JP4115617B2 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気信号によって電動モータを作動しブレーキ部材を被制動部材に押し付けてブレーキ力を発生する電動ブレーキ装置において、ブレーキ作動初期において応答性に優れ、ブレーキパッドと被制動部材との摩擦係合後においては力伝達効率に優れた電動ブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気信号によって電動モータを作動しブレーキ部材(ブレーキパッド)を被制動部材(ブレーキロータ)に押し付けてブレーキ力を発生する電動ブレーキ装置は公知であり、こうした電動ブレーキ装置の一例として、特表平10−504876号公報が知られている。
この電動ブレーキ装置は、電動機の回転力を減速装置を介して減速し、さらに回転運動を直線運動に変換して、ブレーキロータに対向するブレーキパッドをブレーキロータに向けて移動してブレーキを作動させる構成となっている。
上記公報に記載された電動ブレーキでは、電動モータの回転力をブレーキパッドの押し付け力に変換する力伝達変換機構として、単なるネジとナットからなる力伝達変換機構に代えて力伝達効率のよいローラネジを使用している。しかしローラネジ機構は、単なるネジ・ナット機構に比べて電動モータや減速機構のスペースが大きくなり小型化が困難である、さらにはローラネジ自体が比較的高価であるため、コスト低減が困難である等の欠点がある。
【0003】
また、別の電動ブレーキ装置として特表平8−510316号公報に記載されたもの等もある。
この公報に記載された電動ブレーキは、電動モータとブレーキパッドとの間に、ブレーキパッドを被制動部材(ブレーキロータ)に押圧するための歯車伝動装置を備えており、この歯車伝動装置内に二つのクラッチ機構を設け、第1のクラッチ機構が接続され、第2のクラッチ機構が非接続状態である時は、ブレーキパッドの種々なる接近速度および緊締力が得られ、その後、第1のクラッチ機構が非接続状態となり、第2のクラッチ機構が接続状態になると、さらに高い緊締力が得られる(高い制動力が得られる)構成となっている。この装置は、ブレーキ作動初期のブレーキパッドの移動を速やかに行うことができ、さらにブレーキ作動後はクラッチを切り換えることでより高い緊締力を得ることができる点で利点があるが、力伝達変換機構を歯車機構と二つのクラッチによって構成しているために、構造が複雑となり小型化することが困難である等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、電動モータとブレーキパッドとの間にランプ機構を取り入れた力伝達変換機構を採用することにより、ネジ・ナット機構よりも効率が良く、ローラネジ機構よりも小型で安価であり、ブレーキパッドの摩耗に対する追従性にも優れ、さらに、制動初期のストロークの必要な領域では、大きなストロークを得ることができ、制動作用中は高い制動力を得ることができる構成が簡単な電動ブレーキ装置を提供し、上記問題点を解決することを目的とする。
【0005】
本発明の電動ブレーキ装置に採用した力伝達変換機構は、電動モータの回転によって回転するギヤと、このギヤに対向して配置したナットと、ギヤとナットの間に配置した回転体とからなり、かつ、ギヤとナットとの相対的回転によりギヤよりナットが離間するよう作動するランプ機構と、同ナット部材に螺合している非回転のネジ部材と、ネジ部材に設けられているブレーキパッドとを備えており、ランプ機構は、ブレーキパッドがブレーキロータに対して所定の押圧力で当接するまでの間はギヤとナットを一体的に回転し、所定の押圧力以上になるとナットとギヤとの相対的回転を許容してナット部材を被制動部材方向に移動可能に構成し、ブレーキ作動初期のブレーキパッドの移動を速やかに行うことができるようにするとともに、ブレーキ作動後は高い緊締力を得ることができるようにしている。
【0006】
このため本発明が採用した技術解決手段は、
