JP3505811B2 - 温水式暖房装置 - Google Patents

温水式暖房装置

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JP3505811B2 JP25559894A JP25559894A JP3505811B2 JP 3505811 B2 JP3505811 B2 JP 3505811B2 JP 25559894 A JP25559894 A JP 25559894A JP 25559894 A JP25559894 A JP 25559894A JP 3505811 B2 JP3505811 B2 JP 3505811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温水流量を流量制御弁に
より制御して室内への吹出空気温度を調整する温水式暖
房装置に関するもので、自動車用空調装置の温水式暖房
装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、温水式暖房装置を含む自動車用空
調装置の吹出空気の温度制御方式として、暖房用熱交換
器への温水流量を制御して、吹出空気温度を制御する方
式のものが知られている。この温水流量制御方式は、冷
風と温風の混合割合をエアミックスダンパにより制御し
て、吹出空気温度を制御するエアミックス方式に比し
て、次のごとき利点を有している。
【0003】すなわち、温水流量制御方式では、エアミ
ックス方式における冷風と温風を混合するための混合空
間を必要としないので、その分通風ダクト系の容積を小
型化でき、また同時に混合空間の廃止により通風抵抗を
低減して、送風機電力及び送風騒音の低減を図ることが
できる等の利点を有している。上記温水流量制御方式の
ものとしては、特開昭64−145472号公報記載の
ものがあり、この公報記載のものは、温水流量制御弁の
弁ハウジングにエンジンからの温水が流入する温水入口
と、暖房用熱交換器へ向けて温水を流出させる温水出口
と、暖房用熱交換器のバイパス回路に向けて温水を流出
させるバイパス出口とを設けている。
【0004】そして、上記弁ハウジング内に、前記温水
出口及び前記バイパス出口への温水流量を制御する円筒
状の弁体を回動可能に設けるとともに、前記バイパス回
路に温水圧力の上昇により開弁する圧力応動弁を設けて
いる。エンジンの回転数が上昇して、温水圧力が上昇す
ると、前記圧力応動弁が開弁して、前記バイパス回路側
にも温水が流れることにより、前記温水出口への温水流
量が過剰に増加するのを防止している。
【0005】このように、温水出口への温水流量の過剰
な増加を防止すことにより、弁体部分の流路絞り部に不
快な流水音が発生するのを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車用温
水式暖房装置では、周知のごとく、温水回路に温水(エ
ンジン冷却水)を循環させるウオータポンプを走行用エ
ンジンで駆動しているので、エンジン回転数の変動とと
もにウオータポンプの回転数も変動して、暖房用熱交換
器への温水圧力が大きく変動する。
【0007】この温水圧力の変動は、熱交換器への温水
流量の変動を生じて、熱交換器吹出空気温度を変動させ
る要因となる。上記従来技術では、エンジンの回転数が
上昇して、温水圧力が上昇したときには、前記バイパス
回路の圧力応動弁が開弁することにより、吹出空気温度
の上昇を抑制している。しかしながら、本発明者らの実
験検討によると、バイパス回路に設けた圧力応動弁を単
に開閉作動させるだけでは、エンジン回転数の変動によ
る温水圧力の変動を十分吸収することができず、吹出空
気温度の変動が発生してしまうことが分かった。
【0008】この理由は、自動車のエンジ回転数は、ア
イドル時の低回転数域(1000rpm未満)から急加
速時等の高回転数域(5〜6000rpm)まで広範囲
にわたって変動するので、温水圧力もこれに伴って広範
囲に変動することになるが、圧力応動弁の大きさには、
実用上、制約があるので、圧力応動弁の開弁により広範
囲の圧力変動を十分吸収できないのである。
