JP4133697B2 - 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、遊技媒体のクレジットとは別に貯留可能な遊技機に関するものである。
また、この発明は、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳しくは、獲得媒体貯留手段等として機能させる遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、この種の遊技機としては、遊技メダルの投入によって遊技を開始し、遊技が終了した時点で入賞と判断された際には、遊技メダルを払い出すものであって、この払い出された遊技メダルを貯留するための獲得メダル貯留装置を有し、この獲得メダル貯留装置は、遊技者の操作により、遊技者がメダルを取り出すことができる払い出し皿に、遊技メダルを移送可能に形成されているものが知られている(例えば、特許文献1)。
上記した遊技機は、遊技の結果、入賞により獲得した遊技メダルを、遊技開始用のクレジットメダル、いわゆるベット用の遊技メダルとは別に、獲得メダル貯留装置に貯留するものである。
特開2001−218889号公報
上記した従来の遊技機では、入賞の結果、払い出された遊技メダルだけが、獲得メダル貯留装置に貯留される。かかる従来の遊技機では、クレジットメダルの枚数が最大クレジット数(例えば50枚)に達しているような場合、残りの遊技メダルは、遊技機の下部手前側の払い出し皿に貯留されている。かかる払い出し皿の内部の遊技メダルは、外部に向かって露出した状態で、貯留されているものである。そして、遊技者が、トイレや食事等の所用で遊技機を一時的に離れる際、手許の払い出し皿に貯留した遊技メダルを露出させた状態で、遊技機を離れるのは、他人から遊技メダルが取られないか心配になる者が存在するといった第一の問題点があった。
また、獲得メダル貯留装置内部に貯留した遊技メダルの払い出し枚数を、簡単に選択することは容易ではないといった第二の問題点があった。
また、遊技機内部の容積は、下部には、ホッパーユニットが配置され、上部には、リールユニットが配置されていることにより、獲得した遊技メダルを貯留する充分なスペースを、確保することが容易ではなく、クレジットとは異なる貯留装置を設けようとしても、その容量が小さくなるといった第三の問題点があった。
また、払い出し皿内部に遊技メダルを露出した状態で残さなくても、遊技者以外の者が、遊技機内部に貯留している遊技メダルを払い出すことができると、遊技者が遊技機の前を離れているときに、簡単に他人に、内部に貯留した遊技メダルを盗られてしまうといった第四の問題点があった。
そこで、特許請求の範囲の各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技機を一時的に離れる際、遊技媒体を外部に向かって露出させない状態で遊技機の内部に貯留することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、獲得メダル貯留装置内部に貯留した遊技メダルの払い出し枚数を、容易に選択することができて、遊技者にとって便利な遊技機を提供しようとするものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、1回の払い出し処理で、クレジット投入手段のクレジット数の最大枚数であるM枚を、払い出すことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、1回の払い出し処理で、クレジット投入手段のクレジット数の最大枚数であるM枚と、次の遊技開始用の遊技媒体の最大枚数K枚とを払い出すことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、遊技機だけで、獲得媒体貯留手段による遊技媒体の貯留が可能となり、遊技機の配置レイアウトの自由度を増すことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、上記した従来の技術の有する第三の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、獲得媒体貯留手段の貯留容量を比較的、大きなものに設定することができて、大量の遊技媒体の貯留が可能な遊技機を提供しようとするものである。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、上記した従来の技術の有する第四の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技者以外の第三者への払い出しを抑制することが可能な遊技機を提供しようとするものである。
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項7に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、その目的とするところは、登録した暗証番号の再入力を行わなければ払い出しが行われず、第三者による払い出し行為を確実に防止することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項9)
請求項9記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、遊技機を一時的に離れる際、遊技媒体を外部に向かって露出させない状態で遊技機の内部に貯留することができるようにした遊技機用プログラムを提供しようとするものである。
(請求項10)
請求項10記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項10記載の発明は、遊技機を一時的に離れる際、遊技媒体を外部に向かって露出させない状態で遊技機の内部に貯留することができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
(特徴点)
特許請求の範囲の各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、遊技が終了した時点で入賞と判断された際には、遊技媒体を払い出す遊技機(10)であって、前記遊技機(10)は、最大M枚の遊技媒体を予め投入して遊技機(10)内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技媒体数を減じて遊技開始の条件となる遊技媒体の投入に代えることが可能なクレジット投入手段(120)と、前記クレジット投入手段(120)がM枚の遊技媒体をクレジットしている場合に、投入又は入賞により払い出された遊技媒体を遊技機(10)内部に貯留するための獲得媒体貯留手段(130)と、遊技媒体を投入可能なメダル投入口(18)と、前記メダル投入口(18)から投入された遊技媒体を貯留可能であるとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技媒体を払い出し可能な貯留払い出し手段(65)と、前記貯留払い出し手段(65)から払い出した遊技媒体を貯留可能な投入皿(231)と、前記投入皿(231)に貯留された遊技媒体を前記獲得媒体貯留手段(130)へ移送するための貯留移送手段(90)と、前記獲得媒体貯留手段(130)に貯留した遊技媒体を前記メダル投入口(18)へ移送するための投入移送手段(80)と、移送される遊技媒体の数を検知する貯留枚数計測手段(150)とを備え、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数、又は前記貯留枚数計測手段(150)の検知数に基づいて、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚未満の場合、投入又は払い出された遊技媒体は、前記クレジット投入手段(120)により貯留され、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚の場合、投入又は払い出し可能な遊技媒体は、前記貯留払い出し手段(65)から前記投入皿(231)へ投入されて、前記貯留移送手段(90)により、前記獲得媒体貯留手段(130)に移送することで貯留されるように形成されていることを特徴とする。
また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、遊技開始の条件として遊技メダルを投入するスロットマシンを含むものである。
また、ここで、「遊技メダル」とあるが、かかる円板状のメダルに限定されるものではなく、通常のコインでもよく、また、球状のボール球でもよく、また、スティック状のものでもよいものである。更に、遊技者に何らかの価値を付与するものであれば、特に特定の形状等のものに限定されるものではない。
(作用)
本発明は、クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数(M枚)未満の場合、遊技者が投入した遊技媒体や、入賞により払い出された遊技媒体は、クレジット投入手段(120)により貯留される。このため、かかる場合において、遊技者が投入した遊技媒体や、入賞により払い出された遊技媒体を外部に向かって露出した状態で貯留することが抑えられる。
そして、本発明は、クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数(M枚)以上の場合、遊技者が投入した遊技媒体や、入賞により払い出された遊技媒体は、貯留払い出し手段(65)から投入皿(231)へ投入され、貯留移送手段(90)により、獲得媒体貯留手段(130)に移送することで貯留される。このため、かかる場合において、遊技者が投入した遊技媒体や、入賞により払い出された遊技媒体を外部に向かって露出させた状態で貯留することが抑えられる。
結果として、いずれの場合も、遊技媒体を遊技機(10)内部に貯留するため、遊技媒体が外部に露出した状態で貯留されることを抑えることができる。
これにより、トイレや食事等の所用で遊技機を一時的に離れる際、遊技媒体を外部に向かって露出させない状態で遊技機の内部に貯留することができる。すなわち、遊技者が遊技機(10)を一時的に離れる際、遊技機(10)の手許に遊技媒体を外部に向かって露出させた状態のままにすることを回避することができる。したがって、遊技者以外の第三者が、外部に露出した状態で貯留された遊技媒体を簡単に盗るような行為を防止することができ、遊技者は、安心して遊技機から離れることができる。
また、遊技媒体を遊技機(10)内部に貯留するため、例えばBBゲームにより大量に獲得した遊技媒体を収納箱(いわゆるドル箱)に収納する作業を行いながら遊技を行うという煩わしさから解放され、遊技に集中することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している全ての遊技媒体を払い出す場合、或いは前記獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体のうちのN枚を払い出す場合のいずれか一方を選択可能な払い出し枚数選択手段(160)を備えていることを特徴とする。
なお、獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体を払い出す場合、かかる遊技媒体の払い出しは、スロットマシン本体(9)の下部の払い出し皿(143)へ払い出すように形成しても良い。かかる場合、払い出し枚数のN枚を、最大クレジット枚数付記の所定枚数に設定し、払い出し皿(143)へ払い出された遊技媒体を、遊技者が手でメダル投入口(18)へ投入することにより、クレジット数が無くなったクレジット投入手段(120)の最大クレジット数付近までクレジットを補填することができる。
また、ここで、獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体を払い出す場合、かかる遊技媒体の払い出しは、図6に示すように、メダル投入口(18)へ直接投入可能な投入移送手段(80)のようなものを設けて、直接、メダル投入口(18)へ投入するようにしても良い。その際、払い出し枚数のN枚を、最大クレジット枚数付近の所定枚数に設定することにより、クレジット数が無くなったクレジット投入手段(120)の最大クレジット数付近までクレジットを補填することができる。
(作用)
本発明は、払い出し枚数選択手段(70)により、獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体の払い出し枚数を、全部、又は所定のN枚のいずれかに選択することができる。これにより、遊技者は、遊技を全て終了して、獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体を精算するような場合は、払い出し枚数の全部を選択することにより、かかる獲得媒体貯留手段(130)内部の全ての遊技媒体を得ることができる。また、遊技
の途中で、クレジット数が無くなって、獲得媒体貯留手段(130)内部に貯留している遊技媒体をクレジットへ回したい場合、或いは手投入したい場合には、所定のN枚を選択することにより、かかる獲得媒体貯留手段(130)に貯留している遊技媒体のうちからN枚だけを払い出すことができる。これにより、獲得媒体貯留手段(130)からの適切な払い出し枚数を容易に選択することができて、遊技者にとって便利である。
なお、ここでいう「N枚だけを払い出す」とは、上述したように払い出し先は問わない。つまり、N枚の遊技媒体は払い出し皿(143)へ払い出される場合と、クレジット投入手
段(120)へ直接、メダルを移送する場合とを含む。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記獲得媒体貯留手段(130)が遊技媒体を払い出す枚数としての前記N枚は、前記クレジット投入手段(120)の最大クレジット数である前記M枚に設定したことを特徴とする。
なお、ここで、クレジット投入手段(120)の最大クレジット数とは、クレジット投入手段(120)が、クレジット数としてクレジット可能な最大枚数、具体的には、例えば50枚を意味する。
(作用)
本発明は、遊技中に、クレジット投入手段(120)のクレジット数が、0枚になったとき、クレジット数の最大枚数であるM枚を選択することにより、獲得媒体貯留手段(130)に貯留されている遊技媒体のうちから、1回の払い出し処理で、クレジット数の最大枚数であるM枚を払い出すことができる。
例えば、図5に示すように、獲得媒体貯留手段(130)とメダル投入口(18)との間を投入移送傾斜通路(81)を含む投入移送手段(80)のようなもので結ぶと、1回の払い出し処理で、クレジット投入手段(120)のクレジット数の最大枚数であるM枚を、クレジット投入手
段(120)へ貯留することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、1回の遊技に使用可能な遊技媒体の最大枚数をK枚に設定し、前記獲得媒体貯留手段(130)が遊技媒体を払い出す枚数としての前記N枚は、前記クレジット投入手段(120)の最大クレジット数である前記M枚に前記K枚を加算した(M+K)枚に設定したことを特徴とする。
なお、ここで、「前記獲得媒体貯留手段(130)が遊技媒体を払い出す枚数としての前記N枚」とは、請求項2における「獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体のうちのN枚を払い出す場合」の「N枚」を意味するものである。
また、ここで、「1回の遊技に使用可能な遊技媒体の最大枚数をK枚に設定」とは、1回に遊技に投入する遊技媒体(例えば遊技メダル)の投入枚数の最大値、具体的には、例えば3枚を含むものである。したがって、かかる場合のN枚は、N+K枚、例えば、50枚+3枚の53枚に設定するようなものを含む。
