JP4131559B2 - 自動車の側面衝突試験方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の側面衝突試験方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の衝突安全性能試験における実車衝突試験方法において、正面衝突試験では、試験車両を所定の速度まで加速して固定障壁に衝突させ、衝突した車両固有の特性、試験の再現性、衝突に対する諸特性の比較評価を得る固定障壁衝突試験方法、2台の車両を等速で走行させ正面衝突させる等速正面衝突試験方法がある。また、側面衝突、追突試験では一定の衝突面を備えた走行台車を停車状態の試験車両に衝突させ、衝突特性を評価する可動壁衝突試験方法、一方の車両を静止させこれに他方の車両を走行して衝突させ、車両相互の形状や剛性の影響を調べる車対車衝突試験方法、2台の試験車両を直交する助走路を等速で走行させて衝突車の正面と被衝突車の側面を衝突させる等速T字型衝突試験方法がある。その他試験車両を移動台車上にセットし、移動台車を牽引して固定障壁に衝突させる方法や試験車両のサスペンション及びタイヤ等の足廻りを改造し、補助車輪を取り付けて試験車両を横向きで牽引走行させ固定障壁に衝突させる方法がある。
【0003】
実車衝突試験方法における試験車両の加速方法には、牽引車走行、ウインチ駆動、リニアモータ牽引の牽引式、重錘落下の重力利用式、無線誘導の自走式等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の側面衝突試験方法としては、何れも試験車両及び試験装置の準備作業に膨大な時間がかかり効率が悪い上に、実際の車両事故との相関性に差異が生じ、衝突挙動、試験車両重量等により高精度の側面衝突特性の評価が得られない。また、等速T字型衝突試験方法では走行している車両の側面衝突特性の評価が得られるが、T字型の助走路により広い面積を必要とし、衝突後の車両の移動が大きく、運動の方向も衝突部位より著しく異なるため、衝突位置周辺はカメラ撮影、計測などを考慮した十分な広さを必要とする問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、試験設備のセット時間及び取り扱いを簡素化し、衝突精度、最高牽引速度を向上して実際の事故形態を再現可能とした自動車の側面衝突試験方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の方法は、請求項1に記載の通り、一端に衝突対象構造物が設置された所要長さの助走路に塩化ビニルシートレールを助走路の長手方向に敷設し、前記塩化ビニルシートレールの試験車両の牽引開始位置に前記試験車両の前後輪の各タイヤ接地面にフッ素樹脂シートを装着した試験車両を前記衝突対象構造物に対し試験車両の側面が対向するよう横向き方向でセットして動力ワイヤにてドーリを介して試験車両を前記衝突対象構造物に向けて加速させ試験車両の側面を衝突対象構造物に衝突させるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の通り、一端に衝突対象構造物が設置された所要長さの助走路にガイドレールに沿って前記衝突対象構造物に対し動力ワイヤに連結して前進後退走行する前後一対のドーリと、前記衝突対象構造物の手前で前記ドーリから動力ワイヤを離脱させるドーリ離脱装置と、前記ガイドレールを中央にして試験車両のホイールベース相当幅で前記ガイドレールと平行に敷設した2本の塩化ビニルシートレールとを設け、試験車両を牽引開始位置の前記塩化ビニルシートレール上に前記ガイドレールと直交して前記衝突対象構造物に対し試験車両の側面が対向するよう横向き方向でセットして前記試験車両の前後輪の各タイヤ接地面にフッ素樹脂シートを装着し、前記衝突対象構造物に対し前側となる前記試験車両の前後輪と前記前方ドーリとを牽引ワイヤで連結すると共に、前記衝突対象構造物に対し後側となる前記試験車両の前後輪と前記後方ドーリとをテンションワイヤで連結し、前記前方ドーリを動力ワイヤに連結し、後方ドーリの移動を拘束した状態で動力ワイヤによって前方ドーリを微速にて前進させ牽引ワイヤとテンションワイヤに均一な張力を付与して一時停止させ、この状態で後方ドーリを動力ワイヤに連結し、その後前記動力ワイヤによって試験車両を塩化ビニルシートレール上で滑走加速させ衝突対象構造物の手前でドーリ離脱装置によりドーリから動力ワイヤ及び牽引ワイヤとテンションワイヤとを離脱して試験車両の側面を衝突対象構造物に衝突させるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
