JP5261080B2 - リニアモータ - Google Patents
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Description
ここで磁極ティースには穴が予め設けられており、この磁極ティースをリニアモータの駆動方向と直角方向に積層して電機子鉄心を構成し、この穴にボルトを挿入して電機子鉄心を固定ベースにボルトで締結していた(例えば、特許文献1参照)。
図1は本発明の実施の形態1におけるリニアモータの構成を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図2乃至図5は図1におけるリニアモータの組立工程を示す図である。
図1(A)において、リニアモータ1は界磁部2と電機子3とから構成される。
界磁部2は、モータ駆動方向(図中、両向き矢印の方向)に沿って順次異極となるように2列に並べられた複数の永久磁石22、23と、この2列の永久磁石22、23が所定の間隔で対向するように固定するヨーク21とから構成される。
この1組の電機子3を3組並べて固定ベース6に締結したものが図2に示す電機子3である。L字形磁極ティース311の取付部311aに設けた穴311dに対して、締結部材7として例えばタッピングネジ等により直接ネジを形成して、電機子3を固定ベース6に固定している。
隣り合う電機子3間において、L字形磁極ティース311の取付部311aを経由して磁束が漏れると、界磁部2と電機子3との間に発生する磁束が減少するため、推力の低下を引き起こす恐れがある。そこで、電機子3同士の結合時、及び電機子3と固定ベース6との結合時の機械的強度に支障を来たさない程度に、取付部311aの幅を狭くし、また図2(B)に電機子鉄心31の側面図を示すように、L字型磁極ティース311の積層枚数を制限して、積層された取付部311aの磁束鎖交断面積を極力小さくする。
このことにより、界磁部2と電機子3の間の磁気抵抗と比較して、隣接電機子3間の磁気抵抗を充分高くすることが可能となり、取付部311aを介しての磁束の漏れは無視できるほど小さくなる。
また、本実施の形態では、締結部材7としてタッピングネジを使用しているため、穴311dを利用することにより前加工も削減でき固定ベース6と容易に締結が行える。
更に、L字形磁極ティース311に予め形成された取付部311aにおいて固定ベース6と直接締結することができ、電機子鉄心31と固定ベース6とを固定するための介在部品を別に用意する必要もないため、安価にリニアモータを製造することができる。
図6は本実施の形態2におけるリニアモータの構成を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図7乃至10は図6に示す電機子3の組立工程を示す図である。
図7に示すように、本実施の形態における電機子鉄心は31a、31bの2種類あり、隣接する電機子の方向に突出した取付部313aを界磁部2との対向部の両側に設けたコ字形磁極ティース313と、取付部313aを備えないI字形磁極ティース314とから構成される。実施の形態1と同様に、コ字形磁極ティース313の取付部313aには、固定ベース6と締結するための穴313bが形成されている。
電機子鉄心31aと31bのコ字形磁極ティース313とI字形磁極ティース314の交互積層部は、電機子鉄心31aと31bとで互い違いになっており、両者を噛み合わすことができるように積層されている。
更に、駆動コイル4が巻き付けられた2つの電機子3を図10に示すようにモータ駆動方向からお互いにスライドさせて一体化する。この1組の電機子3がリニアモータ1の組立最小単位となる。
この1組の電機子鉄心31a、31bの共通の穴313bに対して、締結部材7として例えばタッピングネジ等でネジを形成しながら固定ベース6に締結する。この組み合わせた電機子3を3組並べて固定ベース6に締結したものが、図6に示す電機子3である。
また、本実施の形態では、締結部材7としてタッピングネジを使用しているため、穴313bを利用することにより前加工も削減でき固定ベース6と容易に締結が行える。
更に、電機子鉄心31a、31bに予め形成された取付部313aにおいて固定ベース6と直接締結することができ、電機子鉄心31a、31bと固定ベース6とを固定するための介在部品を別に用意する必要もないため、安価にリニアモータを製造することができる。
図11は本実施の形態3におけるリニアモータの電機子鉄心の構成を示す。本図に示すように、電機子鉄心は実施の形態2の31bに加えて、31cの2種類からなる。電機子鉄心31cは、コ字形磁極ティース313に対して、取付部315aをモータ駆動方向の反対側にも設けたH字形磁極ティース315と取付部315aを備えないI字形状磁極ティース314とから構成される。実施の形態1、2と同様に、取付部315aには固定ベース6と締結するための穴315bが形成されている。
以降は実施の形態2に示した手順と同様にしてインシュレータ5、駆動コイル4の組立を行い、1つの電機子鉄心31cと2つの電機子鉄心31bからなる3つの電機子3を一体化させ、固定ベース6との締結を行う。
2 界磁部
21 ヨーク
22、23 永久磁石
3 電機子
31、31a、31b、31c 電機子鉄心
311 L字形磁極ティース
313 コ字形磁極ティース
315 H字形磁極ティース
311a、313a、315a 取付部
311b 係合凸部
311c 係合凹部
4 駆動コイル
6 固定ベース
7 締結部材
Claims (4)
- モータ駆動方向に順次異極となるようにヨーク上に磁石片が固定された界磁部と、
前記磁石片と所定の空隙を介して前記モータ駆動方向に移動可能に配置され、電機子鉄心
とこの電機子鉄心に巻き付けられた駆動コイルとを有する電機子と、
前記電機子を複数連結する固定ベースと、
を備えたリニアモータであって、
前記電機子鉄心は、隣接する電機子の方向に突出する取付部が形成された磁極ティースの
積層体を備え、この取付部において前記固定ベースと締結された、
リニアモータ。 - 前記電機子鉄心は、前記取付部に係合部が形成された磁極ティースの積層体を備え、隣接する電機子鉄心と前記係合部によって連結されたことを特徴とする
請求項1に記載のリニアモータ。 - 前記電機子鉄心は、隣接する電機子の一方向とこれと反対方向との両方向への取付部を有する磁極ティースの積層体を備え、前記一方向に配置された隣接電機子鉄心及び前記反対方向に配置された隣接電機子鉄心とともに連結されて構成されることを特徴とする
請求項1に記載のリニアモータ。 - 前記電機子鉄心は、タッピングネジにより固定ベースに締結されたことを特徴とする
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリニアモータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008222975A JP5261080B2 (ja) | 2008-09-01 | 2008-09-01 | リニアモータ |
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