JP2020178479A - インバータユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】制御基板に実装されたスイッチング素子によるノイズの影響を低減できる、直流電流を交流電流に変換してモータに供給するインバータユニットを提供する。【解決手段】インバータユニットは、インバータと、インバータを制御するとともに矩形状の平面形状を有する制御基板と、制御基板を収容するケースと、を備える。制御基板は、上層から下層に向かって積層された複数の導電層と、複数の導電層のうちの最上導電層に実装される第1スイッチング素子74及び第2スイッチング素子72と、ケースに接地される接地部37と、を有している。最上導電層の1つ下層に設けられた第2導電層はベタ膜状のグランドパターンで構成され、制御基板を平面視した状態において、第1スイッチング素子74から制御基板の1つの角部21Rに設けられた接地部37に向かう第1方向D1と、第2スイッチング素子72から接地部37に向かう第2方向D2とは、互いに交差する。【選択図】図4

Description

本発明は、インバータユニットに関する。
下記特許文献1には、インバータを構成するパワー基板に実装されているスイッチング素子から生じるノイズを低減する技術が記載されている。このようなインバータは、該インバータを制御する制御基板と組み合わせることでモータ制御用のインバータユニットとして用いられる。
特開2010−258135号公報
上記制御基板には、パワー基板と同様に、複数のスイッチング素子が実装されている。そのため、制御基板においてもスイッチング素子によってノイズが発生する。上記特許文献1には、制御基板で発生するノイズを想定していないため、制御基板のスイッチング素子で発生するノイズを低減できる新たな技術の提供が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みて、制御基板に実装されたスイッチング素子によるノイズの影響を低減できるインバータユニットを提供することを目的の一つとする。
本発明のインバータユニットの一つの態様は、直流電流を交流電流に変換してモータに供給するインバータユニットであって、インバータと、前記インバータを制御するとともに矩形状の平面形状を有する制御基板と、前記制御基板を収容するケースと、を備え、前記制御基板は、上層から下層に向かって積層された複数の導電層と、前記複数の導電層のうちの最上導電層に実装される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、前記ケースに接地される接地部と、を有しており、前記最上導電層の1つ下層に設けられた第2導電層はベタ膜状のグランドパターンで構成され、前記制御基板を平面視した状態において、前記第1スイッチング素子から前記制御基板の1つの角部に設けられた前記接地部に向かう第1方向と、前記第2スイッチング素子から前記接地部に向かう第2方向とは、交差する。
本発明の一つの態様によれば、制御基板に実装されたスイッチング素子によるノイズの影響を低減できるインバータユニットが提供される。
図1は、実施形態のインバータユニットを備えるモータユニットの平面図である。 図2は、図1のA−A線矢視によるインバータユニットの断面模式図である。 図3は、第1のカバー及び第2のカバーを省略したインバータユニットの平面図である。 図4は、制御基板の平面構成を示す図である。 図5は、制御基板の断面模式図である。 図6は、実装パターンの要部構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るインバータユニットについて説明する。なお、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
以下の説明では、インバータユニット1が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、重力方向を規定して説明する。また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、鉛直方向(すなわち上下方向)を示し、+Z方向が上側(重力方向の反対側)であり、−Z方向が下側(重力方向)である。また、X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であってインバータユニット1が搭載される車両の前後方向を示す。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、車両の幅方向(左右方向)を示す。
以下、図面を基に本発明の例示的な一実施形態に係るインバータユニットについて説明する。本実施形態のインバータユニットはモータと組み合わされることでモータユニットを構成する。
図1は、本実施形態のインバータユニットを備えるモータユニットの平面図である。以下、上側から下側に向かってインバータユニットの各構成部材を視る状態を「平面視した状態」と称すこともある。
図1に示すように、インバータユニット1はモータユニット3に備えられる。モータユニット3は、インバータユニット1とモータ2とモータハウジング3aとを有する。また、モータユニット3は、モータ2の回転を減速する減速装置(図示略)を備えていてもよい。
本実施形態のモータユニット3は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。
モータハウジング3aの内部は、モータ2を収容する収容空間が設けられる。モータハウジング3aの収容空間には、モータ2が収容される。また、モータハウジング3aの外周面には、インバータユニット1が固定される。
インバータユニット1は、直流電流を供給する外部電源装置9に接続されるとともに、モータ2に接続されて直流と複数相の交流(例えば、3相交流)との間で電力変換を行う。本実施形態において、外部電源装置9は、例えば車両に搭載された二次電池である。
