JPH04145854A - 磁石発電機の回転子 - Google Patents

磁石発電機の回転子

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JPH04145854A
JPH04145854A JP2264815A JP26481590A JPH04145854A JP H04145854 A JPH04145854 A JP H04145854A JP 2264815 A JP2264815 A JP 2264815A JP 26481590 A JP26481590 A JP 26481590A JP H04145854 A JPH04145854 A JP H04145854A
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magnet
case
magnets
yoke
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Yutaka Nozue
裕 野末
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Mitsuba Corp
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Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁石発電機の回転子に関し、特に、永久磁石
の固定構造の改良に係り、例えば、オートハイやバギー
等の小型または特殊車両に搭載する磁石発電機の回転子
に利用して有効なものに関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の磁石発電機の回転子として、実開昭62
−98473号公報に記載されている磁石発電機の回転
子、がある。
すなわち、この公報に記載され°ζいる磁石発電機の回
転子は、有底円筒形状に形成されているヨークと、この
ヨーク内に嵌入されており、複数本の隔壁部がリングの
上面に周方向に間隔を置いて配されてヨークの開口部方
向に突設されているケースと、このケースの各隔壁部間
に形成された収容室にそれぞれ挿入されているマグネッ
トと、円筒形状に形成されており、このケースおよびマ
グネット群の内側に嵌入されているカバーとを備えてい
る磁石発電機の回転子において、前記リングにおける床
面壁部の外周縁部に第1接着剤受U部が前記ヨークの内
周面と前記マグネットの外向き面との隙間に開口するよ
うに形成されており、また、前記マグネ、トにおける床
面壁部の内周縁側に第2接着剤受は部が、前記マグネッ
1−の内向き面と前記カバーの外周面との隙間に開口す
るように形成されており、この第2接着剤受は部と前記
第1接着剤受レジ部とは互いに隔離され、第1接着剤受
は部の接着剤が前記ヨークとマグネットとの隙間に、第
2接着剤受は部の接着剤が前記マグネットとカバーとの
隙間にそれぞれ浸透して硬化することにより、前記ヨー
クとマグネットとの隙間、および前記マグネットとカバ
ーとの隙間に接着剤層がそれぞれ形成されていることを
特徴とする。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来から、このような磁石発電機の回転子においては、
マグネットを構成する永久磁石として、アルニコやフェ
ライト系の永久磁石が使用されている。
最近、このような磁石発電機の回転子においては、マグ
ネットを構成する永久磁石として、磁気特性(高Tc、
大きい保磁力、高残留磁束密度、高最大エネルギ積)に
優れているサマリウム系(Sm−Co)や、ネオジウム
系(Nd−FeB)等のような所謂希土類金属系の永久
磁石が使用されつつある。
ところが、希土類金属系の永久磁石が使用されて製作さ
れているマグネット(以下、希土類系マグネットという
ことがある。)は、空気中の酸素と反応して酸化され易
く、また、脆くて欠は易い等の問題点がある。そこで、
一般に、このような希土類系マグネットにおいては、酸