【0009】また、広範囲の圧力変動を吸収するために
は、圧力応動弁において使用するスプリングの使用範囲
(撓み量)を大きくするか、バネ定数を大きくする必要
があり、その結果スプリングの自励振動が発生し易くな
り、騒音の発生が問題となる。本発明は上記点に鑑みて
なされたもので、第1に、温水圧力変動の吸収を十分達
成できる温水式暖房装置を提供することを目的とする。
【0010】第2に、圧力応動弁におけるスプリング撓
み量の使用範囲を小さくすることができ、スプリングの
自励振動の発生を防止できる温水式暖房装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、温水供給源(1)と、この温水供給源
(1)から供給される温水と空気とを熱交換して空気を
加熱する暖房用熱交換器(3)と、前記温水供給源
(1)から前記暖房用熱交換器(3)に供給される温水
流量を制御するための流量制御弁(4)と、前記暖房用
熱交換器(3)をバイパスして温水を流すバイパス回路
(5)と、このバイパス回路(5)に設けられ、前記温
水供給源(1)から供給される温水の圧力上昇に応じ
て、前記バイパス回路(5)の開度を増大する圧力応動
弁(6)と、この圧力応動弁(6)と連動して作動する
ように構成され、前記圧力応動弁(6)が前記バイパス
回路(5)の開度を増大するに従って、前記暖房用熱交
換器(3)を通る温水の流路の開度を減少する可変絞り
弁(38)とを備え、前記圧力応動弁(6)および前記
可変絞り弁(38)が前記流量制御弁(4)から機械的
に切り離して配置され、前記圧力応動弁(6)および前
記可変絞り弁(38)が前記流量制御弁(4)に対して
独立に作動するように構成されている温水式暖房装置を
特徴とする。
【0012】 請求項2記載の発明では、水冷式の走行
用エンジン(1)を有する自動車に用いられる温水式暖
房装置であって、前記エンジン(1)から供給される温
水と空気とを熱交換して空気を加熱する暖房用熱交換器
(3)と、前記エンジン(1)から前記暖房用熱交換器
(3)に供給される温水流量を制御するための流量制御
弁(4)と、前記暖房用熱交換器(3)をバイパスして
温水を流すバイパス回路(5)と、このバイパス回路
(5)に設けられ、前記エンジン(1)から供給される
温水の圧力上昇に応じて、前記バイパス回路(5)の開
度を増大する圧力応動弁(6)と、この圧力応動弁
(6)と連動して作動するように構成され、前記圧力応
動弁(6)が前記バイパス回路(5)の開度を増大する
に従って、前記暖房用熱交換器(3)を通る温水の流路
の開度を減少する可変絞り弁(38)とを備え、前記圧
力応動弁(6)および前記可変絞り弁(38)が前記流
量制御弁(4)から機械的に切り離して配置され、前記
圧力応動弁(6)および前記可変絞り弁(38)が前記
流量制御弁(4)に対して独立に作動するように構成さ
れている温水式暖房装置を特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項1または
2に記載の温水式暖房装置において、前記暖房用熱交換
器(3)の出口側温水流路(15)と、前記バイパス回
路(5)との合流点に、前記圧力応動弁(6)が設置さ
れており、前記圧力応動弁(6)のハウジング(25、
26)内に、前記圧力応動弁(6)の弁体(30)およ
び前記可変絞り弁の弁体(38)が収納されていること
を特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明では、請求項3に記載
の温水式暖房装置において、前記圧力応動弁(6)の弁
体(30)は、前記バイパス回路(5)の温水圧力とこ
の温水圧力に対向するスプリング(32)の力とに応じ
て作動するようになっており、前記圧力応動弁(6)の
弁体(30)と前記可変絞り弁の弁体(38)が、前記
圧力応動弁(6)のハウジング(25、26)内に移動
可能に支持された軸(31)により一体に連結されてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明では、請求項1ないし
4のいずれか1つに記載の温水式暖房装置において、前
