JPH11342871A - キャブオーバトラックのキャブチルト装置 - Google Patents

キャブオーバトラックのキャブチルト装置

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JPH11342871A
JPH11342871A JP10150946A JP15094698A JPH11342871A JP H11342871 A JPH11342871 A JP H11342871A JP 10150946 A JP10150946 A JP 10150946A JP 15094698 A JP15094698 A JP 15094698A JP H11342871 A JPH11342871 A JP H11342871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
link
tilt
lost motion
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP10150946A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Oku
秀 樹 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡単で且つレイアウトが容易なキャブオ
ーバトラックのキャブチルト装置を提供すること。 【解決手段】 ロストモーションリンク(10)をL字
状に構成し、そのコーナ部(11)をキャブフロア
(5)に回動自在に取り付け、その一端がチルトシリン
ダ(16)に、他端が一端をサイドレールに枢着したリ
ンク(7)の他端の長孔(7a)に係合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チルトシリンダの
一端がフレームに回動自在に枢着され、他端がロストモ
ーションリンクの一端に回動自在に接続されており、ロ
ストモーションリンクの他端がキャブに接続されている
キャブチルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバトラックのエンジン等の整
備性を向上するためにキャブをチルトする技術は知られ
ている。また、大型トラックの場合にはキャブ自体が大
型であり重量が大となり、スプリングバランスを用いて
もその上げ下げには相当の力が必要となるため、例え
ば、図5に示すように、図示しない電動油圧ポンプとシ
リンダとを用い、シリンダの一端25aをロストモーシ
ョンリンク25を介してキャブフロア5に設けられたブ
ラケット6aにピン11で接続したキャブのチルト装置
も広く普及している。ここで、符号1はフレームのサイ
ドレール、3はチルト軸、17はシリンダの他端をそれ
ぞれ示している。
【0003】しかしながら、整備性をさらに向上するた
めチルト角を大きくすると、長いシリンダが必要となり
車両レイアウトが困難で、さらに、大きいチルト角でキ
ャブの重心がデッドポイントを越える場合、キャブを下
げるためにもシリンダに大きい推力が必要となるが、シ
リンダの構造上から下げ側はロッドの径に相当するだけ
油圧のかかるピストン面積が少いので、シリンダ径を大
とすることが必要になり、重量が大となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、シリンダ
長が短く車両レイアウトが容易で、下げ側の必要推力が
小であるキャブオーバトラックのキャブチルト装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のキャブオーバト
ラックのキャブチルト装置は、チルトシリンダの一端が
フレームに回動自在に枢着され、他端がロストモーショ
ンリンクの一端に回動自在に接続されており、ロストモ
ーションリンクの他端がキャブに接続されているキャブ
オーバトラックのキャブチルト装置において、そのロス
トモーションリンクの他端がキャブ方向に延びてL字状
に形成され、そのL字状に延びた端部がリンクの一端に
設けられた長孔に摺動自在に接続され、そのリンクの他
端はフレームに回動自在に枢着されている。
【0006】かかる構成を具備する本発明によれば、ロ
ストモーションリンクのL字状に延びた端部がリンクの
一端に設けられた長孔に(例えばピン等により)摺動自
在に接続されているので、車両の走行状態では、当該ピ
ンが長孔内の2つの位置を遊動して、(走行時の)キャ
ブの上下方向の振動を減衰或いは消化する。
【0007】キャブのチルトアップ時にキャブがチルト
シリンダの伸長に従い回動するに際して、全体をL字状
に構成したロストモーションリンクの作動に基づいて、
チルトの停止位置にきた際に、ロストモーションリンク
の一端は、従来のロストモーションリンクの一端の位置
に比較して、チルトシリンダ伸長時(ストップ時)の長
さが短くなる。すなわち、本発明によれば従来のキャブ
チルト装置に比較して、短いシリンダを採用する事が出
来る。そのため、レイアウトにおける困難が緩和され
る。
【0008】また本発明によれば、チルト軸とチルト完
了時のチルトシリンダとの距離(モーメントの腕の長さ
に相当する)は、従来技術の場合に比較して非常に長
い。そして、キャブ引き下げ時に必要なスタートモーメ
ントは従来技術も本発明も同じであるため、本発明で
は、キャブ引き下げ時にチルトシリンダが発生するべき
推力は小さくて済み、その分だけシリンダの径を小さく
する事が出来る。
【0009】また本発明のキャブオーバトラックのキャ
ブチルト装置は、チルトシリンダの一端がフレームに回
動自在に枢着され、他端がロストモーションリンクの一
端に回動自在に接続されており、ロストモーションリン
クの他端がキャブに接続されているキャブオーバトラッ
クのキャブチルト装置において、そのロストモーション
リンクの他端がキャブ方向に延びてL字状に形成され、
そのL字状に延びた端部が第1のリンクの一端に回動自
在に接続され、その第1のリンクの他端は第2のリンク
を介してフレームに回動自在に接続されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0011】図において、従来技術と同じ機能を有する
部材には同じ符号を付して重複説明は省略する。
【0012】図1において、フレームのサイドレール1
