JP4125877B2 - タンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法およびタンタル/ニオブの回収方法 - Google Patents
タンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法およびタンタル/ニオブの回収方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法およびタンタル/ニオブの回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
タンタルは、その用途が広く、耐食性、耐熱性に優れているため化学工業用として蒸留塔、オートクレーブ、熱交換器、化学繊維用紡糸ノズルなど各種化学装置に用いられている。また、一般にタンタル酸化皮膜は、弁作用(電極が正極であれば誘電体に動作するが、逆に電極が負極であると誘電体として動作しないという特性、すなわち整流特性)と呼ばれる特性を有しているため電解コンデンサの電極材料として使用され、搬送機器、電子機器、電子制御機器などに用いられている。また、携帯電話のノイズ除去用の表面弾性波(SAW)フィルターとしてタンタル酸リチウム単結晶ウェハが使用されており、移動体通信市場の拡大に伴い、その需要が大幅に拡大している。さらに、炭化タンタルは超硬切削工具用材料として、酸化タンタルは光学レンズの添加剤として利用されており、タンタルの重要性は極めて大きく、その需要は増大している。
【0003】
一方、ニオブは、鋼中の炭素を安定化し、粒間腐食を防ぐ効果があるので、鉄鋼添加材として使用されており、これが最大の用途である。また、高圧ナトリウムランプのランプ発光部に付随する導電管として、ニオブ合金が実用化されており、さらに超伝導材料や超合金の添加元素などに利用され、さらには酸化ニオブは光学ガラス用あるいは電子セラミックス用、ニオブ酸リチウムの原料、炭化物の原料等に利用されている。
【0004】
酸化タンタルおよび/または酸化ニオブを製造する方法はいくつかあるが、以下に述べるフッ化水素酸溶解−溶媒抽出法が一般的である。図2に、酸化タンタルおよび酸化ニオブの一般的な製造工程を示す。図2に示すように、まず、タンタライト等の鉱石や、タンタルコンデンサのスクラップ等の原料を粉砕してフッ酸で溶解した後、硫酸を加えて溶液の濃度を調整する。次に、この調整液をフィルタープレスで濾過し、清浄な溶液にしてMIBK(メチルイソブチルケトン)による溶媒抽出にかけると、タンタルおよびニオブがMIBKに抽出される。この時、原料中に含まれている不純物の鉄、マンガン、シリコン等が抽残液に残ることにより、不純物が除去される。
【0005】
こうして得たタンタルおよびニオブを含むMIBKを、希硫酸で逆抽出すると、ニオブが水溶液に移り、純粋なタンタルがMIBKに残る。MIBK中のタンタルを精製し、水で逆抽出して水溶液に移し、MIBKを回収し再使用する。一方、水溶液中のニオブはMIBKで再度抽出し、少量含まれているタンタルを抽出し、水溶液中のニオブを純粋なものに精製する。このニオブ精製時のMIBKは、タンタル、ニオブ分離前の溶媒に合流される。このようにして精製されたタンタルおよびニオブの各溶液にアンモニア水を加えると、水酸化タンタルおよび水酸化ニオブが析出する。さらに、この水酸化物の沈殿を濾過、乾燥し、最後に仮焼することにより、酸化タンタルおよび酸化ニオブが得られる。
【0006】
ところで、このようなタンタル/ニオブは、希少品であるにも係わらず、近年、需要が大幅に増大しており、タンタル/ニオブ原料の供給が需要に追いつかない状況下にある。この状況はタンタルにおいて特に顕著である。このため、原料として、タンタルやニオブの製造工程で生じる廃棄物や不要になった製品を再利用することが試みられている。
【0007】
タンタルまたはニオブ含有廃棄物として、タンタル酸リチウムまたはニオブ酸リチウムの加工時に発生する含油スラッジがある。この含油スラッジは、研摩砥粒であるSiCとタンタル酸リチウムまたはニオブ酸リチウムの切削屑および切削油から成り、切削油を除いた成分中の70〜95%程度がSiCである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この含油スラッジを直接HFで溶解すると、溶解液中に溶解あるいは混入した油分が溶媒抽出時に溶媒(MIBK等)中に溶け込み、分離精製に悪影響を与える。
含油スラッジから油分を除去する最も簡単な方法として、焙焼による油分除去が考えられるが、タンタル/ニオブ純分が低いため、焙焼コストが掛かるという問題がある。
