JP4791779B2 - 外壁目地部の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、隣り合う外壁パネル間で構成される縦目地部の防水構造に関する。
ALC(軽量気泡コンクリート)やPC(プレキャスト・コンクリート)等の外壁パネルのパネル間で構成される目地部は通常は湿式シーリング材、または乾式ガスケット等のみで止水し、雨水の室内側への進入を防いでいる。
しかしながら、止水材の経年劣化や地震などの外力による剥離や変形、施工不良、等により止水構造に欠損が発生した場合は室内側に漏水し、内装および家具等や構造駆体の劣化など大きな被害を与える事がある。また、目地部からの漏水の原因としては、単に風雨が直接目地内に入り込む場合だけでなく、毛細管現象によって雨水が目地部の微細な間隙から浸透する場合や、強風により雨が壁面に吹きつけることで外壁パネルの背面の空間と外気との気圧差が生じ雨水が目地部の間隙から浸透する場合もあり、単に一つの止水材のみでは十分な防水機能を確保するのは極めて難い。
このため、近年、防水上の信頼性を高めるために乾式ガスケット(一次止水材)と湿式シーリング材(二次止水材)とを組み合わせた防水構造が提案されている(例えば特許文献1乃至3参照)。これらの防水構造では、2重の水密構造を形成するため、長期に亘って信頼性の高い防水構造が実現できる可能性がある。
特開平10−183784号公報 特許第2992484号公報 特許第2849900号公報
乾式ガスケットと湿式シーリング材を組み合わせた防水構造においても、これらの経年劣化による防水機能の低下は避けられず、メンテナンスを行う必要がある。また、防水機能の劣化は、漏水により大きな被害が発生するまでわからないことが多い。しかしながら、一般に目地部のメンテナンスは容易ではなく、作業スペースを確保できない場合にはメンテナンス自体が不可能である。また、乾式ガスケットと湿式シーリング材を組み合わせることによる施工コストの増大を招くといった問題もある。
本発明は、上記従来技術が抱える問題を解決し、材料劣化による止水性能低下を考慮する必要がなく、信頼性の高い二次止水機能を有する外壁目地部の防水構造を安価に提供することを目的とするものである。
本発明の外壁目地部の防水構造は、隣り合う外壁パネル間で構成される縦目地部の防水構造であって、屋外側に一次止水目地材を備え、前記外壁パネルの背面に外気と連通し室内とは気密された外気と等圧となる通気層を有し、前記外壁パネルの小口面の室内側端部に目地部全長に亘って前記通気層に面する導水溝が設けられており、且つ、前記導水溝の下部に水受け材が設けられていることを特徴とする。
また、前記外壁パネルがALCパネルであって、該ALCパネルの縦目地部に接する小口面および/又は前記水受け材に接する部分に吸水防止処理を施したことを特徴とする。
本発明の外壁目地部の防水構造によれば、一次止水目地材を備える縦目地部に接する外壁パネルの小口面の室内側端部に、目地部全長に亘り導水溝を設ける事により、一次止水目地材から漏水した場合でも、漏水した水を外壁パネル裏面の導水溝で減圧し、下部の水受け材に導くことにより、室内への漏水の進入を防止し室内への被害を防ぐことができる二次止水機能を備える防水構造が実現される。また、二次止水機能をガスケット等の止水材を用いることなく実現できるため、材料劣化による止水性能低下を回避でき、長期に亘って高い信頼性を有する二次止水機能を備える防水構造を安価で実現することができる。
また、外壁パネルが特に吸水し易いALCパネルの場合において、ALCパネルの縦目地部に接する小口面および/又は前記水受け材に接する部分に吸水防止処理を施すことにより、小口面および前記水受け材からの吸水を防止することができ、ALCパネルの耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態例について図面に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態例に限定されるものではない。
図1は本発明の外壁目地部の防水構造の一実施形態例を示す立断面図であり、図2は図1中のA−A’断面図である。これらの図において、11は外壁パネル、12は隣り合う外壁パネル間で構成される縦目地部、13は導水溝、14は一次止水目地材、15は水受け材(水切り材)、16は通気層、17は気密層、18は外気との連通孔、19は外壁パネルを固定する受け部材、20は上下の外壁パネル間で構成される横目地部、21はパッキンである。
図示のように本例の防水構造では、外壁パネル11の背面には、連通孔18が外壁パネル11を貫通して設けられ外気とは等圧となり室内側とは気密層17によって気密された通気層16を有している。
外壁パネル11は、その小口面11aの一部が互いに当接するように施工され、隣り合う外壁パネル間で構成される縦目地部12の屋外側には、一次止水目地材14が施工される。この一次止水目地材14の種類は問わず、従来から一般的に使用されている湿式シーリング材や乾式ガスケット等を用いることができる。
