JPH0491645A - 回転電機の界磁装置 - Google Patents

回転電機の界磁装置

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JPH0491645A
JPH0491645A JP2205714A JP20571490A JPH0491645A JP H0491645 A JPH0491645 A JP H0491645A JP 2205714 A JP2205714 A JP 2205714A JP 20571490 A JP20571490 A JP 20571490A JP H0491645 A JPH0491645 A JP H0491645A
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magnet
yoke
case
cover
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Takashi Seki
隆 関
Yutaka Nozue
裕 野末
Nobuyuki Hosoya
細谷 信行
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転電機の界磁装置に関し、特に、永久磁石
の固定構造の改良に係り、例えば、オートハイやバギー
等の小型または特殊車両に搭載する磁石発電機の回転子
や、電動モータの固定子に利用して有効なものに関する
〔従来の技術〕
従来、この種の回転電機の界磁装置として、実開昭62
−98473号公報に記載されている磁石発電機の回転
子、がある。
すなわち、この公報に記載されている磁石発電機の回転
子は、有底円筒形状に形成されているヨークと、このヨ
ーク内に嵌入されており、複数本の隔壁部がリングの上
面に周方向に間隔を置いて配されてヨークの開口部方向
に突設されているケースと、このケースの各隔壁部間に
形成された収容室にそれぞれ挿入されているマグネット
と、円筒形状に形成されており、このケースおよびマグ
ネット群の内側に嵌入されているカバーとを備工ている
磁石発電機の回転子において、前記リングにおける床面
壁部の外周縁部に第1接着剤受は部が前記ヨークの内周
面と前記マグネットの外向き面との隙間に開口するよう
に形成されており、また、前記マグネットにおける床面
壁部の内周縁側に第2接着剤受は部が、前記マグネット
の内向き面と前記カバーの外周面との隙間に開口するよ
うに形成されており、この第2接着剤受は部と前、記第
1接着剤受は部とは互いに隔離され、第1接着剤受は部
の接着剤が前記ヨークとマグネットとの隙間に、第2接
着剤受は部の接着剤が前記マグ矛ソトとカバーとの隙間
にそれぞれ浸透して硬化することにより、前記ヨークと
マグネットとの隙腓および前記マグ7・7トとカバーと
の隙間に接着剤層がそれぞれ形成されていることを特徴
とする。
〔発明が解決しようとする課題〕 従来から、このような磁石発電機の回転子においては、
マグネットを構成する永久磁石として、アルニコやフェ
ライト系の永久磁石が使用されている。
最近、このような磁石発電機の回転子においては、マグ
ネットを構成する永久磁石として、磁気特性(高Tc、
大きい保磁力、高残留磁束密度、高最大エネルギ積)に
優れているサマリウム系(Sm−Co)や、ネオジウム
系(Nd−FeB)等のような所謂希土類金属系の永久
磁石が使用されつつある。
ところが、希土類金属系の永久磁石が使用されて製作さ
れているマグネット(以下、希土類系マグネットという
ことがある。)は、空気中の酸素と反応して酸化され易
く、また、跪くで欠は易い等の問題点がある。そこで、
一般に、このような希土類系マグネットにおいては、酸
化防止や損傷防止のために、その表面に保護膜がエポキ
シ樹脂電着塗装や電気二ンケルめっき処理等のような適
当な手段により被着されている。
しかし、このように保護膜が被着された希土類系マグネ
ットが前述したように構成されている磁石発電機の回転
子に使用される場合、マグ7ツトはケースの収容室内に
おいて両脇の隔壁部により挟圧され、さらにカバーが嵌
