JP6488198B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置に関する。
従来、モータ等の被駆動体の駆動を制御する制御装置において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、複数の電子素子が取り付けられる回路基板を備えるものである。
特開2014−54017号公報
しかしながら、回路基板はプリントによって複雑な配線を容易に構成できる反面、専用設計部品となることが多く、制御の仕様変更の場合には仕様毎に回路基板を変更する必要があり、部品コストを削減する上で課題があった。
又、プリントによる配線は回路設計の自由度は高いが、回路基板と複数の電子素子とのはんだ付けが必要となり、全加工工程の中ではんだ付け工程の占める割合も大きいため、加工時間を短縮する上で課題があった。
そこで本発明は、被駆動体の駆動を制御する制御装置において、設計自由度を高めつつ部品コストの削減及び加工時間の短縮を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、請求項1に記載した発明は、複数の導電性板材を含むターミナルと、前記ターミナルが配設されるベース部材と、前記ターミナルに電気的に接続される複数の電子素子を含む電子部品と、を備える制御装置であって、前記ベース部材には、前記ターミナルの一部を露出させる窓部が前記ベース部材の厚み方向に貫通するように形成されるとともに、拡張用電子部品配置部が設けられており、前記電子部品は、前記窓部から露出した前記ターミナルに電気的に接続されるとともに、前記拡張用電子部品配置部によって、前記複数のターミナル間に選択的に電子部品を電気的接続可能とされ、前記ベース部材に取り付けられると共に、前記ベース部材よりも高い熱伝導率を有する筐体を更に備え、前記複数の電子素子は、第一電子素子と、前記第一電子素子よりも高い発熱性を有する第二電子素子とを備え、前記筐体には、前記第一電子素子及び前記第二電子素子のうち少なくとも前記第二電子素子と対向する位置で窪む凹部が形成され、前記凹部には、前記ベース部材よりも高い熱伝導率を有する熱伝導材が設けられ、前記筐体は、前記凹部に設けた前記熱伝導材を介して前記ベース部材に固定されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、被駆動体に電力を供給すると共に前記被駆動体の駆動を制御するパワーデバイスを更に備え、前記ターミナルは、前記電子部品を電気的に接続する第一ターミナルと、前記パワーデバイスを電気的に接続する第二ターミナルとを備え、前記窓部は、前記第一ターミナルの一部を露出させる第一窓部と、前記第二ターミナルの一部を露出させる第二窓部とを備え、前記電子部品は、前記第一窓部から露出した前記第一ターミナルに電気的に接続され、前記パワーデバイスは、前記第二窓部から露出した前記第二ターミナルに電気的に接続されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記第一ターミナルは、接地端子を有する接地ターミナルを備え、前記第一窓部は、前記接地端子を露出させる接地窓部を備え、前記接地ターミナルには、雑防素子が選択的に接続可能とされることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記電子部品は、前記窓部から露出した前記ターミナルに溶接結合されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、被駆動体に電力を供給すると共に前記被駆動体の駆動を制御するパワーデバイスを更に備え、前記ベース部材には、前記パワーデバイスが前記ベース部材から浮き上がることを防止する浮き上がり防止部が設けられることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記浮き上がり防止部には、前記パワーデバイスを前記ベース部材に係止する係止部が設けられることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記係止部は、前記ベース部材の第一面側に設けられる基部と、前記基部から前記ベース部材の第一面側とは反対側の第二面側に向けて延びる脚部と、前記脚部の末端部から前記第二面側に位置するパワーデバイスの側に突出して前記パワーデバイスを係止する爪部と、を備えることを特徴とする
請求項に記載した発明は、被駆動体に電力を供給すると共に前記被駆動体の駆動を制御するパワーデバイスを更に備え、前記凹部は、前記第一電子素子及び前記第二電子素子のうち少なくとも前記第二電子素子と対向する位置で窪む第一凹部と、前記パワーデバイスと対向する位置で窪む第二凹部とを備え、前記熱伝導材は、前記第一凹部に設けられる第一熱伝導材と、前記第二凹部に設けられる第二熱伝導材とを備えることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記筐体は、被駆動体としてのモータが一体的に連結されるモータ連結部を備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ターミナルが配設されるベース部材に前記ターミナルの一部を露出させる窓部が形成されることで、窓部から露出した所定のターミナルに電子部品を選択的に接続することができるとともに、拡張用電子部品配置部によって、複数のターミナル間に選択的に電子部品を電気的接続可能となっているので、制御装置に求められるノイズ等のタフネス要件に応じて、適宜、電子部品の追加によって対応可能となるため、設計自由度を高めることができる。又、電子部品が窓部から露出したターミナルに電気的に接続されることで、回路基板を必要としない構成となるため、回路基板を設ける場合と比較して、制御の仕様変更の場合であっても仕様毎に回路基板を変更する必要が無いため、部品コストを削減することができる。又、窓部がベース部材の厚み方向に貫通するように形成されることで、窓部に抵抗溶接機等の接続機器を挿通し易くなるため、全加工工程の中でターミナルと電子部品との接続工程の占める割合が大きい場合であっても、加工時間を短縮することができる。従って、設計自由度を高めつつ部品コストの削減及び加工時間の短縮を図ることができる。加えて、ベース部材に取り付けられると共にベース部材よりも高い熱伝導率を有する筐体を更に備えることで、冷却装置を別個に設ける場合と比較して、簡単な構成で放熱性を向上することができる。加えて、筐体には少なくとも第二電子素子と対向する位置で窪む凹部が形成され、筐体が凹部に設けた熱伝導材を介してベース部材に固定されることで、第二電子素子が過度に発熱した場合であっても、第二電子素子を効果的に放熱することができる。
請求項2に記載した発明によれば、電子部品が第一窓部から露出した第一ターミナルに電気的に接続され、パワーデバイスが第二窓部から露出した第二ターミナルに電気的に接続されることで、電子部品及びパワーデバイスをまとめて配置することができるため、設計自由度を高めつつ部品コストの削減及び加工時間の短縮を効果的に図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、接地ターミナルには雑防素子が選択的に接続可能とされることで、仕様に応じて雑防素子を配置することができるため、ノイズ対策が必要な場合であってもノイズ要件を満足させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、電子部品が窓部から露出したターミナルに溶接結合されることで、電子部品をはんだ付けする場合と比較して、加工時間の短縮を効果的に図ることができる。
