JP2001145327A - リニアモータの電機子 - Google Patents
リニアモータの電機子Info
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- JP2001145327A JP2001145327A JP32907599A JP32907599A JP2001145327A JP 2001145327 A JP2001145327 A JP 2001145327A JP 32907599 A JP32907599 A JP 32907599A JP 32907599 A JP32907599 A JP 32907599A JP 2001145327 A JP2001145327 A JP 2001145327A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電機子コアの脱落を防止し、電機子コアを強
固、かつ、精度良く固定できる、コギングや推力リプル
を低減することが可能なリニアモータの電機子を提供す
る。 【解決手段】電機子コイル7を装着する各々のコアブロ
ック2を、相数の整数倍の個数を一つのグループとする
複数の電機子ブロック3〜5に分配し、電機子ブロック
3、4、5同士の間に間隔片6を挿設すると共に、電機
子ブロック3〜5と間隔片6をリニアモータの推力方向
に保持するテーブル10を備えたリニアモータの電機子
1は、各コアブロック2の内部に第1の柱状部材11を
通し、間隔片6と第1の柱状部材11をコアブロック2
の両端側で第2の柱状部材12嵌合固定し、タップ穴6
A,12Aを用いてテーブル10とネジ結合により一体
結合する構成にした。
固、かつ、精度良く固定できる、コギングや推力リプル
を低減することが可能なリニアモータの電機子を提供す
る。 【解決手段】電機子コイル7を装着する各々のコアブロ
ック2を、相数の整数倍の個数を一つのグループとする
複数の電機子ブロック3〜5に分配し、電機子ブロック
3、4、5同士の間に間隔片6を挿設すると共に、電機
子ブロック3〜5と間隔片6をリニアモータの推力方向
に保持するテーブル10を備えたリニアモータの電機子
1は、各コアブロック2の内部に第1の柱状部材11を
通し、間隔片6と第1の柱状部材11をコアブロック2
の両端側で第2の柱状部材12嵌合固定し、タップ穴6
A,12Aを用いてテーブル10とネジ結合により一体
結合する構成にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や半導体
製造装置等のテーブル送りに利用されるリニアモータに
関し、特に電機子コアを各ティース毎の分割コアで構成
するリニアモータの電機子に関するものである。
製造装置等のテーブル送りに利用されるリニアモータに
関し、特に電機子コアを各ティース毎の分割コアで構成
するリニアモータの電機子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電機子を可動子に、界磁ヨークを
固定子として、電機子を界磁ヨークの長手方向に沿って
走行させるムービングコイル形リニアモータは図4〜図
6のようになっている。 (第1の従来技術)図4は、第1の従来技術を示すリニ
アモータの側断面図である。20は磁束を通す電機子、
21は平板状の電磁鋼板を積層してなる電機子コア、2
1Aはティース部、22はティース部21A間に巻装さ
れた電機子コイル、23はティース部21Aと磁気的空
隙を介し対向配置された永久磁石、24は永久磁石23
を固着した磁束を通す平滑形の界磁ヨーク、25は電機
子20の上面に配設された平板形状のベースプレート、
26はベースプレート25上に設けた被締結部材で、テ
ーブル等を用いている。このようなリニアモータは、ベ
ースプレート25に電機子コア21を接着あるいは溶接
により固定してある。また、ベースプレート25には数
ケ所のタップ穴25Aを設けてあり、ボルト27をテー
ブル26の通し穴26Aを介してベースプレート25の
タップ穴25Aにねじ込み、ベースプレート25とテー
ブル26を固定している。 (第2の従来技術)図5は、第2の従来技術を示すリニ
アモータの側断面図である。第1の従来技術と異なる点
は、電機子コア28が複数のコアブロック29、30、
31に分割してあり、ベースプレート32の電機子コア
28との対向面側を凹凸形状にした点である。このよう
なコアブロック29〜31をベースプレート32の凹部
に嵌め込み、接着あるいは溶接で固定し電機子33を構
成している。また、ベースプレート32の凸部32Aに
タップ穴32Bを設けると共に、図示しないテーブルの
通し穴を介して、ボルト(図示せず)をベースプレート
32のタップ穴32Bにねじ込み固定する。 (第3の従来技術)図6は、第3の従来技術を示すリニ
アモータの側断面図である。第1の従来技術と異なる点
は、電機子コア21の継鉄部に溝部21Bを複数箇所設
けると共に、各溝部21Bに紙面と垂直方向に向かって
柱状部材34を挿入している点である。この柱状部材3
4の長手方向に複数のタップ穴34Aを設けてあり、テ
ーブル26との結合は、テーブル26に設けた通し穴2
6Aを介して、ボルト27を柱状部材34のタップ穴3
4Aにねじ込んで固定している。
固定子として、電機子を界磁ヨークの長手方向に沿って
走行させるムービングコイル形リニアモータは図4〜図
6のようになっている。 (第1の従来技術)図4は、第1の従来技術を示すリニ
アモータの側断面図である。20は磁束を通す電機子、
21は平板状の電磁鋼板を積層してなる電機子コア、2
1Aはティース部、22はティース部21A間に巻装さ
れた電機子コイル、23はティース部21Aと磁気的空
隙を介し対向配置された永久磁石、24は永久磁石23
を固着した磁束を通す平滑形の界磁ヨーク、25は電機
子20の上面に配設された平板形状のベースプレート、
26はベースプレート25上に設けた被締結部材で、テ
