JP4101552B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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    • H02K7/1166Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears where at least two gears have non-parallel axes without having orbital motion comprising worm and worm-wheel

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシレスモータを搭載した電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラシレスモータは、無整流子モータとも呼ばれ、モータから整流子やブラシ等の機械的な接触部を取り去り、これらを電気的に置き換えたモータである。このようなブラシレスモータとしては、例えば特開2001−275325号公報「電動パワーステアリング装置」(以下、「従来の技術(1)」と言う。)が知られている。
【0003】
上記従来の技術(1)は、同公報の図6に示される通り、複数の電気子巻線93a〜93i(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)を備える筒状のアウタステータ85内に、複数条の永久磁石94a〜94hを備えるインナロータ86を回転可能に配置した、ブラシレス式インナロータ型直流モータ80である。
【0004】
さらに上記従来の技術(1)は、同公報の図1に示される通り、上記ブラシレスモータ80を電動パワーステアリング装置10に搭載したというものである。この電動パワーステアリング装置10は、運転者がステアリングハンドル11に加えた操舵トルクをラックアンドピニオン機構31のピニオン軸32に伝達するとともに、操舵トルクに応じてブラシレスモータ80が発生した補助トルクをピニオン軸32に伝達し、ラックアンドピニオン機構31によって操舵車輪21,21を操舵するようにしたものである。
【0005】
ステアリングハンドル11に加えた操舵トルクが小さい場合には、補助トルクを受けずに操舵トルクだけで操舵車輪21,21を操舵することができる。操舵トルクが一定以上の場合には、操舵トルクに補助トルクを加えた複合トルクによって、操舵車輪21,21を操舵することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ブラシレスモータ80は、ブラシ付きモータと比べてイナーシャが小さく、ブラシによる損失が無いので電気的な損失も小さい。このようなブラシレスモータ80を電動パワーステアリング装置10に用いることによって、ステアリングハンドル11を切り返し操作したときの操舵感覚(操舵フィーリング)を、良好にすることができる。しかも、ブラシレスモータ80のフリクショントルクが小さいので、ステアリングハンドル11の戻りが良好となる等の利点がある。
【0007】
その反面、ブラシレスモータ80には次のような課題がある。通常、電気子巻線93a〜93iに通電しないときには、アウタステータ85とインナロータ86の各磁極との間にコギング(磁気吸引反発力)が働く。突極巻きのブラシレスモータ80は、極数が少ないので比較的コギングが大きく、無通電時のコギングによるトルク変動が問題となり得る。従ってこのコギングは、極力抑制することが好ましい。
【0008】
例えば、電動パワーステアリング装置10において、車両を高速で直進走行させるときには、ステアリングハンドル11の操舵角は比較的小さい。このときの操舵車輪21,21の操舵角が小さいので、操舵車輪21,21はタイヤのトレッド部が変形する程度である。この結果、路面反力(路面とタイヤとの摩擦抵抗)は小さい。路面反力が小さいとステアリングハンドル11の操舵トルクは小さくてすみ、補助トルクは不要である。
このように、ステアリングハンドル11を中立位置近くで僅かな操舵角だけ操舵し、その操舵トルクだけで操舵車輪21,21を操舵する場合には、常にほぼ同じ操舵トルクで操舵できることが、操舵フィーリングを高めることに繋がる。
【0009】
ところが、操舵トルクが小さいことでブラシレスモータ80が駆動されていないときには、操舵トルクによって、操舵車輪21,21を操舵するだけではなくブラシレスモータ80のインナロータ86をも回すことになる。従って、ブラシレスモータ80のコギングが大であると、ステアリングハンドル11上にトルク変動を生じることになる。この結果、例えば高速直進時の操舵フィーリングを損なう。このため、ブラシレスモータ80のコギングを抑制することは、操舵フィーリングを高める要因の一つとなる。
【0010】
ブラシレスモータ80のコギングを抑制するには、アウタステータ85に設けた複数の電気子巻線93a〜93iが巻かれている磁路(ティース)を傾斜させることや、インナロータ86に設けた永久磁石94a〜94hの磁極を傾斜させることが考えられる。このような傾斜を施すことは、「スキュー(傾き。skew)を設ける」と言われている。
しかしながら、アウタステータ85のティースを傾けて設けることは、構成が複雑になり、さらにロータの回転軸方向に対し、巻き線を傾けて施す必要があり、従来の巻線機を用いることができないなど、製法上の困難性が生じる。
【0011】
一方、永久磁石の磁極を傾斜させるようにしたブラシレスモータとしては、例えば特開昭59−44957号公報「導通制御手段を有する電気機械」(以下、「従来の技術(2)」と言う。)が知られている。上記従来の技術(2)は、同公報の第5図に示される通り、回転子1に複数条の永久磁石4a〜4dを設け、各永久磁石4a〜4dの磁極の境界9を回転軸線2に対して傾けたというものである。
上記従来の技術(2)のように、永久磁石4a〜4dを円環状に形成する場合には、回転子1の芯振れの発生を防ぐ目的等から、永久磁石4a〜4dの内径(接着面)の要求公差が非常に厳しいものとなり、また、傾けた磁極を端部まで均一に磁化することは困難であり、磁極の境界9を回転軸線2に対して傾けることは、必ずしも容易ではない。
【0012】
