JP2001132856A - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JP2001132856A JP31144699A JP31144699A JP2001132856A JP 2001132856 A JP2001132856 A JP 2001132856A JP 31144699 A JP31144699 A JP 31144699A JP 31144699 A JP31144699 A JP 31144699A JP 2001132856 A JP2001132856 A JP 2001132856A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動可能な弁体を有する流量制御弁におい
て、流量制御弁の大型化を招くことなく、少ない弁開度
の変化量(小回動量)で連通面積を急変可能にする。 【解決手段】 弁体50の回動に伴って流体通路との連
通面積が変化する開口部50aを弁体50に形成した流
量制御弁において、弁体50の一部の回動範囲でのみ流
体通路と連通する補助開口部50bを設けることによ
り、流体通路と補助開口部50bとが連通する回動範囲
では、弁開度の変化量に対する連通面積の変化量を極め
て大きくすることができる。また、開口部50aおよび
補助開口部50bを弁体50の回動方向にずらして配置
することにより、弁体50の径方向寸法の拡大を招くこ
となく実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出入口通路間の連
通面積を回動可能な弁体により制御するロータリー式の
流量制御弁に関し、例えば車両用空調装置における温水
流量の制御弁として好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置における温水流量
制御弁においては、図8に示すように、温水の出入口通
路を有するハウジングの内部に回動可能に収納された円
柱状の弁体50を備え、この弁体50の外周面に入口開
口部50c、50dを形成し、弁体50の底部に出口開
口部50aを形成している。
【0003】そして、弁体50の回動に伴って、温水入
口通路と入口開口部50c、50d間、および温水出口
通路と出口開口部50a間の、連通面積が変化するよう
になっており、それにより、暖房用熱交換器に供給され
る温水流量を制御して吹出空気の温度を調整する。ここ
で、温水入口通路と入口開口部50c、50d間の連通
面積が、温水出口通路と出口開口部50a間の連通面積
よりも、常時大きくなるように構成されており、従っ
て、温水出口通路と出口開口部50a間の連通面積によ
って温水の流量が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弁体50の
回動量(弁開度)に対する、温水出口通路と出口開口部
50a間の連通面積は、図9に実線で示すように、弁開
度が50%を超えたあたりから急増する。従って、弁体
50の回動量(弁開度)に対する吹出空気温度は、図1
0に実線で示すように、弁開度が50%に至るまではリ
ニアに上昇し、50%を超えたあたりから急上昇する。
また、弁開度が約80%を超えると、吹出空気温度が温
水温度に近づくため温度効率が低下し、吹出空気温度は
頭打ちになってしまう。
【0005】ここで、空調制御を良好に(精度よく)行
うには、図10に破線で示すように吹出空気温度を弁開
度に対してリニアな特性にするのが望ましく、そのため
には、図9に破線で示すように弁開度が約80%を超え
たあたりから連通面積を急増させる必要がある。
【0006】しかしながら、少ない弁開度の変化量(小
回動量)で連通面積を急増させようとすると、出口開口
部50aを弁体50の径方向外方に拡げて出口開口部5
0aの面積を拡げる必要があり、従って弁体50の径が
大きくなって、流量制御弁が大型化してしまうという問
題があった。
【0007】また、実開平2−121674号公報に
は、水の出入口通路を有するハウジングと、その内部に
回動可能に収納された円柱状の弁体とを備え、弁体の外
周面のみに開口部を形成し、弁体の回動により出入口通
路と開口部との連通状態を切り替えるようにした弁が示
されている。そして、この公報に記載された弁において
は、少ない弁開度の変化量(小回動量)で連通面積を急
増させようとすると、開口部を弁体の軸方向に延ばして
開口部の面積を拡げる必要があり、従って弁体が長くな
って、弁が大型化してしまうという問題が生じる。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、回動可能な弁体を有する流量制御弁において、流量
