JP2003021571A - 車両衝突試験装置 - Google Patents

車両衝突試験装置

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JP2003021571A JP2001206777A JP2001206777A JP2003021571A JP 2003021571 A JP2003021571 A JP 2003021571A JP 2001206777 A JP2001206777 A JP 2001206777A JP 2001206777 A JP2001206777 A JP 2001206777A JP 2003021571 A JP2003021571 A JP 2003021571A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 けん引装置16と、このけん引装置16
をバリア13に導くガイドレール26と、制動装置18
とを、車両11が走行する走行路面12aよりも下方に
配置し、けん引装置16に取付けたフック31の幅をガ
イドレールの幅よりも小さくするとともにフック31を
走行路面12aより上方に突出させた。 【効果】 走行路面上には必要最小限のフックしか突出
せず、車両の走行を阻害することがない。従って、車両
の衝突試験をより精度よく実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝突試験をより精
度よく実施するのに好適な車両衝突試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の衝突試験を実施するには、実際の
車両をバリア(固定壁)に衝突させる実車試験が一般的
に行われる。このような試験を行う車両衝突試験装置と
しては、例えば、特開平8−145839号公報「車両
衝突試験装置における連結ワイヤーの外れ止め装置」が
知られている。
【0003】同公報の図1及び図2には、衝突バリア1
1(符号は公報に記載されているものを使用した。以下
同様。)の手前の走行路に溝部1を設け、この溝部1に
ガイドレール2を敷設し、このガイドレール2にテスト
車両Vを衝突バリア11へ誘導するためのスケーターS
を移動可能に取付けるとともに、ガイドレール2に、牽
引用ワイヤロープWaに取付けるとともにスケーターS
に連結したスケーター26を移動可能に取付け、ガイド
レール2の衝突バリア11側の端部に、スケーターS,
26を衝突させるためのストライカー35を取付けた車
両衝突試験装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記技術では、スケー
ターS、スケーター26及びストライカー35は、どれ
も床面より上方に突出している。例えば、衝突バリア1
1をテスト車両Vの進行方向に対して左右にオフセット
させて衝突させるオフセット衝突試験では、基準のオフ
セット量に対するテスト車両Vのオフセット誤差を小さ
くするために衝突バリア11にテスト車両Vをスケータ
ーSでできるだけ近づけて衝突させる必要があり、衝突
直後にテスト車両Vが上記したスケーターS、スケータ
ー26又はストライカー35に当たったり、テスト車両
Vの走行路の溝部1の幅が大きいために、衝突後にテス
ト車両Vの車輪が溝部1に嵌まって、衝突試験が精度よ
く実施されず、再試験などの手間を要していた。
【0005】そこで、本発明の目的は、車両衝突試験装
置を改良することで、衝突試験をより精度よく実施する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、試験車をけん引手段を用いてバリアの近
傍までけん引し、バリアから所定距離手前の位置で前記
試験車をけん引手段から切り離し、このけん引手段を制
動手段で停止させるようにした車両衝突試験装置におい
て、けん引手段と、このけん引手段をバリアに導くガイ
ドレールと、制動手段とを、試験車が走行する走行路面
よりも下方に配置し、試験車をけん引するためにけん引
手段に取付けた試験車連結用フックの幅をガイドレール
の幅よりも小さくするとともに試験車連結用フックを走
行路面より上方に突出させたことを特徴とする。
【0007】けん引手段、ガイドレール及び制動手段を
走行路面よりも下方に配置し、試験車連結用フックを走
行路面より上方に突出させたことで、走行路面上には必
要最小限の試験車連結用フックしか突出せず、試験車の
走行を阻害することがない。従って、試験車の衝突試験
をより精度よく実施することができる。
【0008】請求項2は、試験車連結用フックをけん引
手段にスイング可能に取付け、けん引手段がバリアから