また、含油スラッジを直接水でスラリー化し、比重の軽いタンタル酸リチウム/ニオブ酸リチウムを水中に分散させてタンタル/ニオブを回収する方法も考えられるが、回収効率が悪く実用的でないとともに、水への分散も悪く取り扱いが難しいという問題もある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、タンタルおよび/またはニオブの含有率が低くかつ油分を多く含み、従来、タンタルおよび/またはニオブの回収が困難とされてきたタンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジから、油分を乾燥蒸発および水または有機溶媒中への懸濁または溶解、あるいは鹸化によって除去して、各種製品の効率的な製造に適したタンタルおよび/またはニオブ含有原料を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法は、タンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジから含油固形物を取り出す工程と、この取り出した含油固形物を乾燥させて乾燥固形物を得る工程と、この乾燥固形物を水または有機溶媒にてスラリー化して加熱攪拌する工程と、この加熱攪拌後のスラリーを固液分離して油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料を得る工程と、を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法は、請求項1に記載の発明において、前記乾燥工程またはスラリー化し加熱攪拌する工程において、ナトリウム化合物またはカリウム化合物を使用することを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法は、請求項2に記載の発明において、前記取り出した含油固形物に、ナトリウム化合物またはカリウム化合物を混合してから乾燥させることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法は、請求項3に記載の発明において、前記ナトリウム化合物または前記カリウム化合物が、炭酸塩または炭酸水素塩であることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、前記乾燥を150〜300℃で行うことを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明において、前記加熱攪拌を35〜95℃にて行うことを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、前記スラリー化時または前記加熱攪拌時に、界面活性剤を使用することを特徴とする。
【0017】
請求項8に記載のタンタル/ニオブの回収方法は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の処理方法の各工程に加え、前記油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料を、フッ酸またはフッ酸とその他の鉱酸との混酸にて溶解して、フッ酸溶液中または混酸溶液中にタンタルおよび/またはニオブを回収する工程を備えていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的に説明する。
[タンタルおよび/またはニオブ含有スラッジの処理方法]
最初に、本発明のタンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジの処理方法を、図1を参照しつつ説明する。
本発明に用いられるタンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジは、タンタル酸リチウムまたはニオブ酸リチウムの加工時に発生する含油スラッジであり、この含油スラッジは、研摩砥粒であるSiCとタンタル酸リチウムまたはニオブ酸リチウムの切削屑および切削油から成り、切削油を除いた成分中の70〜95%程度がSiCである。含油スラッジは、上側が油、下側が油を巻き込んで含有している固形物(含油固形物)の状態となっている。
【0019】
先ず、タンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジから含油固形物を取り出す。含油固形物の取り出し方法としては、特に限定されないが、入れ物を傾けるかあるいはポンプを用いるなどして、上側の油を抜き出し、その後、入れ物内に残っている含油固形物を取り出すのが一般的である。取り出した含油固形物は、そのまま次の乾燥工程(または混合工程)に供用してもよいが、例えば、上面が丈夫な網状に形成されかつ油の受け皿を備えた台の上に、この取り出した含油固形物を放置する等して、油を十分に切ってから、次の乾燥工程(または混合工程)に供用することが好ましい。研削屑は微粒子であるため、この取り出した含油固形物中には、まだ約5〜10%の油分が残っている。
【0020】
