JP4602525B2 - 外壁目地の止水構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外壁目地の止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、例えば軽量コンクリートなどによる外壁材51,51間の目地52の止水構造として、従来より、目地52内の奥方に二次ガスケット53を設置し、目地52内の出口側に不定形シーリング材54を充填したものが知られている。55はバックアップ材である。縦目地、横目地とも同じ構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不定形シーリング材54の施工にはバックアップ材55の設置や、へらなどを用いたシーリング材54の充填作業を伴い、そのため、手間を要して工期が長くなってしまうという問題があった。また、不定形シーリング材54の充填工事を行うためには現場に大掛かりな足場が必要になるという問題もあった。
【0004】
本発明は、例えば、上記のような問題点に鑑み、確実な止水と、工期短縮、無足場による施工を実現することなどが可能な外壁目地の止水構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、外壁材間の縦目地の奥方にウインドバリアが設置され、
このウインドバリアよりも手前側の縦目地空間部を挟む外壁材対向面に上下方向に延びる溝が設けられ、この溝に乾式のレインバリアがその側縁部を差し込んで設置され、
この乾式レインバリアは、目地開口側に凸、目地奥方側に凹の横断面形状を有して、レインバリアとウインドバリアとの間に排水空間部が形成され、
レインバリアと、縦目地空間部を挟む外壁材対向面との間を通じて、レインバリアとウインドバリアとの間の排水空間部への水の侵入が許容されるようになされていることを特徴とする外壁目地の止水構造によって解決される。
【0006】
この止水構造では、従来の不定形シーリング材に替えて、乾式のレインバリアを使用するものであるから、雨水などの侵入を、レインバリアで一次的に抑え、ウインドバリアで二次的に抑えることができ、確実な止水を実現することができる。しかも、レインバリアは、乾式のものからなり、その側縁部を、目地を挟む外壁材対向面に設けられている溝に差し込んだ状態にするだけで設置することができ、従って施工を手間をかけずに容易に行うことができ、工期を短縮することができ、加えて、不定形シーリンク材の施工の場合のような大掛かりな足場を組む必要もなく、無足場も実現可能である。更に、良品質の目地止水構造を実現することができる。
【0007】
のみならず、次のような作用効果も発揮される。即ち、レインバリアは、目地開口側に凸、目地奥方側に凹の横断面形状を有し、レインバリアとウインドバリアとの間に広い排水空間部が形成されている。そして、雨水などの水は、レインバリアを越えてこの排水空間部への侵入を許容される構造となっている。従って、レインバリアとウインドバリアとの間の排水空間部が外気圧と同じ気圧の等圧排水空間部となり、しかも、外気に攪乱されない静かな排水空間部となり、そのため、この等圧排水空間部に侵入した水は、この排水空間部を通じて、スムーズに流れ落ちることができ、排水性能に優れた止水構造を実現することができる。しかも、レインバリアは、目地開口側に凸になっているので、目地内に侵入した水を、レインバリアの両脇を通じて、レインバリアとウインドバリアとの間の広い排水空間部にスムーズに入り込ませることができる。
【0008】
上記の止水構造において、乾式レインバリアの上端にフラッシングが一体的に取り付けられている場合は、乾式レインバリアの施工と同時にフラッシングの施工も遂行することができ、施工をより一層能率良く遂行することができる。しかも、このフラッシングが、レインバリアの施工において、レインバリアの上下方向における位置決め部材として機能し、レインバリアの施工をより一層容易に行うことができる。加えて、レインバリアが、フラッシングの施工において、フラッシングの左右方向における位置決め部材として機能し、フラッシングの施工もより一層容易に行うことができる。
【0009】
目地開口側に凸、目地奥方側に凹の横断面形状を有する乾式レインバリアの上端にフラッシングが一体的に取り付けられていることを特徴とするフラッシング付き乾式レインバリアについても、縦目地内の排水性能に優れた止水構造を実現することができることをも含めて、同様のことが言える。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1〜図3に示す実施形態の外壁目地の止水構造において、1…は外壁材、2は縦目地、3は横目地である。外壁材1は、例えば、軽量GRCパネルなどからなるが、特に制限はない。
【0012】
図1(イ)及び図3(ロ)に示すように、縦目地2内の奥方には、弾力性を有するゴム状のガスケットからなるウインドバリア4,4が設置されており、ウインドバリア4,4同士を弾力的に密接状態に当接させてシール状態が形成されている。このウインドバリア4,4は、工場などで予め外壁材1…に取り付けておくようにするとよい。
【0013】
そして、このウインドバリア4,4よりも手前側において、縦目地空間部を挟む外壁材1,1の対向する側面のそれぞれには、上下方向に延びる溝5,5が設けられており、これらの溝5,5に乾式のレインバリア6がその両側縁部をそれぞれ差し込んで設置されている。レインバリア6の差込みは、外壁材1…の建方と併行して行うのがよく、縦目地2の正面側の開口部から差し込む構成としてもよいが、好ましくは、縦目地2の上端を通じて、縦目地2内に下向きにスライド挿入していくことで設置するようにするとよい。