ーブル等を用いている。このようなリニアモータは、ベ
ースプレート25に電機子コア21を接着あるいは溶接
により固定してある。また、ベースプレート25には数
ケ所のタップ穴25Aを設けてあり、ボルト27をテー
ブル26の通し穴26Aを介してベースプレート25の
タップ穴25Aにねじ込み、ベースプレート25とテー
ブル26を固定している。 (第2の従来技術)図5は、第2の従来技術を示すリニ
アモータの側断面図である。第1の従来技術と異なる点
は、電機子コア28が複数のコアブロック29、30、
31に分割してあり、ベースプレート32の電機子コア
28との対向面側を凹凸形状にした点である。このよう
なコアブロック29〜31をベースプレート32の凹部
に嵌め込み、接着あるいは溶接で固定し電機子33を構
成している。また、ベースプレート32の凸部32Aに
タップ穴32Bを設けると共に、図示しないテーブルの
通し穴を介して、ボルト(図示せず)をベースプレート
32のタップ穴32Bにねじ込み固定する。 (第3の従来技術)図6は、第3の従来技術を示すリニ
アモータの側断面図である。第1の従来技術と異なる点
は、電機子コア21の継鉄部に溝部21Bを複数箇所設
けると共に、各溝部21Bに紙面と垂直方向に向かって
柱状部材34を挿入している点である。この柱状部材3
4の長手方向に複数のタップ穴34Aを設けてあり、テ
ーブル26との結合は、テーブル26に設けた通し穴2
6Aを介して、ボルト27を柱状部材34のタップ穴3
4Aにねじ込んで固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のリニ
アモータは次のような問題があった。 (1)第1の従来技術では、締結用のボルトがベースプ
レートを介して電機子コアの面位置にまで入り込まない
ようにするために、ベースプレートに設けたタップ穴深
さは、ねじの有効締め付け長さに余裕長さを加えた長さ
に確保する必要があることから、ベースプレートの高さ
方向寸法(厚み)が大きくなり、必要以上の強度を有し
た重いものとなる。その結果、テーブル、ベースプレー
トを含めた電機子の重量が大きくなると、リニアモータ
の発生する可動子推力では、所定の加速度を得ることが
できないという問題があった。また、電機子コアとベー
スプレートの固定は、接着あるいは溶接により行われて
いるが、一方の接着の場合は接着剥離による電機子コア
の脱落などの信頼性低下の懸念があり、他方の溶接の場
合は電機子コアまたはベースプレートが熱による歪を生
じ、それに伴って電機子の組み付け時の寸法精度が悪化
することから、コギングや推力リプルなどのモータの性
能面において悪影響を及ぼすという問題があった。さら
に、ベースプレートを使用する電機子では、ベースプレ
ートの材質が導電体であるとベースプレートに渦電流が
発生し、この渦電流によってモータ進行方向とは反対方
向にブレーキとなる推力が発生してしまう。その結果、
推力リプルや位置決め精度に悪影響を及ぼし、モータの
性能を悪化させるという問題があった。 (2)第2の従来技術では、第1の従来技術に対して電
機子コアを複数の電機子ブロックに分割配置することに
より高スペースファクターの巻線を容易に実施すること
ができ、また、ベースプレートの凸部にタップ穴を設け
てベースプレートの凹部の高さ方向寸法を縮めることに
より小型・軽量化が実現されている。これより、リニア
モータの推力による所定の加速度を得るという問題が解
消される。しかしながら、第2の従来技術は、第1の従
来技術と同様に、電機子コアとベースプレート間の接着
あるい溶接による問題、ベースプレートの材質選定によ
る問題は依然として解消されていない。 (3)第3の従来技術では、電機子コアに挿入した柱状
部材にボルトを嵌め込んで電機子とテーブルを固定する
ことから、上記二つの従来技術に対して、ベースプレー
トを必要とすることなく少ない部品点数で電機子とテー
ブルを強固に固定でき、更に小型・軽量化できるメリッ
トがある。しかしながら、ボルトとテーブルの締結の際
のボルトの軸力、あるいは柱状部材とボルト間の締め付
けトルクのばらつきによって電機子コアに歪みが不均一
に発生するため、電機子コアを通る磁束密度に変化を与
えると共に、コギングなどモータの性能に影響を与える
という問題があった。そこで、本発明は、電機子コアの
組み付け時の寸法精度を悪化させることなく電機子のコ
アを強固、かつ、精度良く固定できると共に、電機子コ
アの脱落を防止し、モータ性能に悪影響を及ぼすコギン
グや推力リプルを低減することが可能なリニアモータの
電機子を提供することを目的とする。
アモータは次のような問題があった。 (1)第1の従来技術では、締結用のボルトがベースプ
レートを介して電機子コアの面位置にまで入り込まない
ようにするために、ベースプレートに設けたタップ穴深
さは、ねじの有効締め付け長さに余裕長さを加えた長さ
に確保する必要があることから、ベースプレートの高さ
方向寸法(厚み)が大きくなり、必要以上の強度を有し
た重いものとなる。その結果、テーブル、ベースプレー
トを含めた電機子の重量が大きくなると、リニアモータ
の発生する可動子推力では、所定の加速度を得ることが
できないという問題があった。また、電機子コアとベー
スプレートの固定は、接着あるいは溶接により行われて
いるが、一方の接着の場合は接着剥離による電機子コア
の脱落などの信頼性低下の懸念があり、他方の溶接の場
合は電機子コアまたはベースプレートが熱による歪を生
じ、それに伴って電機子の組み付け時の寸法精度が悪化
することから、コギングや推力リプルなどのモータの性
能面において悪影響を及ぼすという問題があった。さら
に、ベースプレートを使用する電機子では、ベースプレ
ートの材質が導電体であるとベースプレートに渦電流が
発生し、この渦電流によってモータ進行方向とは反対方
向にブレーキとなる推力が発生してしまう。その結果、
推力リプルや位置決め精度に悪影響を及ぼし、モータの
