JP4470435B2 - 光拡散シートおよびプロジェクションスクリーン - Google Patents
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Description
複数の単位レンズを一次元または二次元方向に形成した光拡散シートにおいて、
前記単位レンズは、入射光の一部がその内面で全反射する全反射部を備えるとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて高屈折率部が形成されており、
隣り合う前記単位レンズの間は、所定の屈折率N2を有する材料が充填された低屈折率部が形成されており、
さらに前記単位レンズはその断面形状が略台形であって、前記台形の下底を入光部、斜辺を前記全反射部、上底を出光部とし、前記全反射部をなす斜辺が前記出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
かつ
N1<1/sin2θ
なる関係を有する光拡散シートであって、
前記隣接する単位レンズに挟まれた低屈折率部の断面形状が、略三角形であって入光部の先端が所定の曲率を持つ湾曲形状、もしくは略台形であって入光部の上底が下底に対して平行かまたは傾斜している形状を有することを特徴とする光拡散シートである。
ることを基本とするが、本発明は曲線状の斜辺や、浅い角度をなす複数の直線の組み合わせである場合をも含むものである。この場合にθは、変化するが、斜辺をなす各部分におけるθの90%以上が上記関係を満たせば下記の効果を奏することができるので、本発明の技術的思想に包含されると解されるべきものである(θに関して以下同じ。)。
前記所定の屈折率N2を有する材料が充填された低屈折率部が着色されていることを特徴とする請求項1記載の光拡散シートである。
前記単位レンズは板状または膜状の透明基材上に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載された光拡散シートである。
前記隣り合う単位レンズの間は可視光を吸収する材料にて構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載された光拡散シートである。
前記可視光を吸収する材料のOD値は、10μm厚で1〜3であることを特徴とする請求項4に記載された光拡散シートである。ここに「OD値」とは、透過光学濃度のことをいう。
観察者側には拡散剤を混入したシートが張り合わされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載された光拡散シートである。
前記拡散剤を混入したシートのさらに観察者側に反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層のうち少なくとも一つが設けられていることを特徴とする請求項6に記載された光拡散シートである。
請求項1〜7のいずれか1項に記載の光拡散シートの映像光源側にフレネルレンズが配置されたプロジェクションスクリーンである。
sin(90°−θ)>N2/N1
N1<1/sin2θ
かつ
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする光拡散シートによれば、出光面法線に平行な入射光を全反射部にて全反射し、出光面においては反射を起こすことなく観察者側に出光することができる。また、レンズ内にて10°の傾きをもち、シート内において一度全反射面にて反射された光は、再び他の全反射面に到達することなく出光面から出光される。したがって輝度とコントラストが高く、迷光の少ない光拡散シートを得ることができる。
れることなく低屈折率部4の内部に入光する。低屈折率部4は着色されているので、迷光は低屈折率部4にて吸収され、観察者側に至ることはない。このようにして水平方向に広い視野角をもち、コントラスト、輝度の高い光拡散シートSを得ることができる。
次に、図4および図5を用いて光拡散シートSの単位レンズ部2に入射した光拡散シートS内の光が斜辺にて全反射され、かつ出光面においては、全反射されずに観察者側に透過する条件について説明する。
sin(90°−θ)=N2/N1
であるから、垂直光L5が常に全反射されるためには、
(式1) sin(90°−θ)>N2/N1
なる条件を満たす必要がある。
また、斜辺のA点にて反射された光L5が、出光面のB点において全反射され始める条件(臨界条件)は、大気の屈折率を1とした場合、スネルの法則により
、sin2θ=1/N1
であるから、光L5がB点から観察者側に確実に出光されるためには、
(式2) sin2θ<1/N1
なる条件を満たす必要がある。
sin(80°−θ)=N2/N1
であるから、10°の傾きを持った光L6が常に全反射されるためには、
(式3) sin(80°−θ)>N2/N1
なる条件を満たす必要がある。
、sin(2θ+10°)=1/N1
であるから、光L6がB点から観察者側に確実に出光されるためには、
sin(2θ+10°)<1/N1
すなわち
(式4) N1<1/sin(2θ+10°)
なる条件を満たす必要がある。
tanθ=S/H
tan(2θ+10°)=(S+T)/H
したがって、
H=T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
Hが上記値より小であれば、反射光が隣接する斜辺に到達しない。したがってその条件は、
(式5) H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
で表される。
sin(90°−θ)<0.996
であり、式1により、N2/N1の値はこれより小さいから