【0014】
乾式レインバリア6は、金属や硬質樹脂、軟質樹脂、あるいはそれらの複合材などからなり、目地2の開口側に円弧状に凸で、目地2の奥方側に円弧状に凹の横断面形状を有しており、それにより、レインバリア6とウインドバリア4,4との間に広い排水空間部7が形成されている。そして、レインバリア6の各側縁部と、外壁材1,1の対向する側面部との間は、気密状態にするのではなく、その部分を通じて外から排水空間部7への雨水等の侵入、即ち入り込みが許容されるようになされている。
【0015】
一方、横目地3は、図1(ロ)に示すように、目地3内において屋内側の部分3aが、屋外側の部分3bの高さ位置よりも高い位置に位置し、これらの部分3a,3bの間の中間部分3cが屋内側に向けて斜め上方に傾斜して立ち上がっていく構造となっている。そして、屋内側の部分3aにウインドバリア4,4が設置されて、横目地3の止水構造が形成されている。この立ち上がりの高さ寸法を大きくすることによって、外壁材1…の厚さ寸法を薄くすることができる。因みに、実施形態の外壁材1…の厚さ寸法は、60mmである。
【0016】
そして、縦目地2と横目地3の交差部では、下側の外壁材1の上面に、フラッシング8が設置され、上側の外壁材1間の縦目地2の排水空間部7から流れ落ちてくる雨水等が、このフラッシング8で受け止められ、外に排出されるようになされている。
【0017】
このフラッシング8は、下側に位置する外壁材1間の縦目地2に差し込まれるレインバリア6の上端に一体的に備えられている。即ち、レインバリア6は、図2(イ)に示すように、その上端にフラッシング8を一体的に備えたフラッシング付きレインバリアに構成されている。従って、レインバリア6とフラッシング8の施工は、図2(ロ)に示すように、下側の外壁材1を施工し、その縦目地2の上端開口部を通じて、レインバリア6を、その下端側から、縦目地2内に上から下へと挿入していくことで遂行することができる。即ち、この挿入により、フラッシング8がストッパーとなって、レインバリア6は、下側の外壁材1間の縦目地2内の適正な高さ位置に位置決め状態に設置される。また、フラッシング8も、レインバリア6を位置決め材として、横目地3内において左右方向の適正な位置に位置決め状態に設置される。これにより、レインバリア6とフラッシング8の施工を容易に行うことができる。
【0018】
上記の目地止水構造では、従来の不定形シーリング材に替えて、乾式のレインバリア6を使用するものであるから、雨水などの侵入を、このレインバリア6で一次的に抑え、ウインドバリア4で二次的に抑えて、確実な止水が実現される。
【0019】
しかも、レインバリア6は、乾式のものからなり、その側縁部を、縦目地2を挟む外壁材1,1の側面に設けられている溝5,5に差し込んだ状態にするだけで、設置することができる。従って、施工を手間をかけずに容易に行うことができて、工期を短縮することができる。加えて、従来の不定形シーリンク材の施工の場合のような大掛かりな足場も必要なく、無足場での施工も実現可能である。
【0020】
そして、レインバリア6とウインドバリア4との間に、外気圧と同じ気圧の等圧の、広く、かつ、外気に攪乱されない静かな排水空間部7が形成されており、雨水等は、レインバリア6を越えてこの排水空間部7に入り込むことができるようになっているから、雨水等を、この広い等圧排水空間部7において、スムーズに流下させていくことができ、縦目地2内に入り込んだ雨水等を効果的に排出することができる。
【0021】
しかも、レインバリア6は、目地開口側に円弧状に凸の横断面形状となっているので、縦目地2内に侵入した水は、レインバリア6の両脇を通じて、排水空間部7にスムーズに入り込んでいくことができ、排水性能に一段と優れた止水構造が実現される。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、確実な止水と、工期短縮、無足場による施工を実現することが可能である。しかも、目地内に侵入した雨水等の水の排水性能を高いものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の目地止水構造を示すもので、図(イ)は図3(イ)のI−I線断面図、図(ロ)は図3(イ)のII−II線断面矢視図である。
【図2】図(イ)はレインバリアの斜視図、図(ロ)はレインバリアの施工方法を示す一部断面斜視図である。
【図3】図(イ)は外壁を屋外側から見た正面図、図(ロ)は図1(イ)の要部拡大断面図である。
【図4】従来の目地止水構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…外壁材
2…縦目地
4…ウインドバリア
5…溝
6…レインバリア
7…排水空間部
8…フラッシング

Claims (1)

  1. 外壁材間の縦目地の奥方にウインドバリアが設置され、
    このウインドバリアよりも手前側の縦目地空間部を挟む外壁材対向面に上下方向に延びる溝が設けられ、この溝に乾式のレインバリアがその側縁部を差し込んで設置され、
    この乾式レインバリアは、目地開口側に円弧状に凸、目地奥方側に凹の横断面形状を有して、レインバリアとウインドバリアとの間に排水空間部が形成され、
    レインバリアと、縦目地空間部を挟む外壁材対向面との間を通じて、レインバリアとウインドバリアとの間の排水空間部への水の侵入が許容されるようになされていることを特徴とする外壁目地の止水構造
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