記バイパス回路(5)、前記圧力応動弁(6)および前
記可変絞り弁(38)が前記流量制御弁(4)に一体に
構成されていることを特徴とする。請求項6記載の発明
では、請求項5に記載の温水式暖房装置において、前記
流量制御弁(4)が前記暖房用熱交換器(3)に一体に
構成されていることを特徴とする。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0017】
【発明の作用効果】請求項1〜6記載の発明によれば、
上記技術的手段を有しているため、温水供給源(1)か
らの温水供給圧が上昇するときには、圧力応動弁(6)
の弁体(30)がバイパス回路(5)の開度を増大する
に従って、可変絞り弁(38)が熱交換器(3)の流路
の開度を減少させ、熱交換器(3)への温水流量の増大
を抑制する。
【0018】これにより、圧力応動弁(6)による温水
供給圧の変動吸収作用を可変絞り弁(38)により助け
て、温水供給圧の変動による熱交換器(3)への温水流
量の変動を僅少値に抑制できる。その結果、広範な温水
供給圧の変化に対しても、熱交換器吹出空気温度の変動
を僅少値に抑制できる。
【0019】また、本発明では、上記のごとく圧力応動
弁(6)による温水供給圧の変動吸収作用を可変絞り弁
(38)により助けて、熱交換器(3)への温水流量の
変動を抑制できるため、圧力応動弁(6)において弁体
ストロークを小さくできる。そのため、スプリング(3
2)の使用範囲、換言すれば、撓み量を小さくできるの
で、スプリング(32)の自励振動の発生を防止して、
騒音の発生を防止できる。
【0020】上記作用効果に加えて、請求項3記載の発
明では、暖房用熱交換器(3)の出口側温水流路(1
5)と、バイパス回路(5)との合流点に、圧力応動弁
(6)を設置し、この圧力応動弁(6)のハウジング
(25、26)内に、圧力応動弁(6)の弁体(30)
および可変絞り弁の弁体(38)を収納しているから、
圧力応動弁(6)と可変絞り弁を一体化でき、構成が簡
潔である。
【0021】また、請求項5記載の発明では、バイパス
回路(5)、圧力応動弁(6)および可変絞り弁(3
8)を流量制御弁(4)に一体に構成しているから、構
成が一層簡潔となる。さらに、請求項6記載の発明で
は、請求項5記載の流量制御弁(4)を暖房用熱交換器
(3)に一体に構成しているから、暖房用熱交換器
(3)に、温水流量制御のための機器(4、5、6、3
8)をすべて一体化でき、熱交換器(3)の取付作業が
容易になるとともに、その取付スペースも低減でき、実
用上の効果は大である。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。 (第1実施例)図1は本発明の第1実施例を示すもの
で、本発明を自動車用空調装置の温水式暖房装置に適用
した例を示す。1は自動車走行用の水冷式エンジン、2
はエンジン1により駆動されるウオータポンプで、エン
ジン1の冷却水回路(温水回路)に水を循環させるもの
である。3はエンジン1から供給される温水と送風空気
とを熱交換して、送風空気を加熱する暖房用熱交換器
(ヒータコア)、4は流量制御弁で、温水出入口を3つ
有する三方弁タイプのものである。
【0023】5は暖房用熱交換器3と並列に設けられた
バイパス路、6は定差圧弁(圧力応動弁)であり、その
前後の差圧が予め定めた所定値に達すると開弁するもの
であって、エンジン1の回転数変動によりウオータポン
プ2の吐出圧が変動しても、暖房用熱交換器3の前後圧
を一定に近づける役割を果たすものである。7は温度セ
ンサで、熱交換器3が設置される自動車用空調装置の通
風ダクト(ヒータケース)8内において、熱交換器3の
空気下流側で、かつ車室内への各種吹出口の分岐点直前
の部位に設置される。この温度センサ7は、サーミスタ
よりなり、車室内に吹き出す温風温度を検出するもので
ある。
【0024】前記吹出口は、車室内の乗員顔部に向けて
空気を吹き出す上方(フェイス)吹出口、自動車前面窓
ガラスに空気を吹き出して窓ガラスの曇りを除去するデ
フロスタ吹出口、乗員の足元に空気を吹き出す足元(フ
ット)吹出口等である。9は車室内温度制御の目標温度