入されて固定されるようになっているため、前記保護膜
が損傷されることがあり、その結果、希土類系マグネッ
トが酸化され易くなるという問題点が招来される。
本発明の目的は、マグネット表面の損傷の発生を確実に
防止することができる回転電機の界磁装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る回転電機の界磁装置は、円筒形状に形成さ
れているヨークと、このヨーク内に嵌入されており、複
数個の収容室が隔壁を挟んで周方向に環状に配されて形
成されているケースと、このケースの各収容室にそれぞ
れ収容されているマグネットとを備えており、前記ケー
スおよびマグぶアト群が前記ヨークに固定されている回
転電機の界磁装置において、 前記ケースの収容室が前記マグネ・ノドよりも大きめに
形成されているとともに、この収容室に腹面壁が前記マ
グネットの腹面を被覆するように一体的に形成されてお
り、 前記各マグネットはその表面に保護膜がそれぞれ被着さ
れているとともに、各マグネットは前記ケースの収容室
内において接着剤層を介してそれぞれ固定されており、 また、前記ケースの内周側には円筒形状に形成されたカ
バーが圧入されているとともに、このカバーの一端側に
径方向外向きに一体的に突設された鍔部が、前記ケース
の一端面に前記収容室の開口を閉塞するように当接され
ていることを特徴とする。
〔作用〕
前記した手段によれば、収容室がマグネットよりも大き
めに形成されているため、マグネットが収容室へ挿入さ
れる際、マグネットが収容室の壁面に擦れることはない
、したがって、マグネットの表面が擦れにより損傷され
ることはない。また、マグネットは収容室内において、
その全周がヨーク、ケースおよびカバーの鍔部により被
覆されるため、外力により損傷されることもない。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例である磁石発電機の回転子を
示す分解斜視図、第2図はその組立状態を示す縦断面図
、第3図はその一部省略一部切断平面図、第4図、第5
図および第6図はその組立途中を示す各拡大部分縦断面
図、第7図は同じく一部切断展開図である。
本実施例において、本発明に係る磁石発電機の回転子は
ヨーク11と、複数のマグネット12と、ケース13と
、カバー15とを備えている。
ヨーク11は鉄(Fe)等の磁性材料が用いられて、上
面が開口し下面が閉塞した有底円筒形状に絞りプレス加
工等により一体成形されており、下面閉塞壁には、エン
ジンに直結させるためのボス部16が同心的に配されて
軸心方向内向きに一体的に突設されている。また、ヨー
ク11の下面閉塞壁には回転子内に気流を生成させるた
めの通気孔17がボス16の外側位置にそれぞれ穿設さ
れている。通気孔17の外側位置にはケース13を回り
止めするための凸部18が複数個、下面閉基壁を外面か
ら突き上げられることにより突設されており、通気孔1
7と凸部18とは任意の角度を置いて周方向にそれぞれ
配設されている。
本実施例においては、マグネット群およびケスを固定す
るのにヨーク11の開口端部に通常形成される巻かしめ
代部は形成されていない。
マグネット12はヨーク11の深さに対して半分程度の
高さを有し、幅方向においてヨーク11の内周に沿って
弯曲した円弧形状を有する略直方体に一体成形されてい
る。マグネット12における両側の立ち上がり側面23
および23は後記する隔壁部の中心を通る法線について
の接線に対して直角になるように形成されており、上面
24と下面25は互いに平行に形成されている。
本実施例において、マグネット12は、希土類金属系永
久磁石の一例であるネオジウム鉄ボロン(Nd−Fe−
B)磁石が用いられて一体的に形成されている。このマ
グネット12の表面には酸化防止や損傷防止のための保
護膜26が全体的に被着されている。この保護膜26は
エポキシ樹脂等の樹脂、または、ニッケル等の金属によ
り構成されており、エポキシ樹脂電着塗装や、電気ニッ
ケルめっき処理等のような適当な手段により、均一に薄
く被着されている。
ケース13は樹脂等の適度な弾性を有する非磁性材料が