そこで本発明の目的は、ブラシレスモータのコギングを容易に抑制することができる技術を提供することにある。さらには、操舵フィーリングの良好な電動パワーステアリング装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、車両のステアリングハンドルから操舵車輪に至るステアリング系と、ステアリングハンドルで発生した操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、この操舵トルクセンサの検出信号に基づいて補助トルクを発するブラシレスモータと、補助トルクをステアリング系に伝えるトルク伝達機構とを備えた電動パワーステアリング装置であって、ブラシレスモータは、複数の電気子を備えるステータと、複数条の永久磁石を備えるロータと、を組み合わせてなり、複数条の永久磁石を、非対称断面を呈しロータの回転軸方向に二分割した分割体とし、この分割体の断面形状を、ロータの回転軸方向の位置にかかわらず等しいものとし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置したことを特徴とする。
【0014】
ロータに備えた永久磁石を非対称断面にしたので、永久磁石のうちステータに対向する面と、ステータとの間の、空隙(エアギャップ)は一定ではない。この空隙は、ステータに対向する面のうち最もステータに接近した部分、すなわち突出先端部が、他の部分よりも小さい。空隙が小さい分、ステータに対する磁力の大きさは増す。
【0015】
このように非対称断面を呈した複数条の永久磁石を、ロータの回転軸方向に分割した分割体とし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに配置したので、分割体における各突出先端部の位相が変わる。位相の異なる突出先端部同士を疑似的な直線で結んだときに、この直線はロータの回転軸に対して傾斜する。このような直線の部分及びその付近は、ステータに対する磁力が最も大きい部分、すなわち擬似的な強磁力部分であると考えることができる。
【0016】
この擬似的な強磁力部分は、ロータの周方向に永久磁石の条数又は極数だけできる。一方、擬似的な強磁力部分間には、ステータに対する磁力が最も小さい部分、すなわち擬似的な弱磁力部分が生じる。これらの弱磁力部分は、疑似的な磁極の境界となる。この結果、ロータの回転軸に対して磁極の境界を疑似的に傾斜させたことになる。従って、ブラシレスモータのコギングを抑制することができる。
【0017】
このような簡単な構成によって、ロータ側の磁極を容易に傾斜させることができる。しかも、非対称断面を呈した複数条の永久磁石を、ロータの回転軸方向に分割した分割体とし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置するだけなので、上記従来の技術(2)における円環状永久磁石のように、公差の管理を厳しくしたり、傾けた磁極を端部まで均一に磁化するといった、製法上の困難性がなく、ロータに永久磁石を容易に組付けることができる。従って、ブラシレスモータのコギングを簡単な構成で容易に抑制することができる。
【0018】
さらに、コギングを抑制したブラシレスモータを電動パワーステアリング装置に搭載したので、例えば車両を高速で直進走行させるときのように、ステアリングハンドルを中立位置近くで僅かな操舵角だけ操舵し、その操舵トルクだけで操舵車輪を転舵させる場合に、ブラシレスモータのコギングによる操舵トルクの変動の影響を抑制することができる。このため、ステアリングハンドルの滑らかな操舵フィーリングを得ることができる。従って、ステアリングハンドルの操舵フィーリングを高めることができる。このように、操舵フィーリングがより良好な電動パワーステアリング装置を得ることができる。
【0019】
請求項2は、車両のステアリングハンドルから操舵車輪に至るステアリング系と、ステアリングハンドルで発生した操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、この操舵トルクセンサの検出信号に基づいて補助トルクを発するブラシレスモータと、補助トルクをステアリング系に伝えるトルク伝達機構とを備えた電動パワーステアリング装置であって、ブラシレスモータは、複数の電気子を備えるステータと、複数条の永久磁石を備えるロータと、を組み合わせてなり、複数条の永久磁石が、ロータへの取付面に対してロータ周方向へ傾けて磁化されるとともに、ロータの回転軸方向に二分割した分割体であり、この分割体の断面形状を、ロータの回転軸方向の位置にかかわらず等しいものとし、分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置したことを特徴とする。
【0020】
永久磁石において、ロータへの取付面に対してロータ周方向へ傾けて磁化されることで、磁力の位置をロータ周方向に偏らせることができる。
このように磁力の位置を偏らせた複数条の永久磁石を、ロータの回転軸方向に分割した分割体とし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向位置が同一に配置したので、分割体における各磁力の位相が変わる。位相の異なる磁石同士を疑似的な直線で結んだときに、この直線はロータの回転軸に対して傾斜する。このような直線の部分及びその付近は、ステータに対する磁力が最も大きい部分、すなわち擬似的な強磁力部分であると考えることができる。
【0021】
この擬似的な強磁力部分は、ロータの周方向に永久磁石の条数又は極数だけできる。一方、擬似的な強磁力部分間には、ステータに対する磁力が最も小さい部分、すなわち擬似的な弱磁力部分が生じる。これらの弱磁力部分は、疑似的な磁極の境界となる。この結果、ロータの回転軸に対して磁極の境界を疑似的に傾斜させたことになる。従って、ブラシレスモータのコギングを抑制することができる。
【0022】
このような簡単な構成によって、ロータ側の磁極を容易に傾斜させることができる。しかも、磁力の位置を偏らせた複数条の永久磁石を、ロータの回転軸方向に二分割した分割体とし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置するだけなので、上記従来の技術(2)における円環状永久磁石のように、公差の管理を厳しくしたり、傾けた磁極を端部まで均一に磁化するといった、製法上の困難性がなく、ロータに永久磁石を容易に組付けることができる。従って、ブラシレスモータのコギングを簡単な構成で容易に抑制することができる。
