JP4136339B2 - 光拡散シートおよびプロジェクションスクリーン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光拡散シート、この光拡散シートを用いたプロジェクションスクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
プロジェクションディスプレイ装置等においては、観察者の視認性を高めるためスクリーンに光拡散シートを用いたものが知られている。この光拡散シートは、例えば、透光性フィルムの表面を凹凸処理したもの、樹脂フィルムの内部に光拡散性微粒子を含有させたもの、円柱状のレンズが一つの平面上に並列配置されたレンチキュラーレンズシート等がある。また、これらのシートを二、三枚組合わせて用いることも行なわれている。これらは、フィルム、大気、微粒子等の各屈折率の差を利用してこれらの境界において映像光を多方向に屈折させ、映像光を広範囲に拡散して観察者側に出射することで視認性の向上を図ろうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、光拡散性微粒子や凹凸が形成されたシート表面によって、映像光が乱反射して多くの迷光を生じさせることになり、ディスプレイの表面輝度、コントラストの低下等を招いていた。また、表面の凹凸処理により拡散性を有するものは、その拡散性および透明性に角度依存性があるため、ディスプレイを見る角度によって視認性が変化するという問題があった。一方、光拡散シートの光拡散性は、外光の散乱反射を増加させることにもつながり、コントラストが著しく低下して映像がボケやすいという問題点もあった。そこで本発明は、迷光により表面輝度が低下したりコントラストが低下することがなく、角度依存性が少なく、外光の散乱反射の少ない光拡散シート、およびこの光拡散シートを用いたプロジェクションスクリーンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0005】
本発明の第一態様の光拡散シートは、複数の単位レンズを一次元または二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズは入射光の一部がその内面で全反射する全反射部を備えるとともに所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、隣り合う単位レンズの間は所定の屈折率N2を有する材料が充填されており、さらに単位レンズはその断面形状が略台形であって、台形の下底を入光部、斜辺を全反射部、上底を出光部とし、台形の上底の長さをT、高さをH、全反射部をなす斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
N1<1/sin2θ
かつ
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする。ここに単位レンズの断面形状は略台形なので、θは一定、すなわち斜辺は直線状であることを基本とするが、本発明は曲線状の斜辺や、浅い角度をなす複数の直線の組み合わせである場合をも含むものである。この場合にθは、変化するが、斜辺をなす各部分におけるθの90%以上が上記関係を満たせば下記の効果を奏することができるので、本発明の技術的思想に包含されると解されるべきものである(θに関して以下同じ。)。
【0006】
この第一態様の光拡散シートによれば、出光面法線に平行な入射光を斜辺にて全反射し、出光面においては反射を起こすことなく観察者側に出光することができる。したがって輝度とコントラストが高い光拡散シートを得ることができる。本発明のスクリーンは主に単光源プロジェクタ用であり、フレネルレンズを使用することで本シートへの入射角度を略0°にすることが可能である。なお、斜辺への入射角は、一般には、0°±10°の範囲にあることが知られている。
【0008】
この第一態様の光拡散シートによれば、出光面法線に対して最大10°の傾きをもった入射光でも、シート内において一度全反射面にて反射され、再び他の全反射面に到達することなく出光面から出光される。したがって輝度が高く迷光の少ない光拡散シートを得ることができる。
【0010】
従ってこの第一態様の光拡散シートによれば、出光面法線に平行な入射光を斜辺にて全反射し、出光面においては反射を起こすことなく観察者側に出光することができる。また、シート内において一度全反射面にて反射された光は、再び他の全反射面に到達することなく出光面から出光される。したがって輝度とコントラストが高く、迷光の少ない光拡散シートを得ることができる。
【0011】
上記第一態様の光拡散シートにおいて、所定の屈折率N1およびN2、並びに台形の上底の長さTおよび高さHが、
1<N1<5.76
0.23<N2/N1<0.996
かつ
H<T/0.57
なる関係を満たすように構成してもよい。
【0012】
このように構成した場合には、第一態様の光拡散シートで、θが5〜15°の範囲において、出光面法線に平行な入射光を斜辺にて全反射し、出光面においては反射を起こすことなく観察者側に出光することができる。また、最大10°の傾きを持つ入射光でもシート内において一度斜辺にて反射された光は、再び他の斜辺に到達することなく出光面から出光される。ここにθの範囲を5〜15°としたのは、このような単位レンズのテーパー角を5〜15°とすることで、好適な視野角特性を得ることができるからである。