請求項5に記載した発明によれば、ベース部材にはパワーデバイスがベース部材から浮き上がることを防止する浮き上がり防止部が設けられることで、パワーデバイスをベース部材にしっかりと固定することができる。例えば、パワーデバイスを第二窓部から露出した第二ターミナルに溶接結合する場合であっても、パワーデバイスがベース部材から浮き上がることを防止することができる。
請求項6に記載した発明によれば、ベース部材にはパワーデバイスをベース部材に係止する係止部が設けられることで、ボルト等の締結部材を用いる場合と比較して、パワーデバイスをベース部材に容易に係止することができるため、取付工数を削減することができる。
請求項7に記載した発明によれば、係止部が、ベース部材の第一面側に設けられる基部と、基部からベース部材の第一面側とは反対側の第二面側に向けて延びる脚部と、脚部の末端部から第二面側に位置するパワーデバイスの側に突出してパワーデバイスを係止する爪部とを備えることで、脚部のたわみを利用しつつ爪部をパワーデバイスに引っ掛けることによって、パワーデバイスをベース部材に容易に係止することができる。又、脚部がベース部材の第一面側の基部から第二面側に向けて延びることで、ベース部材の厚みを利用して脚部の長さを十分に確保することができ、脚部のたわみの作用を効果的に発揮することができる
請求項に記載した発明によれば、凹部が少なくとも第二電子素子と対向する位置で窪む第一凹部と、パワーデバイスと対向する位置で窪む第二凹部とを備え、熱伝導材が第一凹部に設けられる第一熱伝導材と、第二凹部に設けられる第二熱伝導材とを備えることで、第二電子素子及びパワーデバイスが過度に発熱した場合であっても、これらを効果的に放熱することができる。
請求項に記載した発明によれば、筐体は被駆動体としてのモータが一体的に連結されるモータ連結部を備えることで、制御装置とモータとを一体化した構成において、設計自由度を高めつつ部品コストの削減及び加工時間の短縮を図ることができる。
本発明の実施形態に係る制御装置を備える電動モータをモータ軸方向の一方側から見た図である。 上記電動モータをモータ軸方向の他方側から見た図である。 図2のIII−III断面図である。 上記制御装置におけるバスバーモジュールをベース部材の第一面側から見た図である。 上記バスバーモジュールをベース部材の第二面側から見た図である。 上記ベース部材を第二面側から見た図である。 上記ベース部材に埋設されるターミナルと電子部品との接続構造を説明するための図である。 上記電子部品及びパワーデバイスの接続回路図である。 図5のIX−IX断面図である。 上記パワーデバイスをベース部材に係止する係止部の斜視図である。 上記制御装置における筐体の凹部に設けられる熱伝導材を説明するための分解斜視図である。 上記バスバーモジュールを筐体に取り付けるときのコンタクトプレートとの接続構造を説明するための分解斜視図である。 図1のXIII−XIII断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<電動モータ全体>
図1〜図3は、実施形態に係る制御装置3を備える電動モータ1の一例を示す。
図1〜図3を参照し、電動モータ1は、ブラシレスモータ2(被駆動体)と、ブラシレスモータ2を制御する制御装置3と、を備える。
尚、図中符号CLはブラシレスモータ2の出力軸20の軸線を示す。以下、軸線CLに沿う方向を「モータ軸方向」、軸線CLと直交する方向を「モータ径方向」、軸線CL回りに周回する方向を「モータ周方向」という。
又、図中符号V1はモータ軸方向の一方側、符号V2はモータ軸方向の他方側をそれぞれ示す。
<ブラシレスモータ>
図2及び図3を参照し、ブラシレスモータ2は、軸線CLを形成する出力軸20と、出力軸20と共に回転可能なロータ21と、出力軸20と共にロータ21を回転させるための磁界を発生可能なステータ22とを備える。
ロータ21は、円盤状の底壁21aと、底壁21aの外周端からモータ軸方向の一方側V1に延びると共にモータ軸方向の一方側V1に開口部21iを形成する円筒状の周壁21bと、周壁21bの開口部21i側の端部に径方向に延びる鍔部21dとを備える。底壁21aの径方向中心部には、出力軸20を挿通する円筒状のボス部21hが形成される。例えば、ボス部21hに出力軸20を圧入固定することで、出力軸20と共にロータ21が回転可能とされる。周壁21bの径方向内側面には、接着等によって複数のロータマグネット21cが設けられている。ロータ21は、ステータ22が発生する磁界を受けて出力軸20と共に回転可能とされる。
ステータ22は、ロータ21の周壁21bの径方向内側に配置される。ステータ22は、制御装置3の筐体8にボルト22dによって固定される。ステータ22の径方向内側には、出力軸20の軸受として機能する一対のベアリング23を嵌装するベアリングホルダ24が設けられ、ステータ22とともにボルト22dによって固定される。
ステータ22は、円筒状のステータコア22aと、ステータコア22aに径方向外向きに突設された複数のティース部に対して、モータ軸方向両側に装着される絶縁性のインシュレータ22bと、インシュレータ22b上に巻装される導電性のコイル22cとを備える。コイル22cは、U相、V相、W相の三相に対応する。本実施形態のブラシレスモータ2は、U相、V相、W相の三相のコイル22cを備えた三相ブラシレスモータである。
コイル22cの端末部は、ロータ21の開口部21i側から引き出され、前記開口部21i側に筐体8の開口80mを貫通するように配置されるバスバーユニット25に接続される。バスバーユニット25は、外部からの電力をコイル22cに供給する機能を有する。例えば、バスバーユニット25は、各相のコイル22cの巻始め端(不図示)と接続されるU相用バスバー、V相用バスバー及びW相用バスバーと、各相のコイル22cの巻終わり端(不図示)と接続される中性点用バスバーとを備える。各バスバーのうち、U〜W相用バスバーは、開口部21iから制御装置3に向けてモータ軸方向に沿うように延びる3つの給電端子25aを備える。各給電端子25aは、後述する三相バスバー121〜123のモータ側端部125(図7参照)に抵抗溶接等によって電気的に接続される。
<制御装置>
図4及び図5を併せて参照し、制御装置3は、複数のバスバー100(導電性板材)を含むターミナル4と、ターミナル4を埋設する樹脂製のベース部材5と、複数のバスバー100にそれぞれ電気的に接続される複数の電子素子60を含む電子部品6と、ブラシレスモータ2に電力を供給すると共にブラシレスモータ2の駆動を制御するパワーデバイス7と、ベース部材5が取り付けられる筐体8(図3参照)と、ベース部材5を覆う樹脂製のカバー9,10(本体カバー9及びターミナルカバー10)とを備える。
ここで、ターミナル4のうち、電子部品6を電気的に接続するものは請求項に記載の「第一ターミナル」に相当し、パワーデバイス7を電気的に接続するものは請求項に記載の「第二ターミナル」に相当する。
尚、図4及び図5においては、便宜上、筐体8及びカバー9,10の図示を省略する。図中符号30は、制御装置3のうち筐体8及びカバー9,10を除いた部分、即ちベース部材5の内部に複数のバスバー100が配設されたインサート成形部品(以下「バスバーモジュール」という。)を示す。
<ベース部材>
図6を併せて参照し、ベース部材5は、モータ軸方向に厚みを有し、且つ、モータ軸方向から見た平面視で矩形板状をなすベース本体50を備える。ベース本体50は、平面視で、第一辺50aと、第一辺50aに対向する第二辺50bと、第一辺50a及び第二辺50bに直交する第三辺50cと、第一辺50aに隣接して傾斜する第四辺50dと、第四辺50dに対向し且つ第二辺50bに隣接して傾斜する第五辺50eとを有する。
