JP4109240B2 - 転炉への溶銑供給方法 - Google Patents
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Description
転炉工程では、溶銑を転炉に装入し、副原料添加と酸素吹込みを行うことで脱りん・脱炭を行って、りん濃度や炭素濃度が所定の値となっている溶鋼を生産するようにしている。転炉工程で得られた溶鋼は、その後、連続鋳造工程を経てスラブ等に成形され、このスラブが圧延されることで厚板や薄板等の鉄鋼製品が製造される(圧延工程)。
特許文献1には、高炉工程に着目し、高炉・製鋼工場間における溶銑輸送容器の稼働状況(物流状況)を考慮することで、高炉・製鋼工場間の貯銑量のバランスを検証し、出鋼未達を防ぐ技術が開示されている。
特許文献3には、圧延工程に着目し、加熱炉投入までの圧延材の流れ(物流)に着目して、スラブ圧延工程における生産量向上を考えた物流計画の技術が開示されている。
一方、転炉工程に関して考えると、その溶鋼生産能力に関与するのは、転炉自体の処理能力と転炉への溶銑供給能力である。もし、複数の転炉を同時に稼働させた際には、転炉の処理能力が転炉への溶銑供給能力を上回ることになり、転炉への溶銑供給能力が律速となる。つまり、転炉への溶銑供給をいかに効率的に迅速に行うかが、非常に重要となる。
これにより、運搬台車1台に対して取鍋2基を交互に使用することができるようになり、一方の取鍋が脱炭用転炉への溶銑装入中であっても、他方の取鍋を速やかに脱燐用転炉の出銑口へ移動させることができるものとなっている。
本願発明者は、転炉工程での溶鋼生産能力を向上させる方法を探るために、図3(a)のガントチャート等を基に、取鍋並びにクレーンの稼働状況を詳細に検討した。その結果、「クレーン104Aが空の取鍋103を把持し、払い出しステーション106A(ピットA)に据え付け、その後、クレーン104Aは払い出しステーション106Aの上空で、何も吊り下げていない」といった、クレーンの非保持状況(図3(a)のS部)が存在することを突き止めるに至った。これら、クレーンの非保持状況を極力なくすことことが、クレーンの稼働状況を良くし転炉への溶銑供給能力をあげることにつながることを明らかにした。
一方、特許文献1〜特許文献3の物流技術を当該転炉設備に応用しようとしても非常に困難である。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、転炉と、この転炉へ溶銑を装入する取鍋と、この取鍋への溶銑払い出しが行われる複数の払い出しステーションと、この払い出しステーションに対する取鍋の搬入又は搬出を行うべく取鍋をハンドリングするクレーンとを有する転炉設備で、
次式を満たすように取鍋の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
≦ (払い出しステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(1)
転炉への溶銑供給を効率的に行うためには、転炉工程全体に亘って、取鍋を効率的に移動させることが重要であり、そのためにはクレーンの稼働状況を可能な限りよくすることが必要である。クレーンがよく働いている状況の1つに、クレーンが常に取鍋を吊り下げ搬送していることが考えられる。そこで、その状況を実現させるべく「クレーンの全ての基数 < 取鍋の稼働本数」とし(下限値)、かかる稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給するようにする。
なお、本願出願人は、様々なケースを検討した結果、
取鍋の稼働本数=(払い出しステーション数ー1)+クレーンの全ての基数
とした場合が、もっとも効率がよいことを明らかにしている。
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、転炉と、この転炉へ溶銑を装入する取鍋と、この取鍋への溶銑払い出しが行われる複数の払い出しステーションと、前記取鍋内の溶銑に対する脱硫処理が行われる脱硫ステーションと、前記払い出しステーション及び脱硫ステーションに対する取鍋の搬入又は搬出を行うべく取鍋をハンドリングするクレーンとを有する転炉設備で、
次式を満たすように取鍋の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
≦ (払い出しステーション数−1)