(作用)
本発明は、遊技中に、クレジット投入手段(120)のクレジット数が、0枚になったとき、クレジット数の最大枚数であるM枚にK枚を加算した(M+K)枚を選択することにより、獲得媒体貯留手段(130)に貯留されている遊技媒体のうちから、1回の払い出し処理で、(M+K)枚を払い出すことができる。
例えば、図5に示すように、獲得媒体貯留手段(130)とメダル投入口(18)との間を投入移送傾斜通路(81)を含む投入移送手段(80)のようなもので結ぶと、1回の払い出し処理で、クレジット投入手段(120)のクレジット数の最大枚数であるM枚をクレジット投入手段(120)へ貯留するとともに、次の遊技開始用の遊技媒体の最大枚数K枚の投入を完了させることができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記獲得媒体貯留手段(130)は、遊技機(10)内部に配置したことを特徴とする。
(作用)
本発明は、獲得媒体貯留手段(130)を遊技機(10)内部に配置している。このため、獲得媒体貯留手段(130)を媒体貸し出し装置(200)内部に設けたものと比較して、遊技機(10)だけで、獲得媒体貯留手段(130)による遊技媒体の貯留が可能となり、遊技機(10)の配置レイアウトの自由度を増すことができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技機(10)の側面には、遊技媒体を遊技者に貸し出すための媒体貸し出し装置(200)を備え、前記獲得媒体貯留手段(130)は、前記媒体貸し出し装置(200)の内部に配置したことを特徴とする。
本発明は、具体的には、例えば、スロットマシン本体(9)と、これに隣接して設けられた媒体貸し出し装置(200)とが、一体となって、一つの遊技機(10)を形成しているようなものを含むものである。
(作用)
本発明は、獲得媒体貯留手段(130)を、遊技機(10)の側面の媒体貸し出し装置(200)の内部に配置している。このため、媒体貸し出し装置(200)を有していないものと比較して、獲得媒体貯留手段(130)の貯留容量を大きなものに設定することが可能となる。これにより、大量の遊技媒体を貯留することが可能となる。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、遊技者の操作により、前記獲得媒体貯留手段(130)からの遊技媒体の払い出しの停止状態を保持可能なロック手段(300)を備えたことを特徴とする。
なお、ここで、「前記獲得媒体貯留手段(130)からの遊技媒体の払い出しの停止状態」とは、獲得媒体貯留手段(130)から遊技媒体が払い出しの行為が、制限されている状態であって、遊技媒体の払い出しが停止されている状態を意味する。そして、「前記獲得媒体貯留手段(130)からの遊技媒体の払い出しの停止状態を保持可能」とは、かかる遊技媒体の払い出しの停止状態を、そのまま維持させることができることを意味し、外部からの払い出し操作によっても、かかる払い出しの停止状態が、そのまま維持されることを意味する。
すなわち、遊技媒体の払い出しを停止状態のままでロックする、いわゆる鍵をかけることを意味し、暗証番号や、鍵等の特別な解除手段が無ければ、かかるロック状態を解除することができないようなものを含むものである。
(作用)
本発明は、ロック手段(300)により、遊技媒体の払い出しの停止状態が保持されるため、遊技媒体の払い出しが、容易に行われることを抑えることができる。これにより、遊技者以外の第三者への払い出しを抑制することが可能となる。
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項7に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技機(10)は、前記獲得媒体貯留手段(130)に貯留された遊技媒体の移送を制御するためのメダル移送制御手段(122)を備え、前記ロック手段(300)は、所定の数字や記号を入力して暗証番号として登録可能な暗証番号入力手段(320)と、前記暗証番号入力手段(320)により入力された暗証番号を記憶可能な暗証番号記憶手段(330)と、前記暗証番号入力手段(320)により入力された番号が、前記暗証番号記憶手段(330)に予め記憶登録された暗証番号と一致することを条件として一致信号を出力する識別手段(340)とを備え、前記メダル移送制御手段(122)は、暗証番号登録後は、前記獲得媒体貯留手段(130)からの遊技媒体の払い出しの停止状態を維持するとともに、前記識別手段(340)からの一致信号の入力を条件として前記獲得媒体貯留手段(130)からの遊技媒体の払い出しの停止状態を解除させるように形成されていることを特徴とする。
なお、本発明において、「所定の数字や記号を入力」とは、キー操作による入力だけでなく、ICカード等に記憶させたものを読み取らせるものなども含む。
(作用)
本発明は、遊技者が暗証番号入力手段(320)により、登録して、暗証番号記憶手段(330)により記憶された暗証番号と一致した番号が入力されない限り、識別手段(340)が一致信号を出力しない。このため、登録した暗証番号の再入力を行わなければ払い出しが行われず、第三者による払い出し行為を確実に防止することができる。
(請求項9)
請求項9記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、遊技が終了した時点で入賞と判断された際には、遊技媒体を外部に向かって露出した状態で貯留する払い出し皿(143)へ払い出し可能な遊技機(10)に対して、最大M枚の遊技媒体を予め投入して遊技機(10)内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技媒体数を減じて遊技開始の条件となる遊技媒体の投入に代えることが可能なクレジット投入手段(120)、前記クレジット投入手段(120)がM枚の遊技媒体をクレジットしている場合に、投入又は入賞により払い出された遊技媒体を遊技機(10)内部に貯留するための獲得媒体貯留手段(130)、遊技媒体を投入可能なメダル投入口(18)、前記メダル投入口(18)から投入された遊技媒体を貯留可能であるとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技媒体を払い出し可能な貯留払い出し手段(65)、前記貯留払い出し手段(65)から払い出した遊技媒体を貯留可能な投入皿(231)、前記投入皿(231)に貯留された遊技媒体を前記獲得媒体貯留手段(130)へ移送するための貯留移送手段(90)、前記獲得媒体貯留手段(130)に貯留した遊技媒体を前記メダル投入口(18)へ移送するための投入移送手段(80)、移送される遊技媒体の数を検知する貯留枚数計測手段(150)を備え、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数、又は前記貯留枚数計測手段(150)の検知数に基づいて、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚未満の場合、投入又は払い出された遊技媒体は、前記クレジット投入手段(120)により貯留し、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚の場合、投入又は払い出し可能な遊技媒体は、前記貯留払い出し手段(65)から前記投入皿(231)へ投入されて、前記貯留移送手段(90)により、前記獲得媒体貯留手段(130)に移送することで貯留する、ように機能させるための遊技機用プログラムである。
本発明に係る遊技機用プログラムには、いわゆる「電気通信回線を通じた提供」に利用される遊技機用プログラムも含まれるものである。そして、この電気通信回線を通じた提供に係る遊技機用プログラムは、遊技機用プログラムをインターネット等の双方向通信回線を介して実際に使用者に送信して利用させるもの(遊技機用プログラムの送信によるもの)と、遊技機用プログラム等を提供者のサーバー等の手許に残したまま、ユーザーがインターネット等の双方向通信を介して当該遊技機用プログラムにアクセスして、遊技機用プログラムのアプリケーションを利用させるもの(機能送信型のASP(アプリケーションサービスプロバイダ)によるもの)とのいずれの場合も含まれるものである。
(作用)
本発明は、クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数(M枚)未満の場合、遊技者が投入した遊技媒体や、入賞により払い出された遊技媒体は、クレジット投入手段(120)により貯留される。このため、かかる場合において、遊技者が投入した遊技媒体や、入賞により払い出された遊技媒体を外部に向かって露出した状態で払い出し皿(143)に貯留することが抑えられる。
そして、本発明は、クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数(M枚)以上の場合、遊技者が投入した遊技媒体や、入賞により払い出された遊技媒体は、貯留払い出し手段(65)から投入皿(231)へ投入され、貯留移送手段(90)により、獲得媒体貯留手段(130)に移送することで貯留される。このため、かかる場合において、遊技者が投入した遊技媒体や、入賞により払い出された遊技媒体を外部に向かって露出させた状態で払い出し皿(143)に貯留することが抑えられる。
結果として、いずれの場合も、遊技媒体を遊技機(10)内部に貯留するため、払い出し皿(143)に遊技媒体が貯留されることを抑えることができて、遊技者の払い出し皿(143)に遊技媒体を外部に向かって露出させた状態で貯留することを抑えることができる。
これにより、トイレや食事等の所用で遊技機(10)を一時的に離れる際、遊技媒体を外部に向かって露出させない状態で遊技機の内部に貯留することができる。すなわち、遊技者が遊技機(10)を一時的に離れる際、遊技機(10)の手許の払い出し皿(143)に遊技媒体を外部に向かって露出させた状態のままにすることを回避することができる。したがって、遊技者以外の第三者が、払い出し皿(143)に貯留された遊技媒体を簡単に盗るような行為を防止することができ、遊技者は、安心して遊技機から離れることができる。また、遊技媒体を遊技機(10)内部に貯留するため、例えばBBゲームにより大量に獲得した遊技媒体を収納箱(いわゆるドル箱)に収納する作業を行いながら遊技を行うという煩わしさから解放され、遊技に集中することができる。
更に、前記獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している全ての遊技媒体を払い出す場合、或いは前記獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体のうちのN枚を払い出す場合のいずれか一方を選択可能な払い出し枚数選択手段(160)を備えているように形成することができる。
このように形成すると、払い出し枚数選択手段(70)により、獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体の払い出し枚数を、全部、又は所定のN枚のいずれかに選択することができる。これにより、遊技者は、遊技を全て終了して、獲得媒体貯留手段(130)の内部に貯留している遊技媒体を精算するような場合は、払い出し枚数の全部を選択することにより、かかる獲得媒体貯留手段(130)内部の全ての遊技媒体を得ることができる。また、遊技の途中で、クレジット数が無くなって、獲得媒体貯留手段(130)内部に貯留している遊技媒体をクレジットへ回したい場合、或いは手投入したい場合には、所定のN枚を選択することにより、かかる獲得媒体貯留手段(130)に貯留している遊技媒体のうちからN枚だけを払い出すことができる。これにより、獲得媒体貯留手段(130)からの適切な払い出し枚数を容易に選択することができて、遊技者にとって便利である。
更に、前記獲得媒体貯留手段(130)が遊技媒体を払い出す枚数としての前記N枚は、前記クレジット投入手段(120)の最大クレジット数である前記M枚に設定するように形成することができる。
このように形成すると、遊技中に、クレジット投入手段(120)のクレジット数が、0枚になったとき、クレジット数の最大枚数であるM枚を選択することにより、獲得媒体貯留手段(130)に貯留されている遊技媒体のうちから、1回の払い出し処理で、クレジット数の最大枚数であるM枚を払い出すことができる。
更に、1回の遊技に使用可能な遊技媒体の最大枚数をK枚に設定し、前記獲得媒体貯留手段(130)が遊技媒体を払い出す枚数としての前記N枚は、前記クレジット投入手段(120)の最大クレジット数である前記M枚にK枚を加算した(M+K)枚に設定するように形成することができる。
このように形成すると、遊技中に、クレジット投入手段(120)のクレジット数が、0枚になったとき、クレジット数の最大枚数であるM枚にK枚を加算した(M+K)枚を選択することにより、獲得媒体貯留手段(130)に貯留されている遊技媒体のうちから、1回の払い出し処理で、(M+K)枚を払い出すことができる。
更に、前記獲得媒体貯留手段(130)は、遊技機(10)内部に配置するように形成することができる。
このように形成すると、獲得媒体貯留手段(130)を媒体貸し出し装置(200)内部に設けたものと比較して、遊技機(10)だけで、獲得媒体貯留手段(130)による遊技媒体の貯留が可能となり、遊技機(10)の配置レイアウトの自由度を増すことができる。
更に、前記遊技機(10)の側面には、遊技媒体を遊技者に貸し出すための媒体貸し出し装置(200)を備え、前記獲得媒体貯留手段(130)は、前記媒体貸し出し装置(200)の内部に配置するように形成することができる。
このように形成すると、獲得媒体貯留手段(130)の貯留容量を比較的、大きなものに設定することが可能となる。これにより、大量の遊技媒体を貯留することが可能となる。
更に、遊技者の操作により、前記獲得媒体貯留手段(130)からの遊技媒体の払い出しの停止状態を保持可能なロック手段(300)を備えるように形成することができる。
このように形成すると、ロック手段(300)により、遊技媒体の払い出しの停止状態が保持されるため、遊技媒体の払い出しが、容易に行われることを抑えることができる。これにより、遊技者以外の第三者への払い出しを抑制することが可能となる。
更に、前記遊技機(10)は、前記獲得媒体貯留手段(130)に貯留された遊技媒体の移送を制御するためのメダル移送制御手段(122)を備え、前記ロック手段(300)は、所定の数字や記号を入力して暗証番号として登録可能な暗証番号入力手段(320)と、前記暗証番号入力手段(320)により入力された暗証番号を記憶可能な暗証番号記憶手段(330)と、前記暗証番号入力手段(320)により入力された番号が、前記暗証番号記憶手段(330)に予め記憶登録された暗証番号と一致することを条件として一致信号を出力する識別手段(340)とを備え、前記メダル移送制御手段(122)は、暗証番号登録後は、前記獲得媒体貯留手段(130)からの遊技媒体の払い出しの停止状態を維持するとともに、前記識別手段(340)からの一致信号の入力を条件として前記獲得媒体貯留手段(130)からの遊技媒体の払い出しの停止状態を解除させるように形成することができる。
このように形成すると、遊技者が暗証番号入力手段(320)により、登録して、暗証番号記憶手段(330)により記憶された暗証番号と一致した番号が入力されない限り、識別手段(340)が一致信号を出力しない。このため、登録した暗証番号の再入力を行わなければ払い出しが行われず、第三者による払い出し行為を確実に防止することができる。