用いられて押出成形法等により一体成形されており、全
体的に前記ヨーク11内に嵌合する略円筒形状に形成さ
れている。ケース13の筒壁30には複数の収容室31
が互いに略等しい位相差で周方向に配列されて形成され
ている。収容室31は前記マグネット12の高さと略等
しい高さと、マグネット12の幅および厚さよりも若干
大きめの幅および厚さを有して相似する円弧形状の中空
室に形成されており、その天井面と背面とはそれぞれ開
放されている。また、収容室31の床面壁部32は互い
に隣合って一連のリング33を形成している。リング3
3の下面には複数個の凹部34がそれぞれ没設されてお
り、凹部34のそれぞれは前記ヨーク11における凸部
18のそれぞれに嵌合するように形成されている。
隣合う収容室31.31間のそれぞれには、各隔壁部3
5が断面正方形の柱形状に立ち上がるように形成されて
おり、隔壁部35の径方向の肉厚はマグネット12の径
方向の肉厚よりも厚く形成されている。隔壁部35のそ
れぞれには断面略半円形状の縦溝37が、高さ方向(軸
心方向)の全長にわたって一定幅一定深さに没設されて
いる。
また、隣合う隔壁部35.35間には腹面壁38が、各
収容室3Iの腹面を被覆するように一定厚さの円弧形状
に一体成形されている。
カバー15は薄鉄板等が用いられて絞りプレス加工等に
より一体成形されており、全体的には、前記ケース13
の内径よりも若干大径の外径を有する略円筒形状に形成
されている。カバー15の本体部である円筒形状部4I
の下端には、径方向に内向きに突出した円形リング形状
の下側鍔部42が同心円に形成されており、また、この
円筒形状部41の上端には、径方向に外向きに突出した
円形リング形状の上側鍔部43が同心円に形成されてい
る。
次に、前記構成に係る各部品による磁石発電機の回転子
の組立作業を説明することにより、本実施例に係る磁石
発電機の回転子の構成、および、その作用効果を説明す
る。
まず、ヨーク11内にケース13が嵌入される。
このとき、ヨーク11の底壁に隆起されている各凸部1
8にケース13下面の各凹部34がそれぞれ嵌合される
。この凸部18と凹部34との嵌合により、ケース13
はヨーク11に一体回転するように回り止めされること
になる。
続いて、第4図に示されているように、ケース13の各
収容室31にエポキシ樹脂等から成る熱硬化性の接着剤
44が、粘稠状態(ねばねばした状態)でそれぞれ注入
される。接着剤44が注入された後、各収容室31にマ
グネット12が1個宛、上側開口からそれぞれ挿入され
て行く。
このとき、収容室31はマグネット12に対して若干大
きめの相似形状に形成されているため、マグネット12
が収容室31およびヨーク11の側壁面に擦れることは
ない。したがって、マグネソト12の表面に被着された
保護1926がそぎ落されたり、損傷されたりすること
はない。
しかも、マグ享ット12が収容室31に挿入されて行く
と、第4図に示されているように、収容室31に注入さ
れた接着剤44がマグネッl−12と収容室31との間
の隙間に押し出されるようになって浸透されて来るため
、マグネット12の挿入が浸透されて来る接着剤44に
より潤滑されるとともに、マグネット12の擦れによる
損傷の発生がより一層効果的に防止される。
なお、本実施例では、マグネット12の高さよりも高め
に腹面壁38が形成されているので、マグネットの挿入
により上がって来た接着剤44があふれて流れ出すのは
防止されることになる。
その後、マグネット12群を被覆したケース13の内側
にはカバー15が軽圧入される。この軽圧入後の状態は
、カバー15の円筒形状部41がケース13の内周面に
緊密に接触する程度の状部である。この圧入に伴って、
カバーI5の円筒形状部41におけるケース13の各隔
壁部35の腹面にそれぞれ没設された各縦溝37に対向
した部分の筒壁のそれぞれは、各縦溝37内へ自然に膨
み出ることにより、縦溝37にそれぞれ係合した状態に
なる。この縦溝37とカバー15の筒壁との係合により
、カバー15はケース13に対して周方向に回り止めさ
れた状態になる。
圧入時、カバー15の下端および上端には各鍔部42.
