JP4106993B2 - リアクトル - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、永久磁石を用いて磁気バイアスを与えるリアクトルに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、例えば特開平8−316049号公報に示された従来例としての直流リアクトルの正断面を示す図である。図において、21はT形コア、22はC形コア、23はT形コア21とC形コア22とから構成されるコア構体である。また、24はT形コア21の中央脚部21bに巻回されるコイルである。
また、25はT形コア21の底部21aとC形コア22の両側面脚22bとの間に形成される磁気的空隙である。また、26はT形コア21の底部21aとC形コア22の両側面脚22bとの間に挟む薄い絶縁シート、27はブロック状の2つのコアが突き合わされる(T形コア21の中央脚部21bの頂部とC形コア22の底部22aとの間)合わせ面、28はT形コア21の中央脚部21bの頂部とC形コア22の底部22aとの間に挟む極く薄い絶縁シートである。
【0003】
また、30はT形コア21とC形コア22の両側面脚22bとの磁気的空隙25の両外側面に取り付けられる磁気バイアス用の永久磁石、31は永久磁石30の背面に貼付される磁性体の一対のバックヨークである。一対の永久磁石30を対向するもの同士が同極性になるように、N極とS極が入れ代わる中性線Cmを磁気的空隙25の中性線Cgと一致させて設ける。
【0004】
また、コイル24を脈動する直流電流で励磁すると、コイル24の作る磁束φeは、図中に実線で示すように、T形コア21の中央脚部21cから、T形コア21の底部21a、C形コア22の側面脚22b、C形コア22の底部22aよりなる磁路を形成する。一方、永久磁石30の作るバイアス磁束φmは、図中に点線で示すように、T形コア21の底部21aから、T形コア21の中央脚部21b、C形コア22の底部22a、C形コア22の側面脚22b、永久磁石30とバックヨーク31よりなる磁路を通る。
すなわち、T形コア21およびC形コア22内では、コイル24の作る磁束φeと永久磁石30の作るバイアス磁束φmは対向して流れ、左右の磁気的空隙25部で、永久磁石30の作るバイアス磁束φmはコイル24の作る磁束φeをバイパスする。
【0005】
上記の従来例としての直流リアクトルは、E形コアの中央脚にコイルを巻回し、中央脚の高さを側面脚より低く、E形コアの側面脚をI形コアによりブリッジし、E形コアの中央脚とI形コア間の空隙に磁気バイアスを与える永久磁石を挟んだ従来の永久磁石を用いて磁気バイアスを与える直流リアクトルではコイルの作る磁束が永久磁石内を流れる、永久磁石が減磁するという問題点を解決するためになされたものである。
コイル24の作る磁束φeは永久磁石30内を通らないので永久磁石30が減磁することがなく、永久磁石30の作るバイアス磁束φmとコイル24の作る磁束φeは逆方向になり打ち消し合うので、コア内部で磁束が減少する結果、バイアス磁石がない場合に比べコアの断面積を小さくできるという効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のブロック状の2つのコアが一箇所の合わせ面27のみで突き合わされている構成の直流リアクトルは、コンデンサインプット型整流回路の力率改善用直流リアクトルやチョッパ回路のリアクトルとして用いた場合に、脈動する直流電流で励磁すると合わせ面27での騒音が発生するという問題点があり、2つのコアの合わせ面27には、振動防止用の極く薄い絶縁シート28が挿入されているが、直流電流に含まれる脈動成分が大きい場合には振動を引き起こす加振力が強いため、大きな騒音が避けられないという問題点があった。
また、チョッパ等のリアクトルとして用いた場合には、スイッチングに伴う振幅の大きな高周波電流が重畳するため、発生する騒音も大きくなるという問題点があった。
【0007】
また、図8は、例えば特表平4−504029号公報に示された従来例としての電磁装置のためのラミネーションのパックの外形を示す図である。図において、41はC形ラミネーションパック、42はT形ラミネーションパック、43はC形ラミネーションパック41とT形ラミネーションパック42とを交互に配置したラミネーションパックである。
巻回変圧器ボビンに対して、ラミネーションは従来手動でまたは積層機によって交互配置されているが、ラミネーションから交互配置スタックを手動により組み立てる場合は、時間とコストがかかり、また積層機はより迅速に動作し得るが、価格および維持費が高いという問題点があり、ラミネーションの交互配置スタックを迅速に低コストでしかも複雑な機械を必要とすることなく組み立てることを可能にする手段を提供することを目的として、予め組み立てられたラミネーションのパックがラミネーションの交互配置スタックの一部として提供されるようにしたものである。