【0023】
さらに、コギングを抑制したブラシレスモータを電動パワーステアリング装置に搭載したので、例えば車両を高速で直進走行させるときのように、ステアリングハンドルを中立位置近くで僅かな操舵角だけ操舵し、その操舵トルクだけで操舵車輪を転舵させる場合に、ブラシレスモータのコギングによる操舵トルクの変動の影響を抑制することができる。このため、ステアリングハンドルの滑らかな操舵フィーリングを得ることができる。従って、ステアリングハンドルの操舵フィーリングを高めることができる。このように、操舵フィーリングがより良好な電動パワーステアリング装置を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【0025】
図1は本発明に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。
電動パワーステアリング装置10は、車両のステアリングハンドル11から操舵車輪21,21に至るステアリング系22に、操舵機構23並びにこの操舵機構23に補助トルクを加える補助トルク機構24を備える。
【0026】
操舵機構23は、ステアリングハンドル11にステアリングシャフト12及び自在軸継手13,13を介してラックアンドピニオン機構31のピニオン軸32を連結し、ラックアンドピニオン機構31のラック軸34に左右のボールジョイント36,36及び左右のタイロッド37,37を介して左右の操舵車輪21,21を連結したものである。ラックアンドピニオン機構31は、ピニオン軸32に形成したピニオン33と、ラック軸34に形成したラック35とからなる。
運転者がステアリングハンドル11を操舵し、この操舵トルクによりラックアンドピニオン機構31及び左右のタイロッド37,37を介して、左右の操舵車輪21,21を操舵することができる。
【0027】
補助トルク機構24は、ステアリングハンドル11に加えたステアリング系22の操舵トルクを操舵トルクセンサ41で検出し、この検出信号に基づき制御部42で制御信号を発生し、この制御信号に基づき操舵トルクに応じた補助トルクを電動モータ43で発生し、補助トルクをトルクリミッタ44並びに減速機45を介してピニオン軸32に伝達するようにした機構である。
【0028】
以上を要約すれば、電動パワーステアリング装置10は、ステアリングハンドル11に加えた操舵トルクをラックアンドピニオン機構31のピニオン軸32に伝達するとともに、操舵トルクに応じて電動モータ43が発生した補助トルクを減速機45を介してピニオン軸32に伝達し、ラックアンドピニオン機構31によって操舵車輪21,21を操舵するようにしたものである。
従って、運転者の操舵トルクに電動モータ43の補助トルクを加えた複合トルクによって、操舵車輪21,21を操舵することができる。
【0029】
図2は図1の2−2線断面図であり、電動モータ43とトルクリミッタ44と減速機45との組合わせ構造について示す。
トルクリミッタ44は、電動モータ43のモータ軸76にセレーション結合した雄テーパ状のインナ部材51を、後述するウォーム軸62にセレーション結合した雌テーパ状(カップ状)のアウタ部材52に嵌合したトルク制限機構である。インナ部材51の外周面にアウタ部材52の内周面を、所定の摩擦力を有して連結することができる。53は皿ばね、54はナットである。
【0030】
減速機45は、電動モータ43で発生した補助トルクをステアリング系22(図1参照)のピニオン軸32に伝達するトルク伝達手段であって、減速機ケース61に収納したウォームギヤ機構からなる。詳しくは、減速機45は、電動モータ43のモータ軸76にトルクリミッタ44を介して連結したウォーム軸(入力軸)62と、ウォーム軸62に形成したウォーム63と、図の表裏方向に長いピニオン軸(出力軸)32に連結したウォームホイール64とからなる。
【0031】
ウォーム軸62は、モータ軸76と同心上に配置し、2個の軸受65,65を介して減速機ケース61にて回転可能に且つ軸長手方向への移動を規制して支承された軸である。66は板ばね、67は調整ボルトである。
【0032】
減速機ケース61は、モータ軸76側に開いた開口部61aを形成し、この開口部61aの周囲にフランジ61bを一体に形成した部材である。
モータケース71は、減速機ケース61のフランジ61b側に開いた開口部71aを形成し、この開口部71aの周囲にフランジ71bを一体に形成した、底付き筒状ケースである。
【0033】
フランジ61b,71b同士をボルト91にて止めることで、減速機ケース61にモータケース71を取外し可能に取付けることができる。92はモータ駆動制御部である。
【0034】
次に、電動パワーステアリング装置10に搭載する電動モータ(ブラシレスモータ)43の第1実施例について図3〜図7に基づき説明する。
【0035】
図3は本発明に係る電動モータ(第1実施例)の断面図であり、電動モータ43を上記図2に対応させて表す。
電動モータ43は、上記モータケース71と、モータケース71の開口部71aを塞ぐリッド72と、モータケース71内に嵌合した筒状の第1アウタステータ73と、第1アウタステータ73内に嵌合した筒状の第2アウタステータ74と、第2アウタステータ74の内部に配置した筒状のインナロータ75と、インナロータ75と一体のモータ軸76(出力軸76)と、インナロータ75の位相を検知する位相検知センサ77とからなる、ブラシレス式インナロータ型直流モータである。
以下、電動モータ43のことを、説明に応じて適宜「ブラシレスモータ43」と言い換えることにする。
【0036】
それぞれ磁性体である、第1アウタステータ73と第2アウタステータ74の組合せ構造は、モータケース71に固定した1組のアウタステータ78をなす。アウタステータ78は周方向に配列された複数の電気子81…(…は複数を示す。以下同じ。)を備える。複数の電気子81…は、複数のボビン82…並びに各ボビン82…に巻いた巻線83…からなる。
【0037】
インナロータ75は、周方向に配列された複数条の永久磁石84…を備える。モータ軸76は、出力側の一端を減速機ケース61内に延ばした横向きの回転軸であって、2個の軸受86,87を介してモータケース71並びにリッド72にてにて回転可能に且つ軸長手方向への移動を規制して支承された軸である。位相検知センサ77は、モータ軸76に取付けた積層コアロータ77aと、コアロータ77aの位相を磁気的に検知する検知素子77bとからなる。88は皿ばねである。
