JP3555872B2 - トラック等のウイング開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウイング開閉装置に関し、特に、トラック等の車両のウイング開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トラックのウイング(屋根部と側部を備え、その屋根部が車体に対して荷箱屋根部付近で枢支される)を開閉させるための駆動装置として、一般的に、油圧シリンダ又はモータが用いられている。例えば、油圧シリンダを用いる場合、この油圧シリンダのピストンロッドは、ウイングの屋根部に取付けられ、油圧によりピストンロッドが伸張することにより、ウイングの屋根部が付勢され、これによって、ウイングが上方に持ち上げられ開放される。
【0003】
また、トラックのウイングを開閉するための装置として、ばねを用いたものも提案されている。このようなばねを用いたウイング開閉装置は、ウイングの屋根部にばねの付勢力が作用するよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ウイングを開閉させるための駆動装置として、油圧シリンダ又はモータを用いた場合、これら油圧シリンダやモータを駆動するための配管、配線ないし電源が必要となる。これによって、ウイングを開閉するための装置が肥大化するという問題点、メンテナンスに手間が掛かるという問題点、仮に上記駆動装置が故障した場合、及び修理が面倒である、という問題点がある。
【0005】
また、上記ばねを用いたウイング開閉装置は、ばねの付勢力が、結局、ウイング屋根部に作用するよう構成されているため、「ウイング枢支点」からの「ウイングに対するばね付勢力作用点」への距離が短くなっている。このため、ウイング開閉装置がウイングに作用するモーメントが小さくなっている、という問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、ウイング開度に応じて、該ウイングを枢動させるために必要十分なモーメントを出力することができるウイング開閉装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、駆動源として安価かつ頑健なばね用い、トラック上の限られたスペースを有効活用する装置であって、しかも、全ウイング開度においてウイングを枢動するために必要十分なモーメントを出力することができるウイング開閉装置について、研究を進めた結果、ウイングの枢支点と、ウイングとばね間を連結するリンク機構に属する所定部材の枢支点との相対的な位置関係を規定することにより、上記課題を解決することができることを見出し、さらに研究を重ねることによって、本発明を完成するに至ったものである。
【0008】
本発明は、トラック等の車体上に設けられた荷箱の屋根部と側部を覆うよう、該荷箱の該屋根部付近において該車体に対し枢支されたウイングを開閉するためのウイング開閉装置であって、前記ウイング開閉装置が、前記ウイングの閉止時において鳥居の内部に収容されていること、前記ウイング開閉装置が、前記鳥居の屋根部に配置され且つその一側が前記車体に対して支持され、水平方向に伸縮して前記ウイングを枢動するための付勢力を発生するばねと、前記鳥居の前記屋根部から前記側部に亘って配置され、前記ばねの前記付勢力を前記ウイングの前記側部に伝達するためのリンク機構と、を有し、前記リンク機構が、互いに揺動可能な第1,第2,第3,第4及び第5のリンク部材を備え、さらに、前記第1のリンク部材が、前記ウイングの前記側部と、前記第2のリンク部材との間に連結されると共に、該ウイング閉止時には前記鳥居の前記側部に位置し、該ウイングを開放する際には該ウイングの該側部を押し上げるよう揺動すること、前記第2のリンク部材が、前記第1のリンク部材と、前記鳥居の前記屋根部との間に連結されることにより、前記車体に対して枢支されると共に、前記ウイング閉止時、前記鳥居の前記屋根部と該鳥居の前記側部に亘って延在していること、前記第2のリンク部材の前記車体に対する枢支点が、前記ウイングの枢支点を通る垂線(ないし鉛直方向線)よりも、前記鳥居の前記側部側ないし前記ウイングの前記側部側に位置すること、前記第3のリンク部材が、前記第2のリンク部材と、前記第4のリンク部材との間に連結されること、前記第4のリンク部材が、前記第3のリンク部材と、前記鳥居の前記屋根部との間に連結されることにより、前記車体に対して枢支されること、前記第5のリンク部材が、前記第4のリンク部材と、前記ばねの他側との間に連結されることを特徴とするウイング開閉装置を提供する。