+(脱硫ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(2)
この技術的手段は、払い出しステーションに適用した考え方を、脱硫ステーションにまで拡張したものであり、これにより、溶銑を転炉に運ぶ取鍋の稼働本数を最大限に増やすことができるため、溶銑を転炉への効率的に供給することができるようになる。
取鍋の稼働本数=(払い出しステーション数ー1)
+(脱硫ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(5)
とした場合が、もっとも効率がよいことを明らかにしている。
また好ましくは、転炉と、この転炉へ溶銑を装入する取鍋と、この取鍋への溶銑払い出しが行われる複数の払い出しステーションと、前記取鍋内のスラグの排出処理が行われる除滓ステーションと、前記払い出しステーション及び除滓ステーションに対する取鍋の搬入又は搬出を行うべく取鍋をハンドリングするクレーンとを有する転炉設備で、
次式を満たすように取鍋の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
≦ (払い出しステーション数−1)
+(除滓ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(3)
更に好ましくは、転炉と、この転炉へ溶銑を装入する取鍋と、この取鍋への溶銑払い出しが行われる複数の払い出しステーションと、前記取鍋内の溶銑に対する脱硫処理が行われる脱硫ステーションと、前記取鍋内のスラグの排出処理が行われる除滓ステーションと、前記払い出しステーション、脱硫ステーション及び除滓ステーションに対する取鍋の搬入又は搬出を行うべく取鍋をハンドリングするクレーンとを有する転炉設備で、
次式を満たすように取鍋の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
≦ (払い出しステーション数−1)
+(脱硫ステーション数−1)
+(除滓ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(4)
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記転炉設備は、取鍋の補修や地金取り作業を行う待機ステーションを有し、前記技術的手段のいずれかで設定された取鍋の稼働本数+1の取鍋を稼働させた上で、該取鍋のいずれか1つを前記待機ステーションに配置するようにクレーンを操作することを特徴とする。
待機ステーションにある取鍋は、内部に溶銑を受けていない空の溶銑鍋であり、空鍋の状態が長時間続くと取鍋内側の耐火物の温度が下がり、「次に溶銑を受けた際に地金付着が発生して安定操業が難しくなる」、「熱ロスが大きくなり、転炉に装入する溶銑の温度が低くなる」、「耐火物が装入された溶銑により熱膨張し剥離したりする」等の不都合が生じる。そこで、待機ステーションにある取鍋内にバーナー等を差し入れ火炎を発生させる等することで、取鍋内を加熱するようにするとよい。
図1は、転炉設備1を正面から見た際の概略を示したものであり、図2には、転炉設備1の平面概略図が示されている。
図1に示すように、本実施形態の転炉設備1は、3基の転炉2と、これら転炉2に溶銑を供給する取鍋3(溶銑鍋)と、この取鍋3を搬送する2基のクレーン4とを有している。さらに、取鍋3を載置した上で、混銑車5から該取鍋3に溶銑を移し替える場所である「払い出しステーション6(払い出しピット)」を2つ備えている。
クレーンの全ての基数 < 取鍋の稼働本数
≦ (払い出しステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(1)
以下、本実施形態にかかる転炉設備1の詳細について述べる。
図2に示すように、説明の便宜上、走行レール7を7つの区間に区切り番号を付している。区切り番号1,2に対応する走行レール7のほぼ下方側には払い出しステーション6A,6Bが対応するように設けられており、区切り番号4,5,6に対応する走行レール7の下側であって且つ走行レール7の側方側には、転炉2A,2B,2Cが設けられている。クレーン4Aは区切り番号0から6までを移動し、クレーン4Bは区切り番号1から7までを移動することになる。1つの区切り番号はクレーン1基の幅に対応している。
つまり、クレーン4の移動方向に沿って隣接する2つの払い出しステーション6が備えられ、これら払い出しステーション6の前記移動方向両側にはそれぞれ除滓ステーション9が備えられており、両ステーション6,9のそれぞれに2基のクレーン4A,4Bが同時に存在可能となっている。