次に、この取り出した含油固形物中に含まれている油分を除去するために、この取り出した含油固形物を150〜300℃で乾燥させて乾燥固形物を得る。この温度範囲に設定したのは、150℃未満で乾燥させると、油分の蒸発が少なく、得られるタンタルおよび/またはニオブ含有原料中の油分が多くなる一方、300℃を超える温度で乾燥させると、油分が発火する危険があるとともに、乾燥コストが増大するからである。このときに発生するガス状の油分は別途処理する。
【0021】
次に、乾燥固形物を解砕した後、水または有機溶媒でスラリー化する。
乾燥固形物をスラリー化するために、水を用いるとコスト面では有利であるが、油分除去の点では油分溶解力が強い有機溶媒を用いる方がよい。
有機溶媒としては、アセトンまたはアルコール類が、油分の溶解力が強く、低コストであり、また蒸発除去または水洗除去され易いので、好ましい。ここで、アルコール類とは、消防法の危険物第四類にアルコール類として規定されているもので、メタノール、エタノール(変性アルコールを含む)、1−プロパノール、2−プロパノール(イソプロピルアルコール)をいう。トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンのような塩素系有機溶媒は油分の溶解力の点では優れているが、環境に悪影響を及ぼすため好ましくない。有機溶媒を使用した場合は、得られた原料を加熱することにより、または、水溶性有機溶媒の場合には、水洗により、有機溶媒を除去することが望ましい。
なお、水と有機溶媒の両方を同時に使用してもよい。
【0022】
次に、スラリーを35〜95℃で0.5〜20時間加熱攪拌する。
このスラリーはリチウムを含有するため強アルカリ性を呈し、スラリー化に水を使用した場合においても、加熱攪拌により固形物中の油分の一部は鹸化されて水溶性となり、また油分の一部は水中に懸濁する。さらに、スラリー化に有機溶媒を使用した場合には、油分の一部が有機溶媒に直接溶解する。以上のような機構で、油分が固形物中から分離される。
上記温度範囲に設定したのは、35℃未満では、鹸化反応が不十分になり易く、油分が十分に低減されない一方、95℃を超えると加熱コストが増大するからである。なお、スラリーを50〜80℃で加熱攪拌すれば、油分の除去と加熱コストのバランスがとれてより好ましい。
また、加熱操拝時間が、0.5時間未満では、鹸化や懸濁が十分進行せず、油分除去が不十分になり、20時間を超えて加熱攪拌してももはや鹸化や懸濁は進行せず時間とコストの無駄である。
【0023】
次に、加熱攪拌後のスラリーを固液分離する。
この固液分離方法としては、例えば、加熱攪拌後のスラリーをそのまま濾過する。
あるいは、他の固液分離方法としては、加熱攪拌を行った後、スラリーを静置して固形物を沈降させてから、液相を抜き出す。ただし、スラリー静置して固形物を沈降させる場合は、SiCは容易に沈降するが、タンタルおよび/またはニオブ含有物質は沈降に長時間かかる。沈降時間が不足すると、タンタルおよび/またはニオブを損失することになるので注意が必要である。また、沈降性改善のために硫酸等の酸によりpHを約2に調整してもよい。ただし、液相に溶解していた油分が液相表面に析出してくる場合があるが、析出した油分は液相とともに抜出す必要がある。
【0024】
これらの2つの方法により固液分離することができるが、特に後述するナトリウム化合物またはカリウム化合物を混合しない場合においては、油分除去が不十分になる可能性もあるため、次の何れかの方法により、油分を十分低減することが好ましい。すなわち、加熱攪拌を行った後、スラリーを静置して固形物を沈殿させてから、液相を抜き出し、その後水を加えて攪拌し、再スラリー化してから再度固形分の回収を行う。あるいは、スラリーを濾過した後、濾過した固形分を再スラリー化し、再度固液分離を行う。あるいは、再スラリー化だけでなく、加熱攪拌も実施する。あるいは、濾過後、水洗する。
【0025】
このようなタンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジの処理方法において、図1に示すように、鹸化反応を促進するために、ナトリウム化合物またはカリウム化合物を使用することができる。乾燥工程、スラリー化する工程、加熱攪拌する工程のいずれの工程に使用してもよいが、含油スラッジから取り出した固形物にナトリウム化合物またはカリウム化合物を混合し、その後乾燥させるようにするのが乾燥時に鹸化が進行するため最も好ましい。
ナトリウム化合物またはカリウム化合物としては、例えば、塩化物、硫酸塩、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等を用いることができるが、乾燥前に混合する場合では、炭酸塩または炭酸水素塩を用いると、混合後の粉体の性状がさらさらの混合粉となって粘性が小さく、取り扱いに適している。ナトリウム化合物とカリウム化合物とで油分除去効果に大きな差はないが、コストの点からは通常ナトリウム塩が有利である。