制御弁の大型化を招くことなく、少ない弁開度の変化量
(小回動量)で連通面積を急変可能にすることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、ハウジング(40)の
内部に円柱状の弁体(50)を回動可能に収納し、弁体
(50)の回動に伴って入口通路および出口通路のうち
いずれか一方の通路との連通面積が変化する開口部(5
0a)を弁体(50)に形成した流量制御弁において、
弁体(50)の一部の回動範囲でのみ一方の通路と連通
する補助開口部(50b)を、開口部(50a)から離
れた位置で弁体(50)に形成したことを特徴とする。
【0010】これにより、一方の通路と補助開口部(5
0b)とが連通する回動範囲では、弁開度の変化量に対
する連通面積の変化量を極めて大きくすることができ
る。
【0011】また、開口部(50a)から離れた位置に
補助開口部(50b)を形成しているため、弁体(5
0)の径方向または軸方向寸法の拡大(流量制御弁の大
型化)を招くことなく実施することができる。
【0012】請求項2に記載の発明では、開口部(50
a)および補助開口部(50b)を、弁体(50)の軸
方向の一端面に形成するとともに、弁体(50)の回動
方向にずらして配置したことを特徴とする。
【0013】これにより、弁体(50)の軸方向の一端
面において、従来使用されていなかった部位に補助開口
部(50b)が配置されるため、弁体(50)の径方向
寸法の拡大を招くことなく実施することができる。
【0014】請求項3に記載の発明では、温水供給源
(1)から暖房用熱交換器(3)に供給される温水流量
を制御するための流量制御弁であって、入口通路は温水
供給源(1)の温水吐出側と接続され、出口通路は暖房
用熱交換器(3)の温水入口側と接続され、補助開口部
(50b)は、開口部(50a)の連通面積が最大にな
る付近の弁体(50)の回動範囲で、一方の通路と連通
することを特徴とする。
【0015】これにより、開口部(50a)の連通面積
が最大になる付近、すなわち、吹出空気温度が温水温度
に近づいて吹出空気温度の上昇が頭打ちになってしまう
領域で、連通面積ひいては温水流量を急増させることが
でき、従って、吹出空気温度を弁開度に対して全域でリ
ニアな特性にすることが可能となり、空調制御を良好に
(精度よく)行うことができる。
【0016】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜5は本発
明の第1実施形態を示すもので、車両用空調装置の温水
式暖房装置において、自動車走行用の水冷式エンジン1
から暖房用熱交換器(ヒータコア)3へ供給される温水
流量を制御するための温水流量制御弁に本発明を適用し
た例を示す。ここで、図1は温水式暖房装置の概略構成
および流量制御弁の具体的構成を示している。
【0018】図1〜図3において、1は自動車走行用の
水冷式エンジン、2はエンジン1により駆動されるウオ
ータポンプで、エンジン1の冷却水回路(温水回路)1
aにエンジン冷却水(温水)を循環させるものである。
冷却水回路1a中に暖房用熱交換器(ヒータコア)3が
配置され、また、この暖房用熱交換器3は図示しない空
調ユニットの空気通路(通風ダクト)内に設置されて、
エンジン1から供給される温水と送風空気とを熱交換し
て、送風空気を加熱するものである。
【0019】この暖房用熱交換器3による加熱量の調整
は、後述する流量制御弁により暖房用熱交換器3への温
水量を調整することにより行うことができ、この温水量
の調整により吹出空気温度を調整できる。車両用空調装
置では、この温度調整後の空気をフェイス吹出口から車
室内の乗員顔部に向けて吹き出したり、フット吹出口か
ら乗員の足元に吹き出したり、デフロスタ吹出口から車
両窓ガラスに向けて吹き出すようになっている。
【0020】4は流量制御装置で、樹脂にて成形された
弁ハウジング40内に、温水出入口を3つ有する三方弁
タイプの流量制御弁(詳細後述)5と、断面円形のバイ
パス通路(第1流体通路)6と、バイパス通路6に設け
られた圧力応動弁(均圧弁、詳細後述)7とを有してい
る。ここで、バイパス通路6は温水回路1aにおいて暖
房用熱交換器3と並列に設けられるものである。また、
圧力応動弁7はエンジン1から供給される温水の圧力に
応じてバイパス通路6を開閉することより、エンジン1
の回転数変動によりウオータポンプ2の回転数が変動し
ても、暖房用熱交換器3の前後差圧を一定に近づける役
割を果たすものである。
【0021】流量制御装置4の弁ハウジング40には、
エンジン1からの温水が流入する第1の温水入口パイプ
41、エンジン1に温水を還流させる第1の温水出口パ
