般に、MQ3または焼結Neo磁石は、これらを形成するための焼結処理は精密な形状にならないため、これらが形成された後に最終的な大きさに加工しなければならない。接着剤を用いて磁石を磁束リングやステータハウジングの内面に接着するとき、接着剤による最適な接着を得られるように、磁石の外面を磁束リングまたはステータハウジングの内面と精密に適合させる必要がある。本発明の様々な形態は、プラスチック成型品によって磁石を所定位置に保持することで、磁石を精密に形成する必要性を除去する。プラスチックが磁石の周りに射出成型される本発明の形態によれば、磁石の形成における変化は磁石の周りに流れるプラスチックによってプラスチックの射出成型で対処せしめられる。
本発明の形態は、磁束をより効果的に分布させ、これにより、より小さい磁石を使用することができるようにし、ステータハウジングまたは磁束リング内への磁石の位置決めに関して広い柔軟性を提供する。図2〜4に示したような図示した本発明の形態によれば、八つの磁石104が例示的に使用されており、これら磁石はMQ2、MQ3、または焼結MEO磁石のような磁力のエネルギ密度の高い磁石である。これに関して、八つの磁石104は、スタータ組立体で一般に使用されている二つまたは四つの磁石より小さい磁石である。磁力のエネルギ密度の高い磁石を用いたときより小さい磁石を用いることによって、磁束はより効果的に分布せしめられる。さらに、極毎に一つの極の全長に亘って延びる一つの磁石よりも離間された二つの磁石を用いることで、安いコストで同じ磁束が得られる。これに関連して、極毎に二つの磁石を用いる等、八つ以外の磁石を用いることもできることが理解されよう。
次いで図8〜11では、シリンダ/磁石組立体、例えばMQタイプの磁石のような磁気エネルギ密度の高い磁石と共に構成された、ステータ組立体または永久磁石モータ界磁組立体400が示されている。永久磁石モータ界磁組立体400は環状の磁石戻りリング402のようなシリンダを有し、磁石戻りリング402の内面403周りに磁力エネルギ密度の高い磁石404が配置される。磁石戻りリング402は、磁束リングまたはステータハウジングであり、冷延鋼材のような軟磁性材料で形成される。一つの実施形態によれば、例えばMQ磁石、好ましくはMQ3磁石である四つの磁石404が使用されており、二つの磁石404が磁石戻りリング402の上側(図8の向きにおいて)シリンダ半体407の内面403上に配置され、二つの磁石404が磁石戻りリング402の下側シリンダ半体409の内面403上に配置される。
磁石戻しリング402の上側半体407における二つの磁石404の内面405に対して弧状の磁束スプレッダまたは極部材406が繋止され、磁石戻しリング402の下側半体409における二つの磁石404の内面405に対して金属製の別の磁束スプレッダまたは極部材406が繋止される。一つの実施形態によれば、磁石404および極部材406は以下で詳述するように二つの対面する繋止リング500(図12および図13)によって磁石戻しリング402内に繋止される。また、別の実施形態によれば、磁石404および極部材406は、磁石戻りリング402上の所定位置に磁石404および極部材406を繋止するように磁石404および極部材406周りにプラスチックを射出成型することによって、磁石戻しリング402上に繋止される。
極部材406は、極部材406が貼り付けられる二つの磁石404を覆うような形状とされ、その側部から外側に向かって延びる二つのフランジ408を有する。極部材406は、例えば冷延鋼材または軟鉄のような軟磁性材料で形成され、極部材406が貼り付けられた磁石404によって提供される磁束を拡散させる。
図12および図13を参照すると、繋止リング500は環状基部502と環状基部502から延びるフランジ504、506、508、510、512、514、516および518を有する。二つの繋止リング500は、磁石404および極部材406のフランジの側部が二つの繋止リング500の近接したフランジ間に保持されるように、磁石戻しリング402の両端から磁石戻しリング402内へ挿入される。繋止リング500は、接着剤または物理的固定等によって磁石戻しリング402内に繋止される。物理的固定とは、例えば、磁石戻しリング402に内側に向かって延びる突出部(例えば、バネ突出部401(図9))を設け、これに繋止リング500を保持させることによって行われる。繋止リング500は、例えば成型プラスチックリングである。
磁石繋止リング402および繋止リング500を12時の位置または北向き位置(図8および図12における向き)から時計回りに見ていくと、北東に配置された磁石404が繋止リング500のフィンガ504とフィンガ506との間に保持される。磁石戻しリング402の上側半体407内にある極部材406のほぼ東向きのフランジ408が、繋止リング500のフィンガ506、508間に保持される。磁石戻しリング402の下側半体409内にある極部材406のほぼ東向きのフランジ408が、繋止リング500のフィンガ508、510間に保持される。北東に配置された磁石404が繋止リング500のフィンガ510、512間に保持され、次いで北西に配置された磁石404が繋止リング500のフィンガ512、514間に保持される。磁石戻しリング402の下側半体409内にある極部材406のほぼ西向きのフランジ408が、繋止リング500のフィンガ514と516との間に保持される。磁石戻しリング402の上側半体407内にある極部材406のほぼ西向きのフランジ408がフィンガ516、518間に保持され、北西に位置する磁石404が繋止リング500のフィンガ518と504との間に保持される。