ナトリウム化合物またはカリウム化合物の使用量は、取り出した固形物の重量に対して1〜100wt%が好ましい。使用量が取り出した固形物の重量の1wt%未満であると鹸化促進効果がほとんどなく、100%を超えて使用しても鹸化の促進効果はほとんど増大しない。鹸化の促進効果とコストのバランスから、5〜50wt%がより好ましく、10〜30wt%がより一層好ましい。
また、ナトリウム化合物またはカリウム化合物を使用した場合、油分の除去は十分行われるが、後述するようにフッ酸溶解後、ナトリウムまたはカリウムによってタンタルおよび/またはニオブを含む化合物が析出する場合もある(特にカリウム化合物を使用した場合顕著である)ため、フッ酸による溶解前に、水またはフッ酸以外の鉱酸水溶液により洗浄して、ナトリウムまたはカリウムを十分低減しておくことが望ましい。
【0026】
また、前記スラリー化時または前記加熱攪拌時に、界面活性剤を使用するようにしてもよい。界面活性剤を使用することにより、油分が水または有機溶媒に溶解し易くなる。
界面活性剤としては、陰イオン性、陽イオン性、両性、非イオン性、いずれも使用可能である。また、台所用洗剤等の界面活性剤を含有するものを使用してもよい。界面活性剤はスラリー化に用いる水または有機溶媒と予め混合しておいてからスラリー化してもよいし、スラリー化時、加熱攪拌昇温時または加熱攪拌昇温終了時のいずれかに添加しても良い。界面活性剤の使用量は、スラリー化に使用する水または有機溶媒1l当たり、0.1〜50gが好ましい。0.1g未満では、油分が水または有機溶媒に溶解しやすくなる効果が得られず、50gを超えて使用しても効果は増加しないからである。
【0027】
このようにして得られた固形物が、本発明の目的とする油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料である。油分が除去された原料中の油分は、原料中の酸化タンタル換算量と酸化ニオブ換算量の合計量1kgあたりヘキサン抽出物質として、1000mg以下であることが必要であり、好ましくは300mg以下、より好ましくは100mg以下、より一層好ましくは20mg以下と実質的に油分を全く含まないことである。
油分が除去された原料中の油分が酸化タンタル換算量と酸化ニオブ換算量の合計量に対してヘキサン抽出物質が1000ppmを超えると、フッ酸等にて溶解後、MIBK等の有機溶媒を使用して溶媒抽出による分離・精製を行うと、有機溶媒中に油分が溶け込んで、分離・精製能力が低下する、あるいは有機相と水相の分相が悪化する等の悪影響が生じる。また、溶媒抽出による分離・精製において有機溶媒を循環使用する場合においては、油分が除去された原料中の油分が酸化タンタル換算量と酸化ニオブ換算量との合計量に対して300ppm以下であれば、長期間油分による悪影響が発生せず、発生しても軽微であり、100ppm以下であれば、さらに長期間油分による悪影響が発生せず、発生しても非常に軽微であり、20ppm以下であれば、油分による悪影響は半永久的に発生しない。
【0028】
[タンタルおよび/またはニオブの回収方法]
この油分が徐去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料を、フッ酸またはフッ酸とその他の鉱酸との混酸で溶解することにより、タンタルおよび/またはニオブをフッ酸溶液中または混酸溶液中に高回収率で回収することができる。
その他の鉱酸としては、硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸が例示されるが、硫酸が低価格で後の溶媒抽出工程に悪影響を及ぼさないため最も好ましい。例えば塩酸を使用すると、ニオブと鉄の分離が難しくなる等の悪影響を及ぼす可能性がある。
【0029】
溶解は、油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料を水にてスラリー化しておいてからフッ酸またはフッ酸とその他の鉱酸を添加してもよいし、フッ酸またはフッ酸とその他の鉱酸の混酸を溶解槽に張っておいてから油分が除去された原料を添加してもよい。
フッ酸は溶解力の点から10wt%以上の濃度であれば使用可能であるが、通常工業用あるいは電子工業用等として販売されている、50、55あるいは80wt%等のフッ酸をそのまま使用するのが好ましい。
溶解液のタンタルとニオブの濃度を高くした方が排水量が減って好ましいという観点からは、約50wt%以上のフッ酸あるいは約50wt%以上のフッ酸とその他の酸との混酸を溶解槽に張っておいてから、油分が除去された原料を添加するのが好ましい。
【0030】