イプ42、暖房用熱交換器3の出口からの温水が流入す
る第2の温水入口パイプ43、第1の温水入口パイプ4
1から流入した温水を暖房用熱交換器3に向けて流出さ
せる第2の温水出口パイプ44が一体成形されている。
【0022】次に、流量制御弁5について説明する。弁
ハウジング40内には2つの弁室45、46が形成され
ており、第1弁室45に流量制御弁5が収納されてい
る。そして、流量制御弁5は、樹脂材料(例えばポリア
セタール)にて円柱状に成形された弁体50を有し、こ
の弁体50は弁ハウジング40内に回動可能に収納され
ている。
【0023】この弁体50の底部(弁体の軸方向の一端
面)の表面には、弁体50の径方向の幅が狭いスリット
部511と径方向の幅が広い拡大部512とからなる主
出口開口部50aと、径方向に細長い略三角形の補助開
口部50bとが形成されている。この補助出口開口部5
0bは、主出口開口部50aに対して弁体50の回動方
向にずらして配置されて主出口開口部50aと離れた位
置に形成され、従って、主出口開口部50aと補助出口
開口部50bは、弁体50の底部表面では分離されてい
る。
【0024】また、弁体50の外周面には、小孔の第1
入口開口部50cと、弁体軸方向の幅が広い第2入口開
口部50dと、軸方向の幅が広いバイパス開口部50e
とが形成されている。第1、第2入口開口部50c、5
0dおよびバイパス開口部50eは、弁体50の回動方
向にずらして配置されて、弁体50の外周面では相互に
分離されている。
【0025】ただし、弁体50に形成された全ての開口
部50a〜50eは、弁体50の外表面では分離されて
いるが、弁体50の内部に形成した連通路50fによっ
て、弁体50の内部ではそれらの開口部50a〜50e
はいずれも相互に連通している。
【0026】弁体50の周囲に3つのパッキン51、5
2、53が配置され、これらのパッキン51、52、5
3は耐熱性に優れるゴム材(例えばEPDM…エチレン
−プロピレン−ジエンモノマー)よりなる。弁体50の
外周面側に位置する第1および第2のパッキン51、5
2は、その平面形状が矩形状に成形されると共に、弁体
50に接する側の面は弁体50の外周面に沿った湾曲形
状に成形される。また、弁体50の底面側に位置する第
3のパッキン53は矩形状に成形される。
【0027】第1パッキン51には温水の通路となる円
形の入口穴部51aが形成され、第2パッキン52にも
温水の通路となる円形のバイパス穴部52aが形成され
ている。また、第3パッキン53には、温水の通路とな
る略半月状の主出口穴部53aと、略三角形の補助出口
穴部53bが形成されている。そして、これらの穴部5
1a,52a,53a、53bと弁体50の開口部50
a〜50eとの連通状態が、弁体50の回動に伴って制
御される。
【0028】ここで、第1のパッキン51の穴部51a
が第1の温水入口パイプ41側の通路と連通し、第2の
パッキン52の穴部52aがバイパス通路6と連通し、
第3のパッキン53の2つの穴部53a、53bが第2
の温水出口パイプ44側の通路と連通するように位置決
めして組付けられる。
【0029】なお、3つのパッキン51、52、53
は、弁体50内の温水通路を介することなく、第1の温
水入口パイプ41、第2の温水出口パイプ44およびバ
イパス通路6間で温水が直接流通してしまうことを防ぐ
ために、弁体50の周囲に配置される。
【0030】次に、圧力応動弁7について説明する。こ
の圧力応動弁7は、樹脂材料(例えばポリアセタール)
にて成形された弁体70と、コイルスプリング71とを
備え、弁ハウジング40内の第2弁室46内に収納され
ている。ここで、バイパス通路6と第2弁室46との境
界部、すなわちバイパス通路6における第2弁室46側
の端部には円形の弁座47が形成され、圧力応動弁7は
弁体70が弁座47に接離してバイパス通路6と第2弁
室46との間を開閉するようになっている。
【0031】弁体70は、弁座47よりも径が大きい円
形の本体部70aと、本体部70aから弁座47に向か
って凸形状に形成された円錐状の弁部70bと、本体部
70aから反弁座47方向に延びる細い円柱状の軸部7
0cとを備え、弁部70bが弁座47に接離するように
なっている。コイルスプリング71は、樹脂製のプレー
ト48と弁体70の本体部70aとの間に設置され、弁
体70を弁座47側(閉弁方向)に付勢している。
【0032】プレート48の中心部には弁体70の軸部
70cが挿入されるガイド穴48aが形成され、軸部7
0cとガイド穴48aの隙間を十分大きくとることによ
り、冷却水回路1a中の異物をその隙間から通過可能に
している。また、プレート48の周辺には温水通過穴4
