JP3281244B2 - 磁石発電機の回転子 - Google Patents
磁石発電機の回転子Info
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- JP3281244B2 JP3281244B2 JP34599095A JP34599095A JP3281244B2 JP 3281244 B2 JP3281244 B2 JP 3281244B2 JP 34599095 A JP34599095 A JP 34599095A JP 34599095 A JP34599095 A JP 34599095A JP 3281244 B2 JP3281244 B2 JP 3281244B2
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- yoke
- cover
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- rotor
- Prior art date
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
- H02K1/22—Rotating parts of the magnetic circuit
- H02K1/27—Rotor cores with permanent magnets
- H02K1/2786—Outer rotors
- H02K1/2787—Outer rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
- H02K1/2789—Outer rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
- H02K1/2791—Surface mounted magnets; Inset magnets
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁石発電機の回転
子に関し、特に、永久磁石の固定構造の改良に係り、例
えば、オートバイやバギー等の小型車両に搭載する磁石
発電子の回転子に利用して有効なものに関する。
子に関し、特に、永久磁石の固定構造の改良に係り、例
えば、オートバイやバギー等の小型車両に搭載する磁石
発電子の回転子に利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オートバイやバギー等の小型ま
たは特殊車両においては、フェライトマグネット等の永
久磁石(以下、マグネットという。)を利用した磁石発
電機が使用されることがある。
たは特殊車両においては、フェライトマグネット等の永
久磁石(以下、マグネットという。)を利用した磁石発
電機が使用されることがある。
【0003】この種の磁石発電機は、ヨークの内周に複
数個のマグネットが間隔を置かれて固定されている回転
子と、コアの外周に放射状に突設された突極に発電子コ
イルが巻装されている発電子とを備えており、前記回転
子がエンジンに駆動されて発電子の周囲を回転すること
により、発電子コイルにおいて起電力が誘起されるよう
に構成されている。
数個のマグネットが間隔を置かれて固定されている回転
子と、コアの外周に放射状に突設された突極に発電子コ
イルが巻装されている発電子とを備えており、前記回転
子がエンジンに駆動されて発電子の周囲を回転すること
により、発電子コイルにおいて起電力が誘起されるよう
に構成されている。
【0004】このような磁石発電機に使用される回転子
の製造方法の一例として、特開平7−39094号公報
に示されている磁石発電機の回転子の製造方法がある。
この磁石発電機の回転子の製造方法においては、まず、
ヨークの内周に複数個のマグネットが等間隔に配列され
て位置決め治具によりフローティング支持される。この
支持状態で、マグネット群の内側に筒形状のマグネット
カバー(以下、カバーという。)が嵌入される。この嵌
入に伴って、カバーの筒壁が径方向外向きに膨出されて
隣合うマグネット間の空間に第1の膨出部が形成され
る。また、カバーがマグネット群の内側に奥まで嵌入さ
れると、各マグネットのヨーク開口側端面はカバーのヨ
ーク開口側に径方向外向きに突設された外側鍔部によっ
て治具のスプリングに抗して押し下げられた状態になる
ため、各マグネットは軸方向の寸法誤差を吸収された状
態で位置決めされる。この位置決め状態で、カバーのヨ
ーク閉塞壁側に径方向内向きに突設された内側鍔部がヨ
ーク閉塞壁に突設されたかしめ凸部にかしめ着けられて
ヨーク底壁に固定される。次に、カバーの筒壁における
ヨーク閉塞壁端部が径方向外側に膨出加工されて第2の
膨出部が形成される。したがって、各マグネットはカバ
ーに膨出成形された第1膨出部および第2膨出部によっ
て軸方向および周方向を位置規制されるとともに、ヨー
クに固定された状態になる。
の製造方法の一例として、特開平7−39094号公報
に示されている磁石発電機の回転子の製造方法がある。
この磁石発電機の回転子の製造方法においては、まず、
ヨークの内周に複数個のマグネットが等間隔に配列され
て位置決め治具によりフローティング支持される。この
支持状態で、マグネット群の内側に筒形状のマグネット
カバー(以下、カバーという。)が嵌入される。この嵌
入に伴って、カバーの筒壁が径方向外向きに膨出されて
隣合うマグネット間の空間に第1の膨出部が形成され
る。また、カバーがマグネット群の内側に奥まで嵌入さ
れると、各マグネットのヨーク開口側端面はカバーのヨ
ーク開口側に径方向外向きに突設された外側鍔部によっ
て治具のスプリングに抗して押し下げられた状態になる
ため、各マグネットは軸方向の寸法誤差を吸収された状
態で位置決めされる。この位置決め状態で、カバーのヨ
ーク閉塞壁側に径方向内向きに突設された内側鍔部がヨ
ーク閉塞壁に突設されたかしめ凸部にかしめ着けられて
ヨーク底壁に固定される。次に、カバーの筒壁における
ヨーク閉塞壁端部が径方向外側に膨出加工されて第2の
膨出部が形成される。したがって、各マグネットはカバ
ーに膨出成形された第1膨出部および第2膨出部によっ
て軸方向および周方向を位置規制されるとともに、ヨー
クに固定された状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した磁石
発電機の回転子の製造方法においては、カバーの嵌入に