【0008】
2種類のラミネーションを交互に配置することが開示されているが、コイルが巻回されたコアに永久磁石を配設し、この永久磁石を用いて磁気バイアスを与える構成のリアクトルにおいては、2種類のラミネーションの合わせ面が6箇所から2箇所と減ってしまうので、ラミネーションのパック組み立て時の作業性がわるくなるという問題点があった。
【0009】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、加振力の加わる点を分散させてコアの振動や騒音の発生が抑制できる構成とするとともに、板状コアを積層する工程が簡略化できるリアクトルを得るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るリアクトルは、コイルが巻回されたコアに磁気バイアスを与える永久磁石を配設したリアクトルであって、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有する凹形形状の板状コアと、この凹形形状の板状コアの底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法の中央脚を有する山形形状の板状コアと、側脚形状が同一の2種類の板状コアを備え、
前記凹形形状の板状コアを複数積層した凹形コアブロックの底辺部の上部と前記山形形状の板状コアを複数積層した山形コアブロックの中央脚とを突き合わせるとともに、前記凹形コアブロックと前記山形コアブロックとを交互に積層することにより、前記凹形形状の板状コアの側脚と前記山形形状の板状コアの側脚との間に磁気的空隙を形成するコア構体を構成するようにしたものである。
【0013】
また、この発明に係るリアクトルは、コイルが巻回されたコアに磁気バイアスを与える永久磁石を配設したリアクトルであって、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を2分割した一方を有する第1の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を2分割した他方を有する第2の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方を有する第3の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した他方を有する第4の板状コアと、を備え、
前記第1の板状コアを複数積層した第1のコアブロックと前記第2の板状コアを複数積層した第2のコアブロックとを、2分割した前記一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、突き合わせた1組のコアブロックと、
前記第3の板状コアを複数積層した第3のコアブロックと前記第4の板状コアを複数積層した第4のコアブロックとを、前記前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、突き合わせた1組のコアブロックと、を交互に積層することにより、前記第1の板状コアの側脚と前記第2の板状コアの側脚との間および前記第3の板状コアの側脚と前記第4の板状コアの側脚との間に磁気的空隙を形成するコア構体を構成するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るリアクトルの外観を示す図である。
また、図2はこの発明の実施の形態1に係るリアクトルに使用する2種類のコアを示す図で、(a)は凹形形状の板状コアの形状、(b)は山形形状の板状コアの形状、(c)は2種類のコア(凹形形状の板状コア1、山形形状の板状コア2)を積層した状態を示す図である。ただし、図では山形形状の板状コア2の中央脚2cに巻き回されるコイル5は省略し、コア部のみ示したものである。
【0015】
図において、1は底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有する凹形形状の板状コア、2は凹形形状の板状コア1の底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法の中央脚を有する山形形状の板状コア、3aは凹形形状の板状コア1、山形形状の板状コア2を積層して構成されるコア構体である。1aは凹形形状の板状コア1の底部、1bは凹形形状の板状コア1の側脚、2aは山形形状の板状コア2の底部、2bは山形形状の板状コア2の側脚、2cは山形形状の板状コア2の中央脚である。