化防止や損傷防止のために、その表面に保護膜がエポキ
シ樹脂電着塗装や電気ニッケルめっき処理等のような適
当な手段により被着されている。
しかし、このように保護膜が被着された希土類系マグネ
ットが前述したように構成されている磁石発電機の回転
子に使用される場合、マグネy )はケースの収容室内
において両脇の隔壁部により挟圧され、さらにカバーが
嵌入されて固定されるようになっているため、前記保護
膜が損傷されることがあり、その結果、希土類系マグネ
ットが酸化され易くなるという問題点が招来される。
本発明の目的は、マグネット表面の損傷の発生を確実に
防止することができる回転電機の界磁装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る磁石発電機の回転子は、円筒形状に形成さ
れているヨークと、このヨーク内に嵌入されており、複
数個の収容室が隔壁を挾んで周方向に環状に配されて形
成されているケースと、このケースの各収容室にそれぞ
れ収容されているマグネットとを備えており、前記ケー
スおよびマグネット群が前記ヨークに固定されている磁
石発電機の回転子において、 前記ケースの収容室が前記マグネットよりも大きめに形
成されており、 前記各マグネットはその表面に保護膜がそれぞれ被着さ
れているとともに、各マグネットは前記ケースの収容室
内において接着剤層を介してそれぞれ固定されており、 前記ケースの内周側には磁性材料から成る磁極部材が少
なくとも、各収容室に収容された前記マグネットの腹面
を被覆するように配設されており、また、この磁極部材
の内周側には円筒形状に形成されたカバーが配設されて
いることを特徴とする。
〔作用〕
前記した手段によれば、収容室がマグネットよりも大き
めに形成されているため、マグネットが収容室へ挿入さ
れる際、マグネッ1が収容室の壁面に擦れることはない
。したがって、マグネットの表面が擦れにより損傷され
ることはない。また、マグネットは収容室内において、
その全周がヨーク、ケース、磁極部材およびカバーの鍔
部により被覆されるため、外力により損傷されることも
ない。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例である磁石発電機の回転子を
示す分解斜視図、第2図はその組立状態を示す縦断面図
、第3図はその一部省略一部切断平面図、第4図および
第5図はその組立途中を示す各部分斜視図、第6図、第
7図および第8図は同じく各拡大部分縦断面図、第9図
は同じく一部切断展開図である。
本実施例において、本発明に係る磁石発電機の回転子は
ヨーク11と、複数のマグネット12と、ケース13と
、磁極部材としての複数枚のポールピース14と、カバ
ー15と、押さえリング60とを備えている。
ヨーク11は鉄(Fe)等の磁性材料が用いられて、に
面が開171シ下面が閉塞したイ1底円筒形状に絞りプ
レス加工等により一体成形されており、下面閉塞壁には
、エンジンに直結させるためのボス部16が同心的、に
配されて軸心方向内向きに一体的に突設されている。ま
た、ヨーク11の下面閉塞壁には回転子内に気流を生成
させるための通気孔17がボス16の外側位置にそれぞ
れ穿設されている。通気孔17の外側位置にはケース1
3を回り止めするだめの凸部18が複数個、下面閉塞壁
を外面から突き上げられることにより突設されており、
通気孔17と凸部18とは任意の角度を置いて周方向に
それぞれ配設されている。
ヨーク11の開口端側には、その外周側に薄肉部になっ
た巻かしめ代部19がヨーク11の内周を除去されるこ
とにより形成されており、したがって、巻かしめ代部1
9の内周側にはマグネット12の頂部よりわずかに軸方
向に突出した環状の段差19aが形成されている。そし
て、段差19aと巻かしめ代部19内周面との間には、
断面形状が半円形の環状溝19bが周方向に沿って没設
されている。
マグ7ント12はヨーク1」の深さ以下の高さを有し、
幅方向においてヨーク11の内周に沿って弯曲した円弧
形状を有する略直方体に一体成形されている。マグネッ
ト12における両側の立ち上がり側面23および23は