(乗員の希望温度)を設定するための温度設定器で、乗
員により手動操作可能なスイッチ、あるいは可変抵抗器
等よりなる。10は外気温度、温水温度、日射量等の車
室内温度制御に関係する環境因子の物理量を検出するセ
ンサ群である。11はこれらのセンサ7、10及び温度
設定器9等からの入力信号に基づいて温度制御信号を出
力する空調制御装置で、マイクロコンピュータ等よりな
る。
【0025】12はこの空調制御装置11からの温度制
御信号により制御されるサーボモータで、流量制御弁4
の弁体13を回転駆動するための弁体作動手段を構成す
る。ここで、弁体作動手段としては、サーボモータ12
のような電気的アクチュエータに限らず、周知のレバ
ー、ワイヤ等を用いた手動操作機構であってもよい。上
記弁体13は本例では樹脂材料にて円柱状形状に成形さ
れ、やはり樹脂にて円筒状に成形された弁ハウジング1
4内に回動可能に配置され、収納されている。従って、
弁体13は回動可能なロータである。
【0026】上記弁ハウジング14には、エンジン1か
らの温水が流入する温水入口パイプ19、この温水入口
パイプ19から流入した温水を熱交換器3に向けて流出
させる温水出口パイプ20、及び熱交換器3のバイパス
回路5に向けて温水を流出させるバイパス出口パイプ2
1が一体成形されている。円柱状の弁体13には、上記
各パイプ19、20、21の開口面積を所定の相関関係
を持って調整する制御流路13a、13bが形成されて
いる。また、弁体13を回動操作するためのシャフト
(図示せず)は弁ハウジング14の外部に突出するよう
になっており、そして前記したサーボモータ12のよう
な電気的アクチュエータ、またはレバー、ワイヤ等を用
いた手動操作機構に連結され、これらの機器により弁体
13を回動操作できるようにしてある。
【0027】なお、流量制御弁4により熱交換器3への
温水流量を微少流量に制御する微少能力時(弁開度10
°以下、本例では弁開度は最大60°に設定)には、温
水入口パイプ19の開口面積及び温水出口パイプ20の
開口面積を双方とも絞っている2段絞りの状態(図1の
微少能力時はその2段絞りの状態を模式的に示す)にな
っており、かつ温水入口パイプ19と温水出口パイプ2
0の絞り部の中間(図1のア部)は全開状態にあるバイ
パス出口パイプ21によって十分大きな開口面積でバイ
パス回路5に連通しているので、暖房用熱交換器3前後
の差圧を十分小さくできる。
【0028】次に、本発明の要部をなす定差圧弁(圧力
応動弁)6の具体的構造について述べると、定差圧弁6
はバイパス回路5と、暖房用熱交換器3の出口側温水流
路15との合流点に配置されている。そして、2つの樹
脂製ハウジング25、26をねじ等により一体に結合す
るとともに、両者の間に樹脂製座板27をOリング(シ
ール材)28を介して水密的に固定してある。この座板
27には十分大きな開口面積の複数の通水穴29を開け
て、座板27による通水抵抗が小さくなるようにしてあ
る。
【0029】30は樹脂にて円錐状に成形された主弁体
(定差圧弁6の弁体)で、軸部31の一端に一体成形さ
れており、この軸部31は座板27の中心穴部に軸方向
に移動可能に嵌合している。主弁体30と座板27との
間にコイルスプリング(ばね手段)32が介在されてお
り、このスプリング32により主弁体30は常に図の上
方側(閉弁方向)に押圧され、ハウジング25の内周に
形成された弁座33に当接するようになっている。
【0030】換言すれば、主弁体30は、図下方へ押し
下げるように作用する温水圧力と上記スプリング32の
力とのバランスにより作動するようになっている。上記
主弁体30の円錐状部の外周にはリング状の溝部33が
形成されており、この溝部33にはゴム等の弾性材から
なるシール材34を配設し、主弁体30の閉弁時のシー
ル効果を高めるようにしてある。
【0031】そして、ハウジンク25に形成した第1の
入口35と、ハウジンク26に形成した出口36との圧
力差が所定値に達すると、スプリング32の力に抗して
主弁体30が図の下方へ移動して、主弁体30が開弁す
るようになっている。なお、エンジン1のアイドル時
(エンジン回転数が最も低いとき)にも最大暖房能力確