4は凹形形状の板状コア1の側脚1bの頂部と山形形状の板状コア2の側脚2bの頂部との間に形成される磁気的空隙である。
5は山形形状の板状コア2の中央脚2cに巻き回されるコイルである。
6は磁気的空隙4の両外側面に配設される板状の一対の永久磁石、7は永久磁石6の背面に貼付するバックヨークである。
また、8,9は山形形状の板状コア2の中央脚2cが凹形形状の板状コア1の底部1aに突き合わされるコアの合わせ面である。
また、h1は凹形形状の板状コア1の側脚1bの寸法、h2は山形形状の板状コア2の側脚2bの寸法、h3は山形形状の板状コア2の中央脚2cの寸法である。
【0016】
凹形形状の板状コア1の側脚1bの寸法h1と山形形状の板状コア2の側脚2bの寸法h2とを等しくし(h1=h2)、また山形形状の板状コア2の中央脚2cの寸法h3は凹形形状の板状コア1の側脚1bの寸法h1と山形形状の板状コア2の側脚2bの寸法h2とを足した値よりも大きい値としたので(h3>h1+h2)、山形形状の板状コア2の中央脚2cが凹形形状の板状コア1の底部1aに突き合わせた時に、凹形形状の板状コア1の側脚1bと山形形状の板状コア2の側脚2bとの間に磁気的空隙4が形成される。
【0017】
実施の形態1に係るリアクトルにおいては、予めボビン等に巻かれたコイル5に、凹形形状の板状コア1と山形形状の板状コア2とを互いに突き合わせて1組のコアとするとともに、図2(c)に示すように凹形形状の板状コア1と山形形状の板状コア2とを交互に積層してコア構体3aを構成するものである。コア構体3aにおいては、山形形状の板状コア2の中央脚2cと凹形形状の板状コア1の底部1aとが突き合わされるコアの合わせ面8,9は2箇所となり、かつコアの合わせ面8,9が交互となる。
【0018】
図3はこの発明の実施の形態1に係るリアクトルにおける磁束の流れを示す図である。図において、1、2、3a、4〜7は図1と同様であり、その説明を省略する。また、φeはコイル5の作る磁束、φmは永久磁石6の作るバイアス磁束である。
2種類のコアを使用して構成したコア構体3aにおいて、凹形形状の板状コア1の側脚1bと山形形状の板状コア2の側脚2bとの間に形成された磁気的空隙4の両外側面に設けられる板状の一対の永久磁石6は、板の長手方向および板厚方向おのおのに片側2極となるように着磁し、対向するもの同士が同極性となるように設けられる。
【0019】
コイル5を脈動する直流電流で励磁すると、コイル5の作る磁束φeは、図中に実線で示すように、山形形状の板状コア2の中央脚2cから、凹形形状の板状コア1の底部1a、凹形形状の板状コア1の側脚1b、磁気的空隙4、山形形状の板状コア2の側脚2b、山形形状の板状コア2の底部2aよりなる磁路を形成する(図2(c)でコアの合わせ面8の場合)。コイル5の作る磁束φeは、図2(c)でコアの合わせ面9の場合には、山形形状の板状コア2の中央脚2cから、山形形状の板状コア2の底部2a、山形形状の板状コア2の側脚2b、磁気的空隙4、凹形形状の板状コア1の側脚1b、凹形形状の板状コア1の底部1aよりなる磁路を形成する。
【0020】
一方、永久磁石6の作るバイアス磁束φmは、図中に点線で示すように、凹形形状の板状コア1の側脚1bから、凹形形状の板状コア1の底部1a、山形形状の板状コア2の中央脚2c、山形形状の板状コア2の底部2a、山形形状の板状コア2の側脚2b、永久磁石6、バックヨーク7よりなる磁路を形成する(図2(c)でコアの合わせ面8の場合)。永久磁石6の作るバイアス磁束φmは、図2(c)でコアの合わせ面9の場合には、山形形状の板状コア2の側脚2bから、山形形状の板状コア2の底部2a、山形形状の板状コア2の中央脚2c、凹形形状の板状コア1の底部1a、凹形形状の板状コア1の側脚1b、永久磁石6、バックヨーク7よりなる磁路を形成する。
【0021】
永久磁石6は、永久磁石6の作るバイアス磁束φmが、コイル6により生じた磁束を打ち消す方向に着磁されており、コア構体3aの磁気飽和を抑制することが可能となっている。
【0022】
実施の形態1に係るリアクトルは、凹形形状の板状コア1と山形形状の板状コア2とを互いに突き合わせて1組のコアとするとともに、凹形形状の板状コア1と山形形状の板状コア2とを交互に積層してコア構体3aを構成するので、コア構体3aで、山形形状の板状コア2の中央脚2cと凹形形状の板状コア1の底部1aとが突き合わされるコアの合わせ面が2箇所となり、脈動する直流電流により発生する加振力の加わる点が分散されるため、脈動する直流電流で励磁した場合においても、コアの振動や騒音の発生が抑制できる。従って、コンデンサインプット型整流回路の力率改善用直流リアクトルやチョッパ回路のリアクトルとして用いる場合など、振幅の大きな高調波電流が重畳する直流電流においても発生する騒音を抑制することができる。
