JP5655071B2 - リニアモータ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば精密位置決め装置等に使用されるリニアモータに関する。
従来、リニアモータは、回転機を切り開いて直線状に展開した構造であり、電機子巻線を有する電磁石を構成する固定子と、該固定子と僅かな空隙を介して相対移動可能に支持機構で支持された永久磁石を有する可動子で構成されている。そのため、電磁石である固定子と永久磁石を有する可動子の間には磁束により大きな磁気吸引力が働き、可動子の支持機構の負担が大きく、支持機構の強度向上を図るため、装置全体が大型になり、重くなっている。
そこで、磁気吸引力を相殺して装置の大型化を抑制するため、第一の対向部を形成する第一極性の磁極と、該第一の対向部と反対向きの磁気吸引力をもつ第二の対向部を形成する第二極性の磁極を交互に配置することにより磁気吸引力を相殺するリニアモータが出現している。特許文献1には、磁気吸引力を相殺する従来のリニアモータが記載されている。
特開2001−28875号公報(段落0006、0007、図1、図2等) 特開2006−320035号公報(段落0009、0024、図1、図5等)
ところで、特許文献1のリニアモータでは、磁気吸引力を相殺できるために、可動子を薄くできることから軽量化することが可能となる。しかし、可動子が薄くなるため、断面係数の減少により可動子の強度が低下する怖れがある。
この問題を解決するための方法として、下記の特許文献2が公開されている。
特許文献2には、可動子の永久磁石表裏両面に空隙を介して対向する固定子の電機子歯にスリット溝を配置し、該固定子の電機子歯のスリット溝内を該スリット溝に沿って移動可能な非磁性材料で構成される凸部材を、可動子の永久磁石に有するリニアモータが記載されている。
しかし、特許文献2の固定子である電機子歯のスリット溝内を移動する非磁性材の凸部材を永久磁石に有する可動子では、非磁性材料が磁気回路中に配置されるため、磁気抵抗が増加するという問題がある。また、可動子の長手方向である進行方向に凸部材を設置しているため、該凸部材が大きくなり(例えば、2、3m長さの凸部材)設計や製作が困難となる。
一方、特許文献2と異なり、前記の可動子厚を増加させることで可動子の剛性を向上させる方法を採用する場合、固定子の電機子歯間のギャップが増加するため、ギャップの空間の存在により、磁気抵抗が増加し磁束密度が低下するという問題がある。
本発明は上記実状に鑑み、剛性を向上させても優れた磁気特性を有し、磁石量を低減できるとともに高剛性でたわみにくい可動子を持つリニアモータの提供を目的とする。
本発明の請求項1に関わるリニアモータは、電機子鉄心とその磁極歯の廻りに巻回される電機子巻線とを有する電機子と、永久磁石を有する可動子とが相対的に移動可能である推力発生機構を備え、前記電機子鉄心は、前記永久磁石の一方側および他方側の両表面に空隙を介してそれぞれ対向するよう配置された両側の前記磁極歯と前記両側の磁極歯をつなぐコアとを有し、複数の前記電機子鉄心に共通の電機子巻線を配置したリニアモータであって、前記可動子は、前記永久磁石と高透磁率部材とを有し構成され、前記高透磁率部材は、前記永久磁石における前記両側の磁極歯にそれぞれ対向する表面の箇所に設置され、前記可動子における前記永久磁石の磁極ピッチPに対して、複数の前記電機子鉄心のピッチが略2nP(nは正の整数のn=1,2,3,…)であり、隣り合う前記永久磁石の磁極が交互に変わるように着磁され、複数の前記電機子鉄心の前記両側の磁極歯のうち片側の複数の前記磁極歯は、同じ極性を有するとともに同じ前記電機子巻線で一緒に巻回され、前記高透磁率部材は、その移動方向に直交する方向に延在する溝の凹部が複数、前記両側の磁極歯にそれぞれ対向して形成されている。
本発明の請求項1のリニアモータによれば、剛性を向上させても優れた磁気特性を有し、磁石量を低減できるとともに高剛性でたわみにくい可動子をもつリニアモータを実現できる。また、高透磁率部材における反永久磁石の側の凹部に隣接する凸部に磁束が分散集中し、リニアモータの脈動が低減される。
本発明に係る実施形態1のリニアモータの電機子鉄心を示す斜視図である。 図1の電機子鉄心を2つ並設したものに電機子巻線を施した電機子ユニットを示す図1のA−A線断面図である。 高透磁率部材および永久磁石を有する複数の可動子構成部材とはしご状の可動子保持部材とで構成される可動子を示す斜視図である。 高透磁率部材および永久磁石を有する複数の可動子構成部材を可動子保持部材の穴に嵌入して組み立てる組立工程を示す斜視図である。 実施形態1による推力発生機構のリニアモータの一部を示す斜視図である。 図4のB−B線断面図である。 実施形態1の変形例1の永久磁石の上下表面に直方体の高透磁率部材を設置した状態を示す斜視図である。 実施形態1の変形例2の永久磁石の上下表面に磁石の幅より狭い幅の直方体の高透磁率部材を設置した状態を示す斜視図である。 