【0013】
また、単位レンズを板状または膜状の透明基材(3)上に形成するようにしてもよい。
【0014】
このようにした場合には、ロール状の型を使用して、配列された単位レンズを連続的に生産することができる。
【0015】
さらに隣り合う単位レンズの間は可視光を吸収する材料にて構成してもよい。また、この可視光を吸収する材料のOD値を、10μm厚で1〜3としてもよい。ここに「OD値」とは、透過光学濃度のことをいう。
【0016】
このように構成した場合には、迷光を吸収してコントラストの高い光拡散シートを実現することができる。
【0017】
また、上記において、観察者側に拡散剤を混入したシート(1)を張り合わせてもよい。
【0018】
このようにした場合には、観察者側の面を平面とすることができるので、表面への加工が容易なものとなる。また、拡散剤の光学的作用により、出光側のゲインを均一にならすことができる。この拡散剤を混入したシートを張り合わせるための接着層、または粘着層の屈折率は単位レンズの屈折率と同程度でよい。光学的に大きな影響は出ないと考えられるからである。
【0019】
上記のように構成した場合には、拡散剤を混入したシートのさらに観察者側に、反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層のうち少なくとも一つを設けるように構成してもよい。本発明においてはこれらの機能のうち一つだけを持たせてもよく、また複数の機能を併せ持たせてもよい。
【0020】
このように構成した場合には、光拡散シートに多様な機能を持たせることができる。
【0021】
またさらに本発明では、上記したいずれかの光拡散シートの映像光源側にフレネルレンズを配置したプロジェクションスクリーンを提供して前記した課題を解決する。
【0022】
この発明によれば、上記光拡散性シートの諸特性をプロジェクションスクリーンにおいて実現することができる。
加えて、本発明では、上記光拡散シートを製造する方法であって、単位レンズの間に配置される屈折率N2を有する材料が充填される部位を成形する工程と、屈折率N2を有する材料が充填される部位を成形する工程の後工程に具備される前記単位レンズを成形する工程とを備える光拡散シートの製造方法を提供することにより前記課題を解決する。
さらに本発明では、上記光拡散シートを製造する方法であって、単位レンズを成形する工程と、単位レンズを成形する工程の後工程に具備され、単位レンズの間に配置される屈折率N2を有する材料が充填される部位を成形する工程とを備える光拡散シートの製造方法により前記課題を解決する。
【0023】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態の光拡散シートSの水平断面を示す図である。図1においては、図面右側に映像光源が配置され、図面の左側に観察者が位置している。この光拡散シートSは、観察者側から映像光源方向に順に、拡散剤入りシート1、単位レンズ2、ベースシート3が張り合わされて配置されている。さらに、隣接する単位レンズ2、2、の斜辺に挟まれた断面形状三角形の部分は、単位レンズ2の屈折率より低い屈折率を有する物質で埋められている。以後の説明においてはこの低屈折率物質で埋められている部分を「低屈折率部4」という。また必要に応じて単位レンズ2を「高屈折率部2」ということもある。
【0026】
高屈折率部2の屈折率N1と、低屈折率部4の屈折率N2との比は、光拡散シートSの光学特性を得るために所定の範囲に設定されている。また、低屈折率部4と高屈折率部2とが接する斜辺が、出光面の法線(当該光拡散シートに対する垂直入射光に平行である。)となす角度は所定の角度θに形成されている。これらについては後に詳述する。
【0027】
低屈折率部4は、カーボン等の顔料または所定の染料にて所定濃度に着色されている。また、拡散剤入りシート1、およびベースシート3は、高屈折率部2と略同一の屈折率を有する材料にて構成されている。拡散剤入りシート1の観察者側には、反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層などの機能層が適宜設けられている。
【0028】
次に光拡散シートSの単位レンズ2内に入光した光の光路について、図1を参照しつつ簡単に説明する。なお、図1において、光L1〜L4の光路は模式的に示されたものである。いま、映像光源側から単位レンズ2の中央部付近に入射した垂直光L1は、そのまま光拡散シートSの内部を直進して通過し、観察者に至る。映像光源側から単位レンズ2の端部付近に入射した垂直光L2は、高屈折率部2と低屈折率部4との屈折率差により斜辺にて全反射され、所定の角度をもって観察者側に出光される。映像光源側から単位レンズ2の端部付近に角度をもって入射した光L3は、斜辺にて全反射され、入射時とは反対方向にさらに大きな角度をもって観察者側に出光される。斜辺に所定以上の大きな角度をもって入射する迷光L4は、高屈折率部2と低屈折率部4との屈折率差によっても反射されることなく低屈折率部4の内部に入光する。低屈折率部4は着色されているので、迷光は低屈折率部4にて吸収され、観察者側に至ることはない。このようにして水平方向に広い視野角をもち、コントラスト、輝度の高い光拡散シートSを得ることができる。