モータ2は、インバータユニット1から供給される交流電流により動作する。モータ2は、水平方向に延びるモータ軸Jを中心として回転するロータ2aと、ロータ2aの径方向外側に位置するステータ2bと、を備える。ステータ2bのコイル線は、インバータユニット1に接続される。
図2は、図1のA−A線矢視によるインバータユニット1の断面模式図である。図3は、第1のカバー及び第2のカバーを省略したインバータユニットの平面図である。
図2及び図3に示すように、インバータユニット1は、ケース10と、制御基板21と、インバータ25と、配線部30と、配線部ホルダ33と、第1のカバー40と、第2のカバー42と、を備える。
ケース10の内部には、収容空間13が設けられる。収容空間13には、制御基板21、インバータ25、配線部30及び配線部ホルダ33が収容される。
収容空間13は、第1の収容室11と第2の収容室12とに区画される。すなわち、ケース10には、第1の収容室11及び第2の収容室12が設けられる。第1の収容室11及び第2の収容室12は、外部に開口する。第1の収容室11及び第2の収容室12の開口は、上側を向く。すなわち、第1の収容室11及び第2の収容室12は、同方向に開口する。また、第1の収容室11及び第2の収容室12の開口方向は、上下方向と一致する。第1の収容室11及び第2の収容室12は、互いに隣接する。制御基板21及びインバータ25は第1の収容室(収容部)11に収容される。
ケース10は、第1の底壁部10aと第2の底壁部10bと側壁部10cと隔壁部10dとを有する。収容空間13は、第1の底壁部10a、第2の底壁部10b及び側壁部10cに囲まれた空間である。
側壁部10cは、上下方向から見て略矩形の環状である。側壁部10cは、収容空間13を水平方向から囲む。側壁部10cの上端面10caには、第1のカバー40及び第2のカバー42が固定される。
第1の底壁部10a及び第2の底壁部10bは、側壁部10cの下端に位置する。第1の底壁部10a及び第2の底壁部10bは、収容空間13の下側に位置する。第1の底壁部10aは、第1の収容室11の下側に位置する。第2の底壁部10bは、第2の収容室12の下側に位置する。
隔壁部10dは、収容空間13を第1の収容室11と第2の収容室12とに区画する。
隔壁部10dには、第1の収容室11と第2の収容室12とを互いに連通させる隔壁開口10daが設けられる。隔壁開口10daには、配線部30が通過する。
制御基板21は第1の収容室11に配置され、インバータ25を制御する。インバータ25は、インバータ回路を含むパワー基板、コンデンサ及びスイッチング素子を含む。スイッチング素子はパワー基板に接続される。インバータ25は配線部30を介して外部電源装置9に接続される。
配線部30は、外部電源装置9とインバータ25とを繋ぐ。図3に示すように、配線部30は一対のバスバー30aにより構成される。バスバー30aは導電性の板材から構成される。配線部30は、第1の収容室11と第2の収容室12とに跨って設けられる。図2に示すように、配線部30は配線部ホルダ33を介してケース10に固定される。
配線部30には、外部電源装置9から延び出る電源ケーブル9aに接続される。電源ケーブル9aの先端には、接続端子9bが設けられる。配線部30は、固定ねじ30bにより電源ケーブル9aの接続端子9bに固定される。これにより、配線部30は、外部電源装置9に接続され、外部電源装置9から電源ケーブル9aを介して供給される直流電流をインバータ25に供給する。本実施形態の配線部30は、板状のバスバー30aで構成されるため、外部電源装置9からインバータ25に、大きな電流を安定的に供給することができる。
図2に示すように、第1のカバー40は、第1の収容室11の開口を覆う。第1のカバー40は、板状である。第1のカバー40は、プレス加工により成形される。第1のカバー40の板厚方向は、第1の収容室11の開口方向(本実施形態において上下方向)と一致する。
第1のカバー40は、上面40aと下面40bとを有する。下面40bは、第1の収容室11の内側面の一部を構成する。下面40bの外縁部は、ケース10の上端面10caと接触する。
第1のカバー40は、第1の収容室11と反対側(上側)に突出する第1の突出部(突出部)41を有する。第1の突出部41は、例えば、第1のカバー40を構成する板材をプレスする際、絞り加工を行うことで構成される。図1に示すように、第1のカバー40を平面視した状態において、矩形状の矩形部41aと、第1凸部41bと、第2凸部41cと、第3凸部41dと、第4凸部41eと、第5凸部41fと、第6凸部41gと、を有した形状を有する。
第1凸部41bは、矩形部41aの左右方向一方(−Y軸方向)に延びる部位である。第2凸部41cは、矩形部41aの左右方向他方(+Y軸方向)に延びる部位である。第3凸部41dは、矩形部41aの前後方向一方(+X軸方向)に延びる部位である。第4凸部41eは、第3凸部41dの左右方向他方に位置して矩形部41aの前後方向一方(+X軸方向)に延びる部位である。第5凸部41fは、矩形部41aの前後方向他方(−X軸方向)に延びる部位である。第6凸部41gは、第5凸部41fの左右方向他方に位置して矩形部41aの前後方向他方(−X軸方向)に延びる部位である。
第1の突出部41において、矩形部41aは最も上側に突出している。すなわち、第1の収容室11は、第1の突出部41のうち矩形部41aに平面的に重なる部分において、第1の収容室11の開口方向における高さが最大となる。第1のカバー40は、第1の突出部41を設けることで、カバーの機械的強度を向上させつつ、第1の収容室11のスペースを拡大することができる。
図1に示すように、第1のカバー40は、周縁部において複数の固定ねじ18によりケース10に固定される。第1のカバー40の周縁部には、第1のカバー40を板厚方向に貫通する複数の貫通孔(図示略)が設けられる。固定ねじ18は、第1のカバー40の貫通孔に挿入されてケース10にねじ止めされる。これにより、第1のカバー40は、ケース10に固定される。