【0038】
図4は図3の4−4線断面図であり、ブラシレスモータ43の断面構造を示す。
第2アウタステータ74は、筒状部分の外周面から9個の突極74a…を等ピッチで放射状に延し、これら放射状に配置した9個の突極74a…に1極毎に巻線83…を巻くことで、周方向に9極の巻線83…を有した磁性体である。突極74a…は所定厚みのフィンである。
複数条、例えば8個の永久磁石84…は、径方向(内・外面方向)に着磁した円弧状部材であり、周方向にN極とS極とが交互に配列するように並べたものである。図に示すように、複数条の永久磁石84…の相互間には隙間を有する。
【0039】
図5は本発明に係るブラシレスモータのアウタステータ並びにインナロータ(第1実施例)の要部拡大図であり、上記図4の一部を拡大して示す。
ブラシレスモータ43は、モータケース71に対して第1アウタステータ73を位置決めピン95にて周方向の位置決めをし、第1アウタステータ73の内周面に軸長手方向、すなわち図表裏方向に延びる複数の溝73a…を形成し、これらの溝73a…に各突極74a…の先端を嵌合することで、第1アウタステータ73に対して第2アウタステータ74を周方向の位置決めをしたものである。
【0040】
巻線83…の巻き構造は、個別に巻線83…を巻いた筒状のボビン82…を、突極74a…に挿入したものである。このようにして、突極74a…に1極毎に巻線83…を巻くことができる。
【0041】
さらにこの図5は、第2アウタステータ74の内周面74b、すなわちロータ対向面74bを薄肉円筒状の磁性体製カバー85で覆ったことを示す。具体的には、ロータ対向面74bにカバー85の外周面を圧入等によって嵌合した。円筒状のアウタステータ78の孔にカバー85を嵌合して一体的に取付けることができる。但し、カバー85の取付構造については、嵌合構造に限定されない。
インナロータ75に設けられた永久磁石84…の外周面とカバー85の内周面との間には、若干の空隙(エアギャップ)96を有する。
【0042】
図6は本発明に係るブラシレスモータ(第1実施例)の分解図である。巻線83…を巻いた筒状のボビン82…を、突極74a…に挿入した後に、第1アウタステータ73に第2アウタステータ74を挿入することで、周方向に9極の巻線83…を有する筒状のアウタステータ78を一体的に組立てることができる。また、アウタステータ78をモータケース71に挿入することで、アウタステータ78をモータケース71に一体的に組付けることができる。
磁性体製カバー85は、ロータ75の軸(ロータの回転軸)であるモータ軸76に対して、すなわちインナロータ75並びにモータ軸76の中心(中心線)P1に対して傾斜した、複数のスリット85a…を有する。
【0043】
図7(a)〜(e)は本発明に係る第2アウタステータ並びに磁性体製カバー(第1実施例)の構成図である。(a)は磁性体製第2アウタステータ74に磁性体製カバー85を組み合わせた、断面構造を示す。(b)は磁性体製カバー85の全体構造を斜視図で示す。(c)は磁性体製カバー85を外側展開して示す。(d)は第2アウタステータ74を外側展開して示す。(e)は上記(c)及び(d)を組み合わせて示す。
【0044】
外側展開とは、第2アウタステータ74やカバー85を外表面側から見て展開することを言う。(a)において、最上部の方位を0°としたとき、図時計回りに方位90°、180°、270°とする。なお、(c)〜(e)は一部を省略して表した。
【0045】
上述のように、第2アウタステータ74は、9個の突極74a…を等間隔で放射状に配置したものである。
複数のスリット85a…は、カバー85の径方向に貫通した貫通孔であって、カバー85の円筒面の周方向に一定間隔(等間隔)で配列した開口である。(c)に示すようにカバー85を展開して見たとき、スリット85a…は平行四辺形の形状を呈する。
これらのスリット85a…の個数は、突極74a…の個数と同一である。詳しくは、カバー85は、筒体の長手両端に狭い幅の連結部85b,85bを残し、連結部85b,85b間に複数のスリット85a…を配列したものである。この結果、カバー85のうちスリット85a,85a間には、開口していない閉鎖部85cが残る。複数のスリット85a…と複数の閉鎖部85c…とは、カバー85の周方向に交互に且つ平行に配列されることになる。
【0046】
スリット85a…は磁性材が無い非磁性体部なので、カバー85の径方向への磁気の通過を許容する、磁気通過部の役割を果たす。一方、閉鎖部85c…は磁性材が残った磁性体部なので、カバー85の径方向への磁気の通過を規制する、磁気通過規制部の役割を果たす。
【0047】
(e)に示すように、傾斜したスリット85aの中央部分が、突極74aのほぼ中央部分に重なるように配置する。詳しくは、閉鎖部85c…は、互いに隣接し合う突極74a,74a間に跨るように傾斜して延びている。例えば、(e)のように0°の位置に突極74aを配置したとき、この突極74aの一端(図の左端)に閉鎖部85cの一端がほぼ重なり、0°の位置の突極74aに隣接する次の突極74aの他端(図の右端)に閉鎖部85cの他端がほぼ重なる。
従って、複数のスリット85a…並びに複数の閉鎖部85c…の傾斜角は、全て同一である。突極74aの端に閉鎖部85cの端がほぼ重なり合うので、突極74aの幅W1に対して閉鎖部85cの幅W2は、ほぼ同一である。
この結果、細長いスリット85aは、突極74aの長さ((e)の左右方向)いっぱいに重なり合うことになる。突極74aの幅W1に対して、閉鎖部85cの幅W2を大きく設定すると、コギングは減少する。但し、ブラシレスモータの出力トルク(補助トルク)は減少する。
なお、「一端」、「他端」とは、モータ軸76(図6参照)の軸長手方向の端側のことを言う。
【0048】
次に、上記構成の第1実施例のブラシレスモータ43の作用を、図7に基づき説明する。