43がそれぞれ形成されているため、カバー15が薄鉄
板により形成されていても、その円筒形状部41には充
分な剛性が確保されている。
したがって、カバー15のケース13内への正大作業は
円滑に、かつ、カバー15の円筒形状部41の外周面が
ケース13の内周面に全体にわたって均一に密着するよ
うに行われることになる。また、カバー15の上下両側
鍔部42.43には、ケース13に圧入する際に生しる
押し込み力、または、圧入に抵抗する反力を付勢するた
めの治具を係合させることができるため、圧入に必要な
外力をカバー15の全体にわたって均一に付勢させるこ
とができ、−層精密な圧入が実現されることになる。
カバー15がケース13の内周に圧入された状態におい
て、カバー15の上側鍔部43はケース13の上側端面
に当接した状態になっている。これにより、ケース13
の各収容室31の上側開口はカバー15の上側鍔部43
によりそれぞれ閉塞され、したがって、各収容室31に
それぞれ収容された各マグネット12は、カバー15の
上側鍔部43によって被覆された状態になっている。そ
して、このカバー15の上側鍔部43の被覆により保護
されるため、マグネノ)12群の上面24は、外力によ
って損傷されることはない。
前記カバー15の正大作業以前または以後に、ヨーク1
1内が所定の熱架橋反応温度に加熱されることにより、
各収容室31に注入された接着剤44が熱架橋反応によ
って硬化される。この接着剤44の硬化によって接着剤
層45が形成され、この接着剤層45によって各マグネ
ット12、ヨーク11およびケース13が接着された状
態になるため、これらは全て一体的に固定された状態に
なる。
なお、熱可塑性の接着剤が使用された場合に41接着剤
は自然冷却によっても硬化させることができる。
前記実施例によれば次の効果が得られる。
(1)  マグネ7トは接着剤が注入されたケースの収
容室に余裕をもって挿入され、がっ、その接着剤が硬化
して成る接着剤層によりマグネット群、ケースおよびヨ
ークが一体的に固定されるため、マグネットの表面に被
着された保護膜が損傷されるのを防止することができる
(2)  ケースの収容室に収容されたマグネットはそ
の腹面がケースの腹面壁とカバーとにより二重に被覆さ
れているため、マグネットの吸引力による突発的な衝撃
を受けてもマグネットが保護されることになる。
第8図は本発明の実施例2である磁石発電機の回転子を
示す分解斜視図、第9図はその組立状態を示す縦断面図
、第10図はその一部省略一部切断平面図、第11図、
第12図および第13図はその組立途中を示す各拡大部
分縦断面図、第14図は同じく一部切断展開図である。
本実施例2が前記実施例1と異なる点は、次の通りであ
る。
ヨーク11の開口端部の外周側には、薄肉部になった巻
かしめ代部19がヨーク11の内周を除去されることに
より形成されており、したがって、巻かしめ代部19の
内周側にはマグネッ)12の頂部よりわずかに軸方向に
突出した環状の段付部19aが形成されている。そして
、段付部19aと巻かしめ代部19内周面との間には、
断面形状が半円形の環状溝19bが周方向に沿って没設
されている。
カバー15の上側鍔部43には屈曲部43cが径方向の
略中央部に配されて、上側鍔部43自体をプレス加工に
よって屈曲成形されることにより、周方向に連続するよ
うに円形環形状に形成されており、上側鍔部43は内側
水平部43aと外側・水平部43bとがこの屈曲部43
cにより連結されて一体形成されている。上側鍔部43
はその外側水平部43bの外周端辺がヨーク11の巻か
しめ代部19における内周側近傍まで延長するように形
成されている。
本実施例2において、前記実施例Iのようにケース11
の内周にカバー15が圧入された後、ヨーク11の巻か
しめ代部19に対して巻かしめ加工が実施される。
そして、ヨーク11の巻かしめ代部19が径方向内向き
に巻かしめ加工されると、第13図に示されているよう
に、巻かしめ代部19が環状溝19b近傍を支点として
径方向内向きに折曲されるため、上側鍔部43の外側水
平部43bはその先端が巻かしめ代部19の内周壁面に
よって軸方向下向きに押された状態で、巻かしめ部46
と段付部19a上面とにより把持される。巻かしめ代部
19により外周端辺が軸方向下向きに押されると、上側