図2に示すように、第2のカバー42は、第2の収容室12の開口を覆う。第2のカバー42は、プレス加工により成形された板状の部材である。第2のカバー42の板厚方向は、第2の収容室12の開口方向(本実施形態において上下方向)と一致する。
図1に示すように、第2のカバー42は、周縁部において複数の固定ねじ18によりケース10に固定される。第2のカバー42の周縁部には板厚方向に貫通する複数の貫通孔(図示略)が設けられる。固定ねじ18は、第2のカバー42の貫通孔に挿入されてケース10にねじ止めされる。これにより、第2のカバー42は、ケース10に固定される。第2のカバー42は、第1のカバー40の上面40aの一部を押さえる押さえ部44を有する。図2に示すように、第1のカバー40と第2のカバー42とは、ケース10の連続する1つの面(上端面10ca)に固定される。
第2のカバー42は、上面42aと下面42bとを有する。下面42bは、第2の収容室12の内側面の一部を構成する。下面42bの外縁部は、ケース10の上端面10caと接触する。第2のカバー42は、第2の収容室12と反対側(上側)に突出する第2の突出部43を有する。第2の突出部43は、例えば、第2のカバー42を構成する板材をプレスする際、絞り加工を行うことで構成される。図1に示すように、第2のカバー42を平面視した状態において、第2の突出部43は略長円形状である。第2のカバー42は、第2の突出部43を設けることで、カバーの機械的強度を向上させつつ、第1の収容室11のスペースを拡大することができる。
制御基板21は、インバータ25のインバータ回路に接続される。インバータ回路は、複数のスイッチング素子を有している。スイッチング素子には、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)などの高周波での動作が可能なパワー半導体素子が用いられる。
図4は、制御基板の平面構成を示す図である。
図4に示すように、制御基板21は矩形状の平面形状を有し、複数のコネクタCT1,CT2,CT3,CT4,CT5,CT6を備えている。コネクタCT1は、車両から電圧(例えば、12V程度)が供給される電源供給用のコネクタである。コネクタCT2及びコネクタCT3は、インバータ25に電圧を供給する電圧供給用のコネクタである。コネクタCT4は、補器(例えば、オイルポンプ)からのフィードバック信号が供給される信号受信用のコネクタである。コネクタCT5は、モータ2からのフィードバック信号(例えば、コイルを流れる電流の検出値)が供給される信号受信用のコネクタである。コネクタ(インバータ出力用コネクタ)CT6は、インバータ25にPWM信号を出力するPWM信号出力用のコネクタである。
制御基板21は、トランス27と、第1回路35と、第2回路36と、アース部(接地部)37と、を有する。
第1回路35は、逆接防止用ダイオード(発熱部品)34と、電源回路部35Aと、マイコン7と、マイコン用電源部70と、トランス用電源部71と、を含む。第1回路35は、トランス27の入力側(1次側)に接続されている。トランス27は比較的高さのある電子部品である。そのため、トランス27は制御基板21の基板表面から突出した状態に設けられる。本実施形態の制御基板21は、トランス27を制振性接着剤28により固定している。制振性接着剤28は、硬化後に所定の弾性を有することで接着した部材の振動を抑制する制振効果を得ることが可能である。比較的高さのある電子部品であるトランス27は制振性接着剤28を介して制御基板21に固定されることで、振動の発生が抑制される。
マイコン7は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリと、各種インターフェースとを備えるマイクロコンピュータである。
逆接防止用ダイオード34は、コネクタCT1に車両の電源が逆向きに接続された場合に制御基板21上の回路を保護するための電子部品である。逆接防止用ダイオード34は、第1層50上に実装されている。逆接防止用ダイオード34は、制御基板21への電力供給時に発熱する。すなわち、逆接防止用ダイオード34は、制御基板21への電力供給時に発熱する発熱部品である。
電源回路部35Aは、コネクタCT1を介して車両から供給される電圧からマイコン7に供給する電源とトランス27に供給する電源とを生成する。電源回路部35Aは、複数のコンデンサ(第3コンデンサ)37C1,37C2,37C3と、スイッチング素子(第3スイッチング素子)38と、シャント抵抗(第3抵抗)38Tと、を含む。スイッチング素子38は、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成される。
コンデンサ37C1,37C2,37C3は、トランス27と同様、比較的高さのある電子部品である。そのため、コンデンサ37C1,37C2,37C3は制御基板21の基板表面から突出した状態に設けられる。本実施形態の制御基板21は、これらコンデンサ37C1,37C2,37C3を制振性接着剤28により固定することで振動の発生を抑制できる。
電源回路部35Aはマイコン用電源部70とトランス用電源部71とに電源を供給する。
トランス用電源部71はトランス27に電流を供給する。トランス用電源部71は、トランス27の入力側に接続される。トランス用電源部71は、スイッチング素子(第1のスイッチング素子)74と、コンデンサ(第1コンデンサ)75と、シャント抵抗(第1抵抗)77と、を含む。スイッチング素子74は、例えばMOSFETで構成され、回路をオンオフすることでトランス27に供給する電流を制御する。コンデンサ75に蓄えられた電荷はトランス27の入力側に供給された後、スイッチング素子74がオン状態の場合にシャント抵抗77に供給される。トランス用電源部71は、シャント抵抗77の検出値(電位差)に基づいてトランス27への電源供給を制御する。