所定距離手前の位置に達したときに試験車連結用フック
を走行路面より下方に倒すフック傾倒手段を制動手段に
設けたことを特徴とする。
【0009】フック傾倒手段を制動手段に設けたこと
で、けん引手段がバリアから所定距離手前の位置に達し
たときは、フック傾倒手段で試験車連結用フックを走行
路面より下方に倒すことができ、試験車がバリアに衝突
するとき及び衝突した後に走行路面から突出するものが
全くなくなるため、試験車の走行を阻害することがな
く、試験車の衝突試験をより一層精度よく実施すること
ができる。
【0010】請求項3は、けん引手段を、ガイドレール
に走行自在に取付けた主けん引部と、この主けん引部に
取付けた試験車連結用フックと、主けん引部の走行方向
に一定距離移動可能に取付けたスライド部材と、このス
ライド部を高位置に保持すべく主けん引部に内蔵したス
ライド部材保持部とから構成し、このスライド部材保持
部に載った状態のスライド部材と試験車連結用フックと
で、バリア側に送るようにしたけん引ワイヤを挟み、制
動手段を、前進中のスライド部材を止めてスライド部材
保持部から脱落させるためのストッパと、このストッパ
作動後に試験車連結用フックを走行路面下方へ倒すフッ
ク傾倒手段とから構成した。
【0011】主けん引部、スライド部材、けん引ワイ
ヤ、ストッパ、フック傾倒手段は走行路面下に配置し、
試験車連結用フックは走行路面上から走行路面下へ傾け
るようにしたことで、試験車がバリアに衝突する前から
衝突した後にかけて試験車連結用フックに当たるのを防
止することができる。従って、試験車の衝突試験をより
精度よく実施することができる。
【0012】また、試験車を走行させる走行路にフック
を移動させるために設ける隙間を小さくすることがで
き、衝突した試験車の車輪が隙間に嵌まることを防止す
ることができ、より一層精度よく衝突試験の実施が可能
になる。
【0013】請求項4は、走行路面に、けん引手段、ガ
イドレール及び制動手段を収納する凹部を形成し、この
凹部の上部開口部のうち、少なくとも試験車連結用フッ
クが移動する部分を除いて着脱可能なカバーで塞いだこ
とを特徴とする。
【0014】カバーを外すことにより、凹部内のけん引
手段、ガイドレール及び制動手段のメンテナンスを容易
に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車両衝突試験装置の側
面図であり、車両衝突試験装置10は、試験車としての
車両11が走行する走行路12と、この走行路12の端
に設けたバリア13と、走行路12の走行路面12aに
設けた凹部15と、車両11をけん引するために凹部1
5内に移動可能に設けたけん引手段としてのけん引装置
16と、車両11の直進性を高める目的で車両11に後
方への引張力を与えるために凹部15内に移動可能に設
けた引張装置17と、これらのけん引装置16及び引張
装置17を停止させるためにバリア13のほぼ下方の凹
部15内に設けた制動手段としての制動装置18と、け
ん引装置16及び引張装置17をバリア13側に移動さ
せるために図示せぬケーブル送り装置でバリア13側に
送るようにしたけん引ワイヤとしてのケーブル21とか
らなる。なお、22は車両11とけん引装置16とを連
結する前部連結ワイヤ、23は車両11と引張装置17
とを連結する後部連結ワイヤ、24はバリア13を固定
する前壁である。
【0016】図2は本発明に係る車両衝突試験装置の平
面図であり、バリア13を、車両11の最大幅W1(ド
アミラーは除く)に対して所定割合のオーバラップ量W
2だけ運転席側(この場合は車両11の右側)からオー
バラップさせて衝突させるオフセット衝突の条件を設定
した状態を示す。なお、前部連結ワイヤ22は車両11
の前部の2ヶ所からけん引装置16に連結し、後部連結
ワイヤ23は車両11の後部の1ヶ所から引張装置17
に連結する。
【0017】図3は本発明に係るけん引装置の側面図で
あり、けん引装置16は、走行路面12aの下方に設け
たガイドレール26,26(奥側のガイドレール26は
不図示)と、これらのガイドレール26,26に各ホイ
ール27,27を介して走行自在に取付けた主けん引部
28と、この主けん引部28にスイング可能に取付ける
とともに前部連結ワイヤ22に掛ける試験車連結用フッ
クとしてのフック31と、主けん引部28の走行方向に
一定距離移動可能に取付けたスライド部材32と、この
スライド部材32を高位置に保持すべく主けん引部28
に設けたスライド部材保持部33,33とからなる。な
お、11aは車両11側の前部フック、36はケーブル
21に当てるためにフック31の下部に設けた当て板、
37はフック31の時計回りの回転を規制するストッパ
片、38は凹部15の底板、41は土台である。ケーブ