電動モータの駆動力を受けてブレーキ部材6を被制動部材7に押圧する力伝達変換機構4を備えている電動ブレーキ装置において、前記力伝達変換機構4は、電動モータの回転によって回転するギヤ13と、同ギヤと対向して配置されているナット18と、前記ギヤ13と前記ナット18との間に配置される回転体と、ギヤ13とナット18との相対的回転によりギヤ13からナット18が離間するよう作動するランプ機構と、同ナット18に螺合している非回転のネジ部材31と、前記ネジ部材31に取り付けられている押圧部材5、ブレーキパッド6とを備え、前記ランプ機構は、ギヤとナットの対向する夫々の面に形成した傾斜溝と、該傾斜溝の間に保持された回転体とを備え、前記傾斜溝は、ナットとギヤとが相対回転した時に互いの溝深さが次第に浅くなるように形成し、互いの溝の最深部には前記回転体を保持する凹部22が形成され、互いの溝の最浅部の端部には回転体の移動を禁止する壁部を備え、さらに前記電動モータの単位回転量当たりのブレーキパッド6の移動量が、前記ネジ部材による移動量よりもランプ機構による移動量の方が小さくなるように設定し、前記ブレーキパッド6が被制動部材7に対して所定の押圧力で当接するまでの間はギヤ13とナット18を一体的に回転し、所定の押圧力以上になるとギヤ13とナット18との相対的回転を許容してナット18を被制動部材方向に移動可能に構成したことを特徴とする電動ブレーキ装置である。
【0007】
【実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明すると、図1は実施形態に係わる電動ブレーキ装置の一部断面図であり、図2は図1中のA−A断面図、図3は図1中のB−B断面図、図4は同ブレーキ装置内に配置する力伝達変換機構を構成するランプ機構の平面図、図5はネジ部材と押圧部材との連結部に配置したブレーキパッドクリアランスを一定に保つためのスイッチの構成図である。
図1において、電動ブレーキ装置は公知のようにキャリパ1を備えており、キャリパ1にはブレーキ作動用の電動モータ2、減速機構3、力伝達変換機構4、押圧部材5等が設けられている。
キャリパ1と押圧部材5のそれぞれには摩擦部材を構成する一対のブレーキパッド6が設けられ、これらブレーキパッド6が相互の方向に移動することによって被制動部材としてのブレーキロータ7を挟持し、ブレーキ力を働かせることができる構成となっている。その構成は従来公知の電動ブレーキ装置と同様となっている。
【0008】
電動モータ2はキャリパ1に固定されており、電動モータ2の出力軸2aには歯車8が取り付けられ、この歯車8が減速機構3を構成する第1歯車9に噛み合っている。第1歯車9は小径の第2歯車10を一体に備えており、この第2歯車10が大径の第3歯車11に噛み合っている。第3歯車11は小径で且つ、軸方向に長い第4歯車12を一体に備えており、第4歯車12の図中左方側先端部が後述するランプ機構を構成するギヤ13に噛み合っている。ギヤ13はベアリング13a介してキャリパと当接している。第1、第2歯車9、10は軸受14、15により、また、第3、第4歯車11、12は軸受16、17によってキャリパ側に軸支されている。
【0009】
ランプ機構は、図1、図4に示すようにギヤ13とギヤに対向して配置したナット18と、ギヤ13とナット18の対向する夫々の面に対向して形成されている傾斜溝20、21と、両傾斜溝20、21間に保持される回転体としてのボール19とを備えて構成されている。傾斜溝20、21は、図4に示すようにギヤ13とナット18とが初期位置から相対回転した時に互いの溝深さが次第に浅くなるように形成され、且つ互いの溝20、21の最深部にはボール19を保持する凹部22、23が形成され、この凹部22、23と傾斜溝20、21との接続点には所定の力が作用した時にボール19が乗り越えることができる段部24、25が形成されている。また、互いの溝20、21の最浅部の端部にはボールの移動を禁止する壁部26(ナット側は図示せず)が形成されており、対向する傾斜溝20、21の間にボール19が保持され、図4に示す初期状態をとっている。なお、ボール19に変えて円筒状の回転体を使用することもできる。
【0010】
図1において、ナット18は弾性体27によってギヤ13側(図中右方側)に付勢されており、この弾性体27はストップリング28によってキャリパに保持されている支持部材29とナット18との間に配置されている。支持部材29の中心部には軸受30が配置されこの軸受30にナット18と一体に形成されている小径部18aの外周が摺動自在に保持され、ナット18の中心部には図3に示すようにネジ部材31が螺合32している。またネジ部材31は図2に示すようにギヤ13に形成した孔33を貫通しており、ギヤ13とネジ部材31との間には両部材が接触しないように隙間34が形成されている。