アウタステータ78のうちロータ対向面74b(図5参照)を薄肉円筒状の磁性体製カバー85にて覆い、この磁性体製カバー85にロータの回転軸(モータ軸)の中心線P1に対して傾斜した複数のスリット85a…を一定間隔で開けたので、磁性体製カバー85のうち各スリット85a…間に磁性材を残すことができる。これらの残った磁性材の部分は、中心線P1に対して傾斜した磁性体部(閉鎖部)85c…となる。これらの磁性体部85c…は、アウタステータ78とインナロータの各磁極との間の磁気の吸引反発を規制する役割を果たすことができる。しかも、磁性体部85c…を傾けたので、ロータの回転軸の中心線P1に対して磁極の境界を疑似的に傾斜させたことになる。この結果、ブラシレスモータ43のコギングを抑制することができる。
【0049】
薄肉円筒状の磁性体製カバー85に、中心線P1に対して傾斜した複数のスリット85a…を一定間隔で開け、このような磁性体製カバー85で、アウタステータ78のロータ対向面74bを覆うだけの簡単な構成によって、アウタステータ78側の磁極を容易に傾斜させることができる。従って、ブラシレスモータ43のコギングを簡単な構成で容易に抑制することができる。
【0050】
さらには、薄肉円筒状の磁性体製カバー85に、中心線P1に対して傾斜した複数のスリット85a…を一定間隔で開けるだけで、スリット85a…並びに磁性体部85c…の形状、寸法、傾斜角を、出力トルクの最適化とコギング対策の最適化を勘案して自由に設定することができる。しかも、インナステータ75側については、何らの配慮も不要である。
【0051】
図8は本発明に係る磁性体製カバー(第1実施例)の変形例図であり、変形例の磁性体カバー85を上記図7(c)のように外側展開して示す。変形例の磁性体カバー85を展開して見たとき、複数のスリット85a…並びに複数の閉鎖部85c…は、湾曲形状であってもよい。
【0052】
次に、電動パワーステアリング装置10に搭載するブラシレスモータの第2実施例について図9〜図13に基づき説明する。
【0053】
図9は本発明に係るブラシレスモータ(第2実施例)の断面図であり、第2実施例のブラシレスモータ(電動モータ)143を上記図3に対応させて表す。
第2実施例のブラシレスモータ143は、上記第1実施例のブラシレスモータ43に対して、磁性体製カバー85(図3参照)を廃止したこと、及び、永久磁石184…の構成を変更したことが相違する。その他の構成については、上記第1実施例のブラシレスモータ43と同様の構成であり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0054】
図10は図9の10−10線断面図であり、複数条の永久磁石184…の断面形状を変更した第2実施例のブラシレスモータ143の断面構造を示す。永久磁石184…の基本的な構成については、上記第1実施例の永久磁石84…と同じである。上述のように、磁性体製カバー85(図3参照)はない。
【0055】
図11(a),(b)は本発明に係るアウタステータ並びにインナロータ(第2実施例)の要部拡大図である。(a)は上記図10の一部を拡大して示す。(b)は(a)のインナロータ75並びにインナロータ75に設けられた永久磁石84…の一部を示す。
【0056】
(b)に示すようにインナロータ75は、永久磁石184…を取付ける平坦な複数の磁石取付面75a…を、外周面に等間隔で形成した正多角形断面体である。正多角形断面体であるから、磁石取付面75a…は、インナロータ75並びにロータの回転軸の中心P1を通り径方向に延びる直線L1(基準線L1)に対して、直角な面である。磁石取付面75a…の数量は永久磁石184…の個数と同一である。
【0057】
複数条の永久磁石184…を備えた状態のインナロータ75の半径(以下、単にインナロータ75の半径と言う。)はR1である。インナロータ75に設けられた永久磁石184…の外周面と第2アウタステータ74の内周面74bとの間には、若干の空隙(エアギャップ)96を有する。
【0058】
複数条の永久磁石184…は非対称断面を呈したことを特徴とする。具体的には、永久磁石184…は(b)に示すように、磁石取付面75aに接着等で取付ける平坦な取付面184a(ロータへの取付面184a)と、第2アウタステータ74の内周面74bに対向するステータ対向面184bとを有する。ステータ対向面184bは半径R2の円弧面である。半径R2は、半径R1に対して同一またはほぼ同一である。
【0059】
上述のように、基準線L1は、中心P1を通り1つの磁石取付面75aに対して直角な直線である。インナロータ75に永久磁石184…を取付けた状態において、半径R2の中心P2は、基準線L1からオフセットした位置にある。この結果、取付面184aに対してステータ対向面184bは傾く。従って、各永久磁石184…は、(b)に示すようにテーパ断面体となり、インナロータ75の周方向にテーパ状となる。このため、永久磁石184は基準線L1に対し左右非対称の形状である。
【0060】
ここで、ステータ対向面184bのうち、インナロータ75の径外方へ最も突出した部分を、突出先端部Tpと言う。インナロータ75の半径R1は、インナロータ75に取付けられた複数条の永久磁石184…の各突出先端部Tp…を通る、想像線にて示す円弧軌跡C1の半径となる。
永久磁石184…の着磁方向は基準線L1に平行な方向、すなわち、ロータへの取付面184aに対して直角な方向である。
永久磁石184…を非対称断面形状にしたので、すなわち、ステータ対向面184bを傾けたので第2アウタステータ74における内周面74bとの間の空隙96は、ステータ対向面184bのうち突出先端部Tpの部分が、他の部分よりも小さい。空隙96が小さくなった分だけ、第2アウタステータ74に対する磁力の大きさが増す。
【0061】
図12(a)〜(c)は本発明に係るインナロータ(第2実施例)の構成図である。(a)は永久磁石184…を備えたインナロータ75を斜視図で示す。(b)は(a)のb−b線断面構造を示す。(c)は(a)のc−c線断面構造を示す。(a)において、最上部の方位を0°としたとき、図時計回りに方位90°、180°、270°とする。
【0062】
複数条の永久磁石184…は長手方向に、すなわちロータ75の回転軸方向(モータ軸76方向)に二分割した二分割体である。この二分割体は、第1分割体184Aと第2分割体184Bとからなる。これら第1・第2分割体184A,184Bはほぼ同一長さである。第2実施例はこの二分割体、すなわち第1分割体184Aと第2分割体184Bとをインナロータ75の長手方向で互いに左右逆向きに配置したことを特徴とする。
【0063】
具体的には、インナロータ75の長手方向の一方に複数条の第1分割体184A…をまとめて配列して、第1の群A1となす。インナロータ75の長手方向の他方に複数条の第2分割体184B…をまとめて配列して、第2の群B1となす。