ル21は、スライド部材保持部33,33に載った状態
のスライド部材32とフック31とで中間部材34を介
して挟まれる。
【0018】フック31は、主けん引部28に取付けた
支軸42を中心にスイングする部材である。スライド部
材32は、板状の部材の上面に中間部材34に当てたロ
ーラ43,43を取付け、下面にスライド部材保持部3
3,33に当てたローラ44,44を設けたものであ
る。なお、34a,34bはローラ43,43に当てる
ために中間部材34に設けたローラ当て部である。
【0019】図4は図3の4−4線断面図であり、凹部
15の底板38に断面コ字状のガイドレール26,26
をナット46・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)及
びボルト47・・・で取付け、これらのガイドレール2
6,26にホイール27,27を介して主けん引部28
を吊り下げた状態を示す。主けん引部28は、断面コ字
状の本体48の両側に補強板51,51を取付け、これ
らの補強板51,51にホイール27,27をそれぞれ
回転可能に取付けた部材である。
【0020】図中14,14は、凹部15の上部開口部
を塞ぐために走行路面12aにボルト14a・・・(・・・は
複数個を示す。以下同様。)で着脱可能に取付けたカバ
ーであり、凹部15の両端部側からそれぞれフック31
側に張り出すように且つ紙面の表裏方向に複数に分割し
て配置した部材である。
【0021】フック31の幅WHは、ガイドレール2
6,26の幅WRよりも小さくしたものであり、カバー
14,14間に形成したスリット52の幅WSは、フッ
ク31の幅WHよりわずかに大きくするとともに車両1
1のタイヤ幅よりも小さくしたものである。
【0022】図5は本発明に係る制動装置の断面図であ
り、制動装置18は、けん引装置16(図3参照)のス
ライド部材32(図3参照)を衝突させるストッパとし
てのマス54と、このマス54を押し出す方向に弾性力
を発生させるスプリング55と、これらのマス54及び
スプリング55を収納するケース56と、このケース5
6の上部にけん引装置16のフック31(図3参照)を
倒すために設けたフック傾倒手段としてのフック傾倒用
バー57とからなる。
【0023】図6は本発明に係る引張装置の側面図であ
り、引張装置17は、ガイドレール26,26(一方の
ガイドレール26は不図示)に各ホイール27,27を
介して走行自在に取付けた主引張部61と、この主引張
部61にスイング可能に取付けるとともに後部連結ワイ
ヤ23に掛けるフック62と、主引張部61の走行方向
に一定距離移動可能に取付けたスライド部材32と、こ
のスライド部材32を高位置に保持すべく主引張部62
に設けたスライド部材保持部63,63とからなる。な
お、11bは車両11側の後部フック、65はフック6
2の反時計回りの回転を規制するストッパ片である。フ
ック62は、主引張部61に取付けた支軸67を中心に
スイングする部材である。
【0024】以上に述べた車両衝突試験装置の作用を次
に説明する。図7(a)〜(d)は本発明に係る車両衝
突試験装置の作用を説明する第1作用図であり、車両が
停止した状態から衝突するまでの過程を順に説明する。
(a)は車両が停止した状態を示す。車両11は、けん
引装置16及び引張装置17に連結されていない。
【0025】(b)はケーブル21のバリア13側への
送りを開始し、けん引装置16で車両11をけん引する
とともに引張装置17で車両11に後方への引張力を作
用させた状態を示す。
【0026】(c)は車両11がバリア13へ衝突する
直前に、バリア13から所定距離手前の位置でけん引装
置16を制動装置18に当て始め、けん引装置16の制
動を開始するとともにけん引装置16から車両11を切
り離す状態を示す。
【0027】(d)は車両11がバリア13に衝突した
際に、制動装置18にてけん引装置16の制動を継続す
るとともに、けん引装置16に引張装置17を当てて引
張装置17を制動する状態を示す。
【0028】図8(a),(b)は本発明に係る車両衝
突試験装置の作用を説明する第2作用図であり、(a)
は図7(a)に示したけん引装置16及び引張装置17
の拡大図、(b)は図7(b)に示したけん引装置16
及び引張装置17の拡大図である。(a)において、け
ん引装置16のフック31は前部連結ワイヤ22から外
れた状態にあり、引張装置17のフック62は後部連結
ワイヤ23から外れた状態にある。
【0029】(b)において、ケーブル21が前方に送
られると、ケーブル21の自重によってケーブル21と
中間部材34,34とに摩擦力が発生する。この時、引
張装置17側の中間部材34をけん引装置16側の中間