上記の目的を達成するための本発明の装置は、請求項3に記載の通り、一端に衝突対象構造物が設置され、ガイドレールに沿って前記衝突対象構造物に対し動力ワイヤに連結して前進後退走行する前後一対のドーリと、前記衝突対象構造物の手前で前記ドーリから動力ワイヤを離脱させるドーリ離脱装置と、前記ガイドレールを中央にして試験車両のホイールベース相当幅で前記ガイドレールと平行に敷設した2本の塩化ビニルシートレールとが設けられた所要長さの助走路と、
前記試験車両の前後輪の各タイヤ接地面に装着され、前記試験車両を前記ガイドレールと直交して前記衝突対象構造物に対し試験車両の側面が対向するよう横向き方向で前記塩化ビニルシートレール上にセットしたときに塩化ビニルシートレールに対接するフッ素樹脂シートと、前記衝突対象構造物に対し前側となる前記試験車両の前後輪と前記前方ドーリとを連結する牽引ワイヤと、前記衝突対象構造物に対し後側となる前記試験車両の前後輪と前記後方ドーリとを連結するテンションワイヤとを備え、前記牽引ワイヤとテンションワイヤに張力持たせた状態で前記動力ワイヤによって前記ドーリを前進走行させて試験車両を塩化ビニルシートレール上で滑走加速させ衝突対象構造物の手前でドーリ離脱装置によりドーリから動力ワイヤ及び牽引ワイヤとテンションワイヤとを離脱して試験車両の側面を衝突対象構造物に衝突させるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
上記請求項3の自動車の側面衝突試験装置において、請求項4に記載の通り、前記2本の塩化ビニルシートレールは、ガイドレールを中心にして試験車両の1/2ホイールベース値に各塩化ビニルシートレールの幅中央が合致するよう敷設することを特徴とするものである。
【0010】
上記請求項3及び4のいづれかに記載の自動車の側面衝突試験装置において、装置において、請求項5に記載の通り、前記フッ素樹脂シートが滑走する前記塩化ビニルシートレールの表面に低粘度シリコンを塗布したことを特徴とするものである。
【0011】
上記請求項3及び5のいづれかに記載の自動車の側面衝突試験装置において、請求項6に記載の通り、前記塩化ビニルシートレールの長手方向の継目は、牽引する試験車両進入側のシートレール端を下側のシートレール端上に重ね、下側のシートレール端を両面接着テープによって助走路に貼付したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。図1及び図2において、1は助走路を示す。この助走路1の一端には図示省略しているが正面衝突試験の固定障壁衝突試験方法と同様に物固定障壁である衝突対象構造物が設置されている。前記助走路1にはガイドレール2に沿って前記衝突対象構造物に対し動力ワイヤ3にクランプ連結して前進後退移動する前後一対のドーリ4a,4bと、前記衝突対象構造物の手前で前記ドーリ4a,4bから動力ワイヤ3を離脱させるドーリ離脱装置5a,5bと、前記ガイドレール2を中央にして試験車両9のホイールベース相当幅で前記ガイドレール2と平行に敷設した2本の塩化ビニルシートレール6とが設けられている。
【0013】
前記2本の塩化ビニルシートレール6はガイドレール2を中心にして試験車両9の1/2ホイールベース値に各塩化ビニルシートレール6の幅中央が合致するよう敷設することが望ましい。
【0014】
また、前記塩化ビニルシートレール6の表面に低粘度シリコン7を塗布しておくことが望ましい。
【0015】
さらに、前記塩化ビニルシートレール6の長さが助走路1の全長に渡って一枚の長尺ものは別として、助走路1の全長に渡って数枚の塩化ビニルシートレール6を継続する場合にその長手方向の継目8は、図3で示すように、牽引する試験車両進入側のシートレール6a端を下側のシートレール6b端上に重ね、下側のシートレール6b端を両面接着テープ11によって助走路1に貼付する。
【0016】