8bが形成されている。
【0033】なお、弁ハウジング40内にその開口部側
から流量制御弁5や圧力応動弁7等の構成部品を組み付
けた後、弁ハウジング40の開口部形状と略同形状の樹
脂製のカバー49(図2)を図示しない止めネジにて弁
ハウジング40に固定して、弁ハウジング40の開口部
を密封する。
【0034】次に、上記構成において作動を説明する。
まず、圧力応動弁7は、エンジン1からの温水供給圧が
上昇して弁体70前後の差圧が所定圧より高くなると、
弁体70がコイルスプリング71に打ち勝って移動して
開弁し、温水の一部をバイパス通路6を介して第2弁室
46側に逃がし、弁体70の前後の圧力差を一定値に維
持するように作用する。このような圧力応動弁7の圧力
調整作用により、エンジン1からの温水供給圧の変化に
よる暖房用熱交換器3への温水流量の変動を抑制するこ
とができる。
【0035】次に、流量制御弁5は、弁体50が図示し
ないサーボモータまたは手動操作で回動されることによ
り、弁体50の各開口部50a〜50eと第1〜第3の
パッキン51〜53の穴部51a,52a,53a、5
3bとの連通面積(開口面積)が変化する。
【0036】この連通面積と弁体50の回動量(弁開
度)との関係について、簡単に説明すると、エンジン1
からの温水の入口となる弁体50の第1、第2入口開口
部50c、50dと入口穴部51a間、および暖房用熱
交換器3への温水の出口となる弁体50の主、補助出口
開口部50a、50bと主、補助出口穴部53a、53
b間は、弁体50の開度の増加に伴って連通面積が増加
する。一方、バイパス通路6を介して暖房用熱交換器3
の温水出口側と連通する弁体50のバイパス開口部50
eとバイパス穴部52a間は、弁体50の開度の増加に
伴って連通面積が減少する。
【0037】ここで、第1、第2入口開口部50c、5
0dと入口開穴部51a間の連通面積が、主、補助出口
開口部50a、50bと主、補助出口穴部53a、53
b間の連通面積よりも、常時大きくなるように設定され
ている。従って、主、補助出口開口部50a、50bと
主、補助出口穴部53a、53b間の連通面積によっ
て、暖房用熱交換器3へ流れる温水の量が制御される。
【0038】次に、この主、補助出口開口部50a、5
0bと主、補助出口穴部53a、53b間の連通面積
と、弁開度との関係を、図4、図5に基づいて詳細に説
明する。なお、図4は、弁体50と第3パッキン53と
を、図2の矢印Bのように、すなわち弁体50の底部側
から見たものである。
【0039】まず、弁開度0%では主、補助出口開口部
50a、50bのいずれも主、補助出口穴部53a、5
3bと連通しておらず、弁開度が約10%になった時点
で主出口開口部50aのスリット部511が主出口穴部
53aと連通し始める。そして、弁開度が約80%にな
るまでは、弁開度の増加に伴って、スリット部511と
主出口穴部53aとの連通面積がほぼリニアに増加す
る。ここで、スリット部511は弁体50の径方向の幅
が狭いため、弁開度の変化量に対する連通面積の変化量
が小さく、従って、弁開度が約80%になるまでの連通
面積の増加は緩やかである。
【0040】さらに弁開度が増加すると、弁体50の径
方向の幅が広い拡大部512が主出口穴部53aと連通
し始め、連通面積が急増する。また、弁開度が約90%
を超えると、拡大部512と主出口穴部53aとの連通
状態が維持されたまま、補助出口開口部50bが補助出
口穴部53bと連通し始めるため、弁開度の変化量に対
する連通面積の変化量が極めて大きくなり、連通面積は
さらに急激に増加する。
【0041】従って、図5に示すように、主、補助出口
開口部50a、50bの連通面積は、弁開度が約80%
になるまではほぼリニアに、かつ緩やかに増加し、その
後2次曲線的に急増する。そして、暖房用熱交換器3に
供給される温水流量も、図5に示すように、この連通面
積の特性と同様に、弁開度が約80%になるまではほぼ
リニアに増加し、その後2次曲線的に急増する。
【0042】このように、弁開度100%(Max h
ot)近辺、すなわち、吹出空気温度が温水温度に近づ
いて吹出空気温度の上昇が頭打ちになってしまう領域
で、連通面積を急増させることにより、図5に示すよう
に吹出空気温度を弁開度に対して全域でリニアな特性に
することができ、空調制御を良好に(精度よく)行うこ
とができる。
【0043】また、弁開度の変化量に対する連通面積の
変化量を大きくするにあたって、補助出口開口部50b
を、主出口開口部50aに対して弁体50の回動方向に
ずらして配置しているため、弁体50の径方向寸法の拡
大(流量制御弁の大型化)を招くことなく実施すること
ができる。
【0044】(第2実施形態)第1実施形態では補助出