部材34よりも低くしておけば、ケーブル21と引張装
置17側の中間部材34との摩擦力を小さくすることが
でき、引張装置17のバリア13側への進行速度をけん
引装置16のバリア13側への進行速度よりも遅くする
ことができる。
【0030】従って、けん引装置16が進行すること
で、フック31を前部連結ワイヤ22に掛けることがで
き、この結果、けん引装置16で車両11(図7(b)
参照)を引き、更に、車両11を引くことで、後部連結
ワイヤ23をフック62に掛けることができ、引張装置
17によって車両11に後方への引張力を与えることが
できる。
【0031】図9(a),(b)は本発明に係る車両衝
突試験装置の作用を説明する第3作用図であり、(a)
は図7(c)に示したけん引装置16の拡大図、(b)
は図7(d)に示したけん引装置16の拡大図である。
(a)において、けん引装置16のスライド部材32の
先端が、制動装置18のマス54に当たると、マス54
は白抜き矢印の向きにスプリング55の弾性力に抗して
移動し、制動装置18はけん引装置16の衝突時の衝撃
を緩和する。これとともに、スライド部材32はスライ
ド部材保持部33,33から矢印の向きに落下し始め
る。
【0032】この結果、スライド部材32のローラ4
3,43に載っていた中間部材34がケーブル21とと
もに下降し始める。更に、制動装置18のストッパ用バ
ー57がフック31の前部に当たるため、上記したケー
ブル21の下降も手伝って、フック31は支軸42を中
心にして矢印の向きに倒れ始める。このようにして、前
部連結ワイヤ22からフック31が外れ始める。
【0033】(b)において、更に、けん引装置16が
移動すると、スライド部材32の先端はマス54を更に
前方へ移動させるとともにスライド部材32は落下し、
これに伴って、中間部材34及びケーブル21は更に下
降し、また、フック傾倒用バー57はフック31を更に
押し倒すため、フック31は車両が衝突する直前に走行
路面12aの下に隠れ、衝突時及び衝突後もフック31
はその状態を継続する。
【0034】図10は本発明に係る車両衝突試験装置の
作用を説明する第4作用図であり、図7(d)に示した
引張装置17の拡大図である。車両が衝突する直前から
それ以降では、引張装置17のスライド部材32がけん
引装置16の後部に衝突する。これによって、スライド
部材32はスライド部材保持部63,63から落下する
ため、これに伴って中間部材34及びケーブル21が落
下する。この結果、フック62の下方にフック62の回
転を規制するものがなくなり、衝突時の慣性力がフック
62に作用して、フック62は支軸67を中心にして矢
印の向きに倒れ、走行路面12aの下に隠れる。
【0035】図11は本発明に係る車両衝突試験装置の
作用を説明する第5作用図であり、車両11がバリア1
3に衝突した直後にバリア13に跳ね返されて斜めに後
退した状態を示す。この時、走行路面12aにはフック
31,62が突出しないため、衝突直後に車両11に当
たることがない。また、スリット52の幅を小さくした
ため、車輪11d・・・がスリット52に嵌まることがな
い。
【0036】以上の図1、図3、図4及び図5で説明し
たように、本発明は第1に、車両11をけん引装置16
を用いてバリア13の近傍までけん引し、バリア13か
ら所定距離手前の位置で車両11をけん引装置16から
切り離し、このけん引装置16を制動装置18で停止さ
せるようにした車両衝突試験装置10において、けん引
装置16と、このけん引装置16をバリア13に導くガ
イドレール26と、制動装置18とを、車両11が走行
する走行路面12aよりも下方に配置し、車両11をけ
ん引するためにけん引装置16に取付けたフック31の
幅WHをガイドレール26,26の幅WRよりも小さく
するとともにフック31を走行路面12aより上方に突
出させたことを特徴とする。
【0037】けん引装置16、ガイドレール26,26
及び制動装置18を走行路面12aよりも下方に配置
し、フック31を走行路面12aより上方に突出させた
ことで、走行路面12a上には必要最小限のフック31
しか突出せず、車両11の走行を阻害することがない。
従って、車両11の衝突試験をより精度よく実施するこ
とができる。
【0038】本発明は第2に、フック31をけん引装置
16にスイング可能に取付け、けん引装置16がバリア
13から所定距離手前の位置に達したときにフック31
を走行路面12aより下方に倒すフック傾倒用バー57
を制動装置18に設けたことを特徴とする。
【0039】フック傾倒用バー57を制動装置18に設
けたことで、けん引装置16がバリア13から所定距離
手前の位置に達したときは、フック傾倒用バー57でフ
