JP4471752B2 - 電動パワーステアリング用制御装置および電動パワーステアリングシステム - Google Patents

電動パワーステアリング用制御装置および電動パワーステアリングシステム Download PDF

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Description

本発明は、電動パワーステアリング用制御装置および電動パワーステアリングシステムに関する。
従来の電動パワーステアリングシステムとしては、例えば、特開2003ー267233号公報に記載のように、組立性を向上するものが知られている。
特開2003ー267233号公報
しかしながら、特開2003ー267233号公報の記載のものでは、モータそのものの構成が不明であり、また、製造性の点で十分でないものである。
車両用の電動パワーステアリングシステムは、運転者の操舵操作に応じて補助的な操舵力を発生するシステムである。このシステムにより、運転者は小さな力で操舵操作を行うことができる。車両が停止した状態でステアリングホイールを動かす場合、車輪と地面との間の摩擦力が大きく、ステアリングホイールを動かす操舵操作には大きな力が必要である。従ってこのような状態では、電動パワーステアリングシステムがアシストする力が大きくなり、電動パワーステアリングシステムには大きなトルクを発生することが求められる。
本発明の目的は、大きなトルクを発生できる電動パワーステアリング用制御装置あるいは電動パワーステアリングシステムを提供することである。
(1)本発明は、複数のスイッチング素子により構成され、直流電流を交流電流に変換するためのパワーモジュールと、前記パワーモジュールに前記直流電流を伝達するための第1板状導体と、当該直流電流を平滑化するためのコンデンサと、当該板状導体をインサート成型した樹脂製部材とを有する導体モジュールと、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御するための制御回路を搭載した制御モジュールと、前記パワーモジュールと、前記導体モジュールと、前記制御モジュールとを収納するケースと、を有する電動パワーステアリング用制御装置であって、前記導体モジュールは、前記樹脂製部材が前記コンデンサを挟んで前記ケースの内壁と対向するように構成され、前記樹脂製部材は、前記コンデンサを覆うように形成され、かつ当該樹脂製部材の一方の面から他方の面まで貫通する第1の孔を形成し、前記コンデンサから突出した板状端子は、前記樹脂製部材に形成された前記第1の孔を貫通し、かつ前記樹脂製部材の他方の面側で前記第1板状導体と溶接により接続され、前記パワーモジュールは、前記導体モジュールの側部かつ前記ケースの内壁上に配置され、かつ当該導体モジュールと金属導体片と電気的に接続され、前記制御モジュールは、前記パワーモジュールの前記スイッチング素子の搭載面と対向するように配置されるものである。
かかる構成により、トルク脈動の低減したモータを利用して、製造性の優れた電動パワーステアリング駆動システムが得られるものである。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記パワーモジュールは、制御用端子を備え、前記制御モジュールは、前記パワーモジュールとの対向面から当該対向面とは反対側の面まで貫通する第2の孔を形成し、前記制御用端子は、前記第2の孔を貫通し、かつ前記パワーモジュールとの対向面とは反対側の面で、前記制御モジュールの導体と半田により接続されるものである。
(3)上記(1)または(2)において、好ましくは、前記導体モジュールは、前記複数のスイッチング素子により出力される交流電流を伝達するための第2板状導体と、前記パワーモジュールが配置された側とは反対側の前記導体モジュールの側部に設けられ、かつ前記第2板状導体から伝達される交流電流を出力するための交流端子と、を備えるようにしたものである。
(4)また、上記目的を達成するために、本発明は、電動パワーステアリング用モータと、このモータを駆動する交流電流を発生する制御装置とを有する電動パワーステアリングシステムであって、前記電動パワーステアリング用モータは、ステータコイルを備えたステータと、このステータの内側に回転自在に支持されたロータとを有し、前記ロータは、ロータコアと、このロータコアの表面に固定された複数のマグネットとからなり、前記電動パワーステアリング用モータはさらにステータの側部に交流電流をステータコイルに供給するための接続板を有し、前記制御装置は、複数のスイッチング素子により構成され、直流電流を交流電流に変換するためのパワーモジュールと、前記パワーモジュールに前記直流電流を伝達するための第1板状導体と、前記モータに前記交流電流を伝達するための第2板状導体と、当該直流電流を平滑化するためのコンデンサと、当該板状導体をインサート成型した樹脂製部材とを有する導体モジュールと、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御するための制御回路を搭載した制御モジュールと、前記導体モジュールは、前記樹脂製部材が前記コンデンサを挟んで前記ケースの内壁と対向するように構成され、前記樹脂製部材は、前記コンデンサを覆うように形成され、かつ当該樹脂製部材の一方の面から他方の面まで貫通する第1の孔を形成し、前記コンデンサから突出した板状端子は、前記樹脂製部材に形成された前記第1の孔を貫通し、かつ前記樹脂製部材の他方の面側で前記第1板状導体と溶接により接続され、記パワーモジュールは、前記導体モジュールの側部かつ前記ケースの内壁上に配置され、かつ当該導体モジュールと金属導体片と電気的に接続され、前記パワーモジュールから出力される交流電流は、前記導体モジュールおよび前記電動パワーステアリング用モータの前記接続板を介して前記ステータコイルに供給されるものである。
かかる構成により、トルク脈動の低減したモータを利用して、製造性の優れた電動パワーステアリング駆動システムが得られるものである。
(5)上記(4)において、好ましくは、前記電動パワーステアリング用モータのステータコイルはデルタ結線し、さらに各相間のコイルは並列接続されているものである。
(6)上記(4)または(5)において、好ましくは、前記パワーモジュールは、制御用端子を備え、前記制御モジュールは、前記パワーモジュールとの対向面から当該対向面とは反対側の面まで貫通する第2の孔を形成し、前記制御用端子は、前記第2の孔を貫通し、かつ前記パワーモジュールとの対向面とは反対側の面で、前記制御モジュールの導体と半田により接続されるようにしたものである。
(7)上記(4)〜(6)において、好ましくは、前記パワーモジュールが配置された側とは反対側の前記導体モジュールの側部に設けられ、かつ前記第2板状導体から伝達される交流電流を出力するための交流端子とを備えるようにしたものである。
本発明によれば、大きなトルクを発生する電動パワーステアリングシステムを得ることができる。
さらに以下で説明する実施の形態は次のような効果を有している。
操作のフィーリングの良い電動パワーステアリングシステムを得ることができる。具体的に説明すると、以下の実施の形態では、モータのコギングトルクを非常に小さくできる。これによりトルク脈動を極めて小さく押えることができ、操作のフィーリングがたいへん良くなる。車両を安全に操舵するには運転者が安心して操舵操作に集中できることが大切である。ステアリングホイールを操作した場合にフィーリングが悪いとそのことが気になり、操作に集中しがたくなる。安全の面からもコギングトルクを低減し、操作のフィーリングを良くすることが重要である。
さらに以下の実施の形態では、大きなトルクを発生できるとともに、モータあるいはモータの駆動電流発生装置の形状をそれぞれ小型にできる。
さらに以下の実施の形態では、モータの駆動電流発生装置が製作し易い構造であり、製造作業性に優れている。製造工程において、製造対象の装置内部の電気回路の配線端子を自動的に接続するための機械や器具を使用できる構造を有していること、製造対象製品の回路素子が前記接続作業を考慮した配置であることが必要である。以下の実施の形態では、製造作業の機械化に適した構造や回路素子の配置になっている。
以下、図1〜図9を用いて、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータおよびシステムを説明する。図1〜図7はトルクを発生するモータの構造および動作を説明する図であり、図8と図9は電動パワーステアリングのシステムを説明する図である。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による電動パワーステアリング用モータについて説明する。図1は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータの構成を示す横断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
電動パワーステアリング用モータ(以下モータと記す)100は、ステータ110と、このステータ110の内側に回転可能に支持されたロータ130とを備えた、表面磁石型の同期電動機である。モータ100は、車両に積載された電源であるバッテリー、例えば14V電源(12ボルト系電源)あるいは24ボルト電源、42ボルト電源(36ボルト系電源)、48ボルト電源から供給される電力で駆動される。
ステータ110は、珪素鋼板を回転軸方向に積層した磁性体で形成されたステータコア112と、ステータコア112のスロット内に保持されたステータコイル114とを備えている。ステータコア112は、図2に示すように、円環状のバックコア112Bと、このバックコアとは分離して作られその後バックコアに機械的に固定された複数のティース112Tとか構成される。複数のティースには、それぞれ、ステータコイル114が巻回されている。なおこの例ではステータコア112はバックコア112Bとティース112Tとに分割されているが、他の分割でも良い。例えば図7を使用して後述する如く、バックコア112Bとティース112Tを一体にし、バックコア112Bを各ティース112T間でそれぞれ分割しても良い。
上述のようにステータコア112を分割しステータコイルをステータティースに取り付けた後にスタータを完成する理由は、各ティースのロータ側面での隣接するティース間のギャップを小さくして周方向の磁気回路定数の変動を小さくすることにより、コギングトルクを小さくすることにある。ロータ面に対向するティース面のティース間の間隔を小さくするとステータコイルの装着が困難になる。この実施例ではステータコイルの幅より上記ティース間のギャップを小さくしているので、上記ギャップからステータコイルをスロット内へ入れることは困難である。従ってステータコア112を分割し、ディースにステータコイルを装着した後、分割したステータコア112を一体にすることでステータコイルを備えたステータ110を完成するものである。