際してマグネットをフローティング支持するためのマグ
ネット位置決め治具をヨーク閉塞壁の下方からマグネッ
トの下面に向けてヨーク閉塞壁に挿通させる必要上、ヨ
ーク閉塞壁に治具挿通孔を開設しなければならないた
め、ヨークの加工工数が多くなるという問題点がある。
発電機の回転子の製造方法においては、カバーの嵌入に
際してマグネットをフローティング支持するためのマグ
ネット位置決め治具をヨーク閉塞壁の下方からマグネッ
トの下面に向けてヨーク閉塞壁に挿通させる必要上、ヨ
ーク閉塞壁に治具挿通孔を開設しなければならないた
め、ヨークの加工工数が多くなるという問題点がある。
【0006】また、磁石発電機の回転子をエンジンのク
ランクシャフトに連結するためのボス部材のフランジが
大径である場合には、カバーの内側鍔部をヨーク底壁に
かしめ着けるに際してヨーク閉塞壁に突設されたかしめ
凸部をヨーク閉塞壁外面側から押さえるかしめ治具を挿
通するための治具挿通孔をフランジに開設する必要が発
生するため、ボス部材の製造が困難になる。
ランクシャフトに連結するためのボス部材のフランジが
大径である場合には、カバーの内側鍔部をヨーク底壁に
かしめ着けるに際してヨーク閉塞壁に突設されたかしめ
凸部をヨーク閉塞壁外面側から押さえるかしめ治具を挿
通するための治具挿通孔をフランジに開設する必要が発
生するため、ボス部材の製造が困難になる。
【0007】本発明の目的は、治具を用いることなくマ
グネットの軸方向のばらつきを吸収した状態で複数個の
マグネットをヨークに固定することができる磁石発電機
の回転子を提供することにある。
グネットの軸方向のばらつきを吸収した状態で複数個の
マグネットをヨークに固定することができる磁石発電機
の回転子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁石発電機
の回転子は、ヨークの底壁とマグネットとの間にマグネ
ットケースが介設されているとともに、マグネットケー
スに突設された各突起が各マグネット毎にそれぞれ押接
されており、マグネットカバーに形成された段付部を軸
方向に弾性変形されて成る蓄力部がマグネットカバーの
マグネットケースを臨む部位に形成されているととも
に、マグネットカバーの内側鍔部に開設された複数個の
固定孔がヨークの底壁に突設された各凸部に固定されて
いることを特徴とする。
の回転子は、ヨークの底壁とマグネットとの間にマグネ
ットケースが介設されているとともに、マグネットケー
スに突設された各突起が各マグネット毎にそれぞれ押接
されており、マグネットカバーに形成された段付部を軸
方向に弾性変形されて成る蓄力部がマグネットカバーの
マグネットケースを臨む部位に形成されているととも
に、マグネットカバーの内側鍔部に開設された複数個の
固定孔がヨークの底壁に突設された各凸部に固定されて
いることを特徴とする。
【0009】また、複数個のプッシュナット部が形成さ
れたプッシュナットリングが前記マグネットカバーに嵌
入されており、このプッシュナットリングの装着によっ
てマグネットカバーの前記段付部が弾性変形されて前記
蓄力部が形成されているとともに、各プッシュナット部
がヨークの前記凸部のそれぞれに嵌入されて係止されて
いることを特徴とする。
れたプッシュナットリングが前記マグネットカバーに嵌
入されており、このプッシュナットリングの装着によっ
てマグネットカバーの前記段付部が弾性変形されて前記
蓄力部が形成されているとともに、各プッシュナット部
がヨークの前記凸部のそれぞれに嵌入されて係止されて
いることを特徴とする。
【0010】前記した手段によれば、マグネットケース
はヨークの底部に挿入され、各マグネットがヨークの側
壁内周面に沿って挿入されて、各マグネットの端面がマ
グネットケースの各突起に当てがわれる。このマグネッ
ト群の内側にマグネットカバーが嵌入されるとともに、
マグネットカバーの内側鍔部がヨークの凸部に固定され
る。マグネットカバーの内側鍔部が固定されるに際し
て、マグネットカバーに形成された段付部が弾性変形さ
れてマグネットカバーに蓄力部が形成されると、マグネ
ットカバーの外側鍔部が各マグネットのヨーク開口側端
面を押すため、各マグネット毎にマグネットケースの各
突起が各マグネットの軸方向のばらつきに対応してそれ
ぞれ押し潰される状態になる。この各マグネット毎の各
突起の押し潰れによって、各マグネットの軸方向の長さ
のばらつきが吸収されるため、複数個のマグネットはヨ
ークの内周にマグネットカバーによって適正に固定され
た状態になる。
はヨークの底部に挿入され、各マグネットがヨークの側
壁内周面に沿って挿入されて、各マグネットの端面がマ
グネットケースの各突起に当てがわれる。このマグネッ
ト群の内側にマグネットカバーが嵌入されるとともに、
マグネットカバーの内側鍔部がヨークの凸部に固定され
る。マグネットカバーの内側鍔部が固定されるに際し
て、マグネットカバーに形成された段付部が弾性変形さ
れてマグネットカバーに蓄力部が形成されると、マグネ
ットカバーの外側鍔部が各マグネットのヨーク開口側端
面を押すため、各マグネット毎にマグネットケースの各
突起が各マグネットの軸方向のばらつきに対応してそれ
ぞれ押し潰される状態になる。この各マグネット毎の各
突起の押し潰れによって、各マグネットの軸方向の長さ
のばらつきが吸収されるため、複数個のマグネットはヨ
ークの内周にマグネットカバーによって適正に固定され
た状態になる。
【0011】特に、マグネットカバーの固定にプッシュ
ナットリングが使用される場合には、プッシュナットリ
ングのヨークの凸部への固定に際して、マグネットカバ
ーに形成された段付部をプッシュナットリングへの押し
下げ力によって弾性変形させて蓄力部を同時に形成する
ことができるため、マグネットカバーのマグネットケー
スとの対向部位に蓄力部を簡単に形成することができ
る。
ナットリングが使用される場合には、プッシュナットリ
ングのヨークの凸部への固定に際して、マグネットカバ
ーに形成された段付部をプッシュナットリングへの押し
下げ力によって弾性変形させて蓄力部を同時に形成する
ことができるため、マグネットカバーのマグネットケー
スとの対向部位に蓄力部を簡単に形成することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
磁石発電子の回転子を示しており、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b線に沿う正面断面図である。図