【0009】
このウイング開閉装置は、ウイング開放時、次のように動作する。すなわち、前記ばねの付勢力が、互いに揺動する前記第1〜第5のリンク部材を介して、ウイングの側部に伝達される。このとき、前記第2のリンク部材の前記車体に対する枢支点が、前記ウイングの枢支点を通る垂線よりも、前記鳥居の前記側部側ないし前記ウイングの前記側部側に位置することにより、後述の図4及び図5に示すように、ウイング開度に応じて、該ウイングを枢動させるために必要十分なモーメントが可変出力される(図4及び図5参照)。これによって、ウイングは、安定した状態で(急に枢動速度が高くなることなく)持ち上げられていく。また、このウイング開閉装置が発生するモーメントが、ウイング枢支点(ウイング一側、荷箱屋根部付近)から遠い位置、すなわち、ウイングの側部(ウイング他側、荷箱側部付近)に作用することにより、ウイング枢支点と該ウイング開閉装置のウイングに対する作用点との距離が長くされ、ウイングにはより大きなモーメントが作用する。
【0010】
この本発明によるウイング開閉装置のさらなる利点を説明する:
(1)駆動源としてばねを用いているため、省エネルギ、省資源が達成され、地球環境保全の時代にマッチした装置である;
(2)メンテナンスフリーで、故障が殆ど発生しない(信頼性が高い);
(3)コストが低い;
(4)取付作業が簡単で早い;
(5)第1のリンク部材と、第2のリンク部材の一部が、ウイング閉止時、鳥居の側部に、位置ないし延在していることによって、トラック等の車両上の限られたスペースが有効活用される;
(6)車両全体を鑑みると、ウイング開閉装置として油圧シリンダを用いた場合に比べて、ボディを軽量化することができ(例えば、外板部をシート状に形成することができる)、積載量を大きくすることができる。また、車両価格が、ウイング開閉装置として油圧シリンダを用いた場合に比べて、安くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態に係るウイング開閉装置は、前記鳥居の内部に配置されると共に前記車体に対して定置され、前記ウイングを開放した際、所定のウイング開度において、前記リンク機構が備える少なくとも一の部材が当接し、該リンク機構の作動を制止することにより、前記ウイングの最大開度を規定するストッパを有する。
【0013】
好ましくは、前記ストッパが、前記第4のリンク部材と当接することにより、該第4のリンク部材の所定方向への揺動を制止し、これによって前記ウイングの最大開度を規定するよう設けられる。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第5のリンク部材が、前記第4のリンク部材にピンを介して連結されると共に、前記ばねの他側に接続されたばねロッドとされる。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態に係るウイング開閉装置においては、前記第5のリンク部材が、互いにピンを介して連結された複数の部材から構成され、該ウイング開閉装置が、さらに、前記複数の部材又は該複数の部材を連結する前記ピンを案内するガイド部材(例えば、コロ、ガイドローラ)を有する。
【0016】
好ましくは、前記ガイド部材が、前記車体に対して定置され、前記ばねのばね軸方向と基本的に平行な方向に延在するガイド部材(例えば、ガイド面ないしガイドレールを有する部材)であり、前記複数の部材同士の連結点に、前記ウイングの開閉時、前記ガイド部材上を滑動するよう第1の転子が取付けられ、該ガイド部材が、前記ウイングの開閉時、前記第1の転子と摺接しながら該第1の転子を抗支することにより、ばねロッド(第5のリンク部材を構成する前記複数の部材のうち、ばねに接続されるもの)の揺動が防止される。
【0017】
別に好ましくは、前記ガイド部材が、前記車体に対して枢支された第2の転子(例えば、ローラ)であり、前記第2の転子が、前記ウイングの開閉時、ばねロッド(第5のリンク部材を構成する前記複数の部材のうち、ばねに接続されるもの)が揺動しないよう、該ばねロッドと摺接しながら該ばねロッドを抗支する。