(式6) N2/N1<0.996
一方、5°<θ<15°の範囲では、
1/sin2θ<5.76
であるから、式2より、
(式7) N1<5.76
さらに、入手しうる現実の材料を考慮した場合、N2の最小値は1.30なので、
N2/N1>1.30/5.76=0.23
したがって上式と式6から
(式8) 0.23<N2/N1<0.996
上記式7および式8が5°<θ<15°の範囲での、N1およびN2の値がとりうる条件である。
また、式5においては、θ=15°の時にHに対する条件が決定され、
H<T/0.57
となる。
部分に対応する雌型が彫られている。所定温度に加温された低屈折率樹脂を樹脂フィーダー12から型ロール10上に供給し、三角形の凹部に埋め込む。余剰の樹脂をドクターブレード13にて掻き落とした後、電離放射線照射機14にて電離放射線をロール表面に照射して、低屈折率樹脂を硬化させる。次いでフィーダー15から透明樹脂をロール幅のほぼ全長にわたって供給し型ロール10の表面に透明樹脂層を形成する。さらにその上面にベースフィルム層を、供給ロール16からベースフィルム17を巻き出して形成したのち、再び電離放射線照射機18にて電離放射線を照射して、透明樹脂を硬化させる。そして補助ロール19により折り返してミラーロール20へと供給する。この折り返しの工程により、型ロール10の表面凹部に形成されていた断面形状三角形の低屈折率部は、ロール表面から剥離される。この時点では、E点拡大図で示されるように、ベースフィルム上に透明樹脂層が形成され、さらに透明樹脂層の上面に低屈折率樹脂が断面三角形に形成されている。
1 拡散剤入りシート
2 単位レンズの高屈折率部
3 ベースシート(透明基材)
4 単位レンズに挟まれた低屈折率部
Claims (8)
- 複数の単位レンズを一次元または二次元方向に形成した光拡散シートにおいて、
前記単位レンズは、入射光の一部がその内面で全反射する全反射部を備えるとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて高屈折率部が形成されており、
隣り合う前記単位レンズの間は、所定の屈折率N2を有する材料が充填された低屈折率部が形成されており、
さらに前記単位レンズはその断面形状が略台形であって、前記台形の下底を入光部、斜辺を前記全反射部、上底を出光部とし、前記全反射部をなす斜辺が前記出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
かつ
N1<1/sin2θ
なる関係を有する光拡散シートであって、
前記隣接する単位レンズに挟まれた低屈折率部の断面形状が、略台形であって入光部の上底が下底に対して傾斜している形状を有することを特徴とする光拡散シート。 - 前記所定の屈折率N2を有する材料が充填された低屈折率部が着色されていることを特徴とする請求項1記載の光拡散シート。
- 前記単位レンズは板状または膜状の透明基材上に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載された光拡散シート。
- 前記隣り合う単位レンズの間は可視光を吸収する材料にて構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載された光拡散シート。
- 前記可視光を吸収する材料のOD値は、10μm厚で1〜3であることを特徴とする請求項4に記載された光拡散シート。
- 観察者側には拡散剤を混入したシートが張り合わされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載された光拡散シート。
- 前記拡散剤を混入したシートのさらに観察者側に反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層のうち少なくとも一つが設けられていることを特徴とする請求項6に記載された光拡散シート。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光拡散シートの映像光源側にフレネルレンズが配置されたプロジェクションスクリーン。
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JP2003347913A JP4470435B2 (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 光拡散シートおよびプロジェクションスクリーン |
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JP2003347913A JP4470435B2 (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 光拡散シートおよびプロジェクションスクリーン |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005114953A JP2005114953A (ja) | 2005-04-28 |
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---|---|---|---|
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WO2013146353A1 (ja) | 2012-03-28 | 2013-10-03 | シャープ株式会社 | 光制御フィルム、表示装置、および光制御フィルムの製造方法 |
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