2はマグネットケースを示しており、(a)は平面図、
(b)は一部省略一部切断正面図、(c)は拡大部分図
である。図3はカバーを示しており、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b線に沿う正面断面図、(c)は
(b)のc部の拡大断面図である。図4はプッシュナッ
トリングを示しており、(a)は平面図、(b)は
(a)のb−b矢視断面図、(c)は(a)のc部の拡
大図、(d)は(c)のd−d矢視断面図である。図5
はプッシュナットリングの装着工程を示しており、
(a)は装着直前の拡大部分断面図、(b)は装着後の
拡大部分断面図である。図6はマグネットケースの突起
の変形作用を説明するための展開部分図である。
磁石発電子の回転子を示しており、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b線に沿う正面断面図である。図
2はマグネットケースを示しており、(a)は平面図、
(b)は一部省略一部切断正面図、(c)は拡大部分図
である。図3はカバーを示しており、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b線に沿う正面断面図、(c)は
(b)のc部の拡大断面図である。図4はプッシュナッ
トリングを示しており、(a)は平面図、(b)は
(a)のb−b矢視断面図、(c)は(a)のc部の拡
大図、(d)は(c)のd−d矢視断面図である。図5
はプッシュナットリングの装着工程を示しており、
(a)は装着直前の拡大部分断面図、(b)は装着後の
拡大部分断面図である。図6はマグネットケースの突起
の変形作用を説明するための展開部分図である。
【0013】本実施形態において、本発明に係る磁石発
電機の回転子はヨークと、複数個のマグネットと、カバ
ー(マグネットカバー)と、マグネットケース(以下、
ケースという。)と、プッシュナットリングとを備えて
いる。
電機の回転子はヨークと、複数個のマグネットと、カバ
ー(マグネットカバー)と、マグネットケース(以下、
ケースという。)と、プッシュナットリングとを備えて
いる。
【0014】ヨーク11は磁性材料により一端面(以
下、上面とする。)が開口し下面が閉塞した略碗形状に
一体形成されており、ヨーク11の円筒形状の側壁12
の下面を閉塞する底壁13にはボス部材挿通孔14が同
心円に開設されている。また、ヨーク11の底壁13に
は一対の小孔15がボス部材挿通孔14の外方位置に開
設されているとともに、大径の円形孔16が複数個(本
実施形態においては6個)、ボス部材挿通孔14の同心
円上において周方向に等間隔に開設されている。さら
に、ヨーク11の底壁13の底面上にはカバーを固定す
るための凸部17が複数個(本実施形態においては6
個)、ボス部材挿通孔14の同心円上において各円形孔
16の間に配されて、底壁13の一部を外面から突き上
げられることにより軸心方向内向き(上向き)に突設さ
れている。各凸部17は後記するカバーの固定孔および
プッシュナット部と嵌合する小径短尺の円柱形状に形成
されている。
下、上面とする。)が開口し下面が閉塞した略碗形状に
一体形成されており、ヨーク11の円筒形状の側壁12
の下面を閉塞する底壁13にはボス部材挿通孔14が同
心円に開設されている。また、ヨーク11の底壁13に
は一対の小孔15がボス部材挿通孔14の外方位置に開
設されているとともに、大径の円形孔16が複数個(本
実施形態においては6個)、ボス部材挿通孔14の同心
円上において周方向に等間隔に開設されている。さら
に、ヨーク11の底壁13の底面上にはカバーを固定す
るための凸部17が複数個(本実施形態においては6
個)、ボス部材挿通孔14の同心円上において各円形孔
16の間に配されて、底壁13の一部を外面から突き上
げられることにより軸心方向内向き(上向き)に突設さ
れている。各凸部17は後記するカバーの固定孔および
プッシュナット部と嵌合する小径短尺の円柱形状に形成
されている。
【0015】ボス部材挿通孔14にはボス部材18がヨ
ーク11の底壁13の外面側から挿入されてかしめ加工
により堅牢に固定されている。すなわち、ボス部材18
は鋼等の大きな機械的強度を有する構造用材料が使用さ
れて、一端部外周上に円形リング形状のフランジ19を
有する略円筒形状に形成されている。ボス部材18の筒
中空部にはテーパ内周面20がフランジ19側に向かっ
て次第に大径になるように途中まで形成されており、テ
ーパ内周面20はエンジンの回転軸(図示せず)のテー
パ外周面とテーパ結合するように設定されている。ま
た、テーパ内周面20の一部にはキー溝21が軸方向に
全長にわたって切設されている。ボス部材挿通孔14の
内周とボス部材18の外周とはセレーション結合部22
によって強固に回り止めされた状態で結合されている。
ボス部材18の外周におけるセレーション結合部22の
フランジ19と反対側の位置には座屈かしめ部23が形
成されており、ヨーク11の底壁13は座屈かしめ部2
3とフランジ19との間で挟み込まれることにより軸方
向の遊動を強固に防止された状態になっている。ボス部
材18のフランジ19には一対の小孔24がヨーク11
の各小孔15に対応されてそれぞれ開設されている。
ーク11の底壁13の外面側から挿入されてかしめ加工
により堅牢に固定されている。すなわち、ボス部材18
は鋼等の大きな機械的強度を有する構造用材料が使用さ
れて、一端部外周上に円形リング形状のフランジ19を
有する略円筒形状に形成されている。ボス部材18の筒
中空部にはテーパ内周面20がフランジ19側に向かっ
て次第に大径になるように途中まで形成されており、テ
ーパ内周面20はエンジンの回転軸(図示せず)のテー
パ外周面とテーパ結合するように設定されている。ま
た、テーパ内周面20の一部にはキー溝21が軸方向に
全長にわたって切設されている。ボス部材挿通孔14の
内周とボス部材18の外周とはセレーション結合部22
によって強固に回り止めされた状態で結合されている。
ボス部材18の外周におけるセレーション結合部22の
フランジ19と反対側の位置には座屈かしめ部23が形
成されており、ヨーク11の底壁13は座屈かしめ部2
3とフランジ19との間で挟み込まれることにより軸方
向の遊動を強固に防止された状態になっている。ボス部
材18のフランジ19には一対の小孔24がヨーク11