鍔部43はその外周端辺と屈曲部43cとの間が摺曲さ
れることにより、上側鍔部43には弾性力が蓄積される
。この弾性力により上側鍔部43の略中夫に位置された
屈曲部43cがマグ矛ツト12の頂部上面24を押圧す
ることになる。そして、このカバー15の上側鍔部43
による押圧力により、マグネット12は軸方向下向きに
押され、ヨーク11内からの抜は出しを確実に阻止され
る。
本実施例2によれば、樹脂リングを用いることなく、マ
グネット12を確実に固定することができるため、部品
点数および組付工数を低減することができ、生産コスト
を低減することができる。
さらに、樹脂製の押さえリングを廃止することができる
ため、そのリングの厚み分だけヨークの軸方向の長さを
短くすることができる。
また、巻かしめ代部19の内周側に環状溝19bが形成
されているため、巻かしめ代部19を巻かしめ加工する
際の応力がマグネット!2に作用することはなく、巻か
しめ代部19の巻かしめ加工によってマグネット12が
内周方向に押し出されるのが防止され、寸法精度の安定
した製品を提供することができる。さらに、巻かしめ代
部19の径はヨーク11のマグネット12との当接部の
径と同等でよいので、ヨーク11のブランク径を小さく
することができ、材料の歩留りを向上させることができ
る。
第15図は本発明の実施例3を示す拡大部分斜視図、第
16図は第15図のA−A線に沿う断面図である。
本実施例3においては、次の点が前記実施例2と異なっ
ている。
本実施例3において、前記ヨーク11の開口部における
段付部19aに凹部47が複数個、周方向に間隔を置い
て配されて、軸心方向底部側へ略半円形形状に陥没する
ように予め形成されている、そして、ヨーク11の巻か
しめ代部19が巻かしめ加工されて巻かしめ部46が形
成された後、この巻かしめ部46の前記各凹部47に対
応する部分が、押印プレス加工(コイニング)により軸
心方向底側へ塑性変形される。この塑性変形により形成
された巻かしめ部46における係合部48のそれぞれは
、カバー15の上側鍔部43のこれらに対する部分49
を各凹部47にそれぞれ没入して係合させた状態になる
本実施例3によれば、巻かしめ部46に形成された係合
部48およびカバー15の上側鍔部43に形成された保
合部49のそれぞれが、各凹部47にそれぞれ係合する
ため、カバー15はヨーク11により周方向の動きに対
しても一層確実に固定されることになる。
第17図は本発明の実施例4である磁石発電機の回転子
を示す分解斜視図、第18図はその組立状態を示す縦断
面図、第19図はその一部省略一切断平面図、第20図
、第21図および第22図はその組立途中を示す各拡大
部分縦断面口、第23図は同じく一部切断展開図である
本実施例4が前記実施例1と異なる点は、ヨーク11が
巻かしめ加工されている点と、押さえリング14が使用
されている点、にある。
すなわち、ヨーク11の開口端側には、その外周側に薄
肉部になった巻かしめ代部I9がヨーク11の内周を除
去されることにより形成されており、したがって、巻か
しめ代部19の内周側にはマグネット12の頂部よりわ
ずかに軸方向に突出した環状の段差19aが形成されて
いる。そして、段差19aと巻かしめ代部19内周面と
の間には、断面形状が半円形の環状溝19bが周方向に
沿って没設されている。
押さえリング14は樹脂等の適度な弾性を有する非磁性
材料が用いられて一体成形されており、全体的に前記ケ
ース13の横断面形状と略等しし1円形リング形状に形
成されている本体39を備えている。押さえリング本体
39の下面には複数個の凸部40が、周方向において前
記ケース13の各隔壁部35に対応するように配列され
て、下向きにそれぞれ突設されており、各凸部40はケ
ース13の各隔壁部35の頂部にそれぞれ形成されてい
る凹部36に嵌入された状態において凹部36の両脇壁
を周方向外向きに拡開させ得るように構成されている。
そして、第20図〜第23図に示されているように、各
収容室31にマグネット12が挿入されたケース13上
に押さえリング14が、各凸部40を各凹部36に圧入
されて押さえ付けられる。
押さえリング14の凸部40がケース13の凹部36に
圧入されると、隔壁部35における凹部36の両脇部分
が周方向外向きに拡開されるため、隣合う隔壁部35.