にはチルトブラケット2が取り付けられ、そのチルトブ
ラケット2にはキャブCがチルト軸3を介して回動自在
に取り付けられている。そして、チルトブラケット2の
付近の後部側にはブラケット8が設けられ、そのブラケ
ット8には一端に長孔7aを有するリンク7の他端7c
がピン7bで回動自在に枢着されている。ここで、符号
4はチルトヒンジブラケットを示している。
【0013】また、フロアパネル5に設けられたブラケ
ット6には、図2を参照して、ピン11が設けられてお
り、そのピン11にはL字状に形成されたロストモーシ
ョンリンク10が回動自在に取り付けられ、そのロスト
モーションリンク10の一端10aはチルトシリンダ1
6のロッド側である他端15にピン14で回動自在に接
続されている。ロストモーションリンク10のキャブ方
向に延びている他端10bはピン12で前記長孔7aと
係合し、ブラケット6の下部(フレーム方向)にはロス
トモーションリンク10と当接しキャブCがチルトを開
始する突起6aが設けられている。
【0014】さらに、チルトシリンダ16の一端17は
リベット19でフレーム1に固着されたブラケット18
を介してサイドレール1に枢着されている。
【0015】以下、図3を参照して作用について説明す
る。まず、車両が走行状態の場合のキャブフロア5(水
平時)に対するピン11の位置を符号11A、ピン14
の位置を符号14A、ピン12の位置を符号12Aで示
す(以下、チルトアップ時のそれぞれの位置も同様に1
1B、11Cのように記載する)。
【0016】チルトシリンダ16にオイルを圧送すると
ロストモーションリンクのピン14が14Bの位置に来
るとリンク10と突起6aとが当接してキャブのチルト
が開始される。この間は、ピン12は12A位置と12
B位置との間を遊動して走行時のキャブの上下方向の振
動消化に使われる。
【0017】キャブCがチルトシリンダ16の伸長に従
い回動すると、リンク7の回動中心であるピン7bはチ
ルト軸3の後下方に位置しているため、ピン11が11
Cの位置にきたときリンク7の長孔7aの外側端7cに
来るので、この位置からはチルトシリンダ16が伸長す
るとリンク7によりキャブの回動にしたがってロストモ
ーションリンク10は反時計方向に回動するようにな
る。そして、キャブCの図示しない重心がチルト軸3の
垂直線であるデッドポイントを越えるとチルトシリンダ
16には反対方向の負荷がかかる。
【0018】ピン11が、11Dの位置を越え、チルト
の停止位置11Eにきた場合はロストモーションリンク
10の一端14Eは、従来のロストモーションリンク2
5の一端の位置25aに比してdだけチルトシリンダ1
6の伸長時(ストップ時)の長さが短い。
【0019】また、チルト軸3とチルト完了時のチルト
シリンダ16との距離は従来技術の場合はrで示し、本
願技術の場合はRで示す通り本願技術が大であり、した
がって、キャブ引き下げ時のスタートモーメントは同じ
であるため、推力は小さくなり、シリンダの径を大とす
ることはない。
【0020】図4は、本発明の第2実施例を示し、一端
に長孔7aを有するリンク7に代えて、リベット21a
で接続された第1のリンク21と第2のリンク22とを
設けてある。そして、第1及び第2のリンク21、22
によって、ロストモーションリンク10のキャブよりの
ピン12と、ブラケット8のピン7bとを連結してあ
る。それ以外については第1の実施形態と同様であり、
作用効果についても同様である。
【0021】
【発明の効果】本発明の作用効果を以下に列挙する。 (1) チルトシリンダを短くすることが出来る。 (2) チルトダウン時の初動に際して、チルトシリン
ダで発生するべき推力を小さくする事が出来る。 (3) チルトシリンダを小型軽量化することが出来
る。 (4) 車両レイアウトが容易である。 (5) 重量軽減にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すキャブチルト装置の
要部を示す側面図。
【図2】キャブフロアに取り付けるブラケットの一部を
示す斜視図。
【図3】図1の作用を説明する図。
【図4】本発明の第2実施形態を示す側面図。
【図5】従来技術の例を示す図。
【符号の説明】
1・・・サイドレール 2・・・チルトブラケット 3・・・チルト軸 4・・・チルトヒンジブラケット 5・・・フロアパネル 6・・・ブラケット 7・・・リンク 10・・・ロストモーションリンク 16・・・チルトシリンダ 21・・・第1のリンク 22・・・第2のリンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チルトシリンダの一端がフレームに回動
    自在に枢着され、他端がロストモーションリンクの一端
    に回動自在に接続されており、ロストモーションリンク
    の他端がキャブに接続されているキャブオーバトラック
    のキャブチルト装置において、そのロストモーションリ
    ンクの他端がキャブ方向に延びてL字状に形成され、そ
    のL字状に延びた端部がリンクの一端に設けられた長孔
    に摺動自在に接続され、そのリンクの他端はフレームに
    回動自在に枢着されていることを特徴とするキャブオー
    バトラックのキャブチルト装置。
  2. 【請求項2】 チルトシリンダの一端がフレームに回動
    自在に枢着され、他端がロストモーションリンクの一端
    に回動自在に接続されており、ロストモーションリンク
    の他端がキャブに接続されているキャブオーバトラック
    のキャブチルト装置において、そのロストモーションリ
    ンクの他端がキャブ方向に延びてL字状に形成され、そ
    のL字状に延びた端部が第1のリンクの一端に回動自在
    に接続され、その第1のリンクの他端は第2のリンクを
    介してフレームに回動自在に接続されていることを特徴
    とするキャブオーバトラックのキャブチルト装置。
JP10150946A 1998-06-01 1998-06-01 キャブオーバトラックのキャブチルト装置 Pending JPH11342871A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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