外壁パネル11は、厚物乾式外壁材であって、例えばALCパネル、PCa板、GRC、セメント押出し成形板、窯業系サイディング、金属サイディング等からなり、縦目地部12に接する小口面11aの室内側端部には、縦目地部12の全長に亘って導水溝13が設けられている。この導水溝13の断面形状は、図示のような矩形に限定されるものではなく、三角形、台形等であってもよい。また、導水溝13は、縦目地部12を構成する双方の外壁パネルに設ける場合の他、一方の外壁パネルに設ける場合もある。
導水溝13の下部には、水受け材15が設けられている。この水受け材15は、導水溝13の下部側面を覆うように、外壁パネル11の背面に接する立上り部15aと、上下の外壁パネル間で構成される横目地部20に挟み込まれる水切り部15bからなる。横目地部20においては、水切り部15bと上下の外壁パネル11との間に一次止水材21が施工される。この一次止水材21の種類は問わず、湿式シーリング材や乾式ガスケット等を用いることができる。なお、水受け材15の水切り部15bは、図示のように屋外まで延出させ、さらにその先端を下方に折り曲げるのが好ましいものであるが、少なくとも導水溝13の下面を覆うものであればよい。
外壁パネル11と水受け材15は、不図示の梁の上フランジに固定される受け部材19にボルト(不図示)等によって固定される。
上記の構成において、仮に一次止水目地材14から漏水した場合、漏水した水は外気と等圧である通気層16に面する導水溝13に至った段階で大幅に減圧され、通気層16側に吹き出すことなく導水溝13に沿って流下する。流下した水は、導水溝13の下部に設けた水受け材15に導かれる。この時、水受け材15の立上り部15aの高さを充分に確保し、導水溝13と立上り部15aで囲まれる空間部分の容積を、想定される漏水量に対し充分なものとする。これにより、室内への漏水の進入を防止し室内への被害を防ぐことができる。なお、導水溝13と立上り部15aで囲まれる空間部分に滞留した水は、通気層16が、連通孔18によって換気されることで徐々に蒸発する。
このように、本発明の外壁目地部の防水構造によれば、一次止水目地材から漏水した場合でも、漏水した水を外壁パネル裏面の導水溝で減圧し、下部の水受け材に導くことにより、材料劣化が懸念されるガスケット等の止水材を用いることなく二次止水機能を持たせることができる。このため、長期に亘って高い信頼性を有する二次止水機能を備える防水構造を安価に施工できる。
本発明の防水構造においては、材料劣化などにより一次止水目地材の止水機能が低下した場合、鉛直目地部から漏水した水が導水溝を流下し、一時的ではあれ導水溝と水受け材で囲まれる空間部分に水が滞留する。このため、外壁パネルが特に吸水し易いALCパネルの場合には、少なくともALCパネルの水受け材に接する部分に、更にはALCパネルの縦目地部に接する小口面に、吸水防止処理(例えば防水塗料でプレコート等)を施すことが好ましい(なお、外壁パネルの屋外側の表面は、言うまでもなく吸水防止処理が施されている。)。これにより、ALCパネルの吸水による劣化を防止して、より長期に亘って高い信頼性を有する防水構造を実現することができる。
図3は本発明の防水構造の別の実施形態例を示す立断面図であり、図4は図3中のB−B’断面図である。
本例の防水構造は、先の構成に排水機構31を付加したものである。このように、導水溝13と水受け材15で囲まれる空間部分に滞留した水を屋外に排出する排水機構31(通水パイプ等)を設けることにより、想定を超える漏水が生じた場合にも確実に二次止水機能を発揮することができ、より高い信頼性を有する防水構造を実現することができる。
本発明の外壁目地部の防水構造の一実施形態例を示す立断面図である。 図1中のA−A’断面図である。 本発明の外壁目地部の防水構造の別の実施形態例を示す立断面図である。 図3中のB−B’断面図である。
符号の説明
11:外壁パネル
11a:外壁パネルの小口面
12:縦目地部
13:導水溝
14:一次止水目地材
15:水受け材(水切り材)
15a:立上り部
15b:水切り部
16:通気層
17:気密層
18:外気との連通孔
19:受け部材
20:横目地部
21:一次止水材
31:排水機構

Claims (2)

  1. 隣り合う外壁パネル間で構成される縦目地部の防水構造であって、屋外側に一次止水目地材を備え、前記外壁パネルの背面に外気と連通し室内とは気密された外気と等圧となる通気層を有し、前記外壁パネルの小口面の室内側端部に目地部全長に亘って前記通気層に面する導水溝が設けられており、且つ、前記導水溝の下部に水受け材が設けられていることを特徴とする外壁目地部の防水構造。
  2. 前記外壁パネルがALCパネルであって、該ALCパネルの縦目地部に接する小口面および/又は前記水受け材に接する部分に吸水防止処理を施したことを特徴とする請求項1に記載の外壁目地部の防水構造。
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