図6においては、便宜上、ベース部材5のうち窓部55、貫通孔50h及び開口部53h等の開口を除く本体部分をハッチングで示す。
以下、ベース部材5の厚み方向の一方側を「第一面側」、ベース部材5の第一面側とは反対側を「第二面側」とする。尚、「第一面側」はベース部材5におけるモータ軸方向の一方側に相当し、「第二面側」はベース部材5におけるモータ軸方向の他方側に相当する。
ベース部材5は、平面視で、ベース本体50の第三辺50cから突出する第一コネクタ51及び第二コネクタ52と、ベース本体50の第三辺50cとは反対側から突出するターミナル接続部53とを更に備える。例えば、ベース部材5には、複数のバスバー100(図7参照)が配設されており、例えば、樹脂等の絶縁材料を用いたインサート成形によって、ベース部材5の内部に埋設されている。
ベース本体50とターミナル接続部53との間には、平面視で第四辺50d及び第五辺50eのそれぞれに沿うように延びると共にターミナル接続部53の外周部に沿うように延びる輪郭を有するフランジ部50fが形成される。
ベース本体50には、第一辺50a及び第二辺50bと第三辺50cとが交差する角部に、平面視で頂部に角丸を有する三角形状をなすフランジ部50gが形成される。
フランジ部50f,50gには、ベース部材5の厚み方向に開口する貫通孔50hが形成される。
ターミナル接続部53には、出力軸20に臨む位置に、ベース部材5の厚み方向に開口する開口部53hと、3つのターミナル接続孔53mが形成される。このターミナル接続孔53mは、ブラシレスモータ2の3つの給電端子25aをターミナル接続部53内に導き、後述する三相バスバー121〜123のモータ側端部125と面どうしで付き合わせて電気的に溶接するためのものである。
ベース本体50には、電子部品6及びパワーデバイス7とバスバー100との接続部を露出させる窓部55と、電子部品6が配置される電子部品配置部56と、パワーデバイス7が配置されるパワーデバイス配置部57とが形成される。
<窓部>
窓部55は、ベース部材5の厚み方向にベース本体50を貫通するように形成される。窓部55は、ベース本体50の所定位置に配置される複数の窓部55a〜55oを備える。
ここで、窓部55のうち、電子部品6を電気的に接続する第一ターミナルを露出させるものは請求項に記載の「第一窓部」に相当し、パワーデバイス7を電気的に接続する第二ターミナルを露出させるものは請求項に記載の「第二窓部」に相当する。
以下、ベース部材5の厚み方向を単に「厚み方向」、平面視で厚み方向に直交し且つ第一辺50a及び第二辺50bに平行なベース部材5の高さ方向を単に「高さ方向」、平面視で厚み方向に直交し且つ第三辺50cに平行なベース部材5の幅方向を単に「幅方向」ということがある。
窓部55aは、平面視で幅方向に延びる長方形状をなすと共に、幅方向の中央部で開口部53h寄りに配置される。
窓部55b,55cは、平面視でそれぞれ幅方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55aよりも第三辺50c側で幅方向に並ぶように配置される。
窓部55dは、平面視で幅方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55bよりも第一辺50a寄りに配置される。
窓部55eは、平面視で高さ方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55dの窓部55b側に配置される。
窓部55fは、平面視で矩形状をなすと共に、窓部55bと窓部55eとの間の部分よりも第三辺50c側に配置される。
窓部55gは、平面視で矩形状をなすと共に、第一辺50a寄りで窓部55dよりも第三辺50c側に配置される。
窓部55hは、平面視で幅方向に延びるクランク状をなすと共に、窓部55cよりも第二辺50b寄りに配置される。
窓部55iは、平面視で第二辺50b側から窓部55g近傍まで至るように窓部55hよりも幅方向に長く延びると共に、窓部55hよりも第三辺50c側に配置される。
窓部55jは、平面視で高さ方向に延びるクランク状をなすと共に、幅方向の中央部で第三辺50c寄りに配置される。
窓部55kは、平面視で高さ方向に延びるクランク状をなすと共に、窓部55jの第二辺50b側に配置される。
窓部55lは、平面視で三角形状をなすと共に、第一辺50a寄りで窓部55gよりも第三辺50c側に配置される。
窓部55mは、平面視で矩形状をなすと共に、窓部55jの第一辺50a側に配置される。
窓部55nは、平面視で幅方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55mよりも第三辺50c側で且つ窓部55jの第一辺50a側に配置される。
窓部55oは、平面視で幅方向に対して傾斜して延びる台形状をなすと共に、第二コネクタ52寄りに配置される。
<電子部品配置部>
電子部品配置部56は、電子部品6を収容するように、ベース本体50に厚み方向の内側に窪む凹状に形成される。電子部品配置部56は、電子部品6が配置される六つの配置部56a〜56f(第一配置部56a、第二配置部56b、第三配置部56c、第四配置部56d、第五配置部56e及び第六配置部56f)を備える。
第一配置部56a、第二配置部56b、第三配置部56c、第四配置部56d及び第五配置部56eはベース本体50の第二面側から第一面側に向けて窪む凹状をなし、第六配置部56f(図4参照)はベース本体50の第一面側から第二面側に向けて窪む凹状をなす。
第一配置部56aは、平面視で幅方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55d〜55gに囲まれる部分に配置される。
第二配置部56bは、平面視で幅方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55f,55g,55iに囲まれる部分に第一配置部56aと高さ方向で並ぶように配置される。
第三配置部56cは、平面視で高さ方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55g,55i,55lに囲まれる部分に第一辺50aに沿うように配置される。
第四配置部56dは、平面視で高さ方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55hの第五辺50eの側に第二辺50bに沿うように配置される。
第五配置部56eは、平面視で高さ方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55iの第三辺50cの側に第二辺50bに沿うように配置される。
第六配置部56f(図4参照)は、平面視で高さ方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55iに囲まれる部分に第五配置部56eの窓部55i側に配置される。
<パワーデバイス配置部>
パワーデバイス配置部57は、パワーデバイス7を収容するように、ベース本体50に厚み方向の内側に窪む凹状に形成される。パワーデバイス配置部57は、平面視で幅方向に延びる長方形状をなすと共に、窓部55j,55k,55m,55n,55oと重なる部分を含み且つ第三辺50cに沿うように配置される。
<バスバー>