また、凹形形状の板状コア1の側脚1bと山形形状の板状コア2の側脚2bとの間に磁気的空隙4を形成するという構成であり、2種類のコアの合わせ面が6箇所から2箇所と減ってしまうが、実施の形態1に係るリアクトルにおける2種類のコア(凹形形状の板状コア1、山形形状の板状コア2)はそれぞれ底辺部の上部両端に同寸法の側脚(1b、2b)を有する形状としたので、
予めボビン等に巻かれたコイル5に、2種類のコアを交互に積層してコア構体3aを構成する作業が容易となり、板状コアを積層する工程が簡略化できる。
【0023】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2に係るリアクトルにおけるコア構体の構成を示す図である。図において、1、2、8、9は図2と同様であり、その説明を省略する。また、3bは凹形形状の板状コア1を積層した凹形形状コアブロック11と山形形状の板状コア2を積層した山形形状コアブロック12とから構成されるコア構体である。
【0024】
実施の形態1では、凹形形状の板状コア1と山形形状の板状コア2とを互いに突き合わせて1組のコアとするとともに、凹形形状の板状コア1と山形形状の板状コア2とを交互に積層してコア構体3aを構成するようにした例を示したが、実施の形態2では凹形形状の板状コア1を積層した凹形コアブロック11と山形形状の板状コア2を積層した山形形状コアブロック12とを互いに突き合わせて1組のコアブロックとするとともに、凹形コアブロック11と山形形状コアブロック12とを交互に積層してコア構体3bを構成するようにしたものである。
【0025】
コア構体3aと同様に、コアの合わせ面8,9が2箇所となり、脈動する直流電流により発生する加振力の加わる点が分散されるため、脈動する直流電流で励磁した場合においても、コアの振動や騒音の発生が抑制できるという効果に加え、凹形コア1を積層した凹形コアブロック11、山形形状の板状コア2を積層した山形形状コアブロック12を複数組み合わせてコア構体3bを構成するようにしたので、板状コアを積層してコア構体3bを構成する工程が簡略化できる。
【0026】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3に係る直流リアクトルにおけるコア構体の構成するコアを示す図で、(a)は山形形状の板状コア2の中央脚2c部分を2分割したコア、(b)は山形形状の板状コア2の中央脚2c部分を(a)と線対称となる位置で2分割したコアである。図において、13aは第1の板状コア、13bは第2の板状コアで、コア13a,コア13bで1組のコア13を形成する。また、14aは第3の板状コア、14bは第4の板状コアで、コア14a,コア14bで1組のコア14を形成する。また、コア13aとコア14a、コア13bとコア14bは互いに裏返した形状である。
【0027】
また、図6はこの発明の実施の形態3に係る直流リアクトルにおけるコア構体の構成するコアを示す図で、(a)は山形形状の板状コア2の中央脚2c部分を2分割したコア、(b)は山形形状の板状コア2の中央脚2c部分を(a)と線対称となる位置で2分割したコアである。図において、15aは第1の板状コア、15bは第2の板状コアで、コア15a,コア15bで1組のコア15を形成する。また、16aは第3の板状コア、コア16bは第4の板状コアで、コア16a,コア16bで1組のコア16を形成するコアであり、コア15aとコア16a、コア15bとコア16bは互いに裏返した形状である。
【0028】
実施の形態3においては、図5に示したコア13aとコア13bとで形成する1組のコア13と、コア14aとコア14bとで形成する1組のコア14と、を交互に積層してコア構体を構成するようにしたものである。
また、図6に示したコア15aとコア15bとで形成する1組のコア15と、コア16aとコア16bとで形成する1組のコア16と、を交互に積層してコア構体を構成するようにしたものである。
【0029】
実施の形態1,2では、コイル5を巻き回す中央脚を有する山形形状の板状コア2と中央脚を有しない凹形コア1との2種類のコアを組み合わせて積層することによりコア構体3a,3bを構成した例を示したが、
実施の形態3では夫々中央脚部の1/2を有する2種類のコア(13,14または15,16)を組み合わせて交互に積層することによりコア構体を構成するようにしたものである。
【0030】
実施の形態4.