性能を悪化させるという問題があった。 (2)第2の従来技術では、第1の従来技術に対して電
機子コアを複数の電機子ブロックに分割配置することに
より高スペースファクターの巻線を容易に実施すること
ができ、また、ベースプレートの凸部にタップ穴を設け
てベースプレートの凹部の高さ方向寸法を縮めることに
より小型・軽量化が実現されている。これより、リニア
モータの推力による所定の加速度を得るという問題が解
消される。しかしながら、第2の従来技術は、第1の従
来技術と同様に、電機子コアとベースプレート間の接着
あるい溶接による問題、ベースプレートの材質選定によ
る問題は依然として解消されていない。 (3)第3の従来技術では、電機子コアに挿入した柱状
部材にボルトを嵌め込んで電機子とテーブルを固定する
ことから、上記二つの従来技術に対して、ベースプレー
トを必要とすることなく少ない部品点数で電機子とテー
ブルを強固に固定でき、更に小型・軽量化できるメリッ
トがある。しかしながら、ボルトとテーブルの締結の際
のボルトの軸力、あるいは柱状部材とボルト間の締め付
けトルクのばらつきによって電機子コアに歪みが不均一
に発生するため、電機子コアを通る磁束密度に変化を与
えると共に、コギングなどモータの性能に影響を与える
という問題があった。そこで、本発明は、電機子コアの
組み付け時の寸法精度を悪化させることなく電機子のコ
アを強固、かつ、精度良く固定できると共に、電機子コ
アの脱落を防止し、モータ性能に悪影響を及ぼすコギン
グや推力リプルを低減することが可能なリニアモータの
電機子を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の本発明は、交互に極性が異なる複
数の永久磁石を隣り合わせに並べて配置した固定子を構
成する界磁ヨークと、前記界磁ヨークの長手方向に沿っ
て前記永久磁石列と磁気的空隙を介して対向配置した可
動子を構成する電機子とを備え、前記電機子は、電磁鋼
板を積層してなる複数のコアブロックを順次に並べて連
結すると共に前記各々のコアブロックに電機子コイルを
巻装して構成され、前記電機子コイルを装着した各々の
コアブロックは、相数の整数倍の個数を一つのグループ
とする複数の電機子ブロックに分配してあり、前記複数
の電機子ブロックは、電機子ブロック同士の間を維持す
るように挿設した柱状の間隔片と、前記電機子ブロック
と前記間隔片をリニアモータの推力方向に配列して保持
するためのテーブルを取り付けてあるリニアモータにお
いて、前記間隔片は、前記コアブロックの積層方向の長
さより長くしてあり、前記各々のコアブロックは、その
継鉄部の積層方向に向かって貫通穴を設けると共に、前
記貫通穴の内部に前記間隔片と同じ長さの第1の柱状部
材を挿入してあり、前記各々のコアブロックに形成され
た貫通穴の両端部には、電機子の長手方向に沿って複数
のポケット穴を有する第2の柱状部材を設けると共に、
前記第2の柱状部材の内部に設けたポケット穴に前記間
隔片と前記第1の柱状部材を嵌合して各電機子ブロック
を一体に結合してあり、前記間隔片と前記第2の柱状部
材には、その少なくとも一方に前記テーブルを取り付け
るためのタップ穴を設けてあり、前記テーブルには、前
記タップ穴の位置に対応するように形成した通し穴を設
けると共に、前記通し穴にボルトを通して前記間隔片と
前記第2の柱状部材とをネジ結合により一体固定するこ
とを特徴とするものである。請求項2記載の本発明は、
請求項1記載のリニアモータの電機子において、前記コ
アブロックの継鉄部の両端側に設けた第2の柱状部材の
一方を、前記間隔片および前記第1の柱状部材と一体化
して櫛状固定部材を構成してある。請求項3記載の本発
明は、請求項1または2記載のリニアモータの電機子に
おいて、前記間隔片、前記第1の柱状部材、前記第2の
柱状部材のうち少なくとも一つを絶縁体材料で構成して
ある。請求項4記載の本発明は、請求項1または2記載
のリニアモータの電機子において、前記間隔片、前記第
1の柱状部材、前記第2の柱状部材のうち少なくとも一
つを低導電体材料で構成してある。
めに、請求項1記載の本発明は、交互に極性が異なる複
数の永久磁石を隣り合わせに並べて配置した固定子を構
成する界磁ヨークと、前記界磁ヨークの長手方向に沿っ
て前記永久磁石列と磁気的空隙を介して対向配置した可
動子を構成する電機子とを備え、前記電機子は、電磁鋼
板を積層してなる複数のコアブロックを順次に並べて連
結すると共に前記各々のコアブロックに電機子コイルを
巻装して構成され、前記電機子コイルを装着した各々の
コアブロックは、相数の整数倍の個数を一つのグループ
とする複数の電機子ブロックに分配してあり、前記複数
の電機子ブロックは、電機子ブロック同士の間を維持す
るように挿設した柱状の間隔片と、前記電機子ブロック
と前記間隔片をリニアモータの推力方向に配列して保持
するためのテーブルを取り付けてあるリニアモータにお
いて、前記間隔片は、前記コアブロックの積層方向の長
さより長くしてあり、前記各々のコアブロックは、その
継鉄部の積層方向に向かって貫通穴を設けると共に、前
記貫通穴の内部に前記間隔片と同じ長さの第1の柱状部
材を挿入してあり、前記各々のコアブロックに形成され
た貫通穴の両端部には、電機子の長手方向に沿って複数
のポケット穴を有する第2の柱状部材を設けると共に、
前記第2の柱状部材の内部に設けたポケット穴に前記間
隔片と前記第1の柱状部材を嵌合して各電機子ブロック
を一体に結合してあり、前記間隔片と前記第2の柱状部
材には、その少なくとも一方に前記テーブルを取り付け
るためのタップ穴を設けてあり、前記テーブルには、前
記タップ穴の位置に対応するように形成した通し穴を設
けると共に、前記通し穴にボルトを通して前記間隔片と
前記第2の柱状部材とをネジ結合により一体固定するこ
とを特徴とするものである。請求項2記載の本発明は、
請求項1記載のリニアモータの電機子において、前記コ
アブロックの継鉄部の両端側に設けた第2の柱状部材の