フッ酸の使用量は、溶解後、液中にフリーで存在するフッ酸が0.1〜10mol/Lとなる量であるのが好ましい。溶解液中のフリーのフッ酸濃度が0.1mol/L未満であると、タンタル/ニオブの溶解が不十分となり回収率が低下し、10mol/Lを超えると、後の溶媒抽出においてタンタルとニオブの抽出挙動の差が小さくなり分離・精製に悪影響を及ぼす。
フッ酸の使用量を決める場合、SiCを無視して、Ta、Nb、LiおよびFe等無視できない量含有する不純物について計算して、溶解に理論的に必要な量を計算し、理論量に溶解後のフリーフッ酸必要量を加えればよい。SiCはフッ酸ではほとんど溶解されないため無視できる。フッ酸の使用量は、その他の鉱酸を併用する場合であっても変わらない。
溶解にフッ酸だけでなくその他の鉱酸も使用する場合、その他の鉱酸の使用量は、溶解後、液中にフリーで存在するフッ酸とその他の鉱酸の合計量で、一塩基酸に換算して25mol/L以下になる量であるのが好ましい。溶解液中で25mol/Lを超えると、フリーフッ酸が10mol/L以下であったとしても、後の溶媒抽出において上記同様分離・精製に悪影響を及ぼす。
【0031】
溶解は、溶解熟をコントロールして30〜100℃の温度で行うことが好ましい。30℃未満であると溶解が不十分となりやすく、100℃を超えると反応が激しすぎて溶解槽から溢れる危険がある。溶解熟のコントロールは酸または原料の添加速度を温度に応じて変えることにより行うことができる。また、冷却/加温装置を使用してもよい。
溶解槽への添加終了時には、まだ、タンタルおよび/またはニオブの溶解が不十分な場合が多いため、さらに、3〜72時間攪拌を継続して、タンタルおよび/またはニオブの回収率を高めることが好ましい。
また、溶解後あるいはさらに必要に応じてフッ酸、鉱酸、水等を加えて液調整した後、通常は濾過等により固液分離を実施する。液調整は固液分離後に実施してもよい。
【0032】
タンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジの処理にナトリウム化合物またはカリウム化合物を使用した場合等では、固液分離後のタンタルおよび/またはニオブ含有フッ酸溶液またはフッ酸とその他の鉱酸との混酸溶液が冷えると、タンタル/ニオブ化合物が析出する場合が多い。
すでに述べたように、フッ酸溶解前に水または酸洗浄によってナトリウムまたはカリウムを低減しておき、タンタル/ニオブ化合物が析出しないようにすることが望ましいが、析出した場合は、濾過等により回収して、アルカリ疎解、水洗、酸洗浄を実施してナトリウムまたはカリウムを十分低減してから、再度フッ酸またはフッ酸とその他の鉱酸との混酸にて溶解することで処理可能である。
【0033】
このようにして得られたタンタルおよび/またはニオブ含有フッ酸溶液または混酸溶液(原料液)中のタンタルおよび/またはニオブの濃度は特に限定されない。この濃度が高い程、排水量が減るので有利であるが、一般的には、タンタルとニオブの合計量で30〜300g/Lである。通常、原料液中のタンタルおよびニオブは、H2Ta(Nb)F7またはH2NbOF5のような形態で存在していると言われている。これ以外にもフリーで存在する余剰分のフッ酸が0.1〜10mol/L存在する。また、フリーで存在する余剰分のフッ酸とその他の鉱酸の合計量で、一塩基酸に換算して、1〜25mol/L存在する。酸濃度がこの範囲であると溶媒抽出において上述したような悪影響が生じないからである。また、原料である含油スラッジあるいは使用した薬品等に由来する鉄等の不純物も含有していることが多い。
また、タンタル/ニオブ含有フッ酸溶液または混酸溶液(原料液)中の油分の必要範囲および好適範囲とその理由は、溶解前の油分が除去された原料中の場合と同じである。
【0034】
このような回収方法により得られるタンタルおよび/またはニオブが高収率で回収されているフッ酸溶液または混酸溶液を用いて、酸化タンタル、酸化ニオブのほか、炭化タンタル、炭化ニオブ、フッ化タンタル酸カリウム、フッ化ニオブ酸カリウム、タンタル、ニオブ、窒化タンタルおよび窒化ニオブを始めとする、各種のタンタル/ニオブ製品を製造することができる。
【0035】
以下に、上記回収方法により得られるタンタルおよび/またはニオブが高収率で回収されているフッ酸溶液または混酸溶液を用いて、酸化タンタルおよび/または酸化ニオブ、炭化タンタルおよび/または炭化ニオブ、フッ化タンタル酸カリウムおよび/またはフッ化ニオブ酸カリウム、タンタルおよび/またはニオブならびに窒化タンタルおよび/または窒化ニオブを製造する方法を説明するが、これらのタンタル/ニオブ製品を製造する方法は公知の方法を採用すればよく、特に限定されない。
【0036】
[酸化タンタル/酸化ニオブの製造方法]
酸化タンタルおよび/または酸化ニオブを製造するには、先ず、上記回収方法により得られたフッ酸溶液中または混酸溶液中のタンタルおよび/またはニオブを溶媒で抽出する。溶媒で抽出する方法は、公知の方法によって行うことができ、特に限定されない。例えば、前述した図4に示す手順に従い、MIBK、希硫酸、または水等の溶媒を用いて好ましく行うことができる。これにより、不純物のさらなる除去やTa/Nbの分離精製を行うことができる。