ック31を走行路面12aより下方に倒すことができ、
車両11がバリア13に衝突するとき及び衝突した後に
走行路面12aから突出するものが全くなくなるため、
車両11の走行を阻害することがなく、車両11の衝突
試験をより一層精度よく実施することができる。
【0040】本発明は第3に、けん引装置16を、ガイ
ドレール26に走行自在に取付けた主けん引部28と、
この主けん引部28に取付けたフック31と、主けん引
部28の走行方向に一定距離移動可能に取付けたスライ
ド部材32と、このスライド部32を高位置に保持すべ
く主けん引部28に内蔵したスライド部材保持部33と
から構成し、このスライド部材保持部33に載った状態
のスライド部材32とフック31とで、バリア13側に
送るようにしたケーブル21を挟み、制動装置18を、
前進中のスライド部材32を止めてスライド部材保持部
33から脱落させるためのマス54と、このマス54の
作動後にフック31を床面14下方へ倒すフック傾倒用
バー57とから構成した。
【0041】主けん引部28、スライド部材32、ケー
ブル21、マス54、フック傾倒用バー57は床面14
下方に配置し、フック31は床面14上から床面14下
方へ傾けるようにしたことで、車両11がバリア13に
衝突する前から衝突した後にかけてフック31に当たる
のを防止することができる。従って、車両11の衝突試
験をより精度よく実施することができる。
【0042】また、車両11を走行させる走行路12の
床面14にフック31を移動させるために設けるスリッ
ト52を小さくすることができ、衝突前から衝突後の車
両11の車輪11d(図11参照)がスリット52に嵌
まることを防止することができ、より一層精度よく衝突
試験の実施が可能になる。
【0043】本発明は第4に、走行路面12aに、けん
引装置16、ガイドレール26,26及び制動装置18
を収納する凹部15を形成し、この凹部15の上部開口
部のうち、少なくともフック31が移動する部分を除い
て着脱可能なカバー14で塞いだことを特徴とする。
【0044】カバー14を着脱可能にしたことで、カバ
ー14を外すことにより、凹部15内のけん引装置1
6、ガイドレール26,26及び制動装置18のメンテ
ナンスを容易に行うことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の車両衝突試験装置は、けん引手段と、
このけん引手段をバリアに導くガイドレールと、制動手
段とを、試験車が走行する走行路面よりも下方に配置
し、試験車をけん引するためにけん引手段に取付けた試
験車連結用フックの幅をガイドレールの幅よりも小さく
するとともに試験車連結用フックを走行路面より上方に
突出させたので、走行路面上には必要最小限の試験車連
結用フックしか突出せず、試験車の走行を阻害すること
がない。従って、試験車の衝突試験をより精度よく実施
することができる。
【0046】請求項2の車両衝突試験装置は、試験車連
結用フックをけん引手段にスイング可能に取付け、けん
引手段がバリアから所定距離手前の位置に達したときに
試験車連結用フックを走行路面より下方に倒すフック傾
倒手段を制動手段に設けたので、けん引手段がバリアか
ら所定距離手前の位置に達したときは、フック傾倒手段
で試験車連結用フックを走行路面より下方に倒すことが
でき、試験車がバリアに衝突するとき及び衝突した後に
走行路面から突出するものが全くなくなるため、試験車
の走行を阻害することがなく、試験車の衝突試験をより
一層精度よく実施することができる。
【0047】請求項3の車両衝突試験装置は、けん引手
段を、ガイドレールに走行自在に取付けた主けん引部
と、この主けん引部に取付けた試験車連結用フックと、
主けん引部の走行方向に一定距離移動可能に取付けたス
ライド部材と、このスライド部を高位置に保持すべく主
けん引部に内蔵したスライド部材保持部とから構成し、
このスライド部材保持部に載った状態のスライド部材と
試験車連結用フックとで、バリア側に送るようにしたけ
ん引ワイヤを挟み、制動手段を、前進中のスライド部材
を止めてスライド部材保持部から脱落させるためのスト
ッパと、このストッパ作動後に試験車連結用フックを走
行路面下方へ倒すフック傾倒手段とから構成したので、
試験車がバリアに衝突する直前から衝突した後にかけて
試験車連結用フックに当たるのを防止することができ
る。従って、試験車の衝突試験をより精度よく実施する
ことができる。
【0048】また、試験車を走行させる走行路に試験車
連結用フックを移動させるために設ける隙間を小さくす
ることができ、衝突した試験車の車輪が隙間に嵌まるこ
とを防止することができ、より一層精度よく衝突試験の
実施が可能になる。
【0049】請求項4の車両衝突試験装置は、走行路面