の各小孔15に対応されてそれぞれ開設されている。
【0016】ヨーク11の底面の上には図2に示されて
いるケース25が挿入されて回り止めされている。すな
わち、ケース25はナイロン樹脂等の適度な強度および
耐熱性を有する非磁性材料が使用されて一体成形されて
おり、ヨーク11の側壁12の内周に挿入する外径の円
形リング形状に形成されたリング26を備えている。リ
ング26の一端面には隔壁部27が複数本(本実施形態
においては6本)、周方向に等間隔に配されて軸方向に
直角に突設されており、隣合う隔壁部27、27間の区
画によって各マグネット収容室28がそれぞれ形成され
ている。リング26の上側端面である各マグネット収容
室28の底面の上には三角山形状の突起29が複数条
(本実施形態においては3条)宛、周方向に間隔を置か
れて、かつ、リング26の中心に対して放射状に配され
て軸方向直角にそれぞれ突設されており、各突起29の
両脇には屑溜め30がそれぞれ没設されている。リング
26の下面には複数個の回り止め凸部31が周方向に等
間隔に配されて軸方向直角に突設されており、各回り止
め凸部31はヨーク11の底壁13に開設された各回り
止め孔32にそれぞれ嵌合されている。
いるケース25が挿入されて回り止めされている。すな
わち、ケース25はナイロン樹脂等の適度な強度および
耐熱性を有する非磁性材料が使用されて一体成形されて
おり、ヨーク11の側壁12の内周に挿入する外径の円
形リング形状に形成されたリング26を備えている。リ
ング26の一端面には隔壁部27が複数本(本実施形態
においては6本)、周方向に等間隔に配されて軸方向に
直角に突設されており、隣合う隔壁部27、27間の区
画によって各マグネット収容室28がそれぞれ形成され
ている。リング26の上側端面である各マグネット収容
室28の底面の上には三角山形状の突起29が複数条
(本実施形態においては3条)宛、周方向に間隔を置か
れて、かつ、リング26の中心に対して放射状に配され
て軸方向直角にそれぞれ突設されており、各突起29の
両脇には屑溜め30がそれぞれ没設されている。リング
26の下面には複数個の回り止め凸部31が周方向に等
間隔に配されて軸方向直角に突設されており、各回り止
め凸部31はヨーク11の底壁13に開設された各回り
止め孔32にそれぞれ嵌合されている。
【0017】ケース25の各マグネット収容室28には
各マグネット33がそれぞれ収容されており、各マグネ
ット33の外周面はヨーク11の側壁12の内周面に当
接された状態になっている。すなわち、マグネット33
はヨーク11の深さ以下の高さを有し幅方向においてヨ
ーク11の内周に沿って彎曲した円弧形状を有する六面
体に一体成形されている。マグネット収容室28に収容
された状態でマグネット33の両側面は両脇の隔壁部2
7にそれぞれ当接した状態になっており、マグネット3
3は両隔壁部27、27によって周方向を位置決めされ
た状態になっている。また、図6について後述するよう
に、マグネット33の下面はマグネット収容室28の底
面の上に突設された三角山形状の突起29を適度に押し
潰した状態になることより、各マグネット33の軸方向
のばらつきが吸収された状態になっている。
各マグネット33がそれぞれ収容されており、各マグネ
ット33の外周面はヨーク11の側壁12の内周面に当
接された状態になっている。すなわち、マグネット33
はヨーク11の深さ以下の高さを有し幅方向においてヨ
ーク11の内周に沿って彎曲した円弧形状を有する六面
体に一体成形されている。マグネット収容室28に収容
された状態でマグネット33の両側面は両脇の隔壁部2
7にそれぞれ当接した状態になっており、マグネット3
3は両隔壁部27、27によって周方向を位置決めされ
た状態になっている。また、図6について後述するよう
に、マグネット33の下面はマグネット収容室28の底
面の上に突設された三角山形状の突起29を適度に押し
潰した状態になることより、各マグネット33の軸方向
のばらつきが吸収された状態になっている。
【0018】ヨーク11の側壁12の内周面に沿って配
列されたマグネット33群およびケース25の内側には
図3に示されているカバー34が嵌入されている。カバ
ー34は薄鉄板等の金属材料が用いられて絞りプレス加
工によって、マグネット33群が形成する円周内に圧入
する円筒形状に一体成形されている。カバー34の筒壁
35の上端には円形リング形状の外側鍔部36が径方向
に外向きに突設されており、カバー34の筒壁35の下
端には円形リング形状の内側鍔部37が径方向内向きに
突設されている。内側鍔部37の内径はその内側端辺が
両小孔15、15の外側に位置するように設定されてい
る。内側鍔部37における径方向の中間部には固定孔3
8がヨーク11の凸部17群と同数個(本実施形態にお
いては6個)、ヨーク11の凸部17群と整合するよう
にそれぞれ開設されており、固定孔38は凸部17と嵌
合し得るように形成されている。
列されたマグネット33群およびケース25の内側には
図3に示されているカバー34が嵌入されている。カバ
ー34は薄鉄板等の金属材料が用いられて絞りプレス加
工によって、マグネット33群が形成する円周内に圧入
する円筒形状に一体成形されている。カバー34の筒壁
35の上端には円形リング形状の外側鍔部36が径方向
に外向きに突設されており、カバー34の筒壁35の下
端には円形リング形状の内側鍔部37が径方向内向きに
突設されている。内側鍔部37の内径はその内側端辺が
両小孔15、15の外側に位置するように設定されてい
る。内側鍔部37における径方向の中間部には固定孔3
8がヨーク11の凸部17群と同数個(本実施形態にお
いては6個)、ヨーク11の凸部17群と整合するよう
にそれぞれ開設されており、固定孔38は凸部17と嵌
合し得るように形成されている。
【0019】また、内側鍔部37の内周縁には切欠部3
9が複数個(本実施形態においては6個)、略半円形状
に形成されており、各切欠部39はヨーク11の円形孔
16を適宜逃げ得るように設定されている。さらに、内
側鍔部37の内周縁には剛性付与部40が各切欠部39
を含めて全周にわたって曲げ起こし成形されている。こ
の剛性付与部40は絞り加工等によって内側鍔部37の
内周縁部が全周にわたって一定高さに軸方向内向きに曲
げ起こし成形され、後述するカバー34の圧入時に充分
な剛性を付与するようになっている。さらに、カバー3
4の筒壁35にはケース25を臨む部位には段付部41