トランス用電源部71のうちコンデンサ75は比較的高さのある電子部品であるため、制御基板21の基板表面から突出した状態に設けられる。本実施形態の制御基板21は、コンデンサ75を制振性接着剤28により固定することで振動の発生を抑制できる。
マイコン用電源部70は、マイコン7に電流を供給する。マイコン用電源部70は、スイッチング素子(第2のスイッチング素子)72と、コンデンサ(第2コンデンサ)73と、シャント抵抗(第2抵抗)76と、マイコン電源用IC78と、電圧制御IC79と、インダクタ80と、を含む。スイッチング素子72は、例えばMOSFETで構成される。コンデンサ73及びシャント抵抗76はスイッチング素子72に接続される。コンデンサ73に蓄えられた電荷はスイッチング素子72がオン状態の場合にインダクタ80に供給される。マイコン用電源部70は、マイコン7への供給電圧を昇圧する昇圧回路を含む。昇圧回路は、電圧制御IC79の入力電圧が一定になるように昇圧電圧を制御する。マイコン電源用IC78は昇圧回路からの昇圧電圧をマイコン7に供給する。
マイコン用電源部70のうちコンデンサ73は比較的高さのある電子部品であるため、制御基板21の基板表面から突出した状態に設けられる。本実施形態の制御基板21は、コンデンサ73を制振性接着剤28により固定することで振動の発生を抑制できる。
制御基板21は、上述のように比較的高さのある電子部品であるトランス27及びコンデンサ37C1,37C2,37C3,73,75を有している。これらトランス27及びコンデンサ37C1,37C2,37C3,73,75は制御基板21の上側に突出するため、第1のカバー40に干渉するおそれがある。
これに対し、本実施形態によれば、図1に示すように、平面視した状態において、トランス27及びコンデンサ37C1,37C2,37C3,73,75が第1のカバー40の第1の突出部41と重なっている。より具体的にトランス27及びコンデンサ37C1,37C2,37C3,73,75は第1の突出部41の矩形部41aと平面的に重なる位置に配置されている。
本実施形態のインバータユニット1によれば、比較的高さのあるトランス27及びコンデンサ37C1,37C2,37C3,73,75が第1の突出部41のうち最も上側に突出する矩形部41a内に収容されるので、第1のカバー40との接触を防止することができる。
ここで、第1回路35は、例えば車両(外部電源)から制御基板21に供給された比較的低い電圧(例えば、12V)で動作する回路である。つまり、第1回路35の動作電圧は相対的に低く、トランス27の入力側(1次側)に接続された第1回路35が設けられる領域は、動作電圧が相対的に低い領域となる。以下、第1回路35を含む領域を低圧領域(第1領域)21Lと呼ぶ。このように制御基板21は、トランス27の入力側(1次側)に接続されて動作電圧が相対的に低い低圧領域21Lを有する。本明細書において、低圧とは制御基板動作用の電圧を意味する。
マイコン7はインバータ25をPWM(パルス幅変調:Pulse Width Modulation)制御するPWM信号をインバータ25に出力する。制御基板21は、マイコン7からのPWM信号を上記コネクタCT6からインバータ25に出力する。インバータ25は、マイコン7からのPWM信号に基づいてモータ2を制御する。コネクタCT6は、制御基板21の外形をなす4つの端辺のうちマイコン7に最も近い短辺(端辺)21aに設けられている。これにより、マイコン7とコネクタCT6とが最短で配置されるので、ノイズを低減できる。
第2回路36は、インバータ25のインバータ回路(パワー基板)を構成する複数のスイッチング素子の制御端子(例えばIGBTのゲート端子)に電圧を供給する回路である。スイッチング素子の動作電圧はマイコン7の動作電圧に比べて高い。
第2回路36は、トランス27の出力側に接続されている。トランス27は、車両から供給された電圧を昇圧してインバータ駆動用の電圧を生成する。すなわち、第2回路36にはトランス27により昇圧された高い電圧が供給される。これにより、第2回路36はマイコン7よりも動作電圧の高いスイッチング素子(IGBT)を駆動可能な高電圧を供給することができる。つまり、第2回路36の動作電圧は相対的に高く、トランス27の出力側(2次側)に接続された第2回路36が設けられる領域は、動作電圧が相対的に高い領域となる。以下、第2回路36を含む領域を高圧領域21Hと呼ぶ。このように、制御基板21は、トランス27の出力側(2次側)に接続されて動作電圧が相対的に高い高圧領域21Hを有する。本明細書において、高圧とはインバータ駆動用電圧を意味する。すなわち、高圧領域21Hとは、インバータ回路のハイボルテージ側(例えば、各IGBTのエミッタ電位である0〜350V)の電源電圧を基準として動作しており、常にエミッタ電位より高い電圧になるようにトランス27によって電圧が調整されている領域である。
上述した低圧領域21L及び高圧領域21Hは絶縁されている。以下、低圧領域21L及び高圧領域21Hの境界に設けられる絶縁された領域を境界絶縁部22と呼ぶ。
したがって、本実施形態の制御基板21は、トランス27の入力側に接続されて動作電圧が相対的に低い低圧領域21Lと、トランス27の出力側に接続されて動作電圧が相対的に高い高圧領域21Hと、境界絶縁部22と、を有している。
境界絶縁部22は、低圧領域21L及び高圧領域21Hの境界に設けられている。制御基板21を平面視した状態で、境界絶縁部22はトランス27と重なるように配置されている。トランス27は、境界絶縁部22を跨いだ状態で制御基板21上に設けられている。