に、けん引手段、ガイドレール及び制動手段を収納する
凹部を形成し、この凹部の上部開口部のうち、少なくと
も試験車連結用フックが移動する部分を除いて着脱可能
なカバーで塞いだので、カバーを外すことにより、凹部
内のけん引手段、ガイドレール及び制動手段のメンテナ
ンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両衝突試験装置の側面図
【図2】本発明に係る車両衝突試験装置の平面図
【図3】本発明に係るけん引装置の側面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】本発明に係る制動装置の断面図
【図6】本発明に係る引張装置の側面図
【図7】本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明す
る第1作用図
【図8】本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明す
る第2作用図
【図9】本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明す
る第3作用図
【図10】本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明
する第4作用図
【図11】本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明
する第5作用図
【符号の説明】
10…車両衝突試験装置、11…試験車(車両)、12
a…走行路面、13…バリア、14…カバー、15…凹
部、16…けん引手段(けん引装置)、18…制動手段
(制動装置)、21…けん引ワイヤ(ケーブル)、26
…ガイドレール、28…主けん引部、31…試験車連結
用フック、32…スライド部材、33…スライド部材保
持部、54…ストッパ(マス)、57…フック傾倒手段
(フック傾倒用バー)、WH…試験車連結用フックの
幅、WR…ガイドレールの幅。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験車をけん引手段を用いてバリアの近
    傍までけん引し、バリアから所定距離手前の位置で前記
    試験車をけん引手段から切り離し、このけん引手段を制
    動手段で停止させるようにした車両衝突試験装置におい
    て、 前記けん引手段と、このけん引手段を前記バリアに導く
    ガイドレールと、前記制動手段とを、前記試験車が走行
    する走行路面よりも下方に配置し、試験車をけん引する
    ために前記けん引手段に取付けた試験車連結用フックの
    幅を前記ガイドレールの幅よりも小さくするとともに前
    記試験車連結用フックを前記走行路面より上方に突出さ
    せたことを特徴とする車両衝突試験装置。
  2. 【請求項2】 前記試験車連結用フックを前記けん引手
    段にスイング可能に取付け、けん引手段が前記バリアか
    ら所定距離手前の位置に達したときに試験車連結用フッ
    クを走行路面より下方に倒すフック傾倒手段を前記制動
    手段に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両衝突
    試験装置。
  3. 【請求項3】 前記けん引手段は、前記ガイドレールに
    走行自在に取付けた主けん引部と、この主けん引部に取
    付けた前記試験車連結用フックと、主けん引部の走行方
    向に一定距離移動可能に取付けたスライド部材と、この
    スライド部を高位置に保持すべく前記主けん引部に内蔵
    したスライド部材保持部とからなり、このスライド部材
    保持部に載った状態のスライド部材と前記試験車連結用
    フックとで、前記バリア側に送るようにしたけん引ワイ
    ヤを挟み、前記制動手段は、前進中のスライド部材を止
    めてスライド部材保持部から脱落させるためのストッパ
    と、このストッパ作動後に前記試験車連結用フックを走
    行路面下方へ倒す前記フック傾倒手段とからなる請求項
    1又は請求項2記載の車両衝突試験装置。
  4. 【請求項4】 前記走行路面に、前記けん引手段、前記
    ガイドレール及び前記制動手段を収納する凹部を形成
    し、この凹部の上部開口部のうち、少なくとも前記試験
    車連結用フックが移動する部分を除いて着脱可能なカバ
    ーで塞いだことを特徴とする請求項1、請求項2又は請
    求項3記載の車両衝突試験装置。
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