JP4118306B2 - ケーブル類保護案内装置 - Google Patents
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Description
結局、屈曲内周側と屈曲外周側の多様な取付事情にすべて応じようとすると、8種類のブラケット形状を必要としなければならず、側板ユニット510以外の取付用部品の点数が多くなり、そのための部品管理が煩雑となり部品製作コストも嵩むという厄介な問題があった。
主な目的は、取付固定端と取付移動端に対する取付形態を屈曲外周側または屈曲内周側のいずれにも変更できるとともに、取付用部品の点数を削減して組み付け分解作業が簡便で、優れた耐疲労性を発揮できるケーブル類保護案内装置を提供することにある。
ここで、図1は、本実施例であるケーブル類保護案内装置100の使用態様を示す全体図であり、図2は、図1に示す直線領域の拡大図であり、図3は、図1に示す屈曲領域の
拡大図であり、図4は、本実施例で用いた側板ユニットの外側から見た斜視図であり、図5は、本実施例で用いた側板ユニットの内側から見た斜視図であり、図6は、側板ユニットと連結板との組み付けを説明する一部分解図であり、図7は、連結板の表側からみた斜視図であり、図8は、連結板の裏側からみた斜視図であり、図9は、連結板の装入開始状態を示す拡大図である。
そして、図10は、取付移動端における連結状態を示す拡大図であり、図11は、移動端側アダプターを中心に外側から見た取付移動端の分解図であり、図12は、移動端側アダプターを中心に内側から見た取付移動端の分解図であり、図13は、固定端側アダプターを中心に外側から見た取付固定端の分解図であり、図14は、固定端側アダプターを中心に内側から見た取付固定端の分解図であり、図15は、取付移動端の右側に配置した取付ブラケットの拡大図であり、図16は、図15に示す取付ブラケットの内側から見た拡大図であり、図17は、取付移動端の左側に配置した取付ブラケットの拡大図であり、図18は、図17に示す取付ブラケットの内側から見た拡大図である。
また、図19乃至図22は、取付ブラケットと固定端側アダプターとの組み替え手順を説明する図であって、図19は、取付ブラケットと固定端側アダプターとの組み替え開始直前の位置合わせ状態を示す図であり、図20は、取付ブラケットの固定端側アダプターに対する捻転開始直前の組み付け図であり、図21は、取付ブラケットの固定端側アダプターに対する捻転動作を示す図であり、図22は、取付ブラケットと固定端側アダプターとの組み付け完了図である。
さらに、図23は、図1に示す屈曲内周側の取付形態を屈曲外周側の取付形態に変更した場合の全体図である。
そして、本実施例のケーブル類保護案内装置100は、図1乃至図3に示すように、離間配置された左右一対の側板ユニット110,110が、上述した静止部に取り付けられる取付固定端(F)から可動部に取り付けられる取付移動端(M)に向かってケーブル長手方向に多数連結されるとともに、これらの側板ユニット110,110の屈曲内周側及び屈曲外周側にそれぞれ連結板120が多数連結される側板ユニット110,110の1つ置きの配置間隔で横架されてなり、左右一対の側板ユニット110,110と連結板120,120とで囲繞されて矩形状断面を呈するケーブル収納空間内にケーブル類Cを収納するように構成されている。
なお、本実施例のケーブル類保護案内装置100では、連結板120を、多数連結される側板ユニット110,110に対して1つ置きの配置間隔で横架させているが、例えば、多数連結される側板ユニット110,110のそれぞれに1対1で対応させて横架させても良い。
図2乃至図4に示すように、離間配置する左右一対の側板ユニット110,110は、ポリアミド樹脂にゴム成分を配合させた耐疲労性樹脂材料を用いて成形加工され、左右対称に形成されている。
そして、側板ユニット110は、先行する側板ユニット110に連結される側板前方部111と、後続する側板ユニット110に連結される側板後方部112と、これらの側板前方部111と側板後方部112との間に一体化されて介在する屈曲自在な継ぎ手部113とで一体に構成されている。
しかも、側板ユニット110の継ぎ手部113の近傍に採用した凹凸係合機構Scは、円柱状の係合ピンからなる第3係合突起114cとこの係合突起114cを着脱自在に係合するディンプル状の第3被係合孔115cとで構成されている。
Xbがそれぞれ相互に当接して継ぎ手部113に負荷をかけることなく直線姿勢を確実に保持するようになっている。