図1と図2の実施例は、バックコア112Bを作っておき、このバックコア112Bにステータコイルを備えた複数のティースを固定するものである。この方法は、バックコア112Bが円周方向につながっているので、完成したステータにおけるティースのロータ側の精度が出し易く、径方向の製造誤差を小さくできる。 ステータコイル114は分布巻あるいは集中巻の方式で巻かれている。ステータコイル114を分布巻とすると弱め界磁制御に優れ、またリラクタンストルクの発生にも優れる。電動パワーステアリング用のモータとしては、モータの小型化や巻線抵抗の低減がたいへん重要である。ステータコイル114を集中巻とすることにより、ステータコイル114のコイルエンド長を短くできる。これによりモータ100の回転軸方向の長さを短くすることができる。スタータコイル114のコイルエンドの長さを短くできるので、ステータコイル114の抵抗を小さくでき、電流値に対する発熱が押えられ、モータの温度上昇を抑えることができる。ステータコイル114の抵抗値を小さくできることから、モータの銅損を小さくできる。したがって、モータへの入力エネルギーの内、銅損によって消費される割合を小さくでき、入力エネルギーに対する出力トルクの効率を向上することができる。
電動パワーステアリング用のモータは上述のごとく車両に搭載された電源により駆動される。上記電源は出力電圧が低い場合が多い。電源端子間にインバータを構成するスイッチング素子や上記モータ、その他電流供給回路の接続手段が等価的に直列回路を構成し、上記回路においてそれぞれの回路構成素子の端子電圧の合計が上記電源の端子間電圧になるので、モータに電流を供給するためのモータの端子電圧は低くなる。このような状況でモータに流れ込む電流を確保するにはモータの銅損を低く押えることが極めて重要である。この点から車両に搭載される電源は50ボルト以下の低電圧系が多く、ステータコイル114を集中巻とすることが望ましい。特に12ボルト系電源を使用する場合は極めて重要である。
またパワーステアリング用のモータはステアリングコラムの近傍に置かれる場合、ラックアンドピニオンの近傍に置かれる場合などがあるが、何れも小型化が要求される。また小型化された構造でステータ巻線を固定することが必要であり、巻線作業が容易なことも重要である。分布巻に比べ集中巻は巻線作業、巻線の固定作業が容易である。
ステータコイル114のコイルエンドはモールドされている。パワーステアリング用のモータはコギングトルクなどのトルク変動をたいへん小さく押えることが望ましく、ステータ部を組み上げてから径方向の寸法精度を向上するため、ステータ内部を再度切削加工することが考えられる。このような機械加工により、切削紛が発生する。この切削紛がステータコイルのコイルエンド入り込むのを防止することが必要であり、コイルエンドのモールドが望ましい。
ステータコイル114は、U相,V相,W相の3相から構成され、それぞれ複数のコイルから構成される。複数のコイルは、図6を用いて後述するように、3相の各相毎に、ステータコイル114の左側に設けられた結線板116(図6ではCR)によって結線されている。結線板116(図6ではCR)は周方向に伸びる形状を有する銅などの導体板からなり、周方向に配置されるステータコイル端部を接続する。この接続によりステータコイルに大電流を供給できる。
電動パワーステアリング用のモータは大きなトルクが要求される。例えば車の走行停止状態、あるいは走行停止に近い運転状態でステアリングホイール(ハンドル)が早く回転されると操舵車輪と地面との間の摩擦抵抗のため、上記モータには大きなトルクが要求される。このときには大電流がステータコイルに供給される。この電流は条件により異なるが50アンペア以上の場合がある。70アンペアあるいは150アンペアの場合も考えられる。このような大電流を安全に供給でき、また上記電流による発熱を低減するために結線板116を用いることはたいへん重要である。上記結線板116を介してステータコイルに電流を供給することにより接続抵抗を小さくでき、銅損による電圧降下を押えることができる。このことによる大電流の供給が容易になる。またインバータの素子の動作に伴う電流の立ち上がり時定数が小さくなる効果がある。
ステータコイル114を有するステータコア112は樹脂により一体にモールドされる。この一体成形されたステータは、アルミなどの金属で形成された円筒状のヨーク150の内側に圧入され、固定されている。自動車に搭載されるパワーステアリングモータは色々な振動が加わる。また車輪からの衝撃が加わる。また気温変化の大きい状態で利用される。摂氏マイナス40度の状態も考えられ、また温度上昇により100度以上も考えられる。さらにモータ内に水が入らないようにしなければならない。このような条件で固定子がヨーク150に固定されるためには、筒状ヨークの少なくともステータ鉄心の外周部には螺子穴以外の穴が設けられていない構造である。円筒金属にステータを圧入することが望ましい。この実施例では、圧入後さらにヨークの外周から螺子止めしてヨークとステータとを固定し、圧入に加え回止を施している。
ロータ130は、珪素鋼板を積層した磁性体からなるロータコア132と、このロータコア132の表面に接着剤によって固定された複数の永久磁石であるマグネット134と、マグネット134の外周に設けられた非磁性体からなるマグネットカバー136を備えている。マグネット134は、希土類磁石であり、例えば、ネオジムからなる。ロータコア132は、シャフト138に固定されている。ロータコア132の表面に接着剤により複数のマグネット134が固定されるとともに、その外周側をマグネットカバー136で覆うことにより、マグネット134の飛散を防止している。上記マグネットカバー136はステンレス鋼(俗称SUS)で構成されているが、テープを巻きつけても良い。ステンレス鋼の方が他の製法に比べ、製造が容易である。上述のごとくパワーステアリング用のモータは振動や熱変化が極めて大きく、ステンレスのカバー136を設ける構造は破損し易い永久磁石を保持、磁石の破損を防止するのに優れている。また上述のとおり、仮に破損しても磁石の破損片の飛散を防止できる。
円筒形状のヨーク150の一方の端部には、フロントフランジ152Fが設けられており、ヨーク150とフロントフランジ152Fとは120度間隔で設けられたボルトB1により固定されている。また、ヨーク150の他方の端部には、リアフランジ152Rが圧入されている。フロントフランジ152F及びリアフランジ152Rには、それぞれ、軸受154F,154Rが取り付けられている。これらの軸受154F,154Rにより、シャフト138及びこのシャフト138に固定されたロータ130が回転自在に支持されている。
シャフト138の一方の端部(図示左側の端部)には、レゾルバロータ156RがナットN1によって固定されている。また、リアフランジ152Rには、レゾルバステータ156Sが取り付けられている。レゾルバステータ156Sは、レゾルバ押さえ板156BをネジSC1によりリアフランジ152Rに固定することにより、取り付けられる。レゾルバステータ156Sとレゾルバロータ156Rによりレゾルバ156を構成し、レゾルバロータ156Rの回転をレゾルバステータ156Sによって検出することにより、ロータ130の回転位置、すなわちロータ130の表面に設けられた複数のマグネット134の位置を検出できる。リアフランジ152Rの外周には、レゾルバ156を覆うようにして、リアホルダ158が取り付けられている。
図6で、結線板CR(図1の116)によって接続されたU相、V相、W相の各相には、各々パワーケーブル162を介して、外部のインバータから電力が供給される。パワーケーブル162は、グロメット164によりヨーク150に取り付けられている。レゾルバステータ156Sから検出されたロータ回転位置(磁極位置)信号は、信号ケーブル166により外部に取り出される。信号ケーブル166は、グロメット168により、リアホルダ158に取り付けられている。
次に、図2を用いて、ステータ110及びロータ130の詳細構成について説明する。図2は、図1のA−A矢視図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
最初に、ステータ110の構成について説明する。図1に示したステータコア112は、円環状のバックコア112Bと、このバックコア112Bとは分離して構成された複数のティース112Tとか構成される。バックコア112Bは、SUSなどの磁性体の薄板をプレス成形により打ち抜き、それを積層した構成となっている。
本実施形態では、ティース112Tは、それぞれ独立した12個のティース112T(U1+),112T(U1−),112T(U2+),112T(U2−),112T(V1+),112T(V1−),112T(V2+),112T(V2−),112T(W1+),112T(W1−),112T(W2+),112T(W2−)から構成されている。それぞれのティース112T(U1+),…,112T(W2−)には、ステータコイル114(U1+),114(U1−),114(U2+),114(U2−),114(V1+),114(V1−),114(V2+),114(V2−),114(W1+),114(W1−),114(W2+),114(W2−)が集中巻で巻回されている。
ここで、ステータコイル114(U1+)と、ステータコイル114(U1−)とは、コイルを流れる電流の向きが逆方向となるように巻回されている。ステータコイル114(U2+)と、ステータコイル114(U2−)とも、コイルを流れる電流の向きが逆方向となるように巻回されている。また、ステータコイル114(U1+)と、ステータコイル114(U2+)とは、コイルを流れる電流の向きが同一方向となるように巻回されている。ステータコイル114(U1−)と、ステータコイル114(U2−)とも、コイルを流れる電流の向きが同一方向となるように巻回されている。ステータコイル114(V1+),114(V1−),114(V2+),114(V2−)の電流の流れ方向の関係、及びステータコイル114(W1+),114(W1−),114(W2+),114(W2−)の電流の流れ方向の関係も、U相の場合と同様である。