後記する隔壁部の中心を通る法線についての接線に対し
て直角になるように形成されており、上面24と下面2
5は互いに平行に形成されている。
本実施例においで、マグネット12は、希土類金属系永
久磁石の一例であるネオジウム鉄ポロン(Nd−Fe−
B)iff石が用いられて一体的に形成されている。こ
のマグネット12の表面には酸化防止や損傷防止のため
の保護膜26が全体的に被着されている。この保護膜2
6はエポキシ樹脂等の樹脂、または、ニンケル等の金属
により構成されており、エボギシ樹脂電着塗装や、電気
ニッケルめっき処理等のような適当な手段により、均一
・に薄く被着されている。
ケース13は樹脂等の適度な弾性を有する非磁性材料が
用いられて押出成形法等により一体成形されており、全
体的に前記ヨーク11内に嵌合する略円筒形状に形成さ
れている。ケース13の筒壁30には複数の収容室31
が互いに略等しい位相差で周方向に配列されて形成され
ている。収容室3Iは前記マグネット12の高さと略等
しい高さと、マグネット12の幅および厚さよりも若干
大きめの幅および厚さを有して相似する円弧形状の中空
室に形成されており、その天井面と背面と腹面とはそれ
ぞれ開放されている。また、収容室31の床面壁部32
は互いに隣合って一体的に連結されることにより一連の
リング33を形成している。リング33の下面には複数
個の四部34がそれぞれ没設されており、四部34のそ
れぞれは前記ヨーク11における凸部18のそれぞれに
嵌合するように形成されている。
隣合う収容室31.31間のそれぞれには、各隔壁部3
5が断面正方形の柱形状に立ち上がるように形成されて
おり、隔壁部35の径方向の肉厚はマグネフト12の径
方向の肉厚よりも厚く形成されている。各隔壁部35に
は凸部36が上端の内周側にそれぞれ配されて、隔壁部
35よりも若干小幅で、一定高さに垂直上向きにそれぞ
れ突設されてい゛る。また、隔壁部35には一対の係合
溝37.37が凸部36の両脇下側にそれぞれ配されて
、ケース13の法線に対して適度な傾斜角をもって、垂
直下向きにそれぞれ没設されており、各保合溝37はポ
ールピース14の後記する上側係合爪とそれぞれ係合す
るように構成されている。
他方、ケース13のリング33には係合穴38が複数個
、内周における各収容室31の中央にそれぞれ配されて
、垂直土向きに開口するように形成されており、各係合
穴38はポールピース14の後記する下側係合爪とそれ
ぞれ係合するように構成されている。
磁極部材としてのポールピース14はマクネノ1− ]
 2と同数枚が用意されており、鋼板等の磁性材料から
成る薄板が用いられてプレス加工により、略長方形の板
形状に一体成形されている。ポールピース14はその幅
方向(以下、周方向とする。
)がケース13の内周と路間−・の曲率を有するように
弯曲されており、その大きさが収容室31の腹面開口よ
りも大きくなるように形成されている。
ポールピース14の周□方向の両端部には一対の舌片4
1.41が、高さ方向の−・端(以下、上端とする。)
にそれぞれ配されて、周方向外向きにそれぞれ突設され
ており、両舌片41.41ばケス13の前記凸部36に
内側からそれぞれ当接するように形成されている。また
、ポールピース14におりる両舌片4I、41の下側に
は一対の係合爪42.42が、径方向外側に適度に傾斜
するように折り曲げられて、周方向外向きにそれぞれ突
設されており、両保合爪42.42はケース13の前記
係合溝37にそれぞれ係合するように形成されている。
ポールピースI4の下端辺には下側係合爪43が周方向
の中央に配されて、垂直方向下向きに突設されており、
この下側係合爪43はケース13の前記係合穴38に挿
入自在に形成されている。
押さえリング60は樹脂等の適度な弾性を有する非磁性
材料が用いられて一体成形されており、全体的に前記ケ
ース13の横断面形状と略等しい円形リング形状に形成
されている本体61を備えている。この押さえリング本
体61の内周面には複数個の四部62が、周方向におい
て前記ケース13の各隔壁部35に対応するように配列
されて、径方向内向きにそれぞれ没設されており、各凹
