JP4102429B2 - 水素吸蔵合金及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室温から100℃の温度範囲で水素の吸蔵・放出を行なうための水素吸蔵合金及びその製造方法に関し、特に、車載或は定置式水素貯蔵の用途に有用な水素吸蔵合金及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
水素は、酸素と反応して水を生成し他に有害な物質を生成しないため、クリーンなエネルギーとして注目されている。水素は、一定割合の酸素と爆発的に反応するため取り扱いが困難とされているが、水素を金属に吸蔵させる吸蔵合金は、ボンベに比べてより多くの水素が貯蔵でき、安全であることから注目されている。
近年、水素吸蔵合金は、二次電池の負極に用いられ、生産量が飛躍的に伸びている。また、自動車の排気ガス規制が2004年から強化されるため、主要な自動車メーカーでは、二次電池を用いた電気自動車、或はメタノール改質により水素を取り出し、その水素と空気中の酸素とを反応させて電気を取り出す、固体高分子型燃料電池を用いた電気自動車の開発を行なっている。これらの電気自動車は、初期起動及び負荷変動に対処するために、水素を供給する水素ボンベ又は水素吸蔵合金が積載される。
現在、ガソリンエンジンとモーターとを積載したハイブリッドカーが市販されている。該ハイブリッドカーには、AB5型水素吸蔵合金が利用されているが、一回の充電による走行距離をより長くし、車体を軽量化するために、より多くの水素吸蔵量を有する合金の改良及び開発が強く要望されている。
現在汎用されているAB5型水素吸蔵合金の水素吸蔵量は、合金総重量に対して1.4%程度である。このAB5型水素吸蔵合金の水素吸蔵量を上回る水素吸蔵合金としては、Fe−Ti系合金が古くから知られている。Fe−Ti系合金は、比較的安価で、プラトー圧が室温で0.4〜0.6MPaと優れているが、活性化が困難であるという欠点を持つ。しかし、該合金の水素吸蔵量は、合金総重量に対して1.7%と多い点で有望視されている。
水素吸蔵量が多い合金としては、MgNi2合金が知られているが、その作用温度は300℃と高く、一般家庭及び家電での使用には温度が高すぎて適さない。
【0003】
最近、室温から100℃の温度域で使用できる水素吸蔵合金として、体心立方構造(以下、BCCという)を有する水素吸蔵合金が注目されている。BCCは、四面体及び八面体の中心に空隙があり、この空隙に水素が吸蔵される。そして、BCCの合金の理論的な水素吸蔵量は、合金総重量に対して4.0%であると報告されている。
BCCの水素吸蔵合金としては、特開平10−110225号公報に、TixCryVz(x+y+z=100)の組成を有し、ラーベス相を除き、BCC相が出現し、かつスピノーダル分解が起こる範囲にあり、組織はスピノーダル分解により形成された規則的な周期構造からなり、見かけ上の格子定数が0.2950nm以上、0.3060nm以下である水素吸蔵合金が、特開平10−310833号公報には、Ti−V−Cr系の水素吸蔵合金が、特開平10−121180号公報には、Mo又はWを添加したBCCを有する合金として、Ti(100-a-b)−Cra−Xb(40<a<70、0<b<20)の合金が、特開平11−106859号公報には、Ti−V−Cr系合金に、Mn、Co、Ni、Zr、Nb、Hf、Ta、Alの1種又は2種以上の第4元素を添加し、その割合が原子%で、14<Ti<60、14<Cr<60、9<V<60、0<第4元素<8の範囲で合計100%とし、且つ金属組織をBCCにすることによりプラトー平坦性を改善した合金がそれぞれ開示されている。これらに提案された合金はBCCを有しているが、これら合金における水素吸蔵量は2.5%未満に過ぎない。
また、BCCを有する水素吸蔵合金においてFeを含むものとして、特開平9−49034号公報には、出発材料としてFe−V合金を用いて、少なくともV及びFeを含む3種以上の元素からなるBCCを有する水素吸蔵合金の製造方法が開示されている。しかし、この方法により得られる合金も水素吸蔵量は2.5%に達していない。一方、特許第2743123号には、Ti−Cr−V−Feの水素吸蔵合金が開示されているが、該合金の水素吸蔵量も2.5%以下である。