(請求項10)
請求項10記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、遊技が終了した時点で入賞と判断された際には、遊技媒体を外部に向かって露出した状態で貯留する払い出し皿(143)へ払い出し可能な遊技機(10)に対して、最大M枚の遊技媒体を予め投入して遊技機(10)内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技媒体数を減じて遊技開始の条件となる遊技媒体の投入に代えることが可能なクレジット投入手段(120)、前記クレジット投入手段(120)がM枚の遊技媒体をクレジットしている場合に、投入又は入賞により払い出された遊技媒体を遊技機(10)内部に貯留するための獲得媒体貯留手段(130)、遊技媒体を投入可能なメダル投入口(18)、前記メダル投入口(18)から投入された遊技媒体を貯留可能であるとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技媒体を払い出し可能な貯留払い出し手段(65)、前記貯留払い出し手段(65)から払い出した遊技媒体を貯留可能な投入皿(231)、前記投入皿(231)に貯留された遊技媒体を前記獲得媒体貯留手段(130)へ移送するための貯留移送手段(90)、前記獲得媒体貯留手段(130)に貯留した遊技媒体を前記メダル投入口(18)へ移送するための投入移送手段(80)、移送される遊技媒体の数を検知する貯留枚数計測手段(150)を備え、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数、又は前記貯留枚数計測手段(150)の検知数に基づいて、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚未満の場合、投入又は払い出された遊技媒体は、前記クレジット投入手段(120)により貯留し、前記クレジット投入手段(120)のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚の場合、投入又は払い出し可能な遊技媒体は、前記貯留払い出し手段(65)から前記投入皿(231)へ投入されて、前記貯留移送手段(90)により、前記獲得媒体貯留手段(130)に移送することで貯留する、ように機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明に係る作用は、請求項9で説明したものと同様であるため、それらの説明を省略する。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技機を一時的に離れる際、遊技媒体を外部に向かって露出させない状態で遊技機の内部に貯留することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、獲得メダル貯留装置内部に貯留した遊技メダルの払い出し枚数を、容易に選択することができて、遊技者にとって便利な遊技機を提供することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、1回の払い出し処理で、クレジット投入手段のクレジット数の最大枚数であるM枚を、払い出すことができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、1回の払い出し処理で、クレジット投入手段のクレジット数の最大枚数であるM枚と、次の遊技開始用の遊技媒体の最大枚数K枚とを払い出すことができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、遊技機だけで、獲得媒体貯留手段による遊技媒体の貯留が可能となり、遊技機の配置レイアウトの自由度を増すことができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、獲得媒体貯留手段の貯留容量を比較的、大きなものに設定することができて、大量の遊技媒体の貯留が可能な遊技機を提供することができる。
(請求項7)
請求項7記載の発明によれば、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7記載の発明によれば、遊技者以外の第三者への払い出しを抑制することが可能な遊技機を提供することができる。
(請求項8)
請求項8記載の発明によれば、上記した請求項7に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8記載の発明によれば、登録した暗証番号の再入力を行わなければ払い出しが行われず、第三者による払い出し行為を確実に防止することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項9)
請求項9記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項9記載の発明によれば、遊技機を一時的に離れる際、遊技媒体を外部に向かって露出させない状態で遊技機の内部に貯留することができるようにした遊技機用プログラムを提供することができる。
(請求項10)
請求項10記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項10記載の発明によれば、遊技機を一時的に離れる際、遊技媒体を外部に向かって露出させない状態で遊技機の内部に貯留することができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図16は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1は遊技メダルの流れの概念図、図2は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4はロック手段のブロック図、図5は遊技機の外観斜視図、図6は遊技機の外観正面図、図7は暗証番号入力手段の外観図、図8は払い出し皿及び投入皿の概略縦断面図、図9は下部送り出し円板が遊技メダルを送出する状態の概略平面図、図10はメダル立設装置により遊技メダルが立設する状態の概略平面図、図11は上昇装置の概略横断面図、図12乃至図16は遊技機の通常遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10)
本実施の形態に係る遊技機10は、図5及び図6に示すように、四角箱状の筐体11を有するスロットマシン本体9と、このスロットマシン本体9の右側の媒体貸し出し装置200とを備えている。
前記スロットマシン本体9は、大きく分けて、正面側に開口する正面開口部を有する箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口部を開閉可能に塞ぐための前扉14とから構成されている。そして、筐体11の内部及び前扉14の裏面側には、遊技を行うための各種装置が配置されている。
(前扉14)
上記前扉14は、筐体11の向かって左側に回転軸を有して回転自在に形成され、かつ筐体11の正面開口部にロック可能に形成されている板状の扉である。
前記前扉14の左側に、クレジットした遊技メダルの全枚数の払い出しが可能な精算スイッチ17が形成されている。そして、この精算スイッチ17の右隣には、クレジットした遊技メダルを1枚だけ投入メダルに代えることができる1枚ベットスイッチ19が形成されている。
前記1枚ベットスイッチ19の右隣に、ベットスイッチ16が形成されている。このベットスイッチ16は、遊技機10内部に貯留した遊技メダル(いわゆるクレジットした遊技メダル)を、操作により遊技メダル1枚乃至3枚の投入に代えることが可能なものである。
前記ベットスイッチ16の右隣に、暗証番号入力手段320が形成されている。獲得媒体貯留手段130に貯留した遊技メダルの払い出しの可否をコントロール可能な暗証番号を入力するためのものである。
前記暗証番号入力手段320の右隣に、貯留払い出し手段65からの遊技メダルの排出位置を、遊技者の操作により、前扉14下部の下部払い出し排出口145にするか、或いは、前扉14の略中央付近の上部払い出し排出口146にするかの選択が可能な払い出し位置選択スイッチ102が形成されている。なお、この払い出し位置選択スイッチ102は、上部払い出し排出口146を選択した場合には、そのスイッチ表面が点灯して「直接」の文字が表面に浮かびあがるように形成されている。
前記払い出し位置選択スイッチ102の右隣に、払い出し枚数選択手段160が形成されている。獲得媒体貯留手段130に貯留した遊技メダルの払い出し枚数を選択可能なものである。この払い出し枚数選択手段160には、その向かって左側に獲得媒体貯留手段130に貯留した全部の遊技メダルを払い出すための全部払い出し選択スイッチ162が形成され、この全部払い出し選択スイッチ162の右隣に、獲得媒体貯留手段130に貯留した一部の遊技メダルを払い出すための一部払い出し選択スイッチ163が形成されている。
前記払い出し枚数選択手段160の右隣に、遊技を開始するための条件として必要な遊技メダルを投入するためのメダル投入口18が形成されている。
前記前扉14の中央左側の正面側には、操作により回転リールの回転を開始させるためのレバー式のスタートスイッチ30が形成されている。そして、前扉14の略中央の正面側には、操作により3個の回転リールのそれぞれを停止させることが可能なボタン式のストップスイッチ50が形成されている。そして、前扉14の中央の向かって右側には、前扉14の開閉のロックを解除可能な鍵穴144が形成されている。この鍵穴144に所定の鍵を差し込んで回すと、前扉14の扉ロック機構のロックが解除されるものである。
前記前扉14の裏面側には、前記メダル投入口18から投入された遊技メダルを誘導しながら遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクター148が設けられている。このメダルセレクター148の内部には、適正な遊技メダルが投入された場合に、電気信号を発生する投入スイッチ15が設けてある。
前記前扉14の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
上記回転リール40は、図6の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図6の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
なお、ここで、遊技メダルのメダル投入口18からの直接投入により、或いは、ベットスイッチ16の操作により、遊技を開始可能とするために投入された遊技メダルを「投入メダル」と定義し、かかる意味内容で使用する。すなわち、投入メダルが1枚のとき、入賞有効ラインが一本となり、投入メダルが2枚のとき、入賞有効ラインが三本となり、投入メダルが3枚のとき、入賞有効ラインが五本となるものである。本実施の形態に係る遊技機10では、投入メダルの枚数は、1枚、2枚、3枚のいずれかに設定されているものである。
また、ここで、遊技機の内部にクレジット(貯留)されて、ベットスイッチ16の操作により投入メダルとして利用可能な遊技メダルを「クレジットメダル」と定義し、かかる意味内容で使用する。そして、このクレジットメダルとしてクレジットされている遊技メダルの枚数を、「クレジット数」として定義し、かかる意味内容で使用する。
本実施の形態に係る遊技機10は、遊技媒体である遊技メダルを直接投入して遊技を実行する媒体直接投入モードと、遊技媒体である遊技メダルを予め遊技機10内部に投入して遊技機内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技メダル数を減じて遊技開始の条件となる遊技メダルの投入に代えることが可能なクレジット投入モードとの両方を備えている。
具体的には、遊技中は、メダル投入口18から遊技メダルを投入する場合、投入メダル数が、投入メダル数の最大枚数である3枚に到達していないときは、媒体直接投入モードとなり、メダル投入口18から投入された遊技メダルは投入メダルとなる。そして、投入メダルの最大枚数3枚を超えて、遊技メダルがメダル投入口18から投入された場合は、かかる遊技メダルは、クレジットメダルとなり、クレジット数に加算されるものである。そして、クレジット数が最大クレジット数に到達するまでは、遊技メダルの直接投入により、クレジット数に加算され、最大クレジット数を超えて、遊技メダルを直接投入すると、かかる遊技メダルは払い出し皿143又は直接、投入皿231へ排出されるように設定されている。
そして、クレジットメダルが有る場合に、ベットスイッチ16を操作すると、クレジット投入モードとなる。例えば、投入メダルが0枚で、クレジット数Pが33枚存在している場合に、3枚投入のベットスイッチ16が操作されると、記憶されたクレジット数Pから3枚の遊技メダル数が減算されて、クレジット数Pが30枚となり、投入メダルが3枚となるものである。
なお、本実施の形態において、「手前側」とは、遊技者が、遊技機10の前扉14の前に遊技機10の方を向いて位置しているような場合のかかる遊技者の手前側を意味する。したがって、手前側方向とは、遊技機10の奥から正面へ向かう方向を意味する。また、「奥側」とは、遊技者が、遊技機10の正面側に遊技機10の方を向いて位置しているような場合のかかる遊技者から見たときの奥側を意味する。したがって、奥側方向とは、遊技機10の正面から奥へ向かう方向を意味する。
(払い出し皿143)
前扉14の下部には貯留払い出し手段65により払い出された遊技メダルを貯留するための箱状の払い出し皿143が形成されている。この払い出し皿143は、遊技メダルを外部に向かって露出した状態で貯留するものである。そして、この払い出し皿143の中央奥側には、貯留払い出し手段65から払い出される下部払い出し排出口145が形成されている。そして、前扉14の下部の払い出し皿143の上には、遊技内容その他の案内表示をするための前パネル70が嵌め込まれている。
前記払い出し皿143の向かって右側の媒体貸し出し装置200には、遊技メダルを貯留可能な投入皿231が形成されている。この投入皿231は、媒体貸し出し装置200の内部の獲得媒体貯留手段130へ移送するための遊技メダルを貯留するためのものである。
(投入皿231)
上記投入皿231は、遊技機10内部に移送するための遊技メダルを貯留可能な皿状のものである。この投入皿231は、媒体貸し出し装置200の獲得媒体貯留手段130へ移送するための遊技メダルを、貯留するためのものであって、上方に向かって開口した四角箱状に形成されている。この投入皿231の手前側の底面は、払い出し皿143の底面より高さ方向の高い位置となるように形成されている。そして、投入皿231の底面は、奥側に向かって下り傾斜となるように形成されている。これにより、投入皿231へ投入された遊技メダルが、奥側に向かって、転がり、或いは自重により、移動するように形成されているものである。そして、この投入皿231の底面の奥側には、投入皿231内部の遊技メダルを獲得媒体貯留手段130内部に移送させるための貯留移送手段90が形成されている。
また、この投入皿231と払い出し皿143との間には、払い出し皿143へ払い出された遊技メダルを、投入皿231へ移送することが可能な投入皿移送手段192が形成されている。
(投入皿移送手段192)
上記投入皿移送手段192は、払い出し皿143の内部の遊技メダルを投入皿231へ移動可能なものである。具体的には、この投入皿移送手段192は、払い出し皿143の底面と投入皿231の底面との間を連続して上り傾斜した状態の投入皿移送傾斜通路193により形成されている。そして、この投入皿移送傾斜通路193により、払い出し皿143と投入皿231との底面同士が連続して通じた状態、いわゆる連通状態に形成されている。この投入皿移送傾斜通路193を有することにより、遊技者が自らの手で遊技メダルを掴んで持ち上げてわざわざ投入皿231へ移動させる必要がなく、遊技者は手で遊技メダルを払い出し皿143から投入皿231へ向かって押すことにより、簡単に大量の遊技メダルを投入皿231へ移動させることができる。