が断面クランク形状に絞りプレス加工により一体的に成
形されている。
9が複数個(本実施形態においては6個)、略半円形状
に形成されており、各切欠部39はヨーク11の円形孔
16を適宜逃げ得るように設定されている。さらに、内
側鍔部37の内周縁には剛性付与部40が各切欠部39
を含めて全周にわたって曲げ起こし成形されている。こ
の剛性付与部40は絞り加工等によって内側鍔部37の
内周縁部が全周にわたって一定高さに軸方向内向きに曲
げ起こし成形され、後述するカバー34の圧入時に充分
な剛性を付与するようになっている。さらに、カバー3
4の筒壁35にはケース25を臨む部位には段付部41
が断面クランク形状に絞りプレス加工により一体的に成
形されている。
【0020】以上のように構成されたカバー34はヨー
ク11の側壁12における内周面に沿うように配列され
てケース25の各隔壁部27によって位置決めされたマ
グネット33群の内周に嵌入される。この嵌入に伴っ
て、カバー34の筒壁35が全長にわたって径方向外向
きに極僅かに膨出されることにより、隣合うマグネット
33、33間の空間に第1の膨出部(図示せず)が形成
される。つまり、各マグネット33はカバー34の筒壁
35に全長にわたって膨出成形された第1膨出部によっ
て周方向を位置規制されるとともに、ヨーク11の側壁
12の内周に押圧されて固定された状態になる。カバー
34がマグネット33群に挿入される際に、カバー34
の上下端には外側鍔部36および内側鍔部37がそれぞ
れ突設されているため、カバー34に対する押し込み力
は適正に付勢されるとともに、筒壁35の不適正な変形
も防止される。また、内側鍔部37の内側端辺に剛性付
与部40が屈曲成形されているため、内側鍔部37の変
形も防止される。
ク11の側壁12における内周面に沿うように配列され
てケース25の各隔壁部27によって位置決めされたマ
グネット33群の内周に嵌入される。この嵌入に伴っ
て、カバー34の筒壁35が全長にわたって径方向外向
きに極僅かに膨出されることにより、隣合うマグネット
33、33間の空間に第1の膨出部(図示せず)が形成
される。つまり、各マグネット33はカバー34の筒壁
35に全長にわたって膨出成形された第1膨出部によっ
て周方向を位置規制されるとともに、ヨーク11の側壁
12の内周に押圧されて固定された状態になる。カバー
34がマグネット33群に挿入される際に、カバー34
の上下端には外側鍔部36および内側鍔部37がそれぞ
れ突設されているため、カバー34に対する押し込み力
は適正に付勢されるとともに、筒壁35の不適正な変形
も防止される。また、内側鍔部37の内側端辺に剛性付
与部40が屈曲成形されているため、内側鍔部37の変
形も防止される。
【0021】図5(a)に参照されるように、カバー3
4の内側鍔部37がヨーク11の底壁13の直近まで嵌
入されると、カバー34の内側鍔部37に開設された各
固定孔38にヨーク11の各凸部17が挿通された状態
になる。また、カバー34の外側鍔部36は各マグネッ
ト33のヨーク開口側端面に当接した状態になる。
4の内側鍔部37がヨーク11の底壁13の直近まで嵌
入されると、カバー34の内側鍔部37に開設された各
固定孔38にヨーク11の各凸部17が挿通された状態
になる。また、カバー34の外側鍔部36は各マグネッ
ト33のヨーク開口側端面に当接した状態になる。
【0022】マグネット33群の内側に嵌入されたカバ
ー34の内側鍔部37には図4に示されているプッシュ
ナットリング43が装着されている。プッシュナットリ
ング43は鋼板等の高弾性を有する板材が用いられて絞
りプレス加工によって一体成形されており、カバー34
の内側鍔部37の形状に略等しい円形リング形状に形成
されている本体44を備えている。本体44の内周縁に
は略半円形形状の切欠部45が複数個(本実施形態にお
いては6個)、周方向に等間隔に切設されている。ま
た、本体44の径方向の中間部にはプッシュナット部4
6が複数個(本実施形態においては6個)、各切欠部4
5の間にそれぞれ形成されている。プッシュナット部4
6は本体44の一部が切り起こし加工されて成形されて
おり、開口の直径がヨーク11の凸部17よりも若干小
径になるように切り起こしされた切り起こし孔47と、
切り起こし孔47の開口縁辺に周方向に等間隔に配され
て径方向内向きに切り込まれた4条の切り込み孔48
と、切り起こし孔47および切り込み孔48によってそ
れぞれ形成された4枚の係止爪49とから構成されてい
る。
ー34の内側鍔部37には図4に示されているプッシュ
ナットリング43が装着されている。プッシュナットリ
ング43は鋼板等の高弾性を有する板材が用いられて絞
りプレス加工によって一体成形されており、カバー34
の内側鍔部37の形状に略等しい円形リング形状に形成
されている本体44を備えている。本体44の内周縁に
は略半円形形状の切欠部45が複数個(本実施形態にお
いては6個)、周方向に等間隔に切設されている。ま
た、本体44の径方向の中間部にはプッシュナット部4
6が複数個(本実施形態においては6個)、各切欠部4
5の間にそれぞれ形成されている。プッシュナット部4
6は本体44の一部が切り起こし加工されて成形されて
おり、開口の直径がヨーク11の凸部17よりも若干小
径になるように切り起こしされた切り起こし孔47と、
切り起こし孔47の開口縁辺に周方向に等間隔に配され
て径方向内向きに切り込まれた4条の切り込み孔48
と、切り起こし孔47および切り込み孔48によってそ
れぞれ形成された4枚の係止爪49とから構成されてい
る。
【0023】以上のように構成されたプッシュナットリ
ング43はマグネット33群の内側に挿入されたカバー
34の内側鍔部37に、図5に示されているようにして
装着される。すなわち、図5(a)に示されているよう
に、まず、カバー34の内側鍔部37の固定孔38から
上方に突き出たヨーク11の各凸部17にプッシュナッ
トリング43の各プッシュナット部46がそれぞれ整合
される。この状態で、プッシュナットリング43の外周
縁辺はカバー34の段付部41の内側に位置した状態に
なっている。
ング43はマグネット33群の内側に挿入されたカバー
34の内側鍔部37に、図5に示されているようにして
装着される。すなわち、図5(a)に示されているよう
に、まず、カバー34の内側鍔部37の固定孔38から
上方に突き出たヨーク11の各凸部17にプッシュナッ
