JP4126824B2 - 流量制御弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出入口通路間の連通面積を回動可能な弁体により制御するロータリー式の流量制御弁に関し、例えば車両用空調装置における温水流量の制御弁として好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置における温水流量制御弁においては、図8に示すように、温水の出入口通路を有するハウジングの内部に回動可能に収納された円柱状の弁体50を備え、この弁体50の外周面に入口開口部50c、50dを形成し、弁体50の底部に出口開口部50aを形成している。
【0003】
そして、弁体50の回動に伴って、温水入口通路と入口開口部50c、50d間、および温水出口通路と出口開口部50a間の、連通面積が変化するようになっており、それにより、暖房用熱交換器に供給される温水流量を制御して吹出空気の温度を調整する。ここで、温水入口通路と入口開口部50c、50d間の連通面積が、温水出口通路と出口開口部50a間の連通面積よりも、常時大きくなるように構成されており、従って、温水出口通路と出口開口部50a間の連通面積によって温水の流量が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、弁体50の回動量(弁開度)に対する、温水出口通路と出口開口部50a間の連通面積は、図9に実線で示すように、弁開度が50%を超えたあたりから急増する。従って、弁体50の回動量(弁開度)に対する吹出空気温度は、図10に実線で示すように、弁開度が50%に至るまではリニアに上昇し、50%を超えたあたりから急上昇する。また、弁開度が約80%を超えると、吹出空気温度が温水温度に近づくため温度効率が低下し、吹出空気温度は頭打ちになってしまう。
【0005】
ここで、空調制御を良好に(精度よく)行うには、図10に破線で示すように吹出空気温度を弁開度に対してリニアな特性にするのが望ましく、そのためには、図9に破線で示すように弁開度が約80%を超えたあたりから連通面積を急増させる必要がある。
【0006】
しかしながら、少ない弁開度の変化量(小回動量)で連通面積を急増させようとすると、出口開口部50aを弁体50の径方向外方に拡げて出口開口部50aの面積を拡げる必要があり、従って弁体50の径が大きくなって、流量制御弁が大型化してしまうという問題があった。
【0007】
また、実開平2−121674号公報には、水の出入口通路を有するハウジングと、その内部に回動可能に収納された円柱状の弁体とを備え、弁体の外周面のみに開口部を形成し、弁体の回動により出入口通路と開口部との連通状態を切り替えるようにした弁が示されている。そして、この公報に記載された弁においては、少ない弁開度の変化量(小回動量)で連通面積を急増させようとすると、開口部を弁体の軸方向に延ばして開口部の面積を拡げる必要があり、従って弁体が長くなって、弁が大型化してしまうという問題が生じる。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、回動可能な弁体を有する流量制御弁において、流量制御弁の大型化を招くことなく、少ない弁開度の変化量(小回動量)で連通面積を急変可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、温水供給源(1)から暖房用熱交換器(3)に供給される温水流量を制御するための流量制御弁であって、温水供給源(1)の温水吐出側と接続された入口通路および暖房用熱交換器(3)の温水入口側と接続された出口通路を有するハウジング(40)と、このハウジング(40)の内部に回動可能に収納された円柱状の弁体(50)とを備え、弁体(50)の回動に伴って入口通路および出口通路のうちいずれか一方の通路との連通面積が変化する開口部(50a)を弁体(50)に形成した流量制御弁において、弁体(50)の一部の回動範囲でのみ一方の通路と連通する補助開口部(50b)を、開口部(50a)から離れた位置で弁体(50)に形成し、開口部(50a)および補助開口部(50b)を、弁体(50)の軸方向の一端面に形成するとともに、弁体(50)の回動方向にずらして配置し、開口部(50a)は、弁体(50)の径方向の幅が狭いスリット部(511)および弁体(50)の径方向の幅が広い拡大部(512)を備え、補助開口部(50b)は、弁体(50)の径方向に細長い略三角形であり、一方の通路