アース部37は、制御基板21をケース10に接地(アース)させるための部位である。アース部37は、矩形状の制御基板21の4つの角部のうち1つの角部21Rに設けられている。角部21RはコネクタCT1の近傍に位置する。アース部37は金属材料からなるアース用バスバー37Bを介してケース10に接地される。すなわち、アース部37は制御基板21からノイズを外部に放出させるノイズ放出部として機能する。なお、本実施形態の制御基板21では、ノイズ源で発生したノイズがコネクタCT1側よりもアース部37側に流れ込み易くなるようにノイズ経路のインピーダンスを調整している。
図2に示すように、制御基板21は固定ねじ(固定部材)26を介してインバータ25に固定される。制御基板21は、インバータ25を構成するコンデンサを覆うコンデンサケース25aに固定ねじ26で固定される。具体的に、制御基板21は、コンデンサケース25aの上面25a1に設けられた取付部25bに取り付けられる。図2及び図3に示すように、アース用バスバー37Bの一端側は固定ねじ26によってコンデンサケース25aと制御基板21との間に共締めされることでアース部37に取り付けられる。アース用バスバー37Bの他端側はケース10に固定ねじ19で固定される。
図4に示すように、制御基板21は、複数(本実施系では9個)の固定ねじ26で固定される。固定ねじ26は矩形状の制御基板21における長辺に沿って3個ずつ設けられている。また、3個の固定ねじ26がトランス27の周囲に設けられている。これにより、制御基板21のうち比較的重量の大きいトランス27を実装した部分がインバータ25に強固に固定されるので、制御基板21に生じる振動を抑制できる。
また、制御基板21において、固定ねじ26はコンデンサ73,74,37C1,37C2,37C3の周囲に設けられている。これにより、制御基板21のうち比較的重量の大きいコンデンサ73,74,37C1,37C2,37C3を実装した部分がインバータ25に強固に固定されるので、制御基板21に生じる振動を抑制できる。
図5は、制御基板の断面模式図である。
図5に示すように、本実施形態の制御基板21は、上側から下側に向かって、第1層(最上導電層)50と、第1プリプレグ層51と、第2層(第2導電層)52と、第1コア材53と、第3層54と、第2プリプレグ層55と、第4層56と、第2コア材57と、第5層58と、第3プリプレグ層59と、第6層(最下導電層)60と、を備えている。制御基板21は、6つの導電層を積層した6層構造を有している。
ここで、第1層50とは、制御基板21に設けられた複数の配線のうち最上層(第1プリプレグ層51の表面)に設けられた配線を意味する。また、第2層52とは、第1層50の一つ下層(第1コア材53の表面)に設けられた配線を意味する。また、第3層54とは、第2層52の一つ下層(第2プリプレグ層55の表面)に設けられた配線を意味する。また、第4層56とは、第3層54の一つ下層(第2コア材57の表面)に設けられた配線を意味する。また、第5層58とは、第4層56の一つ下層(第3プリプレグ層59の表面)に設けられた配線を意味する。また、第6層60とは、最も下側の層(第3プリプレグ層59の裏面)に設けられた配線を意味する。
第1層50は、低圧領域21L及び高圧領域21Hに設けられた所定形状のパターンを含む。第2層52は低圧領域21Lに設けられたベタ膜状のグランドパターンで構成される。すなわち、第2層52はグランドプレーンを含む。第2層52はビアを介して上記アース部37に接続される。
第3層54、第4層56及び第6層60は、低圧領域21L及び高圧領域21Hに設けられた所定形状のパターンをそれぞれ含む。第5層58は、低圧領域21L及び高圧領域21Hに設けられたベタ膜状の電源パターンを含む。すなわち、第5層58は電極プレーンを含む。第6層60は、所望の回路を構成する配線パターンやグランドパターンに加え、上記アース部37の一部を構成する導電膜を含む。
境界絶縁部22は、制御基板21の厚さ方向において、第1層50、第2層52、第3層54、第4層56、第5層58及び第6層60のいずれも含まない。すなわち、境界絶縁部22は、制御基板21の厚さ方向に配線パターンが設けられていない。
境界絶縁部22は、絶縁材料で構成された第1プリプレグ層51、第1コア材53、第2プリプレグ層55、第2コア材57及び第3プリプレグ層59のみを積層することで構成されている。そのため、境界絶縁部22は絶縁材料のみで構成されている。絶縁材料のみで構成された境界絶縁部22は低圧領域21L及び高圧領域21Hを良好に絶縁することができる。
マイコン用電源部70を構成する各電子部品は第1層50に実装されている。各電子部品は、スイッチング素子72、コンデンサ73、シャント抵抗76、マイコン電源用IC78、電圧制御IC79及びインダクタ80を含み、これらスイッチング素子72、コンデンサ73、シャント抵抗76、マイコン電源用IC78、電圧制御IC79及びインダクタ80は、制御基板21の上面に配置されている。スイッチング素子72、コンデンサ73、シャント抵抗76、マイコン電源用IC78、電圧制御IC79及びインダクタ80は第1層50を介して互いが電気的に接続されている。
また、トランス用電源部71を構成する各電子部品は第1層50に実装されている。各電子部品は、スイッチング素子74、コンデンサ75及びシャント抵抗77を含み、これらスイッチング素子74、コンデンサ75及びシャント抵抗77は制御基板21の上面に配置されている。スイッチング素子74、コンデンサ75及びシャント抵抗77は第1層50を介して互いが電気的に接続されている。第1層50は、上記アース部37の一部を構成する導電膜を含む。
すなわち、本実施形態の制御基板21は、上層から下層に向かって積層された複数の導電層(第1層50、第2層52、第3層54、第4層56、第5層58及び第6層60)と、複数の導電層のうちの最上導電層である第1層50に実装されるスイッチング素子74及びスイッチング素子72と、ケース10に接地されるアース部37と、を有している。