実施の形態3では、第1の板状コア13aと第2の板状コア13bとを、2分割した前記一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、互いに突き合わせて1組のコア13とするとともに、第3の板状コア14aと第4の板状コア14bとを、前記前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、互いに突き合わせて1組のコア14とした例を示した(図5に示したコアを使用した場合)が、実施の形態4は板状コアを積層したコアブロックとして扱うようにしたものである。
【0031】
実施の形態4では、図5に示したコアを使用した場合で説明すると、
底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を2分割した一方を有する第1の板状コア13aを複数積層した第1のコアブロックと、
底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を2分割した他方を有する第2の板状コア13bを複数積層した第2のコアブロックとを、2分割した前記一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、突き合わせた1組のコアブロックと、
底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方を有する第3の板状コア14aを複数積層した第3のコアブロックと、
底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した他方を有する第4の板状コア14bを複数積層した第4のコアブロックとを、前記前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、突き合わせた1組のコアブロックと、を交互に積層することによりコア構体を構成するようにしたものである。
【0032】
上述の実施の形態3,4では、図5のコア13とコア14とを組み合わせた例、または図6のコア15とコア16とを組み合わせた例について説明したが、
コア13、コア14、コア15、コア16を混在させて積層してコア構体を構成するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0035】
この発明に係るリアクトルは、コイルが巻回されたコアに磁気バイアスを与える永久磁石を配設したリアクトルであって、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有する凹形形状の板状コアと、この凹形形状の板状コアの底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法の中央脚を有する山形形状の板状コアと、側脚形状が同一の2種類の板状コアを備え、
前記凹形形状の板状コアを複数積層した凹形コアブロックの底辺部の上部と前記山形形状の板状コアを複数積層した山形コアブロックの中央脚とを突き合わせるとともに、前記凹形コアブロックと前記山形コアブロックとを交互に積層することにより、前記凹形形状の板状コアの側脚と前記山形形状の板状コアの側脚との間に磁気的空隙を形成するコア構体を構成するようにしたので、
コア構体3bを構成する工程を短縮することができる。
【0037】
また、この発明に係るリアクトルはコイルが巻回されたコアに永久磁石を配設し、この永久磁石を用いて磁気バイアスを与えるリアクトルであって、
底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を2分割した一方を有する第1の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を2分割した他方を有する第2の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方を有する第3の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した他方を有する第4の板状コアと、を備え、
前記第1の板状コアを複数積層した第1のコアブロックと前記第2の板状コアを複数積層した第2のコアブロックとを、2分割した前記一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、突き合わせた1組のコアブロックと、
前記第3の板状コアを複数積層した第3のコアブロックと前記第4の板状コアを複数積層した第4のコアブロックとを、前記前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、突き合わせた1組のコアブロックと、を交互に積層することにより、前記第1の板状コアの側脚と前記第2の板状コアの側脚との間および前記第3の板状コアの側脚と前記第4の板状コアの側脚との間に磁気的空隙を形成するコア構体を構成するようにしたので、
板状コアを積層してコア構体を構成する工程が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るリアクトルの外観を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るリアクトルに使用する2種類のコアを示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るリアクトルにおける磁束の流れを示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係るリアクトルにおけるコア構体の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る直流リアクトルにおけるコア構体の構成するコアを示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る直流リアクトルにおけるコア構体の構成するコアを示す図である。