【0037】
次に、得られた抽出溶媒中にアンモニアを添加して、水酸化タンタルおよび/または水酸化ニオブを沈殿させる。このアンモニアは、ガス状で添加することもできるが、アンモニア水溶液(NH4OH)の形で添加するのが好ましい。また、重炭酸アンモニウムや炭酸アンモニウムを水溶液で添加することもできる。アンモニア水溶液の濃度およびその添加量は、抽出溶媒中のタンタルおよび/またはニオブ量に応じて適宜決定すればよく、特に限定されない。
さらに、このようにして得られた沈殿含有溶液を濾過して、水酸化タンタルおよび/または水酸化ニオブからなる沈殿物を濾別する。得られた沈殿物を乾燥した後、仮焼することにより酸化タンタルおよび/または酸化ニオブが得られる。
【0038】
[炭化タンタル/炭化ニオブの製造方法]
炭化タンタルおよび/または炭化ニオブは、上述の方法により酸化タンタルおよび/または酸化ニオブを得た後、得られた酸化物を炭素により還元焙焼することにより得ることができる。例えば、酸化タンタルとカーボンブラックをボールミル等で混合し、これを成形して小さな団鉱にし、これを1600〜1800℃で加熱することにより製造することができる。
【0039】
[フッ化タンタル酸カリウム/フッ化ニオブ酸カリウムの製造方法]
フッ化タンタル酸カリウムおよび/またはフッ化ニオブ酸カリウムを製造するためには、先ず、上記回収方法により得られたフッ酸溶液中または混酸溶液中のタンタルおよび/またはニオブを溶媒で抽出する。溶媒で抽出する方法は、公知の方法によって行うことができ、特に限定されない。例えば、前述した図4に示す手順に従い、MIBK、希硫酸、または水等の溶媒を用いて好ましく行うことができる。これにより、不純物のさらなる除去やTa/Nbの分離精製を行うことができる。
【0040】
次に、得られた抽出溶媒にカリウム塩を添加してフッ化タンタル酸カリウムおよび/またはフッ化ニオブ酸カリウム結晶を沈殿させ、この沈殿物を濾別して乾燥する。なお、濾別して得たフッ化タンタル酸カリウムおよび/またはフッ化ニオブ酸カリウム結晶を再結晶して、純度を上げてもよい。
好ましいカリウム塩としては、フッ化カリウム、塩化カリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。
【0041】
[タンタル/ニオブの製造方法]
タンタルおよび/またはニオブは、上述の方法により得られたフッ化タンタル酸カリウムおよび/またはフッ化ニオブ酸カリウムを還元して、タンタルおよび/またはニオブを得る。この際の還元は、ナトリウム還元によって行われるのが一般的である。ナトリウム還元は、例えば、次のようにして行われる。先ず、反応容器内を不活性ガス(例えば、Arガス)で充たした状態で加熱し、200℃程度に昇温した時点で、金属Naの所定量を導入する。そして、さらに加熱昇温させて金属Naを蒸発させてフッ化タンタル酸カリウムの表面に到達させて、その表面から還元反応を進行させる。
【0042】
[窒化タンタル/窒化ニオブの製造方法]
窒化タンタルおよび/または窒化ニオブは、上述の方法により得られたタンタルおよび/またはニオブを窒化処理して、窒化タンタルおよび/または窒化ニオブを得る。窒化処理は、例えば、粉末状あるいはペレット状のタンタルおよび/またはニオブを、窒素雰囲気下で800〜1100℃で加熱することにより行うことができるが、これに限定されない。
【0043】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
(実施例1)
原料として、タンタル酸リチウムの加工時に発生した含油スラッジを準備した。
含油スラッジの入った缶の蓋を開け、油の大部分をポンプにて抜き出した後、鉄の棒を使用して含油固形物を取り出して、上面が丈夫な網状に形成されかつ油の受け皿を備えた台の上に1日放置して十分油を切った。
この取り出して十分油を切った含油固形物の一部を採取して、フッ酸溶解後、油分として「JIS K 0102−1998工場排水試験方法」に規定されているヘキサン抽出物質を測定した。十分油分を切った含油固形物中の油分は7%であった。
【0044】
この取り出して十分油を切った含油固形物20.0kgを乾燥機に入れ、200℃で8時間乾燥させた。得られた乾燥固形物の重量は18.8kgであった。
次に、この乾燥固形物をサンプルミルにて解砕して乾燥・解砕固形物を得た。
この乾燥・解砕固形物について成分分析を実施した。油分(ヘキサン抽出物質)は、0.95%であった(Ta2O5+Nb2O5の合計量に対して6.25%)。また、油分以外の成分は、Ta、Nb、Li、Feについてはフッ酸溶解−ICP発光分光法にて測定して酸化物に換算した。SiCについては蛍光X線法にてSiを測定してSiCに換算した。乾燥・解砕固形物の成分分析結果を、表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