前記塩化ビニルシートレール6を数枚に分割する場合は、作業員が1人内し2人で扱える重さを考えて例えば9m長にしておき、助走路1の距離の長短に応じて無駄無く敷設することができる。また、継目8を前記の構成とすることによって、試験車両9の牽引時の試験車両9の重みや走行摩擦による塩化ビニルシートレール6の伸張を助走路1に両面接着テープ11で固定された下側のシートレール6b端上に単に重ねている車両進入側のシートレール6a端が吸収して塩化ビニルシートレール6のたるみを除去すると共に、試験車両8が継目8を通過する時に継目8の捲れを防止する。
【0017】
一方、試験車両9においては、図4で示すように、前後輪12a,12bの各タイヤ接地面にフッ素樹脂シート13を装着する。このフッ素樹脂シート13の装着は図5及び図6で前輪12aで代表して示すように、ホイール穴を利用してゴムバンド14によって装着する。
【0018】
前記前後一対のドーリ4a,4bは、試験車両9を助走路1にその長手方向に対して直交する横向きにセットしたときの図略の衝突対象構造物に対し前側となる試験車両9の前後輪12a,12bと前方のドーリ4aとを牽引ワイヤ10aを介して連結し、図略の衝突対象構造物に対し後側となる試験車両9の前後輪12a,12bと後方のドーリ4bとをテンションワイヤ10bを介して連結する。尚、前記ドーリ4a,4bは、この種の試験装置に使用されている周知の構造であり、これに前記牽引ワイヤ10a及びテンションワイヤ10bをシャックルを介して連結する。
【0019】
上記牽引ワイヤ10a及びテンションワイヤ10bを試験車両9の前後輪12a,12bに連結する手段としては図5及び図6で前輪12aで代表して示すように、ホイール穴にスリングワイヤ15を捲回固定し、このスリングワイヤ15シャックルにて連結する。また、前記ドーリ4a,4bを中心にして試験車両9の前後輪12a,12bに連結される牽引ワイヤ10a及びテンションワイヤ10bはドーリ4a,4bの中心点で45°角度をもって試験車両9の前後輪12a,12bに振り分けて連結することが望ましい。
【0020】
次に本発明の動作について説明する。先ず試験車両9のホイールベース値を測定し、測定したホイールベースセンタ位置から試験車両9の目標衝突位置間の距離、すなわち。衝突させる車両の側面位置を測定して衝突対象構造物を測定寸法位置と対応するようセットする。
【0021】
助走路1に塩化ビニルシートレール6を前記したように、ガイドレール2を中心にして試験車両9の1/2ホイールベース値に各塩化ビニルシートレール6の幅中央が合致するよう敷設する。このとき、助走路1の全長に渡って数枚の塩化ビニルシートレール6を継続する場合は、その長手方向の継目8を図3で示すように、牽引する試験車両進入側のシートレール6a端を下側のシートレール6b端上に重ね、下側のシートレール6b端を両面接着テープ11によって助走路1に貼付する。
【0022】
このようにして塩化ビニルシートレール6を敷設した後に試験車両9を牽引開始位置に試験車両9の側面が図略の衝突対象構造物に対し対向するよう横向きにセットし、試験車両9の前後輪12a,12bの各タイヤ接地面にフッ素樹脂シート13を装着し、図略の衝突対象構造物に対し前側となる試験車両9の前後輪12a,12bと前方のドーリ4aとを牽引ワイヤ10aによって連結し、図略の衝突対象構造物に対し後側となる試験車両9の前後輪12a,12bと後方のドーリ4bとをテンションワイヤ10bによって連結する。
【0023】
前記試験車両9の前後輪12a,12bと牽引ワイヤ10aを連結した前方のドーリ4aを動力ワイヤ3に連結する。このときと試験車両9の前後輪12a,12bとテンションワイヤ10bを連結した後方のドーリ4bは動力ワイヤ3には連結ぜず、フリー状態にしておく。そして、後方のドーリ4bの移動を拘束した状態で動力ワイヤ3によって前方のドーリ4aを微速にて前進させる。これにより牽引ワイヤ10aとテンションワイヤ10bに張力が付与される。この張力が牽引ワイヤ10aとテンションワイヤ10bに均一に付与されたところで一時停止して後方のドーリ4bを動力ワイヤ3に連結する。これで、前後方ドーリ4a,4bの何れも動力ワイヤ3に連結されたことになる。
【0024】