【図7】 例えば特開平8−316049号公報に示された従来例としての直流リアクトルの正断面を示す図である。
【図8】 例えば特表平4−504029号公報に示された従来例としての電磁装置のためのラミネーションのパックの外形を示す図である。
【符号の説明】
1 凹形形状の板状コア、 1a 凹形形状の板状コア1の底部、 1b 凹形形状の板状コア1の側脚、 2 山形形状の板状コア、 2a 山形形状の板状コア2の底部、 2b 山形形状の板状コア2の側脚、 2c 山形形状の板状コア2の中央脚、 3a 凹形形状の板状コア1、山形形状の板状コア2を積層して構成されるコア構体、 3b 凹形形状コアブロック11と山形形状コアブロック12とから構成されるコア構体、 4 磁気的空隙、 5 山形形状の板状コア2の中央脚2cに巻き回されるコイル、 6 磁気的空隙4の両外側面に配設される板状の一対の永久磁石、 7 永久磁石6の背面に貼付するバックヨーク、 8,9 山形形状の板状コア2の中央脚2cと凹形形状の板状コア1の底部1aとが突き合わされるコアの合わせ面、 11 凹形形状の板状コア1を積層した凹形形状コアブロック、 12 山形形状の板状コア2を積層した山形形状コアブロック、 13 第1の板状コア13aと第2の板状コア13bで形成する1組のコア、 14 第3の板状コア14aと第4の板状コア14bで形成する1組のコア、 15 第1の板状コア15aと第2の板状コア15bで形成する1組のコア、 16 第3の板状コア16aと第4の板状コア16bで形成する1組のコア、 21 T形コア、 22 C形コア、 23 T形コア21とC形コア22とから構成されるコア構体、 24 T形コア21の中央脚部21bに巻回されるコイル、 25 磁気的空隙、 26 絶縁シート、 27 ブロック状の2つのコアが突き合わされる(T形コア21の中央脚部21bの頂部とC形コア22の底部22aとの間)合わせ面、 28 絶縁シート、 30 磁気バイアス用の永久磁石、 31 永久磁石30の背面に貼付される磁性体の一対のバックヨーク、 41 C形ラミネーションパック、 42 T形ラミネーションパック、 43 C形ラミネーションパック41とT形ラミネーションパック42とを交互に配置したラミネーションパック、 h1 凹形形状の板状コア1の側脚1bの寸法、 h2 は山形形状の板状コア2の側脚2bの寸法、 h3 山形形状の板状コア2の中央脚2cの寸法、 Cg 磁気的空隙25の中性線、 Cm N極とS極が入れ代わる中性線、 φe コイル24の作る磁束、 φm 永久磁石30の作るバイアス磁束。

Claims (2)

  1. コイルが巻回されたコアに永久磁石を配設し、この永久磁石を用いて磁気バイアスを与えるリアクトルにおいて、
    底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有する凹形形状の板状コアと、
    この凹形形状の板状コアの底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法の中央脚を有する山形形状の板状コアと、側脚形状が同一の2種類の板状コアを備え、
    前記凹形形状の板状コアを複数積層した凹形コアブロックの底辺部の上部と前記山形形状の板状コアを複数積層した山形コアブロックの中央脚とを突き合わせるとともに、前記凹形コアブロックと前記山形コアブロックとを交互に積層することにより、前記凹形形状の板状コアの側脚と前記山形形状の板状コアの側脚との間に磁気的空隙を形成するコア構体を構成するようにしたことを特徴とするリアクトル。
  2. コイルが巻回されたコアに永久磁石を配設し、この永久磁石を用いて磁気バイアスを与えるリアクトルにおいて、
    底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を2分割した一方を有する第1の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を2分割した他方を有する第2の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方を有する第3の板状コアと、底辺部の上部両端に寸法h1の側脚を有するとともに、底辺部の上部中央部に2×h1よりも長い寸法である中央脚を前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した他方を有する第4の板状コアと、を備え、
    前記第1の板状コアを複数積層した第1のコアブロックと前記第2の板状コアを複数積層した第2のコアブロックとを、2分割した前記一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、突き合わせた1組のコアブロックと、
    前記第3の板状コアを複数積層した第3のコアブロックと前記第4の板状コアを複数積層した第4のコアブロックとを、前記前記第1の板状コアおよび第2の板状コアの分割面と異なる位置で2分割した一方の中央脚と前記他方の中央脚とを一体となるように、突き合わせた1組のコアブロックと、を交互に積層することにより、前記第1の板状コアの側脚と前記第2の板状コアの側脚との間および前記第3の板状コアの側脚と前記第4の板状コアの側脚との間に磁気的空隙を形成するコア構体を構成するようにしたことを特徴とするリアクトル。
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