実施形態1の変形例3の永久磁石の上下表面に横断面台形状の高透磁率部材を設置した状態を示す斜視図である。 実施形態1の変形例4の永久磁石の上下表面に凸型の高透磁率部材を設置した状態を示す斜視図である。 実施形態1の変形例5の永久磁石の上下表面に階段状の形状を持つ高透磁率部材を設置した状態を示す斜視図である。 実施形態1の変形例6の永久磁石の上下表面に、高透磁率部材を、磁極歯に対して斜めの形状に設置した例を示す斜視図である。 実施形態1の変形例7の永久磁石の上下表面に、高透磁率部材を、磁極歯に対して斜めの形状に設置した例を示す斜視図である。 実施形態1の変形例8の永久磁石の上下表面に、高透磁率部材を、磁極歯に対して斜めの形状に設置した例を示す斜視図である。 実施形態1の様々な形状を持つ高透磁率部材と永久磁石で構成される可動子構成部材の例を示す斜視図である。 実施形態1の様々な形状を持つ高透磁率部材と永久磁石で構成される可動子構成部材の例を示す斜視図である。 実施形態1の様々な形状を持つ高透磁率部材と永久磁石で構成される可動子構成部材の例を示す斜視図である。 実施形態2の可動子の組み立て工程を示す斜視図である。 実施形態2の組み立てた可動子を示す斜視図である。 実施形態3の二つの永久磁石と二つの永久磁石で挟み込まれた高透磁率部材と可動子保持部材とからなる可動子を有する電機子ユニットを示す縦断面図である。 実施形態3の変形例1の長い平板状の高透磁率部材の上下表面に永久磁石を設置した例を示す斜視図である。 実施形態3の変形例1の機械的に可動子を固定する部材の例を示す斜視図である。 実施形態3の変形例1のコ字型可動子保持部材と一体となった平板の高透磁率部材、永久磁石とで構成される可動子を示す斜視図である。 図15BのC−C線断面図である。 実施形態3の変形例2の溝が設置された長い平板状の高透磁率部材の例を示す斜視図である。 実施形態3の変形例2の高透磁率部材の上下表面の溝に永久磁石が設置された可動子の例を示す斜視図である。 実施形態3の変形例3の永久磁石の上下表面に設置された積層鋼板で構成される高透磁率部材と永久磁石と可動子保持部材で構成される可動子を示す縦断面図である。 実施形態3の変形例3の積層鋼板で構成される高透磁率部材とその上下表面に設置された永久磁石と可動子保持部材で構成される可動子を示す縦断面図である。 実施形態4の実施形態1〜3における可動子を用いた電気子ユニットを三つ並べたリニアモータを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
[実施形態1]
図1に、本発明に係る実施形態1のリニアモータの電機子鉄心100の斜視図を示す。
リニアモータR1(図4参照)の固定子を形成する電機子鉄心100(101)は、上側の磁極歯11と、上側の磁極歯11と空隙4を介して対向して配置された下側の磁極歯12と、上側の磁極歯11と下側の磁極歯12とをつなぐ鉄心(コア)1とを有し構成されている。
図2に、図1の電機子鉄心100、101を2つ並設したものに電機子巻線2a、2bを施した電機子ユニット200の縦断面図(図1のA−A線断面と同様)を示す。なお、図2は、電機子ユニット200を切断した図であるので、磁極歯11、12の廻りにそれぞれ配置される電機子巻線2a、2bは手前側が切断された状態で示される。
また、図2に示す上側の磁極歯11の磁極(N)と下側の磁極歯12の磁極(S)とはある瞬間を示したものであり、S極、N極は、電機子巻線2a、2bをそれぞれ流れる電流の向きにより変更されるものである。
電機子ユニット200は、電機子鉄心100、101に共通となるように、電機子巻線2aを、電機子鉄心100、101の上側の各磁極歯11の廻りに配置(巻回)するとともに、電機子巻線2bを、電機子鉄心100、101の下側の磁極歯12の廻りに配置(巻回)した構成としている。このように、電機子ユニット200は、複数個の電機子鉄心100、101に同一に電機子巻線2a、2bをそれぞれ施したものであり、電機子鉄心100、101の個数は問わず構成可能である。なお、電機子巻線2a、2bは、電機子鉄心100、101の上側の各磁極歯11の廻り、下側の各磁極歯12の廻りにそれぞれ、直接、巻回(配置)してもよいし、或いは、あらかじめ巻回した電機子巻線2a、2bをそれぞれ、上側の各磁極歯11の廻り、下側の各磁極歯12の廻りに配置してもよい。
電機子ユニット200は、リニアモータR1の1相を形成する構成であり、電機子ユニット200を電機子鉄心100、101の並置方向に3つ並べることで3相のモータとなる(図18参照)。すなわち、電機子ユニット200をm個(mは2以上の整数)並べることで、m相のモータとなる。
この構成にすることで、同一の各電機子巻線2a、2bがそれぞれ施された磁極歯11、12は、それぞれ同一の磁極を持つようになる。例えば、リニアモータR1がある位相の際には、図2に示すように、上側の磁極歯11がN極となり、下側の磁極歯12がS極となる。そして、次の位相に変化した場合には、上側の磁極歯11がS極となり、下側の磁極歯12がN極となる。この繰り返しにより、後記の図5の隣り合う永久磁石3の磁極が逆(N極とS極)になるように配置された永久磁石3をもつ可動子8(図4参照)は、電機子鉄心100、101が並設される方向(図2の矢印α1方向)に推力を受けて移動する。
