JP4141795B2 - 荷受台昇降装置における荷受台と荷台開口部とのシール構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バン型トラックなどの貨物車輌の荷台後部または荷台側部に設けられる荷受台昇降装置に関し、特に荷受台を荷台の周面開口部を覆うように起立状態で格納した際において、この荷受台と周面開口部とのシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば貨物車輌の荷台後端部に荷受台がリンク機構を介して昇降自在に設けられた荷受台昇降装置が多数提供されている。
【0003】
この荷受台昇降装置は、荷受台が荷台と略面一な最上昇位置と地上に接地する最下降位置との間で昇降自在になされ、下降時において荷受台が地上に接地する最下降位置に達すると傾動動作に移行して荷受台の先端を地上に接地させるようにしている。また、上記最上昇位置において荷受台を荷台側に回動させて起立状態にすることで格納し、走行等を行うようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
そして、上述のように荷受台を起立状態で格納することによりこの荷受台を荷台の後面開口部を覆う開閉扉としても利用している。この場合、荷受台と後面開口部との側縁間には、これらの間に生じる隙間から雨水等の侵入を防止するためにシール機構が設けられている。
【0005】
具体的には、図14(a)に示すように荷台aの後面開口部の側縁a1には該側縁a1に沿ってパッキンbが設けられている。このパッキンbは、先端側突出部分b1が横断面形状円形に形成されている。そして、荷受台cが起立状態で格納配置された際には、上記パッキンbの突出部分b1先端部分が荷受台cの両側縁部に嵌入されたカバー材dに圧接することにより両者間の隙間をシールしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−233114号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように荷受台を起立状態で格納するものでは、その構造上、長期的な使用により荷受台の回動部分に生じるガタなどにより、起立状態に格納した荷受台と後面開口部との側縁間同士の隙間が徐々に大きくなる傾向がある。
【0008】
しかしながら、上記従来のシール構造では、パッキンbの突出部分b1先端を荷受台cの両側縁部に圧接しているため、隙間が大きくなってくると図14(b)に示すように突出部分b1先端と荷受台cの両側縁部との間に隙間が生じ、シール機構としての機能を果たさないという問題があった。
【0009】
また、長期的な使用によっても隙間が大きくならないようにするには、精度の高い組付けが必要になり、このために高い精度での部品作製によるコスト増や、組付け作業にも手間と時間がかかり作業負担が大きくなるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高い精度を要求することなく簡単な構造によって、荷受台と荷台の周面開口部との側縁間同士の隙間が大きくなっても、それに対応してシール機能を維持することができる荷受台昇降装置における荷受台と荷台開口部とのシール構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の荷受台昇降装置における荷受台と荷台開口部とのシール構造は、車輌に搭載された荷台と地上との間で荷受台が昇降自在に設けられるとともに、該荷受台が荷台の後面開口部を覆って起立状態で格納配置されるように構成された荷受台昇降装置において、前記荷台の後面開口部の側縁には該側縁に沿ってパッキンが設けられるとともに、前記荷受台の側縁には上記パッキンを圧接可能な圧接部材が設けられ、前記パッキンはその先端側突出部分が横断面形状略円形に形成される一方、前記圧接部材は荷受台の側縁に設けられた本体部および該本体部から荷受台の載置面側に突出する突出片を備え、前記荷受台が起立状態で格納配置された際に圧接部材の本体部がパッキンの先端側突出部分の先端を圧接するとともに、圧接部材の突出片の内側面がパッキンの先端側突出部分の外側面部分を圧接するものである。
【0012】
請求項2に係る発明の荷受台昇降装置における荷受台と荷台開口部とのシール構造は、前記突出片の内側面の少なくとも先端部分が、基端側にかけて厚肉となる傾斜面に、もしくは内方に膨出する湾曲面に形成されてなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