また、投入皿移送傾斜通路193は、払い出し皿143から投入皿231へ向かって上り傾斜に形成されている。このため、払い出し皿143の遊技メダルを投入皿231へ投入するためには、遊技者が自らの手で遊技メダルを投入皿移送傾斜通路193の上り傾斜面に沿って、投入皿231へ押し上げることによって移動させる必要がある。これにより、払い出し皿143内部の遊技メダルが、遊技者の意思に反して、投入皿231の内部へ投入されるようなことを抑えることができる。
そして、この投入皿移送手段192は、手動で遊技メダルを払い出し皿143から投入皿231へ移動させるものである。しかし、本実施の形態に係る遊技機10は、貯留払い出し手段65から直接、遊技メダルを投入皿231へ移送させるための直接移送手段100を備えている。
(直接移送手段100)
上記直接移送手段100は、貯留払い出し手段65から投入皿231へ直接投入が可能なものである。具体的には、払い出し皿143の上方の前パネル70の上部には、貯留払い出し手段65からの遊技メダルが排出される上部払い出し排出口146が形成されている。そして、直接移送手段100は、上部払い出し排出口146から排出された遊技メダルを、投入皿231へ直接、移送させるための傾斜した直接移送傾斜通路101を備えている。この直接移送傾斜通路101は、全体形状が四角筒状であって、その内部を遊技メダルが立設した状態で転がり可能な通路が形成されているものである。貯留払い出し手段65から下部払い出し排出口145と、上部払い出し排出口146とのいずれを選択するかは、払い出し位置選択スイッチ102の操作により行われるものである。
(貯留移送手段90)
上記貯留移送手段90は、投入皿231内部の遊技メダルを、獲得媒体貯留手段130へ移送するためのものである。この貯留移送手段90は、投入皿231の奥側底面の下部送り出し円板234と、この下部送り出し円板234から送り出された遊技メダルを縦方向に立設させるための下部メダル立設装置235と、この下部メダル立設装置235により立設した状態で送り出された遊技メダルを、上方へ移送させるための上昇装置220とを備えている。
前記貯留移送手段90は、クレジット投入手段120が50枚の遊技メダルをクレジットしている場合に、メダル投入口18から投入された遊技メダル又は入賞により払い出された遊技メダルを、獲得媒体貯留手段130へ移送させるものである。具体的には、貯留移送手段90は、クレジット投入手段120が50枚の場合に投入又は入賞により払い出された枚数と同一枚数の遊技メダルを獲得媒体貯留手段130へ移送し、移送される遊技メダルの枚数は、上昇装置220の上部の貯留枚数計測手段150の貯留投入センサー151によりカウントされる。
(下部送り出し円板234)
上記下部送り出し円板234は、貯留払い出し手段65であるホッパーユニット内部にも同様の構造のものが形成されているもので、その下部送り出し円板234の上に乱雑に貯留された遊技メダルを1枚ずつ、整列した状態で送り出すことを可能とするものである。この下部送り出し円板234の全周には、遊技メダルの直径より僅かに大きな直径からなる円形状のメダル孔236が形成されている。そして、下部送り出し円板234が回転することにより、この円形状の孔に、遊技メダルが入り込み可能に形成されているものである。そして、下部送り出し円板234の下面に向かって外部に固定されたピン237が突出している。下部送り出し円板234の下面側には、突出するピン237により、下部送り出し円板234の回転を阻害しないような溝(図示せず)が形成されている。そして、下部送り出し円板234が回転することにより、かかるピン237に当たって押し出されたメダル孔236内の遊技メダルが、1枚ずつ、投入皿231の外(奥側)に送り出されるように形成されている。
なお、特に図示していないが、下部送り出し円板234の左右及び上下には、下部送り出し円板234の内部及びその周辺の遊技メダルの存在を検出可能なメダル検知センサーが配置されている。このメダル検知センサーは、下部送り出し円板234内部には、接触式センサーが配置されて、下部送り出し円板234内部の遊技メダルを検出することができるように形成されている。そして、下部送り出し円板234の周囲には、LED及びフォトトランジスタからなる光センサーが配置されて、下部送り出し円板234の周囲の遊技メダルの存在を検知可能に形成されている。そして、このメダル検知センサーにより、遊技メダルの存在が検知された場合には、予め定められた所定時間だけ、貯留移送手段90を駆動させるように形成されている。すなわち、下部送り出し円板234の回転及び上昇装置220の回転軸部222の回転が実行されて、遊技メダルを獲得媒体貯留手段130へ移送するように形成されている。
(下部メダル立設装置235)
上記下部メダル立設装置235は、下部送り出し円板234により1枚ずつ水平方向に送り出された遊技メダルを、遊技メダルの進行方向に対して90度回転させて、遊技メダルを縦方向に立設させた状態にするものである。すなわち、遊技メダルは、メダル立設装置235を経ることで、縦方向に立った状態となる。そして、下部メダル立設装置235から縦方向に立設した状態の遊技メダルは、上昇装置220の螺旋状の内部へ供給されるものである。本実施の形態に係る下部メダル立設装置235は、遊技メダルを移送する薄型の四角筒状の通路を、遊技メダルが途中で詰まらない程度に移送方向の中央を回転の中心軸として少しずつ回転させて、移送角度を捻らせることにより、遊技メダルを立設させているものである。もちろん、下部メダル立設装置235の遊技メダルを立設させる機構は、これに限定されるものではない。例えば、下部メダル立設装置235を、外周表面の傾斜角度が、円周状で約90度程度、変化させた、変形カムを回転させることにより、その傾斜表面に沿って、遊技メダルを立設させるようなものでも良いものである。
(上昇装置220)
上記上昇装置220は、遊技機10の向かって右側の媒体貸し出し装置200の内部に位置して、投入皿231の内部の遊技メダルを上方に向かって移送するためのものである。具体的に
は、この上昇装置220は、全体形状が略中空の四角筒状であって鉛直方向に立設する筒部221と、この筒部221の中心に位置して回転可能な円柱状の回転軸部222と、この回転軸部222の外周表面に螺旋状に連続して外側へ向かって突出する螺旋部223と、前記回転軸部222を回転させるための駆動モーター(図示せず)とを備えている。前記メダル立設装置235により立設した状態の遊技メダルは、上昇装置220の下部から筒部221の内部に投入され、かかる立設した状態のままで、筒部221と、回転軸部222と、螺旋部223との間の空間内に入り込む。そして、回転軸部222が駆動モーターにより回転することにより、遊技メダルを、かかる筒部221と、回転軸部222と、螺旋部223との間の空間を上方に向かって、螺旋部223に沿って移送させることができるものである。具体的には、遊技メダルが、四角筒状の筒部221の一つの側面内側に入り込むものである。そして、入り込んだ状態では、遊技メダルは、筒部221の形状により、回転軸部222の回転方向への移動は制限される。そして、かかる状態において、螺旋部223が回転することにより、遊技メダルの下部を上方に向かって押し上げる。これにより、遊技メダルが筒部221内面に沿って上方へ移動するものである。
前記筒部221の上部のスロットマシンS側には、遊技メダルの縦断面より僅かに大きな形状からなる表裏に開口する四角形状の上昇メダル排出口210が形成されている。
(上昇メダル排出口210)
上記上昇メダル排出口210は、メダル貸し出し機200の上部外側に面して上昇装置220で上昇させた遊技メダルを上昇装置220の外部に排出するための筒部221の表裏に開口する孔である。すなわち、上昇装置220の筒部221内を螺旋部223の回転によって上昇してきた遊技メダルは、全て、筒部221上部の上昇メダル排出口210から、筒部221の外部へ排出されるように形成されている。そして、上昇メダル排出口210から排出された遊技メダルは、全て、獲得媒体貯留手段130へ移送される。
上昇装置220の上昇メダル排出口210の横には、上昇メダル排出口210から排出された遊技メダルを検知可能な貯留枚数計測手段150が形成されている。この上昇メダル排出口210の横に設けた貯留枚数計測手段150は、具体的には、光センサーからなる貯留投入センサー151であって、LED及びトランジスタからなるものであって、遊技メダルの1枚毎の移動を検知可能に形成されている。
(獲得媒体貯留手段130)
上記獲得媒体貯留手段130は、クレジット投入手段120が50枚の遊技メダルをクレジットしている場合に、投入又は入賞により払い出された遊技メダルを、遊技機10内部に貯留するためのものである。本実施の形態では、獲得媒体貯留手段130は、媒体貸し出し装置200の内部に配置されてある。したがって、本実施の形態に係る獲得媒体貯留手段130は、投入移送手段80により移送されてきた遊技メダルを、媒体貸し出し装置200内部に貯留するためのものである。
そして、この獲得媒体貯留手段130の内部に貯留した遊技メダルを払い出すための投入移送手段80が形成されている。この投入移送手段80は、具体的には、獲得媒体貯留手段130の内部に貯留されている遊技メダルを、メダル投入口18へ投入するためのものである。
(投入移送手段80)
上記投入移送手段80は、獲得媒体貯留手段130内部の遊技メダルをメダル投入口18へ投入するための移送手段である。具体的には、投入移送手段80は、獲得媒体貯留手段130の内部に乱雑に貯留された遊技メダルを整列した状態で1枚、1枚取り出すことが可能な上部送り出し円板82と、この上部送り出し円板82から両面が水平方向に平行な状態で送り出された遊技メダルを、縦方向に立設した状態に変換する上部メダル立設装置83と、上部メダル立設装置83から送り出された遊技メダルをメダル投入口18まで案内する投入移送傾斜通路81とを備えている。
前記上部送り出し円板82は、下部送り出し円板234と同様の構造からなるものである。
また、上部メダル立設装置83は、下部メダル立設装置235と同様の構造からなるものである。
(投入移送傾斜通路81)
上記投入移送傾斜通路81は、上部メダル立設装置83から縦方向に立設した状態で送り出された遊技メダルを、メダル投入口18まで案内するものである。この投入移送傾斜通路81は、その内部に遊技メダルが立設した状態で回転移動可能な通路が形成されている。そして、この投入移送傾斜通路81の横には、投入移送傾斜通路81の内部を移動する遊技メダルを検知可能な貯留枚数計測手段150の貯留排出センサー152が形成されている。この貯留排出センサー152は、LED及びフォトトランジスタからなる光センサーであって、投入移送傾斜通路81内部を移動する1枚、1枚の遊技メダルの移動を検知することができるものである。なお、この貯留排出センサー152及び貯留投入センサー151により、貯留枚数計測手段150を構成している。
(貯留枚数計測手段150)
上記貯留枚数計測手段150は、貯留移送手段90により獲得媒体貯留手段130へ移送された遊技メダル枚数と、投入移送手段80により獲得媒体貯留手段130からメダル投入口18へ投入された遊技メダル枚数を検知可能なものである。具体的には、貯留枚数計測手段150は、上昇メダル排出口210から排出されて獲得媒体貯留手段130内部に移送される遊技メダルの枚数を検知可能な貯留投入センサー151と、投入移送傾斜通路81からメダル投入口18へ移送される遊技メダルの枚数を検知可能な貯留排出センサー152とを備えているものである。そして、この貯留投入センサー151及び貯留排出センサー152の検出結果から獲得媒体貯留手段130の内部の貯留枚数を貯留枚数演算手段121が算出するものである。
(貯留枚数演算手段121)
上記貯留枚数演算手段121は、貯留枚数計測手段150の計測結果に基づいて、貯留移送手段90により獲得媒体貯留手段130へ移送された遊技メダル枚数から、投入移送手段80によりメダル投入口18へ投入された遊技メダル枚数を減算して、獲得媒体貯留手段130に貯留されている遊技メダル枚数を算出するものである。
(メダル投入口18)
上記メダル投入口18は、その形状が略長方形の開口する孔状のものであって、このメダル投入口18の幅は、遊技メダルの厚みより僅かに大きなものに設定され、メダル投入口18の長さは、遊技メダルの直径より僅かに大きなものに設定されている。そして、このメダル投入口18は、その下部に配置されたメダルセレクター148へ遊技メダルを移送するための通路を有している。したがって、メダル投入口18から投入された遊技メダルは、メダルセレクター148へ案内されるものである。
また、このメダル投入口18の右上には、投入移送手段80としての投入移送傾斜通路81の出口が配置されてあり、この投入移送手段80の出口から転がり落ちた遊技メダルがメダル投入口18の内部へ投入されるように形成されている。
また、メダル投入口18の手前には、遊技メダルを複数枚、重ねたものを置いて、手で少しずつ押しながら遊技者の手による投入が可能な案内凹部が形成されている。
(メダルセレクター148)
上記メダルセレクター148は、メダル投入口18から投入された遊技メダルが、予め定めた寸法形状や材質からなる適正なものであるか否かを判断して分別することができるものである。そして、メダルセレクター148は、メダル投入口18から投入された遊技メダルが予め定めた適正な遊技メダルであれば、メダルセレクター148内部の投入スイッチ15をON状態にする。そして、かかる適正な遊技メダルは、貯留払い出し手段65へ貯留される。一方、メダル投入口18から投入された遊技メダルが不適正なものであれば、かかる遊技メダルは下方の払い出し皿143へ排出されるように形成されている。
更に、このメダルセレクター148は、払い出し枚数選択手段160の全部払い出し選択スイッチ162が操作されている場合は、獲得媒体貯留手段130の全部の枚数の遊技メダルを、不適正な遊技メダルを払い出すのと同様の動作で、そのまま払い出し皿143へ排出するように設定されている。すなわち、かかる場合は、遊技者は、遊技の終了を望んでいるため、クレジット投入手段120のクレジット数が0枚であっても、クレジット数には加算されずに、そのまま払い出し皿143へ排出される。
一方、払い出し枚数選択手段160の一部払い出し選択スイッチ163が操作されている場合は、メダルセレクター148を介して、獲得媒体貯留手段130の一部(50枚)が、メダル投入口18から投入される。かかる場合、遊技者は、遊技の継続を望んでいるため、クレジット投入手段120のクレジット数が0枚であると、獲得媒体貯留手段130からの遊技メダルはクレジット数に加算されることとなる。
(貯留払い出し手段65)
上記貯留払い出し手段65は、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。いわゆるホッパーユニットとも呼ばれるもので、上方に向かって開口するホッパー状の内部に遊技メダルを貯留可能なものである。そして、この貯留払い出し手段65は、既に説明した下部送り出し円板234等と同様の構造からなる下部に配置した回転円板により、1枚毎に遊技メダルを払い出し皿143へ払い出し可能なものである。
前記貯留払い出し手段65は、払い出し位置選択スイッチ102が操作されている場合には、遊技メダルを上部払い出し排出口146から排出して、直接移送傾斜通路101を介して、遊技メダルを投入皿231へ直接、移送する。