図3Aに、高透磁率部材5、6(図3B参照)および永久磁石3を有する複数の可動子構成部材10とはしご状の可動子保持部材7とで構成される可動子8の斜視図を示す。図3Bに、高透磁率部材5、6および永久磁石3を有する可動子構成部材10を複数、可動子保持部材7の穴9にそれぞれ嵌入して組み立てる組立工程の斜視図を示す。
図3Aに示すように、可動子8は、はしご状の可動子保持部材7と、可動子保持部材7のはしご状の複数の貫通穴9にそれぞれ設置された可動子構成部材10とで構成される。
前記したように、永久磁石3の隣り合う磁極は、逆になるように配置される。例えば、図3Bに示すように、永久磁石3において、1つの磁極がN極の場合には、この磁極に隣接する永久磁石3の磁極はS極となり、このS極の磁極に隣接する永久磁石3の磁極はN極となる。
可動子保持部材7は、その短手方向に延在する複数の貫通穴9が、中央部にはしご状に形成されている。可動子保持部材7は、磁性材、非磁性材で構成してもよく限定されない。磁性材としては、例えば、SUS430などのステンレス鋼、SS400やS45Cなどが使用され、非磁性材としては、例えば、SUS303、SUS304などのステンレス鋼、アルミニウム、チタンなどが使用される。
可動子構成部材10は、長い直方体状の永久磁石3の上面(一方側の面)および下面(他方側の面)のそれぞれに高透磁率部材5、6が接着剤等を用いて設置されている。接着剤は、熱がかかる場合にはエポキシ系接着剤などが使用され、熱がかからない場合にはアクリル系接着剤などが使用されるが、適宜選択され限定されない。
永久磁石3は、N極またはS極に着磁され、保磁力が高く減磁しにくいフェライト、強い磁力をもつネオジム−鉄−ボロン磁石やサマリウム−コバルト磁石などが用いられるが、限定されないのは勿論である。
高透磁率部材5、6は、主に磁性材料で構成され、磁性材料として、例えば鉄系材料、ケイ素鋼板、アモルファス合金、圧粉磁心などの材料が適用できる。高透磁率部材5、6は、透磁率が高い材料が望ましいが、同様の効果を得ることができれば、これらの材料に限定されない。
図3Bに示す可動子構成部材10は、それぞれ可動子保持部材7のはしご状の貫通穴9に嵌入され、接着剤等を用いて設置され、可動子8が構成される(図3A参照)。接着剤は、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤などが使用されるが、限定されない。
可動子8は、図2に示す電機子ユニット200の磁極歯11、12間の空隙4に挿入される。可動子8は、固定された電機子ユニット200に対して、可動子8、電機子ユニット200の各磁界によって発生する推力により、電機子ユニット200が並設される方向(図2の矢印α1方向)に、相対移動する。これが、リニアモータR1の推力発生機構である。
図4に、実施形態1における推力発生機構をもつリニアモータR1の一部の斜視図を示し、図5に、図4のB−B線断面図を示す。
可動子8は、前記したように、電気子鉄心100、101およびこれらに共通にそれぞれ配置される電機子巻線2a、2bで構成される電機子ユニット200の空隙4に配設される。
詳細には、図5に示すように、可動子8の永久磁石3に設置された上側の高透磁率部材5、下側の高透磁率部材6は、それぞれ電気子鉄心100、101の各上側の磁極子歯11および各下側の磁極子歯12に対向するように設置される。
ここで、可動子8における永久磁石3の磁極ピッチPに対して、複数の電機子鉄心100、101のピッチが略2nP(nは正の整数のn=1,2,3,…)であり、隣り合う永久磁石3の磁極N、Sが交互に変わるように着磁されている。
図6に、実施形態1(図3A、図3B参照)の変形例1として、永久磁石3の上下表面(一方側の面、他方側の面)に直方体の高透磁率部材5A、6Aを設置した図を示す。
変形例1においては、高透磁率部材5A、6Aは、長い直方体状の永久磁石3と等しい幅の寸法s1および等しい長さの寸法s2を持つ扁平な直方体形状を有している。
高透磁率部材5A、6Aは、それぞれ永久磁石3の上下表面に接着などで設置され、可動子構成部材10Aを構成する。
永久磁石3と高透磁率部材5A、6Aとで構成される可動子構成部材10Aは、それぞれ可動子保持部材7の貫通穴9に設置(埋設)され、図3Aと同様に、可動子8Aを構成する。
変形例1によれば、高透磁率部材5A、6Aの幅、長さは、永久磁石3の幅、長さと同じ寸法s1、s2であり、永久磁石3が高透磁率部材5A、6Aの外に露出しない構成となっている。そのため、可動子8が外部と衝突や接触などが起こった場合でも永久磁石3の欠落(損傷)を防ぐことができる。また、高透磁率部材5A、6Aが可動子構成部材10Aの上下表面に配置されるため、可動子構成部材10Aや可動子8の仕上げ工程での表面の加工などが容易となる。