は、略半月状の穴部(53a)および略三角形の補助穴部(53b)を備え、弁開度が約80%以下の第1開度領域では、スリット部(511)と穴部(53a)とが連通して、弁開度の増加に伴って連通面積がほぼリニアに且つ緩やかに増加し、弁開度が約80%を超え約90%以下の第2開度領域では、拡大部(512)と穴部(53a)とが連通して、弁開度の増加に伴って連通面積が第1開度領域よりも急増し、弁開度が約90%を超える第3開度領域では、拡大部(512)と穴部(53a)との連通状態が維持されたまま、補助開口部(50b)と補助穴部(53b)とが連通して、弁開度の増加に伴って連通面積が第2開度領域よりも急増する開度特性が与えられていることを特徴とする。
【0010】
これにより、一方の通路と補助開口部(50b)とが連通する回動範囲では、弁開度の変化量に対する連通面積の変化量を極めて大きくすることができる。
【0011】
また、開口部(50a)から離れた位置に補助開口部(50b)を形成しているため、弁体(50)の径方向または軸方向寸法の拡大(流量制御弁の大型化)を招くことなく実施することができる。
【0013】
また、弁体(50)の軸方向の一端面において、従来使用されていなかった部位に補助開口部(50b)が配置されるため、弁体(50)の径方向寸法の拡大を招くことなく実施することができる。
【0015】
また、開口部(50a)の連通面積が最大になる付近、すなわち、吹出空気温度が温水温度に近づいて吹出空気温度の上昇が頭打ちになってしまう領域で、連通面積ひいては温水流量を急増させることができ、従って、吹出空気温度を弁開度に対して全域でリニアな特性にすることが可能となり、空調制御を良好に(精度よく)行うことができる。
【0016】
なお、上記した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1〜5は本発明の第1実施形態を示すもので、車両用空調装置の温水式暖房装置において、自動車走行用の水冷式エンジン1から暖房用熱交換器(ヒータコア)3へ供給される温水流量を制御するための温水流量制御弁に本発明を適用した例を示す。ここで、図1は温水式暖房装置の概略構成および流量制御弁の具体的構成を示している。
【0018】
図1〜図3において、1は自動車走行用の水冷式エンジン、2はエンジン1により駆動されるウオータポンプで、エンジン1の冷却水回路(温水回路)1aにエンジン冷却水(温水)を循環させるものである。冷却水回路1a中に暖房用熱交換器(ヒータコア)3が配置され、また、この暖房用熱交換器3は図示しない空調ユニットの空気通路(通風ダクト)内に設置されて、エンジン1から供給される温水と送風空気とを熱交換して、送風空気を加熱するものである。
【0019】
この暖房用熱交換器3による加熱量の調整は、後述する流量制御弁により暖房用熱交換器3への温水量を調整することにより行うことができ、この温水量の調整により吹出空気温度を調整できる。車両用空調装置では、この温度調整後の空気をフェイス吹出口から車室内の乗員顔部に向けて吹き出したり、フット吹出口から乗員の足元に吹き出したり、デフロスタ吹出口から車両窓ガラスに向けて吹き出すようになっている。
【0020】
4は流量制御装置で、樹脂にて成形された弁ハウジング40内に、温水出入口を3つ有する三方弁タイプの流量制御弁(詳細後述)5と、断面円形のバイパス通路(第1流体通路)6と、バイパス通路6に設けられた圧力応動弁(均圧弁、詳細後述)7とを有している。ここで、バイパス通路6は温水回路1aにおいて暖房用熱交換器3と並列に設けられるものである。また、圧力応動弁7はエンジン1から供給される温水の圧力に応じてバイパス通路6を開閉することより、エンジン1の回転数変動によりウオータポンプ2の回転数が変動しても、暖房用熱交換器3の前後差圧を一定に近づける役割を果たすものである。
【0021】
流量制御装置4の弁ハウジング40には、エンジン1からの温水が流入する第1の温水入口パイプ41、エンジン1に温水を還流させる第1の温水出口パイプ42、暖房用熱交換器3の出口からの温水が流入する第2の温水入口パイプ43、第1の温水入口パイプ41から流入した温水を暖房用熱交換器3に向けて流出させる第2の温水出口パイプ44が一体成形されている。
【0022】
次に、流量制御弁5について説明する。弁ハウジング40内には2つの弁室45、46が形成されており、第1弁室45に流量制御弁5が収納されている。そして、流量制御弁5は、樹脂材料(例えばポリアセタール)にて円柱状に成形された弁体50を有し、この弁体50は弁ハウジング40内に回動可能に収納されている。