【0029】
次に、図2および図3を用いて光拡散シートSの単位レンズ部2に入射した光拡散シートS内の光が斜辺にて全反射され、かつ出光面においては、全反射されずに観察者側に透過する条件について説明する。
【0030】
図2は、光拡散シートS内において、光拡散シートSの斜辺に垂直光L5が入射した場合の光路を示す図である。図2においては映像光源は図面上方に、観察者は図面下方に位置するものとする。また拡散剤入りシート1、およびベースシート3は説明の簡略化のため省略している(以下図3および4において同じ。)。
【0031】
図2において、斜辺に入射した垂直光L5が、斜辺のA点において全反射され始める条件(臨界条件)は、スネルの法則により、
sin(90°−θ)=N2/N1
であるから、垂直光L5が常に全反射されるためには、
(式1) sin(90°−θ)>N2/N1
なる条件を満たす必要がある。
【0032】
また、斜辺のA点にて反射された光L5が、出光面のB点において全反射され始める条件(臨界条件)は、大気の屈折率を1とした場合、スネルの法則により、sin2θ=1/N1
であるから、光L5がB点から観察者側に確実に出光されるためには、
(式2) sin2θ<1/N1
なる条件を満たす必要がある。
【0033】
なお参考のために図3を参照しつつ、光拡散シートSの斜辺に10°の傾きを持った光拡散シートS内の光L6が入射した場合の光路について以下に簡単に説明する。
【0034】
図3において、光拡散シートS内で斜辺に入射した10°の傾きを持つ光L6が、斜辺のA点において全反射され始める条件(臨界条件)は、スネルの法則により、
sin(80°−θ)=N2/N1
であるから、10°の傾きを持った光L6が常に全反射されるためには、
(式3) sin(80°−θ)>N2/N1
なる条件を満たす必要がある。
【0035】
また、斜辺のA点にて反射された光L6が、出光面のB点において全反射され始める条件(臨界条件)は、大気の屈折率を1とした場合、スネルの法則により、sin(2θ+10°)=1/N1
であるから、光L6がB点から観察者側に確実に出光されるためには、
sin(2θ+10°)<1/N1
すなわち
(式4) N1<1/sin(2θ+10°)
なる条件を満たす必要がある。
【0036】
次に、図4を用いて斜辺にて反射された光が、隣接する斜辺に到達しない条件について説明する。この条件を見出すためには、出光面法線に対して最も大きな角度(現実的には10°)を持つ入射光L7が、低屈折率部4がなす三角形の頂点付近の斜辺上の点Cにて全反射された場合に、その反射光が隣接する斜辺に到達しないように、三角形の高さHと単位レンズの上底の長さTとの関係を定めればよい。
【0037】
図4において、三角形の底辺の長さを2Sとすれば、
tanθ=S/H
tan(2θ+10°)=(S+T)/H
したがって、
H=T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
Hが上記値より小であれば、反射光が隣接する斜辺に到達しない。したがってその条件は、
(式5) H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
で表される。
【0038】
次にθが5°〜15°であるとして、その範囲においてさらに具体的にN1とN2の値を考察する。5°<θ<15°の範囲においては、
sin(90°−θ)<0.996
であり、式1により、N2/N1の値はこれより小さいから
(式6) N2/N1<0.996
一方、5°<θ<15°の範囲では、
1/sin2θ<5.76
であるから、式2より、
(式7) N1<5.76
さらに、入手しうる現実の材料を考慮した場合、N2の最小値は1.30なので、
N2/N1>1.30/5.76=0.23
したがって上式と式6から
(式8) 0.23<N2/N1<0.996
上記式7および式8が5°<θ<15°の範囲での、N1およびN2の値がとりうる条件である。
【0039】
また、式5においては、θ=15°の時にHに対する条件が決定され、
H<T/0.57
となる。
【0040】
図5は、低屈折率部4の形状の諸態様を示す図である。この低屈折率部4は、隣接する二つの単位レンズ2、2の斜辺により形成される略三角形の形状を有している。図5(a)は、斜辺が直線にて形成されている場合を表している。この場合には、斜辺と出光面法線とがなす角度θ1は斜辺上のどの点においても一定である。図5(b)は、斜辺が滑らかな曲線で形成されている場合を表している。また図5(c)は、斜辺が2本の直線にて構成されている場合を示している。これらの場合、斜辺と出光面法線とがなす角度θ2、またはθ3若しくはθ4は、斜辺上の位置により異なる。本発明において図5(b)や図5(c)の場合のように斜辺と出光面法線のなす角度が一定でないときは、斜辺の長さの90%以上において、以上に説明してきた式1〜8の各条件を満たせば本発明の効果を得ることができる。
【0041】
図6および図7は、光拡散シートの構成の一例を示す図である。図6に示される光拡散シートは水平断面形状が垂直方向に一定な単位レンズ2を備えている。出光面側には拡散剤入りシート1が、入光面側にはベースシート3が配置されている。図面では理解のためにこれら三者が離れて表されているが、実際にはこれらは貼り合わされている。