(b)は、第1の群A1である、複数条の第1分割体184A…を図時計回り方向に先細りとなるように、配列したことを示す。
(c)は、第2の群B1である、複数条の第2分割体184B…を図反時計回り方向に先細りとなるように、配列したことを示す。
【0064】
第1・第2分割体184A…,184B…は、周方向にN極とS極とが交互に配列するように並ぶ。第1の群A1の第1分割体184A…に対して、第2の群B1の第2分割体184B…は、同方位に配列し且つ同一磁極となるように配列している。例えば、1組の二分割体からなる永久磁石184において、第1分割体184Aの磁極がN極であれば、第2分割体184B…の磁極もN極である。
【0065】
図13(a),(b)は本発明に係るインナロータ(第2実施例)の展開構成図である。(a)はインナロータ75に配列した複数条の永久磁石184(184A,184B)…を展開して示す。(b)は(a)を側方から見た状態を示す。第1分割体184A…の突出先端部Tp…に対して、第2分割体184B…の突出先端部Tp…の位相は異なる。
【0066】
次に、上記構成の第2実施例のブラシレスモータ143の作用を、図11及び図13に基づき説明する。
図11に示すように、永久磁石184…を非対称断面にしたので、ステータ対向面184bとロータ対向面74bとの間の空隙96は一定ではない。この空隙96は、ステータ対向面184bのうちロータ対向面74bに最も接近した突出先端部Tpが、他の部分よりも小さい。空隙96が小さい分、アウタステータ78に対する磁力の大きさは増す。
【0067】
このようにテーパ断面を呈した複数条の永久磁石184…を、図13に示すように長手方向に、すなわちロータの回転軸方向に二分割した二分割体とし、この二分割体をインナロータ75の長手方向で互いに左右逆向きに配置したので、二分割体における各突出先端部Tp,Tpの位相が変わる。位相の異なる突出先端部Tp,Tp同士を疑似的な直線M1で結んだときに、この直線M1はロータの回転軸に対して傾斜する。このような直線M1の部分及びその付近は、アウタステータ78(図11参照)に対する磁力が最も大きい部分、すなわち擬似的な強磁力部分であると考えることができる。
【0068】
この擬似的な強磁力部分は、インナロータ75の周方向に永久磁石184…の条数又は極数だけできる。一方、擬似的な強磁力部分間には、アウタステータ78に対する磁力が最も小さい部分、すなわち擬似的な弱磁力部分が生じる。これらの弱磁力部分は、疑似的な磁極の境界となる。この結果、ロータの回転軸に対して磁極の境界を疑似的に傾斜させたことになる。従って、ブラシレスモータ143(図11参照)のコギングを抑制することができる。
【0069】
このような簡単な構成によって、インナロータ75側の磁極を容易に傾斜させることができる。しかも、非対称断面を呈した複数条の永久磁石184…を、長手方向に二分割した二分割体とし、この二分割体をインナロータ75の長手方向で互いに左右逆向きに配置するだけなので、インナロータ75に永久磁石184…を容易に組付けることができる。従って、ブラシレスモータ143のコギングを簡単な構成で容易に抑制することができる。
【0070】
次に、電動パワーステアリング装置10に搭載するブラシレスモータの第3実施例について図14〜図17に基づき説明する。
【0071】
図14は本発明に係るブラシレスモータ(第3実施例)の断面図であり、上記図10に対応する。この第3実施例のブラシレスモータ243は、上記第2実施例に対して複数条の永久磁石284…の構成を変更したものである。その他の構成については、上記第2実施例のブラシレスモータ143と同様の構成であり、同一符号を付し、その説明を省略する。磁性体製カバー85(図3参照)はない。
【0072】
図15は本発明に係るアウタステータ並びにインナロータ(第3実施例)の要部拡大図であり、上記図14の一部を拡大して示す。
インナロータ75は、永久磁石284…を取付ける平坦な複数の磁石取付面75a…を、外周面に等間隔で形成した正多角形断面体である。
永久磁石284…の断面形状は、上記第1実施例の永久磁石84…と同じである。具体的には、永久磁石284…は、磁石取付面75aに接着等で取付ける平坦な取付面284a(ロータへの取付面284a)と、第2アウタステータ74の内周面74bに対向するステータ対向面284bとを有する。
【0073】
ステータ対向面284b…は、インナロータ75の中心P1と同心の真円からなる円弧形状である。従って、インナロータ75に設けられた永久磁石284…の外周面と第2アウタステータ74の内周面74bとの間の空隙96は均一である。
【0074】
図16(a)〜(c)は本発明に係るインナロータ(第3実施例)の構成図である。(a)は永久磁石284…を備えたインナロータ75を斜視図で示す。(b)は(a)のb−b線断面構造を示す。(c)は(a)のc−c線断面構造を示す。(a)において、最上部の方位を0°としたとき、図時計回りに方位90°、180°、270°とする。
【0075】
複数条の永久磁石284…は、取付面284aに対してロータ周方向へ傾けて磁化されるとともに、長手方向に(すなわち、ロータ75の回転軸方向に)二分割した二分割体である。この二分割体は、第1分割体284Aと第2分割体284Bとからなる。これら第1・第2分割体284A,284Bはほぼ同一長さである。第3実施例はこの二分割体、すなわち第1分割体284Aと第2分割体284Bとをインナロータ75の長手方向(ロータ75の回転軸方向)で互いに左右逆向きに配置したことを特徴とする。
【0076】
具体的には、インナロータ75の長手方向の一方に複数条の第1分割体284A…をまとめて配列して、第1の群A2となす。インナロータ75の長手方向の他方に複数条の第2分割体284B…をまとめて配列して、第2の群B2となす。
(b)は、第1の群A2における第1分割体284A…の磁化方向を、取付面284aに対して図左上方向へ一定角度だけ傾けたことを示す。
(c)は、第2の群B2における第2分割体284B…の磁化方向を、取付面284aに対して図右上方向へ一定角度だけ傾けたことを示す。
【0077】