一方を、前記間隔片および前記第1の柱状部材と一体化
して櫛状固定部材を構成してある。請求項3記載の本発
明は、請求項1または2記載のリニアモータの電機子に
おいて、前記間隔片、前記第1の柱状部材、前記第2の
柱状部材のうち少なくとも一つを絶縁体材料で構成して
ある。請求項4記載の本発明は、請求項1または2記載
のリニアモータの電機子において、前記間隔片、前記第
1の柱状部材、前記第2の柱状部材のうち少なくとも一
つを低導電体材料で構成してある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施例に
基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す
リニアモータであって、(a)はその全体構成の側断面
図、(b)は(a)のテーブルを取り外した場合におけ
る電機子の分解斜視図、図2は図1(b)の電機子の組
立斜視図である。なお、図1の可動子は、図2のA−A
線に沿う断面でカットした場合を示したものである。図
において、1は電機子、2はコアブロック、2Aは貫通
穴、2Bはティース部、2Cは継続部、3は第1の電機
子ブロック、4は第2の電機子ブロック、5は第3の電
機子ブロック、6は間隔片、6Aはタップ穴、7は電機
子コイル、8は永久磁石、9は界磁ヨーク、10はテー
ブル、11は第1の柱状部材、12は第2の柱状部材、
12Aはタップ穴、12Bはポケット穴、13はボルト
である。リニアモータの電機子1は、電磁鋼板を積層し
てなる複数のコアブロック2を順次に並べて配設し、各
々のコアブロック2のティース部2B間に電機子コイル
7を巻装して構成されている。また、電機子コイル7を
装着した各々のコアブロック2は、相数の整数倍の個数
を一つのグループとして複数の電機子ブロック3、4、
5にまとめて分配してある。この複数の電機子ブロック
3〜5は、電機子ブロック同士の間を維持するように挿
設した柱状の間隔片6と、電機子ブロック3〜5と間隔
片6をリニアモータの推力方向に配列して保持するため
のテーブル10を取り付けてある。本発明が、従来技術
と異なる構成は、以下のとおりである。すなわち、間隔
片6は、コアブロック2の積層方向の長さより長くして
あり、各々のコアブロック2は、その継鉄部2Cの積層
方向に向かって貫通穴2Aを設けると共に、貫通穴2A
の内部に間隔片6と同じ長さの第1の柱状部材11を挿
入している。また、各々のコアブロック2に形成された
貫通穴2Aの両端部には、電機子1の長手方向に沿って
複数のポケット穴12Bを有する第2の柱状部材12を
設け、第2の柱状部材12の内部に設けたポケット穴1
2Bに間隔片6と第1の柱状部材11を嵌合して各電機
子ブロック3〜5を一体に結合している。さらに、間隔
片6と第2の柱状部材12には、それぞれテーブル10
を取り付けるためのタップ穴6A、12Aを設けてあ
る。テーブル10には、間隔片6のタップ穴6Aの位置
に対応するように通し穴10Aを形成し、また、第2の
柱状部材のタップ穴12Aの位置に対応するように図示
しない通し穴を形成している。この場合、図1に示した
断面において、テーブル10の通し穴10Aにボルト1
3を通して間隔片6と第2の柱状部材12をネジ結合に
より一体固定している。次に、このようなリニアモータ
の電機子の組立工程を説明する。まず、積層された各コ
アブロック2に電機子コイル7を巻線し、各コアブロッ
ク2の貫通穴2Aに第1の柱状部材11を挿入すると共
に、貫通穴2Aの両端から第1の柱状部材11の両先端
部が突出するように配設する。次に、第1の柱状部材1
1を挿入した各コアブロック2を3個毎一つのグループ
として各電機子ブロック3、4、5にまとめた後、各電
機子ブロック3〜5毎に挿設された第1の柱状部材11
における一方の先端部を第2の柱状部材12のポケット
穴12Bに挿入し、各電機子ブロック3〜5と第2の柱
状部材12を嵌合固定する。続いて、電機子ブロック
3、4間および電機子ブロック4、5間にそれぞれ間隔
片6を入れて、間隔片6の先端部を第2の柱状部材12
のポケット穴12Bに挿入し、間隔片6と第2の柱状部
材12を嵌合固定する。こうして各電機子ブロック3〜
5毎に挿設された第1の柱状部材11と、間隔片5にお
ける他方の先端部を、第2の柱状部材12のポケット穴
12Bに挿入し、これらの部材を嵌合固定する。そし
て、間隔片6、第1の柱状部材11および第2の柱状部
材12により一体化された各電機子ブロック3〜5は、
テーブル10の通し穴10Aを介して、間隔片6に設け
たタップ穴6Aにボルト13をねじ込み、また、第2の
柱状部材12に設けたタップ穴12Aに図示しないボル
トをねじ込んで、図2の電機子1が完成する。したがっ
て、本発明の第1の実施例は、各コアブロックの内部に
第1の柱状部材を通し、複数のコアブロック毎にまとめ
た電機子ブロックを、間隔片と第2の柱状部材を用いて
テーブルと一体結合する構成にしたため、コアブロック
とテーブルの固定に接着や溶接を必要としないことか
ら、電機子の組み付け時の寸法精度を悪化させることな
くコアブロックを強固、かつ、精度良く固定でき。コア
ブロックの脱落を防止することができる。その結果、リ
ニアモータは、コアブロックをテーブルと第2の柱状部
材により挟んで強固に固定できるようになっていること
から、コアブロックに歪が発生することがないので、コ
アブロックを通る磁路に変化を与えることなくその磁気
特性も劣化しない。これにより、モータ性能に悪影響を
及ぼすコギングや推力リプルを低減することが可能なリ
ニアモータを提供することができる。また、本実施例に
よるリニアモータは、分割された電機子ブロック毎に間
隔片を間に挿設して順次、そのブロック数を増加するこ
とができるので、用途に応じてストローク長さの長いも
のが要求される場合において好適である。
基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す