また、屈曲姿勢規制状態において、屈曲外周側の直線姿勢保持面Xa、及び、屈曲内周側の直線姿勢保持面Xbがそれぞれ相互に拡開した状態で屈曲内周側の屈曲姿勢規制面Yb、及び、屈曲外周側の屈曲姿勢規制面Yaがそれぞれ相互に当接して継ぎ手部113に負荷をかけることなく屈曲姿勢を確実に保持するようになっている。
図6乃至図10に示すように、まず、連結板120は、その両端に突出形成されて左右一対の側板ユニット(図示せず)に装着自在に嵌装する左右一対の支持軸121,121と、この左右一対の支持軸121,121を中心に転回して閉蓋可能なルーバー部分122とを備え、後述するように左右一対の側板ユニット110との間で連結板係合機構L(La、Lb、Lc、Ld)を構成するようになっている。
このとき、前述した支持軸121と嵌装用軸孔116との一部を切り欠いて形成された幅方向位置決め部Laが、連結板120の支持軸121を嵌装用軸孔116内で幅方向にズレを生じさせることなく正規の装入位置まで誘導する。
が側板ユニット110の舌片支持部117に凹凸係合する横架状態保持部Ldを備えていることにより、ケーブル類Cを屈曲させながら保護案内する際に、幅方向に押し潰されるような剪断力を受けた場合であってもルーバー部分122の両端が側板ユニット110の内面側に全面当接して側板ユニット110及び連結板120で囲繞されるケーブル収納空間を強固に確保する。
また、ケーブル類Cの保護案内時に内部収納したケーブル類Cから飛び出すような力が発生する場合であっても、連結板120の両端に突出形成された左右一対の支持軸121、121が左右一対の側板ユニット110、110に嵌装されているため、左右一対の側板ユニット110、110に対して連結板120の両端2カ所で支持されて強固な係合力を発揮して不用意な外れを完全に回避でき、また、開閉操作時に左右一対の側板ユニット110、110に対して連結板120の両端2カ所を左右同時に嵌装するため、開閉操作時にケーブル類Cが偏在して生じる噛み込み損傷も完全に回避できる。
しかも、連結板120のルーバー部分122が左右一対の支持軸121、121を中心に転回するように構成されていることにより、ケーブル類Cに対する点検保守などのメンテナンス時に、連結板120を側板ユニットに対して転回させてルーバー部分122を側板ユニットから外すことなく起立可能であるため、ケーブル類Cが外部から操作し易いように露出されてその点検保守などのメンテナンス作業が簡便に達成できる。
すなわち、連結板120,120が左右一対の固定端側アダプター130,130および左右一対の移動端側アダプター150,150にそれぞれ横架されていることにより、左右一対の固定端側アダプター130,130と左右一対の移動端側アダプター150,150に対して連結板の両端2カ所で強固な係合力を発揮して不用意な外れを回避するため、固定端側アダプター130と移動端側アダプター150に対する取付ブラケット140の組み付け分解が容易になってケーブル類の点検保守などのメンテナンス作業が簡便にできるようになっている。
他方、上述した取付固定端の連結構造は、図13乃至図14に示すように、取付固定端(F)に近接する左右一対の側板ユニット110,110にそれぞれ左右一対の固定端側アダプター130,130を介して左右一対の取付ブラケット140,140が着脱自在に連結されている。
を備えるとともに、ブラケット側連結部分152には、後述する取付ブラケット140に凸設した反転軸140aを軸支して捻転させるための軸穴152aと取付ブラケット140に凸設した係合柱140bを保持するための抱持アーム152bなどを備えている。
さらに、左右一対の取付ブラケット140,140には、取付移動端または取付固定端へ取り付けるための丸穴、長穴などを備えた取付用外側面140cが形成されている。
したがって、屈曲外周側と屈曲内周側の多様な取付事情にすべて応じようとすると、左右一対の取付ブラケット140,140と左右一対の移動端側アダプター150,150と左右一対の固定端側アダプター130,130からなる合計6種類の取付用部品を保有すれば良く、従来のような側板ユニットを除く8種類の取付用部品を部品削減して取付固定端と取付移動端での多様な取付事情に適応できるとともに組み付け分解作業を簡便にすることができる。
110 ・・・側板ユニット
111 ・・・側板前方部
112 ・・・側板後方部
113 ・・・継ぎ手部
114a・・・屈曲外周側の第1係合突起
114b・・・屈曲内周側の第2係合突起
114c・・・第3係合突起
115a・・・屈曲外周側の第1被係合孔