図7に、実施形態1の変形例2として、永久磁石3の上下表面に永久磁石3の幅より狭い幅の直方体の高透磁率部材5B、6Bを設置した場合の斜視図を示す。
変形例2においては、高透磁率部材5B、6Bは、長い直方体状の磁石3の幅より狭い幅の寸法s3を持つ扁平な直方体形状を有している。
狭い幅をもつ高透磁率部材5B、6Bは、それぞれ永久磁石3の上下表面(一方側の表面、他方側の表面)に設置され、可動子構成部材10Bを構成する。
永久磁石3とこれより狭い幅の高透磁率部材5B、6Bとで構成される可動子構成部材10Bは、それぞれ可動子保持部材7の貫通穴9に設置(埋設)され、図3Aと同様に、可動子8Bを構成する。
変形例2によれば、高透磁率部材5B、6Bのそれぞれの幅は永久磁石3の幅よりも狭い寸法s3の構成となっているため、幅の広い高透磁率部材を用いた場合と比べ、磁束(磁力線)を永久磁石3の中心側に集中させることができる。そのため、電機子ユニット200において、磁極子歯11、12間に効率的に磁束を集めることが可能となり、推力特性の向上などの効果を奏する。
図8Aに、実施形態1の変形例3として、永久磁石3の上下表面に横断面台形状の高透磁率部材5C、6Cを設置した図を示す。
変形例3の高透磁率部材5C、6Cは、横断面台形状の長さの長い下底5C1、6C1の側が永久磁石3に隣接するように永久磁石3の上下表面にそれぞれ設置され、可動子構成部材10Cが構成される。
永久磁石3と高透磁率部材5C、6Cとで構成される可動子構成部材10Cは、それぞれ可動子保持部材7の貫通穴9に設置(埋設)され、図3Aと同様に、可動子8Cを構成する。
変形例3では、高透磁率部材5C、6Cの横断面台形状の長さの長い下底5C1、6C1の側が永久磁石3に隣接するように配置されるとともに、横断面台形状の長さの短い上底5C2、6C2の側が永久磁石3の反対側(電気子鉄心100、101の磁極歯11、12の側)に配置される。そのため、磁極歯11、12に近づくに従い、高透磁率部材5C、6Cの幅が狭くなるので、磁極歯11、12に対する磁束が永久磁石3の中央側に集中し、隣の永久磁石3の磁極へ流れる漏れ磁束の低減や磁極歯11、12間の磁束密度を調整できる。そのため、リニアモータR1の推力特性の向上につながる。
図8Bに、実施形態1の変形例4として、永久磁石3の上下表面に凸型の高透磁率部材5D、6Dを設置した図を示す。
変形例4の横断面凸型の高透磁率部材5D、6Dは、永久磁石3の上下表面(一方側の表面と他方側の表面)に、それぞれ磁極歯11、12に対向するように設置され、可動子構成部材10Dが構成される。この際、高透磁率部材5D、6Dの横断面凸型の寸法が長い下辺5D1、6D1の側が永久磁石3に隣接するとともに、横断面凸型の寸法が短い上辺5D2、6D2の側が永久磁石3と反対側(電気子鉄心100、101の磁極歯11、12の側)に配置される。
永久磁石3と高透磁率部材5D、6Dで構成される可動子構成部材10Dは、それぞれ可動子保持部材7の貫通穴9に設置(埋設)され、図3Aと同様に、可動子8Dを構成する。
変形例4の構成では、永久磁石3を表面に露出させないと同時に、磁極歯11、12と対向する方向に高透磁率部材5D、6Dが狭くなるために、電機子鉄心100、101からの磁束と永久磁石3の磁束が集中され、隣の永久磁石3の磁極へ流れる漏れ磁束の低減や磁極歯11、12の間の磁束密度を調整できる。そのため、リニアモータR1の推力特性の向上につながる。
図9に、実施形態1の変形例5として、永久磁石3の上下表面に階段状の形状を持つ高透磁率部材5E、6Eを設置した図を示す。
変形例5の階段状の形状を持つ高透磁率部材5E、6Eは、永久磁石3の上下表面(一方側の表面と他方側の表面)に設置され、可動子構成部材10Eが構成される。なお、高透磁率部材5E、6Eは、永久磁石3に隣接する側の幅寸法s4が大きく、永久磁石3から遠ざかるに従い、すなわち電機子鉄心100、101の磁極歯11、12に近づくに従い、幅寸法s4が小さくなる。
永久磁石3と高透磁率部材5E、6Eで構成される部材可動子構成部材10Eは、それぞれ可動子保持部材7の貫通穴9に設置(埋設)され、図3Aと同様に、可動子8Eを構成する。
変形例5によれば、永久磁石3の上下表面に階段状の高透磁率部材5E、6Eを設置した可動子8Eは、永久磁石3を可動子8Eの外側に露出させることなく、磁束の流れを有効に電機子鉄心100、101の磁極歯11、12に流すことを考慮した形状となっている。そのため、永久磁石3の磁束の漏れを極力減らし、有効に磁束を磁極歯11、12に流すことができる。
なお、変形例3〜5においては、高透磁率部材の形状が、それぞれ磁極歯11、12に近づく程狭くなる形状に形成される例を幾つか例示したが、高透磁率部材の形状が、磁極歯11、12に近づく程狭くなる形状であれば、曲面や曲面と平面の組み合わせなど例示した以外の形状を適宜適用できることは勿論である。