リニアモータであって、(a)はその全体構成の側断面
図、(b)は(a)のテーブルを取り外した場合におけ
る電機子の分解斜視図、図2は図1(b)の電機子の組
立斜視図である。なお、図1の可動子は、図2のA−A
線に沿う断面でカットした場合を示したものである。図
において、1は電機子、2はコアブロック、2Aは貫通
穴、2Bはティース部、2Cは継続部、3は第1の電機
子ブロック、4は第2の電機子ブロック、5は第3の電
機子ブロック、6は間隔片、6Aはタップ穴、7は電機
子コイル、8は永久磁石、9は界磁ヨーク、10はテー
ブル、11は第1の柱状部材、12は第2の柱状部材、
12Aはタップ穴、12Bはポケット穴、13はボルト
である。リニアモータの電機子1は、電磁鋼板を積層し
てなる複数のコアブロック2を順次に並べて配設し、各
々のコアブロック2のティース部2B間に電機子コイル
7を巻装して構成されている。また、電機子コイル7を
装着した各々のコアブロック2は、相数の整数倍の個数
を一つのグループとして複数の電機子ブロック3、4、
5にまとめて分配してある。この複数の電機子ブロック
3〜5は、電機子ブロック同士の間を維持するように挿
設した柱状の間隔片6と、電機子ブロック3〜5と間隔
片6をリニアモータの推力方向に配列して保持するため
のテーブル10を取り付けてある。本発明が、従来技術
と異なる構成は、以下のとおりである。すなわち、間隔
片6は、コアブロック2の積層方向の長さより長くして
あり、各々のコアブロック2は、その継鉄部2Cの積層
方向に向かって貫通穴2Aを設けると共に、貫通穴2A
の内部に間隔片6と同じ長さの第1の柱状部材11を挿
入している。また、各々のコアブロック2に形成された
貫通穴2Aの両端部には、電機子1の長手方向に沿って
複数のポケット穴12Bを有する第2の柱状部材12を
設け、第2の柱状部材12の内部に設けたポケット穴1
2Bに間隔片6と第1の柱状部材11を嵌合して各電機
子ブロック3〜5を一体に結合している。さらに、間隔
片6と第2の柱状部材12には、それぞれテーブル10
を取り付けるためのタップ穴6A、12Aを設けてあ
る。テーブル10には、間隔片6のタップ穴6Aの位置
に対応するように通し穴10Aを形成し、また、第2の
柱状部材のタップ穴12Aの位置に対応するように図示
しない通し穴を形成している。この場合、図1に示した
断面において、テーブル10の通し穴10Aにボルト1
3を通して間隔片6と第2の柱状部材12をネジ結合に
より一体固定している。次に、このようなリニアモータ
の電機子の組立工程を説明する。まず、積層された各コ
アブロック2に電機子コイル7を巻線し、各コアブロッ
ク2の貫通穴2Aに第1の柱状部材11を挿入すると共
に、貫通穴2Aの両端から第1の柱状部材11の両先端
部が突出するように配設する。次に、第1の柱状部材1
1を挿入した各コアブロック2を3個毎一つのグループ
として各電機子ブロック3、4、5にまとめた後、各電
機子ブロック3〜5毎に挿設された第1の柱状部材11
における一方の先端部を第2の柱状部材12のポケット
穴12Bに挿入し、各電機子ブロック3〜5と第2の柱
状部材12を嵌合固定する。続いて、電機子ブロック
3、4間および電機子ブロック4、5間にそれぞれ間隔
片6を入れて、間隔片6の先端部を第2の柱状部材12
のポケット穴12Bに挿入し、間隔片6と第2の柱状部
材12を嵌合固定する。こうして各電機子ブロック3〜
5毎に挿設された第1の柱状部材11と、間隔片5にお
ける他方の先端部を、第2の柱状部材12のポケット穴
12Bに挿入し、これらの部材を嵌合固定する。そし
て、間隔片6、第1の柱状部材11および第2の柱状部
材12により一体化された各電機子ブロック3〜5は、
テーブル10の通し穴10Aを介して、間隔片6に設け
たタップ穴6Aにボルト13をねじ込み、また、第2の
柱状部材12に設けたタップ穴12Aに図示しないボル
トをねじ込んで、図2の電機子1が完成する。したがっ
て、本発明の第1の実施例は、各コアブロックの内部に
第1の柱状部材を通し、複数のコアブロック毎にまとめ
た電機子ブロックを、間隔片と第2の柱状部材を用いて
テーブルと一体結合する構成にしたため、コアブロック
とテーブルの固定に接着や溶接を必要としないことか
ら、電機子の組み付け時の寸法精度を悪化させることな
くコアブロックを強固、かつ、精度良く固定でき。コア
ブロックの脱落を防止することができる。その結果、リ
ニアモータは、コアブロックをテーブルと第2の柱状部
材により挟んで強固に固定できるようになっていること
から、コアブロックに歪が発生することがないので、コ
アブロックを通る磁路に変化を与えることなくその磁気
特性も劣化しない。これにより、モータ性能に悪影響を
及ぼすコギングや推力リプルを低減することが可能なリ
ニアモータを提供することができる。また、本実施例に
よるリニアモータは、分割された電機子ブロック毎に間
隔片を間に挿設して順次、そのブロック数を増加するこ
とができるので、用途に応じてストローク長さの長いも
のが要求される場合において好適である。
【0006】次に第2の実施例について説明する。図3
は本発明の第2の実施例を示すリニアモータであって、
テーブルを取り外した場合における電機子の分解斜視図
である。第2の実施例が第1の実施例と異なるのは、コ
アブロック2の継鉄部2Cの両端側に積層方向厚さより
も長い第1の柱状部材と間隔片に相当する部分と、第2
の柱状部材の一方に相当する部分とを一体成形して、櫛
状固定部材14を構成した点である。次に、このような
リニアモータの電機子の組立工程を説明する。まず、積
層された各コアブロック2に電機子コイル7を巻線した
後、コアブロック2を3個毎一つのグループとして各電
機子ブロック3、4、5にまとめる。次に、貫通穴2A
を有する各電機子ブロック3、4、5を櫛状固定部材1
4の櫛状部分に挿入すると共に、この時、櫛状固定部材