本実施形態の制御基板21上において、スイッチング素子72及びスイッチング素子74はノイズを発生させるノイズ源となる。スイッチング素子72及びスイッチング素子74で生成されたノイズは電源回路部35A及びコネクタCT1を介して車両側に伝播することで不具合を生じさせるおそれがある。
これに対し、本実施形態の制御基板21では、ノイズ源であるスイッチング素子72及びスイッチング素子74を実装する第1層50の1つ下層(直下の層)にベタ膜状のグランドパターン(第2層52)を設けている。
図4に示すように、制御基板21を平面視した状態において、スイッチング素子74から制御基板21の1つの角部21Rに設けられたアース部37に向かう第1方向D1と、スイッチング素子72からアース部37に向かう第2方向D2とは、交差する。すなわち、第1方向D1及び第2方向D2は互いに異なる方向である。つまり、スイッチング素子72及びスイッチング素子74はノイズ放出部として機能するアース部37に対して直線上に並んで配置されていない。そのため、例えば、スイッチング素子72は、スイッチング素子74から放出されてアース部37に向かうノイズの伝播経路上に位置しない。同様に、スイッチング素子74は、スイッチング素子72から放出されてアース部37に向かうノイズの伝播経路上に位置しない。
このように本実施形態のインバータユニット1によれば、スイッチング素子72及びスイッチング素子74で発生したノイズを第2層52からアース部37へと良好に伝播させ、アース部37に接続されたアース用バスバー37Bを介してケース10に放出することができる。よって、スイッチング素子72及びスイッチング素子74で発生したノイズは制御基板21からケース10側に放出されるので、電源回路部35A及びコネクタCT1を介して車両側に伝播することを防止できる。よって、本実施形態のインバータユニット1によれば、スイッチング素子72及びスイッチング素子74で発生したノイズによる不具合の発生を防止できる。
ここで、制御基板21におけるノイズ対策としては、スイッチング素子72及びスイッチング素子74で発生するノイズ自体を小さくすることが有効である。スイッチング素子を含む回路内を流れる電流のループが大きいほど、発生するノイズが大きくなる。回路内を流れる電流のループを小さくできれば、ノイズを低減することができる。
本実施形態の制御基板21は、ノイズ発生源となるスイッチング素子を含む回路のループを小さくするように、回路を構成する電子部品を配置している。以下、トランス用電源部71を構成する各電子部品の配置を例に挙げて説明する。
図4に示すように、スイッチング素子(第1スイッチング素子)74、コンデンサ(第1コンデンサ)75及びシャント抵抗(第1抵抗)77は互いに近接して配置されている。スイッチング素子74とシャント抵抗77とはX軸方向において互いに向き合って配置されている。コンデンサ75はスイッチング素子74の左隣(+Y側)に配置されている。
トランス用電源部71を構成する回路では、コンデンサ75に蓄えられた電荷がトランス27に供給された後、スイッチング素子74がオン状態の場合にシャント抵抗77に供給される。すなわち、トランス用電源部71の回路内において、コンデンサ75及びトランス27を経由した電流Iは、図4に示すように、スイッチング素子74の低電位側出力端子(ソース端子)74sからシャント抵抗77を通ってコンデンサ75の低電位側端子75Lに戻る。シャント抵抗77の低電位側端子及びコンデンサ75の低電位側端子75Lは第2層52(グランドパターン)に接続される。
本実施形態のトランス用電源部71において、スイッチング素子74の低電位側出力端子74sとコンデンサ75の低電位側端子75Lとは互いに同じ方向(X軸方向)を向いている。
この構成により、スイッチング素子74の低電位側出力端子74sからシャント抵抗77を通ってコンデンサ75の低電位側端子75Lに戻る電流Iの経路が短くなる。したがって、本実施形態のトランス用電源部71によれば、回路内を流れる電流Iのループを小さくすることができる。よって、トランス用電源部71のスイッチング素子74で発生するノイズ自体を低減することができる。
なお、マイコン用電源部70を構成する各電子部品の配置についてもトランス用電源部71と同様のことが言える。図4に示すように、スイッチング素子(第2スイッチング素子)72、コンデンサ(第2コンデンサ)73及びシャント抵抗(第2抵抗)76は互いに近接して配置されている。
本実施形態のマイコン用電源部70において、スイッチング素子72の低電位側出力端子72sとコンデンサ73の低電位側端子73Lとは互いに同じ方向(X軸方向)を向いている。
この構成によれば、スイッチング素子72の低電位側出力端子72sからシャント抵抗76を通ってコンデンサ73の低電位側端子73Lに戻る電流の経路が短くなる。したがって、本実施形態のマイコン用電源部70によれば、回路内を流れる電流のループを小さくしたので、スイッチング素子72で発生するノイズ自体を低減できる。
本実施形態の制御基板21において、電源回路部35Aに設けられたスイッチング素子38もノイズ源となり得る。電源回路部35Aを構成する各電子部品は第1層50上に実装されている。
図4に示すように、制御基板21を平面視した状態において、スイッチング素子38からアース部37に向かう第3方向D3は上記第1方向D1及び上記第2方向D2と異なっている。すなわち、スイッチング素子38はスイッチング素子72又はスイッチング素子74から放出されてアース部37に向かうノイズの伝播経路上に位置していない。
本実施形態の制御基板21によれば、スイッチング素子38で発生したノイズを第2層52からアース部37へと良好に伝播し、アース部37に接続されたアース用バスバー37Bを介してケース10に放出することができる。よって、スイッチング素子38で発生したノイズは制御基板21からケース10側に放出されるので、電源回路部35A及びコネクタCT1を介して車両側に伝播することを防止できる。よって、本実施形態のインバータユニット1によれば、スイッチング素子38で発生したノイズによる不具合の発生も防止できる。