図1乃至図4は、貨物車輌に設けられた本発明の荷受台昇降装置の概略構成を示している。
【0015】
図1において、荷受台昇降装置Xは、貨物車輌1のメインフレーム等からなる車体枠の後部に対し支持部材10を介して取付けられている。荷受台昇降装置Xは、それぞれ左右に一対配置されたチルトリンク2、リフトアーム3、チルトシリンダ4、リフトシリンダ5(各一方のみ図示)と、荷受台6とを備えている。
【0016】
支持部材10は、車体枠の後端部下方を車幅方向に延びるフレーム材11と、このフレーム材11を車体枠の後端部に対し固設する左右一対の固設ブラケット12と、上記フレーム材11の左右両位置に設けられた支持ブラケット13とを備えている。この各支持ブラケット13は、互いに車幅方向に対向する対向片13aを有している。
【0017】
また、車体枠上には、荷台15が搭載されている。
【0018】
各チルトリンク2は、それぞれ車体枠後方に開口する断面略コ字状に形成されて上下方向に延び、その上端(基端)が支持ブラケット13の対向片13a間の上部にピン21を介して回動自在に連結され、下端側(先端側)が支持部材10に対する接離方向つまり車体前後方向に揺動するようになされている。この場合、各チルトリンク2は、その下端側が支持ブラケット13の対向片13a内に接触状態で格納される格納位置(図1に示す位置)と、対向片13a内から車体後方に離脱する離脱位置(図3に示す位置)とに相互に変換されるようになされている。
【0019】
各リフトアーム3は、それぞれ車体前後方向に延び、その前端(基端)が上記チルトリンク2の上端部にピン31を介して回動自在に連結されている。この各リフトアーム3の後端(先端)は、上記荷受台6の上端部左右両位置にそれぞれピン32を介して回動自在に連結されている。
【0020】
各チルトシリンダ4は、油圧シリンダよりなり、上記リフトアーム3の下方をそれぞれ車体前後方向に延びて配置されている。この各チルトシリンダ4の前端は、上記支持ブラケット13の外側の対向片13aと、この対向片13aに対し外側から対向するブラケット片16との間にピン41を介して回動自在に連結されている。一方、各チルトシリンダ4の後端は、上記荷受台6の下端部左右両端位置にピン42を介して回動自在に連結されている。この場合、各チルトシリンダ4は、リフトアーム3の斜め外方寄りの下方にレイアウトされている。
【0021】
各リフトシリンダ5は、油圧シリンダよりなり、上記リフトアーム3の下方をそれぞれ車体前後方向に延びて配置されている。この各リフトシリンダ5の前端は、上記チルトリンク2の下端にピン51を介して回動自在に連結されている。この各リフトシリンダ5の後端は、上記リフトアーム3の略中間部の先端側にそれぞれピン52を介して回動自在に連結されている。
【0022】
そして、荷受台6は、各リフトシリンダ5を伸長動させることにより上昇して荷台15と略面一状となる最上昇位置(図1に示す位置)に位置付けられる一方、各リフトシリンダ5を収縮動させることにより下降して地面(地上)Gに対し接地する最下降位置(図2に示す位置)に位置付けられるようになされている。
【0023】
荷受台6は、車体側面視で断面略三角形状を呈し、その載置面61(上面)が水平となる昇降動作状態(図1および図2に示す状態)と、載置面61の後端(先端)が地面Gに対し接地する下方へのチルト状態(図3に示す状態)とに相互に変換されるようになされている。
【0024】
そして、荷受台6は、操作スイッチによる継続的な起立操作により、最上昇位置において、載置面61が水平となる倒伏状態から荷台15の後面開口部を後方から覆うように載置面61を起立させる起立状態(図4に示す状態)に変換できるようになされている。これに対し、荷受台6は、操作スイッチによる継続的な倒伏操作により、最上昇位置において、起立状態から倒伏状態に変換できるようになされている。
【0025】
次に、上述した荷受台昇降装置Xによる荷受台6の昇降動作に伴うチルト動作および起伏動作をついて説明する。この場合、荷受台6は最上昇位置(図1に示す位置)に位置付けられているものとする。
【0026】
まず、荷受台6を下降させる上で、図示しない下降スイッチをON操作すると、各リフトシリンダ5の反ロッド側室(図示せず)内の圧油が荷受台6の自重などの荷重の作用により徐々に排出されて各リフトシリンダ5が収縮動し始め、各リフトシリンダ5前端のピン51、各リフトアーム3前端のピン31および各チルトシリンダ4前端のピン41回りに各リフトシリンダ5、各リフトアーム3および各チルトシリンダ4をそれぞれ下方に回動させる。