14の櫛状部分の先端が貫通穴2Aの他端から突出する
ように配設する。続いて、電機子ブロック3、4、5の
貫通穴2Aから突出した櫛状部分の先端を第2の柱状部
材12のポケット穴12Bに挿入し、櫛状固定部材14
と第2柱状部材12を、電機子ブロックに一体固定す
る。そして、櫛状固定部材14および第2の柱状部材1
2により一体化された各電機子ブロック3〜5は、テー
ブル(図示せず)の通し穴を介して、櫛状固定部材14
に設けたタップ穴14A、14Bにボルト(図示せず)
をねじ込んで、電機子が完成する。したがって、第2の
実施例は、複数のコアブロック毎にまとめた電機子ブロ
ックの固定に関し、各コアブロックの内部に第2の柱状
部材と櫛状固定部材を用いて、テーブルと一体結合する
構成にしたため、第1の実施例と同様の効果を得ること
はもちろんこと、第1の実施例のように各々のコアブロ
ック毎に一本一本、第1の柱状部材を挿入する工程が省
かれるので、組立作業時間が大幅に削減され、第1の実
施例と比較してさらにコアブロックを強固、かつ、精度
良く固定することができる。
は本発明の第2の実施例を示すリニアモータであって、
テーブルを取り外した場合における電機子の分解斜視図
である。第2の実施例が第1の実施例と異なるのは、コ
アブロック2の継鉄部2Cの両端側に積層方向厚さより
も長い第1の柱状部材と間隔片に相当する部分と、第2
の柱状部材の一方に相当する部分とを一体成形して、櫛
状固定部材14を構成した点である。次に、このような
リニアモータの電機子の組立工程を説明する。まず、積
層された各コアブロック2に電機子コイル7を巻線した
後、コアブロック2を3個毎一つのグループとして各電
機子ブロック3、4、5にまとめる。次に、貫通穴2A
を有する各電機子ブロック3、4、5を櫛状固定部材1
4の櫛状部分に挿入すると共に、この時、櫛状固定部材
14の櫛状部分の先端が貫通穴2Aの他端から突出する
ように配設する。続いて、電機子ブロック3、4、5の
貫通穴2Aから突出した櫛状部分の先端を第2の柱状部
材12のポケット穴12Bに挿入し、櫛状固定部材14
と第2柱状部材12を、電機子ブロックに一体固定す
る。そして、櫛状固定部材14および第2の柱状部材1
2により一体化された各電機子ブロック3〜5は、テー
ブル(図示せず)の通し穴を介して、櫛状固定部材14
に設けたタップ穴14A、14Bにボルト(図示せず)
をねじ込んで、電機子が完成する。したがって、第2の
実施例は、複数のコアブロック毎にまとめた電機子ブロ
ックの固定に関し、各コアブロックの内部に第2の柱状
部材と櫛状固定部材を用いて、テーブルと一体結合する
構成にしたため、第1の実施例と同様の効果を得ること
はもちろんこと、第1の実施例のように各々のコアブロ
ック毎に一本一本、第1の柱状部材を挿入する工程が省
かれるので、組立作業時間が大幅に削減され、第1の実
施例と比較してさらにコアブロックを強固、かつ、精度
良く固定することができる。
【0007】次に第3の実施例について説明する。第3
の実施例が第1の実施例と異なるのは間隔片、第1の柱
状部材、第2の柱状部材のうち少なくとも一つを絶縁体
材料で構成した点である。その部材の材質として、樹脂
やセラミックスなどの絶縁体が好適である。したがっ
て、第3の実施例はこのような構成にしたため、前述の
実施例に有るような利点を有しながら、間隔片と第2の
柱状部材によって構成される閉ループを電気的に絶縁
し、このループ中に電気が流れて発生する渦電流を抑制
することができる。その結果、渦電流によりモータ進行
方向とは反対方向に発生する推力を抑制できると共に、
推力リプルや位置決め精度などに悪影響を及ぼし、モー
タ性能の悪化を防止することができる。
の実施例が第1の実施例と異なるのは間隔片、第1の柱
状部材、第2の柱状部材のうち少なくとも一つを絶縁体
材料で構成した点である。その部材の材質として、樹脂
やセラミックスなどの絶縁体が好適である。したがっ
て、第3の実施例はこのような構成にしたため、前述の
実施例に有るような利点を有しながら、間隔片と第2の
柱状部材によって構成される閉ループを電気的に絶縁
し、このループ中に電気が流れて発生する渦電流を抑制
することができる。その結果、渦電流によりモータ進行
方向とは反対方向に発生する推力を抑制できると共に、
推力リプルや位置決め精度などに悪影響を及ぼし、モー
タ性能の悪化を防止することができる。
【0008】次に第4の実施例について説明する。第4
の実施例が第1、第3の実施例と異なるのは、間隔片、
第1の柱状部材、第2の柱状部材のうち少なくとも一つ
を低導電体材料で構成した点である。その部材の材質と
して、ステンレスなどの低電導体が好適である。したが
って、第4の実施例はこのような構成にしたため、前述
の実施例に有るような利点を有しながら、間隔片と第2
の柱状部材によって構成される閉ループを電気を流れ難
くし、このループ中に発生する渦電流を抑制することが
できる。その結果、渦電流によりモータ進行方向とは反
対方向に発生する推力を抑制できると共に、推力リプル
や位置決め精度などに悪影響を及ぼし、モータ性能の悪
化を防止することができる。なお、第3の実施例におい
て、間隔片、第1の柱状部材、第2の柱状部材のうち少
なくとも一つを絶縁体材料で構成した例について説明し
たが、第2の実施例の櫛状固定部材と第2の柱状部材の
少なくとも一つを絶縁体材料で構成するようにしても構
わない。また、第4の実施例に示した間隔片、第1の柱
状部材、第2の柱状部材のうち少なくとも一つを低導電
体材料で構成した例について説明したが、第2の実施例
の櫛状固定部材と第2の柱状部材の少なくとも一つを低
導電体材料で構成するようにしても構わない。
の実施例が第1、第3の実施例と異なるのは、間隔片、
第1の柱状部材、第2の柱状部材のうち少なくとも一つ
を低導電体材料で構成した点である。その部材の材質と
して、ステンレスなどの低電導体が好適である。したが
