JPS5844492B2 - 車両搭載シリンダの防振装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ダンプ車等のシリンダによって荷台を傾斜可
能とした車両に於て、走行中のシリンダの振動・揺動を
防止する車両搭載シリンダの防振装置に関するものであ
る。

車枠の後部に荷台後部を枢着し、荷台前方に装架し、た
ホイストスリンダによって荷台を傾斜可能とした車両、
たとえばダンプ車等に於ては、ホイストシリンダの車枠
及び荷台への枢着点を、その機構機能上の優位性から相
互にできるだけ近づけて設定することが一般である。

このときホイストシリングの重心が、その車枠と荷台へ
の枢着点間より外れて、たとえは荷台への枢着点より上
方に設定されると、車両の走行中等に、ホイストシリン
グは主としてその枢着軸の回動方向と同一方向である車
両の前後方向に振動・揺動を起し、該枢着軸及び車両走
行中は作動しないホイストシリングに不必要な摩耗を発
生させることになる。

本発明はこのような現象を抑制することを目的としてな
したものである。

しかして本発明の構成を要約して示すと、荷台を、その
前面と車枠とにそれぞれ枢着したシリンダにより傾斜可
能とした車両に於て、シリンダの上端に係合部を設け、
荷台にその係合部と係脱自在な保合部を有する係止片を
枢Ｘ’ Ｌ、その係止片に、荷台下降時に車枠に当接し
その押上作用により係止片を係合回動させるとともに荷
台上昇時に係止片を解放回動させるべくリターンスプリ
ングを付設した駆動杆を枢着した車両搭載シリンダの防
振装置である。

以下図面に基いて本発明の詳細な説明する。

まず第１図〜第３図に基いて第一の実施例を説明する。

荷台１を、その後部を車枠２の後部にダンプヒンジ３に
より後方傾斜可能に枢着し、かつ荷台１の前面下部と車
枠２の前方とにそれぞれ枢着したホイストシリンダ４に
より傾斜昇降自在とした車両に於て、ホイストシリンダ
４の上端に円錐柱状の併合凸部５を形成し、他方荷台１
の前倒１上部にその係合凸部５に係脱自在な係合環穴部
６を有する係止片７の途中を枢着し、その係止片７の後
端にはリターンスプリング８を付設した駆動杆９の上端
を枢着したものである。

前記係止片γは、荷台１の前面上部に固設したブラケッ
ト１０に前後］［ｉ１動自在にピン結合し、荷台１の下
降時に係合環穴部６が前記ホイストシリンダ４の係合己
Ｊ部５に係合可能に配置し、かつ係合環穴部６の内周に
ゴム等の弾性材で形成した保護当１１を装着する。

前記７駆動杆９は十部に形成したネジ部で長さ調整可能
とし、その上端を舗記係止片７の後端に＾ｉＪ後回動可
能にピン結合し、下端２０は荷台１の下降時に車枠２の
上面に当接するようにしである。

また、駆動杆９はその途中を荷台１に１、±、１設した
案内片１２の案内孔を貫通し、案内片１２より上方に固
設した掛金１３と案内片１２との間に配設したリターン
スプリング８により下方移動力を付与されている。

なお図中１４はブラケット１５を介してホイストシリン
ダ４を荷台１に枢着する軸、１６はブラケット１７を介
してホイストシリンダ４を車枠２に枢着する軸である。

この実施例では以［・のように構５にシたから、荷台１
を下降した状態では、第２図に示したように１、駆動杆
９が中−枠２の上面に？１′）接して押し上げられ係＋
１片７の係合ｒ（−ｉ’ｌ動（図中反時計同り方向回動
）をさせた状態を保持し、係止片７の係合環穴部６がホ
イストシリンダ４の係合西部５に嵌合状態となっている
。

しかしてこの状態でΦ両を走行させに場合、指運のよう
に特に重心が荷合１及び井（枠２への枢着用のｉｌｌ＋
１４ 、１６より−Ｌ方に存在するホイストシリンダ゛
４に於ては、！１４．１６やグンブヒンジ３のヒンジビ
ンの軸隙間及び荷台１、Ｅト伜２の全形・空位によるズ
レ等によってホイストシリンダ４は軸１４．１６の１ｔ
］１動方向である車両の前後方向に主として振動や揺動
を起すことになるが、上記のようにホイストシリンダ４
の上端に設けた係合西部５には係止片γの係合環穴部６
が嵌合状態にあるため、その振動等は大きな振動・揺動
に腎展することはない。