図10Aから図10Cに、実施形態1の変形例6、7、8として、永久磁石3の上下表面に、高透磁率部材を、磁極歯11、12に対して斜めの形状に設置した図を示す。
図10Aの変形例6は、永久磁石3の上下表面(一方側の表面と他方側の表面)に、高透磁率部材5F、6Fを、磁極歯11、12に対して斜めの形状に設置した場合である。すなわち、変形例6では、長い直方体状の永久磁石3の上下表面に、長い扁平直方体状の高透磁率部材5F、6Fを、電機子鉄心100、101の磁極歯11、12に対して、斜めになるように設置し、可動子構成部材10Fを構成している。
永久磁石3と高透磁率部材5F、6Fとで構成される可動子構成部材10Fは、それぞれ可動子保持部材7の貫通穴9に設置(埋設)され、図3Aと同様に、可動子8Fを構成する。
また、図10Bに示す変形例7では、電機子鉄心100、101の磁極歯11、12に沿って延在する長い略扁平直方体状の高透磁率部材5G、6Gの上部5G1、6G1を、磁極歯11、12に対して斜めになるような直方体の形状に形成している。
これにより、永久磁石3の上下表面に、長い略扁平直方体状の高透磁率部材5G、6Gを電機子鉄心100、101の磁極歯11、12に対向する高透磁率部材5G、6Gのそれぞれの上部5G1、6G1が斜めになるように設置し、可動子構成部材10Gを構成している。
永久磁石3と高透磁率部材5G、6Gとで構成される可動子構成部材10Gは、それぞれ可動子保持部材7の貫通穴9に設置(埋設)され、図3Aと同様に、可動子8Gを構成する。
図10Cに示す変形例8では、長い扁平直方体状の高透磁率部材5Hの材料を、電機子鉄心100、101の各磁極歯11(図5参照)に対向する上面5H1が斜めになるように、切り欠き部5H2を形成し、高透磁率部材5Hを形成したものである。
同様に、長い扁平直方体状の高透磁率部材6Hの材料を、電機子鉄心100、101の各磁極歯12(図5参照)に対向する上面6H1が斜めになるように、切り欠き部6H2を形成し、高透磁率部材6Hを形成している。
そして、永久磁石3の上下表面に、長い略扁平直方体状の高透磁率部材5H、6Hを、電機子鉄心100、101のそれぞれの磁極歯11、12に対向する面(高透磁率部材5H、6Hのそれぞれの上面5H1、6H1)が斜めになるように設置し、可動子構成部材10Hを構成したものである。
永久磁石3と高透磁率部材5H、6Hで構成される可動子構成部材10Hは、それぞれ可動子保持部材7の貫通穴9に設置(埋設)され、図3Aと同様に、可動子8Hを構成する。
図10Aから10Cの変形例6、7、8によれば、電機子鉄心100、101の各磁極歯11、12に対して高透磁率部材(5F、6F、5G、6G、5H、6H)を斜めに設置する構成とすることにより、永久磁石3からの磁束の変化がなだらかになるので、永久磁石3をスキューした場合と同様の効果を得ることができる。そのため、リニアモータR1の推力脈動を低減することが可能となる。
変形例1〜8の高透磁率部材5A〜5H、6A〜6Hは、前記実施形態1と同様に、主に磁性材料で構成される。磁性材料としては、例えば鉄系材料、ケイ素鋼板、アモルファス合金、圧粉磁心などの材料があり、透磁率が高い材料が望ましいが、同様の効果を得ることができれば、これらの材料に限定されない。また、磁性材料に鉄などの加工が容易な材料を用いることで、高透磁率部材5A〜5H、6A〜6Hを様々な形状にすることが可能となる。
図11A、図11B、図11Cに様々な形状を持つ高透磁率部材と永久磁石3とで構成される可動子構成部材10I、10J、10Kの例を示す。
図11Aに示す可動子構成部材10Iは、永久磁石3の上下面に設置する扁平な略直方体状の高透磁率部材5I、6Iの幅s5の方向に形成される角部にR部5I1、6I1を形成したものである。つまり、高透磁率部材5I、6Iの幅s5の方向に形成される角部を、曲率をもったR部5I1、6I1に形成している。
これにより、高透磁率部材5I、6Iの損傷が抑制される。また、高透磁率部材5I、6Iにおける反永久磁石3の側が狭く形成されるので、磁束が集中し、磁束の漏れが抑制される。
図11Bに示す可動子構成部材10Jは、永久磁石3の上下面に設置する扁平な略直方体状の高透磁率部材5J、6Jの幅s5の方向に直交する方向に延在する溝の凹部5J1、6J1を形成したものである。
これにより、高透磁率部材5J、6Jにおける反永久磁石3の側の凸部5J2、6J2に磁束が分散集中し、リニアモータR1の脈動が低減される。
図11Cに示す可動子構成部材10Kは、永久磁石3の上下面に設置する扁平な略直方体状の高透磁率部材5K、6Kの幅s5の方向に形成される角部に面取り部5K1、6K1を形成したものである。
これにより、高透磁率部材5K、6Kの損傷が抑制される。また、高透磁率部材5K、6Kにおける反永久磁石3の側が狭く形成されるので、磁束が集中し、磁束の漏れが抑制される。
ところで、一般に、可動子(8)を形成する可動子保持部材(7)の厚みを増加させ、可動子(8)(図4参照)の厚みを増加させれば可動子(8)の剛性を向上させることができる。