35間の収容室31に挿入されたマグネット12は周方
向両脇から押さえられて機械的に保持された状態になる
。また、マグネット12はケース13、押さえリング1
4およびヨーク12によりその全周を被覆された状態に
なる。
その後、カバー15がマグネット12群を被覆したケー
ス13および押さえリング14の内側に圧入される。こ
のとき、カバー15の円筒形状部41はケース13の各
隔壁部35腹面に没設された縦溝37内へ膨出係合され
る。この係合により、カバー15はケース13に対して
周方向に回り止めされた状態になる。
この後、ヨーク11の巻かしめ代部19が径方向内向き
に巻かしめ加工されると、巻かしめ代部19が環状溝1
9b近傍を支点として径方向内向きに折曲されるため、
上側鍔部43は巻かしめ部45の内周壁面によって軸方
向下向きに押される。
そして、この巻かしめ部46Aによる押圧力により、マ
グネット12群、ケース13および押さえリング14は
軸方向下向きに押され、ヨーク11内からの抜は出しを
確実に阻止される。また、押さえリング14によってマ
グネット12の上面24が被覆されているので、ヨーク
11の巻かしめ代部19によって損傷されることはない
なお、マグネット12を希土類金属系永久磁石にするこ
とにより、その厚さを薄くできるが、巻かしめ代部19
をヨーク11の内周側に形成した場合、マグネット12
を薄くした分、巻かしめ代部19も短くなり巻かしめ加
工しずらくなる。この点、本実施例4では巻かしめ代部
19をヨーク11の外周側に形成することにより、巻か
しめ代部19を長くし、巻かしめ加工性を向上すること
ができる。
なお、前記実施例4において、カバー15の下側鍔部4
2を圧入後軸方向下向きに伸展したり、また、スポット
溶接またはリベットを用いて下側鰐部42とヨーク11
の底壁とを固定してもよい。
第24図は本発明の実施例5である磁石発電機の回転子
を示す拡大部分斜視図である。
本実施例5においては、ケース13の内周面における底
部付近に凸部50が複数個、周方向に間隔を置いて配さ
れて、径方向内向きに突出するようにそれぞれ形成され
ており、ケース13の内周に圧入されたカバー15の下
側鍔部42が軸心方向に伸展するように塑性変形された
状態において、カバー15が各凸部50に対向する肉壁
部分のそれぞれが各凸部50に沿って内側にそれぞれ膨
み出ることにより、各保合部51がそれぞれ形成されて
いる。そして、このケース13の各凸部50と、カバー
15の各係合部51との係合により、カバー15はケー
ス13に対してより一層確実に回り止めされた状態にな
っている。
第25図は本発明の実施例6である電動モータの固定子
を示す分解斜視図、第26図はその組立状態を示す正面
断面図である。
本実施例6において、本発明に係る回転電機の界磁装置
は電動モータの固定子として構成されている。本実施例
6において、ヨークIIAは円筒形状に形成されており
、その細心方向両端部にはエンドブラケット(図示せず
)がそれぞれ開口を閉塞するように嵌合されるようにな
っている。ヨークIIAの筒壁には凸部18Aが複数個
、細心方向一端部(以下、下端部とする。)において周
方向に等間隔に配されて、外側から塑性加工されること
により径方向内向きに突設されている。
ケース13Aには収容室3Iが4個、互いに略等しい位
相差で周方向に配列されてそれぞれ形成されており、こ
れに対応してマグネット12は4個用意されている。ケ
ース13Aのリング33の下端部には凹部34Aが複数
個、前記ヨーク11Aにおける各凸部18Aのそれぞれ
を嵌合し得るように配されて、径方向内向きに没設され
ている。
そして、前記構成に係るヨークIIA内にケース13A
が嵌入されると、ヨークIIAの筒壁に内向きに隆起さ
れている各凸部18Aにケース13A下端部の各凹部3
4Aがそれぞれ嵌合される。
この凸部18Aと凹部34Aとの嵌合により、ケース1
3AはヨークIIAに位置決め、かつ支持された状態に
なる。
ケース13Aの各収容室31に接着剤が注入された後、
各収容室3Iにマグネット12が1個鬼それぞれ挿入さ