転炉設備1内での取鍋移動の概略は、次の通りである。
まず、混銑車5が転炉設備1に到着した後、該混銑車5から払い出しステーション6A,6Bに載置された取鍋3に溶銑が注ぎ込まれる。溶銑が装入された取鍋3は、クレーン4A,4Bにより引き上げられ、払い出しステーション6A,6Bの上方であって該払い出しステーション6A,6Bに隣接する除滓ステーション9A,9Bまで移動され、ノロカキ8A,8Bで溶銑の上面に浮いているスラグが掻き出されるものとなっている。
溶銑が装入された転炉2では、転炉2の炉口からランスを挿入し溶銑上面に近づけ、酸素ガスを吹き付けると同時に、炉底から吹き込みガスで溶銑を撹拌しつつ精錬(吹錬)を開始する。同時に、石灰CaO等の造滓材や酸化鉄FexOy等の冷却材、すなわち副原料を投入する。溶銑内のりんは投入された酸素と反応してスラグ相に移行し、溶銑の上方に浮いた状態で積層するようになり(脱りん)、さらに、溶銑内の炭素は酸素と反応し、COガスとして排出される(脱炭)。かかる吹錬処理により、所定のりん、炭素濃度の溶鋼を得ることができる。
図3には、払い出しステーション6A,6Bに常時配置される取鍋3の数を1本とすると共に、取鍋3の総稼働数を3本とした場合の、クレーン4A,4Bの動きとそれに伴う取鍋3の動き(物流)を詳細に表したガントチャートが示してある。
図3(a)は、図9に示された従来の転炉設備101におけるガントチャートである。従来例の転炉設備101は、払い出しステーション106A,106Bの上方側に除滓ステーション109A,109Bが設けられており、平面視では、払い出しステーション106A,106Bと除滓ステーション109A,109Bとは同一の区切り番号位置に存在する点が、本転炉設備1とは大きく異なっている。加えて、従来例では取鍋103の稼働本数は2本である。
このとき、クレーン104Bで吊り下げられたままの取鍋103は、除滓ステーション109Bに配置されて、当該取鍋103内のスラグがノロカキ108Bで掻き出されるものとなっている。その後、クレーン104Bの取鍋103は、転炉102Aの位置に移送され、溶銑が転炉102Aに装入されることになる。溶銑装入が完了し、空になった取鍋103は払い出しステーション106Bに搬送されて据え付けられ、溶銑の払い出しが始まる。このとき、クレーン104Bは払い出しステーション106Bの上空で待ちの状態となる。
転炉102Bへの溶銑装入を終えた取鍋103は、クレーン104Aにより再度払い出しステーション106Aの位置まで移動させられ据え付けられることになり、クレーン104Aの1サイクルが終了することになる。
本実施形態の場合、取鍋103とクレーン104と払い出しステーション106とは常に対応しており、ある取鍋103を把持するのは常に決まったクレーン104であり、取鍋103は、常に同一払い出しステーション106に配置される。なお、クレーン104の1サイクルにかかる時間、すなわちサイクルタイムは、図3(a)から33分であることが判る。
一方、図3(b)には、本実施形態のクレーン4の動きとそれに伴う取鍋3の動き(物流)が示してある。
クレーン4の動きに関しては、まず、クレーン4Aは、払い出しステーション6Bに空の取鍋3を据え付けるようにする。その後、払い出しステーション6Aに移動し、溶銑払い出しが終わると共に溶銑の成分測定や温度測定が完了した取鍋3を吊り上げ、除滓ステーション9Aへ移送する。この除滓ステーション9Aでは、取鍋3は吊り下げられた状態であって、取鍋3内のスラグがノロカキ8Aで掻き出されるものとなっている。
払い出しステーション6Aへ取鍋3が据え付けられる状況は、ガントチャート中のP部で示されており、これは、図3(a)のR’部がR部まで早まったことを意味している。P部の状況を別の観点から見ると、除滓ステーション9Aと払い出しステーション6Aとが平面視でクレーン1基分だけ離れているため、両ステーション同時にクレーン4が位置することが可能となっていることを意味し、除滓と溶銑払い出しがパラレルに行われて、溶銑供給処理を効率的に進めていることの現れとなっている。図8のケースCがこの状況に相当し、従来(ケースA)のクレーンのサイクルタイムが33分/回に対して、除滓ステーション9Aと払い出しステーション6Aとが離れているために差し合いが起こらず、クレーンサイクルが29分/回と短くなっている。