保のために必要な温水流量が十分得られる場合には、主
弁体30の円錐状部に複数の貫通穴(バイパス穴、図示
せず)を設けて、閉弁時にもこの貫通穴を通して温水が
流通するようにしてもよい。
【0032】さらに、ハウジング26には、熱交換器3
の出口側温水流路15からの温水が流入する第2の入口
37が形成されており、そしてこの第2の入口37の流
路面積を調整する副弁体(可変絞り弁の弁体)38が主
弁体30と同軸上に配置され、この両弁体30、38は
軸部31により一体に連結されている。ここで、両弁体
30、38の連動関係は、以下のごとく設定されてい
る。すなわち、主弁体30の全閉時に、副弁体38は全
開し、そして主弁体30がバイパス回路5の開度を増大
するに従って、副弁体38は熱交換器3の出口側温水流
路15の開度を減少するように、両弁体30、38の連
動関係が設定されている。
【0033】次に、上記構成において本実施例の作動を
説明する。最大暖房能力時には、流量制御弁4の弁体1
3がサーボモータ12または手動操作機構により最大開
度の位置(例えば、弁開度:60°の位置)まで回動さ
れる。これにより、弁体13の制御流路13a、13b
がそれぞれ弁ハウジング14の温水入口パイプ19、温
水出口パイプ20と最大面積で重畳し、この両パイプ1
9、20を全開する。一方、バイパス出口パイプ21に
は制御流路13bが僅かに開口するのみで、ほとんど全
閉に近い状態となる。
【0034】その結果、エンジン1からの温水はほとん
ど熱交換器3側に流入して、バイパス回路5には僅少量
の温水が流れるのみである。これにより、熱交換器3は
最大暖房能力を発揮できる。次に、非暖房時(自動車用
空調装置に冷房機能が装備されているときは、最大冷房
時となる)には、流量制御弁4の弁体13がサーボモー
タ12または手動操作機構により開度零の位置まで回動
される。この開度零の位置では、弁体13の制御流路1
3bがバイパス出口パイプ21に重畳してこのパイプ2
1を全開し、温水出口パイプ20を全閉する。
【0035】一方、制御流路13aはその一部のみが温
水入口パイプ19と重畳して、温水入口パイプ19を全
閉とせず、φ2丸穴相当の最小開口面積を設定する。上
記の弁体位置により、温水入口パイプ19からバイパス
出口パイプ21への温水の流れを継続できるので、温水
の流れの急遮断によるウオータハンマ現象の音の発生を
防止できる。
【0036】次に、微少能力時には、弁体13が例え
ば、弁開度10°以下の位置に回動されるので、制御流
路13a、13bが温水入口パイプ19及び温水出口パ
イプ20の双方に対して小面積で重畳し、温水入口パイ
プ19の開口面積及び温水出口パイプ20の開口面積を
双方とも絞っている2段絞りの状態(図1の微少能力時
はその2段絞りの状態を模式的に示す)となり、かつ温
水入口パイプ19と温水出口パイプ20の絞り部の中間
部(図1のア部)は全開状態にあるバイパス出口パイプ
21によって十分大きな開口面積でバイパス回路5に連
通しているので、この中間部アの圧力を下げることがで
きる。
【0037】その結果、暖房用熱交換器3前後の差圧を
十分小さくできるので、弁開度(弁体回転角)の変化に
対する温水流量の変化(最終的には車室内への吹出空気
温度の変化)を、特別小さな開口面積を必要とせずに、
緩やかすることができる。すなわち、吹出空気温度の制
御ゲインを低減できる。この制御ゲインの低減により、
車室内への吹出空気温度をきめ細かく制御できる。
【0038】次に、微少能力〜大能力時においては、弁
体13が例えば弁開度10°を越える回動位置から60
°未満の回動位置にわたって、回動されることになる
が、このような弁体回動位置においても、上記2段絞り
により、同様に制御ゲインを低減して、車室内への吹出
空気温度をきめ細かく制御できる。ところで、自動車用
空調装置の温水供給源をなすエンジン1は、自動車の走
行条件の変化に伴って回転数が大幅に変化するので、エ
ンジン1からの温水供給圧は走行条件の変化により大幅
に変化し、これが流量制御弁4による温水流量制御、ひ
いては吹出空気温度制御に対する大きな外乱要素となる
が、本発明にあっては、エンジン1からの温水供給圧の