次いで図14〜18には、図4および図6の実施形態の変更例を示す。シリンダ/磁石組立体、例えば磁束リング/磁石組立体600(図8)は拡張可能な磁束リング602を有する。磁束リング602は、例えば冷延鋼材、CRS1006またはCRS1008のような軟磁性材料で形成される。磁束リング602は、例えば、矩形シート状の金属ブランクを打抜き且つ打抜かれたシート状の金属ブランクを巻くことによって形成される。矩形シート状の金属ブランクは、両端にフィンガ604が形成され、且つ磁束リング602を横断して延びると共に離間されて内側に突出する複数の対の固定部材606が形成されるように打抜かれる。固定部材606は、図18に詳細に図示したように、例えば弧状ワイヤ状の扇形部材であり、その表面下に成型中にプラスチックが流通することができる空間607を備える。
磁束リング/磁石組立体600は、さらに離間された対の固定部材606間に配置される磁石608を有する(図15参照)。例えば、磁束リング/磁石組立体600は四つの磁石608を有し、二つの隣り合った磁石608がN極610用であり、別の二つの隣り合った磁石608がS極612用である。磁石608は、例えば、Magnequench社から入手できる34KC2焼結Neo磁石で形成される。
磁束リング/磁石組立体600は、上述した処理によって形成される。磁石608が、拡張可能な磁束リング602の各対の対面する固体部材606間に挿入され、これにより次の成型用に拡張可能な磁束リング602内の所定位置に磁石608が配置される。上述したように、磁石608は、これら磁石608が磁束リング602の内面603上の所定位置に保持されるように、例えば磁化されていないか、或いは僅かに磁化されている。
各磁石608の形状は、矩形であって、且つ磁束リング602の内面603と各磁石608の外面634とが一致するようにその幅方向に湾曲している。したがって、磁石608は例えばシリンダの弧状部分として形成される。
内部に磁石608を備えた磁束リング602は射出成型機の金型内に挿入され、磁束リング602の端部にあるノッチ601によって金型内に正確に配置される。そして、磁石608および固定部材606周りに、さらには固体部材606の下の空間607を通るようにプラスチックが射出成型される。これにより、弧状のプラスチック部分614が、N極610の隣り合った磁石608とこれら磁石に隣接した固定部材とを包囲すると共にこれら磁石に隣接した固体部材606の下方の空間607を通って延び、弧状のプラスチック部分616が、N極612の隣り合った磁石608とこれら磁石に隣接した固定部材606とを包囲すると共にこれら磁石に隣接した固定部材606の下方の空間607を通って延び、これによりプラスチックが固化したときにプラスチックが固定部材と互いにかみ合う。弧状のプラスチック部分614と616との間の間隙617は、プラスチックの壁の厚みを均一にし、且つ磁束リング/磁石組立体600がモータに組み込まれたときに磁束リング/磁石組立体600を通る空気流を強める。また、磁束リング602が拡張したり収縮したりすることができるように、間隙617の一つに磁束リング602のフィンガ604が配置される。各極の隣り合った磁石608間の凹部619は、プラスチックの壁の厚みを均一にし、磁束リング/磁石組立体600を通る空気流を強める。公知なように、成型されるプラスチックの壁の厚みを均一に維持するためには、プラスチックを均一に冷却することが必要である。間隙617および凹部619が無いと、磁石68が配置される磁束リング602の内面603の領域を覆うプラスチックの厚みは、磁石608を覆うプラスチックの厚みよりも厚くなってしまう。
図19〜図21を参照すると、固定部材606は磁石608を径方向内側へ移動させないように有利に使用される。磁石608の側壁620は、水平面622(図20での向きにおいて)に対して垂直である。したがって、磁石608が磁束リング602の固定部材606間に配置された場合に、側壁620は内側へ延びるが、磁束リング602の中心に向かって径方向内側へは延びない。他方、固定部材606は磁束輪舞602の中心に向かって径方向内側へ延びる。磁石608の両側の縁部609は固定部材606と交差し、磁石が径方向内側に移動するのを防止する。このため、固定部材606の高さは、磁石608の高さを僅かに超えている。したがって、間に磁石608を有する隣接した固定部材606の各組の内側端部間の直線距離は、これら固定部材606間の磁石608の内面611の両側の縁部609間の直線距離よりも短い。
磁束リング602の軸線方向において磁石を保持するために、磁束リング602には端部タブ621が設けられ、そのうちの一つのみが図19に示されている。例えば、磁束リング602は各磁石608毎に一つの端部タブ621を有する。磁石608が磁束リング内であって固定部材606間に位置決めされると、磁石608の端部623は端部タブ621に当接し、プラスチックは磁石608の端部623において端部タブ621の反対側に湯口が設けられる。このことは、成型処理前における磁石608および磁束リング602の予備的組立を容易にする。