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図2参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有するものである。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
図2に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。
(遊技制御装置21)
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(6)の手段として機能する。
(1)遊技制御手段23
(2)当選抽選手段110
(3)クレジット投入手段120
(4)貯留枚数演算手段121
(5)メダル移送制御手段122
(6)ロック手段300
また、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(6)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22)
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
そして、この演出制御装置22は、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
(1)入賞演出データ記憶手段25
(2)入賞演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
なお、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板を設けているものである。
上記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、上記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段)
上記制御装置20の入力側には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
(6)貯留枚数計測手段150
(7)払い出し枚数選択手段160
(8)払い出し位置選択スイッチ102
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(8)のパーツに限定されるものではない。
(出力手段)
上記制御装置20の出力側には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入移送手段80
(2)貯留移送手段90
(3)リールユニット60
(4)貯留払い出し手段65
(5)報知装置66(報知ランプ69及びスピーカ67)
(6)クレジット数表示装置48
(7)貯留メダル数表示装置49
なお、出力手段としては、上記した(1)乃至(7)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
上記投入スイッチ15は、図6に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。この投入スイッチ15は、特に図示していないが、投入された遊技メダルが偽物でないか否かの判定を行うとともに、正当な遊技メダルが投入された場合の検知を行うメダルセレクター148の内部に形成されているものである。
(ベットスイッチ16)
上記ベットスイッチ16は、図6に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留した遊技メダルの数、いわゆるクレジットした遊技メダルの数であるクレジット数を減じてメダル投入に代えるためのものである。なお、ここで、かかるベットスイッチ16は、いわゆるマックスベットスイッチであって、投入メダルとして投入可能な最大枚数である3枚のクレジットメダルを投入メダルとして代えることができるものである。但し、マックスベットスイッチが操作されても、遊技メダルの計算上、1枚ずつカウントされて、それが順に自動的に3回行われるように設定されている。なお、このマックスベットスイッチであるベットスイッチ16の左には、1枚のクレジットメダルを1回の押下で投入メダルに代えることができる1枚ベットスイッチ19が形成されている。
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図6に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、クレジット投入手段120によりクレジットされた遊技メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
上記スタートスイッチ30は、図6に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーである。そして、このスタートスイッチ30は、回転リール40の回転を開始させるため、遊技者の操作によりスタート操作信号を出力するものである。そして、スタートスイッチ30は、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、リールユニット60の駆動を開始させることができるものである。
(ストップスイッチ50)
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図6に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(払い出し枚数選択手段160)
上記払い出し枚数選択手段160は、獲得媒体貯留手段130内部の遊技メダルの払い出し枚数を遊技者の操作により選択することができるものである。すなわち、払い出し枚数選択手段160は、獲得媒体貯留手段130内部に貯留している全ての遊技メダルを払い出す場合、或いは獲得媒体貯留手段130の内部に貯留している遊技メダルのうちのN枚を払い出す場合のいずれか一方を遊技者の操作により選択可能なものである。具体的には、払い出し枚数選択手段160は、獲得媒体貯留手段130の内部の遊技メダル枚数の全部を払い出し可能な全部払い出し選択スイッチ162と、獲得媒体貯留手段130の内部の遊技メダル枚数の一部(N枚)を払い出し可能な一部払い出し選択スイッチ163とを備えている。ここで、獲得媒体貯留手段130内部の遊技メダルの一部を払い出す場合のN枚は、クレジット投入手段120の最大クレジット数であるM枚(具体的には、50枚)に設定されている。そして、1回の払い出し処理で、クレジット投入手段120のクレジット数の最大枚数である50枚を、クレジット投入手段120へ貯留することができるように構成されている。
なお、ここで、本実施の形態では、1回の遊技に使用可能な遊技メダルの最大枚数は3枚に設定されているが、獲得媒体貯留手段130が遊技メダルを払い出す枚数としての上述したN枚を、クレジット投入手段120の最大クレジット数であるM枚(50枚)に、かかる3枚を加算した53枚に設定しても良いものである。そして、1回の払い出し処理で、クレジット投入手段120のクレジット数の最大枚数である50枚をクレジット投入手段120へ貯留するとともに、次の遊技開始用の遊技メダルの最大枚数3枚の投入をも完了させることができるように構成されている。
(払い出し位置選択スイッチ102)
上記払い出し位置選択スイッチ102は、貯留払い出し手段65からの遊技メダルの排出位置を、遊技者の操作により、前扉14下部の下部払い出し排出口145にするか、或いは、前扉14の略中央付近の上部払い出し排出口146にするかの選択が可能なスイッチである。この払い出し位置選択スイッチ102を繰り返し押下することにより、下部払い出し排出口145と、上部払い出し排出口146との両者が交互に選択可能なものである。そして、上部払い出し排出口146を選択している場合のみ、そのスイッチ表面が点灯して「直接」の文字が浮かび上がって、現在の状態が、上部払い出し排出口146の状態であることを理解することができるように形成されている。
(リールユニット60)
上記リールユニット60は、図柄を変動表示させるための図柄変動表示手段41であって、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、この回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。
(報知装置66)
上記報知装置66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体111の上部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカ67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
(クレジット数表示装置48)
上記クレジット数表示装置48は、図6に示すように、回転リール40の上方であって、図柄表示窓13の上方の表示窓12に形成されているものである。このクレジット数表示装置48は、クレジット投入手段120からのクレジット数の数値データ信号が入力されることにより、現在のクレジット数を表示可能なものである。具体的には、このクレジット数表示装置48は、4個の7セグメントのLEDからなり、0000から9999までの数値が表示可能なものである。
(貯留メダル数表示装置49)
上記貯留メダル数表示装置49は、図6に示すように、クレジット数表示装置48の向かって右側の表示窓12に形成されているものである。この貯留メダル数表示装置49は、貯留枚数計測手段150からの数値データ信号が入力されることにより、獲得媒体貯留手段130に現在、貯留されている遊技メダルの枚数が表示可能なものである。具体的には、この貯留メダル数表示装置49は、5個の7セグメントのLEDからなり、00000から99999までの数値が表示可能なものである。
(遊技制御手段23)
上記遊技制御手段23は、通常遊技や、いわゆるボーナスゲーム等の特別遊技を制御するためのものである。
メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、貯留払い出し手段65を介して所定枚数のメダルが払い出される。
当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選(この特別当選が入賞した場合は特別入賞となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)当選」(この再遊技当選が入賞した場合は再遊技入賞となる)の当選とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選の当選フラグが成立し、この特別当選の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の当選図柄61(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが当選図柄61と一致していない場合、それ以後の遊技に当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
本実施の形態では、停止制御として、停止テーブルを使用している。このため、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、選択した停止テーブル上に予め記載されている21個の図柄に対応する各停止操作位置(No0〜No20)でのすべりコマ数により決定されるものである。例えば、右側回転リール45での基準位置での停止操作位置がNo6であるとき、選択された停止テーブルのNo6の位置のすべりコマ数には3が予め設定されているとする。かかる場合、その基準位置には、No6の図柄から3コマだけ回転移動してNo3の図柄の例えば、青セブンの図柄が停止することとなるものである。このように、停止テーブルには、各停止操作位置(No0〜No20)でのすべりコマ数が予め設定されてあり、当選の場合の停止テーブルのように、各当選役が当選しているときの停止テーブルや、ハズレの場合の停止テーブルが予め用意されてあり、当選抽選手段110の抽選結果によって、所定の停止テーブルが選択されるものである。
なお、ここで、「当選役」とは、各回転リール40で予め定めた入賞図柄の組み合わせを意味するものであって、入賞となる入賞態様の総称を意味するものである。具体的には、当選役とは、例えば、左、中、右の回転リール40の所定の入賞有効ライン上の停止図柄が、それぞれ青セブン、青セブン、青セブンとなることにより、入賞となるような入賞図柄の組み合わせ(入賞態様)を意味するものである。
(当選抽選手段110)
上記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、図3に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(当選乱数発生手段111)
上記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、「当選乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものや、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものがある。例えば、0乃至65535の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。このように形成すると、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「当選乱数発生手段」或いは「当選乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
(当選乱数抽出手段112)
上記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、スタートスイッチ30からのスタート操作信号の入力を契機として、抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なお、ここで、本実施の形態に係る当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、スタートスイッチ30からのスタート操作信号の入力を契機として、抽出するが、これは、スタートスイッチ30からのスタート操作信号の入力タイミングを、直接的に利用して、乱数を抽出しているものである。しかし、当選乱数抽出手段112は、上述したものに限定されるものではなく、スタートスイッチ30からのスタート操作信号の入力タイミングを、間接的に利用して、乱数を抽出するようにしても良い。
すなわち、スタート操作信号の入力タイミングによって、回転リール40を回転し、この回転する回転リール40からの、いわゆるインデックス信号の発生に基づいて、当選乱数発生手段111から、乱数を採取するようなものでも良いものである。これは、スタートスイッチ30からのスタート操作信号の入力タイミングを、間接的に利用して、乱数を抽出するものである。具体的には、スタートスイッチ30からのスタート操作信号の入力を契機として、回転リール40が回転し、これにともなって発生するインデックス信号の発生タイミングを契機として、当選乱数発生手段111から、乱数を採取するものである。