って、第4の実施例はこのような構成にしたため、前述
の実施例に有るような利点を有しながら、間隔片と第2
の柱状部材によって構成される閉ループを電気を流れ難
くし、このループ中に発生する渦電流を抑制することが
できる。その結果、渦電流によりモータ進行方向とは反
対方向に発生する推力を抑制できると共に、推力リプル
や位置決め精度などに悪影響を及ぼし、モータ性能の悪
化を防止することができる。なお、第3の実施例におい
て、間隔片、第1の柱状部材、第2の柱状部材のうち少
なくとも一つを絶縁体材料で構成した例について説明し
たが、第2の実施例の櫛状固定部材と第2の柱状部材の
少なくとも一つを絶縁体材料で構成するようにしても構
わない。また、第4の実施例に示した間隔片、第1の柱
状部材、第2の柱状部材のうち少なくとも一つを低導電
体材料で構成した例について説明したが、第2の実施例
の櫛状固定部材と第2の柱状部材の少なくとも一つを低
導電体材料で構成するようにしても構わない。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば以下の
効果がある。 (1)第1の実施例に示したように、各コアブロックの
内部に第1の柱状部材を通し、複数のコアブロック毎に
まとめた電機子ブロックを、間隔片と第2の柱状部材を
用いてテーブルと一体結合する構成にしたので、電機子
の組み付け時の寸法精度を悪化させることなくコアブロ
ックを強固、かつ、精度良く固定でき。コアブロックの
脱落を防止することができるという効果がある。その結
果、リニアモータは、コアブロックをテーブルと第2の
柱状部材により挟むことで、ベースプレート無しで強固
に固定できるようにしてあることから、コアブロックに
歪が発生することはなく、コアブロックを通る磁路に変
化を与えずにその磁気特性も劣化しない。これにより、
モータ性能に悪影響を及ぼすコギングや推力リプルを低
減するという効果がある。 (2)第2の実施例に示したように、複数のコアブロッ
ク毎にまとめた電機子ブロックの固定に関し、各コアブ
ロックの内部に第2の柱状部材と櫛状固定部材を用い
て、テーブルと一体結合する構成にしたため、各々のコ
アブロック毎に挿入する櫛状部材の組立工程が簡素化さ
れると共に、組立作業時間が大幅に削減され、また、コ
アブロックを強固、かつ、精度良く固定することができ
る。 (3)第3の実施例に示したように、間隔片と第2の柱
状部材によって構成される閉ループ中に絶縁体を設けた
ので、電気的に絶縁することによってループ中の渦電流
を抑制することができる。その結果、渦電流によりモー
タ進行方向とは反対方向に発生する推力を抑制すること
ができる。 (4)第4の実施例に示したように、間隔片と第2の柱
状部材によって構成される閉ループに低導電体を設けた
ので、電流を流れ難くすることによってループ中の渦電
流を抑制することができる。その結果、渦電流によりモ
ータ進行方向とは反対方向に発生する推力を抑制するこ
とができる。
効果がある。 (1)第1の実施例に示したように、各コアブロックの
内部に第1の柱状部材を通し、複数のコアブロック毎に
まとめた電機子ブロックを、間隔片と第2の柱状部材を
用いてテーブルと一体結合する構成にしたので、電機子
の組み付け時の寸法精度を悪化させることなくコアブロ
ックを強固、かつ、精度良く固定でき。コアブロックの
脱落を防止することができるという効果がある。その結
果、リニアモータは、コアブロックをテーブルと第2の
柱状部材により挟むことで、ベースプレート無しで強固
に固定できるようにしてあることから、コアブロックに
歪が発生することはなく、コアブロックを通る磁路に変
化を与えずにその磁気特性も劣化しない。これにより、
モータ性能に悪影響を及ぼすコギングや推力リプルを低
減するという効果がある。 (2)第2の実施例に示したように、複数のコアブロッ
ク毎にまとめた電機子ブロックの固定に関し、各コアブ
ロックの内部に第2の柱状部材と櫛状固定部材を用い
て、テーブルと一体結合する構成にしたため、各々のコ
アブロック毎に挿入する櫛状部材の組立工程が簡素化さ
れると共に、組立作業時間が大幅に削減され、また、コ
アブロックを強固、かつ、精度良く固定することができ
る。 (3)第3の実施例に示したように、間隔片と第2の柱
状部材によって構成される閉ループ中に絶縁体を設けた
ので、電気的に絶縁することによってループ中の渦電流
を抑制することができる。その結果、渦電流によりモー
タ進行方向とは反対方向に発生する推力を抑制すること
ができる。 (4)第4の実施例に示したように、間隔片と第2の柱
状部材によって構成される閉ループに低導電体を設けた
ので、電流を流れ難くすることによってループ中の渦電
流を抑制することができる。その結果、渦電流によりモ
ータ進行方向とは反対方向に発生する推力を抑制するこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示すリニアモータであ
って、(a)はその全体構成を示す側断面図、(b)は
(a)のテーブルを取り外した場合における電機子の分
解斜視図である。
って、(a)はその全体構成を示す側断面図、(b)は
(a)のテーブルを取り外した場合における電機子の分
解斜視図である。
【図2】図1(b)の電機子の組立斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すリニアモータであ
って、テーブルを取り外した場合における電機子の分解
斜視図である。
って、テーブルを取り外した場合における電機子の分解
斜視図である。
【図4】第1の従来技術を示すリニアモータの側断面図
である。
である。
【図5】第2の従来技術を示すリニアモータの側断面図
である。
である。
【図6】第3の従来技術を示すリニアモータの側断面図
である。
である。