次いで図22および23には、図19〜図21に関して説明した本発明の変更例を示す。図22に示したように、磁石608の側壁620’は固定部材606の径方向の突出と近接して正号するようにまたは平行に角度が付けられる。各磁石608の径方向内面626の両端部にある平坦部624は磁石608を適切に保持するような大きさとされる。磁石608の側壁620’に角度を付けることにより、鉛直または平坦な側壁620を有する磁石608に比べて磁石608の体積が僅かに減少するため、角度付き側壁620’(図23)を備えた磁石608を有するN極610’の拡散角度636’は、平坦な側壁または鉛直な側壁620を備えた磁石を有するN極610の拡散角度(図19)よりも僅かに大きい。
角度付き側壁620’は、誤差の蓄積を減少させるため、磁石608と固定部材606との間の必要なクリアランスを減少させる。このことは、磁石608の幅が平坦部624よりもタイトな誤差に制御されることによる。磁石608の側壁に角度を付けることにより、誤差の蓄積は、平坦部624および固定部材606の高さから独立して、磁石608の側壁と固定部材606の空間との間である。このことは、磁束リング602内の磁石608の位置の正確性を改善する。
モータの性能を最適化するために、磁石608は磁束リングの内面、例えば磁束リング602の内面603(図14)に当接するのが理想的である。
図24を参照すると、プラスチックが磁石608に対して射出成型金型内に注がれる多数の湯口位置がある。プラスチックは、図24に628で示したように、磁石608の中央に対して湯口が設けられる。別の湯口位置は、磁石608の内径613と外径615との間であり、好ましくは図24に630で示したように磁石608の内径613の直ぐ内側である。
磁石608は径方向内面611の両側に平坦部624が形成され、湯口は図24に632で示したように平坦部624上であって磁石608の内径613と外径615との間に配置されてもよい。平坦部624は、磁石608の内径613と外径615との間に効果的に湯口が位置するように、適切な大きさとされる。
モータの性能を最適化するために、磁石608は磁束リング602の内面603(図14)のような磁束リングの内面に当接するのが理想的である。プラスチックを成型する前に磁石608を僅かに磁化することにより、磁石608はプラスチックの成型中に磁束リング602の内面603に対して当該磁石608自身を保持し、これにより磁石608と磁束リング602の内面603との間にプラスチックが入り込むのが防止されるか、または少なくとも最小限に抑制される。
図25は磁束スプレッダの別の実施形態を示す。シリンダ/磁石組立体、例えば磁束リング/磁石組立体700は、磁束リング702とこの磁束リング内に取付けられた複数の磁石704とを有する。磁束リング702は、例えば冷延鋼材のような軟磁性材料で形成される。磁束リング702は、内側へ延びる複数の固定部材/磁束スプレッダを有する。磁石704は、磁束リング702内に隣り合った固定部材/磁束スプレッダ706の間に磁石704を位置決めし、磁石704および固定部材/磁束スプレッダ706周りにプラスチックを成型して、プラスチック成型体703を形成することによって、磁束リング702に取付けられる。プラスチック成型体703は、磁石704を磁束リング702に繋止する。また、磁石704は、磁束リング702内に位置決めされるときに、磁化されていないか、または僅かに磁化されている。
磁束リング702は、各磁石704に近接して配置された固定部材/磁束スプレッダ706を有するように形成される。磁束リング702は、例えば、シート状の金属ブランクを打抜き、磁束リング702を形成するように打抜かれたシート状の金属を巻くことによって形成される。各固定部材/磁束スプレッダ706は、例えば打抜き操作の一部として形成される。図26を参照すると、各固定部材/磁束スプレッダ706は内側へと延びる弧状の矩形部分であり、打抜かれたシート状の金属ブランク710がシート状の金属ブランクから打抜かれるときに例えば磁束リング702に打ち抜かれる(スタンプされる)。図29に示したように、固定部材/磁束スプレッダ706の上側部分707は、上側部分707の下方に空間709を提供するように磁束リング702から離間せしめられ、成型処理中にはこの空間709を通ってプラスチックが流れる。
固定部材/磁束スプレッダ706は三つの機能を発揮する。第一に、これら固定部材/磁束スプレッダ706はプラスチックの成型操作中に磁石704を位置決めする。第二に、これら固定部材/磁束スプレッダ706は、射出成型操作時にプラスチックが各固定部材/磁束スプレッダ706(その下方も含む)周りに流れるため、プラスチック成型体703を磁束リング702に保持するのを補助する。第三に、これら固定部材/磁束スプレッダ706は、アーマチュア40(図1)のようなモータのアーマチュアによって見られる、より連続した磁界を提供する。固定部材/磁束スプレッダ706は、複数の離間された磁石が一つの極として使用されたときに発生して、アーマチュアのラミネーションにおける高い頻度のロスを引き起こす磁界における不連続性を伸ばす。加えて、固定部材/磁束スプレッダ706は、磁界を分散させて磁束数を減少させるアーマチュアのラミネーションにおける局所的な飽和を減少させる。
各固定部材/磁束スプレッダ706の幅は、磁性的な設計要求(幅および空間)に応じて変更することができる。よって、各固定部材/磁束スプレッダ706は薄くもできまたは幅広くもできる。同様に、各固定部材/磁束スプレッダ706の高さも変更することができる。しかしながら、固定部材/磁束スプレッダ706を幅広くすると、磁束リング702を形成するのに打抜かれたシート状金属を巻いたときに真円度を維持するのが困難になるため製造するのが困難になる。このような問題を回避するために、固定部材/磁束スプレッダ706は、図27に示したように複数の部分706’を形成する等、図27に708で示したようにその幅に亘って不連続であってもよい。打抜かれたシート状の金属ブランク710を巻くことによって磁束リング702が形成されたときに、部分706’は互いに近づき合い、単一の固定部材/磁束スプレッダとして作用する。