12個のティース112T及びステータコイル114は、同様に製作されるため、ここでは、ティース112T(U1+)及びステータコイル114(U1+)を例にして、その組立工程について説明する。ステータコイル114(U1+)は、ティース112T(U1+)に巻回した形状となるように、予め成形されている成形コイルである。この成形コイルとなっているステータコイル114(U1+)は、ボビン112BOとともに、成形されている。ボビン112BOと成形されたステータコイル114(U1+)の一体物を、ティース112T(U1+)の後端側からはめ込む。ティース112T(U1+)の先端部,すなわち、ロータ130と面する側は円周方向に拡大しているため、ボビン112BOとステータコイル114(U1+)は、この拡大部においてストッパとなり、係止される。ティース112T(U1+)の後端側には、バックコア112Bの内周側に形成された凹部112BKとハメアイ形状の凸部112TTが形成されている。成形されたステータコイル114(U1+)が巻回されたティース112T(U1+)の凸部112TTを、バックコア112Bの凹部112BKに圧入して、ティース112T(U1+)がバックコア112Bに固定される。他のティース112T(U1−),…,112T(W2−)に対して、ステータコイル114(U1−),…,114(W2−)を取り付ける工程及び、ティース112T(U1−),…,112T(W2−)をバックコア112Bに固定する工程も同様である。
バックコア112Bに、12個のステータコイル114及びティース112Tを固定した状態で、熱硬化性樹脂MRにより一体モールド成形し、ステータを構成する。モールド成形したステータの内周面,すなわち、ティース112T(U1−),…,112T(W2−)の先端部であって、ロータ130と面する側を切削加工して、ステータ110の内径真円度を向上して、ステータ110とロータ130のギャップのバラツキを低減する。また、モールド成形により一体化することにより、モールドしない場合に比べて、ステータコイル114に通電することにより発生する熱の熱引きをよくすることができる。また、ステータをモールド成形することにより、ステータコイルやティースの振動を防止することもできる。さらにステータのスロット内のステータコイル114をモールドでスロット内に固定するとともにスロット内の空間をモールド材で充填している。ステータを一体形成した後、コギングトルクの低減のためにティース内側を切削加工しても、スロット内を樹脂で充填しているので、ティース間のギャップから切削粉がスロット内に入り込むのを防止できる。また切削加工による振動が原因で生じる不具合に対して機械的に強い構造でありステータコイルを保護することができる。 上記切削加工の効果について図1、図2、図6に示す実施の形態で具体的に説明する。例えば、ロータ130のロータコアの外周と、ステータ110のティースの内周の間のギャップを、3mm(3000μm)としたとき、バックコア112Bの制作誤差,ティース112Tの制作誤差や、バックコア112Bとティース112Tと圧入組み立てた時の組み付け誤差等により、内径真円度は、±30μm程度生じる。この真円度は、ギャップの1%(=30μm/3000μm)に相当するため、この内径真円度によってコギングトルクが発生する。しかし、ステータをモールド成形した後、内径を切削加工することにより、内径真円度に基づくコギングトルクを低減することができる。コギングトルクを低減することにより、ステアリングの操舵感を向上することができる。
この一体成形物のステータは、ヨーク150の内側に圧入され、固定されている。このとき、ヨーク150の内側には複数の凸部150Tが形成されており、また、バックコア112Bの外周には複数の凹部112BO2が形成されており、両者が係合することにより、バックコア112Bがヨーク150に対して円周方向に回転することを防止している。
また、ステータコイル114(U1+),114(U1−)と、114(U2+),114(U2−)とは、ステータ110の中心に対して、対称位置に配置されている。すなわち、ステータコイル114(U1+)と114(U1−)は隣接して配置され、また、ステータコイル114(U2+)と114(U2−)も隣接して配置されている。さらに、ステータコイル114(U1+),114(U1−)と、ステータコイル114(U2+),114(U2−)とは、ステータ110の中心に対して、線対称に配置されている。すなわち、シャフト138の中心を通る破線C−Cに対して、ステータコイル114(U1+)と、ステータコイル114(U2+)とが線対称に配置され、また、ステータコイル114(U1−)と、114(U2−)とが線対称に配置されている。
ステータコイル114(V1+),114(V1−)と、114(V2+),114(V2−)も同様に線対称に配置され、ステータコイル114(W1+),114(W1−)と、114(W2+),114(W2−)とも線対称に配置されている。
また、同相の隣接するステータコイル114は、1本の線で連続して巻回されている。すなわち、ステータコイル114(U1+)と114(U1−)とは1本の線で連続して2つの巻回コイル114(U1+)と114(U1−)を形成し、形成した連続するそれぞれのコイルをそれぞれのティースに挿入して、ティースに巻回したステータコイルを構成する。ステータコイル114(U2+)と114(U2−)も、1本の線で連続して巻回を形成し、連続したコイルのそれぞれをそれぞれのティースに挿入している。ステータコイル114(V1+)と114(V1−),ステータコイル114(V2+)と114(V2−),ステータコイル114(W1+)と114(W1−),ステータコイル114(W2+)と114(W2−)も、それぞれ同様である。
このような線対称配置と、隣接する2つの同相のコイルをバラバラに形成するのではなく、接続された状態で形成することにより作業性が向上する。またステータコイルの結線作業において、図5を用いて後述するように、各相同士、また異相を結線板で結線する際に、結線板の構成を簡単にすることができる。また結線部の構造が簡素化できる。
次に、ロータ130の構成について説明する。ロータ130は、磁性体からなるロータコア132と、このロータコア132の表面に接着剤によって固定された複数個の例えば10個のマグネット134(134A,134B,134C,134D,134E,134F,134G,134H,134I,134J)と、マグネット134の外周に設けられたマグネットカバー136を備えている。ロータコア132は積層構造であり、磁性体からなる積層板がシャフトの軸方向に積層され、シャフト138に機械的に固定されている。
マグネット134は、その表面側(ステータのティース112Tと対向する側)をN極とすると、その裏面側(ロータコア132に接着される側)がS極となるように、半径方向に着磁されている。また、マグネット134は、その表面側(ステータのティース112Tと対向する側)をS極とすると、その裏面側(ロータコア132に接着される側)がN極となるように、半径方向に着磁されている。そして、隣接するマグネット134は、着磁された極性が周方向に交互に反転するように着磁されている。例えば、マグネット134Aの表面側がN極に着磁されているとすると、隣接するマグネット134B,134Jの表面側はS極に着磁されている。すなわち、マグネット134A,134C,134E,134G,134Iの表面側がN極に着磁されている場合、マグネット134B,134D,134F,134H,134Jの表面側は、S極に着磁されている。
また、マグネット134は、それぞれ、断面形状が表面曲線型(かまぼこ型)の形状となっている。ここで表面曲線型(かまぼこ形状)とは、周方向において、左右の半径方向の厚さが、中央の半径方向の厚さに比べて薄い構造のことである。詳述すると表面曲線型(かまぼこ形状)とは、ロータ鉄心に接する面はほぼ平らで、周方向の両端は略半径方向に伸びており、前記集方向の両端の略半径方向に伸びた部分に続き、この略半径方向に伸びた左右の側部が曲線でつながる形状である。この形状は図2や図7に示す形状である。このような表面曲線型(かまぼこ形状)の形状とすることにより、磁束分布を正弦波状に近づけることができ、正弦波電圧が加えられることによって発生する誘起電圧波形をほぼ正弦波状とすることができ、脈動分を低減することができる。脈動分を小さくできることにより、ステアリングの操舵感をこうじょうできる。なお、リング状の磁性体に着磁してマグネットを構成するとき、着磁力を制御することにより、磁束分布を正弦波状類似のものとしてもよい。但し、この方法は正確な着磁が技術的に難しいので、多少のコギングトルクの発生を容認することが必要となる。 ロータコア132には、同心円上に大きな直径の10個の貫通穴132Hと、その内周が出あって小さな直径の5個の窪み132Kとが形成されている。ロータコア132は、SUSなどの磁性体の薄板をプレス成形により打ち抜き、それを積層した構成となっている。窪み132Kは、プレス成形時に薄板をかしめることにより形成する。複数の薄板を積層する際に、この窪み132Kを互いに嵌合して位置決めを行っている。貫通穴132Hは、イナーシャを低減するためであり、この132H穴によりロータのバランスを向上できる。マグネット134の外周側は、マグネットカバー136により覆われており、マグネット134の飛散を防止している。なお、バックコア112Bとロータコア132は、同じ薄板から同時にプレス打ち抜きにより成形される。
以上説明したように、本実施形態のロータ130は、10個のマグネット134を備えており、10極である。また、前述したように、ティース112Tは12個であり、隣接するティースの間に形成されるスロットの数は、12個である。すなわち、本実施形態のモータは、10極12スロットの表面磁石型の同期電動機となっている。
ここで、図3を用いて、ACモータにおける極数Pとスロット数Sとの関係について説明する。図3は、ACモータの極数Pとスロット数Sの関係の説明図である。横線によるハッチングを施した組合せが、3相のACモータ(ブラシレスモータ)として、製作可能な極数Pとスロット数Sの組合せである。すなわち、3相ACモータとしては、2極3スロット,4極3スロット,4極6スロット,6極9スロット,8極6スロット,8極9スロット,8極12スロット,10極9スロット,10極12スロット,10極15スロットの組合せが成立する。この中で、左斜線と右斜線を施した組合せの10極12スロットが本実施形態によるモータの極数とスロット数である。なお、左斜め斜線を施した8極9スロットと10極9スロットとについては、後述する。また、図1に示したWPSモータは、外径が85φと小型のモータであり、このような小型モータにおいては、極数Nが12以上のモータは実現できないため、図示を省略している。