変化による温水流量の変動をバイパス回路5に設けた定
差圧弁6およびこれに連動する可変絞り弁(副弁体3
8)により良好に解消している。
【0039】すなわち、定差圧弁6においては、エンジ
ン1からの温水供給圧が上昇して、主弁体30前後の差
圧がスプリング32により定まる所定圧より高くなる
と、主弁体30が図1の下方へ移動して開弁し、主弁体
30と弁座33との間の隙間が上記差圧に応じて変動す
ることより、定差圧弁6はその出入口35、36間の圧
力差を一定値に維持するように作用する。
【0040】ここで、定差圧弁6の大きさには、実用上
制約があるので、広範囲にわたる温水供給圧の変動を定
差圧弁6のみで吸収することは困難である。そこで、本
発明においては、定差圧弁6に連動する可変絞り弁(副
弁体38)を追加設置して、エンジン回転数が上昇し、
温水供給圧が上昇するときには、定差圧弁6の主弁体3
0がバイパス回路5の開度を増大するに従って、副弁体
38が熱交換器3の出口側温水流路15の開度を減少さ
せ、熱交換器3への温水流量の増大を抑制する。
【0041】これにより、主弁体30による温水供給圧
の変動吸収作用を副弁体38により助けて、温水供給圧
の変動による熱交換器3への温水流量の変動を僅少値に
抑制できる。図2は上記副弁体38の追加による効果を
示す実験結果であり、縦軸は熱交換器3の吹出空気温度
であり、横軸はエンジン回転数である。図中、Aはバイ
パス回路5に定差圧弁6を設置しない場合、Bは定差圧
弁6を設置した場合、Cは本発明による定差圧弁6と可
変絞り弁38とを組み合わせた場合である。
【0042】本発明によれば、定差圧弁6の作用を、さ
らに可変絞り弁(副弁体38)で補うことにより、エン
ジン回転数が1000rpmから4000rpmまでの
広範囲に変化しても、吹出空気温度の変動を3°Cとい
う僅少値に抑制できる。また、本発明では、上記のごと
く主弁体30による温水供給圧の変動吸収作用を副弁体
38により助けて、温水供給圧の変動による熱交換器3
への温水流量の変動を僅少値に抑制できるため、定差圧
弁6において主弁体30のストロークを小さくできる。
そのため、スプリング32の使用範囲、換言すれば、撓
み量を図3のごとく小さくできる。
【0043】図3は縦軸にスプリング32のばね力をと
り、横軸にスプリング32の撓み量およびスプリング長
さをとったものである。図中、実線は定差圧弁6のみを
使用する場合の特性であり、この場合は広範な温水圧力
変動吸収のために主弁体30のストロークを大きくする
必要があるので、スプリング32の使用範囲(撓み量)
もBに示すように大きくなってしまう。
【0044】これに対し、本発明では、主弁体30によ
る温水供給圧の変動吸収作用を副弁体38により助ける
ことができるため、破線で示す特性となり、主弁体30
のストロークは小さくすみ、スプリング32の使用範囲
(撓み量)もAに示すように、前記Bに比して大幅に減
少できる。これにより、スプリング32の自励振動の発
生を防止して、騒音の発生を防止できる。
【0045】(第2実施例)図4、5は、本発明による
流量制御弁4、定差圧弁6及びサーボモータ12を熱交
換器3に予め一体化しておいて、その後にこれらの一体
構造物を通風ダクト(ヒータケース)8に対して組み付
けるようにして、組付性の向上、熱交換器部分の形状の
小型化を図った実施例である。
【0046】暖房用熱交換器3は、その下方部に温水の
入口側タンク3aを有し、その上方部に温水の出口側タ
ンク3bを有しており、そしてこの上下の両タンク3
a、3bの間に、多数の並列設置された偏平チューブ3
dとコルゲートフィン3eとからなるコアー部3cが形
成されている。ここで、コアー部3cは入口側タンク3
aから出口側タンク3bへの一方向(下方から上方への
一方向)のみに温水が流れる一方向流れ(全パス)タイ
プとして構成されている。
【0047】図4、5の構成について、さらに述べる
と、流量制御弁4は本例では4つの温水出入口を弁ハウ
ジング14に一体成形している。すなわち、弁ハウジン
グ14には、エンジン1からの温水が流入する第1の温
水入口パイプ19、前記第1の温水入口パイプ19から