前記後方のドーリ4bの移動を拘束する手段としては、後方のドーリ4bにワイヤを取り付け、これを数人の作業員によって前方のドーリ4aを微速にて前進移動に対し反対方向に引張する方法、前記後方のドーリ4bに取り付けたワイヤを他の自動車に連結し、この自動車の変速機のギヤ位置をニュートラルとしサイドブレーキを全効き2/3位置とする方法等を採用する。要するに、前方のドーリ4aを微速にて前進移動するときにフリー状態になっいる後方のドーリ4bが一緒に前進移動したのでは牽引ワイヤ10aとテンションワイヤ10bに張力が付与されないので、牽引ワイヤ10aとテンションワイヤ10bに均一に張力が付与されるまで後方のドーリ4bの移動を拘束するような手段を採ればよいのであり、上記の方法に限定されるものではない。
【0025】
上記牽引ワイヤ10aとテンションワイヤ10bに均一に張力が付与され後方のドーリ4bも動力ワイヤ3に連結した後に後方のドーリ4bに取り付けている後方のドーリ4bの移動を拘束用のワイヤを取り外し、動力ワイヤ3によって前記前後方のドーリ4a,4bを前進移動させて試験車両9を塩化ビニルシートレール6上で滑走加速し衝突対象構造物の手前でドーリ離脱装置5a,5bにより動力ワイヤ3をアンクランプして前後方のドーリ4a,4bから動力ワイヤ3及び牽引ワイヤ10aとテンションワイヤ10bとを同時期で離脱して試験車両9の側面を衝突対象構造物に衝突させるものである。尚、ドーリ離脱装置5a,5bは前後の設定位置をオフセットすることにより前後方のドーリ4a,4bから動力ワイヤ3及び牽引ワオヤ10aとテンションワイヤ10bとを同時期に離脱させることが可能である。
【0026】
上記塩化ビニルシートレール6上で滑走加速する試験車両9は車輪が回転しない横向きであっても、その全ての前後輪12a,12bの各タイヤ接地面にフッ素樹脂シート13が装着されているため、低摩擦で円滑に滑走加速され、動力ワイヤ3の牽引力を低減することができ、また、塩化ビニルシートレール6の表面に低粘度シリコン8を塗布しておくことにより、なお一層滑りを向上する。この低粘度シリコン8を潤滑剤として選定したことは、油剤やグリース剤等を使用すると細砂利、ほこり等を塩化ビニルシートレール6上に固着させるおそれがあるためである。
【0027】
前記塩化ビニルシートレール6上で滑走加速する試験車両9は、牽引ワイヤ10aとテンションワイヤ10bに均一張力がに付与された状態で牽引されるために進行方向に対して横振れすることがなく、図略の衝突対象構造物に衝突させようとする目的の車両側面を確実に図略の衝突対象構造物に衝突させることができる。この試験車両9の横振れ防止は前後方のドーリ4a,4bを中心にして試験車両9の前後輪12a,12bに連結される牽引ワイヤ10a及びテンションワイヤ10bを前後方のドーリ4a,4bの中心点で45°角度をもって試験車両9の前後輪12a,12bに振り分けて連結することにより、試験車両9に対する牽引力が試験車両9の前後輪12a,12bに均等に作用し試験車両9を進行方向に対して横振れすることなく牽引して滑走加速させることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、正面衝突試験のように車輪回転して走行させることができない自動車の側面衝突試験において、試験設備のセット時間及び取り扱いを簡素化することができると共に、試験車両に改造作業を付加することなく試験を実施することができ、しかも自動車を走行させて衝突対象構造物に衝突させるものであるから、衝突精度、最高牽引速度を向上して実際の事故状況をそのまま再現できるため試験結果の解析が容易に得られる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の要部平面図
【図2】 図1の側面図
【図3】 図1のA−A線断面拡大図
【図4】 図1の正面図
【図5】 車輪部の正面図
【図6】 図5のB矢視断面図
【符号の説明】
1 助走路
2 ガイドレール
3 動力ワイヤ
4a ドーリ
4b ドーリ
5a ドーリ離脱装置
5b ドーリ離脱装置
6 塩化ビニルシートレール
7 低粘度シリコン
8 継目
9 試験車両
10a 牽引ワイヤ
10b テンションワイヤ
11 両面接着テープ
12a 前輪
12b 後輪
13 フッソ素樹脂シート
14 ゴムバンド
15 スリングワイヤ
Claims (6)