【0042】
一方、図7に示されている光拡散シートにおいては、半載円錐状の単位レンズが垂直平面上に二次元状に配列されている。各単位レンズの半歳円錐の頂部平面は同一面上に形成されており、この平面に拡散剤入りシート1が貼り合わされている。拡散剤入りシート1と単位レンズ2との間の空隙は低屈折率の材料で埋められており、低屈折率部4を形成している。図6および図7のいずれに示されている光拡散シートの構成によっても本発明による効果を得ることができる。
【0043】
次に図8を参照しつつ本実施形態の光拡散シートの製造方法について説明する。この製造方法に使用される製造装置は、型ロール10と、ミラーロール20と、ベースフィルム供給ロール16と、補助ロール群19、22、24と、電離放射線硬化型樹脂を供給するフィーダー12、15、21と、電離放射線照射機14、18、23とを備えている。所定の速度で回転する型ロール10の表面には低屈折率部4を構成する断面形状三角形の部分に対応する雌型が彫られている。所定温度に加温された低屈折率樹脂を樹脂フィーダー12から型ロール10上に供給し、三角形の凹部に埋め込む。余剰の樹脂をドクターブレード13にて掻き落とした後、電離放射線照射機14にて電離放射線をロール表面に照射して、低屈折率樹脂を硬化させる。次いでフィーダー15から透明樹脂をロール幅のほぼ全長にわたって供給し型ロール10の表面に透明樹脂層を形成する。さらにその上面にベースフィルム層を、供給ロール16からベースフィルム17を巻き出して形成したのち、再び電離放射線照射機18にて電離放射線を照射して、透明樹脂を硬化させる。そして補助ロール19により折り返してミラーロール20へと供給する。この折り返しの工程により、型ロール10の表面凹部に形成されていた断面形状三角形の低屈折率部は、ロール表面から剥離される。この時点では、E点拡大図で示されるように、ベースフィルム上に透明樹脂層が形成され、さらに透明樹脂層の上面に低屈折率樹脂が断面三角形に形成されている。
【0044】
ミラーロール20側では、あらかじめロール表面に高屈折率樹脂がフィーダー21から供給されて、硬化前のやわらかい状態で高屈折率樹脂層が形成されている。この高屈折率樹脂層と型ロール10から供給されてきた中間製品とがミラーロール20と補助ロール22とにより圧着される。柔らかな高屈折率樹脂は圧着されることにより低屈折率樹脂が形成する断面形状三角形の谷間に隙間なく入り込む。さらにミラーロール20の表面に電離放射線照射機23にて電離放射線を照射して、高屈折率樹脂を硬化させる。そして補助ロール24により反対方向に折り返して、硬化した高屈折率樹脂をミラーロール20から剥離する。この時点では、F点拡大図に示されるように、断面形状三角形の低屈折率樹脂の上面に断面形状が台形の高屈折率樹脂層が形成されている。その後このシートは巻き取り機へと送られロール状に巻き取られる。
【0045】
なお、上記工程は、型ロール10にて断面形状三角形の低屈折率部4を形成するものであるが、型ロール10により断面形状台形の高屈折率部2を先に形成して、ミラーロール20側のフィーダー21から低屈折率樹脂を供給するように構成してもよい。
【0046】
【実施例】
高屈折率部(台形部分)の材料としてエポキシアクリレート、低屈折率部の材料としてウレタンアクリレートを使用した。低屈折率部は、カーボン顔料にて透過率1%となる濃度に着色した。高屈折率部の屈折率は1.57、低屈折率部の屈折率は1.48であった。このように構成したシートの入光側にフレネルレンズシートを、観察者側には拡散板を配置した。拡散板は、アクリル製三層構造で、中間層に拡散剤を混入したものを使用した。高屈折率部のレンズピッチは50μmとした。また、高屈折率部の台形部分の上底長さと、低屈折率部の三角形底辺の長さを等しくなるようにし、いわゆるブラックストライプ率が50%となるようにした。さらに頂角θを10°に設定した。
【0047】
このように構成した光拡散シートは、透過率が80%、反射率が5%、ゲインが4であった。また、垂直視野角(半値角:ある方向から観視したときの輝度が正面から観視したときの半分になる角度)は12゜、水平視野角(半値角)は25゜であった。
【0048】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う光拡散シートおよびプロジェクションスクリーンもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0049】
【発明の効果】
以上に説明したように、複数の単位レンズを一次元または二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズは入射光の一部がその内面で全反射する全反射部を備えるとともに所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、隣り合う前記単位レンズの間は所定の屈折率N2を有する材料が充填されており、さらに前記単位レンズはその断面形状が略台形であって台形の下底を入光部斜辺を全反射部上底を出光部とし、台形の上底の長さをT、高さをH、全反射部をなす斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