【0018】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記鳥居の内部に配置されると共に前記車体に対して定置され、前記ウイングを開放した際、所定のウイング開度(回動位置)において、前記第1ないし第5のリンク部材のいずれか一と当接することにより、該ウイングの最大開度を規定するストッパが設けられる。
【0019】
本発明によるウイング開閉装置は、トラックの側面の少なくとも一部と屋根の少なくとも一部を覆うウイングを開閉するための装置として好適に採用される他、場合によっては、トラック以外のものに取付けられたウイングの開閉装置としても好適に用いることができる。
【0020】
本発明によるウイング開閉装置は、トラック等の車体上に設けられた荷箱の屋根部と側部を覆うよう、該荷箱の該屋根部付近において該車体に対し枢支されたウイングを開閉するため装置として好適に用いられ、ウイング枢支点(ウイング一側、荷箱屋根部)から大きく離間した位置、すなわち、ウイング側部に、該ウイング開閉装置が発生する力ないしモーメントが作用するよう構成される。また、本発明によるウイング開閉装置が、荷箱を有するトラック等の車両に適用される場合、このウイング開閉装置を、鳥居(車体に対して固定ないし一体化されたフレーム部)の内部に収容することができる。
【0021】
【実施例】
以上説明した本発明の好ましい実施の形態をさらに明確化するために、以下図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
【0022】
まず、本発明によるウイング開閉装置が好適に適用されるウイングを備えたトラックを説明する。
【0023】
図1は、本発明によるウイング開閉装置が適用されるトラック(ウイング車)の外観図である。図1を参照すると、このトラックは、車体に対して枢支されたウイング1,1と、車体の前部及び後部に鳥居(荷箱のフレーム部)2,2を有している。これら鳥居2,2の内部であって、左右両側に、本発明によるウイング開閉装置がそれぞれ収容される。なお、前後の鳥居2,2内部の左右両側に計4個、取付けられるこのウイング開閉装置は、互いに等価であるため、以下、一個のウイング開閉装置について説明する。なお、ウイング1,1が十分な剛性をもっている場合には、ウイング1,1に対してウイング開閉装置を各1個、計2個取付けるだけでもよい。
【0024】
[第1の実施例]
本発明の第1の実施例に係るウイング開閉装置について説明する。図2は、図1に示したトラックに好適に適用される、本発明の第1の実施例に係るウイング開閉装置の構造を説明するための正面図である。すなわち、図2は、鳥居2の一方の側壁を取り除いて、このウイング開閉装置の正面を見た図である。なお、後述の図3、図6〜図8も同様である。
【0025】
図2を参照すると、ウイング1の一側が、車体(荷箱)の上部(鳥居上部、荷箱屋根部付近)側部寄りに、ヒンジ3を介して、枢支されている。ヒンジ3のピン4が、ウイング1の枢支点となる。ウイング1は折曲され、折曲された一側が、車体ないし荷箱の屋根部を覆う屋根部1aであり、折曲された他側が車体ないし荷箱の側部を覆う側部1bである。
【0026】
このウイング1に取付けられた本発明の第1の実施例に係るウイング開閉装置は、鳥居2の内部に収容されている。このウイング開閉装置は、鳥居2の上部2aに配置され且つその一側が車体ないし鳥居2に対して支持され、ウイング1を枢動するための付勢力を発生するばね23と、鳥居2の上部2aから側部2bに亘って配置され、ばね23の付勢力をウイング1に伝達するためのリンク機構とを有している。
【0027】
そして、ウイング1の側部1b内側に固定されたウイング取付プレート5には、ピン6を介して、第1のリンク部材7の一側が連結されている。第1のリンク部材7の他側には、ピン8を介して、第2のリンク部材9が連結されている。このようにして、第1のリンク部材7は、ウイング1の側部1bと、第2のリンク部材9との間に連結されている。第1のリンク部材7は、ウイング1閉止時、鳥居2の側部2bに位置ないし収容されている。
【0028】
鳥居2の上部2a底部には、第1の鳥居上部固定プレート10が固定されている。この第1の鳥居上部固定プレート10には、ピン11を介して、第2のリンク部材9の他側が連結されている。第2のリンク部材9の中間部には、ピン12を介して、第3のリンク部材13の一側が連結されている。第2のリンク部材9は、折曲部を有し、ウイング1の閉止時、鳥居2の上部2aと側部2bに亘って延在している。すなわち、第2のリンク部材9は、鳥居2内部の狭い隙間を延在するよう折曲され、その折曲部一側が略水平方向に延在し、その折曲部他側が略鉛直方向に延在している。