【0023】
この弁体50の底部(弁体の軸方向の一端面)の表面には、弁体50の径方向の幅が狭いスリット部511と径方向の幅が広い拡大部512とからなる主出口開口部50aと、径方向に細長い略三角形の補助開口部50bとが形成されている。この補助出口開口部50bは、主出口開口部50aに対して弁体50の回動方向にずらして配置されて主出口開口部50aと離れた位置に形成され、従って、主出口開口部50aと補助出口開口部50bは、弁体50の底部表面では分離されている。
【0024】
また、弁体50の外周面には、小孔の第1入口開口部50cと、弁体軸方向の幅が広い第2入口開口部50dと、軸方向の幅が広いバイパス開口部50eとが形成されている。第1、第2入口開口部50c、50dおよびバイパス開口部50eは、弁体50の回動方向にずらして配置されて、弁体50の外周面では相互に分離されている。
【0025】
ただし、弁体50に形成された全ての開口部50a〜50eは、弁体50の外表面では分離されているが、弁体50の内部に形成した連通路50fによって、弁体50の内部ではそれらの開口部50a〜50eはいずれも相互に連通している。
【0026】
弁体50の周囲に3つのパッキン51、52、53が配置され、これらのパッキン51、52、53は耐熱性に優れるゴム材(例えばEPDM…エチレン−プロピレン−ジエンモノマー)よりなる。弁体50の外周面側に位置する第1および第2のパッキン51、52は、その平面形状が矩形状に成形されると共に、弁体50に接する側の面は弁体50の外周面に沿った湾曲形状に成形される。また、弁体50の底面側に位置する第3のパッキン53は矩形状に成形される。
【0027】
第1パッキン51には温水の通路となる円形の入口穴部51aが形成され、第2パッキン52にも温水の通路となる円形のバイパス穴部52aが形成されている。また、第3パッキン53には、温水の通路となる略半月状の主出口穴部53aと、略三角形の補助出口穴部53bが形成されている。そして、これらの穴部51a,52a,53a、53bと弁体50の開口部50a〜50eとの連通状態が、弁体50の回動に伴って制御される。
【0028】
ここで、第1のパッキン51の穴部51aが第1の温水入口パイプ41側の通路と連通し、第2のパッキン52の穴部52aがバイパス通路6と連通し、第3のパッキン53の2つの穴部53a、53bが第2の温水出口パイプ44側の通路と連通するように位置決めして組付けられる。
【0029】
なお、3つのパッキン51、52、53は、弁体50内の温水通路を介することなく、第1の温水入口パイプ41、第2の温水出口パイプ44およびバイパス通路6間で温水が直接流通してしまうことを防ぐために、弁体50の周囲に配置される。
【0030】
次に、圧力応動弁7について説明する。この圧力応動弁7は、樹脂材料(例えばポリアセタール)にて成形された弁体70と、コイルスプリング71とを備え、弁ハウジング40内の第2弁室46内に収納されている。ここで、バイパス通路6と第2弁室46との境界部、すなわちバイパス通路6における第2弁室46側の端部には円形の弁座47が形成され、圧力応動弁7は弁体70が弁座47に接離してバイパス通路6と第2弁室46との間を開閉するようになっている。
【0031】
弁体70は、弁座47よりも径が大きい円形の本体部70aと、本体部70aから弁座47に向かって凸形状に形成された円錐状の弁部70bと、本体部70aから反弁座47方向に延びる細い円柱状の軸部70cとを備え、弁部70bが弁座47に接離するようになっている。コイルスプリング71は、樹脂製のプレート48と弁体70の本体部70aとの間に設置され、弁体70を弁座47側(閉弁方向)に付勢している。
【0032】
プレート48の中心部には弁体70の軸部70cが挿入されるガイド穴48aが形成され、軸部70cとガイド穴48aの隙間を十分大きくとることにより、冷却水回路1a中の異物をその隙間から通過可能にしている。また、プレート48の周辺には温水通過穴48bが形成されている。
【0033】
なお、弁ハウジング40内にその開口部側から流量制御弁5や圧力応動弁7等の構成部品を組み付けた後、弁ハウジング40の開口部形状と略同形状の樹脂製のカバー49(図2)を図示しない止めネジにて弁ハウジング40に固定して、弁ハウジング40の開口部を密封する。
【0034】