- 一端に衝突対象構造物が設置された所要長さの助走路に塩化ビニルシートレールを助走路の長手方向に敷設し、前記塩化ビニルシートレールの試験車両の牽引開始位置に前記試験車両の前後輪の各タイヤ接地面にフッ素樹脂シートを装着した試験車両を前記衝突対象構造物に対し試験車両の側面が対向するよう横向き方向でセットして動力ワイヤにてドーリを介して試験車両を前記衝突対象構造物に向けて加速させ試験車両の側面を衝突対象構造物に衝突させるようにしたことを特徴とする自動車の側面衝突試験方法。
- 一端に衝突対象構造物が設置された所要長さの助走路にガイドレールに沿って前記衝突対象構造物に対し動力ワイヤに連結して前進後退走行する前後一対のドーリと、前記衝突対象構造物の手前で前記ドーリから動力ワイヤを離脱させるドーリ離脱装置と、前記ガイドレールを中央にして試験車両のホイールベース相当幅で前記ガイドレールと平行に敷設した2本の塩化ビニルシートレールとを設け、
試験車両を牽引開始位置の前記塩化ビニルシートレール上に前記ガイドレールと直交して前記衝突対象構造物に対し試験車両の側面が対向するよう横向き方向でセットして前記試験車両の前後輪の各タイヤ接地面にフッ素樹脂シートを装着し、
前記衝突対象構造物に対し前側となる前記試験車両の前後輪と前記前方ドーリとを牽引ワイヤで連結すると共に、前記衝突対象構造物に対し後側となる前記試験車両の前後輪と前記後方ドーリとをテンションワイヤで連結し、
前記前方ドーリを動力ワイヤに連結し、後方ドーリの移動を拘束した状態で動力ワイヤによって前方ドーリを微速にて前進させ牽引ワイヤとテンションワイヤに均一な張力を付与して一時停止させ、この状態で後方ドーリを動力ワイヤに連結し、
その後前記動力ワイヤによって試験車両を塩化ビニルシートレール上で滑走加速させ衝突対象構造物の手前でドーリ離脱装置によりドーリから動力ワイヤ及び牽引ワイヤとテンションワイヤとを離脱して試験車両の側面を衝突対象構造物に衝突させるようにしたことを特徴とする自動車の側面衝突試験方法。 - 一端に衝突対象構造物が設置され、ガイドレールに沿って前記衝突対象構造物に対し動力ワイヤに連結して前進後退走行する前後一対のドーリと、前記衝突対象構造物の手前で前記ドーリから動力ワイヤを離脱させるドーリ離脱装置と、前記ガイドレールを中央にして試験車両のホイールベース相当幅で前記ガイドレールと平行に敷設した2本の塩化ビニルシートレールとが設けられた所要長さの助走路と、
前記試験車両の前後輪の各タイヤ接地面に装着され、前記試験車両を前記ガイドレールと直交して前記衝突対象構造物に対し試験車両の側面が対向するよう横向き方向で前記塩化ビニルシートレール上にセットしたときに塩化ビニルシートレールに対接するフッ素樹脂シートと、
前記衝突対象構造物に対し前側となる前記試験車両の前後輪と前記前方ドーリとを連結する牽引ワイヤと、前記衝突対象構造物に対し後側となる前記試験車両の前後輪と前記後方ドーリとを連結するテンションワイヤとを備え、
前記牽引ワイヤとテンションワイヤに張力持たせた状態で前記動力ワイヤによって前記ドーリを前進走行させて試験車両を塩化ビニルシートレール上で滑走加速させ衝突対象構造物の手前でドーリ離脱装置によりドーリから動力ワイヤ及び牽引ワイヤとテンションワイヤとを離脱して試験車両の側面を衝突対象構造物に衝突させるようにしたことを特徴とする自動車の側面衝突試験装置。 - 前記2本の塩化ビニルシートレールは、ガイドレールを中心にして試験車両の1/2ホイールベース値に各塩化ビニルシートレールの幅中央が合致するよう敷設することを特徴とする請求項3に記載の自動車の側面衝突試験装置。
- 前記フッ素樹脂シートが滑走する前記塩化ビニルシートレールの表面に低粘度シリコンを塗布したことを特徴とする請求項3及び4のいずれかに記載の自動車の側面衝突試験装置。
- 前記塩化ビニルシートレールの長手方向の継目は、牽引する試験車両進入側のシートレール端を下側のシートレール端上に重ね、下側のシートレール端を両面接着テープによって助走路に貼付したことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の自動車の側面衝突試験装置。
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