流入した温水を熱交換器3に向けて流出させる第1の温
水出口パイプ20、エンジン1に温水を還流させる第2
の温水出口パイプ22、および熱交換器3出口からの温
水が流入する第2の温水入口パイプ23が樹脂にて一体
成形されている。
【0048】また、弁ハウジング14内には、第1の温
水入口パイプ19から弁体13を介して第2の温水出口
パイプ22に温水を直接バイパスさせるバイパス回路5
が形成されている。円柱状の弁体13には、上記各パイ
プ19、20およびバイパス回路5の開口面積を後述の
所定の相関関係を持って調整する制御流路17a、17
b(図1参照)が形成されている。この弁体13は、そ
のシャフト40が扇形ギヤ41の回転中心穴(扇の要の
位置)に一体に嵌合して連結されている。さらに、扇形
ギヤ41は減速用ギヤ42を介してサーボモータ12の
回転軸に連結されている。
【0049】弁ハウジング14内に形成されたバイパス
回路5には、定差圧弁6の主弁体30が配設されてい
る。この定差圧弁6の主弁体30は樹脂により略円錐状
に形成され、その底面凹部30aにコイルスプリング3
2(バネ手段)の一端が当接して、定差圧弁6の主弁体
30を図4、5の下方(閉弁方向)に押圧するようにな
っている。この定差圧弁6の主弁体30の中心部には穴
30bが開けてあり、この穴30bは定差圧弁6の主弁
体30の閉弁時にもバイパス回路5に所定流量の温水が
流れるようにするためのものである。
【0050】27は弁座を形成する隔壁で、その中心部
には定差圧弁6の主弁体30により開閉される円形穴を
有している。なお、図5では弁ハウジング14の上蓋4
3を取り外した状態を示している。一方、主弁体30と
樹脂により一体成形されている副弁体38は、熱交換器
3の出口側タンク3bからの温水が流入する第2の温水
入口パイプ23の端部に対向するように配置されてい
る。この副弁体(可変絞り弁)38は、主弁体30がバ
イパス回路5の開度を増大するに従って、第2の温水入
口パイプ23の流路開度を減少するように構成されてい
る。
【0051】本例では、流量制御弁4の第2の温水入口
パイプ23は、熱交換器3の出口側温水流路15を形成
する接続パイプ15aを介して熱交換器3の出口側タン
ク3bに接続されている。ここで、接続パイプ15a
は、アルミニュウム等の金属、または樹脂等の剛体で成
形されている。また、流量制御弁4の第1の温水出口パ
イプ20は、熱交換器3の入口タンク3aに直接接続さ
れている。
【0052】以上の構成により、本例では、流量制御弁
4に定差圧弁6の主弁体30、副弁体38、及びサーボ
モータ12等を一体化しておき、さらにこれらを熱交換
器3に一体化することができる。 (第3実施例)図6に示すように、流量制御弁4をバイ
パス回路5の入口分岐点より温水下流側に設置して、流
量制御弁4を、エンジン1側から温水が流入する温水入
口パイプ19と熱交換器3側へ温水を流出させる温水出
口パイプ20のみを有する通常の2方弁タイプとして構
成したものである。他の点は、図1と同じであるので、
説明を省略する。
【0053】なお、本発明は自動車用の温水式暖房装置
に限らず、暖房用熱交換器3に加わる温水圧力が変動す
る温水式暖房装置であれば、家庭用等の種々の用途の暖
房装置にも適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す温水回路図である。
【図2】エンジン回転数の変動と吹出し空気温度との関
係を示すグラフである。
【図3】定差圧弁におけるバネ仕様を示す特性図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を示す熱交換器と流量制御
弁との一体化構成を示す部分断面正面図である。
【図5】図4の側面図で、流量制御弁の上蓋を取り外し
状態を示す。
【図6】本発明の第3実施例を示す温水回路図である。
【符号の説明】
1……エンジン、3……暖房用熱交換器、4……流量制
御弁、5……バイパス回路、6……定差圧弁(圧力応動
弁)、30……主弁体、38……副弁体(可変絞り
弁)。