トリング43の各プッシュナット部46がそれぞれ整合
される。この状態で、プッシュナットリング43の外周
縁辺はカバー34の段付部41の内側に位置した状態に
なっている。
【0024】続いて、図5(b)に示されるように、プ
ッシュナットリング43が全体的にヨーク11の底壁1
3の方向へ底壁13の上面から浮き上がったカバー34
の内側鍔部37と一緒に押し下げられて、各プッシュナ
ット部46が各凸部17にそれぞれ嵌合される。すなわ
ち、プッシュナット部46の切り起こし孔47に凸部1
7が切り起こし方向に下から相対的に圧入される。この
圧入により、プッシュナット部46の各係止爪49が凸
部17の外周に斜め上向きにそれぞれ係止した状態にな
るため、プッシュナット部46は凸部17から上方への
移動を阻止された状態になる。その結果、プッシュナッ
トリング43は全体的に各プッシュナット部46および
凸部17によってヨーク11の底壁13に固定された状
態になるため、カバー34の内側鍔部37はプッシュナ
ットリング43によってヨーク11の底壁13に固定さ
れた状態になる。
ッシュナットリング43が全体的にヨーク11の底壁1
3の方向へ底壁13の上面から浮き上がったカバー34
の内側鍔部37と一緒に押し下げられて、各プッシュナ
ット部46が各凸部17にそれぞれ嵌合される。すなわ
ち、プッシュナット部46の切り起こし孔47に凸部1
7が切り起こし方向に下から相対的に圧入される。この
圧入により、プッシュナット部46の各係止爪49が凸
部17の外周に斜め上向きにそれぞれ係止した状態にな
るため、プッシュナット部46は凸部17から上方への
移動を阻止された状態になる。その結果、プッシュナッ
トリング43は全体的に各プッシュナット部46および
凸部17によってヨーク11の底壁13に固定された状
態になるため、カバー34の内側鍔部37はプッシュナ
ットリング43によってヨーク11の底壁13に固定さ
れた状態になる。
【0025】また、図5(b)に示されているように、
プッシュナットリング43と一緒にカバー34の内側鍔
部37が押し下げられると、カバー34の段付部41が
押し下げて斜め直線状に弾性変形されることにより、カ
バー34の段付部41の部分には蓄力部42が形成され
る。この蓄力部42にはカバー34自体の弾性力が蓄力
された状態になるため、カバー34は各マグネット33
を外側鍔部36を介して強力に押し下げる状態になる。
この押し下げに伴って、各マグネット33の軸方向の長
さの違い(誤差)に応じた押圧力が、各マグネット33
を下から支持しているケース25の各突起29にそれぞ
れ作用するため、図6に示されているように、各マグネ
ット33の軸方向の長さの違いに応じて突起29の尖端
部がそれぞれ押し潰される。すなわち、各マグネット3
3に作用する異なる押圧力に対応して各突起29がそれ
ぞれ適度に押し潰れることにより、各マグネット33の
軸方向のばらつきが自己制御的に吸収されることにな
る。したがって、カバー34は各マグネット33の軸方
向のばらつきに制約されずに、各マグネット33を適正
な状態でヨーク11に固定させることができる。
プッシュナットリング43と一緒にカバー34の内側鍔
部37が押し下げられると、カバー34の段付部41が
押し下げて斜め直線状に弾性変形されることにより、カ
バー34の段付部41の部分には蓄力部42が形成され
る。この蓄力部42にはカバー34自体の弾性力が蓄力
された状態になるため、カバー34は各マグネット33
を外側鍔部36を介して強力に押し下げる状態になる。
この押し下げに伴って、各マグネット33の軸方向の長
さの違い(誤差)に応じた押圧力が、各マグネット33
を下から支持しているケース25の各突起29にそれぞ
れ作用するため、図6に示されているように、各マグネ
ット33の軸方向の長さの違いに応じて突起29の尖端
部がそれぞれ押し潰される。すなわち、各マグネット3
3に作用する異なる押圧力に対応して各突起29がそれ
ぞれ適度に押し潰れることにより、各マグネット33の
軸方向のばらつきが自己制御的に吸収されることにな
る。したがって、カバー34は各マグネット33の軸方
向のばらつきに制約されずに、各マグネット33を適正
な状態でヨーク11に固定させることができる。
【0026】ちなみに、各突起29の押し潰し変形に伴
って発生する屑は各突起29の両脇に没設された屑溜め
30内に収容される。このため、カバー34によるマグ
ネット33のヨーク11に対する固定状態が押し潰し屑
によって変動されることは、未然に防止されることにな
る。
って発生する屑は各突起29の両脇に没設された屑溜め
30内に収容される。このため、カバー34によるマグ
ネット33のヨーク11に対する固定状態が押し潰し屑
によって変動されることは、未然に防止されることにな
る。
【0027】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ヨーク11の底壁13やボス部材18に治具挿通孔
を開設しなくても、カバー34によってマグネット33
の軸方向のばらつきを吸収した状態でマグネット33を
確実に固定することができるため、ヨーク11およびボ
ス部材18の加工工程を簡略化することができる。
ば、ヨーク11の底壁13やボス部材18に治具挿通孔
を開設しなくても、カバー34によってマグネット33
の軸方向のばらつきを吸収した状態でマグネット33を
確実に固定することができるため、ヨーク11およびボ
ス部材18の加工工程を簡略化することができる。
【0028】また、カバー34の段付部41がプッシュ
ナットリング43の装着作業と同時に弾性変形されるこ
とによりカバー34に蓄力部42が形成されるため、カ
バー34を径方向外向きに膨出変形させて第2膨出部を
形成する従来の第2膨出部形成工程に比べて加工方法を
簡略化することができる。したがって、磁石発電機の回
転子の製造方法全体として工程を治具挿通孔の省略とあ
いまって簡略化することができるため、製造コストを大
幅に低減することができる。
ナットリング43の装着作業と同時に弾性変形されるこ
とによりカバー34に蓄力部42が形成されるため、カ
バー34を径方向外向きに膨出変形させて第2膨出部を
形成する従来の第2膨出部形成工程に比べて加工方法を
簡略化することができる。したがって、磁石発電機の回
転子の製造方法全体として工程を治具挿通孔の省略とあ
いまって簡略化することができるため、製造コストを大
幅に低減することができる。