あるいは、例えばプラスチック成型体703のようなプラスチック成型体を成型するのに使用されるプラスチックは、強磁性添加物を有してもよい。このようなプラスチックから成型されるプラスチック成型体は磁束スプレッダとしても機能する。
次に図30および図31には、固定部材/磁束スプレッダ706の変更例を示す。図30および図31に示した変更例では、磁束リング702は複数の固定部材/磁束スプレッダ712を有する。固定部材/磁束スプレッダ712は固定部材/磁束スプレッダ706と同じ形状であるが、磁性スプレッダ712が磁束リング702と結合する各磁性スプレッダ712の基端716に孔714を備える。孔714は、磁束リング702を形成するために打抜き済みのシート状の金属ブランクを巻くのを容易にする。また、孔714を有することで、磁束リング702を形成するために打抜き済みのシート状の金属ブランクを巻いたときに、幅広い磁束スプレッダ712においても真円度が維持される。
さらに、孔714は、磁束スプレッダ712の磁気特性を高める。孔714は磁石704が磁石自身と短絡するのを防止する磁気チョークとして作用する。孔714は、各固定部材/磁束スプレッダ712の基端716を磁気飽和718の領域にする。孔714は、固定部材/磁束スプレッダ712を製造しやすく、すなわち磁束リング702を製造しやすくしつつ、磁石704の短絡を最小にする様な大きさとされてもよい。
図32および図33は、同様なチョーク機能を提供するための図27の固定部材/磁束スプレッダ706の修正例を示す。磁束スプレッダ706’が形成されると、磁束スプレッダ706’が磁束リング702と結合する位置において磁束スプレッダ706’の基部720から材料が除去され、チョーク孔722が残される。チョーク孔722は孔714と同様な形態でチョーク機能を提供する。
次に図34および図35には、本発明の別の形態を示す。図34および図35において、シリンダ/磁石組立体、例えばモータ容器(またはステータハウジング)/磁石組立体800は、シリンダ状のステータハウジングまたはモータ容器802と、磁石804と、組立リング806と、組立リング806および磁石804の周りに成型されて組立リング806および磁石804をモータ容器802に繋止するプラスチック成型体808とを有する。モータ容器802は、冷延鋼材のような軟磁性材料で形成される。図34および図35に示した実施形態によれば、モータ容器/磁石組立体80のN極814およびS極816はそれぞれ二つの磁石804を有する。しかしながら、N極814およびS極816は二つ以外の磁石804を有してもよい。また、モータ容器802は、例えば磁束リング(図14)のような磁束リングであってもよい。
組立リング806は、外側に突出するランド812を有する。また、組立リング806は、外側に突出する外側フィンガ818と、それぞれN極814およびS極816用の中央フィンガ820とを有する。図34、35の実施形態によれば、組立リング806はN極814用の二つの磁石ポケット810と、S極816用の二つの磁石ポケット810とを有する。外側フィンガ818はほぼC形状であり、中央フィンガ820は背中合わせとなったほぼC形状である。各C形状の外側フィンガ818は中央フィンガ820の背中合わせのC形状の一方へと開いており、これらの間に一つの磁石ポケット810が画成される。
組立リング806は、例えば、プラスチック成型品808が成型される成型処理によって影響を受けない程度に十分に高い融点を有するプラスチック材料から成型された成型プラスチック製部品である。あるいは、組立リング806は鋳造金属製部品であってもよい。
モータ容器/磁石組立体800の製造において、好ましくは摺動させて嵌合させる(スリップフィット)ことで、組立リング806がモータ容器802内に位置決めされる。そして、磁石804が、磁石ポケット810内に挿入され、磁石804および組立リング806をモータ容器802に繋止するように磁石804および組立リング806周りにプラスチック成型がなされる。モータ容器802および組立リング806は、プラスチック成型品808が成型されるまで磁石804が所定位置に保持されるような寸法とされる。これにより、モータ容器802と磁石804と、組立リング806とを予め組み立てることができるようになり、射出成型でこれらを組み立てる必要がなくなる。組立を容易にし且つ成型前における磁石804の所定位置への配置を補助するために、磁石804を押し付ける保持用隆起部822が組立リング806に設けられる。
組立リング806は、磁石804がモータ容器802内に適切な角度で位置決めされるように、例えば地点826においてキー留めされる。キー留めは、磁石804と組立リング806とプラスチック成型品808とが、成型後にプラスチック成型品808が硬化した後にモータ容器802内で回動するのを防止する。公知なように、射出成型後にプラスチックが硬化するとプラスチックは通常収縮し、プラスチック成型品808は収縮によりモータ容器802から引き出される傾向にあるためである。