【0027】
これにより、荷受台6は、水平状態に保持されながら、各リフトシリンダ5後端のピン52および各リフトアーム3後端のピン32回りの回動によって下降する。このとき、各チルトリンク2は、荷受台6の昇降動作が行われているときに各リフトシリンダ5に荷受台荷重がかかっているので、車体後方の離脱位置(図3に示す位置)向きの力が作用しておらず、格納位置(図1に示す位置)に保持されている。
【0028】
その後、荷受台6が地面Gに対し接地する最下降位置(図2に示す位置)に位置付けられると、各チルトリンク2が離脱位置(図3に示す位置)まで車体後方に揺動し、各チルトシリンダ4後端のピン42を支点にして荷受台6(載置面61)の後端が下方へチルトしてチルト状態(図3に示す状態)に自動的に変換される。
【0029】
この場合、荷受台6のチルト状態への変換は、水平状態を保ちつつ下降する荷受台6の下面前端が最初に地面Gに接地した際に荷受台6の後端に下方向きの荷重が作用することによって行われる。つまり、荷受台6の接地位置での荷重によって各リフトシリンダ5を荷受台6の接地位置からさらに収縮させつつ各リフトアーム3後端のピン32を車体後方に移動させて各チルトリンク2をチルト状態に変換し、これによって、チルトシリンダ4後端のピン42を支点にして荷受台6の後端が下方へチルトするからである。
【0030】
このように、荷受台6が地面Gに接地する接地位置まで下降すると、荷受台6のピン42に関する回転モーメントなどによって、各チルトリンク2が離脱位置まで車体後方に自動的に揺動し、この各チルトリンク2の揺動に伴いリフトアーム3後端のピン32も同様に車体後方に移動して、チルトシリンダ4後端のピン42を支点に荷受台6の後端を自動的に下方へチルトさせることができ、荷物の積み卸しを円滑に行うことができる。
【0031】
一方、チルト状態にある荷受台6を接地位置から上昇させる上で、図示しない上昇スイッチをON操作すると、各リフトシリンダ5の反ロッド側室(図示せず)内に圧油が供給されて各リフトシリンダ5が伸長動し始め、チルトシリンダ4後端のピン42を支点にして荷受台6の後端が上方へチルトし、水平状態に変換されることによって荷受台6を最下降位置(荷受台6の下面前端のみが地面Gに接地する状態)に位置付ける。
【0032】
そして、そのまま継続して行われる各リフトシリンダ5の伸長動によって、各リフトシリンダ5前端のピン51、各リフトアーム3前端のピン31および各チルトシリンダ4前端のピン41回りに各リフトシリンダ5、各リフトアーム3および各チルトシリンダ4をそれぞれ上方に回動させる。これにより、荷受台6は、水平状態に保持されながら、各リフトシリンダ5後端のピン52および各リフトアーム3後端のピン32回りの回動によって上昇し、荷台15と略面一状となる最上昇位置に位置付けられる。
【0033】
また、この最上昇位置において荷受台6を起立させる上で、起立操作すると、各チルトシリンダ4の反ロッド側室(図示せず)内に圧油が供給されて各チルトシリンダ4が伸長動し始め、リフトアーム3後端のピン32を支点にして荷受台6の後端が上方へ回動し、荷受台6を昇降動作状態(水平状態)から起立状態(図4に示す状態)に変換する。このように、荷受台6を、最上昇位置において各チルトシリンダ4を伸長動させることによって、リフトアーム3後端のピン32回りに上方へ回動させて起立させるので、最上昇位置での荷受台6の起伏動作を各チルトシリンダ4の伸長動によって容易に行うことができる上、荷受台6を起立させることによって貨物車輌1の荷台15の後面開口部を後方から覆う開閉扉として使用することができる。
【0034】
さらに、荷受台6を起立状態から昇降動作状態に変換するには、倒伏操作すると、荷受台6の自重などの荷重の作用により各チルトシリンダ4のロッド側室(図示せず)内の圧油が排出されて各チルトシリンダ4が収縮動し、これによって上述と逆の動作で荷受台6を昇降動作状態に変換する。
【0035】
ところで、このように荷受台6を最上昇位置において起立状態として格納するとともに、この荷受台6を荷台15の後面開口部を後方から覆う開閉扉として使用するものにおいて、荷受台6の両側縁と荷台15の後面開口部両側縁との間は本発明の主要部をなすシール構造によりシールされており、以下このシール構造について説明する。
【0036】
このシール構造は、図5に示すように荷台15後面開口部の側縁に該側縁に沿って設けられたパッキン7と、前記荷受台6の左右両側縁に設けられ、該荷受台6を起立状態で格納配置した際に上記パッキン7が圧接する圧接部材8とを備えている。従って、これらパッキン7と圧接部材8とにより、荷受台6を起立状態で格納配置した際には、荷台15の後面開口部両側縁に対して荷受台6の基端部から先端部にかけての所定長さシールするようにしている。