部62はケース13の各隔壁部35の頂部にそれぞれ形
成されている凸部36を嵌入させ得るように構成されて
いる。
カバー15は薄鉄板等が用いられて絞りプレス加工等に
より一体成形されており、全体的には、前記ケース13
の内径と略等しい外径を有する略円筒形状に形成されて
いる。カバー15の本体部である円筒形状部51の下端
には、径方向に内向きに突出した円形リング形状の下側
鍔部52が同心円に形成されており、また、この円筒形
状部51の上端には、径方向に外向きに突出した円形リ
ング形状の上側鍔部53が同心円に形成されている。
次に、前記構成に係る各部品による磁石発電機の回転子
の組立作業を説明することにより、本実施例に係る磁石
発電機の回転子の構成、および、その作用効果を説明す
る。
まず、ヨーク11内にケース13が嵌入される。
このとき、ヨーク11の底壁に隆起されている各凸部1
8にケース13丁面の各四部34がそれぞれ嵌合される
。この凸部18と凹部34との嵌合により、ケース13
はヨーク11に一体回転するように回り止めされること
になる。
ヨーク11内にケース13が嵌入される以前または以後
に、ケース13には複数枚のボールビス14が、各収容
室31にそれぞれ対向するように配されて組み付けられ
る。このとき、第4図および第5図に示されているよう
に、ポールピース14は収容室31の内周側に上方から
押し下げられ、下側係合爪43か収容室31の下側中央
の係合穴38に挿入され、両方の上側係合爪42.42
が収容室31の両側の係合溝37.37にそれぞれ挿入
される。この状態で、ポールピース14の周縁部は収容
室3Iの周縁部とケース13の内周側からオーバラップ
する。また、ポールピース14の両舌片41.41は閉
塞した収容室31の両側に位置する隔壁部35の凸部3
6.36とケース13の内周側からそれぞれ当接する。
したがって、収容室31の腹面開口はポールピース14
により閉塞された状態になる。
続いて、第5図に示されているように、ケース13の各
収容室31にエポキシ樹脂等から成る熱硬化性の接着剤
54が、粘稠状態(ねばねばした状態)でそれぞれ注入
される。接着剤54が注入された後、各収容室31にマ
グネット12が1個宛、1−側聞IIからそれぞれ挿入
されて行く。
このとき、収容室31はマグネット12に対して若干大
きめの相偵形状に形成されているため、マグネット12
が収容室31およびヨーク11の側壁面に擦れることは
ない。したがって、マグネッ)12の表面に被着された
保護膜26がそぎ落されたり、損傷されたりすることは
ない。
しかも、マグネット12が収容室31に挿入されて行く
と、第6図に示されているように、収容室31に注入さ
れた接着剤54がマグネット12と収容室31との間の
隙間に押し出されるようになって浸透されて来るため、
マグネット12の挿入が浸透されて来る接着剤54によ
り潤滑されるとともに、マグネット12の擦れによる損
傷の発生がより一層効果的に防止される。
また、本実施例では、マグネット12の高さよりも高く
なるように隔壁部35の凸部36およびポールピース1
4が形成されているので、マグネット12の挿入により
」二がって来た接着剤44が、収容室31から外部へあ
ふれて流れ出すのは防止されることになる。
そして、各収容室31にマグネノl 12が挿入された
ケース13上に押さえリング60が、各凹部62を各凸
部36を嵌入されて被せ付けられる。
押さえリング60の凹部62にケース13の凸部36が
嵌入されると、隣合う隔壁部35.35間の収容室3I
に挿入されたマグネット12は、ケース13、ポールピ
ース14、押さえリング60およびヨーク11によりそ
の全周を被覆された状態になる。
その後、マグネット12群を被覆したポールビス14お
よび押さえリング60の内側にはカバー15が軽圧入さ
れる。この軽圧入後の状態は、カバー15の円筒形状部
5Iがケース13、ポールピースI4群および押さえリ
ング60の内周面に緊密に接触する程度の状態、である
圧入時、カバー】5の下端および上端には各鍔部52.
43がそれぞれ形成されているため、カバー15が7!