地点826におけるキー留めは、各キー828に対応するキー溝830をモータ容器802が有する状態で、例えば外側に突出する一つまたはそれ以上のキー828を有する組立リング806によって行われる。また、モータ容器802がキー828を有し、組立リング806がキー溝830を有してもよい。また、モータ容器802と組立リング806とが、それぞれキー828とキー溝830とを有してもよい。さらに、モータ容器802と組立リング806とがそれぞれ一つまたはそれ以上の対応するキー溝830を有し、モータ容器802および組立リング806の対応するキー溝830にプラスチックを充填することで、キー留めを行ってもよい。しかし、最後の例では、磁石804をモータ容器802内で適切な角度に位置決めすることができない。
予備組立後に、モータ容器802、磁石804および組立リング806は、射出成型金型内に位置決めされ、プラスチックが磁石804および組立リング806周りに射出されて、組立リング806および磁石804をモータ容器802に繋止するプラスチック成型品808が形成される。また、磁石804は、例えば組立リング806上に位置決めされたときに、磁化されていないか、または僅かに磁化されている。
次に図36および図37には、本発明の別の形態を示す。シリンダ/磁石組立体、例えばモータ容器(ステータハウジング)/磁石組立体900は、モータ容器(ステータハウジング)902のようなシリンダと、磁石904と、図34のプラスチック成型品808と同様なプラスチック成型品(分かり易くするために図36には図示せず)と、二つの係合可能な組立リング906とを有する。モータ容器902は、例えば冷延鋼材のような軟磁性材料から形成される。モータ容器902は磁束リング602(図14)のような磁束リングであってもよい。係合可能な組立リング906は、例えば組立リング906および磁石904をモータ容器902に繋止する成型処理によって影響を受けない程度に十分に高い融点を有するプラスチックで形成された成型プラスチック製部品である。
各組立リング906は基部リング907を有し、基部リング907はそこから(モータ容器902に対して)軸線方向に延びる複数の脚部908を備える。組立リング906の各脚部908はフック状の末端部910を有し、フック状の末端部910は、二つの組立リング906が係合したときに別の組立リング906の対応する脚部908の対応するフック状末端部に向かって延びる。したがって、二つの組立リング906の脚部908は非対称のスナップロック928を具備する。組立リング906は例えば同一である。
モータ容器/磁石組立体900は、例えばN極914用に二つの磁石904を、S極用に二つの磁石904を有する。したがって、各組立リング906は、N極914およびS極916にそれぞれ外側磁石保持部912と中央磁石保持部913とを有する。外側磁石保持部912は例えば先端が切り取られたL字状部材であり、組立リング906の基部リング907の内径920に沿って配置された第一脚部918と組立リング906の基部リング907を横断して延びる第二脚部922とを備える。中央磁石保持部913は例えばT字状部材であり、組立リング906の基部リング907の内径920に沿って配置されたT字の頂部924と組立リング906の基部リング907を横断して延びるT字の脚部926とを備える。
なお、N極914およびS極916は二つ以外の数の磁石904を有してもよい。この場合、中央磁石保持部913は、N極914およびS極916それぞれの隣り合った磁石904間に配置される。
モータ容器/磁石組立体900の組立においては、一方の組立リング906がモータ容器902の一方の端部に位置決めされる。そして、磁石904がその組立リング906の基部リング907上であって、外側磁石保持部912と中央磁石保持部913との間に位置決めされる。次いで、第二の組立リング906がモータ容器902の反対側の端部に位置決めされる。第二の組立リング906がモータ容器902内に完全に挿入されたときに、組立リングの脚部908のフック状の末端部910が互いにスナップ留めされ、第一の組立リング906と係合する。
図34に関して説明した理由で、少なくとも一つの組立リング906が地点930においてモータ容器902にキー留めされる。ここで、モータ容器902は一つまたはそれ以上の内側に突出したキー932を有し、組立リング906の少なくとも一方が各キー932用の対応のキー溝934を有する。また、一つまたは両方の組立リングが一つまたはそれ以上のキー932を有し、モータ容器902が対応のキー溝934を有してもよい。また、モータ容器902および少なくとも一方の組立リング906がそれぞれキー932と対応するキー溝934とを有してもよい。さらに、モータ容器902および少なくとも一方の組立リング906が対応のキー溝934を有し、プラスチックの成型中に対応するキー溝にプラスチックを充填して、キー留めを行ってもよい。
まず、成型処理のために、モータ容器902、磁石904および組立リング906の予備組立体を準備する。予備組立体は、例えば射出成型用金型のような金型内に位置決めされ、磁石904および組立リング906をモータ容器902に繋止するように磁石904および組立リング906周りにプラスチックを射出する。例えば、プラスチックは、組立リング906の基部リング907およびモータ容器9802の端部を覆って延びるように成型される。