この乾燥・解砕固形物6.0kgを水12Lにてスラリー化し、80℃まで昇温した後、80℃を維持して5時間加熱攪拌した。
加熱攪拌後のスラリーを真空濾過にて濾過した後、濾過した固形物を水12Lにて再スラリー化して、加熱せずに1時間攪拌してから、真空濾過して、油分が除去された固形物6.6kgを回収した。
溶解は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製のビーカーに55%フッ酸を600mL入れ、攪拌機にて攪拌しながら、油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料3.0kgを3時間かけて添加して、添加終了後6時間攪拌することにより行った。
溶解終了後、溶解液を濾過し、その濾液に18mol/L(一塩基酸換算36mol/L)硫酸150mLを加えて、さらに水を加えて全液量を1500mLに液調整した。
この溶解・液調液の油分を測定すると、72mg/Lであり、油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料中の油分は、Ta2O5+Nb2O5に対して260ppmとなる。
また、溶解液の濾過残渣中にはTaとNbはほとんど含まれていなかった。
【0047】
(実施例2)
実施例1にて取り出して十分油を切った含油固形物(油分7wt%)40kgと炭酸ナトリウム10kgを混機を用いて混合したところ、混合前は粘着性のある固まりであったものが、混合後は粉末状の固形物となり、50kgが得られた。
この炭酸ナトリウムを混合した粉末状の固形物20kgを乾燥機に入れ、200℃で8時間乾燥させた。得られた乾燥固形物の重量は18.1kgであった。
以後の操作は実施例1と同じ条件で実施した。
ただし、スラリー化に供用する乾燥固形物および溶解に供用する油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料の使用量は、固形分中に含まれるタンタルおよび/またはニオブの量が実施例1の場合と同じになるように調整した(スラリー化供用乾燥固形物7.2kg、油分除去固形物産出量6.6kg、溶解供用油分除去固形分3.0kg)。
【0048】
(比較例1)
実施例1の乾燥・解砕固形物6.0kgを使用して、加熱攪拌を加熱しないで室温(約18℃)にて実施したこと以外は、実施例1と同じ処理をした。
スラリー化および溶解に供用する固形物の量は、固形分中に含まれるタンタルおよび/またはニオブの量が実施例1と同じ量になるように調整した。
【0049】
(比較例2)
実施例2の乾燥固形物7.2kgを供用して、加熱攪拌を加熱しないで室温(約18℃)にて実施したこと以外は、実施例2と同じ処理をした。
スラリー化および溶解に供用する固形物の量は、固形分中に含まれるタンタルおよび/またはニオブの量が実施例2と同じ量になるように調整した。
【0050】
(比較例3)
実施例2の炭酸ナトリウムを混合した固形物8.0kgを、乾燥しないことを除いて実施例2と同じ処理をした。
スラリー化および溶解に供用する固形物の量は、固形分中に含まれるタンタルおよび/またはニオブの量が実施例2と同じ量になるように調整した。
【0051】
(比較例4)
実施例1にて取り出して十分油を切った固形物(油分7wt%)20kgを水40Lにてスラリー化した後、SiCの大部分が沈降してはいるが、タンタルおよび/またはニオブは水中に分散している状態まで短時間沈降させ、分散相を振抜き出した。残留したSiCを主体とした固形物に再び水40Lを加えてスラリー化して短時間沈降後分散相を抜き出し、先に抜き出した分散相と合わせた。このようにしてSiCとの分離を行った。
この合わせた分散相を硫酸にてpHを約2に調整して水中に分散していたタンタルおよび/またはニオブ含有物質を沈降させ、上澄み液を抜き出した。上澄み液を抜き出した後に水60Lを加えてスラリー化し、硫酸にてpHを約2に調整してタンタルおよび/またはニオブ含有物質を沈降させ、上澄み液を抜き出した。この処理を上澄み抜出し回数4回まで実施して、タンタルおよび/またはニオブ含有物質を得た。このようにして油分低滅を行った。
このようにして得たタンタルおよび/またはニオブ含有物質を、これまでの実施例、比較例と同様に溶解、液調整、濾過した。
表2に、上記各実施例および各比較例の油分測定結果を示す。
【0052】
【表2】
【0053】
各実施例および各比較例により得られた油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料を、フッ酸にて溶解することより、タンタルおよび/またはニオブをフッ酸溶液中に回収したところ、比較例4では、タンタルの回収率が約70%、ニオブの回収率が約80%であり、その他の実施例および比較例では、タンタル、ニオブとも98%以上の回収率であった。