i鉄板により形成されていても、その円筒形状部41に
は充分な剛性が確保されている。
したがって、カバー15のケース13への工大作業は円
滑に、かつ、カバー15の円筒形状部51の外周面がケ
ース13の内周面に全体にわたって均一に密着するよう
に行われることになる。また、カバー15の上下両側鍔
部52.53には、ケース13に圧入する際に生しる押
し込み力、または、圧入に抵抗する反力を付勢するため
の治具を係合させることができるため、圧入に必要な外
力をカバー15の全体にわたって均一に付勢させること
ができ、−層精密な圧入が実現されることになる。
カバー15がケース13、ポールピース14および押さ
えリング60の内周に圧入された状態において、カバー
15の上側鍔部53は押さえリング60の上側端面に当
接した状態になっている。
このとき、各収容室3Iにそれぞれ収容された各マグネ
ット12は、押さえリング60によって被覆された状態
になっている。そして、この押さえリング60の被覆に
より保護されるため、マグネット12群の上面24は、
外力によって損傷されることはない。また、カバー15
は圧入によってケース13の係合穴38外側壁の凸部と
凹凸嵌合することになり、カバーの回り止めが確実にな
る。
この後、ヨーク11の巻かしめ代部19が径方向内向き
に巻かしめ加工されると、巻かしめ代部19が環状溝1
9b近傍を支点として径方向内向きに折曲されるため、
上側鍔部53は巻かしめ部56の内周壁面によって軸方
向下向きに押される。
そして、この巻かしめ部56による押圧力により、マグ
ネット12群、ケースI3および押さえリング60は軸
方向下向きに押され、田−り11内からの抜は出しを確
実に阻止される。また、押さえリング60によってマグ
ネット12の上面24が被覆されているので、ヨーク1
1の巻かしめ代部19によって損傷されることはない。
なお、マグネッ1−12を希土類金属系永久磁石にする
ことにより、その厚さを薄く設定することができるが、
巻かしめ代部19をヨーク11の内周側に形成した場合
、マグネット12を薄くした分、巻かしめ代部19も短
くなり巻かしめ加工しずらくなる。この点、本実施例で
は巻かしめ代部19をヨーク11の外周側に形成するこ
とにより、巻かしめ代部19を長くし、巻かしめ加工性
を向」二することができる。
なお、カバー15の下側鍔部52を圧入後軸方向下向き
に伸展したり、また、スボント溶接またはりヘットを用
いて下側鍔部52とヨーク11の底壁とを固定してもよ
い。
前記巻きかしめ作業以前または以後に、ヨーク11内が
所定の熱架橋反応温度に加熱されることにより、各収容
室31に注入された接着剤54が熱架橋反応によって硬
化される。この接着剤54の硬化によって接着剤層55
が形成され、この接着剤層55によってマグネット12
、ヨーク]l、ポールピースI4およびケース13が接
着された状態になるため、これらは全て一体的に固定さ
れた状態になる。
なお、熱可塑性の接着剤が使用された場合には、接着剤
は自然冷却によっても硬化させることができる。
以上のようにして製造された回転子は、磁石発電機にお
いて発電子(図示せず)の外側に回転するように設備さ
れる。そして、回転子の回転に伴って、各マグネット1
2の磁束が発電子コイルの磁界を切ることにより、発電
子コイルに起電力を惹起させる。このとき、マグネット
12には希土類系の永久磁石が使用されているため、こ
の磁石発電機の回転子による発電効果はきわめて良好に
なる。
しかも、本実施例においては、マグネット12の内側に
、磁性材料から成る磁極部材としてのポールピース14
が配設されているため、次のような作用および効果が奏
される。
(1)  マグネント表面の磁束を発電子のコアに集束
させることができるため、特に実用回転域として頻度の
高い中低速回転域の出力を高めることができる。
(2)  また、ポールピースはコアの役目を果たすの
で、コア突極間の磁気抵抗が減少し、結果的にコイルの
インダクタンスを増加さ−Uることができる。
これにより、高速回転域の出力にレギュレーションがか
かるため、不必要に高速回転域の出力が異常に高まる現
象を防止することができる。その結果、コイルの昇温を
抑えることができ、前記(1)の効果とあいまって発電
機として理想的な出力特性を得ることができる。
(3)  さらに、磁性材料から成る磁極部月としての
ホー 71/ ヒース14の材質や厚さと、ポールピー
スI4の外側に配されるカバー15の材質や厚さ七の組
み合わせを変更調整することにより、インダクタンスを