ここで、2極3スロット,4極3スロット,4極6スロット,6極9スロット,8極6スロット,8極12スロット,10極15スロットのモータは、その特性が近似するものであり、ここでは、6極9スロットのものを代表例として説明する。
6極9スロットのACモータに対して、本実施形態の10極12スロットのモータは、磁石磁束の利用率が高くできる。すなわち、6極9スロットのACモータにおける巻線係数(巻線の利用率)kwは0.87であり、スキュー係数ksは0.96であるので、磁石磁束の利用率(kw・ks)は、「0.83」となる。一方、本実施形態の10極12スロットのモータでは、巻線係数kwは0.93であり、スキュー係数ksは0.99であるので、磁石磁束の利用率(kw・ks)は、「0.92」となる。したがって、本実施形態の10極12スロットのモータでは、磁石磁束の利用率(kw・ks)を高くすることができる。
また、コギングトルクの周期は、極数Pとスロット数Sの最小公倍数となるため、6極9スロットのACモータにおけるコギングトルクの周期は、「18」となり、本実施形態の10極12スロットのモータでは、「60」とできるため、コギングトルクを低減することができる。
さらに、内径真円度の誤差によるコギングトルクも小さくできるものである。すなわち、6極9スロットのACモータにおける内径真円度の誤差によるコギングトルクを、「3.7」とすると、本実施形態の10極12スロットのモータでは、「2.4」とできるため、内径真円度の誤差によるコギングトルクを低減することができる。さらに、本実施形態では、モールド成形したステータの内径を切削加工して、内径真円度を向上させる結果、さらに、内径真円度の誤差によるコギングトルクを低減することができる。
ここで、図4を用いて、本実施形態による電動パワーステアリング用モータにおけるコギングトルクの実測値について説明する。図4は、図1と図2に示す本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータにおけるコギングトルクの実測値の説明図である。
図4(A)は、角度(機械角)が0〜360°の360°の範囲について実測したコギングトルク(mNm)を示している。図4(B)は、図4(A)に示したコギングトルクの高調波成分を各時間次数毎に分離して、波高値(mNm)示したものである。時間次数「60」は、前述したように、10極12スロットのモータにおけるコギングトルクの周期であり、発生するコギングトルクはほぼ0になっている。時間次数「10」は、10極のマグネットの界磁力のバラツキによるものである。マグネットとして、上述したように、かまぼこ型のマグネットを使用することにより、界磁力のバラツキによるコギングトルクも1.4まで低減できている。時間次数「12」は、12スロットのステータの各ティースのバラツキによるものである。モールド成形後の切削加工により内径真円度を向上させた結果、ティースのバラツキによるコギングトルクも2.6まで低減できている。
時間次数「0」は、DC成分であり、いわゆるロストルク(回転数がほぼ零のとき発生する摩擦トルク)である。ロストルクも26.3mNmと低減できているので、ステアリングから手を離した場合でも、ステアリングが直進方向に戻ろうとする復元力に対して、ロストルクの方が小さいため、ステアリングの復元性が向上する。
以上のように、各コギングトルク成分を低減できた結果、図4(A)に示すように、コギングトルクは、9mNmまで低減できている。モータの最大トルクは4.5Nmであるため、コギングトルクは0.2%(=9mNm/4.5Nm)(定格の3/1000以下)と小さくできてる。また、ロストルクも、0.57%(=26.3mNm/4.5Nm)と小さくできている。
本実施形態のモータ100は、車載のバッテリー(例えば、電圧14V)を電源とするモータである。モータ100の取り付け位置は、ステアリングの近傍やステアリングの回転力を車輪に伝達するラック&ピニオンギアのラックの近傍に配置される。従って、取り付け位置の制限から小型化する必要がある。その一方では、ステアリングをパワーアシストするために大トルク(例えば、4.5Nm)を必要とする。
必要とされるトルクをAC100Vを電源とするACサーボモータで出力しようとすると、モータ電流は5A程度でよい。しかし、本実施形態のようにDC14VをDC/AC変換した14Vの交流で駆動する場合、同じ程度の体積で、同じ程度のトルクを出力するためには、モータ電流を70A〜100Aとする必要がある。このような大電流を流すため、ステータコイル114の直径は1.6φと大径とする必要がある。このとき、ステータコイル114の巻回数は、14ターン(T)としている。ステータコイル114の巻回数は、ステータコイル114の線径にもよるが、例えば、9〜21Tである。ステータコイル114の直径は1.8φとしたとき、ターン数は9Tとなる。ここで、1.8φのコイルに対して、1.6φのコイルを巻回した方が占積率を、例えば、75%まで向上することができる。占積率を大きくできるため、導体の電流密度を相対的に小さくできる。その結果、銅損を低減でき、モータの温度上昇を抑え、さらに、回転数−トルク特性を向上できる。なお、最近の車両では、42Vのバッテリーを搭載する電動車両などがあるが、この場合、モータ電流を小さくすることができるため、ステータコイル114の巻回数は20〜30Tとなる。
隣接するティース112Tにおいて、ティース112Tの先端(ロータ130と面する側)の拡大部の間隔W1(例えば、ティース112T(U1−)とティース112T(W1−)の先端の拡大部の間隔W1)は、1mmとしている。このように、ティースの間隔を狭くすることにより、コギングトルクを低減することができる。しかも、モータに振動が加えられたとしても、間隔W1よりもステータコイル114の線形が太いため、ティースの間から、ロータ側にステータコイル114が抜け落ちることを防止できる。隣接するティースの間隔W1は、例えば、ステータコイル114の線径以下の0.5mm〜1.5mmが好適である。ステータコイルがティースから抜け落ちた場合、モータがロックすることになるが、その場合には、ステアリングの回転操作が不可能になり、車両の安全性の点で問題となり得るが、本実施形態のように、隣接するティースの間隔W1を、ステータコイル114の線径以下とすることにより、車両の安全性が向上する。
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態による電動パワーステアリング用モータにおけるステータコイルの結線関係について説明する。図5は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータにおけるステータコイルの結線図である。図6は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータにおけるステータコイルの結線状態を示す側面図である。なお、図6は、図1のB−B矢視図である。また、図1および図2と同一符号は、同一部分を示している。
図5において、コイルU1+は、図2に示したステータコイル112T(U1+)を示している。コイルU1−,U2+,U2−,V1+,V1−,V2+,V2−,W1+,W1−,W2+,W2−も、それぞれ、図2に示したステータコイル112T(U1−),…,112T(W2−)を示している。
本実施形態では、ステータコイルは、U相,V相,W相を、デルタ(Δ)結線としている。また、各相は、それぞれ並列回路を構成している。すなわち、U相について見ると、コイルU1+とコイルU1−の直列回路に対して、コイルU2+とコイルU2−の直列回路を並列接続している。ここで、コイルU1+とコイルU1−とは、前述したように、1本の線を連続的に巻回してコイルを構成している。また、V相,W相についても、同様である。
結線方法は、スター結線でも可能であるが、デルタ結線とすることにより、スター結線に比べてコイルを流れる電流値を低くすることができる。例えば、モータの端子間に加わる電圧をEとするとき、スター結線では、各相の巻線に加わる電圧はE/√3となる。スター結線はデルタ結線に比べ、各層の巻線に加わる電圧を低くできるが一方各層に流れる電流はデルタ結線に比べ√3倍になる。従って図5の如くデルタ結線にすると各相の巻線に流れる電流値をデルタ結線に比べ√3分の1に減らすことができる。但し各相の巻線に加わる電圧は√3倍になる。
図5の実施の形態では、各相端子間のコイル(W1+、W1−、W2+、W2−)や(V1+、V1−、V2+、V2−)、(U1+、U1−、U2+、U2−)を流れる電流はスター結線に比べ√3分の1に減るので線径の細い線を使用してコイルのターン数を大きくできる。また、各相間の巻線を更に並列回路とすることにより、具体的にはコイルW1とコイルW2とを並列接続、同様にコイルV1とコイルV2とを並列接続、コイルU1とコイルU2とを並列接続としているので、4コイルが直列の場合に比べて、各コイルに流す電流を小さくできる。この点からも、線径の細い線を使用することができるので、巻き上がったコイルの占積率を高くすることができる。また巻線作業では、ステータの素材となる線は曲げやすく、製作性も良好となる。
ステータコイルをスター結線にすると上述のように電流値が増える決点があるがこの点を考慮すれば使用できる。デルタ結線では電流値が低くなるが、第3高調波による循環電流が流れる、スター結線ではこの循環電流を防止できる利点がある。
次に、図5及び図6を用いて、結線板による3相及び各相毎の結線方法について説明する。
図5に示すように、コイルU1−,U2−,V1+,V2+は、結線板CR(UV)により接続される。コイルV1−,V2−,W1+,W2+は、結線板CR(VW)により接続される。コイルU1+,U2+,W1−,W2−は、結線板CR(UW)により接続される。以上のように結線すれば、3相デルタ結線とすることができる。
そこで、図6に示すように、3つの結線板CR(UV),CR(VW),CR(UW)を用いる。結線板CR(UV),CR(VW),CR(UW)は、大電流を流すことができるように、バスバータイプの結線板すなわち断面が平角の銅線をモータの周方向の沿って円弧状に曲げ加工して用いている。各結線板は、略同一形状を有している。例えば、結線板CR(UV)は、小半径の円弧と、大半径の円弧を接続した形状となっている。他の結線板CR(VW),CR(UW)も同一構成である。これらの結線板CR(UV),CR(VW),CR(UW)は、周方向に120度ずらした状態で、ホルダH1,H2,H3により保持されている。このため製造が容易である。