更に、具体的に説明すると、回転リール40の一部から外方に向かって突出する、いわゆるスタートインデックスを設ける。このスタートインデックスは、回転リール40の回転にともなって回転移動するものである。そして、このスタートインデックスの動線を跨ぐような位置にLEDと、フォトトランジスタとからなる光センサーを配置し、スタートインデックスの移動によりLEDの光を遮断し、スタートインデックスの移動を検知したインデックス信号を出力するものである。そして、上述したスタートスイッチ30からのスタート操作信号の入力によって、回転リール40が回転を開始し、かかるスタートインデックスの移動を検知したタイミング(インデックス信号の発生)を契機として、当選乱数発生手段111から乱数を採取するようなものでも良いものである。
(当選判定テーブル113)
上記当選判定テーブル113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
(当選判定手段114)
上記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112からの抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
前記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データ(例えば十進数で354)と、当選判定テーブル113の当選率データ(例えば、当選役Aの当選100、当選役Bの当選400等の数値)を基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中(0〜65535)の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データ(例えば当選役Aが0〜99、当選役Bが100〜499、当選役Cが500〜1499、当選役Dが1500〜4999、当選役E(外れ)が5000〜65535等のような数値データ)とを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域(上記例では、抽出乱数データ354は、当選役Bの領域100〜499の当選領域に含まれる。)に対応する当選を決定する。すなわち、上記例では当選役Bに当選している。
(クレジット投入手段120)
上記クレジット投入手段120は、最大M枚(50枚)の遊技メダルを予め投入して遊技機10内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技メダル数を減じて遊技開始の条件となる遊技メダルの投入に代えることが可能なものである。
前記クレジット投入手段120は、貯留払い出し手段65に投入された遊技メダルを予め定めた最大クレジット数M(具体的には、M=50枚)を限度にクレジット数Pとしてカウントするとともに、ベットスイッチ16の操作に基づいて、クレジット数Pから所定数の遊技メダル数(1回の遊技で最大3枚)を減じて、新たなクレジット数Pとして記憶する。
具体的には、クレジット投入手段120は、遊技者がメダル投入口18から遊技メダルを1枚、投入した場合、クレジット数Pが最大クレジット数Mに到達するまでは、クレジット数Pに1を加算するものである。
また、クレジット投入手段120は、ベットスイッチ16が操作されて、1枚のクレジットメダルを1枚の投入メダルに代える場合、クレジット数Pから1を減算して、その減算した結果の数値を新たなクレジット数Pとするものである。なお、1回の押下により3枚の投入メダルの投入に代えることができる、いわゆるマックスベットスイッチが操作された場合には、上述した1枚の投入メダルの投入が、3回、自動的に行われるものである。また、1枚ベットスイッチ19が操作された場合には、上述した1枚の投入メダルの投入が、1回行われるものである。
そして、クレジット投入手段120は、上述したような演算が行われた結果、新たなクレジット数Pを内部に記憶するものである。
前記クレジット投入手段120は、遊技中、最大クレジット数M=50枚を超える枚数の遊技メダルが投入されてもクレジット数Pを最大クレジット数M=50枚を超える枚数に設定することはない。払い出し位置選択スイッチ102により、下部払い出し排出口145が選択されている場合、最大クレジット数M=50枚を超える枚数の遊技メダルが投入されると、その遊技メダルは払い出し皿143へ直接排出される。また、払い出し位置選択スイッチ102により、上部払い出し排出口146が選択されている場合、最大クレジット数M=50枚を超える枚数の遊技メダルが投入されると、その遊技メダルは貯留払い出し手段65へ投入され、投入された枚数と同じ枚数の遊技メダルが貯留払い出し手段65により、上部払い出し排出口146から排出される。そして、上部払い出し排出口146から排出された遊技メダルは、直接移送傾斜通路101を通って投入皿231へ直接、移送される。
(貯留枚数演算手段121)
上記貯留枚数演算手段121は、貯留枚数計測手段150の計測結果に基づいて、貯留移送手段90により獲得媒体貯留手段130へ移送された遊技メダルの枚数から、投入移送手段80によりメダル投入口18へ投入された遊技メダルの枚数を減算して、獲得媒体貯留手段130に貯留されている遊技メダル枚数を算出するためのものである。
具体的には、貯留移送手段90の上昇装置220の上昇メダル排出口210から獲得媒体貯留手段130へ移送される遊技メダルを、貯留枚数計測手段150の貯留投入センサー151が検知する。これにより、貯留移送手段90により獲得媒体貯留手段130へ移送される遊技メダルの枚数が検出される。
そして、投入移送手段80の投入移送傾斜通路81からメダル投入口18へ移送される遊技メダルを、貯留枚数計測手段150の貯留排出センサー152が検知する。これにより、投入移送手段80によりメダル投入口18へ投入される遊技メダルの枚数が検出される。
上述した検出結果、貯留移送手段90により獲得媒体貯留手段130へ移送された遊技メダルの枚数から、投入移送手段80によりメダル投入口18へ投入された遊技メダルの枚数を減算すると、その演算結果が、獲得媒体貯留手段130に貯留されている遊技メダルの枚数として算出されることになる。
(メダル移送制御手段122)
上記メダル移送制御手段122は、獲得媒体貯留手段130に貯留された遊技メダルの移送を制御するためのものである。そして、このメダル移送制御手段122は、貯留移送手段90及び投入移送手段80を駆動制御するものである。
このメダル移送制御手段122は、投入皿231の下部送り出し円板234付近に設けたメダル検知センサーからの遊技メダルの存在を知らせる信号が入力されることにより、下部送り出し円板234及び回転軸部222を回転駆動させて、貯留移送手段90を作動させる。これにより、投入皿231内部の遊技メダルを獲得媒体貯留手段130へ移送させることができる。
そして、メダル移送制御手段122は、遊技者の払い出し枚数選択手段160の操作により、投入移送手段80を駆動させる。これにより、獲得媒体貯留手段130内部の遊技メダルを、メダル投入口18へ、移送することができる。そして、メダル投入口18へ投入された遊技メダルは、クレジットメダルとしてカウントされるか、或いは、払い出し皿143へ排出される。
具体的には、メダル移送制御手段122は、払い出し枚数選択手段160の全部払い出し選択スイッチ162の操作により、投入移送手段80を駆動させて、獲得媒体貯留手段130内部に貯留されている遊技メダルの全部を、メダル投入口18へ投入する。そして、この全部払い出し選択スイッチ162が操作された場合、メダルセレクター148は、メダル投入口18から投入されてきた遊技メダルを、貯留払い出し手段65へ移送せずに、直接、払い出し皿143へ強制的に排出する。これにより、獲得媒体貯留手段130の内部の遊技メダルを、全部、払い出し皿143へ排出することができる。
一方、メダル移送制御手段122は、払い出し枚数選択手段160の一部払い出し選択スイッチ163の操作により、投入移送手段80を駆動させて、獲得媒体貯留手段130内部に貯留されている遊技メダルの一部(具体的には、50枚)を、メダル投入口18へ投入する。そして、この一部払い出し選択スイッチ163が操作された場合、メダルセレクター148は、メダル投入口18から投入されてきた遊技メダルを、貯留払い出し手段65へ移送させる。その際、クレジット数Pが、最大クレジット数M=50枚に到達していない場合は、クレジットメダルとしてカウントされるものである。
また、メダル移送制御手段122は、ロック手段300の暗証番号入力手段320による暗証番号登録後、獲得媒体貯留手段130からの遊技メダルの払い出しの停止状態を維持する。すなわち、ロック手段300による暗証番号登録中は、払い出し枚数選択手段160が操作されても、メダル移送制御手段122は、投入移送手段80を駆動させないように設定されている。
そして、メダル移送制御手段122は、ロック手段300の暗証番号入力手段320による暗証番号登録後、識別手段340からの一致信号の入力を条件として、獲得媒体貯留手段130からの遊技メダルの払い出しの停止状態を解除させる。すなわち、メダル移送制御手段122は、暗証番号入力手段320による暗証番号登録後は、識別手段340からの一致信号の入力を条件として、暗証番号登録中の状態が解除され、通常状態となる。すなわち、かかる通常状態において、払い出し枚数選択手段160が操作されると、メダル移送制御手段122は、投入移送手段80を駆動させるものである。
(ロック手段300)
上記ロック手段300は、遊技者の操作により、獲得媒体貯留手段130からの遊技メダルの払い出しの停止状態を保持可能なものである。
前記ロック手段300は、所定の数字等を入力して暗証番号として登録可能な暗証番号入力手段320と、暗証番号入力手段320により入力された暗証番号を記憶可能な暗証番号記憶手段330と、暗証番号入力手段320により入力された番号が、暗証番号記憶手段330に予め記憶された暗証番号と一致することを条件として一致信号を出力する識別手段340とを備えている。
前記暗証番号入力手段320は、図7に示すように、0乃至9の数値を入力可能なテンキー入力スイッチ323と、テンキー入力スイッチ323により入力された数値を表示可能な液晶表示装置321と、入力した数値を確定するための入力確定スイッチ322とを備えているものである。具体的には、4桁の数値を、テンキー入力スイッチ323により入力して、液晶表示装置321により確認後、入力確定スイッチ322を操作することにより、かかる4桁の数値が暗証番号として登録されるものである。そして、暗証番号登録中は、かかる登録された暗証番号と同一の番号をテンキー入力スイッチ323により入力して、入力確定スイッチ322を操作することにより、識別手段340が一致信号を出力するように設定されている。
前記暗証番号入力手段320は、暗証番号の登録が行われると、投入移送手段80の駆動を制限するために、暗証番号登録中の信号を、メダル移送制御手段122へ出力するものである。
そして、メダル移送制御手段122は、暗証番号登録後、払い出し枚数選択手段160が操作されても、投入移送手段80の駆動を制限して、獲得媒体貯留手段130からの遊技メダルの払い出しの停止状態を維持する。
そして、暗証番号入力手段320により、再度、登録された暗証番号が入力されると、識別手段340からの一致信号がメダル移送制御手段122へ出力される。そして、メダル移送制御手段122は、かかる識別手段340からの一致信号の入力を条件として、獲得媒体貯留手段130からの遊技メダルの払い出しの停止状態を解除させる。すなわち、メダル移送制御手段122は、払い出し枚数選択手段160の操作により、投入移送手段80を駆動させて、獲得媒体貯留手段130の内部の遊技メダルの払い出しを行うものである。
(入賞演出データ記憶手段25)
上記入賞演出データ記憶手段25は、報知装置66等の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、入賞時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータ等が記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
(入賞演出制御手段26)
上記入賞演出制御手段26は、入賞演出データ記憶手段25からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知装置66等に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
(媒体貸し出し装置200)
上記媒体貸し出し装置200は、その上部前面に紙幣投入口251を有している。そして、媒体貸し出し装置200は、その上部に紙幣投入口251から投入された紙幣を適正なものか否かを判断して、投入された適正な紙幣の枚数をカウントする紙幣カウンター250を備えている。
前記媒体貸し出し装置200は、前記紙幣カウンター250の下に、既に説明したように獲得媒体貯留手段130が形成されている。
前記媒体貸し出し装置200は、特に図示していないが、その内部に遊技者に貸し出すための遊技メダルを貯留するとともに、貸し出すことが可能な貸し出しメダル払い出し装置を備えている。この貸し出しメダル払い出し装置は、紙幣カウンター250によりカウントされた紙幣の枚数に応じて、所定枚数の遊技メダルを投入移送傾斜通路81を介して、メダル投入口18へ投入可能に形成されている。なお、この貸し出しメダル払い出し装置は、特に図示していないが、遊技メダルを貯留する箱状の部分と、この箱状の部分の下面に配置した送り出し円板と、この送り出し円板から送出された遊技メダルを、投入移送傾斜通路81まで移送する案内通路とを備えているものである。なお、送り出し円板は、既に説明した下部送り出し円板234と同様の構造や原理からなるものである。
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の通常遊技の動作の概略について、図12乃至図16に示したフローを用いて説明する。
先ず、図12に示すステップ101において、遊技開始の条件としての遊技メダルの投入処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、スタートスイッチ30の操作が行われたか否かが判定される。そして、スタートスイッチ30の操作が行われていると判定された場合、次のステップ103に進む。
ステップ103において、スタートスイッチ30が操作されていることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、回転リール40の回転停止処理が行われる。具体的には、当選抽選手段110の抽選結果、選択された停止テーブルに基づいて、ストップスイッチ50の押下タイミングにより、停止位置が決定されるものである。なお、ここで、停止テーブルとは、各図柄位置でストップスイッチ50を操作した場合に所定の基準位置から停止するまでのコマ数(図柄数)が、回転リール40の21個の図柄位置のそれぞれに対して設定されているものである。この停止テーブルは、各抽選結果に対応した複数のものが予め設定されているものであり、当選抽選手段110の抽選結果により所定の停止テーブルのうちから選択されるものである。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ109に進む。
ステップ109において、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ110に進む。
ステップ110において、入賞図柄に相当する枚数の遊技メダルの払い出し処理が行われる。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、獲得媒体貯留手段130内部に貯留されている貯留メダルの払い出し処理が行われる。
前記ステップ102において、スタートスイッチ30の操作が行われていないと判定された場合、ステップ101に戻る。