次に、上記構成において作動を説明する。まず、圧力応動弁7は、エンジン1からの温水供給圧が上昇して弁体70前後の差圧が所定圧より高くなると、弁体70がコイルスプリング71に打ち勝って移動して開弁し、温水の一部をバイパス通路6を介して第2弁室46側に逃がし、弁体70の前後の圧力差を一定値に維持するように作用する。このような圧力応動弁7の圧力調整作用により、エンジン1からの温水供給圧の変化による暖房用熱交換器3への温水流量の変動を抑制することができる。
【0035】
次に、流量制御弁5は、弁体50が図示しないサーボモータまたは手動操作で回動されることにより、弁体50の各開口部50a〜50eと第1〜第3のパッキン51〜53の穴部51a,52a,53a、53bとの連通面積(開口面積)が変化する。
【0036】
この連通面積と弁体50の回動量(弁開度)との関係について、簡単に説明すると、エンジン1からの温水の入口となる弁体50の第1、第2入口開口部50c、50dと入口穴部51a間、および暖房用熱交換器3への温水の出口となる弁体50の主、補助出口開口部50a、50bと主、補助出口穴部53a、53b間は、弁体50の開度の増加に伴って連通面積が増加する。一方、バイパス通路6を介して暖房用熱交換器3の温水出口側と連通する弁体50のバイパス開口部50eとバイパス穴部52a間は、弁体50の開度の増加に伴って連通面積が減少する。
【0037】
ここで、第1、第2入口開口部50c、50dと入口開穴部51a間の連通面積が、主、補助出口開口部50a、50bと主、補助出口穴部53a、53b間の連通面積よりも、常時大きくなるように設定されている。従って、主、補助出口開口部50a、50bと主、補助出口穴部53a、53b間の連通面積によって、暖房用熱交換器3へ流れる温水の量が制御される。
【0038】
次に、この主、補助出口開口部50a、50bと主、補助出口穴部53a、53b間の連通面積と、弁開度との関係を、図4、図5に基づいて詳細に説明する。なお、図4は、弁体50と第3パッキン53とを、図2の矢印Bのように、すなわち弁体50の底部側から見たものである。
【0039】
まず、弁開度0%では主、補助出口開口部50a、50bのいずれも主、補助出口穴部53a、53bと連通しておらず、弁開度が約10%になった時点で主出口開口部50aのスリット部511が主出口穴部53aと連通し始める。そして、弁開度が約80%になるまでは、弁開度の増加に伴って、スリット部511と主出口穴部53aとの連通面積がほぼリニアに増加する。ここで、スリット部511は弁体50の径方向の幅が狭いため、弁開度の変化量に対する連通面積の変化量が小さく、従って、弁開度が約80%になるまでの連通面積の増加は緩やかである。
【0040】
さらに弁開度が増加すると、弁体50の径方向の幅が広い拡大部512が主出口穴部53aと連通し始め、連通面積が急増する。また、弁開度が約90%を超えると、拡大部512と主出口穴部53aとの連通状態が維持されたまま、補助出口開口部50bが補助出口穴部53bと連通し始めるため、弁開度の変化量に対する連通面積の変化量が極めて大きくなり、連通面積はさらに急激に増加する。
【0041】
従って、図5に示すように、主、補助出口開口部50a、50bの連通面積は、弁開度が約80%になるまではほぼリニアに、かつ緩やかに増加し、その後2次曲線的に急増する。そして、暖房用熱交換器3に供給される温水流量も、図5に示すように、この連通面積の特性と同様に、弁開度が約80%になるまではほぼリニアに増加し、その後2次曲線的に急増する。
【0042】
このように、弁開度100%(Max hot)近辺、すなわち、吹出空気温度が温水温度に近づいて吹出空気温度の上昇が頭打ちになってしまう領域で、連通面積を急増させることにより、図5に示すように吹出空気温度を弁開度に対して全域でリニアな特性にすることができ、空調制御を良好に(精度よく)行うことができる。
【0043】
また、弁開度の変化量に対する連通面積の変化量を大きくするにあたって、補助出口開口部50bを、主出口開口部50aに対して弁体50の回動方向にずらして配置しているため、弁体50の径方向寸法の拡大(流量制御弁の大型化)を招くことなく実施することができる。
【0044】
(第2実施形態)
第1実施形態では補助出口開口部50bを弁体50の底部に設けたが、図6に示す第2実施形態のように、補助出口開口部50bを弁体50の外周面に設けてもよい。この場合、補助出口穴部が形成された第4パッキン54(破線で図示)を弁体50の外周側に配置し、特定の弁開度領域で補助出口開口部50bと第4パッキン54の補助出口穴部とを連通させる。