フロントページの続き (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−365616(JP,A) 実開 昭55−113611(JP,U) 実公 昭50−29235(JP,Y1) 特表 平7−509674(JP,A) 国際公開94/004382(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/08 F16K 11/00 - 11/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水供給源と、 この温水供給源から供給される温水と空気とを熱交換し
    て空気を加熱する暖房用熱交換器と、 前記温水供給源から前記暖房用熱交換器に供給される温
    水流量を制御するための流量制御弁と、 前記暖房用熱交換器をバイパスして温水を流すバイパス
    回路と、 このバイパス回路に設けられ、前記温水供給源から供給
    される温水の圧力上昇に応じて、前記バイパス回路の開
    度を増大する圧力応動弁と、 この圧力応動弁と連動して作動するように構成され、前
    記圧力応動弁が前記バイパス回路の開度を増大するに従
    って、前記暖房用熱交換器を通る温水の流路の開度を減
    少する可変絞り弁とを備え、 前記圧力応動弁および前記可変絞り弁が前記流量制御弁
    から機械的に切り離して配置され、前記圧力応動弁およ
    び前記可変絞り弁が前記流量制御弁に対して独立に作動
    するように構成されている ことを特徴とする温水式暖房
    装置。
  2. 【請求項2】 水冷式の走行用エンジンを有する自動車
    に用いられる温水式暖房装置であって、 前記エンジンから供給される温水と空気とを熱交換して
    空気を加熱する暖房用熱交換器と、 前記エンジンから前記暖房用熱交換器に供給される温水
    流量を制御するための流量制御弁と、 前記暖房用熱交換器をバイパスして温水を流すバイパス
    回路と、 このバイパス回路に設けられ、前記エンジンから供給さ
    れる温水の圧力上昇に応じて、前記バイパス回路の開度
    を増大する圧力応動弁と、 この圧力応動弁と連動して作動するように構成され、前
    記圧力応動弁が前記バイパス回路の開度を増大するに従
    って、前記暖房用熱交換器を通る温水の流路の開度を減
    少する可変絞り弁とを備え、 前記圧力応動弁および前記可変絞り弁が前記流量制御弁
    から機械的に切り離して配置され、前記圧力応動弁およ
    び前記可変絞り弁が前記流量制御弁に対して独立に作動
    するように構成されている ことを特徴とする温水式暖房
    装置。
  3. 【請求項3】 前記暖房用熱交換器の出口側温水流路
    と、前記バイパス回路との合流点に、前記圧力応動弁が
    設置されており、 前記圧力応動弁のハウジング内に、前記圧力応動弁の弁
    体および前記可変絞り弁の弁体が収納されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の温水式暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力応動弁の弁体は、前記バイパス
    回路の温水圧力とこの温水圧力に対向するスプリングの
    力とに応じて作動するようになっており、 前記圧力応動弁の弁体と前記可変絞り弁の弁体が、前記
    圧力応動弁のハウジング内に移動可能に支持された軸に
    より一体に連結されていることを特徴とする請求項3に
    記載の温水式暖房装置。
  5. 【請求項5】 前記バイパス回路、前記圧力応動弁およ
    び前記可変絞り弁が前記流量制御弁に一体に構成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つ
    に記載の温水式暖房装置。
  6. 【請求項6】 前記流量制御弁が前記暖房用熱交換器に
    一体に構成されていることを特徴とする請求項5に記載
    の温水式暖房装置。
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