【0037】
具体的には、パッキン7は、図6(a)に示すように、基端部71が荷台15後面開口部の側縁15aにこの側縁15aの上下方向に沿って適宜な固定手段により固設されるとともに、荷受台6を起立状態で格納配置した際に対峙するその先端側突出部分72が横断面形状略円形に形成されている。
【0038】
一方、圧接部材8は、図6(a)及び図7に示すように荷受台6の左右両側縁6a外周に嵌入する凹状に形成された本体部81と、この本体部81に設けられた突出片82とで構成されている。これら本体部81と突出片82は、例えば合成樹脂により一体成形することにより作製されている。
【0039】
突出片82は、荷受台6の載置面61側に、且つその内側面83が荷受台6を格納配置した際には前記パッキン7の先端側突出部分72外側と接するように突設されている。そして、上記内側面83は先端から基端にかけて厚肉となる傾斜面に形成されている。
【0040】
従って、荷受台6を格納配置した際には、パッキン7は、図6(a)に示すように、その先端側突出部分72の先端が突出片82よりも内側の本体部81に圧接するとともに、先端側突出部分72の外側面が突出片82の内側面83に圧接する。このようにパッキン7の先端側突出部分72の先端と外側面との2箇所が圧接部材8に圧接することで、荷受台6の両側縁6aと荷台15の後面開口部両側縁15aとの間は強固にシールされ、この間からの雨水や砂塵などの浸入を確実に防止することができる。
【0041】
ところで、荷受台昇降装置Xの長期的な使用により荷受台6の回動部分に生じるガタなどにより、起立状態に格納した荷受台6の両側縁6aと荷台15の後面開口部両側縁15aとの間の隙間が図6(b)に示すように大きくなって、先端側突出部分72の先端が本体部81に圧接しなくなる場合がある。しかし、このような場合でも、突出片82によりその内側面83にパッキン7の先端側突出部分72の外側面が圧接することになり、これによりシール機能を維持することができる。つまり、突出片82の内側面83にパッキン7が接する範囲では、例え荷受台6の両側縁6aと荷台15の後面開口部両側縁15aとの間の隙間が大きくなっても両者間のシール機能を維持することができ、シール機能を維持した長期的な使用が可能になり、これにより雨水などの浸入を防止することができる。
【0042】
また、上述したように突出片82の内側面83にパッキン7が接する範囲ではシール機能を維持することができることから、装置組付け時における精度の緩和を図ることができ、部品作製によるコストの低減や、組付け作業も容易になる。
【0043】
さらに、突出片82は、倒伏状態とした荷受台6の昇降動作時には、この荷受台6の載置面61の左右両側に立設状態で配置されることになり、これにより載置面61上からの積荷の落下防止などを図るストッパとしての役目も果たすことができる。
【0044】
図8乃至図13は、圧接部材の他の実施の形態をそれぞれ示している。
【0045】
図8に示す圧接部材8は、突出片82の内側面83全体が前述した傾斜面ではなく、内方に膨出する湾曲面に形成されている。
【0046】
図9に示す圧接部材8は、突出片82の内側面83の先端部が傾斜面に形成されるとともに、途中部から基端にかけてストレート形状に形成されている。
【0047】
図10に示す圧接部材8は、突出片82の内側面83の先端部が湾曲面に形成されるとともに、途中部から基端にかけてストレート形状に形成されている。
【0048】
図11に示す圧接部材8は、突出片82の内側面83の先端部が湾曲面に形成されるとともに、途中部から基端にかけて傾斜面に形成されている。
【0049】
図12に示す圧接部材8は、突出片82の内側面83の先端部が湾曲面に形成されるとともに、途中部が傾斜面に形成され、続いて基端部がストレートに形成されている。
【0050】
図13に示す圧接部材8は、突出片82の内側面83の先端部が傾斜面に形成されるとともに、途中部が湾曲面に形成され、続いて基端部がストレートに形成されている。
【0051】
これらのように内側面83を図8乃至図13に示すような形状にそれぞれ形成することによっても、前述した傾斜面に形成された内側面83と同様なシール機能の維持を図ることができるとともに、ストッパとしての役目を果たすことができる。
【0052】
つまり、内側面83の形状は、少なくとも先端部が傾斜面もしくは湾曲面に形成されていればよく、全体形状としては傾斜面、湾曲面、ストレート面などを適宜に組み合わせて形成すればよい。