【0045】
(第3実施形態)
第1実施形態では補助出口開口部50bを弁体50の底部(下面部)に設けたが、図7に示す第3実施形態のように、補助出口開口部50bを弁体50の上面部に設けてもよい。この場合、補助出口穴部が形成された第4パッキン54(破線で図示)を弁体50の上面側に配置し、特定の弁開度領域で補助出口開口部50bと第4パッキン54の補助出口穴部とを連通させる。
【0046】
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、本発明を車両用空調装置の温水流量を制御する流量制御弁に適用した例について説明したが、温水流量の制御に限定されることなく、種々な用途の流量制御弁に本発明は適用可能である。
【0047】
また、上記実施形態では、流量制御装置4を温水回路1a内に単独で配置した例について説明したが、暖房用熱交換器3等の他の部品と一体的に作られるものに適用してもよい。
【0048】
また、本発明の流量制御弁は、特定の弁開度領域で連通面積を急変させる弁に有効であり、例えば小開度領域や中間開度領域で補助出口開口部50bを連通させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態になる流量制御弁を自動車用空調装置に適用した例を示す一部断面構成図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の弁体およびパッキンの分解斜視図である。
【図4】図1の流量制御弁の、各弁開度における出口開口部の連通状態を示す図表である。
【図5】図1の流量制御弁の、弁開度と吹出空気温度等との関係を示す特性図である。
【図6】第2実施形態を示す要部(弁体)の斜視図である。
【図7】第3実施形態を示す要部(弁体)の斜視図である。
【図8】従来の流量制御弁の要部(弁体)の斜視図である。
【図9】図8の流量制御弁の、弁開度と連通面積との関係を示す特性図である。
【図10】図8の流量制御弁の、弁開度と吹出空気温度との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
40…ハウジング、50…弁体、50a…開口部、50b…補助開口部。

Claims (1)

  1. 温水供給源(1)から暖房用熱交換器(3)に供給される温水流量を制御するための流量制御弁であって、
    前記温水供給源(1)の温水吐出側と接続された入口通路および前記暖房用熱交換器(3)の温水入口側と接続された出口通路を有するハウジング(40)と、このハウジング(40)の内部に回動可能に収納された円柱状の弁体(50)とを備え、前記弁体(50)の回動に伴って前記入口通路および出口通路のうちいずれか一方の通路との連通面積が変化する開口部(50a)を前記弁体(50)に形成した流量制御弁において、
    前記弁体(50)の一部の回動範囲でのみ前記一方の通路と連通する補助開口部(50b)を、前記開口部(50a)から離れた位置で前記弁体(50)に形成し、
    前記開口部(50a)および前記補助開口部(50b)を、前記弁体(50)の軸方向の一端面に形成するとともに、前記弁体(50)の回動方向にずらして配置し、
    前記開口部(50a)は、前記弁体(50)の径方向の幅が狭いスリット部(511)および前記弁体(50)の径方向の幅が広い拡大部(512)を備え、
    前記補助開口部(50b)は、前記弁体(50)の径方向に細長い略三角形であり、
    前記一方の通路は、略半月状の穴部(53a)および略三角形の補助穴部(53b)を備え、
    弁開度が約80%以下の第1開度領域では、前記スリット部(511)と前記穴部(53a)とが連通して、弁開度の増加に伴って連通面積がほぼリニアに且つ緩やかに増加し、
    弁開度が約80%を超え約90%以下の第2開度領域では、前記拡大部(512)と前記穴部(53a)とが連通して、弁開度の増加に伴って連通面積が前記第1開度領域よりも急増し、
    弁開度が約90%を超える第3開度領域では、前記拡大部(512)と前記穴部(53a)との連通状態が維持されたまま、前記補助開口部(50b)と補助穴部(53b)とが連通して、弁開度の増加に伴って連通面積が前記第2開度領域よりも急増する開度特性が与えられていることを特徴とする流量制御弁。
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