【0011】
ネジ部材31は、図中右方端において廻り止めロッド35により廻り止めが成されているとともに、ネジ部材31の先端(図中左方端)には押圧部材5が取り付けられている。
【0012】
ネジ部材31と押圧部材5との間には図5に示すようにパッドクリアランスを設定するためのスイッチ機構36が取り付けられている。
スイッチ機構36を構成する端子37、38は図示せぬリード線で電子制御装置に接続されているとともに、端子37、38は互いに電気的絶縁状態でネジ部材31に固定されている。端子37、38は非ブレーキ作動時には、押圧部材5との間に形成される隙間により非接続状態になっており、ブレーキ作動中は押圧部材5と当接状態となり、端子37、38が導電性材料からなる押圧部材5によって短絡されスイッチがON状態となるように構成されている。
【0013】
以上の構成からなる電動ブレーキ装置の作動を説明する。
運転者が図示せぬブレーキぺダルを踏み、その踏力を図示せぬ踏力センサが検知すると図示せぬ電子制御装置からの信号により電動モータ2に踏力に比例した電流が流れ、電動モータ2の出力軸2aが回転し、出力軸2aに設けた歯車8が回転する。歯車8の回転により減速機構3の第1、第2歯車9、10が回転し、さらに第2歯車10と噛み合っている大径の第3歯車11が回転し第3歯車と一体の第4歯車12が回転する。
第4歯車12の回転により力伝達変換機構4を構成するランプ機構内のギヤ13が図4の矢印方向に回転する。
【0014】
このブレーキ作動初期においては、ブレーキパッド6とロータ7との間のブレーキクリアランスが埋められておらず、ギヤ13によるナット18への押圧は小さいため、このボール19が段部24、25を乗り越えることができず、ギヤ13とナット18は一体に回転する。ナット18の回転により廻り止めロッド35によって非回転状態に保持され、かつ、ナット18と螺合しているネジ部材31が図1の左方に移動する。ネジ部材31の図中左方への移動により押圧部材5の内面にネジ部材31の端部が当接し、さらに、押圧部材5およびブレーキパッド6を移動して同パッド6をブレーキロータ7に押しつけ、その時の反力によってキャリパ1が右方に移動して他側のブレーキパッド6もブレーキロータ7に押圧され両ブレーキパッドによりブレーキを働かせる。そして、ブレーキ作動状態になるとネジ部材31に設けた2個の端子37、38は押圧部材5に接触して導通状態となる。
【0015】
ブレーキ押圧力が高くなると、即ち、ナット18に対するネジ部材31の押圧力が大きくなるとナットの回転は停止し、電動モータ2によって回転力が伝達されているギヤ13の回転でボール19が傾斜溝20、21の最深部の凹部22、23の段部24、25を乗り越えて、傾斜溝20、21内に移動し、ボールと溝との作用で、非回転状態となっているナット18を弾性体27を変形させながら図中左方に移動し、ネジ部材31を左方へ移してさらに高い制動圧力を得ることができる。この間、ブレーキペダルの踏力に比例して制御された電動モータへの電流により、ブレーキペダル踏力に比例した所定のブレーキ力を得ることができる。
【0016】
ブレーキペダルを開放すると、電動モータ2が逆転し、第1ギヤ9〜第4ギヤ12が逆転し、ギヤ13を逆転する。ブレーキ開放時はボール19の転がり抵抗の方がネジ部材31とナット18の間の摩擦抵抗よりも小さいために、はじめにボール19が傾斜溝20、21内を移動しながらブレーキ力を低下させ、その後ボール19が傾斜溝の最深部の凹部22、23に移動すると、ギヤ13とナット18が一体に回転し、ネジ部材31を図中右方に移動させてブレーキを開放する。
【0017】
また、ブレーキペダルが開放され、ネジ部材31が戻り、押圧部材5とネジ部材とが離れ、端子37、38が押圧部材から離れると、スイッチがOFF状態となり、この状態によって電子制御装置ECUから電動モータ2への電流供給を停止し電動モータ2を停止する。この電動モータ2の停止により、ブレーキクリアランスが常に所定値で保持される。即ち、ブレーキパッドが摩耗した状態であっても、ブレーキ作動後、ブレーキが開放され、電動モータ2が逆転してネジ部材31が初期位置に戻り端子37、38とが押圧部材5と離れ電動モータが停止することでブレーキパッド摩耗状態に係わらず常に一定のブレーキクリアランスを得ることができる。