【0029】
ここで、ウイング1の枢支点(ピン)4を通る基準垂線X−Yよりも(に対して)、第2のリンク部材9の枢支点(ピン)11は、鳥居2の側部2b側ないしウイング1の側部1b側に配置されている。これによって、図4及び図5を参照して後述するように、このウイング開閉装置が出力する発生モーメントと、ウイングを枢動するために必要なモーメントとの差を、任意のウイング開度において、可及的に小さくすることができる。
【0030】
第3のリンク部材13の他側には、ピン14を介して、第4のリンク部材15が連結されている。第4のリンク部材15は、第1の鳥居上部固定プレート10に、ピン16を介して、連結されている。このようにして、第4のリンク部材15は、第3のリンク部材13と、鳥居2の上部2aとの間に連結されることにより、車体に対して枢支されている。
【0031】
第4のリンク部材の他側には、ピン17を介して、第5のリンク部材(ばねロッド)18の一側が枢支されている。第5のリンク部材18の他側には、ばね力調節ナット21が螺合されている。ばね力調節ナット21の一側には、他方のばね受け22が支持されている。
【0032】
なお、ばね力調節ナット21の第5のリンク部材18上における螺合位置を調節することにより、後述のばね23の初期圧縮量(ウイング閉止時における圧縮量)を調節することができる。
【0033】
一方、鳥居2の上部2a中央寄りには、ばね(圧縮ばね)23が、収容ないし設けられている。また、上部2aには、第2の鳥居上部固定プレート19が固定ないし一体に形成されている。第2の鳥居上部固定プレート19の一側には、ウイング1開放時、第4のリンク部材15に形成された被係止部15aと当接可能な、軸状のストッパ22が形成されている。第2の鳥居上部固定プレート19の他側には、一方のばね受け20が形成ないし取付けられている。ばね23の一側は、車体に対して定置されたこの一方のばね受け20によって、支持されている。ばね23の他側は、他方のばね受け22と当接ないし支持されている。このようにして、ばね23は、一方のばね受け20と他方のばね受け22の間に圧縮介装されている。また、第5のリンク部材18は、一方及び他方のばね受け20,22を貫通して、鳥居2の内部をその一側に向かって、水平方向に沿って延在している。第5のリンク部材18は、ばね23のばね軸方向と基本的に平行な方向に延在している。
【0034】
このようにして、第5のリンク部材18が、第4のリンク部材15と、ばね23の他側との間に連結され、ばね16の伸縮ないし変位に伴い、水平方向に向かって移動することができる。
【0035】
次に、図3を参照して、以上説明した本発明の第1の実施例に係るウイング開閉装置の動作を説明する。
【0036】
操作者が、ウイング1のロックを解除すると、ばね23が伸張して、第1〜第5のリンク部材7,9,13,15,18が相互に揺動する。これによって、ウイング1の側部1bが上方に持ち上げられ、ウイング1は、開放方向に枢動していく。
【0037】
このとき、上述したように、ウイング1の枢支点(ピン)4を通る基準垂線に対して、第2のリンク部材9の枢支点(ピン11)は、鳥居2の側部2bないしウイング1の側部1b側に配置されていることによって、このウイング開閉装置が出力する発生モーメントと、ウイングを枢動するために必要なモーメントとの差を、任意のウイング枢動位置において、可及的に小さくすることができる(図4及び図5参照)。
【0038】
仮に、ウイング1の枢支点(ピン4)を通る基準垂線に対して、第2のリンク部材9の枢支点(ピン11)を、ウイング1の側部1b側(図2中左側)に配置した場合、ウイング1の開度が小さい区間(*1)において、装置が出力する発生モーメントと、ウイング1を枢動させるために必要なモーメントと差が小さくなるようすると、ウイングの開度が大きい区間において、両モーメントの差がきわめて大きくなり、詳細には、発生モーメントが小さいため、操作者は、大きな力で重いウイング1を持ち上げなければならいない。
【0039】
一方、ウイング1の開度が大きい区間(*2)において、装置が出力する発生モーメントと、ウイング1を枢動させるために必要なモーメントと差が小さくなるようすると、ウイングの開度が小さい区間において、両モーメントの差がきわめて大きくなり、詳細には、発生モーメントが大きすぎ、急激にウイング1が枢動していくという不都合が生じる。