図7を併せて参照し、複数のバスバー100は、信号系ターミナルバスバー101〜106と、二つのパワー用ターミナルバスバー111,112(第一パワー用ターミナルバスバー111及び第二パワー用ターミナルバスバー112)と、三相バスバー121〜123と、パワー用バスバー131と、グランドバスバー141と、を備える。例えば、複数のバスバー100は、それぞれ銅等の金属板材を所望の形状に屈曲することによって形成される。
信号系ターミナルバスバー101〜106は、第一コネクタ51の近傍に配置される。信号系ターミナルバスバー101〜106は、それぞれベース本体50の窓部55i内に露出するパワーデバイス側端部107と、第一コネクタ51内に露出するコネクタ側端部108と、窓部55j内に露出する信号系ターミナルバスバー102,103の接続部102a,103aと、信号系ターミナルバスバー105の接続部105a,105bとを備える。
信号系ターミナルバスバー101〜106は、上位ECU(Electronic Control Unit)等の外部機器との通信ラインとして設けられる。例えば、信号系ターミナルバスバー101〜106は、ブラシレスモータ2の目標回転数の入力、ブラシレスモータ2の回転数の出力、パワーデバイス7の機能設定等に用いられる。
第一パワー用ターミナルバスバー111は、ベース本体50の第二コネクタ52から第一辺50aに沿う領域において第一配置部56a、第二配置部56b及び第三配置部56cを迂回するように配置される。第一パワー用ターミナルバスバー111は、ベース本体50の窓部55d内に露出する接地端部111aと、第二コネクタ52内に露出するコネクタ側端部111bと、接地端部111a及びコネクタ側端部111bとを連結する部分からベース本体50の窓部55g,55l,55o内にそれぞれ露出する舌片部111c,111d,111eとを備える。第一パワー用ターミナルバスバー111には、雑防素子61が選択的に接続可能とされる。
ここで、接地端部111a、第一パワー用ターミナルバスバー111、窓部55dは、それぞれ請求項に記載の「接地端子」、「接地ターミナル」、「接地窓部」に相当する。
第二パワー用ターミナルバスバー112は、信号系ターミナルバスバー101〜106と第一パワー用ターミナルバスバー111との間に配置される。第二パワー用ターミナルバスバー112は、ベース本体50の窓部55i内に露出する舌片部112aと、第二コネクタ52内に露出するコネクタ側端部112bと、舌片部112a及びコネクタ側端部112bとを連結する部分からベース本体50の窓部55l内に露出する舌片部112cとを備える。
三相バスバー121〜123は、ターミナル接続部53の近傍に配置される。三相バスバー121〜123は、それぞれベース本体50の窓部55i内に露出するパワーデバイス側端部124と、ターミナル接続部53の3つのターミナル接続孔53m内に露出するモータ側端部125と、パワーデバイス側端部124及びモータ側端部125とを連結する部分からベース本体50の窓部55a,55b内にそれぞれ露出する舌片部126,127とを備える。
図中符号120は、三相バスバー121〜123のうちパワーデバイス側端部124及びモータ側端部125とを連結する部分(以下「バスバー本体」という。)を示す。バスバー本体120の板厚方向は、厚み方向と略平行をなす。即ち、バスバー本体120の板厚方向は、モータ軸方向と略平行をなす。以下、バスバー本体120の板厚方向を単に「板厚方向」という。
パワー用バスバー131は、信号系ターミナルバスバー101〜106よりもターミナル接続部53側の位置で、且つ、厚み方向で三相バスバー121〜123よりも第一面側(図7の紙面奥側)に位置すると共に幅方向に延びるように配置される。パワー用バスバー131は、ベース本体50の窓部55i内に露出するパワーデバイス側端部132及び舌片部133,134と、窓部55f内に露出する舌片部135と、窓部55h内に露出する舌片部136,137とを備える。
グランドバスバー141は、厚み方向でパワー用バスバー131よりも第一面側(図7の紙面奥側)に位置すると共に幅方向に延びるように配置される。グランドバスバー141は、ベース本体50の窓部55i内に露出するパワーデバイス側端部142及び舌片部143と、窓部55e内に露出する舌片部144と、窓部55h内に露出する舌片部145,146とを備える。
<電子素子>
複数の電子素子60は、雑防素子61、一対の平滑コンデンサ65,66、レジスタ67及びダイオード68を備える。
雑防素子61は、Xコンデンサ62及び二つのチョークコイル63,64(第一チョークコイル63及び第二チョークコイル64)を備える。
Xコンデンサ62は、ラジオノイズを抑制するために設けられる。例えば、Xコンデンサ62は、円筒状の電解コンデンサである。Xコンデンサ62は、ベース本体50の第三配置部56cに配置される。Xコンデンサ62の中心軸線は、ベース本体50の第一辺50aに沿うように配置される。
Xコンデンサ62は、一端面から突出する一対のリード線を有する。前記一対のリード線の先端は、窓部55l内に配置され、例えば抵抗溶接等によって、窓部55lから露出した第一パワー用ターミナルバスバー111の舌片部111dと第二パワー用ターミナルバスバー112の舌片部112cとにそれぞれ電気的に接続される。
第一チョークコイル63及び第二チョークコイル64は、ラジオノイズを抑制するために設けられる。例えば、第一チョークコイル63及び第二チョークコイル64は、フェライト等の磁性材料で形成される円柱状のコアに、導線を巻きつけたものである。
第一チョークコイル63はベース本体50の第一配置部56aに配置され、第二チョークコイル64はベース本体50の第二配置部56bに配置される。第一チョークコイル63及び第二チョークコイル64のコアの中心軸線は、幅方向に沿うように配置される。
第一チョークコイル63の導線の一端部は、窓部55g内に配置され、例えば抵抗溶接等によって、窓部55gから露出した第一パワー用ターミナルバスバー111の舌片部111cに電気的に接続される。第一チョークコイル63の導線の他端部は、窓部55e内に配置され、例えば抵抗溶接等によって、窓部55eから露出したグランドバスバー141の舌片部144に電気的に接続される。
第二チョークコイル64の導線の一端部は、窓部55i内に配置され、例えば抵抗溶接等によって、窓部55iから露出した第二パワー用ターミナルバスバー112の舌片部112aに電気的に接続される。第二チョークコイル64の導線の他端部は、窓部55f内に配置され、例えば抵抗溶接等によって、窓部55fから露出したパワー用バスバー131の舌片部135に電気的に接続される。
一対の平滑コンデンサ65,66は、ブラシレスモータ2の駆動に伴い生じる電圧の変化を抑制するために設けられる。例えば、一対の平滑コンデンサ65,66は、Xコンデンサ62と同様、円筒状の電解コンデンサである。一方の平滑コンデンサ65は第四配置部56dに配置され、他方の平滑コンデンサ66は第五配置部56eに配置される。各平滑コンデンサ65,66の中心軸線は、ベース本体50の第二辺50bに沿うように配置される。
一対の平滑コンデンサ65,66は、それぞれ一端面から突出する一対のリード線を有する。
一方の平滑コンデンサ65における一対のリード線の先端は、窓部55h内に配置され、例えば抵抗溶接等によって、窓部55hから露出したパワー用バスバー131の舌片部136とグランドバスバー141の舌片部145とにそれぞれ電気的に接続される。
他方の平滑コンデンサ66における一対のリード線の先端は、窓部55i内に配置され、例えば抵抗溶接等によって、窓部55iから露出したパワー用バスバー131の舌片部133とグランドバスバー141の舌片部143とにそれぞれ電気的に接続される。