特に係合環穴部６にはその内、固にコム等の弾性材で形
成した保護当１１が装着しであるから、ホイストシリン
ダ４の前記の動作は、保護当１１の緩やかな緩衝作用に
よって抑制されることになる。

したがってこの−に栴例によれはｔ＠ ｒ−■中のホイ
ストシリンダ４の振動・揺動を抑制することができるた
め、ホイストシリンダ４の各枢着用の＠１４゜１６、ホ
イストシリンダ４自 要な１ｆｉ毛を防ＩＬでき、かつそわ（こともなうホイ
ストシリンダ４内の流体の漏れ等をも防止できる。

またこの実施例では上記のような効果を有するとともに
、荷台１の上昇傾斜、下降不傾斜をも支障なく行なうこ
とができる。

荷台１を上昇傾斜させる場合は、ホイストシリンダ４を
伸長作動させることになるが、このとき荷台１の一Ｌ昇
にともなって１駆動杆９の下端が車枠２の上面から離脱
状態に移行するため、リターンスプリング８の作用によ
り駆動杆９が下降移動し、係ＩＬ−片７を解放回動（第
２図中時言−１ト１０方向回動）させ、係合環穴部６と
ホイストシリンダグ４の係合凸部５が係合を解き、ホイ
ストシリンダグ４の自由な伸長を許容し、りｆ台１の上
昇傾斜を支障なく行なわしめるものである。

ボイス１−シリング４を短縮作動させれば、荷台１は下
降するが、このとぎ、駆動杆９の下端２０が車枠２の上
面に旨接しその押士力によりリターンスプリング８に抗
して駆動杆９が上方移動し、係止片７を係合同動させる
ため、荷台１の下降とともにホイストシリングダ４の係
合凸部５は係止片７の係合環穴部６に嵌合し、第２図に
示した状態、すなわちホイストシリンダ４の振動等を緩
衝できる状態となる。

次に第二の実施例を第４図に基いて訝明すると、これは
係１［片７′に逆円錐柱状の保合凸部１８を設け、その
外周にゴム等の弾性材で形ＦＪすした保護当１１′を装
着し、他方ホイスＩ・シリンダ４の上端には係合穴部１
９を形成し、係合凸部１８と係合穴部１９とを係脱自在
としたもので、他のεＦ（分は第一の実施例と回−であ
る。

しかして第一の実施例について訓明したところから理解
されるようにこの実施例でも全て同様の効果が７昇られ
る。

以上の第一、第二の実施例の説明によって明らかなよう
に本発明によれは充分用１！Ｊ１の目的を達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は本発明の第一の実施例を示し
ており、第１図はその全体概略側＋ｆｎ ＩＺＩ、第２
図は第１図のホイストシリンタ′部分の一部を切欠いた
拡大側面図、第３図は第２図の平面図、第４図は本発明
の第二の実症例を示してお０、ホイストシリンダの上端
部分を示す一部断面ＩＩｌｌＪｉＭ＋図である。 １は荷台、２は本枠、３はダンフヒンジ、４はホイスト
シリンダ、５，１８は係合凸部、６は係合環穴部、７，
７′は係止片、８はリターンスプリング、９は駆動杆、
１１．１１’は保護当、１２は案内片、１３は掛金、１
９は係合穴部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 荷台を、その前面と車枠とにそれぞれ枢着したシリ
   ンダにより傾斜可能とした車両に於て、シ１ンダの上端
   に係合部を設け、荷台にその係合部と係脱自在な係合部
   を有する係止片を枢着し、その係止片に、荷台下降時に
   車枠に当接しその押上作用により係止片を係合回動させ
   るとともに荷台上昇時に係止片を解放回動させるべくリ
   ターンスプリングを付設した駆動杆を枢着したことを特
   徴とする、車両搭載シリンダの防振装置。 ２ シリンダの係合部を凸部に構成し、係止片の係合部
   を保護当を内装した環式部に構成したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の車両搭載シリンダの防振装
   置。 ３ シリンダの係合部を凸部に構成し、係止片の係合部
   を保護当を外装し７こ凸部に構成したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の車両搭載シリンダの防振装
   置。