れる。カバー15がケース13Aの内側へ圧入され、接
着剤が硬化されると、ヨーク、マグネット、ケースおよ
びカバーは接着剤層45により固定された状態になる。
この界磁装置としての固定子に電機子が組み付けられる
場合、第26図に想像線で示されているように、電機子
52はそのコイル(図示せず)が固定子の界磁極である
各マグネット12に対向されることになる。このとき、
カバー15の下側鍔部42が電機子52と干渉しないよ
うに、下側鍔部42は軸心方向へ塑性変形された状態に
なっている。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であ
ることはいうまでもない。
例えば、前記実施例1〜5においては、本発明が磁石発
電機の回転子に通用された場合につき説明したが、前記
実施例6のように、本発明は、電動モータの固定子等の
ような回転電機の界磁装置全般に適用することができる
〔発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、収容室がマグネ
ットよりも大きめに形成されているため、マグネ・7ト
が収容室へ挿入される際、マグネ7)が収容室の壁面に
擦れることはない、したがって、マグ7ントの表面が擦
れにより損傷されることはない。また、マグネットは収
容室内において、ヨーク、ケースおよびカバーの鍔部ま
たは押さえリングにより被覆されるため、外力により損
傷されることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1である磁石発電機の回転子を
示す分解斜視図、第2図はその組立状態を示す縦断面図
、第3図はその一部省略一切断乎面図、第4図、第5図
および第6図はその組立途中を示す各拡大部分縦断面図
、第7図は同しく一部切断展開図である。 第8図は本発明の実施例2である磁石発電機の回転子を
示す分解斜視図、第9図はその組立状態を示す縦断面図
、第10図はその一部省略一部切断平面図、第11図、
第12図および第13図はその組立途中を示す各拡大部
分縦断面図、第14図は同じく一部切断展開図である。 第15図は本発明の実施例3を示す拡大部分斜視図、第
16図は第15図のA−AMに沿う断面図である。 第17図は本発明の実施例4である磁石発電機の回転子
を示す分解斜視図、第18図はその組立状態を示す縦断
面図、第19図はその一部省略一切断平面図、第20図
、第21図および第22図はその組立途中を示す各拡大
部分縦断面図、第23図は同しく一部切断展開図である
。 第24図は本発明の実施例5を示す拡大部分斜視図であ
る。 第25図は本発明の実施例6である電動モータの固定子
を示す分解斜視図、第26図はその組立状態を示す正面
断面図である。 If・・・ヨーク、12・・・マグネット、13 用ケ
ース、14・・・押さえリング、15・・・カバー、1
6・・ボス、17・・・通気孔、18・・・凸部、19
・・・巻かしめ代部、19a・・・段付部、19b・・
・環状溝、2゜・・・腹面、21・・・背面、23・・
・側面、24・・・上面、25・・・下面、26・・・
保護膜、30・・・筒壁、31・・・収容室、32・・
・底面壁部、33・・・リング、34・・・凹部、35
・・・隔壁部、36・・・凹部、37・・・縦溝、38
・・・腹面壁、39・・・押さえリング本体、4o・・
・凸部、41・・・円筒形状部、42・・・下側鍔部、
43・・・上側鍔部、43a・・・内側水平部、43b
・・・外側水平部、43c・・・屈曲部、44・・・接
着剤、45・・・接着剤層、46.46A・・・巻かし
め部、47・・・凹部、48.49・・・係合部、50
・・・凸部、51・・・係合部、IIA・・・電動モー
タのヨーク、18A・・・凸部、13A・・・ケース、
34A・・・凹部、52・・・電機子。 第1図 第2図 4ス 第4 図 第5図 第6 図 第7 図 第8図 第9図 第11図 第12図 第13図 第旧図 第17図 第20図 第21図 第22図 第23図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、円筒形状に形成されているヨークと、このヨーク内