【0053】
なお、本実施の形態では、荷受台6を荷台15後部に設けた場合について述べたが、本発明のシール構造は、荷受台6を荷台15側部に設けた場合にも適用することができ、当該シール構造により荷台15の側面開口部と荷受台6間をシールすることができる。
【0054】
また、本実施の形態では荷受台6をリンク機構により昇降させるものについて説明したが、昇降機構はこれに限らず、例えば上下方向に立設された支柱に沿って荷受台を昇降させる昇降機構でもよい。つまり、荷受台6を荷台15の後面開口部などを覆うように起立状態で格納配置するようにしたものであれば、その昇降機構は特定されるものでない。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、荷台の後面開口部の側縁に該側縁に沿ってパッキンを設けるとともに、荷受台の側縁にパッキンを圧接可能な圧接部材を設け、パッキンはその先端側突出部分が横断面形状略円形に形成される一方、圧接部材は荷受台の側縁に設けられた本体部および該本体部から荷受台の載置面側に突出する突出片を備え、荷受台を起立状態で格納配置した際に圧接部材の本体部がパッキンの先端側突出部分の先端を圧接するとともに、圧接部材の突出片の内側面がパッキンの先端側突出部分の外側面部分を圧接することにより、起立状態に格納した荷受台の側縁と荷台の後面開口部側縁との間の隙間が大きくなっても、突出片の内側面がパッキンの外側面部分と接することになり、これによりシール機能を維持した長期的な使用が可能になり、雨水などの浸入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷受台を最上昇位置において倒伏状態にした荷受台昇降装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】荷受台を最下降位置において昇降動作状態にした荷受台昇降装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】荷受台を最下降位置においてチルト状態にした荷受台昇降装置の概略構成を示す側面図である。
【図4】荷受台を最上昇位置において起立状態にした荷受台昇降装置の概略構成を示す側面図である。
【図5】荷台と起立状態にした荷受台との関係を示す側面図である。
【図6】圧接部材とパッキンとによるシール構造を示す一部破断の平面図である。
【図7】荷受台の側縁に設けた圧接部材を示す一部破断の平面図である。
【図8】圧接部材の他の例を示す一部破断の平面図である。
【図9】圧接部材の他の例を示す一部破断の平面図である。
【図10】圧接部材の他の例を示す一部破断の平面図である。
【図11】圧接部材の他の例を示す一部破断の平面図である。
【図12】圧接部材の他の例を示す一部破断の平面図である。
【図13】圧接部材の他の例を示す一部破断の平面図である。
【図14】従来の圧接部材とパッキンとによるシール構造を示す一部破断の平面図である。
【符号の説明】
1 貨物車輌
15 荷台
15a 側縁
6 荷受台
6a 側縁
7 パッキン
72 先端側突出部分
8 圧接部材
82 突出片
83 内側面
G 地面(地上)
X 荷受台昇降装置
Claims (2)
- 車輌に搭載された荷台と地上との間で荷受台が昇降自在に設けられるとともに、該荷受台が荷台の後面開口部を覆って起立状態で格納配置されるように構成された荷受台昇降装置において、前記荷台の後面開口部の側縁には該側縁に沿ってパッキンが設けられるとともに、前記荷受台の側縁には上記パッキンを圧接可能な圧接部材が設けられ、前記パッキンはその先端側突出部分が横断面形状略円形に形成される一方、前記圧接部材は荷受台の側縁に設けられた本体部および該本体部から荷受台の載置面側に突出する突出片を備え、前記荷受台が起立状態で格納配置された際に圧接部材の本体部がパッキンの先端側突出部分の先端を圧接するとともに、圧接部材の突出片の内側面がパッキンの先端側突出部分の外側面部分を圧接することを特徴とする荷受台昇降装置における荷受台と荷台開口部とのシール構造。
- 前記突出片の内側面の少なくとも先端部分が、基端側にかけて厚肉となる傾斜面に、もしくは内方に膨出する湾曲面に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の荷受台昇降装置における荷受台と荷台開口部とのシール構造。
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