115b・・・屈曲内周側の第2被係合孔
115c・・・第3被係合孔
116 ・・・嵌装用軸孔
117 ・・・舌片支持部
120 ・・・連結板
121 ・・・支持軸
122 ・・・ルーバー部分
130 ・・・固定端側アダプター
131 ・・・ユニット側連結部分
131a・・・屈曲外周側の第1係合突起
131b・・・屈曲内周側の第2被係合孔
131c・・・第3被係合孔
131d・・・屈曲内周側の嵌装用軸孔
131e・・・屈曲内周側の舌片支持部
132 ・・・ブラケット側連結部分
132a・・・軸穴
132b・・・抱持アーム
140 ・・・取付ブラケット
140a・・・反転軸
140b・・・係合柱
140c・・・取付用外側面
150 ・・・移動端側アダプター
151 ・・・ユニット側連結部分
151b・・・屈曲内周側の第2係合突起
151c・・・第3係合突起
151d・・・屈曲外周側の嵌装用軸孔
151e・・・屈曲外周側の舌片支持部
152 ・・・ブラケット側連結部分
152a・・・軸穴
152b・・・抱持アーム
500 ・・・ケーブル類保護案内装置
510 ・・・側板ユニット
530 ・・・固定側取付ブラケット
550 ・・・移動側取付ブラケット
Sa ,Sb ,Sc ・・・凹凸係合機構
Xa ・・・屈曲外周側の直線姿勢保持面
Ya ・・・屈曲外周側の屈曲姿勢規制面
Xb ・・・屈曲内周側の直線姿勢保持面
Yb ・・・屈曲内周側の屈曲姿勢規制面
C ・・・ケーブル類
α ・・・屈曲姿勢規制面の最大拡開角度
La ・・・幅方向位置決め部
Lb ・・・転回規制部
Lc ・・・水平方向位置決め部
Ld ・・・横架状態保持部
Claims (5)
- 離間配置された左右一対の側板ユニットを取付固定端から取付移動端に向かって多数連結するとともに該側板ユニットの屈曲内周側及び屈曲外周側にそれぞれ連結板を所定間隔で着脱自在に横架して、前記側板ユニット及び連結板で囲繞されるケーブル収納空間内にケーブル類を取付固定端から取付移動端に向かって収納するケーブル類保護案内装置において、
前記取付固定端に近接する左右一対の側板ユニットにそれぞれ固定端側アダプターを介して取付ブラケットが着脱自在に連結されているとともに、前記取付移動端に近接する左右一対の側板ユニットにそれぞれ移動端側アダプターを介して取付ブラケットが着脱自在に連結され、
前記固定端側アダプター及び移動端側アダプターに、前記側板ユニット同士の連結形態と同一形態となるユニット側連結部分と、前記ケーブル類保護案内装置を一直線状に配置した状態で前後対称となるブラケット側連結部分とがそれぞれ形成され、
前記左右一対の取付ブラケットに、前記固定端側アダプターと移動端側アダプターのいずれのブラケット側連結部分にも合致して連結可能なアダプター側連結部分と前記取付固定端または取付移動端への取付用外側面とが形成され、
前記固定端側アダプターのブラケット側連結部分及び移動端側アダプターのブラケット側連結部分に、前記取付ブラケットに凸設した反転軸に軸支させて捻転させる軸穴と前記取付ブラケットに凸設した係合柱を保持する抱持アームとがそれぞれ設けられていることを特徴とするケーブル類保護案内装置。 - 前記側板ユニットが、先行する側板ユニットに連結される側板前方部と後続する側板ユニットに連結される側板後方部と前記側板前方部と側板後方部との間に一体化されて介在する屈曲自在な継ぎ手部とで構成されていることを特徴とする請求項1記載のケーブル類保護案内装置。
- 前記連結板が、前記左右一対の固定端側アダプターおよび左右一対の移動端側アダプターにそれぞれ横架されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のケーブル類保護案内装置。
- 前記連結板に突出形成した左右一対の支持軸を転回して装着自在に横架する連結板係合部分が、少なくとも前記側板ユニットの屈曲内周側及び屈曲外周側にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のケーブル類保護案内装置。
- 前記側板ユニット、連結板、固定端側アダプター、移動端側アダプター、取付ブラケットが、ポリアミド樹脂またはポリブチレンテレフタレート樹脂にエラストマーまたはゴム成分を配合させた耐疲労性樹脂材料を用いて成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のケーブル類保護案内装置。
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