一方、図6において、ステータコイル端部T(U1+)は、ティース112T(U1+)に巻回されたステータコイル114(U1+)の一方の端部である。ステータコイル端部T(U1−)は、ティース112T(U1−)に巻回されたステータコイル114(U1−)の一方の端部である。ステータコイル114(U1+)とステータコイル114(U1−)とは、前述したように、1本の線で連続的にコイルを形成しているため、2つのコイル114(U1+),114(U1−)に対して、2つの端部T(U1+),T(U1−)が存在する。ステータコイル端部T(U2+),T(U2−),T(V1+),T(V1−),T(V2+),T(V2−),T(W1+),T(W1−),T(W2+),T(W2−)は、それぞれ、ステータコイル114(U2+),…,(W2+)の一方の端部である。
ステータコイル端部T(U1−),T(U2−),T(V1+),T(V2+)は、結線板CR(UV)により接続され、これにより、図5に示したコイルU1−,U2−,V1+,V2+の結線板CR(UV)による接続が行われる。ステータコイル端部T(V1−),T(V2−),T(W1+),T(W2+)は、結線板CR(VW)により接続され、これにより、図5に示したコイルV1−,V2−,W1+,W2+の結線板CR(VW)による接続が行われる。ステータコイル端部T(W1−),T(W2−),T(U1+),T(U2+)は、結線板CR(UW)により接続され、これにより、図5に示したコイルU1+,U2+,W1−,W2−の結線板CR(UW)による接続が行われる。
上記結線板CR(UV)、CR(VW)、CR(UW)は、ステータ巻線の各相のコイル端と接続するためのU字型の部分を接続に必要な数だけ(この実施形態では4個)備えており、このU字型の部分で各相のコイル端を機械的に挟み込み、その上さらに溶接または半田により接続される。大電流の供給を考慮すると溶接による接続が望ましい。
上記のように結線板を使用して各相のコイルに電流を供給する構造であるので、コイル端の構造がシンプルで、配線作業が容易である。特に構造がシンプルであるので溶接作業が容易であり、上記コイル端と各結線板との接続を効率よく接続でき、大電流を供給するのに優れている。また前記結線板はモータの周方向に曲げられた形状をしており、この結線板がモータの周方向に等角度、例えばそれぞれ120度ずれた位置に設けられており、配置と接続に規則性があるので製造が容易である。制作上の誤りも防止できる。
次に、図7を用いて、ステータ110の他の構成例について説明する。図7は、図1のA−A矢視図である。なお、図2と同一符号は、同一部分を示している。
図2に示したステータ110においては、ステータコア112は、円環状のバックコア112Bと、このバックコア112Bとは分離して構成された複数のティース112Tとか構成されている。それに対して、本例ではバックコアとティースとの一体構造を単位として分割する構造で、各ティースに対応して分割している。この実施形態は12スロットであり、12個のT字形状のティース一体型分割バックコア112(U1+),112(U1−),112(U2+),112(U2−),112(V1+),112(V1−),112(V2+),112(V2−),112(W1+),112(W1−),112(W2+),112(W2−)から構成されている。すなわち、図2における円環状のバックコア112Bは、周方向に12分割された形状となっている。そして、この分割されたバックコアの部分に、それぞれティースが一体型となった形状となっている。ティース一体型分割バックコア112(U1+),…,112(W2−)は、それぞれ、SUSなどの磁性体の薄板をプレス成形により打ち抜き、それを積層した構成となっている。なお、ロータ130の構成は、図2と同様である。
ティース一体型分割バックコア112(U1+),…,112(W2−)のティース部には、図2と同様に、それぞれ独立した12個のティースそれぞれのティース112T(U1+),…,112T(W2−)には、ステータコイル114(U1+),114(U1−),114(U2+),114(U2−),114(V1+),114(V1−),114(V2+),114(V2−),114(W1+),114(W1−),114(W2+),114(W2−)が集中巻で巻回されている。ステータコイル114(U1+),…,114(W2−)の巻回方向等は、図2と同様である。
ティース一体型分割バックコア112(U1+),…,112(W2−)に、それぞれ、ステータコイル114(U1+),…,114(W2−)を緩解する。その後、ティース一体型分割バックコア112(U1+),…,112(W2−)の周方向の端面に形成された凹部とハメアイ形状の凸部とを圧入して、ステータ110の組立が完了する。この状態で、熱硬化性樹脂MRにより一体モールド成形し、ステータを構成する。モールド成形したステータの内周面,すなわち、ティース一体型分割バックコア112(U1+),…,112(W2−)のティース部の先端部であって、ロータ130と面する側を切削加工して、ステータ110の内径真円度を向上して、ステータ110とロータ130のギャップのバラツキを低減する。また、モールド成形により一体化することにより、モールドしない場合に比べて、ステータコイル114に通電することにより発生する熱の熱ヒケをよくすることができる。また、モールド成形することにより、ステータコイルやティースの振動を防止することもできる。また、モールド成形した後、内径を切削加工することにより、内径真円度に基づくコギングトルクを低減することができる。コギングトルクを低減することにより、ステアリングの操舵感を向上することができる。
この一体成形物のステータは、ヨーク150の内側に圧入され、固定されている。このとき、ヨーク150の内側には複数の凸部150Tが形成されており、また、バックコア112Bの外周には複数の凹部112BO2が形成されており、両者が係合することにより、バックコア112Bがヨーク150に対して円周方向に回転することを防止している。
次に、図8を用いて、本実施形態による電動パワーステアリング用モータを用いた電動パワーステアリングのシステム構成について説明する。図8は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを用いた電動パワーステアリングの構成を示すシステム構成図である。
ステアリングSTを回転させると、その回転駆動力は、ロッドROを介して、マニュアルステアリングギアSTGにより減速して、左右のタイロッドTR1,T2に伝達し、左右の車輪WH1,WH2に伝達され、左右の車輪WH1,WH2を舵取りする。
本実施形態によるモータ100は、マニュアルステアリングギアSTGの近傍に取り付けられており、ギアGEを介して、その駆動力をマニュアルステアリングギアSTGに伝達する。ロッドROには、トルクセンサTSが取り付けられており、ステアリングSTに与えられた回転駆動力(トルク)を検出する。
制御装置200は、トルクセンサTSの出力および図示していないが車両の車速センサの出力に基づいてモータ100の目標トルクを算出する。この算出において、モータ100の回転速度や回転加速度をさらに考慮してモータ100の目標トルクを算出しても良く、この方がより最適なあるいはフィーリングの優れた制御が可能となる。また安全面からモータの温度や電流値を検出し、最大電流値の制限を行うことが望ましい。モータ100の電流値や電圧値を検出し、モータ100の出力トルクである電流値が目標トルクに相当する電流値となるようにモータ100への通電電流を制御する。制御装置200及びモータ100の電源は、バッテリーBAから供給される。
なお、以上の構成は、モータをラック&ピニオンギアの近傍に備えるラック型のパワーステアリングであるが、ステアリングの近傍にモータを備えるコラム型のパワーステアリングに対しても、本実施形態のモータ100は同様に適用できるものである。コラム型パワーステアリングは、ステアリングホイールの直ぐ下のステアリングコラムの部分にトルクセンサとトルクをアシストする上述のモータを置くものであり、本実施形態のモータおよび以下の図で説明するインバータを含む制御システムをそのまま使用できる。
次に、図9を用いて、本実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の構成について説明する。図9は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の構成を示す機能ブロック図である。制御装置200は、インバータとして機能するパワーモジュール210と、パワーモジュール210を制御する制御モジュール220とを備えている。バッテリーBAからの直流電圧は、インバータとして機能するパワーモジュール210によって3相交流電圧に変換され、モータ100のステータコイル114に供給される。すなわちパワーモジュール21の各出力端は図5あるいは図6で説明した各結線板CR(VW)やCR(UV)、CR(UW)に接続される。
制御モジュール220の中のトルク制御221は、トルクセンサTSによって検出されたステアリングSTのトルクTf車速センサの出力とからモータの目標出力トルクTeである目標電流値を出力する。これにPI制御(P:比例項、I:積分項)等によってトルク指令,即ち、電流指令Isとロータ130の回転角θ1を出力する。
位相シフト回路222は、エンコーダEよりのパルス,即ち、回転子の位置情報θを、トルク制御回路(ASR)221からの回転角θ1の指令に応じて位相シフトして出力する。正弦波・余弦波発生器2223は、ロータ130の永久磁石磁極の位置を検出するレゾルバ156と、位相シフト回路222からの位相シフトされた回転子の位置情報θに基づいて、ステータコイル114の各巻線(ここでは3相)の誘起電圧を位相シフトした正弦波出力を発生する。位相シフト量は、零の場合でもよい。
2相−3相変換回路224は、トルク制御回路(ASR)221からの電流指令Isと正弦波・余弦波発生器223の出力に応じて、各相に電流指令Isa,Isb,Iscを出力する。各相はそれぞれ個別に電流制御系(ACR)225A,225B,225Cを持ち、電流指令Isa,Isb,Iscと電流検出器CTからの電流検出信号Ifa,Ifb,Ifcに応じた信号を、インバータ210に送って各相電流を制御する。この場合、各相合成の電流は、界磁磁束に直角,あるいは位相シフトした位置に常に形成される。
