JP4132641B2 - 外壁パネル間の縦目地の止水構造 - Google Patents

外壁パネル間の縦目地の止水構造 Download PDF

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、建物外壁の縦目地における止水構造に関し、ことに例えば図1に示すような建物外壁の上階縦目地aと下屋との交差部A、Bにおけるような縦目地下端部の止水構造に関する。
【0002】
【従来技術】
図2は、ユニット建物の建物ユニット1間又は建物ユニット1の外壁5間及びフレーム3間に形成される目地2の止水構造について示すもので、建物ユニット1は、角形鋼管よりなるフレーム3の上下端間に溝型鋼よりなる梁(図示しない)を掛け渡して複数のスタッドを取付け、更に内側に内壁パネル(図示しない)、外側に止水シート4を介して外壁パネル5を取付けて構成されている。
【0003】
目地2の止水構造は、フレーム3間に装着される、ゴム又は樹脂製の弾力性のある二次止水材6と、外壁パネル5間に装着され、前後左右に止水リップ7を備えた同じくゴム又は樹脂製の弾力性のある縦目地定形シール材8よりなっている。
【0004】
図3及び図4は、図1に示す上階縦目地aと下屋との交差部A、Bにおける止水構造を示すもので、梁材11に取着され、図示しない下側部が図3の左方に折曲されて下屋の屋根9に被せられる板金12と外壁パネル5との間には不定形のシーリング材13が詰め込んで装填されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
シーリング材を詰め込む際、作業者によっては詰め込みが不十分となることがある。定形シール材下端でシーリング材の詰め込みが不十分となり、定形シール材下端で隙間ができると、これより雨水が吹き込んで内側に侵入するようになり、内側に侵入した雨水は室内側へは二次止水材によって止水されるが、下方へ流れ落ちて階下の天井裏に達するようになる。図中、bは流れ落ちる雨水の水滴を示す。
【0006】
雨水の侵入は、外壁パネル材の側端面との間よりも生ずることがある。すなわち、外壁パネル材の側端面は通常凹凸となっているため、定形シール材の止水リップがパネル材側端面に弾接していても密着性の悪い箇所や隙間ができることがあり、これより雨水が吹込みにより侵入することがある。侵入した雨水は、通常は内側の止水リップ7で止水され、止水リップ7間(図2のc部)に溜まるが、一部は内側の止水リップ7を通って内部に侵入し、前記したようにやがては天井裏に達するようにもなる。
【0007】
定形シール材の止水リップ間に溜まった水もかびを発生させる原因となり、定形シール材のシール効果を損なったり、かびが表面にまで現れて見映えを損なったりしがちであり、また外壁パネル材にも側端面の防水機能が経年変化で損なわれたりすると、水が外壁パネル材内に浸透し、かびを発生させたり、冬季に凍結して、外壁パネルにクラックを発生させることが予測される。
【0008】
本発明は、上記の問題を解消し、定形シール材を通して侵入した雨水による雨洩れを防止することができる止水構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題の解決手段】
請求項1に係わる発明は、外壁パネル間の縦目地に装填され、外壁パネル側端面に弾接する止水リップを前後左右に形成した定形シール材を有する止水構造において、定形シール材の内側に該シール材と適宜の間隔を存して装着され、下側を外向きに折曲げて定形シール材下端まで延ばした排水ピースを設け、該排水ピースの折曲端と定形シール材下端との間に隙間防止材を設けたことを特徴とする。
【0010】
本発明によると、定形シール材の内側に侵入した雨水は排水ピース下側の折曲部で受け止められ、隙間防止材と縦目地定型シール材下端部の間を通して外部に排出され、定形シール材の止水リップ間に溜まった水も同様、隙間防止材と縦目地定型シール材下端部の間を通して外部に排出される。
【0011】
本発明の排水ピースは、図2に示す二次止水材6の内側に二次止水材と別個に設けてもよいし、二次止水材と同様な長さに形成して二次止水材の代わりに設けてもよい。
【0012】