    に嵌入されており、複数個の収容室が隔壁を挟んで周方
    向に環状に配されて形成されているケースと、このケー
    スの各収容室にそれぞれ収容されているマグネットとを
    備えており、前記ケースおよびマグネット群が前記ヨー
    クに固定されている回転電機の界磁装置において、前記
    ケースの収容室が前記マグネットよりも大きめに形成さ
    れているとともに、この収容室に腹面壁が前記マグネッ
    トの腹面を被覆するように一体的に形成されており、 前記各マグネットはその表面に保護膜がそれぞれ被着さ
    れているとともに、各マグネットは前記ケースの収容室
    内において接着剤層を介してそれぞれ固定されており、 また、前記ケースの内周側には円筒形状に形成されたカ
    バーが圧入されているとともに、このカバーの一端側に
    径方向外向きに一体的に突設された鍔部が、前記ケース
    の一端面に前記収容室の開口を閉塞するように当接され
    ていることを特徴とする回転電機の界磁装置。 2、特許請求の範囲第1項記載の回転電機の界磁装置に
    おいて、 前記ヨークの開口端外周側に環状の巻かしめ代部が形成
    され、 前記カバーの鍔部がマグネット頂部からその径方向外側
    に突出するように形成されているとともに、その先端が
    前記ヨークの巻かしめ代部内周側近傍まで延長され、か
    つ、その中間部には屈曲部がマグネット側へ突出するよ
    うに形成されており、 前記ヨークの巻かしめ代部が巻かしめ加工により内周側
    に折り曲げられて前記鍔部先端が内周側に折り曲げられ
    ることにより、この鍔部先端が内周側に押圧され、この
    押圧によりこの鍔部の中間部に形成された前記屈曲部が
    マグネット頂部に押圧されている ことを特徴とする回転電機の界磁装置。 3、特許請求の範囲第2項記載の回転電機の界磁装置に
    おいて、 前記ヨークの開口端外周側に環状の巻かしめ代部が形成
    され、その内周側には前記マグネット頂部よりも若干軸
    心方向に突出した環状の段付部が形成されており、 前記ヨークの開口部における段付部に凹部が複数個、周
    方向に間隔を置いて配されて軸心方向底側へ陥没するよ
    うに形成されており、 前記巻かしめ加工された巻かしめ代部および前記カバー
    の鍔部が軸心方向底側へ押出加工されて、前記ヨークの
    各凹部にそれぞれ係合されている ことを特徴とする回転電機の界磁装置。 4、有底円筒形状に形成されているヨークと、このヨー
    ク内に嵌入されており、複数個の収容室が隔壁を挟んで
    周方向に環状に配されて形成されているケースと、この
    ケースの各収容室にそれぞれ収容されているマグネット
    とを備えており、前記ヨークの開口部に形成された巻か
    しめ代部が径方向内向きに巻かしめ加工されることによ
    り、ケースおよびマグネット群がヨークに固定されてい
    る回転電機の界磁装置において、前記ケースの収容室が
    前記マグネットよりも大きめに形成されており、この収
    容室に腹面壁が前記マグネットの腹面を被覆するように
    一体的に形成されているとともに、前記ケース上に押さ
    えリングが前記マグネットを被覆するように当接されて
    いることを特徴とする回転電機の界磁装置。5、特許請
    求の範囲第1項または第2項または第4項記載の回転電
    機の界磁装置において、 前記ケースの内周面における底部付近に凸部が複数個、
    周方向に間隔を置いて配されて径方向内向きに突出する
    ように形成されており、前記ケースに圧入された前記カ
    バーの鍔部と反対側の端部が前記ケースの各凸部にそれ
    ぞれ係合されている ことを特徴とする回転電機の界磁装置。
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