1 電機子 2 コアブロック 2A 貫通穴 2B ティース部 2C 継鉄部 3 第1の電機子ブロック 4 第2の電機子ブロック 5 第3の電機子ブロック 6 間隔片 6A タップ穴 7 電機子コイル 8 永久磁石 9 界磁ヨーク 10 テーブル 10A 通し穴 11 第1の柱状部材 12 第2の柱状部材 12A タップ穴 12B ポケット穴 13 ボルト 14 櫛状固定部材 14A タップ穴 14B タップ穴
Claims (4)
- 【請求項1】交互に極性が異なる複数の永久磁石を隣り
合わせに並べて配置した固定子を構成する界磁ヨーク
と、前記界磁ヨークの長手方向に沿って前記永久磁石列
と磁気的空隙を介して対向配置した可動子を構成する電
機子とを備え、前記電機子は、電磁鋼板を積層してなる
複数のコアブロックを順次に並べて連結すると共に前記
各々のコアブロックに電機子コイルを巻装して構成さ
れ、前記電機子コイルを装着した各々のコアブロック
は、相数の整数倍の個数を一つのグループとする複数の
電機子ブロックに分配してあり、前記複数の電機子ブロ
ックは、電機子ブロック同士の間を維持するように挿設
した柱状の間隔片と、前記電機子ブロックと前記間隔片
をリニアモータの推力方向に配列して保持するためのテ
ーブルを取り付けてあるリニアモータにおいて、 前記間隔片は、前記コアブロックの積層方向の長さより
長くしてあり、 前記各々のコアブロックは、その継鉄部の積層方向に向
かって貫通穴を設けると共に、前記貫通穴の内部に前記
間隔片と同じ長さの第1の柱状部材を挿入してあり、 前記各々のコアブロックに形成された貫通穴の両端部に
は、電機子の長手方向に沿って複数のポケット穴を有す
る第2の柱状部材を設けると共に、前記第2の柱状部材
の内部に設けたポケット穴に前記間隔片と前記第1の柱
状部材を嵌合して各電機子ブロックを一体に結合してあ
り、 前記間隔片と前記第2の柱状部材には、その少なくとも
一方に前記テーブルを取り付けるためのタップ穴を設け
てあり、 前記テーブルには、前記タップ穴の位置に対応するよう
に形成した通し穴を設けると共に、前記通し穴にボルト
を通して前記間隔片と前記第2の柱状部材とをネジ結合
により一体固定することを特徴とするリニアモータの電
機子。 - 【請求項2】前記コアブロックの継鉄部の両端側に設け
た第2の柱状部材の一方を、前記間隔片および前記第1
の柱状部材と一体化して櫛状固定部材を構成した請求項
1記載のリニアモータの電機子。 - 【請求項3】前記間隔片、前記第1の柱状部材、前記第
2の柱状部材のうち少なくとも一つを絶縁体材料で構成
した請求項1または2記載のリニアモータの電機子。 - 【請求項4】前記間隔片、前記第1の柱状部材、前記第
2の柱状部材のうち少なくとも一つを低導電体材料で構
成した請求項1または2記載のリニアモータの電機子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32907599A JP2001145327A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | リニアモータの電機子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32907599A JP2001145327A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | リニアモータの電機子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001145327A true JP2001145327A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18217350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32907599A Abandoned JP2001145327A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | リニアモータの電機子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001145327A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7199492B2 (en) | 2003-06-20 | 2007-04-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Armature of linear motor |
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WO2012004858A1 (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-12 | 三菱電機株式会社 | リニアモータの電機子及びリニアモータ |
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US11283341B2 (en) * | 2019-10-29 | 2022-03-22 | Fanuc Corporation | Armature core |
-
1999
- 1999-11-19 JP JP32907599A patent/JP2001145327A/ja not_active Abandoned
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102971948B (zh) * | 2010-07-06 | 2015-07-22 | 三菱电机株式会社 | 线性电动机的电枢及线性电动机 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061101 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20090312 |