レジスタ67は、第六配置部56fに配置される。レジスタ67は、ベース本体50の第二辺50bに沿うように延びる。例えば、レジスタ67とダイオード68とは、平滑コンデンサ65,66を充電する電流を制限するための電流制限回路として機能する。
レジスタ67の両端部は、窓部55i内に配置される。レジスタ67の一端部は、例えば抵抗溶接等によって、窓部55iから露出したパワー用バスバー131の舌片部134に電気的に接続される。レジスタ67の他端部は、例えば抵抗溶接等によって、窓部55iから露出した信号系ターミナルバスバー104の舌片部104aに電気的に接続される。
ダイオード68は、窓部55kに埋設される不図示の土台に配置される。ダイオード68は、ベース本体50の第二辺50bに沿うように延びる。
ダイオード68の一端部は、例えば抵抗溶接等によって、信号系ターミナルバスバー104の舌片部104bに電気的に接続される。ダイオード68の他端部は、例えば抵抗溶接等によって、窓部55kから露出した信号系ターミナルバスバー101の舌片部101bに電気的に接続される。
<パワーデバイス>
図5を併せて参照し、パワーデバイス7は、パワーデバイス配置部57に配置される。パワーデバイス7は、幅方向に延びる矩形板状に形成される。例えば、パワーデバイス7は、エポキシ樹脂等のモールド体の内部に集積回路等が内蔵されることよって構成される。例えば、前記集積回路には、FET(Field effect Transistor:電界効果トランジスタ)及びIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等のスイッチング素子を含む電子素子が含まれる。
パワーデバイス7の一側面には、リード線を含む端子列7aが設けられる。端子列7aを構成する各端子は、窓部55i内に露出し、例えば抵抗溶接等によって、窓部55iから露出したバスバー100の各パワーデバイス側端部107,124,132,142にそれぞれ電気的に接続される。
<接続回路>
図8を併せて参照し、パワーデバイス7には、上述したXコンデンサ62、チョークコイル63,64、平滑コンデンサ65,66、レジスタ67及びダイオード68が電子素子60が電気的に接続される。
尚、図中符号69は、例えば、セラミックコンデンサ等のノイズ対策用のコンデンサを示す。ノイズ対策が必要な場合を想定して、ベース本体50のパワーデバイス7が配置されるパワーデバイス配置部57のベース本体裏面(第二面側)には、二ヶ所の拡張用電子部品配置部50kが設けられており、このスペースにコンデンサ69(電子部品)が配設可能に構成されている。この拡張用電子部品配置部50kに配される電子部品から突出する一対のリード線は、一方が窓部55jから露出する信号系ターミナルバスバー105の接続部105a,105bに電気的に接続可能に構成され、他方が窓部55jから露出する信号系ターミナルバスバー102,103の接続部102a,103aにそれぞれ電気的に接続可能に構成されている。尚、バスバー100の所定位置に他のコンデンサ69の実装部を設けるようにしてもよい。これにより、制御装置3に求められるタフネス要件が変わってノイズ対策が必要となった場合には、拡張用電子部品配置部50kにコンデンサ69を実装することで、所望のノイズ対策が可能となる。尚、パワーデバイス配置部57のベース本体裏面(第二面側)以外のバスバー100の所定位置に、別の拡張用電子部品配置部を設けるようにしてもよい。
<浮き上がり防止部>
図5を参照し、ベース部材5には、パワーデバイス7がベース部材5のパワーデバイス配置部57から浮き上がることを防止する浮き上がり防止部70が形成される。浮き上がり防止部70には、パワーデバイス7をベース部材5に係止する係止部71が設けられる。係止部71は、平面視で幅方向に延びる長方形状をなすパワーデバイス7の四隅の近傍に、パワーデバイス7の短辺方向に沿うように両側一対ずつ合計四つ設けられる。
パワーデバイス7の複数の端子列7aをバスバー100の各パワーデバイス側端部107,124,132,142とそれぞれ電気的に抵抗溶接する場合、窓部55iの貫通方向のそれぞれから一対の電極を接続部に当接させ、一対の電極間に電流を流して行うが、この際、その電極の当接圧によって、パワーデバイス7がベース部材5のパワーデバイス配置部57から浮き上がろうとする事象が発生し、抵抗溶接の作業性が低下することがあるが、本実施形態の場合、パワーデバイス配置部57に浮き上がり防止部70が形成されているため、抵抗溶接の作業性を向上させることができる。
尚、浮き上がり防止部70には、係止部71に限らず、ボルト等の締結部材が設けられてもよい。
<係止部>
図9及び図10を併せて参照し、係止部71は、ベース本体50の第一面側に設けられる基部72と、基部72から第二面側に向けて延びる脚部73と、脚部73の末端部から第二面側に位置するパワーデバイス7の側に突出してパワーデバイス7を係止する爪部74とを備える。
脚部73の基端部(基部72寄りの部分)には、図9の断面視で円弧状に湾曲する湾曲部73aが形成される。
爪部74は、図9の断面視で、パワーデバイス7の平坦な一面7s(第二面側の面)に当接する平坦な当接部74aと、厚み方向に対して傾斜するテーパ部74bとを備える。
パワーデバイス7の係止部71に臨む側面には、幅方向外側に向けて凸のV字状をなすように傾斜するテーパ部7eが形成される。
<筐体>
図11及び図12を併せて参照し、筐体8は、モータ軸方向で、ベース本体50の外形に沿う形状をなす筐体本体80と、ターミナル接続部53の外形に沿う形状をなすモータ連結部81と、ブラシレスモータ2の外形に沿う形状をなすモータブラケット部82とを備える。例えば、筐体8は、アルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料によって形成される。
<筐体本体>
図1〜図3を併せて参照し、筐体本体80は、モータ軸方向の他方側V2に平坦な面を有する本体ベース部80aと、本体ベース部80aの幅方向両端部から幅方向外側に突出する複数(例えば本実施形態では幅方向両端に一つずつ計二つ)のフランジ部80bと、本体ベース部80aの面上にモータ軸方向の他方側に向けて突出する複数のピン型の放熱フィン80cと、図2における上下の隣接する複数の放熱フィン80cの間を繋ぐように直線状に延びる連結リブ80dと、本体ベース部80aの幅方向両端部から幅方向外側に突出する複数の凸型の放熱フィン80eとを備える。フランジ部80bには、モータ軸方向に開口する貫通孔80hが形成される。
<モータ連結部>
モータ連結部81には、モータ軸方向に開口する開口部81hが形成される。モータ連結部81において開口部81hに臨む部分には、ブラシレスモータ2が一体的に連結されるモータ連結ボス部81aが設けられる。
<モータブラケット部>
モータブラケット部82は、モータ軸方向の一方側に平坦な面を有するベース部82aと、ベース部82aの外周部からモータ径方向の外側に突出する複数(例えば本実施形態では三つ)のフランジ部82bと、ベース部82aの面上にモータ軸方向の一方側V1に向けて突出する複数のピン型の放熱フィン82cとを備える。フランジ部82bには、モータ軸方向に開口する貫通孔82hが形成される。
図2中、上側に位置する2つのフランジ部82bの間には、ベース部80aとモータカバー部82との間に、ロータ21(鍔部21d)の外形に沿って設けられた多角形状の壁部82dが設けられている。
このように、本体筐体80には、放熱フィン80c、連結リブ80d、放熱フィン80e、放熱フィン82cが設けられることによって、筐体本体80の表面積を増やすことができ、制御装置3やブラシレスモータ2の熱を効果的に放熱することができる。