すなわちトルクセンサの出力や車速などに基づき目標出力トルクを演算し、この演算結果に基づきモータへの三相供給電流を算出し、算出した三相供給電流である目標電流上記電流指令(Ifa,Ifb,Ifc)とこれに対する三相電流の実際値(上記Ifa,Ifb,Ifc)とに基づき、インバータへの制御信号が出力されてインバータに供給される。
なお、以上の説明は、10極12スロットのモータについて説明したものであるが、次に、図3に左斜め斜線を施した8極9スロットと10極9スロットのモータについて説明する。なお、制御方法や電流供給の構造、さらに基本的なモータの構造は、説明した10極12スロットのモータと同じである。
6極9スロットのACモータに対して、8極9スロットと10極9スロットのモータは、磁石磁束の利用率が高くできる。すなわち、6極9スロットのACモータにおける磁石磁束の利用率(kw・ks)は、前述したように、「0.83」となる。一方、8極9スロットと10極9スロットのモータでは、巻線係数kwは0.95であり、スキュー係数ksは1.00であるので、磁石磁束の利用率(kw・ks)は、「0.94」となる。したがって、本実施形態の8極9スロットと10極9スロットのモータでは、磁石磁束の利用率(kw・ks)を高くすることができる。
また、コギングトルクの周期は、極数Pとスロット数Sの最小公倍数となるため、6極9スロットのACモータにおけるコギングトルクの周期は、「18」となり、8極9スロットと10極9スロットのモータでは、「72」とできるため、コギングトルクを低減することができる。
さらに、内径真円度の誤差によるコギングトルクも小さくできるものである。すなわち、6極9スロットのACモータにおける内径真円度の誤差によるコギングトルクを、「3.7」とすると、8極9スロットと10極9スロットのモータでは、「1.4」とできるため、内径真円度の誤差によるコギングトルクを低減することができる。さらに、モールド成形したステータの内径を切削加工して、内径真円度を向上させる結果、さらに、内径真円度の誤差によるコギングトルクを低減することができる。
なお、8極9スロットと10極9スロットのモータにおいては、図5において説明したような10極12スロットのモータのように、例えば、U相について見ると、コイルU1+とコイルU1−の直列回路に対して、コイルU2+とコイルU2−の直列回路を並列接続する構成はとりえず、コイルU1+,コイルU1−,コイルU2+,コイルU2−を直列接続する必要がある。
次に、図10〜図16を用いて、本実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の構造について説明する。
図10は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の構造を示す分解斜視図である。
図10に示すように、モータ制御装置200は、パワーモジュール210と、制御モジュール220と、導体モジュール230と、ケース240と、シールドカバー250とを備えている。
パワーモジュール210は、メタル基板の上に絶縁物を介して配線パターンが形成され、その上に、図9を用いて説明したIGBTなどの半導体スイッチング素子SSWからなるインバータが取り付けられている。パワーモジュール210には、複数のリードフレーム210LFの一端が半田付けにより固定されている。リードフレーム210LFは、パワーモジュール210と制御モジュール220を電気的に接続するために用いられる。
制御モジュール220は、PCB基板の上にCPUやドライバ回路などが取り付けられている。図示の状態では、基板の下側の面に、CPUやドライバ回路などが取り付けられている。また、制御モジュール220には、信号コネクタ220Cが取り付けられている。
導体モジュール230は、電力線となるバスバー230Bがモールドにより一体成形されており、同時に、モータにモータ電流を供給する端子であるモータコネクタ230SCや、バッテリーから電力が供給される電源コネクタ230PCも一体成形されている。また、導体モジュール230には、リレーやコイルやコンデンサなどのパーツ230Pが予め取り付けられている。パーツ230Pの端子と、バスバー230BとはTIG溶接(アーク溶接)により固定されている。
ケース240は、アルミ製である。組立時には、ケース240の中に、パワーモジュール210及び導体モジュール230が、それぞれ、ネジ止めされる。次に、パワーモジュール210及び導体モジュール230の上の位置に、制御モジュール220が同じくネジ止めされる。そして、リードフレーム210LFの端が制御モジュール220の端子と半田付けされる。最後に、シールドカバー250をネジ止めすることにより、モータ制御装置200が製造される。
図11は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の回路構成を示す回路図である。なお、図10と同一符号は、同一部分を示している。
モータ制御装置200は、パワーモジュール210と、制御モジュール220と、導体モジュール230とを備えている。
導体モジュール230は、電力線となるバスバー230Bがモールドにより一体成形されている。図中、太い実線部分は、バスバーを示している。導体モジュール230においては、コモンフィルタCF,ノーマルフィルタNF,セラミックコンデンサCC1,CC2,リレーRY1が、電源であるバッテリーBAとパワーモジュール210のIGBTなどの半導体スイッチング素子SSWのコレクタ端子を接続するバスバーすなわち板状の導体に、図示のように接続されている。リレーRY1は電源電流の過電流保護用である。またリレーRY2とリレーRY3はモータ電流の過電流保護用である。いずれのリレーも過電流の状態で回路を遮断する。コモンフィルタCFは電源ラインを介してノイズを外部に放出したり、あるいは外部からのノイズの進入を防止する。ノーマルフィルタNFとコンデンサCC1およびCC2はフィルターを構成し、ノイズの放出や進入、特に半導体スイッチング素子の動作による電源ラインの電圧脈動の影響を押える。さらにコモンフィルタCF及びノーマルフィルタNFは、ラジオノイズの影響を低減する働きをする。
また、図中、二重丸で示す部分は、溶接接続部を示している。例えば、コモンフィルタCFの4個の端子は、バスバーの端子に溶接により接続されている。また、ノーマルフィルタNFの2個の端子,セラミックコンデンサCC1,CC2のそれぞれ2個の端子,リレーRY1の2個の端子も、それぞれ、バスバーの端子に溶接により接続されている。
また、パワーモジュール210からモータ100にモータ電流が供給される配線にもバスバーを用いている。リレーRY2,RY3は、パワーモジュール210からモータ100に至るバスバー配線に、それぞれ溶接により接続されている。リレーRY1,RY2,RY3は、モータの異常時、制御モジュールの異常時等において、モータへの通電を遮断するフェールセーフのために用いられている。
制御モジュール220は、CPU222及びドライバ回路224を備えている。CPU222は、トルクセンサTSによって検出されたトルクや、レゾルバ156によって検出されたモータ100の回転位置に基づいて、パワーモジュール210の半導体スイッチング素子SSWを制御するすなわち導通や遮断を行う制御信号を、ドライバ回路224に出力する。ドライバ回路224は、CPU222から供給される制御信号に基づいて、パワーモジュール210の半導体スイッチング素子SSWを制御する。パワーモジュール210からモータ100に供給されるモータ電流は、モータ電流の検出素子である抵抗(シャント抵抗)DR1,DR2によって検出され、増幅器AP1,AP2によってそれぞれ増幅された上、CPU222に入力する。CPU222は、モータ電流が目標値となるようにフィードバック制御する。CPU222は、外部のエンジンコントロールユニットECU等とCAN等により接続されており、情報の授受を行える構成となっている。
ここで、図中、△印は、リードフレームを用いて半田付けにより接続された部分を示している。リードフレームを用いることにより応力を緩和する構造としている。リードフレームの形状等については、図15を用いて後述する。制御モジュール220と、パワーモジュール210若しくは導体モジュール230との電気的接続部には、リードフレームを用いた半田付け接続が用いられている。
パワーモジュール210は、IGBTなどの6個の半導体スイッチング素子SSWを備えている。半導体スイッチング素子SSWは、3相(U相,V相,W相)の各相毎に、上アームと下アームにそれぞれ直列されている。ここで、図中、×印は、ワイヤボンディングにより接続した電気的接続部を示している。すなわち、パワーモジュール210から導体モジュール230のバスバーを介して、モータ100にモータ電流が供給されるが、この電流は、例えば、100Aの大電流である。そこで、大電流を流すことができ、しかも、応力を緩和できる構造として、ワイヤボンディングにより接続している。この詳細については、図16を用いて後述する。また、半導体スイッチング素子SSWに対する電源供給ライン及びアースラインもワイヤボンディング接続されている。
次に、図12を用いて、本実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の導体モジュール230の構造について説明する。
図12は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の導体モジュールの構造を示す底面斜視図である。なお、図10及び図11と同一符号は、同一部分を示している。図12は、図10に示した導体モジュール230を底面側から見た状態を示している。
導体モジュール230は、モールド成形されており、予め、コモンフィルタCF,ノーマルフィルタNF,セラミックコンデンサCC1,CC2,リレーRY1、RY2,RY3などの電気部品の端子を挿入するための孔が形成されている。それらの位置に電気部品を配置し、図示の底面側において、電機部品の端子とバスバーの端子を溶接接続する。コネクター230SCは車載電源であるバッテリーから電流の供給を受け、さらに制御装置内部で発生させた三相交流電流を供給する。
導体モジュール230は一方の側に符号230Mで示す樹脂製の縦構造部材を有し、他方に接続コネクターを形成する230SRや230PCを有しその間にリレーやフィルターやコンデンサなどの部品を挟んでいる。導体モジュール230は低部と前記縦構造部材230Mとからなり、前記縦構造部材230Mがケース240の内部の面に接するようになり、一方前記低部が図13に示すように上側に位置し、前記低部と前記縦構造部材230Mとケース240とで作られる室内に前記リレーやフィルターやコンデンサなどの部品が収納され保護されている。
