JP4128708B2 - 建物の開口構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の外壁を構成する外壁パネルに窓取付用開口部を形成し、該窓取付用開口部に窓サッシを取り付けた建物の開口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の外壁材に対して小窓などの窓サッシを取り付けた開口構造は、特開平7−91922号公報や特開平5−149605号公報などに記載されている。
【0003】
一般的には、外壁パネルに窓サッシを取り付ける場合、フラットな外壁表面に開口を形成して単に窓サッシを嵌め込んだり、出窓として設けることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フラットな外壁表面に開口を形成して単に窓サッシを嵌め込むだけでは、デザイン的な変化を演出できない上に、外壁が薄く見えてしまい、重厚感が出せない。また、出窓にした場合は、外壁表面に突出物が出るわけであるから、外観意匠性が悪くなる。
【0005】
本発明は、上記事情を考慮し、出窓のような出っ張りをなくし、且つ、デザイン的な変化を出せると共に、外壁を厚く見せて重厚感を出すことのできる建物の開口構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、建物の外壁を構成する外壁パネルに、上階から下階まで連続し且つ外壁表面よりも引っ込んだ凹部を形成し、該凹部の底面である引っ込み面に窓取付用開口部を形成して、該窓取付用開口部に窓サッシを取り付けたことを特徴とする。
【0007】
この構造では、外壁パネルに上階から下階まで連続した凹部があるので、出窓のような一部だけ出っ張った部分がなくなり、外観意匠が良くなる。また、凹部の底面である引っ込み面に窓取付用開口部を設け、該窓取付用開口部に窓サッシを取り付けており、窓サッシが外壁表面よりも引っ込んだ位置に取り付いているので、実際の外壁の厚みよりも外壁が厚く見えるようになり、外壁の重厚感が増す。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記上階から下階まで連続して延びる凹部の両内側面と前記窓取付用開口部の内側面とを連続した平面で構成し、該平面に外壁表面と同一のレリーフを形成したことを特徴とする。
【0009】
この構造では、凹部の両内側面と窓取付用開口部の内側面とを連続した平面で構成(面一に構成)した上に、その平面に外壁表面と同じレリーフを形成しているので、壁の模様の連続性を持たせることができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2において、前記凹部の底面である引っ込み面に、前記窓取付用開口部に取り付けた窓サッシと同色・同素材の面板を張り付けたことを特徴とする。
【0011】
この構造では、凹部の底面に貼り付けた面板と窓サッシとが同色・同素材でできているので、上下階連続して窓サッシがあるように見える。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記窓取付用開口部の屋内側の周縁部に、外壁パネルの内面よりも屋内側に突出し且つ窓取付用開口部の周縁部全周にわたって連続した窓サッシ取付部を設け、該窓サッシ取付部に窓サッシを取り付けたことを特徴とする。
【0013】
この構造では、窓取付用開口部の屋内側の周縁部に更に屋内側へ突出した窓サッシ取付部を形成し、そこに窓サッシを取り付けているので、更に奥まった位置に窓サッシが位置することになり、外壁を一層厚く見せることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態の建物の開口構造の概略構成を示す斜視図、図2は図1のII−II矢視断面の詳細図、図3は図1のIII−III矢視断面の詳細図、図4は図1のIV−IV矢視断面の詳細図である。
【0015】
図1において、1は上階部分の外壁を構成する外壁パネル、2は下階部分の外壁を構成する外壁パネルである。上下階の外壁パネル1、2は、図3、図4に示すように両端が柱40に固定されており、上下階の外壁パネル1、2には、上階から下階まで連続し且つ外壁表面Sよりも引っ込んだ所定幅の凹部5が設けられている。凹部5の底面である引っ込み面5aには矩形の窓取付用開口部6が形成され、その窓取付用開口部6の屋内側に窓サッシ10が取り付けられている。
【0016】
窓取付用開口部6は凹部5の幅いっぱいに形成されており、凹部5の両内側面5bと窓取付用開口部6の内側面6bとが連続した平面で構成されている。つまり凹部5の両内側面5bと窓取付用開口部6の内側面6bは面一となっている。そして、面一となった面にも、外壁表面Sと同一のレリーフ(表面の凹凸模様)7が形成されている。また、凹部5の底面である引っ込み面5aには、窓取付用開口部6に取り付けた窓サッシ10と同色且つ同素材の面板(アルミパネル)8が貼り付けられている。面板8は、図4に示すように、接着剤32で引っ込み面5aの表面に貼り付けられると共に、両端部がビス31により引っ込み面5aに止められている。符号21で示すものは、面板8の幅方向両端に設けられた端部キャップである。
【0017】
なお、外壁パネル1、2の材質は、(1)SiO2 −Al2 O3 系反応性無機質粉体と、(2)アルカリ金属珪酸塩と、(3)水とを主成分とするものであって、具体的配合は以下の通りである。
粉砕メタカオリン 100重量部
珪酸カリウム 165重量部
ワラストナイト 100重量部
硅砂 100重量部
ビニロン 2重量部
水 10重量部
ステアリン酸亜鉛 3重量部
上記の無機質成形組成物をミキサーで混合し、型に注入して外壁パネル1、2を得ている。
【0018】
図2、図3に示すように、窓取付用開口部6の屋内側の周縁部に、外壁パネル1(2)の内面1aよりも屋内側に突出し且つ窓取付用開口部6の周縁部全周にわたって連続した窓サッシ取付部9が形成されており、この窓サッシ取付部9に窓サッシ10が取り付けられている。
【0019】