払い出しステーション6Bの取鍋3を吊り上げたクレーン4Bは、そのまま、除滓ステーション9Bに移動すればベストであるが、除滓ステーション9Aにある取鍋3を転炉2Aの前に移動させる必要があるため、一旦、転炉2Cの前まで移動するようになる(逃げる)。
式(1)[ 取鍋の稼働本数 ≦(払い出しステーション数ー1)+クレーンの全ての基数=(2−1)+2=3)を満たしているため、2基のクレーン4A,4Bは取鍋3を吊り下げた状態にあると共に、払い出しステーション6は空の取鍋3を置くことのできる状況下ある(P部の前の状況、時間17〜18min)。ゆえに、クレーン4の稼働状態を高いものとすることができ、且つ取鍋3の稼働本数も最大限に増やすことができるため、溶銑を転炉2への効率的に供給することが可能となる。図8のケースG,Hがこの状況に相当し、従来(ケースF等)のクレーンのサイクルタイムが45分/回に対して、クレーンサイクルが41分/回、37分/回と短くなっている。
併せて、取鍋3の稼働本数とは別に更に1本の取鍋3を用意し、両者を併せて稼働させ、該取鍋3のいずれか1つを前記待機ステーション13に配置するようにクレーン4を操作している。待機ステーション13に配置された取鍋3では、取鍋3に付着した地金やスラグを定期的に除去するようにする。
本転炉設備1は、脱硫ステーション14A、脱硫ステーション14Bを有し、該脱硫ステーション14A、脱硫ステーション14Bは、走行レール7の番号1,2の場所で、走行レール7の側方側にそれぞれ配置されている。加えて、区切り番号0の位置に前ノロカキを配置し除滓ステーション9としていると共に、転炉2Aと転炉2Bの2基を備えるものとなっている。その他の構成は第1実施形態と略同様である。
本実施形態は、かかる転炉設備2で、次式を満たすように取鍋3の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋3をクレーン4でハンドリングしつつ、転炉2に溶銑を供給することを特徴としている。
クレーンの全ての基数 < 取鍋の稼働本数
≦ (払い出しステーション数−1)
+(脱硫ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(2)
すなわち、払い出しステーション6に適用した、クレーン4をもっとも効率的に使用するための考え方を、脱硫ステーション9にも適用したものである。取鍋3の稼働本数は、クレーン4の数2基以上であり、(払い出しステーション数−1)+(脱硫ステーション数−1)+クレーンの全ての基数=(2−1)+(2−1)+2=4本以下とするとよい。
本実施形態では、前記脱硫ステーション14A,14Bに配置されている取鍋3の本数が「脱硫ステーション総数−1」となるように、クレーン4A、4Bで取鍋3のハンドリングを行うこととしている。すなわち、払い出しステーション6に適用した、クレーン4をもっとも効率的に使用するための考え方を、脱硫ステーション14に適用したものである。
このガントチャート中、例えば、P部に着目すると、クレーン4Aは、脱硫ステーション14Bに溶銑が装入された取鍋3を載置した後に、待ち時間なくすぐに、払い出しステーション6Aへ移動し、払い出しの終わった取鍋3を吊り下げるようにしている。
また、Q部に着目すると、クレーン4Bは、払い出しステーション6Bに空の取鍋3を据え付けた後すぐに、脱硫ステーション14Bのノロカキ8が終わった取鍋3を吊り下げに行っている。R部に着目すると、クレーン4Bは、空の取鍋3を払い出しステーション6Bに据え付けた後、すぐに、脱硫ステーション14Aにある脱硫処理完了後の取鍋3を吊り上げるようにしている。
前述の如く、取鍋3の稼働数が式(2)を満たす範囲は、2本〜4本であり、かかる本数の取鍋を用いることで、クレーン4のサイクルタイムを25分以下とすることができるようになる。特に、取鍋3の稼働本数を4本、すなわち、式(5)を満たすようにすることで、クレーン4のサイクルタイムを最小(サイクルタイム=略16分)とすることができるようになる。
+(脱硫ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数
=(2−1)+(2−1)+2
=4 ・・・(5)
図8のケースIがこの状況に相当し、従来(ケースF等)のクレーンのサイクルタイムが45分/回に対して、クレーンサイクルが33分/回と短くなっている。
なお、本発明の転炉への溶銑供給方法は、上記実施の形態に限定されるものではない。