また、図4に示すように、電源回路部35Aを構成する各電子部品であるスイッチング素子38、コンデンサ37C1,37C2,37C3及びシャント抵抗38Tは互いに近接して配置されている。
本実施形態の電源回路部35Aにおいて、スイッチング素子38の低電位側出力端子38sとコンデンサ37C1,37C2,37C3の各低電位側端子37C1L,37C2L,37C3Lとは互いに向き合っている。
この構成によれば、スイッチング素子38の低電位側出力端子38sからシャント抵抗38Tを通ってコンデンサ37C1,37C2,37C3の各低電位側端子37C1L,37C2L,37C3Lに戻る電流の経路を短くできる。したがって、本実施形態の電源回路部35Aは回路内を流れる電流のループを小さくすることで、スイッチング素子38で発生するノイズ自体を低減できる。
第1層50上に実装される逆接防止用ダイオード34は上述のように発熱部品である。
図4に示すように、第1層50は、逆接防止用ダイオード34を実装する実装パターン(発熱部品用実装パターン)50Pを有している。発熱部品(逆接防止用ダイオード34)で発生した熱は実装パターン50Pに伝わる。実装パターン50Pは、逆接防止用ダイオード34の実装部分が高温となる。
本実施形態の制御基板21は、実装パターン50Pに隣接して設けられた境界絶縁部22を有する。境界絶縁部22は絶縁材料のみで構成されるため、熱が伝わり難い。そのため、実装パターン50Pの熱は境界絶縁部22側に伝わり難い。
本実施形態において、実装パターン50Pは、制御基板21への電力供給時に電流が流れないダミーパターン50P1を含む。ダミーパターン50P1は電流が流れないため、実装パターン50Pの他の部分に比べて温度が相対的に低くなる。そのため、実装パターン50Pの熱は相対的に温度の低いダミーパターン50P1側に伝わることで放熱される。すなわち、ダミーパターン50P1は実装パターン50Pを放熱させる放熱パターンとして機能する。
本実施形態の制御基板21によれば、発熱部品である逆接防止用ダイオード34を実装する実装パターン50Pがダミーパターン50P1を含むので、逆接防止用ダイオード34の熱を良好に放熱させることができる。これにより、逆接防止用ダイオード34が高温となることによる故障を抑制できる。
実装パターン50Pは、逆接防止用ダイオード34の端子との接続部分以外、レジスト層Rで覆われている。すなわち、制御基板21は、実装パターン50Pを覆うレジスト層Rを有している。本実施形態において、ダミーパターン50P1の一部はレジスト層Rに設けられた開口R1を介して露出する。ダミーパターン50P1の露出部分は外気に触れている。
本実施形態の制御基板21によれば、ダミーパターン50P1の一部が開口R1を介して露出するので、外気に触れる露出部分によってダミーパターン50P1の熱を効率良く放出することができる。よって、制御基板21は、実装パターン50Pによって逆接防止用ダイオード34を効率良く放熱させることができる。
さらに本実施形態の実装パターン50Pは、逆接防止用ダイオード34の実装領域の近傍に設けられた複数のスルーホールビア20Hを有する。複数のスルーホールビア20Hは逆接防止用ダイオード34の両側に設けられている。
図6は、実装パターンの要部構成を示す断面図である。
図6に示すように、実装パターン50Pは、スルーホールビア20Hを介して第6層60と電気的に接続される。スルーホールビア20Hは、グランドプレーンで構成された第2層52を貫通した状態に設けられる。第2層52はスルーホールビア20Hを貫通させる貫通孔52Hを有している。貫通孔52Hの内径はスルーホールビア20Hの外径よりも十分に大きい。すなわち、第2層52とスルーホールビア20Hとは絶縁されている。
本実施形態において、第6層60は実装パターン50Pと電気的に接続される放熱パッド部61を含む。放熱パッド部61は、第6層60に含まれる他の導電パターン(例えば、グランドパターン)と絶縁されている。放熱パッド部61は露出することで外気に触れている。
本実施形態の制御基板21によれば、実装パターン50Pのうちの逆接防止用ダイオード34の実装領域の近傍の熱がスルーホールビア20Hを介して放熱パッド部61に伝わる。これにより、外気に触れる放熱パッド部61によって実装パターン50Pのうち最も温度が高くなる実装領域の近傍の温度を効率良く低下させることができる。よって、本実施形態の制御基板21は、実装パターン50Pによって逆接防止用ダイオード34を効率良く放熱させることができる。
本実施形態の制御基板21は、図4に示すように、高圧領域21Hの絶縁部に設けられた切欠き39を有する。本実施形態において、切欠き39は制御基板21の矩形状の外形をなす端辺のうちトランス27に最も近い長辺24に設けられている。インバータユニット1の組み立て工程において、切欠き39には、組み立て用ラック(図示略)に設けられた凸部が挿入される。この凸部は、制御基板21を組み立て用ラックに正しい向きでセットするために用いられる。
具体的に組み立て用ラックに制御基板21が正しい向きでセットされた場合、凸部が切欠き39に挿入することで制御基板21はラック内に完全に収容される。一方、組み立て用ラックに制御基板21が間違った向きでセットされた場合、凸部が切欠き39に挿入されず制御基板21の端面に接触することで制御基板21はラックから少し飛び出した状態で収容される。
よって、インバータユニット1を組み立てる作業者は、組み立て用ラックを目視確認することでラックに収容された制御基板21の向きを容易に認識することができる。したがって、組み立て作業者は制御基板21の向きを正しく認識した状態で組み立て作業を行うことができるので、組み立て時に制御基板21をユニット内に逆向きに取り付けてしまうといった問題の発生を抑制できる。