【0040】
したがって、ウイング1の枢支点(ピン)4を通る基準垂線よりも(に対して)、第2のリンク部材9の枢支点(ピン)11は、鳥居2の側部2bないしウイング1の側部1b側に配置することが必要である。
【0041】
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例を説明する。なお、第2の実施例に係るウイング開閉装置が、前記第1の実施例に係るウイング開閉装置と同様の構成を有する点については、適宜、前記第1の実施例の記載を参照することができるものとし、以下の説明においては、主として、前記第1の実施例との相違点について説明する。
【0042】
図6は、本発明の第2の実施例に係るウイング開閉装置の説明図である。図6を参照すると、第5のリンク部材が、複数の部材、すなわち、アーム26、ロッド27、及びアーム26とロッド27を揺動可能に連結するピン28とから構成されている。ピン28には、コロ29が軸支されている。一方、第2の鳥居上部固定プレート19には、ガイド(ガイド部材)30が固定されている。コロ29は、ばね23の伸縮ないしウイング1の枢動に伴って、ガイド30上を摺接ないし回転しながら平行移動する。これによって、ばね23が可及的に真っ直ぐたわみ、ロッド27がばね23のばね軸(中心軸)と基本的に平行な方向に向かって移動するようにされる。この結果、ばね23が傾斜した状態でたわんだり、ばね軸に対するロッド27の角度が変化して、ばね23ないしロッド27に過大な力が加わることが防止され、かくして、ばね23やロッド27の耐久性が向上される。
【0043】
また、第4のリンク部材24が棒状に形成されている。上記第5のリンク部材を構成するアーム26は、第4のリンク部材24上において第3のリンク部材13と第4のリンク部材24の連結点に、ピン25によって、枢支されている。また、第2の鳥居上部固定プレート19には、ストッパ22が、第4のリンク部材24の枢支点(ピン25)他側(被係止部24a)に、当接可能な位置に固定されている。
【0044】
次に、このウイング開閉装置の動作を説明する。図7は、図6に示したウイング開閉装置の動作図である。図6から図7を参照して、操作者が、ウイング1のロックを解除すると、ばね23が伸張して、第1〜第5のリンク部材7,9,13,24,[26,27]が相互に揺動する。これによって、ウイング1の側部1bが上方に持ち上げられ、ウイング1は、開放方向に枢動していく。このとき、ガイド30によって、コロ29が上記所定方向に案内されることにより、ロッド27がばね23のばね軸方向と基本的に平行な方向に移動される。これによって、ばね23が傾斜してたわんだり、ロッド27がばね軸に対して傾斜して移動するような不具合が防止される。
【0045】
そして、ウイング1が所定位置まではね上げられると、第4のリンク部材24の被係止部24aが、ストッパ22に当接する。これによって、ウイング1のさらなる枢動が制止され、ウイング1の最大開度が設定される。
【0046】
[第3の実施例]
なお、以上説明した前記第2の実施例に係るウイング開閉装置においては、ピン28にコロ29を取り付けたが、これに代わり、図8に示すように、ロッド27に直接的に摺接するよう、ローラ(ガイド部材)31を第2の鳥居上部固定プレート19に取り付けてもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、ウイング開度に応じて、該ウイングを枢動させるために必要十分なモーメントを出力することができるウイング開閉装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウイング開閉装置が適用されるトラックの外観図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るウイング開閉装置を説明するための図である。
【図3】図2に示したウイング開閉装置の動作図である。
【図4】本発明の第1の実施例及び比較例1に係るウイング開閉装置がそれぞれ出力する発生モーメント線図である。
【図5】本発明の第1の実施例及び比較例2に係るウイング開閉装置がそれぞれ出力する発生モーメント線図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るウイング開閉装置を説明するための部分図である。