本実施形態1、変形例では、可動子保持部材(7)の厚みを増加させた場合に永久磁石3に設置した高透磁率部材(5、6)の厚みを増加させることで、永久磁石3の厚みを増加させることなく可動子(8)の剛性を向上させることができる。また、永久磁石3に高透磁率部材(5、6)を設置しているため、磁気抵抗を増加させることがない。
そのため、優れた磁気特性を有し推力特性を低下させることなく、可動子8の剛性を向上させることができる。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2について説明する。
図12Aに、実施形態2の可動子28の組み立て工程を示し、図12Bに、組み立てた可動子28を示す。
実施形態2は、永久磁石13、14と高透磁率部材15とを一体に構成した可動子構成部材20を複数形成し、可動子構成部材20の高透磁率部材15に形成したネジ穴n1を用いて、可動子保持部材17と高透磁率部材15とをネジ止めで固定し、可動子28を構成したものである。
図12Aに示すように、高透磁率部材15の上下面に永久磁石13、14を接着などで一体に設置した可動子構成部材20が形成される。可動子構成部材20における高透磁率部材15の長手方向の両端縁部には固定用のネジ穴n1がそれぞれ螺刻されている。
可動子保持部材17には、複数の高透磁率部材15が嵌入される複数の長い形状の貫通穴9がはしご状に形成されている。そして、貫通穴9の長手方向の両端縁に対向する箇所には、ボルト18が挿通する挿通孔n2がそれぞれ穿設されている。
図12Bに示す可動子28を組み立てるに際しては、図12Aの高透磁率部材15の上下面に永久磁石13、14を一体に設置した可動子構成部材20をそれぞれ、矢印β1のように、可動子保持部材17の貫通穴9に嵌入する。
そして、ボルト18を、矢印β2のように、可動子保持部材17の挿通孔n2に挿通するとともに可動子構成部材20の高透磁率部材15のネジ穴n1に螺着する。これにより、複数の可動子構成部材20を可動子保持部材17にボルト18により固定し、可動子28が構成される(図12B参照)。
実施形態2の可動子28では、可動子構成部材20の高透磁率部材15と可動子保持部材17をボルト18などの固定具で固定することが可能となる。固定方法は、可動子保持部材17と高透磁率部材15とを機械的に固定できれば、圧入などその他のどのような機械的方法でもよい。
従来、可動子が可動子保持部材と永久磁石のみで構成されている場合は、永久磁石にネジ穴をあけるのが困難であるために、接着剤により可動子保持部材と永久磁石とを固定させる方法であった。ただし、接着剤を用いて永久磁石13,14と高透磁率部材15、可動子保持部材17を固定しても、可動子の剛性向上は達成される。接着剤を用いて固定した場合は、熱による接着剤の剥離や時間の経過による劣化(経年変化)などの問題があった。
これに対して、実施形態2によれば、可動子保持部材17と高透磁率部材15との固定方法をボルト18などで機械的に固定することで、永久磁石13、14の保持構造の耐久性が向上する。また、可動子28における永久磁石13、14の位置決め精度などの低下を防止することが可能となる。
また、ボルト18などで締結した場合、永久磁石13、14を有する可動子構成部材20(図12A参照)を個別に取り外すことが可能となり、可動子構成部材20を交換することで、永久磁石13、14の取り換えが容易にできる。
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3について説明する。
図13に、実施形態3の二つの永久磁石13、14と永久磁石13、14で挟み込まれた高透磁率部材15と可動子保持部材7とからなる可動子38を有する電機子ユニット200の縦断面図を示す。
実施形態3においては、電機子鉄心100、101のそれぞれの上側の磁極歯11と下側の磁極歯12の間に、可動子38が矢印α1方向に移動可能に設置される。この可動子38のはしご状の可動子保持部材7に、上側の磁極歯11に対向するように配置した上側の永久磁石13と、下側の磁極歯12に対向するように配置された下側の永久磁石14との間に高透磁率部材15を設置している。
これにより、永久磁石13、14の磁石量を増加させることなく、高透磁率部材15の厚みを増加させることで、可動子保持部材7の厚みを増加させ、可動子38の剛性が高いリニアモータR3を提供することができる。
図14に、実施形態3の変形例1として、長い平板状の高透磁率部材19の上下表面に永久磁石13、14を設置した例を示す。
変形例1では、平板状の高透磁率部材19の上下表面にそれぞれ複数の永久磁石13、14を一体となるように設置し、可動子38Aを構成したものである。
変形例1では、高透磁率部材19を一つの部材で構成できるため、部品数を減らすことができる。また、可動子保持部材を用いることなく可動子38Aを構成することができるため、可動子38Aの設計が容易になる。