更に、水素吸蔵合金の吸蔵量は、合金中の酸素量の影響を受けることが報告されている(J.Alloys Comp.265(1998),p257−263)。そして、MH利用開発研究会・特別公開シンポジウム'99(1999.12.17)のテキストには、V−14原子%Ni−1原子%Nbのテルミット合金粗材を基に、その他構成元素及び5原子%のミッシュメタル(以下、Mmという)を減圧アルゴン雰囲気下でアーク溶解法により合金化した結果、酸素濃度を1%から0.06%に低減させることができ、これにより、水素吸蔵量が著しく向上したことが報告されている。しかし、この合金系においても水素吸蔵量は2.0%未満である。
【0004】
ところで、従来における水素吸蔵合金の性能は、ある温度で吸蔵・放出を繰り返したときの最大水素吸蔵量、若しくは真空原点法に基づく水素吸蔵量により評価されている。しかし、実際に水素吸蔵合金を燃料電池に用いる場合、最大水素吸蔵量が重要ではなく、圧力範囲が0.001〜10MPaにおいて、吸蔵・放出に関与する水素量、即ち、利用可能な水素量(以下、有効水素量という)が重要となる。
従来、例えば、Vを含むBCC合金の最大水素吸蔵量又は第1サイクル目の吸蔵量の測定は、BCC合金の特徴である二段プラトーのうち、実際には利用できない一段目の低圧プラトーの水素量も測定しているため、上記有効水素量とはかけ離れた値となっている。また、従来の真空原点法における測定においても実用的でない低圧力範囲の水素までも測定しているため、上記有効水素量よりも大きな値となっている。
要するに、現在までに開発されているBCC型水素吸蔵合金の水素吸蔵量は、2.5%を超えると報告されているが、これらはいずれも最大水素吸蔵量での評価であり、有効水素量の評価ではない。従って、従来提案されているV量が20原子%以下の合金の水素吸蔵量を有効水素量で測定した場合、圧力範囲0.001〜10MPa、使用温度が室温から100℃の間の条件においては、2.2%を超える合金は知られていない。
BCCの水素吸蔵合金は、使用温度域でBCCとするために、その製造は、高温のBCC域から急冷される。従って、水素吸蔵合金の製造性の点では、状態図的に高温のBCC域が広い合金であることが有利である。このような高温のBCC域を広くするために、合金組成としてVが利用され、その代表例がTi−Cr−V系合金であり、Vの量に比例してBCCの存在範囲が広くなる。しかし、Vを主要成分として用いる場合には二つの問題がある。一つは金属Vの価格が高いことである。Vの含有量が多いと、水素吸蔵合金は高価となり汎用性を失う。もう一つの問題は、Vの融点が1910℃と高いことである。金属Vを溶解するために高温にすると、Ti−Cr−V系合金の主要元素であるTiが耐火物を還元し、溶融炉等の耐火物の寿命が短くなると共に、合金中の酸素量が高くなる。従って、Ti−Cr−V系合金の製造では、高価なVの添加量の低減と溶融温度の低下とが重要な課題となっている。
また、水素吸蔵合金の原料として、金属Vの代わりに、安価なフェロバナジウム(Fe−V)を使用することが考えられるが、Fe−Vの酸素含有量は0.5〜1.5%と非常に高いため、得られる水素吸蔵合金の酸素量が高くなり、水素吸蔵特性が低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、圧力0.001〜10MPaにおける有効水素量が非常に高く、汎用性に富む水素吸蔵合金及びその製造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、圧力0.001〜10MPaにおける有効水素量が非常に高く、汎用性に富む水素吸蔵合金を、Vの溶融温度よりも低い温度で容易に得ることができる水素吸蔵合金の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、主たる結晶構造がBCCであって、組成式CraTibVcFedMeXfで表され、O2を0.005〜0.150重量%含み、かつ温度0〜100℃、圧力0.001〜10MPaにおいて、合金総重量に対して2.2%以上の水素吸蔵・放出能を有する水素吸蔵合金が提供される。