又、本体ベース部80aには、隣接する複数の放熱フィン80c同士を天地縦方向に連結する連結リブ80dが形成され、ベース部80aとモータカバー部82との間に、ロータ21(鍔部21d)の外形に沿って設けられた壁部82dが設けられているため、本体筐体80に付着した雨水は、本体ベース部80a上に留まることなく下方に誘導されて、さらに、図2中、壁部82dに沿って左右に誘導されて本体筐体80から排水されることになって、この経路からの雨水によるブラスレスモータ2の被水が効果的に軽減される。
<ベース部材取付部>
図12を併せて参照し、筐体本体80とモータ連結部81との間には、モータ軸方向でベース部材5のフランジ部50fと対向する部位に、ベース部材取付部80fが形成される。
筐体本体80には、モータ軸方向でベース部材5のフランジ部50gと対向する部位に、ベース部材取付部80gが形成される。
ベース部材取付部80f,80gには、モータ軸方向に開口する取付孔80kが形成される。
例えば、ベース部材5の各フランジ部50f,50gの貫通孔50hにボルト18を挿通し、筐体8の各ベース部材取付部80f,80gの取付孔80kにボルト18をねじ込むことによって、ベース部材5を筐体8に締結固定することができる。
<本体カバー>
図1及び図11を併せて参照し、本体カバー9は、モータ軸方向から見て、ベース本体50の外形に沿う矩形状をなす。本体カバー9は、ベース本体50に板厚方向の一方側から接近してベース本体50を覆う。尚、「板厚方向の一方側」は、モータ軸方向の一方側に相当する。
本体カバー9は、ベース本体50を板厚方向の一方側から覆う天板部90と、天板部90からベース本体50に向けて起立すると共にモータ軸方向から見てベース本体50を囲む矩形環状のカバー壁部91とを備える。
天板部90には、本体カバー9をベース本体50に係止する係止部92が設けられる。係止部92は、天板部90の幅方向両端部に複数(例えば本実施形態では幅方向両端に二つずつ計四つ)設けられる。
係止部92は、天板部90からベース本体50に向けて延びる一対の脚部92aと、一対の脚部92aの末端部を連結する連結部92bとを備える。
ベース本体50には、係止部92の連結部92bに板厚方向の一方側から係止する爪部50jが設けられる。爪部50jは、本体カバー9の係止部92に対向するように、ベース本体50の幅方向両端部に複数(例えば本実施形態では幅方向両端に二つずつ計四つ)設けられる。
<ターミナルカバー>
図1及び図3を併せて参照し、ターミナルカバー10は、モータ軸方向から見て、ターミナル接続部53の外形に沿う形状をなす。ターミナルカバー10は、ターミナル接続部53に板厚方向の一方側から接近してターミナル接続部53を覆う。ターミナルカバー10は、三相バスバー121〜123のモータ側端部125と、出力軸20の締結部20jとを覆う位置に配置され、ブラシレスモータ2の3つの給電端子25aと対応するモータ側端部125との電気的接続部を覆蓋するものである。ターミナル接続部53とターミナルカバー10との間には、環状のシール材40が設けられる。
ターミナルカバー10は、ターミナル接続部53を板厚方向の一方側から覆う天板部11と、天板部11からターミナル接続部53に向けて起立すると共に板厚方向から見てターミナル接続部53を囲む環状のカバー壁部12とを備える。
ターミナル接続部53は、カバー壁部12の外周側にシール材40を介して接する環状のベース壁部53aを備える。
ターミナルカバー10は、カバー壁部12及びベース壁部53aの径方向でシール材40を圧縮した状態で、ターミナル接続部53に取り付けられる。
尚、カバー壁部12及びベース壁部53aの径方向は、板厚方向に直交する方向(カバー壁部12及びベース壁部53aが対向する方向)に相当する。
天板部11には、ターミナルカバー10をターミナル接続部53に係止する係止部13,14(第一係止部13及び第二係止部14)が設けられる。
第一係止部13は、天板部11の外側からターミナル接続部53に向けて延びる一対の第一脚部13aと、一対の第一脚部13aの末端部を連結する第一連結部13bとを備える。
ターミナル接続部53には、第一係止部13の第一連結部13bに板厚方向の一方側から係止する第一爪部53jが設けられる。
第二係止部14は、天板部11の内側で且つ出力軸20の締結部20jに臨む側からターミナル接続部53に向けて延びる一対の第二脚部14aと、一対の第二脚部14aの末端部を連結する第二連結部14bとを備える。
ターミナル接続部53には、第二係止部14の第二連結部14bに板厚方向の一方側から係止する第二爪部53kが設けられる。
<凹部>
図11及び図12を併せて参照し、筐体本体80には、複数の電子素子60及びターミナル4の一部と対向する位置で窪む複数の第一凹部86と、パワーデバイス7と対向する位置で窪む第二凹部87とが形成される。
ここで、第一凹部及び第二凹部は、請求項に記載の「凹部」に相当する。
図11においては、便宜上、凹部に設けられる熱伝導材をハッチングで示す。
複数の第一凹部86は、Xコンデンサ62と対向する位置で窪むXコンデンサ用凹部86a、二つのチョークコイル63,64と対向する位置で窪むチョークコイル用凹部86b、一対の平滑コンデンサ65,66とそれぞれ対向する位置で窪む一対の平滑コンデンサ用凹部86c、86d、第一パワー用ターミナルバスバー111の接地端部111aと対向する位置で窪む接地端部用凹部86e、三相バスバー121〜123の一対の舌片部126と対向する位置で窪む一対のV相用凹部86f及びW相用凹部86g、及び三相バスバー121〜123の舌片部127と対向する位置で窪むU相用凹部86hを備える。Xコンデンサ62、二つのチョークコイル63,64及び一対の平滑コンデンサ65,66は、レジスタ67及びダイオード68よりも高い発熱性を有する。
ここで、複数の電子素子60のうち、Xコンデンサ62、二つのチョークコイル63,64及び一対の平滑コンデンサ65,66は、請求項に記載の「第二電子素子」に相当する。又、複数の電子素子60のうち、レジスタ67及びダイオード68は、請求項に記載の「第一電子素子」に相当する。
<熱伝導材>
第一凹部86には第一熱伝導材88が充填され、第二凹部87には第二熱伝導材89が充填される。第一熱伝導材88及び第二熱伝導材89は、ベース部材5よりも高い熱伝導率を有する。例えば、第一熱伝導材88及び第二熱伝導材89は、エポキシ系接着剤にアルミナフィラーを混在させたものを用いる。筐体8は、第一凹部86に設けた第一熱伝導材88及び第二凹部87に設けた第二熱伝導材89を介してベース部材5に固定される。
ここで、第一熱伝導材88及び第二熱伝導材89は、請求項に記載の「熱伝導材」に相当する。
複数の第一熱伝導材88は、Xコンデンサ用凹部86aに設けられるXコンデンサ用熱伝導材88a、チョークコイル用凹部86bに設けられるチョークコイル用熱伝導材88b、一対の平滑コンデンサ用凹部86c、86dにそれぞれ設けられる一対の平滑コンデンサ用熱伝導材88c,88d、接地端部用凹部86eに設けられる接地端部用熱伝導材88e、一対のV相用凹部86f及びW相用凹部86gにそれぞれ設けられる一対のV相用熱伝導材88f及びW相用熱伝導材88g、及びU相用凹部86hに設けられるU相用熱伝導材88hを備える。
Xコンデンサ用熱伝導材88aの厚みは、例えば2.80mm以上且つ3.50mm以下の範囲の値とし、本実施形態では3.15mmとする。
チョークコイル用熱伝導材88bの厚みは、例えば2.60mm以上且つ2.80mm以下の範囲の値とし、本実施形態では2.70mmとする。