例えば次のように制御することができる。
なお、tは厚さ(mm)、SPはばね鋼、SUSはステ
ンレス鋼、である。
そして、ポールピースおよびカバーの両方をSUSにし
た試料■の場合でも、2枚での厚みが0゜2〜0.3m
mになるようにプレス成形することは容易であり、従来
例に対しては、磁気抵抗を低減させることができ、イン
ダクタンスを高めることができる。
前記実施例によれば次の効果が得られる。
(I)  マグネットは接着剤が注入されたケースの収
容室に余裕をもって挿入され、かつ、その接着剤が硬化
して成る接着剤層によりマグネット群、ケース、ポール
ピースおよびヨークが一体的に固定されるため、マグネ
ットの表面に被着された保護膜が1員傷されるのを防止
することができる。
(2)  ケースの収容室に収容されたマグネットはそ
の腹面がポールピースとカバーとにより二重に被覆され
ているため、マグネッI・の吸引力による突発的な衝撃
を受けてもマグネン1−が保護されることになる。
(3)磁極部材としてのポールピースを磁性月料を使用
して製作することにより、磁気抵抗を小さくすることが
でき、希土類系永久磁石の高磁力を打効に引き出すこと
ができる。
(4)  ポールピースを磁性材料を使用して製作する
ことにより、磁気回路のインダクタンスを高めることが
できるため、磁石発電機としてレギュレーションの強い
出力特性を得ることができ、レギュレータの大容量化、
コイルの温度上昇を抑えることができる。
第10図は本発明の実施例2である磁石発電機の回転子
を示す分解斜視図、第11図はその組立状態を示す縦断
面図、第12図はその一部省略一部切断平面図、第13
図および第14図はその組立途中を示す各部分斜視図、
である。
本実施例2が前記実施例1と異なる点は、次の通りであ
る。
本実施例2においては、マグネット12の内側に配され
る磁性材料から成る磁極部材として、ポールピースの代
わりにボールプレート(以下、プレートという。)44
が使用されている。このプレー1〜44は略長方形の板
形状に形成されている本体45を備えており、本体45
はケース13の内周と略等しい長さおよび幅に形成され
ている。
本体45の一方の短辺には約半分の幅を有する舌片46
がその中央部に配され、中心線方向外向きに突設されて
おり、この舌片46は後述するように他方の短辺部分に
挟まれるごとにより、自己保持され得るように構成され
ている。プレート本体45の他方の短辺には係合爪47
がフック形状に切り起こされており、この係合爪47は
ケース13の任意の隔壁部35に形成された係合溝48
に係合し得るように構成されている。この保合溝48は
隔壁部35の外周に配されて、上側が開口されており、
上から係合爪47が挿入されるようになっている。また
、プレート本体45の一長辺には係合爪49が複数個、
長さ方向に等間隔に配されて垂直下向きにそれぞれ突設
されており、ごの係合爪49はケース13の係合穴38
にそれぞれ係合し得るように形成されている。
このように構成されているプレート44は、係合爪47
が外向きなるように、かつ、舌片46が外側になるよう
に円筒形状に丸められた状態で、ケース13の内周に当
接され、係合爪47がケース隔壁部35の係合溝48L
こ上から挿入される。
このとき、ケース13の係合穴38のそれぞれに下側係
合爪49のそれぞれが挿入される。係合爪47がケース
隔壁部の保合?V44Bに係合されると、プレート本体
45は舌片46がケース13の内周との間に挾み込まれ
た状態になるため、丸められた状態を維持することにな
る。また、プレート本体45は複数個の係合爪49と係
合穴38との係合により位置決めされる。このようにし
て、プレト44がケース13の内周に組み付けられると
、ケースI3における各収容室31の腹面開口はプレー
ト44により閉塞された状態になる。
その後、プレート441こより腹面が閉塞された収容室
31のそれぞれに接着剤54が注入され、マグネットI
2が各収容室31に挿入される。
次いで、押さ′えリング6oが被せられ、カバー15が
プレート44の内周側に軽圧入され、接着剤54が適宜
硬化されることにより接着剤層55が形成される。
本実施例2によれば、各マグネット12の内周側に磁極
部材としてのブレー1−44が配され、このプレート4
4の内周側にカバー15が配されるため、前記実施例1
と同様の作用効果が奏される。
また、本実施例2においては磁極部材が一枚板のプレー
ト44により、構成されているため、その加工工数、組
付工程を低減することができ、生産性を高めることがで