前記ステップ108において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ106に戻る。
前記ステップ109において、入賞していないと判定された場合、ステップ110を飛び越して、次のステップ111に進む。
上述したステップ101の遊技開始の条件としての遊技メダルの投入処理について、図13のフローを用いて説明する。
ステップ300において、クレジットメダルが有るか否か、すなわち遊技機10内部にクレジットした遊技メダルのクレジット数Pが1以上であるか否かが判定される。そして、クレジットされた遊技メダルが無い、すなわちクレジット数Pが0であると判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、遊技メダルがメダル投入口18から直接、投入されたか否かが判定される。そして、遊技メダルがメダル投入口18から直接、投入されたと判定された場合、次のステップ302に進む。
ステップ302において、投入メダル数が上限値であるか否か、すなわち今回、遊技メダルが投入される直前の投入メダルの枚数が、投入メダルの最大枚数である3枚で有るか否かが判定される。そして、直前の投入メダル数が上限値の3枚であると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満であるか否かが判定される。具体的には、クレジット数Pが最大クレジット数M=50枚未満であるか否かが判定される。そして、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満であると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、クレジット投入手段120により、投入されたメダル枚数が、クレジット数Pへ加算される。そして、遊技開始の条件としての遊技メダルの投入処理が終了する。
前記ステップ301において、遊技メダルがメダル投入口18から直接、投入されていないと判定された場合、メダル投入処理が終了する。
前記ステップ302において、直前の投入メダル数が上限値である3枚ではないと判定された場合、次のステップ303に進む。
ステップ303において、投入された遊技メダルを投入メダルとして設定する。すなわち、投入された遊技メダルの枚数を、投入メダルの枚数として加算し、その加算した枚数を、現在の投入メダル数として設定する。そして、メダル投入処理が終了する。
前記ステップ304において、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満でないと判定された場合、すなわち、クレジット数Pが、最大クレジット数Mの50枚であると判定された場合、次のステップ306に進む。
ステップ306において、今回、投入された遊技メダルは、獲得媒体貯留手段130に貯留される。具体的には、メダル投入口18から投入された遊技メダルは、貯留払い出し手段65の内部へ投入される。そして、貯留払い出し手段65へ投入された遊技メダル枚数と同じ枚数の遊技メダルが、貯留払い出し手段65から上昇メダル排出口210へ送り出される。これは、貯留払い出し手段65内部の送り出し円板(図示せず)により、強制的に送出されるものである。そして、上昇メダル排出口210から排出された遊技メダルは、直接移送手段100の直接移送傾斜通路101の内部を通って、媒体貸し出し装置200の投入皿231へ投入される。そして、投入皿231内部へ投入された遊技メダルは、投入皿231の傾斜した底面を転がり落ちて、奥の下部送り出し円板234へ到達する。そして、メダル検知センサーにより、遊技メダルの存在が検知されて、貯留移送手段90が駆動を開始する。そして、かかる遊技メダルは、下部送り出し円板234から下部メダル立設装置235を経て、上昇装置220内部へ入り込む。そして、かかる遊技メダルは、上昇装置220の上部の上昇メダル排出口210から獲得媒体貯留手段130の内部へ投入されるものである。そして、このメダル投入処理が終了する。
前記ステップ300において、クレジットメダルが有ると判定された場合、次のステップ307に進む。
ステップ307において、ベットスイッチ16が遊技者により操作されてON状態となったか否かが判定される。そして、ベットスイッチ16が操作されていると判定された場合、次のステップ308に進む。
ステップ308において、投入メダル数が上限値であるか否か、すなわち今回、遊技メダルが投入される直前の投入メダルの枚数が、投入メダルの最大枚数である3枚で有るか否かが判定される。そして、直前の投入メダル数が上限値の3枚でないと判定された場合、次のステップ309に進む。
ステップ309において、ベットスイッチ16によりクレジットメダルから投入された遊技メダルを投入メダルとして設定する。すなわち、ベットスイッチ16により投入された遊技メダルの枚数を、投入メダルの枚数として加算し、その加算した枚数を、現在の投入メダル数として設定する。そして、次のステップ310に進む。
ステップ310において、クレジット投入手段120により、クレジット数Pからベットスイッチ16により投入メダルへ代えられた枚数を減算して、その減算した結果を新たなクレジット数Pとして設定する。そして、メダル投入処理が終了する。
前記ステップ307において、ベットスイッチ16が操作されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ308において、直前の投入メダル数が上限値の3枚であると判定された場合、メダル投入処理は終了する。
上述したステップ104の当選抽選処理について、図14のフローを用いて説明する。
ステップ500において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出乱数データとして抽出される。そして、次のステップ501に進む。
ステップ501において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ502に進む。
ステップ502において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、当選抽選処理の評価が決定される。そして、当選抽選処理の評価に対応した停止テーブルが選択される。そして、当選抽選処理が終了する。この停止テーブルは、上述したようにストップスイッチ50の停止操作タイミングに基づいて、それぞれ何個の図柄数だけ移動して回転リール40を停止させるかのデータを記録しているものであって、回転リール40上の21個の各図柄位置の所定位置でストップスイッチ50が操作されたときの移動図柄数を記録しているものである。
上述したステップ110の入賞した場合の遊技メダルの払い出し処理について、図15のフローを用いて説明する。
先ず、ステップ601において、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満であるか否かが判定される。具体的には、クレジット数Pが最大クレジット数M=50枚未満であるか否かが判定される。そして、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満であると判定された場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、クレジット投入手段120により、投入されたメダル枚数が、クレジット数Pへ加算される。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、入賞の結果により得られた全ての払い出し枚数の払い出しが終了したか否かが判定される。そして、入賞の結果により得られた全ての払い出し枚数の払い出しが終了していると判定された場合、入賞した場合の遊技メダルの払い出し処理が終了する。
前記ステップ601において、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満でないと判定された場合、すなわち、クレジット数Pが、最大クレジット数Mの50枚であると判定された場合、次のステップ604に進む。
ステップ604において、入賞の結果、得られた遊技メダルは、獲得媒体貯留手段130へ貯留される。具体的には、入賞の結果、予め定められた枚数の遊技メダルが、貯留払い出し手段65から上部払い出し排出口146へ送り出される。これは、貯留払い出し手段65内部の送り出し円板(図示せず)により、強制的に送出されるものである。そして、上部払い出し排出口146から排出された遊技メダルは、直接移送手段100の直接移送傾斜通路101の内部を通って、媒体貸し出し装置200の投入皿231へ投入される。そして、投入皿231内部へ投入された遊技メダルは、投入皿231の傾斜した底面を転がり落ちて、奥の下部送り出し円板234へ到達する。そして、メダル検知センサーにより、遊技メダルの存在が検知されて、貯留移送手段90が駆動を開始する。そして、かかる遊技メダルは、下部送り出し円板234から下部メダル立設装置235を経て、上昇装置220内部へ入り込む。そして、かかる遊技メダルは、上昇装置220の上部の上昇メダル排出口210から獲得媒体貯留手段130の内部へ投入されるものである。そして、次のステップ603に進む。
上述したステップ111の獲得媒体貯留手段130内部に貯留した遊技メダルの払い出し処理について、図16のフローを用いて説明する。
先ず、ステップ701において、払い出し枚数選択手段160のうちの全部払い出し選択スイッチ162が操作されたか否かが判定される。そして、全部払い出し選択スイッチ162が操作されていると判定された場合、次のステップ702に進む。
ステップ702において、獲得媒体貯留手段130内部の遊技メダルの全部が払い出し皿143へ排出される。具体的には、メダル移送制御手段122により、投入移送手段80が駆動されて、獲得媒体貯留手段130内部に貯留されている遊技メダルの全部の枚数が、メダル投入口18へ投入される。なお、獲得媒体貯留手段130内部に貯留されている遊技メダルの全部の枚数は、貯留枚数計測手段150により検知されて貯留枚数演算手段121に記憶されているものである。そして、貯留排出センサー152により獲得媒体貯留手段130から排出される遊技メダルを検知することにより、払い出し中も獲得媒体貯留手段130に貯留されている遊技メダルの枚数を常時、把握することができるものである。そして、メダル投入口18から投入された遊技メダルは、メダルセレクター148内部へ移送される。そして、全部払い出し選択スイッチ162が操作されている場合、メダルセレクター148は、遊技メダルを貯留払い出し手段65へ移送させずに、そのまま、下部払い出し排出口145から払い出し皿143へ排出する。これにより、獲得媒体貯留手段130内部の遊技メダルの全部が払い出し皿143へ排出される。そして、次のステップ703に進む。
ステップ703において、払い出し枚数選択手段160のうちの一部払い出し選択スイッチ163が操作されたか否かが判定される。そして、一部払い出し選択スイッチ163が操作されていると判定された場合、次のステップ704に進む。
ステップ704において、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満であるか否かが判定される。具体的には、クレジット数Pが最大クレジット数M=50枚未満であるか否かが判定される。そして、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満であると判定された場合、次のステップ705に進む。
ステップ705において、クレジット投入手段120により、獲得媒体貯留手段130からの50枚のメダル枚数が、クレジット数Pへ加算される。具体的には、獲得媒体貯留手段130内部の50枚の遊技メダルが、メダル移送制御手段122の制御によって、投入移送手段80により、メダル投入口18へ投入される。そして、この一部払い出し選択スイッチ163が操作された場合は、メダル投入口18から投入された遊技メダルは、メダルセレクター148により貯留払い出し手段65へ移送される。その際、かかる遊技メダルの枚数は、クレジット投入手段120により、クレジット数Pへ加算されるものである。そして、獲得媒体貯留手段130内部に貯留した遊技メダルの払い出し処理が終了する。
前記ステップ701において、全部払い出し選択スイッチ162が操作されていないと判定された場合、次のステップ703に進む
前記ステップ703において、一部払い出し選択スイッチ163が操作されていないと判定された場合、獲得媒体貯留手段130内部に貯留した遊技メダルの払い出し処理が終了する。
前記ステップ704において、クレジット数Pが、最大クレジット数M未満でないと判定された場合、すなわち、クレジット数Pが、最大クレジット数Mの50枚であると判定された場合、次のステップ706に進む。
ステップ706において、最大クレジット数の50枚を超える遊技メダルは、再度、獲得媒体貯留手段130へ貯留される。具体的には、獲得媒体貯留手段130からメダル投入口18へ投入された遊技メダルは、メダルセレクター148により貯留払い出し手段65へ投入される。そして、貯留払い出し手段65により、かかる遊技メダル枚数と同じ枚数が、上部払い出し排出口146から排出される。そして、その遊技メダルは、直接移送傾斜通路101を通って、投入皿231へ投入される。そして、その投入皿231の遊技メダルは、貯留移送手段90により、獲得媒体貯留手段130内部へ投入されるものである。そして、貯留された遊技メダルの払い出し処理が終了する。
また、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、遊技が終了した時点で入賞と判断された際には、遊技媒体を外部に向かって露出した状態で貯留する払い出し皿143へ払い出し可能な遊技機10に対して、最大M枚の遊技媒体を予め投入して遊技機10内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技媒体数を減じて遊技開始の条件となる遊技媒体の投入に代えることが可能なクレジット投入手段120、前記クレジット投入手段120がM枚の遊技媒体をクレジットしている場合に、投入又は入賞により払い出された遊技媒体を遊技機10内部に貯留するための獲得媒体貯留手段130、遊技媒体を投入可能なメダル投入口18、前記メダル投入口18から投入された遊技媒体を貯留可能であるとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技媒体を払い出し可能な貯留払い出し手段65、前記貯留払い出し手段65から払い出した遊技媒体を貯留可能な投入皿231、前記投入皿231に貯留された遊技媒体を前記獲得媒体貯留手段130へ移送するための貯留移送手段90、前記獲得媒体貯留手段130に貯留した遊技媒体を前記メダル投入口18へ移送するための投入移送手段80、移送される遊技媒体の数を検知する貯留枚数計測手段150を備え、前記クレジット投入手段120のクレジット数、又は前記貯留枚数計測手段150の検知数に基づいて、前記クレジット投入手段120のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚未満の場合、投入又は払い出された遊技媒体は、前記クレジット投入手段120により貯留し、前記クレジット投入手段120のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚の場合、投入又は払い出し可能な遊技媒体は、前記貯留払い出し手段65から前記投入皿231へ投入されて、前記貯留移送手段90により、前記獲得媒体貯留手段130に移送することで貯留する、ように機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