次に図38には、本発明の別の変更例を示す。例えばモータ容器(ステータハウジング)/磁石組立体1000のようなシリンダ/磁石組立体は、シリンダ状のステータハウジングまたはモータ容器1002のようなシリンダと、磁石1004と、磁石1004周りに成型されて磁石1004をモータ容器1002に繋止するプラスチック成型品1006とを有する。モータ容器1002は、冷延鋼材のような軟磁性材料で形成される。モータ容器1002は、内側表面1010内に磁石受容ポケット1008を有するように、例えば各磁石1004用に一つの磁石受容ポケット1008を有するように形成される。磁石受容ポケット1008は、例えば、モータ容器1002の内面1010に沿って軸線方向に延びる離間された対の隆起部1022を画成する。例えば、離間された隆起部1022はモータ容器1002の軸線方向の全長に亘って延びる。モータ容器1002は、様々な製造処理、例えば押出、延伸、粉末金属を用いて製造される。磁石受容ポケット1008の深さは、磁気漏れを最小限にするように浅くしつつモータ容器1002内に磁石1004の積極的な位置を確定するように深くされる。例えば、プラスチックはモータ容器1002の端部(図示せず)と面一となるように成型される。
成型処理中にプラスチック成型品1006の少なくとも一方の端壁1018に例えば案内機構が形成される。本明細書で使用される場合、案内機構は、プラスチック成型品1006の端壁に形成される一つまたはそれ以上の突出部または凹部であって、シリンダ・磁石組立体1000が使用されているステータに端部プレート52、54(図1)を取付けるときに、シリンダ/磁石組立体1000に対して端部プレート52、54を位置決めするためにモータ用の端部プレート52、54の一方または両方に形成された対応の突出部または凹部と係合するものをいう。なお、端部プレート52、54は、動力工具10の機能的部品、例えばギアケース(図示せず)であってもよい。例えば、プラスチック成型品1006の端壁1018にキー溝1016(図38A)が成型される。例えば、キー溝1016各磁石1004上に成型される。例えば、一つまたはそれ以上のキー溝1016が方向付け目的のために異なる大きさで設けられてもよい。なお、図38Aに示したよりも多い又はそれよりも少ない数のキー溝1016が設けられてもよい。
アーマチュアロータシャフトベアリングを有するモータ用の端部プレート、例えばベアリング56(図1)を有する端部プレート52には、シリンダ・磁石組立体が使用されるステータに端部プレート52が取付けられたときにキー溝1016と係合する対応のキーが形成される。端部プレートの案内機構は、シリンダ/磁石組立体1000に対して端部プレート52、したがってベアリング56をより正確に配置するために、成型された案内機構と係合する。なお、端部プレート52がキー溝を有し、シリンダ/磁石組立体が対応するキーを有してもよい。さらに、複数のキーおよびキー溝が用いられてもよいし、別の案内機構、例えばポストと孔とが用いられてもよい。さらに、シリンダ・磁石組立体のプラスチック成型品の成型案内機構は、本明細書で説明されている本発明の別の実施形態で用いられてもよい。
モータ容器/磁石組立体1000の組立において、磁石1004はモータ容器1002の磁石受容ポケット1008内に位置決めされる。次の成型用にモータ容器1002と磁石1004との予備組立体を創作するために、磁石1004は、モータ容器1002内の所定位置に一時的に接着されるか、またはモータ容器1002に自身を保持するように僅かに磁化される。プラスチックの成型前に磁石1004を僅かに磁化することによって、磁石1004はモータ容器1002の内面1010に対して自身を保持し、磁石1004とモータ容器1002の内面との間にプラスチックが流れ込むのを防止するか、または少なくとも最小にする。
磁石受容ポケット1008は、モータ容器1002上に磁石1004を位置決めし、且つ成型処理中にこれら磁石が側方へ移動するのを防止する。そして、モータ容器1002と磁石1004との予備組立体が例えば射出金型のような金型内に位置決めされ、磁石1004をモータ容器1002に繋止するように磁石1004周りにプラスチックが成型される。
また、モータ容器1002は、モータ容器1002にプラスチック成型品1006を保持するための噛合/キー留め機構を有する。例えば、モータ容器1002は内面1010に形成された少なくとも一つの噛合スロット1012を有する。そして、成型処理中に各噛合スロット1012内にプラスチックが流れ込み、各噛合スロット1012内にプラスチック成型品1006の一部として対応の噛合突出部またはキー1014を形成する。噛合スロット1012内に成型された噛合突出部1014はモータ容器1002内でプラスチック成型品1006が回転するのを防止する。離間された隆起部1022は、モータ容器1002にプラスチック成型品1006を噛合させるように作用する。
シリンダ/磁石組立体1000は、モータの端部プレート52、54(図1)を共に保持するボルト(図示せず)用の貫通孔1024を有する。貫通孔1024はモータ容器1002の内面1010に部分的に形成され、貫通孔1024の残りは成型処理中に形成される。モータ容器1002の内面1010に貫通孔1024を部分的に形成することにより、貫通孔1024とプラスチック成型品1006の内面1026との間に配置されるプラスチックの厚みを、プラスチック成型品1006の成型時にプラスチック成型品1006内に貫通孔1024の全てを形成する場合よりも厚くすることができる。