(組成式中、MはAl及びMoからなる群より選択される1種又は2種以上を示し、XはLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を示す。a、b、c、d、e及びfは原子%であって、30≦a≦70、20≦b≦50、5≦c≦20、0<d≦10、0<e≦10、0≦f≦10であり、a+b+c+d+e+f=100である。)
また本発明によれば、上記水素吸蔵合金の合金原料を溶融する溶融工程(a)と、合金溶湯中にアルゴンガスを吹き込む脱酸素工程(b1)、溶融した合金溶湯を0.1Pa以下の真空度に保持する脱酸素工程(b2)、及び合金溶湯中にLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を含有させ保持する脱酸素工程(b3)からなる少なくとも1つの脱酸素工程(b)と、合金溶湯を凝固させる鋳造工程(c)とを含み、必要により凝固させた合金を1150〜1450℃の温度域で1〜180分間保持した後、100℃/秒以上の冷却速度で400℃以下に冷却する工程(d)等を含む上記水素吸蔵合金の製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明の水素吸蔵合金は、主たる結晶構造がBCCである。ここで、「主たる」とは、X線回折装置でBCC以外の第2相が明瞭に識別されない程度を意味する。
本発明の水素吸蔵合金は、組成式CraTibVcFedMeXfで表され、O2を特定量含有する。式中、MはAl及びMoからなる群より選択される1種又は2種以上を示し、XはLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を示す。a、b、c、d、e及びfは原子%であって、30≦a≦70、20≦b≦50、5≦c≦20、0<d≦10、0<e≦10、0≦f≦10であり、a+b+c+d+e+f=100である。
【0008】
前記組成式において、Ti、Cr及びFeは、合金の結晶構造をBCCにするのに不可欠な元素であり、前記割合で含まれる必要がある。
前記組成式のVは高価な材料であり、20原子%を超えると水素吸蔵合金の価格が高くなりすぎて商品の市場性が失われ、5原子%未満ではBCCが得れら難い。Feが10原子%を超えると水素吸蔵量が急激に低下する。Feの含有割合を示す組成式のdは、1≦d≦10が好ましい。
前記組成式において、M中のMが10原子%を超えると、水素吸蔵量に悪影響を及ぼす。また、M中のMoは、Ti−Crに20原子%以下添加することによりBCCとすることができるが、本発明のCr−Ti−V−Fe合金では、V及びFeが少量添加されているため、Moの添加量が10原子%を超えるとBCCが得られず、水素吸蔵量も減少する。
【0009】
前記組成式において、X中のLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上は、本発明の水素吸蔵合金を製造する際に脱酸剤として添加さた場合に含有される。通常、合金原料中の酸素量の1.5倍以上添加されるが、得られる水素吸蔵合金中に10原子%を超えて含有される場合には、有効水素量が2.2%未満となる。
本発明の水素吸蔵合金においては、上記組成式のM及び/又はXが0の場合であっても所望の有効水素量が得られる。本発明の水素吸蔵合金がM及び/又はXを含む場合、即ち、それぞれ独立に0<e≦10、0<f≦10である場合の組成式におけるe及びfは、それぞれ独立に1≦e≦10、1≦f≦10が好ましい。以上の点から本発明の水素吸蔵合金は、組成式におけるM及びXの両方を含まない場合、M又はXの一方のみを含む場合、M及びXの両方を含む場合がある。
【0010】
本発明の水素吸蔵合金は、上記組成式で示され、且つO2を0.005重量%以上、0.150重量%以下、好ましくは0.04重量%以上、0.100重量%以下含む。O2量が0.150重量%を超える場合には、所望の有効水素量が得られ難い。また、O2量が0.005重量%未満では製造が困難である。
本発明の水素吸蔵合金においては、上記各成分の他に、本発明の所望の目的を損なわない範囲で不可避成分が含有されていても良い。