前者の場合、縦目地下端部での止水構造が定形シール材、二次止水材、排水ピースとで構成されているため、水密性が向上し、止水がより確実に行われるのに対し、後者の場合、排水ピースが二次止水材を兼ねるため構造が簡単となる。
【0013】
本発明の隙間防止材としては、定形シール材下端と排水ピース下側の折曲端との間に挿入されるスポンジゴムであってもよいが、好ましくは定形シール材下端と排水ピース下側の折曲端との間に挿入される連泡スポンジが用いられる。連泡スポンジを定形シール材下端と排水ピースの折曲端に密着させることにより、定型シール材下端と排水ピース下側の折曲端の間からの雨水の吹込みによる侵入を防ぐことができるためである。
【0014】
したがって請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、隙間防止材を連泡スポンジとしたことを特徴とする。
この連泡スポンジは、定型シール材下端に取着しておいてもよいし、折曲端上に取着しておいてもよく、また定形シール材や排水ピースを施工後、定形シール材下端と排水ピースの折曲端との間の隙間に挿入するようにしてもよい。
【0015】
請求項3に係わる発明は、請求項1又は2に係わる発明において、排水ピースには折曲端に横向きに一定長さ延出して外壁パネル下に達する受け部を設けたことを特徴とする。
本発明によると、外壁パネル側端面と、定形シール材の止水リップの間を流れ落ちる水が受け部で止められ、隙間防止材と縦目地定型シール材下端部の間を通して排水される。
【0016】
請求項4に係わる発明は、請求項3に係わる発明において、外壁パネルが建物ユニットを構成するフレームの外側に取付けられ、排水ピースがフレーム間の目地に装着されると共に、受け部がフレーム又に当てられ、外壁パネル下に側方に延びることを特徴とする。
本発明によると、定形シール材の内側に侵入した雨水がフレーム側より流れ落ちるのが防止される。
【0017】
請求項5に係わる発明は、請求項4に係わる発明において、受け部が下向きに垂下する垂下部を有して断面倒L形に形成され、垂下部がフレームに接し、受け部の内側のうち、少なくとも受け部下面、好ましくは受け部下面と側面に断面倒L形の剛体、好ましくは金属板を添設したことを特徴とする。
【0018】
本発明によると、受け部が剛性を有するようになるため、フレーム又は止水シートに押し付けた状態に維持することができ、シール性をより一層向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
排水ピースの一例を図5に示す。この排水ピース21はゴム又は樹脂製で弾力性を有し、立ち上がり部22の前後左右に止水リップ22aと、排水ピース装填時に排水ピースが傾いたり、捩れたりするのを防止するリップ22bを突設し、下側部が外向きに折曲され、折曲端に断面倒L形の受け部23を横向きに一定長さ延ばして形成している。図示する排水ピース21は、図1のA部に設けられるため受け部23が水平となっているが、B部に設けられる場合には、下屋の屋根9の勾配と同じ角度をなすように排水ピース21に対し傾けて形成される。
【0020】
受け部23は、上面に隙間防止材としての連泡スポンジ24を取付けると共に、内側に断面倒L形の金属板25を添着し、垂下部23aの外側にリップ23bを横向きに上下に突設している。図中、26は垂下部23aに形成されるU溝で、該溝26を通して図示しない止ネジにより受け部23がフレーム3に止着されるようになっている。
【0021】
図1のA部を施工する際には、先ず排水ピース21を図5に示すようにフレーム3間の目地2に装填し、該目地2より左右に張り出して突出する受け部23を外壁パネル5の下端面に連泡スポンジ24を介して当てゝフレーム下面に押し付け、ついでU溝26を通し止ネジ(図示しない)をフレーム3に止着して受け部23を固定する。
【0022】
次に図6及び図7に示すように、フレーム間の目地に二次止水材6を装填し、ついで外壁パネル間の目地2に定形シール材8を装填する。
受け部下には下屋の屋根9に被せられる板金27を介し梁材11が取付けられるが、これらの施工は二次止水材6や定形シール材8の施工前に行ってもよいし、施工後に行ってもよい。
【0023】
以上の施工を終えたのち、受け部23の延長上の外壁パネル下端と板金27との間の隙間にシーリング材13が装填される。