シリンダ/磁石組立体1000がモータおよび動力工具に組み込まれたときにシリンダ/磁石組立体1000を通過する空気流を増大させるために、例えばプラスチック成型品1006にはスロット1020が形成される。また、スロット1020は、図14に関して上述したような形態で、プラスチックの壁の厚みを均一にすることができる。スロット1020は、例えば、各極の隣り合った磁石1004の間において、および各磁石1004とこの磁石1004に近接する貫通孔1024との間においてプラスチック成型品1006に形成される。
次に図39では、シリンダ/磁石組立体、例えば磁束リング/磁石組立体1100は、磁束リング1102のようなシリンダと、複数の磁石1104とを有する。なお、磁束リング1102は、ステータハウジングまたはモータ容器であってもよい。磁束リングは、冷延鋼材のような軟磁性材料で形成される。シリンダ/磁石組立体1100のN極1106は例えば四つの磁石1104を有し、S極1108も同様である。しかしながら、N極1106およびS極1108は四つ以外の数の磁石1104を有してもよい。磁石1104は、例えば上述したような焼結されたNeo磁石である。
振動およびその結果生じる可聴ノイズを低減するために、N極1106およびS極1108の分布角度または内包角度1110、1112は異なっている。各極の分布角度または内包角度は、各極の外側の磁石の外縁間における弓状の角度である。各磁石1104は、同一体積の磁性材料を有し、例えば同じ大きさである。N極1106およびS極1108の分布角度が異なることにより、可聴ノイズが低減される。この可聴ノイズの低減は、N極1106およびS極1108の分布角度の違いが径方向の力の上下を小さくさせることによる。
径方向の力の上下を小さくすることにより振動が小さくなるが、付加的に且つ永続的に加えられる径方向の力は、モータロータシャフトのベアリングに加わる負荷を増大させる(永続的に加えられる径方向の力は、他方の極の反対側の、一方の極における強い磁界によって加えられる力である)。
次に図40は本発明の別の形態を示す。図40においては、シリンダ/磁石組立体、例えば磁束リング/磁石組立体1120は、磁束リング1122のようなシリンダを有する。磁束リング1122は、冷延鋼材のような軟磁性材料で形成される。なお、磁束リング1122はモータ容器(ステータハウジング)であってもよい。磁束リング/磁石組立体1120のN極1128は複数の磁石1126を有する。磁束リング/磁石組立体1120のS極1130は複数の磁石1126を有する。N極1128の磁石1124の数は、X極1130の磁石1126の数と異なる。磁石1124の磁性材料の全体積が、磁石1126の磁性材料の全体積と等しくなるように、磁石1124および1126の大きさは異なる。N極1128の磁石1124の数とS極1130の磁石1126の数とが異なることにより、N極1128における磁力の分布とS極1130における磁力の分布とは異なる。これにより、力の上下が減少し、可聴ノイズが低減される。N極1128における分布角度1130とS極1130における分布角度1132は例えば同一である。しかし、分布角度1130、1132は上述したように異なるものであってもよい。
次に図41には、ブラシレスの電気機器の界磁組立体、例えばロータのシリンダ/磁石組立体を示す。シリンダ/磁石組立体1200は、冷延鋼材のような軟磁性材料で形成される。シリンダ1202は外面1205から外側に突出する固定部材1208を有する。磁石1204はシリンダ1202の外面1205周りに配置され、プラスチック成型品1206は磁石1204をシリンダ1202に繋止する。シリンダ/磁石組立体1200は、外面1205周りに配置された磁石を備えたシリンダ1202を射出成型機(図示せず)の金型内に位置決めし、その中にプラスチックを射出成型して磁石1204および固定部材1208周りにプラスチック成型品1206を形成することで形成される。固定部材1208は、次の成型のためにシリンダ1202上に磁石1204を位置決めするのに使用される。磁石1204は、例えばシリンダ1202の外面1205上に配置されたときに磁化されていないか、または、所定位置に磁石1204自身を保持するように僅かに磁化される。磁石1204は、その後の操作において完全に磁化される。
図38および図38Aに示した本発明の形態は、ロータにおいて使用するために同様に修正されてもよい。このとき、磁石受容ポケット1008がシリンダ1002の外面に形成され、離間された隆起部1022が上記外面から外側へ突出し、その間に磁石受容ポケットを画成する。例えば、図41を参照すると、離間された隆起部1022は固定部材1208と交換される。そして、磁石1204は、磁石1204周りにプラスチックを成型することによって、磁石受容ポケット内に繋止される。
本発明の説明は、本質的には単なる例示であり、本発明の要点から逸脱することのない変更は本発明の範囲内で可能である。このような変更は、本発明の精神および範囲からの逸脱であるとはみなさない。