きる。
〔発明の効果〕      ビ 以上説明したように、本発明によれば、収容室がマグネ
ットよりも大きめに形成されているため、マグネットが
収容室へ挿入される際、マグネットが収容室の壁面に擦
れることはない。したがって、マグネットの表面が擦れ
により損傷されることはない。また、マグネットは収容
室内において、ワク、ケース、磁極部材およびカバーの
鍔部または押さえリングにより被覆されるため、外力に
より損(aされることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である磁石発電機の回転子を
示す分解斜視図、第2圓はその組立状態を示す縦断面図
、第3図はその一部省略一部切断平面図、第4図および
第5図はその組立途中を示す各部分斜視図、第6図、第
7図および第8図は同しく各拡大部分縦断面図、第9図
は同しく一部切断展開図である。 第10図は本発明の実施例2である磁石発電機の回転子
を示す分解斜視図、第11図はその組立状態を示す縦断
面図、第12図はその一部省略一部切断平面図、第13
図および第14図はその組立途中を示す各部分斜視図、
である。 11・・・ヨーク、I2・・・マグネット、13・・・
ケース、14・・・ポールピース(磁極部1,1’)、
15・・・カバー、16・・・ボス、17・・・通気孔
、1日・・・凸部、19・・・巻かしめ代部、19a・
・・段イ」部、19b・・・環状溝、20・・・腹面、
21・・・背面、23・・・側面、24・・・上面、2
5・・・下面、26・・・保護膜、30・・・筒壁、3
1・・・収容室、32・・・底面壁部、33・・・リン
グ、34・・・凹部、35・・・隔壁部、36・・・凸
部、37・・・係合溝、38・・・係合穴、41・・・
舌片、42・・・上側係合爪、43・・・上側係合爪、
44・・・ボールプレート(磁極部材)、45・・・本
体、46・・・舌片、47・・・係合爪、48・・・係
合穴、49・・・係合爪、51・・・円筒形状部、52
・・・下側鍔部、53・・・上側鍔部、54・・・接着
剤、55・・・接着剤層、56・・・巻かしめ部、60
・・・押さえリング、61・・・本体、62・・・凹部
。 代理人 弁理士 梶 原 辰 也 昧

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、円筒形状に形成されているヨークと、このヨーク内
    に嵌入されており、複数個の収容室が隔壁を挟んで周方
    向に環状に配されて形成されているケースと、このケー
    スの各収容室にそれぞれ収容されているマグネットとを
    備えており、前記ケースおよびマグネット群が前記ヨー
    クに固定されている磁石発電機の回転子において、前記
    ケースの収容室が前記マグネットよりも大きめに形成さ
    れており、 前記各マグネットはその表面に保護膜がそれぞれ被着さ
    れているとともに、各マグネットは前記ケースの収容室
    内において接着剤層を介してそれぞれ固定されており、 前記ケースの内周側には磁性材料から成る磁極部材が少
    なくとも、各収容室に収容された前記マグネットの腹面
    を被覆するように配設されており、 また、この磁極部材の内周側には円筒形状に形成された
    カバーが配設されていることを特徴とする磁石発電機の
    回転子。 2、前記磁極部材は、略長方形の板形状に形成され、幅
    方向に弯曲されている複数枚のポールピースから構成さ
    れており、各ポールピースは前記ケースの内周側に前記
    マグネットの腹面を被覆するようにそれぞれ配設されて
    いるとともに、その一部がケースの一部に係合されるこ
    とにより位置決めされていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の磁石発電機の回転子。 3、前記磁極部材は、前記ケースの内周と略等しい長さ
    および幅を有する略長方形の板形状に形成されているポ
    ールプレートから構成されており、このプレートは前記
    ケースの内周側に当接するように巻き付けられていると
    ともに、その周方向の少なくとも一端部がケースの一部
    に係合されることにより円筒形状に形成されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁石発電機の
    回転子。
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