図13は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の構造を示す斜視図である。なお、図10〜図12と同一符号は、同一部分を示している。図13は、ケース240の中に、パワーモジュール210と、導体モジュール230とを取り付けた状態を示しており、制御モジュール220は未取り付け状態を示している。
導体モジュール230は、複数のバスバーすなわち板状導体BB1,BB2,BB3,BB4,BB5,BB6,BB7が導体モジュール230の前記底部にモールド成形されている。バスバーの端子と、図11で説明したコモンフィルタCF,ノーマルフィルタNF,セラミックコンデンサCC1,CC2,リレーRY1、RY2,RY3などの電気部品の端子は、溶接により接続される。
パワーモジュール210には、複数の半導体スイッチング素子SSWが取り付けられている。パワーモジュール210と導体モジュール230の間は、5カ所において、ワイヤボンディングWB1,WB2,WB3,WB4,WB5によって電気的に接続されている。一つのワイヤボンディングWB1についてみると、例えば、直径500μmのアルミワイヤを5本並列に接続している。ここでワイヤボンディングWB1とWB2は車載電源からの電流を導体モジュール230からパワーモジュール210へ供給するための回路を構成する。すなわち図11のコンデンサC1とC2からパワーモジューへの直流電圧供給端となる接続部とパワーモジュールの接地につながる接続部である。またワイヤボンディングWB3とWB4とWB5は発生した三相交流をパワーモジューへ供給する接続である。前記電源関係の接続WB1とWB2をパワーモジュール210の一方に集めているので配線がシンプルとなる効果がある。素子の配置の規則性が生まれるので、スイッチング素子の配置もシンプルとなる。
パワーモジュール210と導体モジュール230は、同一平面上に、対向して配置している。すなわち、パワーモジュール210は、ケース240の一方の側に配置し、導体モジュール230は、ケース240の他方の側に配置している。
したがって、ワイヤボンディングの作業が容易に行うことができる。
図14は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の断面図である。図13のX1−X1位置における断面構造を示している。なお、図10〜図13と同一符号は、同一部分を示している。
アルミケース240の内部底面には、パワーモジュール210と、導体モジュール230とが、それぞれネジ止めされている。導体モジュール230は、図11で説明したように、各電気部品が配置され、バスバーと溶接された状態で一体モジュールとなったものが、ネジ止めされる。その後、パワーモジュール210と、導体モジュール230との電気的接続部は、ワイヤボンディングWBにより接続される。
パワーモジュール210には、リードフレームLFの下端が半田接合により固定されている。この状態で、その上に、制御モジュール220を載置し、リードフレームLFの多端を制御モジュール220の端子に半田接合により固定する。制御モジュール220は、ケース240にネジ止めされる。その後、ケース240の上端に、シールドカバー250がネジ止めされる。
図15は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の要部断面図である。なお、図14と同一符号は、同一部分を示している。
図15は、パワーモジュール210と、導体モジュール230との接続部の詳細構造を示している。
パワーモジュール210は、半導体スイッチング素子SSWが実装されており、その放熱のために、メタル基板MP(例えば、アルミニウム(Al)や銅(Cu))を用いている。メタル基板MPと、ケース240の間には、熱伝導グリースHCGを介在させ、半導体スイッチング素子SSWにて発生する熱を、メタル基板MP−熱伝導グリースHCGを介して、アルミ製のケース240から放熱する構造としている。メタル基板MPの上には、絶縁膜IMを介して、配線パターンWPが形成されている。絶縁膜IMは、低弾性絶縁層を用いている。配線パターンWPは、厚さ175μmの銅(Cu)箔をエッチングによりパターニングしている。配線パターンWPの上には、導体モジュール230との電気的接続に用いるアルミパッドPDが形成されている。アルミパッドPDの裏面には、ニッケルメッキ膜が形成されている。
一方、導体モジュール230は、バスバーBBがモールド成形されている。バスバーBBの端部で、パワーモジュール210との接続部の表面には、ニッケルメッキ膜が形成されている。
そして、パワーモジュール210のバスバーBBと、導体モジュール230のアルミパッドPDの間が、アルミワイヤにより、ワイヤボンディングWBにより接続されている。
上述したように、導体モジュール230の基板としてメタル基板を用いているため、線膨張係数が大きく、導体モジュール230の温度変化に伴って、膨張収縮を繰り返すため、パワーモジュール210との電気的接続部にはストレスが掛かる。パワーモジュール210と、導体モジュール230との間には、大電流(例えば、100A)が流れるため、バスバーのような導体を用いて接続するのが好ましいが、そうすると、熱ストレスによって接合部の剥離が生じる恐れがある。それに対して、本実施形態のように、可逆変化しやすいアルミワイヤを用いることにより、導体モジュール230の熱変形はアルミワイヤによって吸収され、電気的接合部にストレスが掛かることを防止でき、ストレスフリーとすることができる。但し、大電流を流すことができるようにするため、アルミワイヤは例えば、直径500μmの物を5本並列接続している。
配線パターンとしては、厚さ175μmの銅(Cu)箔をエッチングによりパターニングしたものを用いているが、例えば、厚さ105μm〜200μmの範囲のものを用いることにより、抵抗値を小さくでき、大電流が流れても発熱量を小さくすることができる。さらに、好ましくは、配線パターンとしては、厚さ145μm〜175μmの範囲のものを用いる。145μm以上とすることにより、105μmの場合に対して、抵抗値を小さくでき、大電流に対する発熱量を小さくできる。また、厚さ200μmの銅箔をエッチングによりパターニングする場合、パターンピッチは大きくなり、小さなチップ抵抗やチップコンデンサを載置できなくなる場合も生じるが、175μm以下とすることにより、小さなチップ部品も用いることができる。
図16は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の要部断面図である。なお、図14と同一符号は、同一部分を示している。
パワーモジュール210と、制御モジュール220とは、リードフレームLFにより接続される。リードフレームLFは、例えば、厚さ0.15mmの黄銅板材を用い、その形状は、図示するように、その途中において、屈折部を有するものとしている。上述したように、パワーモジュール210の基板として、メタル基板MPを用いているため、熱ストレスによりパワーモジュール210と制御モジュール220の電気的接合部に熱ストレスが掛かるのを防止するために、上述するリードフレームLFを用いている。パワーモジュール210とリードフレームLFの一端、及び制御モジュール220とリードフレームLFの他端は、半田付けされている。かかる構造により、信号ライン接続をストレスフリーとすることができる。
次に、図17を用いて、本実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の他の構造について説明する。図17は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の他の構造を示す斜視図である。なお、図10〜図16と同一符号は、同一部分を示している。図13と同様、WB1とWB2がパワーモジュールの電源供給回路を構成し、WB3〜WB5が三相交流を出力するための接続である。直流電源はコネクター230SCから導体モジュール230内の板状導体をとおり、上記WB1とWB2に接続する。
本実施形態の構造は、基本的には、図10,図12に示したものと同様である。また、回路構成は、図11に示したものと同様である。図17は、ケース240の中に、パワーモジュール210と、導体モジュール230Aとを取り付けた状態を示しており、制御モジュール220は未取り付け状態を示している。
本例では、導体モジュール230Aの形状が、図13に示した導体モジュール230とは多少異なっている。すなわち、図13の導体モジュール230は、平面形状が長方形であるに対して、導体モジュール230Aは、L字形状となっている。そして、符号Y1部においては、電解コンデンサやセラミックコンデンサの端子を溶接により、バスバーに接続固定している。他の符号Y2部においては、図13と同様に、リレー,ノーマルフィルタ,コモンフィルタの端子を、TIG溶接(アーク溶接)により、バスバーに接続固定している。
図12、13、14および図17に示すように導体モジュール230は、低部と前記縦構造部材230Mとからなり、前記低部にはモータのステータコイルに供給する電流を流すための板状の導体が設けられている。前記縦構造部材230Mはリレーやフィルター、コンデンサより背が高く構成されており、前記低部を上にして前記縦構造部材230Mをケース240の内部底面に取り付けることで、前記低部とケース240の内部底面との間に作られる室内にリレーやフィルター、コンデンサを保持することができ、装置の小型化が可能である。また前記回路部品が保護され、製造作業中の部品の損傷を防止できる。図13や図14から明らかなように、導体モジュール230は、パワーモジュール210側に前記縦構造部材230Mを有し、反対側にステータコイル接続用コネクター230SCと制御用コネクター230PCとを備えており、これらのコネクターと導体モジュール230とが固定された後、ケース240に取り付けられるので、組立作業がより効率的に行える。またコネクター230SCと導体モジュール230との接続は、コネクターの端子の端部と導体モジュール230の板状導体の端部とが互いに図12や図13の上方向に向くように折り曲げられ、折り曲げられた部分を互いに重ね合わせて、重ね合わせた部分を溶接で接続している。このような構成および方法により、大電流に耐えられる接続が可能であり、しかも接続作業が効率的に行える。また振動にも強い構造である。