次に、図14に示す平板状の高透磁率部材19の上下表面に複数の永久磁石13、14をそれぞれ一体に設置した可動子38Aを、一対のコの字型可動子保持部材20で両側から保持して機械的に固定した例を説明する。
図15Aに、実施形態3の変形例1の可動子38Aを機械的に固定する部材(コの字型可動子保持部材20(20A))の例を示し、図15Bに、実施形態3の変形例1のコの字型可動子保持部材20(20A、20B)で一体となった平板の高透磁率部材19、永久磁石13、14で構成される可動子38A1を示す。図15Cは、図15BのC−C線断面図である。
可動子38A1を製作するに際しては、図15Aに示す切り欠き部21を持つコの字型可動子保持部材20(20A、20B)を一対形成する。なお、図15Aは、片方のコの字型可動子保持部材20Aを示したものであるが、他方のコの字型可動子保持部材20B(図15B参照)は、片方のコの字型可動子保持部材20Aと対象な形状であるので、一方のコの字型可動子保持部材20Aに関して説明を行い、他方のコの字型可動子保持部材20Bの説明は省略する。
コの字型可動子保持部材20Aの切り欠き部21は、図14に示す永久磁石13の端縁部13eが嵌入される第1切り欠き部21aと、高透磁率部材19の端縁部19eが嵌入される第2切り欠き部21bと、永久磁石14の端縁部14eが嵌入される第3切り欠き部21cとを有している。
コの字型可動子保持部材20Aには、ボルト18が挿通する挿通孔n4が複数穿設されている。
図14に示す可動子38Aを一対のコの字型可動子保持部材20で保持する場合には、あらかじめ可動子38Aの高透磁率部材19の両方の端縁部19eに複数のネジ穴n3を螺刻しておく。なお、可動子38Aを一対のコの字型可動子保持部材20で保持しない場合には、これらの複数のネジ穴n3を螺刻する必要がないことは言うまでもない。
可動子38Aを一対のコの字型可動子保持部材20A、20Bで保持するに際しては、まず、可動子38A(図14参照)の永久磁石13の両端の端縁部13e、高透磁率部材19の両端の端縁部19e、および永久磁石14の両端の端縁部14eを、それぞれ図15A、図15Cに示すコの字型可動子保持部材20A、20Bのそれぞれの切り欠き部21に嵌入する。
そして、ボルト18を外側からコの字型可動子保持部材20Aの挿通孔n4に挿通する。その後、ボルト18を、コの字型可動子保持部材20Aの切り欠き部21に入れた可動子38A(図14参照)の高透磁率部材19の一方の端縁部19eのネジ穴n3にネジ止めする(図15C参照)。
また、ボルト18を外側からコの字型可動子保持部材20Bの挿通孔n4に挿通する。その後、ボルト18を、コの字型可動子保持部材20Bの切り欠き部21に入れた可動子38Aの高透磁率部材19の他方の端縁部19eのネジ穴n3にネジ止めし、可動子38A1を組み立てる(図15B参照)。
これにより、コの字型可動子保持部材20A、20Bと高透磁率部材19をボルト18で固定し、コの字型可動子保持部材20A、20Bの切り欠き部21で上下の永久磁石13、14を機械的に保持することで、永久磁石13、14が可動子38A1から外れることが防止できる。そのため、可動子38A1の耐久性を向上させることができる。
図16Aに、実施形態3の変形例2である溝22a、22bが形成された長い平板状の高透磁率部材23の例を示し、図16Bに、実施形態3の変形例2の高透磁率部材23の上下表面の溝22a、22bに永久磁石13、14が設置されて構成される可動子38Bの例を示す。
図16Aに示す高透磁率部材23には、その上下表面に複数の扁平な直方体状の溝22a、22bが形成されている。
高透磁率部材23の上表面の複数の溝22aに永久磁石13を接着などで設置するとともに、高透磁率部材23の下表面の複数の溝22bに永久磁石14を接着などで設置し、可動子38Bを構成する(図16B参照)。
変形例2によれば、高透磁率部材23に設けられた溝22a、22bにそれぞれ永久磁石13、14を設置することから、永久磁石13、14と高透磁率部材の溝22a、22bとの接着面が増加するため、接着性が向上する。また、永久磁石13、14をそれぞれ溝22a、22bに設置するので溝22a、22bで位置決めがなされ、永久磁石13、14の位置決め精度も向上し、安定する。
図17Aと図17Bに、実施形態3の変形例3である高透磁率部材から発生する渦電流損を低減する可動子38C、38Dの例を縦断面図で示す。
図17Aでは、永久磁石15と、永久磁石15の上下表面に設置した積層部材24で構成される高透磁率部材とを可動子保持部材7に設置した可動子38Cを示している。高透磁率部材の積層部材24は、例えば薄い板厚の鋼板などを積層して形成したものである。
図17Bでは、永久磁石13、14と、永久磁石13、14に挟み込まれる積層部材24で構成される高透磁率部材を可動子保持部材7に設置した可動子38Dを示している。高透磁率部材の積層部材24は、図17Aと同様に、例えば薄い板厚の鋼板などを積層して形成したものである。