本発明の動力工具の断面図である。 本発明の直流モータのステータ用のシリンダ/磁石組立体の斜視図である。 図2のライン3−3に沿った図2のシリンダ/磁石組立体の断面図である。 図3のライン4−4に沿った図3の断面図の弧状部分の図である。 図2のシリンダ/磁石組立体の変更例の弧状部分の図である。 本発明の直流モータ用のステータ組立体の磁束リング/磁石組立体の弧状部分の図である。 本発明の直流モータのステータ組立体用のプラスチックリング/磁石組立体の弧状部分の図である。 本発明のモータのステータ用のシリンダ/磁石組立体の断面図である。 図8のシリンダ/磁石組立体のシリンダの斜視図である。 図8のシリンダ/磁石組立体の磁石の斜視図である。 図8のシリンダ/磁石組立体の磁束スプレッダまたは極部材の斜視図である。 図8のシリンダ/磁石組立体用の繋止リングの断面図である。 図12の繋止リングの斜視図である。 図12および図13の繋止リングを備えた図8のシリンダ/磁石組立体の分解組立図である。 本発明の直流モータのステータ用の磁束リング/磁石組立体の磁束リングの斜視図である。 図14の磁束リングを用いた本発明の直流モータのステータ用の磁束リング/磁石組立体の斜視図である。 図15のライン16−16に沿った磁束リング/磁石組立体の断面図である。 図15の磁束リング/磁石組立体に使用される磁石の斜視図である。 磁束リングの固定部材を通った図14のライン18−18に沿った磁束リングの拡大断面図である。 本発明の直流モータ用のステータのシリンダ/磁石組立体の断面図である。 図19のシリンダ/磁石組立体の磁石の端面図である。 図20の磁石の斜視図である。 図19のシリンダ/磁石組立体の修正例の部分の部分破断断面図である。 本発明の直流モータのステータ用のシリンダ/磁石組立体の断面図である。 本発明の直流モータのステータ用のシリンダ/磁石組立体の断面図であり、プラスチック成型用の湯口位置を示している。 本発明の直流モータ用の磁束リング/磁石組立体の部分の断面図である。 固定部材/磁束スプレッダを備えた図25の磁束リングの部分の斜視図である。 磁束リングの形態に巻かれる打抜かれたブランクの側面図である。 固定部材が一つの長さ方向のスプリットを有している状態にある、図27の打抜かれた金属ブランクから巻かれた磁束リングの部分の端面図である。 図26のライン29−29に沿った側面図である。 固定部材の基礎部分の基部に形成された孔を備える図26の磁束リングの上面図である。 図30の磁束リングの部分の端面図である。 固定部材の基礎部分の基部に形成された孔を備える図28の磁束リングの上面図である。 図32の磁束リングの部分の端面図である。 本発明の直流モータのステータ用のシリンダ・磁石・組立リング組立体の断面図である。 図34の組立リングの斜視図である。 本発明の直流モータのステータ用のシリンダ・磁石・組立リング組立体の斜視図である。 図36の組立リングの斜視図である。 本発明の直流モータのステータ用の磁石ポケットおよび磁石を備えたシリンダの部分の断面図である。 図38の磁石ポケットを備えたシリンダの斜視図である。 直流モータのステータ用のシリンダ・磁石組立体の断面図であり、組立体のS極とN極とが異なる分布角度を有している。 直流モータのステータ用のシリンダ・磁石組立体の断面図であり、組立体のS極とN極とが異なる分布角度を有している。 本発明のブラシレスモータまたはオルタネータのロータ用の界磁の弧状の断面図である。

Claims (5)

  1. 電気機器のスタータ用のシリンダ・磁石組立体の製造方法であって、
    (a)ブランクの表面から上方に延びる固定部材を形成するようにブランクを打抜くことと、ブランクからシリンダを巻作るのを容易にすると共に磁気チョークを提供するために上記固定部材の第一部分および第二部分がシリンダの内面と交わる位置にブランクに孔を打抜くことと、
    (b)上記固定部材が径方向内側に突出した状態で打抜き済みブランクを巻いて上記シリンダを形成することと、
    (c)上記シリンダの内面周りに磁石を位置決めすることと、
    (d)上記磁石を上記シリンダに繋止すべく磁石および固定部材周りにプラスチックを成型することとを具備する製造方法。
  2. 上記ブランクを打ち抜くことは、該ブランクを巻いて磁束リングを形成するのを容易にするために、各固定部材が少なくとも一つの全長に亘るスプリットを有するようにブランクを打ち抜くことを含む、請求項に記載の製造方法。
  3. モータの界磁組立体用のシリンダ・磁石組立体であって、
    (a)固定部材が突出する内面を有するシリンダと、
    (b)複数の磁石であって、これら磁石および固定部材の周りに成型されたプラスチック成型品によって上記シリンダの表面に繋止された磁石とを具備し、
    上記界磁組立体はステータであり、各固定部材は、シリンダの内面から内側に延びる第一及び第二の対面する部分と、第一及び第二の対面する部分間で延び且つシリンダの内面から内側に離間される第三部分とを有し、該第三部分は該第三部分が近接する磁石のほぼ全長に亘ってシリンダを横断するように延び、
    シリンダ及び各固定部材の第一及び第二の部分は、各固定部材の第一部分及び第二部分の基部がシリンダの内面と交わる位置に孔を有し、該孔は磁気チョークとして作用する、シリンダ・磁石組立体。
  4. 請求項に記載のシリンダ・磁石組立体が中に配置されるモータであって、上記ステータ内で回転可能なアーマチュアと、該アーマチュアと共に回転可能であってシャフトを介してアーマチュアに連結される整流子と、該整流子と協動するブラシ組立体とを有するモータ。
  5. 請求項に記載のモータが中に配置される動力工具であって、
    (a)中にモータが配置されるハウジングと、
    (c)動力供給源と、
    (d)上記モータのシャフトに連結された出力部材と、
    (e)上記モータにエネルギを供給および非供給とするために上記モータと上記動力源との間に電気的に接続されたアクチュエータ部材とを具備し、上記モータはエネルギが供給されると上記出力部材を回転させる動力工具。
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