窓サッシ10は、図5(a)に示すように、下端を窓サッシ取付部9の下端に位置合わせした後、その上端を窓サッシ取付部9の上端に向けて押し込むことにより、窓取付開口部6に嵌合させ、図5(b)に示すように、ディジリベットやタッピングビス等の固定部材30を用いて窓サッシ取付部9に固定されるようになっている。
【0020】
窓サッシ10は、上枠11aと下枠11bと一対の縦枠11cとからなる枠状のサッシ本体11を備え、このサッシ本体11には、窓ガラス12が嵌め込まれている。サッシ本体11の上下枠11a、11b及び縦枠11cは、窓サッシ取付部9の屋内側の面に当接係止可能なフランジ部13と、窓取付開口部9内へ嵌合可能な挿入部14とをそれぞれ持っており、窓サッシ取付部9の屋内側の面とサッシ本体11のフランジ部13との間には、発泡ゴム等の水密材15が介在されている。また、サッシ本体11の挿入部14の外周と窓取付用開口部6の内面との間には、定形シーリング材16が介在されている。
【0021】
また、窓取付用開口部6の下端における少なくとも屋外側の部分には、屋外側へ向かうに従い下り傾斜した排水用勾配部6aが設けられており、その排水用勾配部6aを覆うように、サッシ本体11の下枠11bにおける挿入部14の先端(屋外側の端部)に水切り部17が設けられている。また、窓取付用開口部6の両側下部と水切り部17との間に、図3、図6に示すように、水切り端部キャップ18が挿入されている。この水切り端部キャップ18は、アルミ材またはナイロン等の樹脂で構成され、窓取付用開口部6側の面に発泡ゴム製の水密材19を両面テープなどで貼り付けておくことにより、脱落しないように取り付けられている。なお、図2、図3、図4において、符号25で示すものは内壁パネルである。
【0022】
以上の構成の開口構造では、建物の外壁を構成する外壁パネル1、2に、上階から下階まで連続した凹部5を設け、凹部5の底面である引っ込み面5aに窓取付用開口部6を形成し、窓取付用開口部6の屋内側に突設した窓サッシ取付部9に窓サッシ10を取り付けているので、出窓のような一部だけ出っ張った部分がなくなり、外観意匠が良くなる。また、窓サッシ5が外壁表面Sよりも引っ込んだ位置に取り付いているので、実際の外壁の厚みよりも外壁が厚く見えるようになり、外壁の重厚感が増す。
【0023】
また、凹部5の両内側面5bと窓取付用開口部6の内側面6bとが面一になっており、その面一になった面に、外壁表面Sと同じレリーフ7が形成されているので、壁の模様の連続性を持たせることができ、見栄えが良くなる。また、窓サッシ10を取り付けていない凹部5の引っ込み面5aにも、窓サッシ10と同色且つ同素材の面板(アルミパネル)8を貼り付けているので、上下階連続して窓サッシ10があるように見え、見栄えが良くなる。
【0024】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、窓取付用開口部6は必ずしも凹部5の幅いっぱいに形成しなくてもよいし、レリーフ7を凹部5の内側面5bや窓取付用開口部6の内側面6bに形成しなくてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、建物の外壁を構成する外壁パネルに上階から下階まで連続した凹部を設け、凹部の底面である引っ込み面に窓取付用開口部を形成し、該窓取付用開口部に窓サッシを取り付けているので、出窓のような一部だけ出っ張った部分がなくなり、外観意匠が良くなる上、窓サッシが外壁表面よりも引っ込んだ位置に位置することになるので、実際の外壁の厚みよりも外壁が厚く見えるようになり、外壁の重厚感が高まる。
【0026】
請求項2の発明によれば、凹部の両内側面と窓取付用開口部の内側面とを面一にし、その面一の面にも外壁表面と同じレリーフを形成したので、外壁の模様の連続性を持たせることができ、見栄えが良くなる。
【0027】
請求項3の発明によれば、窓サッシを取り付けていない凹部の引っ込み面に窓サッシと同色・同素材の面板を貼り付けたので、上下階連続して窓サッシがあるように見え、見栄えが良くなる。
【0028】
請求項4の発明によれば、窓取付用開口部の屋内側の周縁部に更に屋内側へ突出した窓サッシ取付部を形成して、そこに窓サッシを取り付けたので、更に引っ込んだ位置に窓サッシを位置させることができ、外壁を一層厚く見せることができて、外壁に重厚感を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の建物の開口構造の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II矢視断面の詳細図である。
【図3】図1のIII−III矢視断面の詳細図である。
【図4】図1のIV−IV矢視断面の詳細図である。
【図5】(a)、(b)は窓サッシの取付要領を示す斜視図である。
【図6】窓サッシの下部の排水構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
S 外壁表面
1,2 外壁パネル
1a 内面
5 凹部
5a 引っ込み面
5b 内側面
6 窓取付用開口部
6b 内側面
7 レリーフ
8 面板
9 窓サッシ取付部
10 窓サッシ
Claims (4)
- 建物の外壁を構成する外壁パネルに、上階から下階まで連続し且つ外壁表面よりも引っ込んだ凹部を形成し、該凹部の底面である引っ込み面に窓取付用開口部を形成して、該窓取付用開口部に窓サッシを取り付けたことを特徴とする建物の開口構造。
- 前記上階から下階まで連続して延びる凹部の両内側面と前記窓取付用開口部の内側面とを連続した平面で構成し、該平面に外壁表面と同一のレリーフを形成したことを特徴とする請求項1記載の建物の開口構造。
- 前記凹部の底面である引っ込み面に、前記窓取付用開口部に取り付けた窓サッシと同色・同素材の面板を張り付けたことを特徴とする請求項2記載の建物の開口構造。
- 前記窓取付用開口部の屋内側の周縁部に、外壁パネルの内面よりも屋内側に突出し且つ窓取付用開口部の周縁部全周にわたって連続した窓サッシ取付部を設け、該窓サッシ取付部に窓サッシを取り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建物の開口構造。
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