図17A、図17Bに示すように、高透磁率部材を積層部材24で構成した場合、高透磁率部材の電気抵抗が増加するので渦電流が抑えられ、渦電流損を低減させることが可能となる。渦電流損を低減する部材として、積層部材以外に高透磁率材料にスリットを入れたものなどがあるが、同様の効果を得ることができれば、これらの構成に限定されない。
[実施形態4]
次に、本発明の実施形態4について説明する。
図18に、本発明の実施形態1〜3における可動子を用いた電気子ユニット200、201、202を三つ並べた実施形態4を示す。
実施形態4は、実施形態1〜3で説明した可動子を用いて、三つの電機子ユニット200、201、202を電気角で120°相当の間隔をおいて並べることで三相のリニアモータR4を構成している。
図18では、三相のリニアモータR4を例示しているが、任意の複数の電機子ユニット200、201、202、…を並べることで、適宜選択した任意数の多相のリニアモータを構成することも可能である。
実施形態1〜4によれば、可動子の剛性を高めるため、可動子を構成している永久磁石に高透磁率部材を設置するとともに可動子保持部材の厚みを増加させることで、剛性を保ちつつ、可動子の厚みを増加させた時の磁気抵抗の増加を抑えることが可能である。そのため、永久磁石の量を抑制することができる。
従って、可動子厚を増加させても磁気抵抗が増加することがなく、磁石量を低減することが可能である。
そのため、優れた磁気特性を有するとともに、高剛性でたわみにくい可動子をもつ信頼性が高いリニアモータを実現できる。
なお、前記実施形態、およびその変形例においては、永久磁石側を可動子とし、電機子側を固定子とした組み合わせの場合を例示したが、可動子と電機子とが相対運動することから、電機子側を可動子とし、永久磁石側を固定子とする構成とすることも可能である。
なお、前記実施形態、変形例においては、各構成を個別に説明したが、これらの構成を適宜組み合わせて構成することも可能である。
1 鉄心(コア)
2a 電機子巻線
2b 電機子巻線
3 永久磁石
4 空隙
5、5D、5I、5J、5K 高透磁率部材
6、6D、6I、6J、6K 高透磁率部材
5A、6A 高透磁率部材(直方体の高透磁率部材)
5B、6B 高透磁率部材(永久磁石の幅より狭い幅の高透磁率部材)
5C、6C 高透磁率部材(横断面台形の高透磁率部材)
5E、6E 高透磁率部材(磁極歯に近づく程狭くなる幅をもつ高透磁率部材)
5F、5G、5H、6F、6G、6H 高透磁率部材(磁極歯に対向する面が斜めの形状の高透磁率部材)
7、20 可動子保持部材
8、8A〜8H、28、38、38A、38A1、38B、38C、38D 可動子
11、12 磁極歯
13 永久磁石(列をなす永久磁石、高透磁率部材の溝に設置された永久磁石)
14 永久磁石(列をなす永久磁石、高透磁率部材の溝に設置された永久磁石)
15 高透磁率部材(可動子保持部に機械的に固定された高透磁率部材)
17 可動子保持部材(高透磁率部材と機械的に固定された可動子保持部材)
19 高透磁率部材(永久磁石の列に挟まれた高透磁率部材)
22a、22b 溝(高透磁率部材に形成された溝部)
23 高透磁率部材(溝を設置した高透磁率部材)
24 積層部材(高透磁率部材、積層された部材)
100、101 電機子鉄心
200、201、202 電機子ユニット(電機子)
2np 電機子鉄心のピッチ
P 磁極ピッチ
R1、R3、R4 リニアモータ

Claims (2)

  1. 電機子鉄心およびその磁極歯の廻りに巻回される電機子巻線を有する電機子と、永久磁石を有する可動子とが相対的に移動可能である推力発生機構を備え、
    前記電機子鉄心は、前記永久磁石の一方側および他方側の両表面に空隙を介してそれぞれ対向するよう配置された両側の前記磁極歯と前記両側の磁極歯をつなぐコアとを有し、
    複数の前記電機子鉄心に共通の電機子巻線を配置したリニアモータであって、
    前記可動子は、前記永久磁石と高透磁率部材とを有し構成され、
    前記高透磁率部材は、前記永久磁石における前記両側の磁極歯にそれぞれ対向する表面の箇所に設置され、
    前記可動子における前記永久磁石の磁極ピッチPに対して、複数の前記電機子鉄心のピッチが略2nP(nは正の整数のn=1,2,3,…)であり、
    隣り合う前記永久磁石の磁極が交互に変わるように着磁され、
    複数の前記電機子鉄心の前記両側の磁極歯のうち片側の複数の前記磁極歯は、同じ極性を有するとともに同じ前記電機子巻線で一緒に巻回され
    前記高透磁率部材は、
    その移動方向に直交する方向に延在する溝の凹部が複数、前記両側の磁極歯にそれぞれ対向して形成される
    ことを特徴とするリニアモータ。
  2. 請求項1に記載のリニアモータにおいて、
    前記電機子を、可動する可動側とし、前記可動子を、固定した固定側とする構成としたことを特徴とするリニアモータ。
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