N1<1/sin2θ
かつ
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする光拡散シートによれば、出光面法線に平行な入射光を全反射部にて全反射し、出光面においては反射を起こすことなく観察者側に出光することができる。また、レンズ内にて10°の傾きをもち、シート内において一度全反射面にて反射された光は、再び他の全反射面に到達することなく出光面から出光される。したがって輝度とコントラストが高く、迷光の少ない光拡散シートを得ることができる。
【0050】
また、単位レンズを板状または膜状の透明基材上に形成した場合には、ロール状の型を使用して、配列された単位レンズを連続的に生産することができる。
【0051】
さらに隣り合う単位レンズの間は可視光を吸収する材料にて構成した場合には、迷光を吸収してコントラストの高い光拡散シートを実現することができる。
【0052】
また、観察者側に拡散剤を混入したシートを張り合わせた場合には、観察者側の面を平面とすることができるので、表面への加工が容易になる。また、拡散剤の光学的作用により、出光側のゲインを均一にならすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光拡散シートの断面を示す図である。
【図2】光拡散シートに垂直光が入射した場合の光路を示す図である。
【図3】光拡散性シートに10°の傾きを持った光が入射した場合の光路を示す図である。
【図4】光拡散性シートに10°の傾きを持った光が低屈折率部がなす三角形の頂点付近に入射した場合の光路を示す図である。
【図5】低屈折率部の形状の諸態様を示す図である。
【図6】光拡散シートの構成の一例を示す図である。
【図7】光拡散シートの構成の他の一例を示す図である。
【図8】光拡散シートの製造方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
S 光拡散シート
1 拡散剤入りシート
3 ベースシート(透明基材)
Claims (10)
- 複数の単位レンズを一次元または二次元方向に形成した光拡散シートであって、
前記単位レンズは、入射光の一部がその内面で全反射する全反射部を備えるとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、
隣り合う前記単位レンズの間は、所定の屈折率N2を有する材料が充填されており、
さらに前記単位レンズはその断面形状が略台形であって、前記台形の下底を入光部、斜辺を前記全反射部、上底を出光部とし、
前記台形の上底の長さをT、高さをH、前記全反射部をなす斜辺が前記出光部の法線となす角度をθ、とした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
N1<1/sin2θ
かつ
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする光拡散シート。 - 前記所定の屈折率N1およびN2、並びに台形の上底の長さTおよび高さHが、
1<N1<5.76
0.23<N2/N1<0.996
かつ
H<T/0.57
なる関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載された光拡散シート。 - 前記単位レンズは板状または膜状の透明基材上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された光拡散シート。
- 前記隣り合う単位レンズの間は可視光を吸収する材料にて構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された光拡散シート。
- 前記可視光を吸収する材料のOD値は、10μm厚で1〜3であることを特徴とする請求項4に記載された光拡散シート。
- 観察者側には拡散剤を混入したシートが張り合わされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された光拡散シート。
- 前記拡散剤を混入したシートのさらに観察者側に反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層のうち少なくとも一つが設けられていることを特徴とする請求項6に記載された光拡散シート。
- 請求項1〜7のいずれかの光拡散シートの映像光源側にフレネルレンズが配置されたプロジェクションスクリーン。
- 請求項1〜7のいずれかに記載された光拡散シートを製造する方法であって、
前記単位レンズの間に配置される前記屈折率N2を有する材料が充填される部位を成形する工程と、
前記屈折率N2を有する材料が充填される部位を成形する工程の後工程に具備される前記単位レンズを成形する工程と、を備える光拡散シートの製造方法。 - 請求項1〜7のいずれかに記載された光拡散シートを製造する方法であって、
前記単位レンズを成形する工程と、
前記単位レンズを成形する工程の後工程に具備され、前記単位レンズの間に配置される前記屈折率N2を有する材料が充填される部位を成形する工程と、を備える光拡散シートの製造方法。
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