ブレーキ力増加中にギヤ13が回転する中でボール19が傾斜溝20、21の最浅部にくると壁面26に当接し、ボール19の移動が禁止され、この結果、ギヤ13とナット18が一体化して一体に回転し、ナット18の回転でネジ部材31を更に図中左方に移動してブレーキ押圧力を高めることができる。
なお、本実施形態では、ブレーキペダル開放後に於けるブレーキクリアランスは前述のようにランプ機構、スイッチ機構によって適正状態に維持できるようになっているが、上記スイッチ機構は必要に応じて省略することも可能である。
【0018】
本発明は以上のように制動初期においては、ナットとネジ部材からなるネジ機構で、所定のブレーキ力が発生した以後においては、ランプ機構によりブレーキ押圧力が高められる。電動モータの単位回転量当たりの、押圧部材5によるブレーキパッド6の移動量は、ネジ機構よりもランプ機構の方が小さく設定されている。そのため、制動初期においては、ブレーキパッドとブレーキロータ間のブレーキクリアランスは速やかに埋められ、所定のブレーキ力が発生した以後においては、機械効率の良いランプ機構によりネジ機構によるよりも、大きな押圧力でブレーキパッドを押圧できる。そのため電動モータの小型化にも役立つ。
【0019】
【発明の効果】
以上詳細に述べた如く本発明によれば、電動ブレーキ装置の力伝達変換機構にランプ機構を採用したことにより、ネジ機構よりも力伝達効率が良く、さらに、制動初期のストロークの必要な領域では、大きなストロークを得ることができ、応答性に優れ、制動作用中は高い制動力を得ることができる構成が簡単な電動ブレーキ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる電動ブレーキ装置の一部断面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中のB−B断面図である。
【図4】同ブレーキ装置内に配置する力伝達変換機構を構成するランプ機構の平面図である。
【図5】ネジ部材と押圧部材との連結部に配置したスイッチの構成図である。
【符号の説明】
1 キャリパ
2 電動モータ
3 減速機構
4 力伝達変換機構
5 押圧部材
6 ブレーキパッド(ブレーキ部材)
7 ブレーキロータ(被制動部材)
8 歯車
9 第1歯車
10 第2歯車
11 第3歯車
12 第4歯車
13 ギヤ
14、15 軸受
16、17 軸受
18 ナット
19 回転体(ボール)
20、21 傾斜溝
22、23 凹部
24、25 段部
26 壁部
27 弾性体
28 ストップリング
29 支持部材
30 軸受
31 ネジ部材
33 孔
34 隙間
35 廻り止めロッド
36 スイッチ機構
37、38 端子
Claims (1)
- 電動モータの駆動力を受けてブレーキ部材6を被制動部材7に押圧する力伝達変換機構4を備えている電動ブレーキ装置において、前記力伝達変換機構4は、電動モータの回転によって回転するギヤ13と、同ギヤと対向して配置されているナット18と、前記ギヤ13と前記ナット18との間に配置される回転体と、ギヤ13とナット18との相対的回転によりギヤ13からナット18が離間するよう作動するランプ機構と、同ナット18に螺合している非回転のネジ部材31と、前記ネジ部材31に取り付けられている押圧部材5、ブレーキパッド6とを備え、前記ランプ機構は、ギヤとナットの対向する夫々の面に形成した傾斜溝と、該傾斜溝の間に保持された回転体とを備え、前記傾斜溝は、ナットとギヤとが相対回転した時に互いの溝深さが次第に浅くなるように形成し、互いの溝の最深部には前記回転体を保持する凹部22が形成され、互いの溝の最浅部の端部には回転体の移動を禁止する壁部を備え、さらに前記電動モータの単位回転量当たりのブレーキパッド6の移動量が、前記ネジ部材による移動量よりもランプ機構による移動量の方が小さくなるように設定し、前記ブレーキパッド6が被制動部材7に対して所定の押圧力で当接するまでの間はギヤ13とナット18を一体的に回転し、所定の押圧力以上になるとギヤ13とナット18との相対的回転を許容してナット18を被制動部材方向に移動可能に構成したことを特徴とする電動ブレーキ装置。
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