一対の平滑コンデンサ用熱伝導材88c,88dの厚みは、それぞれ例えば2.30mm以上且つ2.40mm以下の範囲の値とし、本実施形態では2.35mmとする。
接地端部用熱伝導材88eの厚みは、例えば1.83mm以上且つ3.15mm以下の範囲の値とし、本実施形態では2.49mmとする。
一対のV相用熱伝導材88f及びW相用熱伝導材88gの厚みは、それぞれ例えば1.70mm以上且つ3.24mm以下の範囲の値とし、本実施形態では2.47mmとする。
U相用熱伝導材88hの厚みは、例えば1.70mm以上且つ2.82mm以下の範囲の値とし、本実施形態では2.26mmとする。
パワーデバイス7用の第二熱伝導材89の厚みは、例えば0.65mm以上且つ1.65mm以下の範囲の値とし、本実施形態では1.15mmとする。
このように、第一熱伝導材88及び第二熱伝導材89の厚みを、各電子素子60及びパワーデバイス7ごとに規定することによって、各電子素子60及びパワーデバイス7ごとに適した絶縁性を確保できる。
尚、熱伝導材88,89は、シリコーン系接着剤等の放熱特性に優れる他の材料を用いてもよい。
又、熱伝導材88,89は、PBT(polybutylene terephthalate)等の樹脂材料を用いてもよい。これにより、優れた絶縁特性を発揮できる。
又、熱伝導材88,89は、凹部及び電子素子等の表面に対して、優れた濡れ広がり性および接着性を有してもよい。これにより、凹部及び電子素子から接着剤が剥離することを抑制できるため、優れた耐振性及び放熱特性を確保できる。
又、熱伝導材88,89は、放熱シートと固定用接着剤とを組み合わせたり、放熱ゲルと固定用接着剤とを組み合わせたりしてもよい。
<コンタクトプレート>
図12及び図13を併せて参照し、バスバーモジュール30を筐体8に取り付けるときには、接地端部用凹部86eにコンタクトプレート115を配置した状態で取り付ける。
コンタクトプレート115は、導電性及び弾性変形可能な部材を用いる。例えば、コンタクトプレート115は、銅等の金属片を折り曲げ加工することによって形成される。
コンタクトプレート115は、バスバーモジュール30に向けて凸をなして湾曲する弾性変形部115aと、弾性変形部115aの幅方向外端から幅方向内側に延びる一対の支持片115bとを備える。
コンタクトプレート115は、弾性変形部115aをバスバーモジュール30側に向けた状態で、接地端部用凹部86eに配置される。この状態で、バスバーモジュール30を筐体8に取り付けると、弾性変形部115aが第一パワー用ターミナルバスバー111の接地端部111aとの当接によって弾性変形し、モータ軸方向に沿う方向に潰される。
これにより、コンタクトプレート115のバネ力で接地端部111aを筐体8に電気的に接続できる。例えば、他のグランド接続方法としては、バスバーをねじで締め付け固定する方法があるが、ねじ締付けによる応力及び冷熱衝撃による応力がバスバーにかかる懸念があった。これに対し、本実施形態によれば、ねじ締付けが不要であるため、ねじ締付けによる応力がバスバー100にかかる懸念を排除できる。又、弾性変形部115aの弾性変形によって冷熱衝撃による応力を吸収できるため、冷熱衝撃による応力がバスバー100にかかる懸念も排除できる。
以上説明したように、上記実施形態は、複数のバスバー100を含むターミナル4と、ターミナル4が配設されるベース部材5と、ターミナル4に電気的に接続される複数の電子素子60を含む電子部品6と、を備える制御装置3であって、ベース部材5には、ターミナル4の一部を露出させる窓部55がベース部材5の厚み方向に貫通するように形成されるとともに、拡張用電子部品配置部50kが設けられており、電子部品6は、窓部55から露出したターミナル4に電気的に接続されるとともに、拡張用電子部品配置部50kによって、複数のバスバー100間に選択的に電子部品69を電気的接続可能とされている。
この構成によれば、ターミナル4が配設されるベース部材5にターミナル4の一部を露出させる窓部55が形成されることで、窓部55から露出した所定のターミナル4に電子部品6を選択的に接続することができるとともに、拡張用電子部品配置部50kによって、複数のバスバー100間に選択的に電子部品69を電気的接続可能となっているので、制御装置3に求められるノイズ等のタフネス要件に応じて、適宜、電子部品69の追加によって対応可能となるため、設計自由度を高めることができる。又、電子部品6が窓部55から露出したターミナル4に電気的に接続されることで、回路基板を必要としない構成となるため、回路基板を設ける場合と比較して、制御の仕様変更の場合であっても仕様毎に回路基板を変更する必要が無いため、部品コストを削減することができる。又、窓部55がベース部材5の厚み方向に貫通するように形成されることで、窓部55に抵抗溶接機等の接続機器を挿通し易くなるため、全加工工程の中でターミナル4と電子部品6との接続工程の占める割合が大きい場合であっても、加工時間を短縮することができる。従って、設計自由度を高めつつ部品コストの削減及び加工時間の短縮を図ることができる。
又、上記実施形態では、電子部品6が第一窓部から露出した第一ターミナルに電気的に接続され、パワーデバイス7が第二窓部から露出した第二ターミナルに電気的に接続されることで、電子部品6及びパワーデバイス7をまとめて配置することができるため、設計自由度を高めつつ部品コストの削減及び加工時間の短縮を効果的に図ることができる。
又、上記実施形態では、第一パワー用ターミナルバスバー111(接地ターミナル)には雑防素子61が選択的に接続可能とされることで、仕様に応じて雑防素子61を配置することができるため、ノイズ対策が必要な場合であってもノイズ要件を満足させることができる。
又、上記実施形態では、電子部品6が窓部55から露出したターミナル4に溶接結合されることで、電子部品6をはんだ付けする場合と比較して、加工時間の短縮を効果的に図ることができる。
又、上記実施形態では、ベース部材5にはパワーデバイス7がベース部材5から浮き上がることを防止する浮き上がり防止部70が設けられることで、パワーデバイス7をベース部材5にしっかりと固定することができる。例えば、パワーデバイス7を第二窓部から露出した第二ターミナルに溶接結合する場合であっても、パワーデバイス7がベース部材5から浮き上がることを防止することができる。
又、上記実施形態では、ベース部材5にはパワーデバイス7をベース部材5に係止する係止部71が設けられることで、ボルト等の締結部材を用いる場合と比較して、パワーデバイス7をベース部材5に容易に係止することができるため、取付工数を削減することができる。
又、上記実施形態では、係止部71が、ベース部材5の第一面側に設けられる基部72と、基部72からベース部材5の第二面側に向けて延びる脚部73と、脚部73の末端部から第二面側に位置するパワーデバイス7の側に突出してパワーデバイス7を係止する爪部74とを備えることで、脚部73のたわみを利用しつつ爪部74をパワーデバイス7に引っ掛けることによって、パワーデバイス7をベース部材5に容易に係止することができる。又、脚部73がベース部材5の第一面側の基部72から第二面側に向けて延びることで、ベース部材5の厚みを利用して脚部73の長さを十分に確保することができ、脚部73のたわみの作用を効果的に発揮することができる。
更に、脚部73の基端部には湾曲部73aが形成されることで、湾曲部73aを利用して、脚部73のたわみの作用を効果的に発揮することができる。
又、爪部74がパワーデバイス7の平坦な一面7sに当接する平坦な当接部74aを備えることで、爪部74の平坦な当接部74aをパワーデバイス7の平坦な一面7sに当接させることができるため、パワーデバイス7をベース部材5に安定して係止することができる。