第1・第2分割体284A…,284B…は、周方向にN極とS極とが交互に配列するように並ぶ。第1の群A2の第1分割体284A…に対して、第2の群B2の第2分割体284B…は、同方位に配列し且つ同一磁極となるように配列している。例えば、1組の二分割体からなる永久磁石284において、第1分割体284Aの磁極がN極であれば、第2分割体284B…の磁極もN極である。
【0078】
図17は本発明に係るインナロータ(第3実施例)の展開構成図であり、インナロータ75に配列した複数条の永久磁石284…を外側展開して示す。第1分割体184A…の磁化方向に対して、第2分割体184B…の磁化方向は異なる。
【0079】
次に、上記構成の第3実施例のブラシレスモータ243の作用を、図15〜図17に基づき説明する。
図16に示すように永久磁石284…において、インナロータ75への取付面284a…に対してロータ周方向へ傾けて磁化されることで、磁力(磁極)の位置をロータ周方向に偏らせることができる。永久磁石284…の磁力は、磁極の部分が最も大きい。
このように磁力の位置を偏らせた複数条の永久磁石284…を、ロータ75の軸方向に二分割した二分割体とし、この二分割体をロータ75の回転軸方向で互いに左右逆向きに配置したので、二分割体における各磁力の位相が変わる。
【0080】
図17に示すように、位相の異なる磁極同士を疑似的な直線M2で結んだときに、この直線M2はモータ軸の中心線P1(図16参照)に対して傾斜する。このような直線M2の部分及びその付近は、アウタステータ78(図15参照)に対する磁力が最も大きい部分、すなわち擬似的な強磁力部分であると考えることができる。
【0081】
この擬似的な強磁力部分は、インナロータ75の周方向に永久磁石284…の条数又は極数だけできる。一方、擬似的な強磁力部分間には、アウタステータ78に対する磁力が最も小さい部分、すなわち擬似的な弱磁力部分が生じる。これらの弱磁力部分は、疑似的な磁極の境界となる。この結果、中心線P1に対して磁極の境界を疑似的に傾斜させたことになる。従って、ブラシレスモータ243のコギングを抑制することができる。
【0082】
このような簡単な構成によって、インナロータ75側の磁力を容易に傾斜させることができる。しかも、磁力の位置を偏らせた複数条の永久磁石284…を、ロータ75の回転軸方向に二分割した二分割体とし、この二分割体をロータ75の回転軸方向で互いに左右逆向きに配置するだけなので、インナロータ75に永久磁石284…を容易に組付けることができる。従って、ブラシレスモータ243のコギングを簡単な構成で容易に抑制することができる。
【0083】
お、電動パワーステアリング装置10は、各実施例におけるブラシレスモータ43,143,243を搭載することができる。
また、ブラシレスモータは、複数の電気子を備えるステータに、複数条の永久磁石を備えるロータを組み合わせた構成であればよい。例えば、ブラシレス式インナロータ型モータに限定されるものではなく、ブラシレス式アウタロータ型モータであってもよい。また、電気子や永久磁石の数量は任意である。
さらにまた、カバー85は磁性体であればよく、材質は任意である。
また、第2実施例の永久磁石184…や第3実施例の永久磁石284…は、二分割体に限定されるものではなく、ロータ75の回転軸方向に複数に分割される構成であればよい。
【0084】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項は、ロータに備えた永久磁石を非対称断面にしたので、永久磁石のうちステータに対向する面と、ステータとの間の、空隙(エアギャップ)は一定ではない。この空隙は、ステータに対向する面のうち最もステータに接近した部分、すなわち突出先端部が、他の部分よりも小さい。空隙が小さい分、ステータに対する磁力の大きさは増す。
【0085】
このように非対称断面を呈した複数条の永久磁石を、ロータの回転軸方向に二分割した分割体とし、この分割体の断面形状を、ロータの回転軸方向の位置にかかわらず等しいものとし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置したので、分割体における各突出先端部の位相が変わる。位相の異なる突出先端部同士を疑似的な直線で結んだときに、この直線はロータの回転軸に対して傾斜する。このような直線の部分及びその付近は、ステータに対する磁力が最も大きい部分、すなわち擬似的な強磁力部分であると考えることができる。
【0086】
この擬似的な強磁力部分は、ロータの周方向に永久磁石の条数又は極数だけできる。一方、擬似的な強磁力部分間には、ステータに対する磁力が最も小さい部分、すなわち擬似的な弱磁力部分が生じる。これらの弱磁力部分は、疑似的な磁極の境界となる。この結果、ロータの回転軸に対して磁極の境界を疑似的に傾斜させたことになる。従って、ブラシレスモータのコギングを抑制することができる。
【0087】
このような簡単な構成によって、ロータ側の磁極を容易に傾斜させることができる。しかも、非対称断面を呈した複数条の永久磁石を、ロータの回転軸方向に分割した分割体とし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置するだけなので、上記従来の技術(2)における円環状永久磁石のように、公差の管理を厳しくしたり、傾けた磁極を端部まで均一に磁化するといった、製法上の困難性がなく、ロータに永久磁石を容易に組付けることができる。従って、ブラシレスモータのコギングを簡単な構成で容易に抑制することができる。
【0088】
さらに、請求項1は、コギングを抑制したブラシレスモータを電動パワーステアリング装置に搭載したので、例えば車両を高速で直進走行させるときのように、ステアリングハンドルを中立位置近くで僅かな操舵角だけ操舵し、その操舵トルクだけで操舵車輪を転舵させる場合に、ブラシレスモータのコギングによる操舵トルクの変動の影響を抑制することができる。このため、ステアリングハンドルの滑らかな操舵フィーリングを得ることができる。従って、ステアリングハンドルの操舵フィーリングを高めることができる。このように、操舵フィーリングがより良好な電動パワーステアリング装置を得ることができる。
【0089】
請求項2は、永久磁石において、ロータへの取付面に対してロータ周方向へ傾けて磁化されることで、磁力の位置をロータ周方向に偏らせることができる。