図13あるいは図17から分かるように、導体モジュール230をケース240に取り付けたとき、導体モジュール230の板状導体はリレーやフィルター、コンデンサの上に位置しており、しかも前記リレーやフィルター、コンデンサとの接続は、板状導体の接続部が上方向に折れ曲がり、折れ曲がった板状導体の部分と前記部品の端子とが重なり合うようになっている。従って重なり合う部分の接続例えば溶接が容易であり、接続面積が大きく取れ大電流を流すことが可能である。
図13、図14および図17の構造はケースの少なくとも一方側、すなわちモータと接続するコネクター230SC側に導体モジュール230を配置し、その反対側にパワーモジュール210を配置しているので、パワーモジュール210と導体モジュール230との接続作業の機械化がやり易い。また上述のように部品が保護できるので、接続作業中の部品の保護が行える。最後にパワーモジュール210の上に制御モジュール220を固定するので装置自信が小型になり、また製作が容易である。
図13や図17の上部にはこの後さらに図10や図14に示す如く、制御モジュール220が取り付けられる。制御モジュール220とパワーモジュール210との配線はリード線であるリードフレームLFが半田付けで接続される。ケース240の上面すなわち一方の面が溶接を使用する必要が無く全て半田付けで接続できるので、接続作業や組立作業が効率的に行える。
以上説明したように、本実施形態によれば、パワーモジュール210と導体モジュール230の間の接続は溶接により行い、制御モジュール220とパワーモジュール210の間の接続は半田により行うようにしている。これにより、大電流が流れる部分では溶接接続して、半田接続した場合の熔解を防止して、信頼性を上げることができる。また、他の箇所は半田接続することにより、製造性を向上できる。
また、パワーモジュール210と導体モジュール230の間の接続は、ワイヤボンディングにより接続することにより、大電流ラインに対する応力を緩和することができ、さらに、複数本のワイヤを並列接続することにより、大電流を流すことができる。
さらに、パワーモジュール210と導体モジュール230は、ケース底面上に、対向して配置している。すなわち、パワーモジュール210は、ケース240の一方の側に配置し、導体モジュール230は、ケースの他方の側に配置している。したがって、ワイヤボンディングの作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータの構成を示す横断面図である。 図1のA−A断面図である。 ACモータの極数Pとスロット数Sの関係の説明図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータにおけるコギングトルクの実測値の説明図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータにおけるステータコイルの結線図である 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータにおけるステータコイルの結線状態を示す側面図である。 他のステータ構成を示す図1のA−A矢視図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを用いた電動パワーステアリングの構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の構造を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の回路構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の導体モジュールの構造を示す底面斜視図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の断面図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の要部断面図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の要部断面図である。 本発明の一実施形態による電動パワーステアリング用モータを制御する制御装置の他の構造を示す斜視図である。
符号の説明
100…電動パワーステアリング用モータ
110…ステータ
112…ステータコア
112T…ティース
112B…バックコア
114…ステータコイル
116…結線板
130…ロータ
132…ロータコア
134…マグネット
136…マグネットカバー
138…シャフト
150…ヨーク
162…パワーケーブル
164…グロメット
200…制御装置
210…パワーモジュール
220…制御モジュール
230…導体モジュール
BA…バッテリー
MR…樹脂

Claims (7)

  1. 複数のスイッチング素子により構成され、直流電流を交流電流に変換するためのパワーモジュールと、
    前記パワーモジュールに前記直流電流を伝達するための第1板状導体と、当該直流電流を平滑化するためのコンデンサと、当該板状導体をインサート成型した樹脂製部材とを有する導体モジュールと、
    前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御するための制御回路を搭載した制御モジュールと、
    前記パワーモジュールと、前記導体モジュールと、前記制御モジュールとを収納するケースと、を有する電動パワーステアリング用制御装置であって、
    前記導体モジュールは、前記樹脂製部材が前記コンデンサを挟んで前記ケースの内壁と対向するように構成され、
    前記樹脂製部材は、前記コンデンサを覆うように形成され、かつ当該樹脂製部材の一方の面から他方の面まで貫通する第1の孔を形成し、
    前記コンデンサから突出した板状端子は、前記樹脂製部材に形成された前記第1の孔を貫通し、かつ前記樹脂製部材の他方の面側で前記第1板状導体と溶接により接続され、
    前記パワーモジュールは、前記導体モジュールの側部かつ前記ケースの内壁上に配置され、かつ当該導体モジュールと金属導体片と電気的に接続され、
    前記制御モジュールは、前記パワーモジュールの前記スイッチング素子の搭載面と対向するように配置されることを特徴とする電動パワーステアリング用制御装置。
  2. 請求項1記載の電動パワーステアリング用制御装置であって、
    前記パワーモジュールは、制御用端子を備え、
    前記制御モジュールは、前記パワーモジュールとの対向面から当該対向面とは反対側の面まで貫通する第2の孔を形成し、
    前記制御用端子は、前記第2の孔を貫通し、かつ前記パワーモジュールとの対向面とは反対側の面で、前記制御モジュールの導体と半田により接続されることを特徴とする電動パワーステアリング用制御装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の電動パワーステアリング用制御装置であって、
    前記導体モジュールは、前記複数のスイッチング素子により出力される交流電流を伝達するための第2板状導体と、
    前記パワーモジュールが配置された側とは反対側の前記導体モジュールの側部に設けられ、かつ前記第2板状導体から伝達される交流電流を出力するための交流端子と、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング用制御装置。
  4. 電動パワーステアリング用モータと、このモータを駆動する交流電流を発生する制御装置とを有する電動パワーステアリングシステムであって、
    前記電動パワーステアリング用モータは、
    ステータコイルを備えたステータと、このステータの内側に回転自在に支持されたロータとを有し、
    前記ロータは、ロータコアと、このロータコアの表面に固定された複数のマグネットとからなり、
    前記電動パワーステアリング用モータはさらにステータの側部に交流電流をステータコイルに供給するための接続板を有し、
    前記制御装置は、
    複数のスイッチング素子により構成され、直流電流を交流電流に変換するためのパワーモジュールと、
    前記パワーモジュールに前記直流電流を伝達するための第1板状導体と、前記モータに前記交流電流を伝達するための第2板状導体と、当該直流電流を平滑化するためのコンデンサと、当該板状導体をインサート成型した樹脂製部材とを有する導体モジュールと、
    前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作を制御するための制御回路を搭載した制御モジュールと、
    前記導体モジュールは、前記樹脂製部材が前記コンデンサを挟んで前記ケースの内壁と対向するように構成され、
    前記樹脂製部材は、前記コンデンサを覆うように形成され、かつ当該樹脂製部材の一方の面から他方の面まで貫通する第1の孔を形成し、
    前記コンデンサから突出した板状端子は、前記樹脂製部材に形成された前記第1の孔を貫通し、かつ前記樹脂製部材の他方の面側で前記第1板状導体と溶接により接続され、
    前記パワーモジュールは、前記導体モジュールの側部かつ前記ケースの内壁上に配置され、かつ当該導体モジュールと金属導体片と電気的に接続され、
    前記パワーモジュールから出力される交流電流は、前記導体モジュールおよび前記電動パワーステアリング用モータの前記接続板を介して前記ステータコイルに供給されることを特徴とする電動パワーステアリングシステム。
  5. 請求項4に記載の電動パワーステアリングシステムにおいて、
    前記電動パワーステアリング用モータのステータコイルはデルタ結線し、さらに各相間のコイルは並列接続されていることを特徴とする電動パワーステアリングシステム。
  6. 請求項4または請求項5のいずれかに記載の電動パワーステアリングシステムであって、
    前記パワーモジュールは、制御用端子を備え、
    前記制御モジュールは、前記パワーモジュールとの対向面から当該対向面とは反対側の面まで貫通する第2の孔を形成し、
    前記制御用端子は、前記第2の孔を貫通し、かつ前記パワーモジュールとの対向面とは反対側の面で、前記制御モジュールの導体と半田により接続される電動パワーステアリングシステム。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の電動パワーステアリングシステムであって、
    前記パワーモジュールが配置された側とは反対側の前記導体モジュールの側部に設けられ、かつ前記第2板状導体から伝達される交流電流を出力するための交流端子とを備える電動パワーステアリングシステム。
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