また、この遊技機10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
(第二の実施の形態)
図17及び図18は、本発明の第二の実施の形態であって、図17は遊技機の外観斜視図、図18は遊技機の外観正面図をそれぞれ示すものである。
本実施の形態は、獲得媒体貯留手段130や、投入移送手段80や、貯留移送手段90を、媒体貸し出し装置200の内部ではなく、スロットマシン本体9の内部に配置しているものである。
したがって、媒体貸し出し装置200の遊技メダルの貸し出し機能に関する部分を除いて、その他の部品構成は、第一の実施の形態と同様の構成からなるもので、それらの作用及び効果も、第一の実施の形態と同一であるため、第一の実施の形態で説明したものと同一の部品番号を付与して、それらの説明を省略する。
本実施の形態に係る遊技機10は、獲得媒体貯留手段130を遊技機10内部に配置しているため、獲得媒体貯留手段130を媒体貸し出し装置200内部に設けたものと比較して、遊技機10だけで、獲得媒体貯留手段130による遊技メダルの貯留が可能となり、遊技機10の配置レイアウトの自由度を増すことができる。
上述した第一及び第二の実施の形態では、入賞払い出し用の遊技メダル等を貯留する貯留払い出し手段65と、払い出された遊技メダル等を貯留する獲得媒体貯留手段130との二つの遊技メダルを貯留部を備えている。しかし、実際に遊技メダルを貯留するための二つの貯留部を備えているものに限定されるものではない。具体的には、実際に遊技メダルを貯留するための貯留部を、貯留払い出し手段65だけに共通化して、獲得した遊技メダル等をカウントする貯留枚数演算手段121を設けて、貯留した遊技枚数だけを別々に管理するようにしても良いものである。これにより、実際に貯留している貯留部は、貯留払い出し手段65だけの一つであるが、あたかも、二つの貯留部によって、貯留されて管理されているかのように形成することができるものである。これにより、貯留部として必要な部品を一つにすることができて、部品の共通化を図ることができ、コストを低減させることができる。
本発明の第一の実施の形態であって、遊技メダルの流れを示す概念図である。 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態であって、当選抽選手段を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態であって、ロック手段を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す外観斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、暗証番号入力手段を示す外観図である。 本発明の第一の実施の形態であって、払い出し皿及び投入皿を示す概略縦断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、下部送り出し円板が遊技メダルを送出する状態を示す概略平面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、メダル立設装置により遊技メダルが立設する状態を示す概略平面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、上昇装置を示す概略横断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の通常遊技の動作の概略を示すフローである。 本発明の第一の実施の形態であって、遊技メダルの投入処理を示すフローである。 本発明の第一の実施の形態であって、当選抽選処理を示すフローである。 本発明の第一の実施の形態であって、入賞した場合の遊技メダルの払い出し処理を示すフローである。 本発明の第一の実施の形態であって、獲得媒体貯留手段に貯留した遊技メダルの払い出し処理を示すフローである。 本発明の第二の実施の形態であって、遊技機を示す外観斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。
符号の説明
9 スロットマシン本体 10 遊技機
11 筐体 12 表示窓
13 図柄表示窓 14 前扉
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
19 1枚ベットスイッチ 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
23 遊技制御手段 25 入賞演出データ記憶手段
26 入賞演出制御手段 30 スタートスイッチ
40 回転リール 41 図柄変動表示手段
42 リールテープ 43 左側回転リール
44 中央回転リール 45 右側回転リール
48 クレジット数表示装置 49 貯留メダル数表示装置
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 65 貯留払い出し手段
66 報知装置 67 スピーカ
69 報知ランプ 70 前パネル
80 投入移送手段 81 投入移送傾斜通路
82 上部送り出し円板 83 上部メダル立設装置
90 貯留移送手段 100 直接移送手段
101 直接移送傾斜通路 102 払い出し位置選択スイッチ
110 当選抽選手段 111 当選乱数発生手段
112 当選乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 当選判定手段 120 クレジット投入手段
121 貯留枚数演算手段 122 メダル移送制御手段
130 獲得媒体貯留手段 143 払い出し皿
144 鍵穴 145 下部払い出し排出口
146 上部払い出し排出口 148 メダルセレクター
150 貯留枚数計測手段 151 貯留投入センサー
152 貯留排出センサー 160 払い出し枚数選択手段
162 全部払い出し選択スイッチ 163 一部払い出し選択スイッチ
192 投入皿移送手段 193 投入皿移送傾斜通路
200 媒体貸し出し装置 210 上昇メダル排出口
220 上昇装置 221 筒部
222 回転軸部 223 螺旋部
231 投入皿 234 下部送り出し円板
235 下部メダル立設装置 236 メダル孔
237 ピン 250 紙幣カウンター
251 紙幣投入口 300 ロック手段
320 暗証番号入力手段 321 液晶表示装置
322 入力確定スイッチ 323 テンキー入力スイッチ
330 暗証番号記憶手段 340 識別手段

Claims (10)

  1. 遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、遊技が終了した時点で入賞と判断された際には、遊技媒体を払い出す遊技機であって、
    前記遊技機は、
    最大M枚の遊技媒体を予め投入して遊技機内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技媒体数を減じて遊技開始の条件となる遊技媒体の投入に代えることが可能なクレジット投入手段と、
    前記クレジット投入手段がM枚の遊技媒体をクレジットしている場合に、投入又は入賞により払い出された遊技媒体を遊技機内部に貯留するための獲得媒体貯留手段と、
    遊技媒体を投入可能なメダル投入口と、
    前記メダル投入口から投入された遊技媒体を貯留可能であるとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技媒体を払い出し可能な貯留払い出し手段と、
    前記貯留払い出し手段から払い出した遊技媒体を貯留可能な投入皿と、
    前記投入皿に貯留された遊技媒体を前記獲得媒体貯留手段へ移送するための貯留移送手段と、
    前記獲得媒体貯留手段に貯留した遊技媒体を前記メダル投入口へ移送するための投入移送手段と、
    移送される遊技媒体の数を検知する貯留枚数計測手段とを備え、
    前記クレジット投入手段のクレジット数、又は前記貯留枚数計測手段の検知数に基づいて、
    前記クレジット投入手段のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚未満の場合、投入又は払い出された遊技媒体は、前記クレジット投入手段により貯留され、
    前記クレジット投入手段のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚の場合、投入又は払い出し可能な遊技媒体は、前記貯留払い出し手段から前記投入皿へ投入されて、前記貯留移送手段により、前記獲得媒体貯留手段に移送することで貯留されるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記獲得媒体貯留手段の内部に貯留している全ての遊技媒体を払い出す場合、或いは前記獲得媒体貯留手段の内部に貯留している遊技媒体のうちのN枚を払い出す場合のいずれか一方を選択可能な払い出し枚数選択手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記獲得媒体貯留手段が遊技媒体を払い出す枚数としての前記N枚は、前記クレジット投入手段の最大クレジット数である前記M枚に設定したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 1回の遊技に使用可能な遊技媒体の最大枚数をK枚に設定し、
    前記獲得媒体貯留手段が遊技媒体を払い出す枚数としての前記N枚は、前記クレジット投入手段の最大クレジット数である前記M枚に前記K枚を加算した(M+K)枚に設定したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記獲得媒体貯留手段は、遊技機内部に配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技機の側面には、遊技媒体を遊技者に貸し出すための媒体貸し出し装置を備え、
    前記獲得媒体貯留手段は、前記媒体貸し出し装置の内部に配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 遊技者の操作により、前記獲得媒体貯留手段からの遊技媒体の払い出しの停止状態を保持可能なロック手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記遊技機は、
    前記獲得媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の移送を制御するためのメダル移送制御手段を備え、
    前記ロック手段は、
    所定の数字や記号を入力して暗証番号として登録可能な暗証番号入力手段と、
    前記暗証番号入力手段により入力された暗証番号を記憶可能な暗証番号記憶手段と、
    前記暗証番号入力手段により入力された番号が、前記暗証番号記憶手段に予め記憶登録された暗証番号と一致することを条件として一致信号を出力する識別手段とを備え、
    前記メダル移送制御手段は、
    暗証番号登録後は、前記獲得媒体貯留手段からの遊技媒体の払い出しの停止状態を維持するとともに、前記識別手段からの一致信号の入力を条件として前記獲得媒体貯留手段からの遊技媒体の払い出しの停止状態を解除させるように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、遊技が終了した時点で入賞と判断された際には、遊技媒体を外部に向かって露出した状態で貯留する払い出し皿へ払い出し可能な遊技機に対して、
    最大M枚の遊技媒体を予め投入して遊技機内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技媒体数を減じて遊技開始の条件となる遊技媒体の投入に代えることが可能なクレジット投入手段、
    前記クレジット投入手段がM枚の遊技媒体をクレジットしている場合に、投入又は入賞により払い出された遊技媒体を遊技機内部に貯留するための獲得媒体貯留手段、
    遊技媒体を投入可能なメダル投入口、
    前記メダル投入口から投入された遊技媒体を貯留可能であるとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技媒体を払い出し可能な貯留払い出し手段、
    前記貯留払い出し手段から払い出した遊技媒体を貯留可能な投入皿、
    前記投入皿に貯留された遊技媒体を前記獲得媒体貯留手段へ移送するための貯留移送手段、
    前記獲得媒体貯留手段に貯留した遊技媒体を前記メダル投入口へ移送するための投入移送手段、
    移送される遊技媒体の数を検知する貯留枚数計測手段を備え、
    前記クレジット投入手段のクレジット数、又は前記貯留枚数計測手段の検知数に基づいて、
    前記クレジット投入手段のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚未満の場合、投入又は払い出された遊技媒体は、前記クレジット投入手段により貯留し、
    前記クレジット投入手段のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚の場合、投入又は払い出し可能な遊技媒体は、前記貯留払い出し手段から前記投入皿へ投入されて、前記貯留移送手段により、前記獲得媒体貯留手段に移送することで貯留する、
    ように機能させるための遊技機用プログラム。
  10. 遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、遊技が終了した時点で入賞と判断された際には、遊技媒体を外部に向かって露出した状態で貯留する払い出し皿へ払い出し可能な遊技機に対して、
    最大M枚の遊技媒体を予め投入して遊技機内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数の遊技媒体数を減じて遊技開始の条件となる遊技媒体の投入に代えることが可能なクレジット投入手段、
    前記クレジット投入手段がM枚の遊技媒体をクレジットしている場合に、投入又は入賞により払い出された遊技媒体を遊技機内部に貯留するための獲得媒体貯留手段、
    遊技媒体を投入可能なメダル投入口、
    前記メダル投入口から投入された遊技媒体を貯留可能であるとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技媒体を払い出し可能な貯留払い出し手段、
    前記貯留払い出し手段から払い出した遊技媒体を貯留可能な投入皿、
    前記投入皿に貯留された遊技媒体を前記獲得媒体貯留手段へ移送するための貯留移送手段、
    前記獲得媒体貯留手段に貯留した遊技媒体を前記メダル投入口へ移送するための投入移送手段、
    移送される遊技媒体の数を検知する貯留枚数計測手段を備え、
    前記クレジット投入手段のクレジット数、又は前記貯留枚数計測手段の検知数に基づいて、
    前記クレジット投入手段のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚未満の場合、投入又は払い出された遊技媒体は、前記クレジット投入手段により貯留し、
    前記クレジット投入手段のクレジット数が、最大クレジット数であるM枚の場合、投入又は払い出し可能な遊技媒体は、前記貯留払い出し手段から前記投入皿へ投入されて、前記貯留移送手段により、前記獲得媒体貯留手段に移送することで貯留する、
    ように機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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