このように磁力の位置を偏らせた複数条の永久磁石を、ロータの回転軸方向に二分割した分割体とし、この分割体の断面形状を、ロータの回転軸方向の位置にかかわらず等しいものとし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置したので、分割体における各磁力の位相が変わる。位相の異なる磁石同士を疑似的な直線で結んだときに、この直線はロータの回転軸に対して傾斜する。このような直線の部分及びその付近は、ステータに対する磁力が最も大きい部分、すなわち擬似的な強磁力部分であると考えることができる。
【0090】
この擬似的な強磁力部分は、ロータの周方向に永久磁石の条数又は極数だけできる。一方、擬似的な強磁力部分間には、ステータに対する磁力が最も小さい部分、すなわち擬似的な弱磁力部分が生じる。これらの弱磁力部分は、疑似的な磁極の境界となる。この結果、ロータの回転軸に対して磁極の境界を疑似的に傾斜させたことになる。従って、ブラシレスモータのコギングを抑制することができる。
【0091】
このような簡単な構成によって、ロータ側の磁極を容易に傾斜させることができる。しかも、磁力の位置を偏らせた複数条の永久磁石を、ロータの回転軸方向に分割した分割体とし、この分割体をロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置するだけなので、上記従来の技術(2)における円環状永久磁石のように、公差の管理を厳しくしたり、スキュー構造を端部まで均一に磁化するといった、製法上の困難性がなく、ロータに永久磁石を容易に組付けることができる。従って、ブラシレスモータのコギングを簡単な構成で容易に抑制することができる。
【0092】
さらに、請求項は、コギングを抑制したブラシレスモータを電動パワーステアリング装置に搭載したので、例えば車両を高速で直進走行させるときのように、ステアリングハンドルを中立位置近くで僅かな操舵角だけ操舵し、その操舵トルクだけで操舵車輪を転舵させる場合に、ブラシレスモータのコギングによる操舵トルクの変動の影響を抑制することができる。このため、ステアリングハンドルの滑らかな操舵フィーリングを得ることができる。従って、ステアリングハンドルの操舵フィーリングを高めることができる。このように、操舵フィーリングがより良好な電動パワーステアリング装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動パワーステアリング装置の模式図
【図2】 図1の2−2線断面図
【図3】 本発明に係る電動モータ(第1実施例)の断面図
【図4】 図3の4−4線断面図
【図5】 本発明に係るブラシレスモータのアウタステータ並びにインナロータ(第1実施例)の要部拡大図
【図6】 本発明に係るブラシレスモータ(第1実施例)の分解図
【図7】 本発明に係る第2アウタステータ並びに磁性体製カバー(第1実施例)の構成図
【図8】 本発明に係る磁性体製カバー(第1実施例)の変形例図
【図9】 本発明に係るブラシレスモータ(第2実施例)の断面図
【図10】 図9の10−10線断面図
【図11】 本発明に係るアウタステータ並びにインナロータ(第2実施例)の要部拡大図
【図12】 本発明に係るインナロータ(第2実施例)の構成図
【図13】 本発明に係るインナロータ(第2実施例)の展開構成図
【図14】 本発明に係るブラシレスモータ(第3実施例)の断面図
【図15】 本発明に係るアウタステータ並びにインナロータ(第3実施例)の要部拡大図
【図16】 本発明に係るインナロータ(第3実施例)の構成図
【図17】 本発明に係るインナロータ(第3実施例)の展開構成図
【符号の説明】
10…電動パワーステアリング装置、22…ステアリング系、21…操舵車輪、41…操舵トルクセンサ、42…制御部、43,143,243…ブラシレスモータ(電動モータ)、45…トルク伝達機構(減速機)、75…ロータ(インナロータ)、76…ロータの回転軸(モータ軸)、78…ステータ(アウタステータ)、81…電気子、82…ボビン、83…巻線、84,184,284…永久磁石、85…磁性体製カバー、85a…スリット、184A,184B,284A,284B…二分割体、184a,284a…ロータへの取付面、184b,284b…ステータ対向面。

Claims (2)

  1. 車両のステアリングハンドルから操舵車輪に至るステアリング系と、前記ステアリングハンドルで発生した操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、この操舵トルクセンサの検出信号に基づいて補助トルクを発するブラシレスモータと、前記補助トルクを前記ステアリング系に伝えるトルク伝達機構とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記ブラシレスモータは、複数の電気子を備えるステータと、複数条の永久磁石を備えるロータと、を組み合わせてなり、
    前記複数条の永久磁石は、非対称断面を呈しロータの回転軸方向に二分割した分割体であり、この分割体の断面形状は、前記ロータの回転軸方向の位置にかかわらず等しいものであり、前記分割体を前記ロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 車両のステアリングハンドルから操舵車輪に至るステアリング系と、前記ステアリングハンドルで発生した操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、この操舵トルクセンサの検出信号に基づいて補助トルクを発するブラシレスモータと、前記補助トルクを前記ステアリング系に伝えるトルク伝達機構とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記ブラシレスモータは、複数の電気子を備えるステータと、複数条の永久磁石を備えるロータと、を組み合わせてなり、
    前記複数条の永久磁石は、前記ロータへの取付面に対してロータ周方向へ傾けて磁化されるとともに、ロータの回転軸方向に二分割した分割体であり、この分割体の断面形状は、前記ロータの回転軸方向の位置にかかわらず等しいものであり、前記分割体を前記ロータの回転軸方向で互いに左右逆向きに且つ周方向で互いに同一位置に配置したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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