本実施形態の止水構造は以上のように構成され、定形シール材8の止水リップ7間に侵入した雨水はそのまゝ伝い落ちて連泡スポンジ24と縦目地定型シール材8下端部の間より外部に排出され、また内側の止水リップ7をくぐり抜けて定形シール材8の内側に侵入した水も同様に伝い落ちて受け部23に達したのち連泡スポンジ24と縦目地定型シール材8下端部の間を通して外部に排出される。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に係わる発明によると、定形シール材の止水リップ間に侵入した雨水は排出手段を通して外部に排出され、内側の止水リップをくぐり抜けて定形シール材の内側に入り込むようなことがあっても流れ落ちて排水ピースの折曲部で止められたのち、隙間防止材と縦目地定型シール材8下端部の間を通して排出されるようになり、階下への雨洩りを防止することができ、また止水リップ間に水が溜まることがないため、かびが発生するのが防がれ、目地にかびが発生することによる見映えを損なうことが防止されると共に、外壁パネル材に水が浸透し、これによる凍結によってクラックを発生させたり、外壁パネル材にかびが発生するのを防ぐことができる。
【0025】
請求項2に係わる発明のように、隙間防止材に連泡スポンジを用いた場合、排水機能を損なわずに外部からの雨水の侵入を防ぐことができる。
請求項3に係わる発明においては、止水リップ間を流れ落ちる水は受け部で受け止められて排出され、下方へ流出するのを防ぐことができる。
【0026】
請求項4に係わる発明においては更に、受け部がフレームに当てられることにより定形シール材内側に侵入した水がフレーム又は止水シートを伝い落ちるのを防止することができる。
【0027】
請求項5に係わる発明においては、フレーム又は止水シートに押し付けられる受け部が剛性を有するため、シール性を確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下屋を有するユニット建物の概略図。
【図2】縦目地の止水構造を示す横断面図。
【図3】図1に示すA部の拡大斜視図。
【図4】図1に示すA部の縦断面図。
【図5】フレームの縦目地に取付けた排水ピースの斜視図。
【図6】本発明に係わる止水構造の横断面図。
【図7】縦目地下端部の止水構造を示す縦断面図。
【符号の説明】
1・・建物ユニット
2・・目地
3・・フレーム
4・・止水シート
5・・外壁パネル
6・・二次止水材
7・・止水リップ
8・・定形シール材
9・・屋根
11・・梁材
12、27・・板金
13・・シーリング材
21・・排水ピース
22・・立上り部
22a・・止水リップ
22b、23b・・リップ
23・・受け部
23a・・垂下部
24・・連泡スポンジ
25・・金属板
26・・U溝

Claims (5)

  1. 外壁パネル5間の縦目地2に装填され、外壁パネル5側端面に弾接する止水リップ7を前後左右に形成した定形シール材8を有する止水構造において、定形シール材8の内側に該シール材8と適宜の間隔を存して装着され、下側を外向きに折曲げて定形シール材8下端まで延ばした排水ピース21を設け、該排水ピース21の折曲端と定形シール材下端との間に隙間防止材24を設けたことを特徴とする外壁パネル間の縦目地の止水構造。
  2. 隙間防止材を連泡スポンジ24としたことを特徴とする請求項1記載の外壁パネル間の縦目地の止水構造。
  3. 排水ピース21には折曲端に横向きに一定長さ延出して外壁パネル5下に達する受け部23を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の外壁パネル間の縦目地の止水構造。
  4. 外壁パネル5が建物ユニット1を構成するフレーム3の外側に取付けられ、排水ピース21がフレーム3間の目地2に装着されると共に、受け部23がフレーム3に当てられ、外壁パネル5下に側方に延びることを特徴とする請求項3記載の外壁パネル間の縦目地の止水構造。
  5. 受け部23が下向きに垂下する垂下部23aを有して断面倒L形に形成され、垂下部23aがフレーム3に接し、受け部23の内側のうち、少なくとも受け部下面に断面倒L形の剛体25を添設したことを特徴とする請求項4記載の外壁パネル間の縦目地の止水構造。
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