【0029】図7は本発明の他の実施形態である磁石発
電機の回転子を示しており、(a)は平面図、(b)は
(a)のb−b線に沿う正面断面図である。
電機の回転子を示しており、(a)は平面図、(b)は
(a)のb−b線に沿う正面断面図である。
【0030】本実施形態2が前記実施形態1と異なる点
は、ボス部材18に大径のフランジ19Aが形成されて
いる点である。カバー34をヨーク11に固定するため
のプッシュナットリング43は大径のフランジ19Aで
あっても治具を使用しないでヨーク11の各凸部17に
固定することができるため、カバー固定用の治具を挿通
するための治具挿通孔を大径のフランジ19Aに開設し
なくて済む。したがって、大径のフランジ19Aの加工
が複雑になるのを回避することができ、大径のフランジ
19Aを有するボス部材18であっても鍛造加工等によ
って容易に製造することができる。
は、ボス部材18に大径のフランジ19Aが形成されて
いる点である。カバー34をヨーク11に固定するため
のプッシュナットリング43は大径のフランジ19Aで
あっても治具を使用しないでヨーク11の各凸部17に
固定することができるため、カバー固定用の治具を挿通
するための治具挿通孔を大径のフランジ19Aに開設し
なくて済む。したがって、大径のフランジ19Aの加工
が複雑になるのを回避することができ、大径のフランジ
19Aを有するボス部材18であっても鍛造加工等によ
って容易に製造することができる。
【0031】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。
【0032】例えば、前記実施形態においては、プッシ
ュナットリング43の装着作業を利用してカバー34の
段付部41を弾性変形させて蓄力部42を形成させた
が、カバー34の押し下げ作業によって段付部41を変
形させて蓄力部42を形成させてもよい。
ュナットリング43の装着作業を利用してカバー34の
段付部41を弾性変形させて蓄力部42を形成させた
が、カバー34の押し下げ作業によって段付部41を変
形させて蓄力部42を形成させてもよい。
【0033】カバー34の凸部17への固定手段として
は、プッシュナットリング43を使用するに限らず、個
別のプッシュナットを使用してもよいし、熱かしめ加工
を使用してもよい。
は、プッシュナットリング43を使用するに限らず、個
別のプッシュナットを使用してもよいし、熱かしめ加工
を使用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マグネットの軸方向のばらつきを吸収した状態で複数個
のマグネットをヨークに固定することができ、しかも、
ヨークやボス部材に治具挿通孔を開設しなくても済むた
め、複数個のマグネットがヨークの内周に機械的に固定
される磁石発電機の回転子の製造コストを低減すること
ができる。
マグネットの軸方向のばらつきを吸収した状態で複数個
のマグネットをヨークに固定することができ、しかも、
ヨークやボス部材に治具挿通孔を開設しなくても済むた
め、複数個のマグネットがヨークの内周に機械的に固定
される磁石発電機の回転子の製造コストを低減すること
ができる。
【図1】本発明の一実施形態である磁石発電子の回転子
を示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−
b線に沿う正面断面図である。
を示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−
b線に沿う正面断面図である。
【図2】マグネットケースを示しており、(a)は平面
図、(b)は一部省略一部切断正面図、(c)は拡大部
分図である。
図、(b)は一部省略一部切断正面図、(c)は拡大部
分図である。
【図3】カバーを示しており、(a)は平面図、(b)
は(a)のb−b線に沿う正面断面図、(c)は(b)
のc部の拡大断面図である。
は(a)のb−b線に沿う正面断面図、(c)は(b)
のc部の拡大断面図である。
【図4】プッシュナットリングを示しており、(a)は
平面図、(b)は(a)のb−b矢視断面図、(c)は
(a)のc部の拡大図、(d)は(c)のd−d矢視断
面図である。
平面図、(b)は(a)のb−b矢視断面図、(c)は
(a)のc部の拡大図、(d)は(c)のd−d矢視断
面図である。
【図5】プッシュナットリングの装着工程を示してお
り、(a)は装着直前の拡大部分断面図、(b)は装着
後の拡大部分断面図である。
り、(a)は装着直前の拡大部分断面図、(b)は装着
後の拡大部分断面図である。
【図6】マグネットケースの突起の変形作用を説明する
ための展開部分図である。
ための展開部分図である。
【図7】本発明の他の実施形態である磁石発電機の回転
子を示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb
−b線に沿う正面断面図である。
子を示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb
−b線に沿う正面断面図である。
11…ヨーク、12…側壁、13…底壁、14…ボス部
材挿通孔、15…小孔、16…円形孔、17…凸部、1
8…ボス部材、19…フランジ、19A…大径のフラン
ジ、20…テーパ内周面、21…キー溝、22…セレー
ション結合部、23…座屈かしめ部、24…小孔、25
…ケース(マグネットケース)、26…リング、27…
隔壁部、28…マグネット収容室、29…突起、30…
屑溜め、31…回り止め凸部、32…回り止め孔、33
…マグネット、34…カバー、35…筒壁、36…外側
鍔部、37…内側鍔部、38…固定孔、39…切欠部、
40…剛性付与部、41…段付部、42…蓄力部、43
…プッシュナットリング、44…本体、45…切欠部、
46…プッシュナット部、47…切り起こし孔、48…
切り込み孔、49…係止爪。
材挿通孔、15…小孔、16…円形孔、17…凸部、1
8…ボス部材、19…フランジ、19A…大径のフラン
ジ、20…テーパ内周面、21…キー溝、22…セレー
ション結合部、23…座屈かしめ部、24…小孔、25
…ケース(マグネットケース)、26…リング、27…
隔壁部、28…マグネット収容室、29…突起、30…
屑溜め、31…回り止め凸部、32…回り止め孔、33
…マグネット、34…カバー、35…筒壁、36…外側
鍔部、37…内側鍔部、38…固定孔、39…切欠部、
40…剛性付与部、41…段付部、42…蓄力部、43