本発明の水素吸蔵合金は、温度0〜100℃、圧力0.001〜10MPaにおいて、合金総重量に対して2.2%以上、好ましくは2.4%以上の水素吸蔵・放出能を有する。該水素吸蔵・放出能の上限は特に限定されないが、3.0%程度である。
【0011】
本発明の水素吸蔵合金を調製するには、以下の工程(a)〜(c)を必須の工程とし、必要により工程(d)等を行う本発明の製造方法が好ましく挙げられる。
即ち、本発明の製造方法では、本発明の水素吸蔵合金の合金原料を溶融する溶融工程(a)と、合金溶湯中にアルゴンガスを吹き込む脱酸素工程(b1)、溶融した合金溶湯を0.1Pa以下の真空度に保持する脱酸素工程(b2)、及び合金溶湯中にLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を含有させ保持する脱酸素工程(b3)からなる少なくとも1つの脱酸素工程(b)と、合金溶湯を凝固させる鋳造工程(c)と、必要により凝固させた合金を1150〜1450℃の温度域で1〜180分間保持した後、100℃/秒以上の冷却速度で400℃以下に冷却する工程(d)とを含む。
【0012】
前記工程(a)において、水素吸蔵合金の合金原料は、Cr、Ti、V及びFeを含み、必要により、Al及びMoからなる群より選択される1種又は2種以上のM成分、及び/又は、La、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上のX成分等が挙げられる。各成分の配合割合は、上記所望組成となるように適宜選択することができる。
前記各原料は、金属単体でも、合金でも良く、例えば、合金としては、V金属よりも融点が低いFe−V合金や、Cr−Ti合金、Cr−V合金等が用いられる。また、金属V中の酸素量を低減するためにテルミット法で調製されたVは、通常Alを含むので、この残留Al量を上記所望組成の含有割合として考慮する必要がある。各原料の溶融順序は特に限定されず、同時に行っても、数回に分けて行っても良い。また、後述する脱酸素工程(b)の際に溶融させることもできる。
【0013】
合金原料を溶融するには、例えば、各原料成分をアークメルト法、高周波炉中で溶融させる方法が採用できる。溶融雰囲気は、アルゴン雰囲気が好ましい。また、溶融温度は、原料溶融温度以上であって、その上限は1700℃が好ましい。この溶融温度を低くするために、V金属よりも融点の低いFe−V合金の使用が好ましい。該Fe−V合金は、水素吸蔵・放出能を低下させる酸素量が多く、高水素吸蔵・放出能を有する合金の製造には不向きであるが、本発明の製造方法では、得られる合金の酸素量を低減させる工程を含むのでこのような原料合金を有効に使用できる。
【0014】
前記工程(b)は、前記脱酸素工程(b1)、(b2)及び(b3)からなる少なくとも1つを行う工程であって、2以上の工程を行うこともできる。
前記脱酸素工程(b1)は、前記工程(a)において溶融した合金溶湯に、アルゴンガスを吹込んで脱酸を行う工程であるが、脱酸を効率的に行うために、合金溶湯中にアルゴンガスを10秒間以上、5分間以下吹き込むことが有効である。この際吹き込むアルゴンガス量は、合金溶湯の容積や量を考慮して適宜選択決定することができる。
前記脱酸素工程(b2)は、前記工程(a)において溶融した合金溶湯を0.1Pa以下の真空度に保持して脱酸する工程である。真空度が0.1Paより高い場合、高率よく脱酸できない。脱酸時間は1〜5分間が好ましい。この際、合金溶湯と坩堝との反応性の点から、必要最小限の時間とすることが好ましい。
【0015】
前記脱酸素工程(b3)は、合金溶湯中にLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を含有させ保持する工程である。従って、前記工程(a)における合金原料としてLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を含有させた場合には、溶融後、脱酸しうる所望時間、好ましくは1〜5分間保持することにより工程(b3)を行うことができる。また、合金溶湯を得た後に、所望量のLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を脱酸剤として投入、溶融し、上記所望時間保持することにより工程(b3)を行うこともできる。この際、脱酸剤として添加するLa、Mm、Ca、Mg又はこれらの混合物は、得られる合金組成に含まれる場合と、含まれない場合が生じる。含まれない場合には、前記組成式において、X=0の合金が得られる。また、含まれる場合には、前記Xの組成範囲となるようにその添加量を調整する必要がある。