口開口部50bを弁体50の底部に設けたが、図6に示
す第2実施形態のように、補助出口開口部50bを弁体
50の外周面に設けてもよい。この場合、補助出口穴部
が形成された第4パッキン54(破線で図示)を弁体5
0の外周側に配置し、特定の弁開度領域で補助出口開口
部50bと第4パッキン54の補助出口穴部とを連通さ
せる。
【0045】(第3実施形態)第1実施形態では補助出
口開口部50bを弁体50の底部(下面部)に設けた
が、図7に示す第3実施形態のように、補助出口開口部
50bを弁体50の上面部に設けてもよい。この場合、
補助出口穴部が形成された第4パッキン54(破線で図
示)を弁体50の上面側に配置し、特定の弁開度領域で
補助出口開口部50bと第4パッキン54の補助出口穴
部とを連通させる。
【0046】(他の実施形態)なお、上記実施形態で
は、本発明を車両用空調装置の温水流量を制御する流量
制御弁に適用した例について説明したが、温水流量の制
御に限定されることなく、種々な用途の流量制御弁に本
発明は適用可能である。
【0047】また、上記実施形態では、流量制御装置4
を温水回路1a内に単独で配置した例について説明した
が、暖房用熱交換器3等の他の部品と一体的に作られる
ものに適用してもよい。
【0048】また、本発明の流量制御弁は、特定の弁開
度領域で連通面積を急変させる弁に有効であり、例えば
小開度領域や中間開度領域で補助出口開口部50bを連
通させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態になる流量制御弁を自動
車用空調装置に適用した例を示す一部断面構成図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の弁体およびパッキンの分解斜視図であ
る。
【図4】図1の流量制御弁の、各弁開度における出口開
口部の連通状態を示す図表である。
【図5】図1の流量制御弁の、弁開度と吹出空気温度等
との関係を示す特性図である。
【図6】第2実施形態を示す要部(弁体)の斜視図であ
る。
【図7】第3実施形態を示す要部(弁体)の斜視図であ
る。
【図8】従来の流量制御弁の要部(弁体)の斜視図であ
る。
【図9】図8の流量制御弁の、弁開度と連通面積との関
係を示す特性図である。
【図10】図8の流量制御弁の、弁開度と吹出空気温度
との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
40…ハウジング、50…弁体、50a…開口部、50
b…補助開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益川 智成 愛知県大府市横根町惣作70 株式会社東海 理機製作所内 Fターム(参考) 3H053 AA25 BA04 BA05 DA02 3H054 AA02 BB16 CA02 CA09 CD01 GG02 GG03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の入口通路および出口通路を有する
    ハウジング(40)と、このハウジング(40)の内部
    に回動可能に収納された円柱状の弁体(50)とを備
    え、 前記弁体(50)の回動に伴って前記入口通路および出
    口通路のうちいずれか一方の通路との連通面積が変化す
    る開口部(50a)を前記弁体(50)に形成した流量
    制御弁において、 前記弁体(50)の一部の回動範囲でのみ前記一方の通
    路と連通する補助開口部(50b)を、前記開口部(5
    0a)から離れた位置で前記弁体(50)に形成したこ
    とを特徴とする流量制御弁。
  2. 【請求項2】 前記開口部(50a)および補助開口部
    (50b)を、前記弁体(50)の軸方向の一端面に形
    成するとともに、前記弁体(50)の回動方向にずらし
    て配置したことを特徴とする請求項1に記載の流量制御
    弁。
  3. 【請求項3】 温水供給源(1)から暖房用熱交換器
    (3)に供給される温水流量を制御するための流量制御
    弁であって、 前記入口通路は前記温水供給源(1)の温水吐出側と接
    続され、 前記出口通路は前記暖房用熱交換器(3)の温水入口側
    と接続され、 前記補助開口部(50b)は、前記開口部(50a)の
    前記連通面積が最大になる付近の前記弁体(50)の回
    動範囲で、前記一方の通路と連通することを特徴とする
    請求項1または2に記載の流量制御弁。
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