…プッシュナットリング、44…本体、45…切欠部、
46…プッシュナット部、47…切り起こし孔、48…
切り込み孔、49…係止爪。
Claims (2)
- 【請求項1】 略碗形状のヨークの内周に間隔をおかれ
て配置された複数個のマグネットの内側に筒形状のマグ
ネットカバーが嵌入されており、マグネットカバーの一
端に突設された内側鍔部がヨークの底壁に固定されてい
るとともに、マグネットカバーの他端に突設された外側
鍔部が各マグネットのヨーク開口側端面に押接されてい
る磁石発電機の回転子において、 前記ヨークの底壁と前記マグネットとの間にマグネット
ケースが介設されているとともに、マグネットケースに
突設された各突起が各マグネット毎にそれぞれ押接され
ており、 前記マグネットカバーに形成された段付部を軸方向に弾
性変形されて成る蓄力部がマグネットカバーのマグネッ
トケースを臨む部位に形成されているとともに、前記マ
グネットカバーの内側鍔部に開設された複数個の固定孔
がヨークの底壁に突設された各凸部に固定されているこ
とを特徴とする磁石発電機の回転子。 - 【請求項2】 複数個のプッシュナット部が形成された
プッシュナットリングが前記マグネットカバーに嵌入さ
れているとともに、各プッシュナット部がヨークの前記
凸部のそれぞれに嵌入されて係止されており、このプッ
シュナットリングの各プッシュナット部の装着によって
マグネットカバーの前記段付部が弾性変形されて前記蓄
力部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
磁石発電機の回転子。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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IT96TO001005A IT1289731B1 (it) | 1995-12-11 | 1996-12-10 | Rotore di generatore magnetico |
CN96121664A CN1087514C (zh) | 1995-12-11 | 1996-12-10 | 磁力发电机的转子 |
FR9615165A FR2742274B1 (fr) | 1995-12-11 | 1996-12-10 | Rotor de magneto-generateur |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34599095A JP3281244B2 (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 磁石発電機の回転子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09163651A JPH09163651A (ja) | 1997-06-20 |
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Family
ID=18380392
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CN (1) | CN1087514C (ja) |
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IT (1) | IT1289731B1 (ja) |
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MXPA03007578A (es) * | 2001-02-23 | 2003-12-04 | Black & Decker Inc | Ensamble de campo para un motor y metodo para hacer el mismo. |
CN201118288Y (zh) * | 2007-11-09 | 2008-09-17 | 赖国荣 | 马达磁铁固定结构 |
JP2012120312A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Nippon Densan Corp | 回転電機および回転電機の製造方法 |
CN102820720B (zh) * | 2012-08-14 | 2015-06-10 | 常州至精精机有限公司 | 一种电机转子及其装配方法 |
CN109245351A (zh) * | 2018-10-12 | 2019-01-18 | 台州市金宇机电有限公司 | 一种电动车用轮毂电机 |
CN110445323A (zh) * | 2019-07-31 | 2019-11-12 | 江苏中车电机有限公司 | 大型直驱永磁风力发电机转子制作全过程防变形装置 |
Family Cites Families (5)
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JP2651914B2 (ja) * | 1987-12-23 | 1997-09-10 | 森山工業株式会社 | 磁石発電機の回転子 |
FR2707813B1 (fr) * | 1993-07-16 | 2000-12-29 | Mitsuba Electric Mfg C | Rotor de magnéto-générateur et procédé pour sa fabrication. |
JP2673775B2 (ja) * | 1993-07-16 | 1997-11-05 | 株式会社ミツバ | 磁石発電機の回転子の製造方法 |
JPH0746781A (ja) * | 1993-08-03 | 1995-02-14 | Mitsuba Electric Mfg Co Ltd | 磁石発電機の回転子 |
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- 1996-12-10 IT IT96TO001005A patent/IT1289731B1/it active IP Right Grant
- 1996-12-10 CN CN96121664A patent/CN1087514C/zh not_active Expired - Fee Related
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