上記脱酸剤を後から投入して溶融させる工程(b3)を採用する場合には、上記工程(b1)及び/又は(b2)を行なった後に行うことが脱酸剤を有効に作用させうる点から好ましい。
【0016】
前記鋳造工程(c)は、上記合金溶湯を凝固させる工程であり、例えば、金型鋳造法、ストリップキャスト法等の公知の鋳造法に従って行うことができる。冷却条件は、適宜選択できるが、該条件の制御が容易な、若しくは粉砕が容易な2mm厚以下の薄片が得られるストリップキャスト法が好ましい。例えば、冷却条件は、冷却速度を制御して高温域でBCCを生成させる条件が好ましいが、後述する工程(d)を実施する場合には必ずしもこのような条件を設定する必要はなく、冷却速度が遅い条件を設定しても良い。
【0017】
鋳造工程(c)の後、必要により工程(d)を実施する場合には、工程(c)で得られた合金をそのまま工程(d)に供することもできるが、鋳造工程(c)により得られた鋳造合金に対して、必要により、粉砕工程、均質化熱処理工程、時効熱処理工程等を適宜行った後に工程(d)に供することもできる。また、鋳造工程(c)において、後述する工程(d)を行なう場合には、必ずしも工程(c)で得られる鋳造合金がBCCを有している必要はなく、工程(d)においてBCCを生成させることもできる。
前記工程(d)は、工程(c)で鋳造した合金、若しくは必要により粉砕、各種熱処理を経た合金を、1150〜1450℃の温度域で1〜180分間、好ましくは1200〜1400℃で5〜20分間保持した後、100℃/秒以上、好ましくは500〜1000℃/秒の冷却速度で400℃以下、好ましくは室温程度まで冷却する工程である。工程(d)は、特に、工程(c)の凝固条件によってBCCが得られなかった場合等に実施して、本発明の水素吸蔵合金における所望のBCCを得ることができる。
【0018】
本発明の製造方法は、その目的を損なわない範囲で、所望により上記工程以外の他の工程を含んでいても良い。
本発明の水素吸蔵合金は、BCCを有する特定組成で、且つ特定量のO2が含有されるので、有効水素量が、従来では達成されていない高水素量とすることができる。従って、特に、電気自動車、ハイブリッドカー等の車載用として、更には定置式水素貯蔵用として極めて有用である。また、本発明の製造方法では、特定な合金原料を用いて、脱酸工程(b)及び鋳造や、必要により、特定の熱処理及び冷却を行う工程(d)を行うので、汎用性に富む本発明の水素吸蔵合金を、Vの溶融温度よりも低い温度で容易に得ることができる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1〜6及び比較例1,2
テルミット法で製造した酸素量が0.55重量%のVを用いて、アークメルト法によりCr−Ti−V−Fe合金又はCr−Ti−V−Fe−Al合金を製造した。これらの合金を基本成分とし、表1に示すLa、Mm、Ca又はMgを目標成分となるように秤量し、これら合金及び金属を水冷銅金型に総量20g投入した。次いで、アルゴン雰囲気中アーク溶解した後、鋳造した材料を上下反転し、再度溶解するという作業を3回繰り返し、La、Mm、Ca又はMgを合金溶湯に含有させ保持する工程(b3)を行って鋳造合金を得た。
得られた鋳造合金をそれぞれ3g採取し、PCT装置(鈴木商館製、PCT−4SWIN)を用い、40℃において、0.01〜5MPaの水素圧で水素の吸蔵放出を繰り返し、3サイクル目の吸蔵放出曲線から有効水素量を求めた。結果を表1に示す。
次いで、得られたそれぞれの合金を、1400℃で10分間保持し、次いで、550〜1000℃/秒の冷却速度で300℃まで冷却し、その後、室温まで自然冷却させた。得られた合金組成を、合金中の酸素量は赤外吸収法で、それ以外の元素はICP発光分光分析法により測定した。更に、得られた合金をそれぞれ3g採取し、PCT装置(鈴木商館製、PCT−4SWIN)を用い、40℃において、0.01〜5MPaの水素圧で水素の吸蔵放出を繰り返し、3サイクル目の吸蔵放出曲線から有効水素量を求めた。また合金中のBCC相の割合は、X線回折法により測定した。これらの結果を表1に示す。