【0054】
(MIBKによる繰返し抽出試験)
実施例1および比較例1と同様な条件でスケールを大きくしてそれぞれ溶解・液調整液を作製した。
これら2種類の溶解・液調整液中の油分は、表3に示すように、それぞれ実施例1、比較例1の場合とほとんど同じであった。
【0055】
【表3】
【0056】
これら2種類の溶解・液調整液を使用して以下の試験を実施した。
MIBK600mLと溶解・液調整液200mLをポリメチルペンテン製の分液ロートに入れ、5分間シェーカーにて振とうし、10分間静置して水相を抜き出した(抽出)。MIBKの残った分液ロートに水を600mL入れ、5分間振とうし、10分間静置して水相を抜き出した(逆抽出)。分液ロートに残ったMIBKを用いて同様な操作(抽出・逆抽出)を繰り返した。途中でMIBKの量が減ってきたときは、新品のMIBKを補充した。繰返し回数は、100回とした。ただし、繰り返し回数は抽出および逆抽出をセットで実施して1回とした。途中で10分間静置してもMIBK相と水相の分相が不十分になった場合には、静置時間を長くした。実施例1と同様な溶解・液調整液を使用した場合には、100回繰り返しても分相状態に変化はなく、約3分にて十分分相した。比較例1と同様な溶解・液調整液を使用した場合では、約50回目以降、分相時間が長くなり、92回目以降は10分間では分相しなくなった。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の処理方法によれば、タンタルおよび/またはニオブの含有率が低くかつ油分を多く含むタンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジから、油分を乾燥蒸発および水または有機溶媒中への懸濁または溶解、あるいは鹸化によって除去して、各種製品の効率的な製造に適したタンタルおよび/またはニオブ含有原料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタンタルおよび/またはニオブ含有スラッジの処理方法を示す工程図である。
【図2】フッ化水素酸溶解−溶媒抽出法による酸化タンタルおよび酸化ニオブの製造方法を示す工程図である。
Claims (8)
- タンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジから含油固形物を取り出す工程と、
この取り出した含油固形物を乾燥させて乾燥固形物を得る工程と、
この乾燥固形物を水または有機溶媒にてスラリー化して加熱攪拌する工程と、この加熱攪拌後のスラリーを固液分離して油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料を得る工程と、
を備えていることを特徴とするタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法。 - 前記乾燥工程またはスラリー化し加熱攪拌する工程において、ナトリウム化合物またはカリウム化合物を使用することを特徴とする請求項1に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法。
- 前記取り出した含油固形物に、ナトリウム化合物またはカリウム化合物を混合してから乾燥させることを特徴とする請求項2に記載のタンタルおよび/またはニオブを含有する含油スラッジの処理方法。
- 前記ナトリウム化合物または前記カリウム化合物が、炭酸塩または炭酸水素塩であることを特徴とする請求項3に記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法。
- 前記乾燥を150〜300℃で行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法。
- 前記加熱攪拌を35〜95℃にて行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法。
- 前記スラリー化時または前記加熱攪拌時に、界面活性剤を使用することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のタンタル/ニオブを含有する含油スラッジの処理方法。
- 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の処理方法の各工程に加え、
前記油分が除去されたタンタルおよび/またはニオブ含有原料を、フッ酸またはフッ酸とその他の鉱酸との混酸にて溶解して、フッ酸溶液中または混酸溶液中にタンタルおよび/またはニオブを回収する工程を備えていることを特徴とするタンタル/ニオブの回収方法。
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