又、爪部74が厚み方向に対して傾斜するテーパ部74bを備えることで、爪部74のテーパ部74bに沿ってパワーデバイス7の側面を摺動させることができるため、パワーデバイス7をベース部材5に容易に係止すると共に、脚部73のたわみの作用を効果的に発揮することができる。
又、パワーデバイス7の係止部71に臨む側面には、幅方向外側に向けて凸のV字状をなすように傾斜するテーパ部7eが形成されることで、パワーデバイス7の側面のテーパ部7eに沿って摺動させることができるため、パワーデバイス7をベース部材5に更に容易に係止すると共に、脚部73のたわみの作用を更に効果的に発揮することができる。
又、上記実施形態では、ベース部材5に取り付けられると共にベース部材5よりも高い熱伝導率を有する筐体8を更に備えることで、冷却装置を別個に設ける場合と比較して、簡単な構成で放熱性を向上することができる。
又、上記実施形態では、筐体8には少なくとも第二電子素子と対向する位置で窪む凹部が形成され、筐体8が凹部に設けた熱伝導材を介してベース部材5に固定されることで、第二電子素子が過度に発熱した場合であっても、第二電子素子を効果的に放熱することができる。
又、上記実施形態では、凹部が少なくとも第二電子素子と対向する位置で窪む第一凹部86と、パワーデバイス7と対向する位置で窪む第二凹部87とを備え、熱伝導材が第一凹部86に設けられる第一熱伝導材88と、第二凹部87に設けられる第二熱伝導材89とを備えることで、第二電子素子及びパワーデバイス7が過度に発熱した場合であっても、これらを効果的に放熱することができる。
又、上記実施形態では、筐体8は被駆動体としてのブラシレスモータ2が一体的に連結されるモータ連結部81を備えることで、制御装置3とブラシレスモータ2とを一体化した構成において、設計自由度を高めつつ部品コストの削減及び加工時間の短縮を図ることができる。
尚、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
又、上記実施形態においては、バスバー100と電子部品6及びパワーデバイス7との接続を抵抗溶接により行ったが、これに限らず、例えばTIG溶接等のアーク溶接やレーザ溶接等により行ってもよい。
又、ベース部材5、筐体8、本体カバー9、ターミナルカバー10、ブラシレスモータ2、バスバー100等の材質や形状等は、上記実施形態に限定されない。例えば、バスバー100をアルミニウムにより形成してもよい。又、筐体8を鉄(炭素鋼)等の金属材料によって形成してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
2 ブラシレスモータ(被駆動体、モータ)
3 制御装置
4 ターミナル
5 ベース部材
6 電子部品
7 パワーデバイス
8 筐体
55 窓部
55d 窓部(接地窓部)
60 電子素子
61 雑防素子
69 コンデンサ(電子部品)
70 浮き上がり防止部
71 係止部
72 基部
73 脚部
74 爪部
81 モータ連結部
86 第一凹部(凹部)
87 第二凹部(凹部)
88 第一熱伝導材(熱伝導材)
89 第二熱伝導材(熱伝導材)
100 バスバー(導電性板材)
111 第一パワー用ターミナルバスバー(接地ターミナル)
111a 接地端部(接地端子)

Claims (9)

  1. 複数の導電性板材を含むターミナルと、前記ターミナルが配設されるベース部材と、前記ターミナルに電気的に接続される複数の電子素子を含む電子部品と、を備える制御装置であって、
    前記ベース部材には、前記ターミナルの一部を露出させる窓部が前記ベース部材の厚み方向に貫通するように形成されるとともに、拡張用電子部品配置部が設けられており、
    前記電子部品は、前記窓部から露出した前記ターミナルに電気的に接続されるとともに、前記拡張用電子部品配置部によって、前記複数のターミナル間に選択的に電子部品を電気的接続可能とされ
    前記ベース部材に取り付けられると共に、前記ベース部材よりも高い熱伝導率を有する筐体を更に備え、
    前記複数の電子素子は、第一電子素子と、前記第一電子素子よりも高い発熱性を有する第二電子素子とを備え、
    前記筐体には、前記第一電子素子及び前記第二電子素子のうち少なくとも前記第二電子素子と対向する位置で窪む凹部が形成され、
    前記凹部には、前記ベース部材よりも高い熱伝導率を有する熱伝導材が設けられ、
    前記筐体は、前記凹部に設けた前記熱伝導材を介して前記ベース部材に固定されることを特徴とする制御装置。
  2. 被駆動体に電力を供給すると共に前記被駆動体の駆動を制御するパワーデバイスを更に備え、
    前記ターミナルは、前記電子部品を電気的に接続する第一ターミナルと、前記パワーデバイスを電気的に接続する第二ターミナルとを備え、
    前記窓部は、前記第一ターミナルの一部を露出させる第一窓部と、前記第二ターミナルの一部を露出させる第二窓部とを備え、
    前記電子部品は、前記第一窓部から露出した前記第一ターミナルに電気的に接続され、
    前記パワーデバイスは、前記第二窓部から露出した前記第二ターミナルに電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第一ターミナルは、接地端子を有する接地ターミナルを備え、
    前記第一窓部は、前記接地端子を露出させる接地窓部を備え、
    前記接地ターミナルには、雑防素子が選択的に接続可能とされることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記電子部品は、前記窓部から露出した前記ターミナルに溶接結合されることを特徴とする請求項1から3までの何れか一項に記載の制御装置。
  5. 被駆動体に電力を供給すると共に前記被駆動体の駆動を制御するパワーデバイスを更に備え、
    前記ベース部材には、前記パワーデバイスが前記ベース部材から浮き上がることを防止する浮き上がり防止部が設けられることを特徴とする請求項1から4までの何れか一項に記載の制御装置。
  6. 前記浮き上がり防止部には、前記パワーデバイスを前記ベース部材に係止する係止部が設けられることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記係止部は、
    前記ベース部材の第一面側に設けられる基部と、
    前記基部から前記ベース部材の第一面側とは反対側の第二面側に向けて延びる脚部と、
    前記脚部の末端部から前記第二面側に位置するパワーデバイスの側に突出して前記パワーデバイスを係止する爪部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 被駆動体に電力を供給すると共に前記被駆動体の駆動を制御するパワーデバイスを更に備え、
    前記凹部は、前記第一電子素子及び前記第二電子素子のうち少なくとも前記第二電子素子と対向する位置で窪む第一凹部と、前記パワーデバイスと対向する位置で窪む第二凹部とを備え、
    前記熱伝導材は、前記第一凹部に設けられる第一熱伝導材と、前記第二凹部に設けられる第二熱伝導材とを備えることを特徴とする請求項1から7までの何れか一項に記載の制御装置。
  9. 前記筐体は、被駆動体としてのモータが一体的に連結されるモータ連結部を備えることを特徴とする請求項からまでの何れか一項に記載の制御装置。
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