【図7】図6に示したウイング開閉装置の動作図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係るウイング開閉装置を説明するための部分図である。
【符号の説明】
1 ウイング
1a 屋根部
1b 側部
2 鳥居
2a 上部
2b 側部
3 ヒンジ
4 ピン(ウイングの枢支点)
5 ウイング取付プレート
6 ピン(第1のリンク部材とウイングの連結点)
7 第1のリンク部材
8 ピン(第1のリンク部材とウイングの連結点)
9 第2のリンク部材
10 第1の鳥居上部固定プレート
11 ピン(第1と第2のリンク部材の連結点)
12 ピン(第2と第3のリンク部材の連結点)
13 第3のリンク部材
14 ピン(第3と第4のリンク部材の連結点)
15 第4のリンク部材
15a 被係止部
16 ピン(第1の鳥居上部固定プレートと第4のリンク部材の連結点)
17 ピン(第4と第5のリンク部材の連結点)
18 第5のリンク部材
19 第2の鳥居上部固定プレート
20 一方のばね受け
21 ばね力調整ナット
22 他方のばね受け
23 ばね
24 第4のリンク部材(棒状)
24a 被係止部
25 ピン(第3〜第5のリンク部材の相互連結点)
26 アーム(第5のリンク部材(中折れ式ロッド)の構成要素)
27 ロッド(第5のリンク部材(中折れ式ロッド)の構成要素)
28 ピン(第5のリンク部材(中折れ式ロッド)の構成要素)
29 コロ(被ガイド部材)
30 ガイド(ガイド部材、ガイド面)
31 ローラ(ガイド部材、ガイドローラ)
X−Y ウイングの枢支点を通る基準垂線(鉛直方向線)

Claims (4)

  1. トラック等の車体上に設けられた荷箱の屋根部と側部を覆うよう、該荷箱の該屋根部付近において該車体に対し枢支されたウイングを開閉するためのウイング開閉装置であって、
    前記ウイング開閉装置が、前記ウイングの閉止時において鳥居の内部に収容されていること、
    前記ウイング開閉装置が、
    前記鳥居の上部に配置され且つその一側が前記車体に対して支持され、水平方向に伸縮して前記ウイングを枢動するための付勢力を発生するばねと、
    前記鳥居の前記上部から前記側部に亘って配置され、前記ばねの前記付勢力を前記ウイングの前記側部に伝達するためのリンク機構と、
    を有し、
    前記リンク機構が、
    互いに揺動可能な第1,第2,第3,第4及び第5のリンク部材を備え、さらに、
    前記第1のリンク部材が、前記ウイングの前記側部と、前記第2のリンク部材との間に連結されると共に、該ウイング閉止時には前記鳥居の前記側部に位置し、該ウイングを開放する際には該ウイングの該側部を押し上げるよう揺動すること、
    前記第2のリンク部材が、前記第1のリンク部材と、前記鳥居の前記上部との間に連結されることにより、前記車体に対して枢支されると共に、前記ウイング閉止時、該鳥居の該上部と該鳥居の前記側部に亘って延在していること、
    前記第2のリンク部材の前記車体に対する枢支点が、前記ウイングの枢支点を通る垂線よりも、前記鳥居の側部側ないし前記ウイングの前記側部側に位置すること、
    前記第3のリンク部材が、前記第2のリンク部材と、前記第4のリンク部材との間に連結されること、
    前記第4のリンク部材が、前記第3のリンク部材と、前記鳥居の前記上部との間に連結されることにより、前記車体に対して枢支されること、
    前記第5のリンク部材が、前記第4のリンク部材と、前記ばねの他側との間に連結されること、
    を特徴とするウイング開閉装置。
  2. 前記鳥居の内部に配置されると共に前記車体に対して定置され、前記ウイングを開放した際、所定のウイング開度において、前記第4のリンク部材と当接することにより、該ウイングの最大開度を規定するストッパを有することを特徴とする請求項1記載のウイング開閉装置。
  3. 前記第5のリンク部材が、前記第4のリンク部材にピンを介して連結されると共に、前記ばねの他側に接続されたばねロッドであることを特徴とする請求項1記載のウイング開閉装置。
  4. 前記第5のリンク部材が、互いにピンを介して連結された複数の部材から構成され、
    前記複数の部材又は該複数の部材を連結する前記ピンを案内するガイド部材を有することを特徴とする請求項1記載のウイング開閉装置。
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