すなわち、転炉は上吹き転炉、底吹き転炉、又は上底吹き転炉のいずれであってもよく、1つの転炉で脱りんと脱炭を行う、いわゆるダブルスラグ法を行っている転炉施設にも適用可能である。
取鍋の稼働本数≦ (払い出しステーション数−1)
+(除滓ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(3)
であり、転炉設備が払い出しステーションと脱硫ステーションと除滓ステーションとを有する場合の取鍋稼働数の上限値は、
取鍋の稼働本数≦ (払い出しステーション数−1)
+(脱硫ステーション数−1)
+(除滓ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(4)
となる。
2 転炉(2A〜2C)
3 取鍋
4 クレーン(4A,4B)
5 混銑車
6 払い出しステーション(6A,6B)
9 除滓ステーション(9A,9B)
14 脱硫ステーション(14A,14B)
Claims (6)
- 転炉と、この転炉へ溶銑を装入する取鍋と、この取鍋への溶銑払い出しが行われる複数の払い出しステーションと、この払い出しステーションに対する取鍋の搬入又は搬出を行うべく取鍋をハンドリングするクレーンとを有する転炉設備で、
次式を満たすように取鍋の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
クレーンの全ての基数 < 取鍋の稼働本数
≦ (払い出しステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(1) - 転炉と、この転炉へ溶銑を装入する取鍋と、この取鍋への溶銑払い出しが行われる複数の払い出しステーションと、前記取鍋内の溶銑に対する脱硫処理が行われる脱硫ステーションと、前記払い出しステーション及び脱硫ステーションに対する取鍋の搬入又は搬出を行うべく取鍋をハンドリングするクレーンとを有する転炉設備で、
次式を満たすように取鍋の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
クレーンの全ての基数 < 取鍋の稼働本数
≦ (払い出しステーション数−1)
+(脱硫ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(2) - 転炉と、この転炉へ溶銑を装入する取鍋と、この取鍋への溶銑払い出しが行われる複数の払い出しステーションと、前記取鍋内のスラグの排出処理が行われる除滓ステーションと、前記払い出しステーション及び除滓ステーションに対する取鍋の搬入又は搬出を行うべく取鍋をハンドリングするクレーンとを有する転炉設備で、
次式を満たすように取鍋の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
クレーンの全ての基数 < 取鍋の稼働本数
≦ (払い出しステーション数−1)
+(除滓ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(3) - 転炉と、この転炉へ溶銑を装入する取鍋と、この取鍋への溶銑払い出しが行われる複数の払い出しステーションと、前記取鍋内の溶銑に対する脱硫処理が行われる脱硫ステーションと、前記取鍋内のスラグの排出処理が行われる除滓ステーションと、前記払い出しステーション、脱硫ステーション及び除滓ステーションに対する取鍋の搬入又は搬出を行うべく取鍋をハンドリングするクレーンとを有する転炉設備で、
次式を満たすように取鍋の稼働本数を求め、求められた稼働本数分の取鍋をクレーンでハンドリングしつつ、転炉に溶銑を供給することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
クレーンの全ての基数 < 取鍋の稼働本数
≦ (払い出しステーション数−1)
+(脱硫ステーション数−1)
+(除滓ステーション数−1)
+クレーンの全ての基数 ・・・(4) - 前記転炉設備は、取鍋の補修や地金取り作業を行う待機ステーションを有しており、請求項1〜4のいずれかで設定された取鍋の稼働本数+1の取鍋を稼働させた上で、該取鍋のいずれか1つを前記待機ステーションに配置するようにクレーンを操作することを特徴とする転炉への溶銑供給方法。
- 前記待機ステーションにある取鍋に対して加熱を行うようにしていることを特徴とする請求項5に記載の転炉への溶銑供給方法。
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