表1より、本発明による合金は、鋳造合金の有効水素量が低い場合であっても2.2%以上であった。これに対し、従来組成からなる比較例の合金はいずれも有効水素量が2.2%を下回った。
【0020】
【表1】
【0021】
実施例7〜11及び比較例3,4
テルミット法で製造した酸素量が0.55重量%のFe−VとCr−Ti合金とをMgOの坩堝に初期装荷し、1650℃で溶解した後、0.08MPaの真空下で3分間保持した。次いで、アルゴン雰囲気に切り替え、ランスで純アルゴンを溶湯中に吹込み、再び0.08MPaの真空下で3分間保持した。その後、成分の微調整とLa、Mm、Ca又はMgを添加した。溶湯が1680℃になった時点で溶湯を回転速度1m/秒又は15m/秒の速度の銅ロール上に注湯し、ストリップキャスト法により薄片合金を製造した。得られた合金をそれぞれ3g採取し、PCT装置(鈴木商館製、PCT−4SWIN)を用い、40℃において、0.01〜5MPaの水素圧で水素の吸蔵放出を繰り返し、3サイクル目の吸蔵放出曲線から有効水素量を求めた。結果を表2に示す。
次いで、得られた薄片を1400℃で10分間保持した後、室温まで1000℃/秒の冷却速度で水冷し合金を得た。得られた合金のそれぞれの基本合金組成と、合金中のLa、Mm、Ca又はMgの量、並びにO2量を実施例1〜6と同様に測定した。更に、得られた合金をそれぞれ3g採取し、PCT装置(鈴木商館製、PCT−4SWIN)を用い、40℃において、0.01〜5MPaの水素圧で水素の吸蔵放出を繰り返し、3サイクル目の吸蔵放出曲線から有効水素量を求めた。これらの結果を表2に示す。
表2の結果より、実施例で得られた合金はいずれも酸素量が0.1重量%未満であり、PCT曲線から求めた有効水素量は、たとえ鋳造後の合金の有効水素量が2.2%を下回っていても本発明の合金は、その後の熱処理により、有効水素量が2.2%を上回った。
【0022】
【表2】
Claims (6)
- 主たる結晶構造が体心立方構造であって、組成式CraTibVcFedMeXfで表され、O2を0.005〜0.150重量%含み、かつ温度0〜100℃、圧力0.001〜10MPaにおいて、合金総重量に対して2.2%以上の水素吸蔵・放出能を有する水素吸蔵合金。
(組成式中、MはAl及びMoからなる群より選択される1種又は2種以上を示し、XはLa、ミッシュメタル(Mm)、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を示す。a、b、c、d、e及びfは原子%であって、30≦a≦70、20≦b≦50、5≦c≦20、0<d≦10、0<e≦10、0≦f≦10であり、a+b+c+d+e+f=100である。) - 組成式のfが0<f≦10である請求項1の水素吸蔵合金。
- 請求項1の水素吸蔵合金の合金原料を溶融する溶融工程(a)と、合金溶湯中にアルゴンガスを吹き込む脱酸素工程(b1)、溶融した合金溶湯を0.1Pa以下の真空度に保持する脱酸素工程(b2)、及び合金溶湯中にLa、Mm、Ca及びMgからなる群より選択される1種又は2種以上を含有させ保持する脱酸素工程(b3)からなる少なくとも1つの脱酸素工程(b)と、合金溶湯を凝固させる鋳造工程(c)とを含む請求項1の水素吸蔵合金の製造方法。
- 工程(c)の後、合金を1150〜1450℃の温度域で1〜180分間保持した後、100℃/秒以上の冷却速度で400℃以下に冷却する工程(d)を更に含む請求項3の製造方法。
- 溶融工程(a)の溶融温度が1700℃以下である請求項3又は4の製造方法。
- 溶融工程(a)に用いる合金原料が、Fe−V合金、Cr−Ti合金、Cr−V合金及びテルミット法で調製されたAlを含む金属Vの少なくとも1つを含む請求項3〜5のいずれかの製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
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