本実施形態のインバータユニット1において、制御基板21は、平面視した状態において、スイッチング素子74からアース部37に向かう第1方向D1と、スイッチング素子72からアース部37に向かう第2方向D2とが交差する。よって、本実施形態の制御基板21によれば、スイッチング素子72,74の一方が他方のノイズ伝播経路上に位置しないので、スイッチング素子72及びスイッチング素子74で発生したノイズを第2層52からアース部37へと良好に伝播させることができる。よって、本実施形態のインバータユニット1は、制御基板21に実装されたスイッチング素子72,74によるノイズの影響を低減できる。
また、制御基板21は、平面視した状態において、スイッチング素子38からアース部37に向かう第3方向D3が第1方向D1及び第2方向D2と異なる。よって、本実施形態の制御基板21によれば、スイッチング素子72,74がスイッチング素子38で発生したノイズ伝播経路上に位置しないので、スイッチング素子38で発生したノイズを第2層52からアース部37へと良好に伝播させることができる。よって、本実施形態のインバータユニット1は、制御基板21に実装されたスイッチング素子38によるノイズの影響を低減できる。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。例えば、上記実施形態ではモータユニット3の用途として車両の動力源を例に挙げたが、モータユニットの用途はこれに限られない。また、上記実施形態では、制御基板21として6層構造を例に挙げたが、制御基板21の構成は6層に限定されない。
また、上記実施形態では、発熱部品として逆接防止用ダイオード34を例に挙げたが、発熱部品はこれに限られない。すなわち、実装パターン50Pの構造は制御基板21上に実装される他の発熱部品(電子部品)を実装するパターン部分に適用可能である。
1…インバータユニット、2…モータ、10…ケース、20H…スルーホールビア、21…制御基板、21R…角部、25…インバータ、34…逆接防止用ダイオード(発熱部品)、37…アース部(接地部)、38…スイッチング素子(第3スイッチング素子)、38s,72s,74s…低電位側出力端子、38T…シャント抵抗(第3抵抗)、50…第1層(最上導電層)、50P…実装パターン(発熱部品用実装パターン)、52…第2層(第2導電層)、60…第6層(最下導電層)、61…放熱パッド部、72…スイッチング素子(第2スイッチング素子)、73…コンデンサ(第2コンデンサ)、73L,75L,37C1L,37C2L,37C3L…低電位側端子、74…スイッチング素子(第1スイッチング素子)、75…コンデンサ(第1コンデンサ)、76…シャント抵抗(第2抵抗)、77…シャント抵抗(第1抵抗)、37C1,37C2,37C3…コンデンサ(第3コンデンサ)、50P1…ダミーパターン、D1…第1方向、D2…第2方向、D3…第3方向、I…電流、R…レジスト層、R1…開口。

Claims (9)

  1. 直流電流を交流電流に変換してモータに供給するインバータユニットであって、
    インバータと、前記インバータを制御するとともに矩形状の平面形状を有する制御基板と、前記制御基板を収容するケースと、を備え、
    前記制御基板は、上層から下層に向かって積層された複数の導電層と、前記複数の導電層のうちの最上導電層に実装される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、前記ケースに接地される接地部と、を有しており、
    前記最上導電層の1つ下層に設けられた第2導電層はベタ膜状のグランドパターンで構成され、
    前記制御基板を平面視した状態において、前記第1スイッチング素子から前記制御基板の1つの角部に設けられた前記接地部に向かう第1方向と、前記第2スイッチング素子から前記接地部に向かう第2方向とは、交差する
    インバータユニット。
  2. 前記制御基板は、前記複数の導電層として6つの導電層を積層した6層構造を有する
    請求項1に記載のインバータユニット。
  3. 前記制御基板は、前記最上導電層に実装されて前記制御基板への電力供給時に発熱する発熱部品と、を有し、
    前記最上導電層は、前記発熱部品を実装する発熱部品用実装パターンを有しており、
    前記発熱部品用実装パターンは、スルーホールビアを介して前記複数の導電層のうちの最下導電層と電気的に接続される
    請求項1又は2に記載のインバータユニット。
  4. 前記発熱部品用実装パターンは、前記制御基板への電力供給時に電流が流れないダミーパターンを含む
    請求項3に記載のインバータユニット。
  5. 前記制御基板は、前記発熱部品用実装パターンを覆うレジスト層を有し、
    前記ダミーパターンの少なくとも一部は、前記レジスト層に設けられた開口を介して露出する
    請求項4に記載のインバータユニット。
  6. 前記最下導電層は、前記発熱部品用実装パターンと電気的に接続される放熱パッド部を含み、
    前記放熱パッド部は露出している
    請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のインバータユニット。
  7. 前記制御基板は、前記第1スイッチング素子に電気的に接続される第1コンデンサ及び第1抵抗を有し、前記第2スイッチング素子に電気的に接続される第2コンデンサ及び第2抵抗を有し、
    前記第1スイッチング素子の低電位側出力端子と前記第1コンデンサの低電位側端子とは同じ方向を向いており、
    前記第2スイッチング素子の低電位側出力端子と前記第2コンデンサの低電位側端子とは同じ方向を向いている
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインバータユニット。
  8. 前記制御基板は、前記最上導電層に実装される第3スイッチング素子を有しており、
    前記制御基板を平面視した状態において、前記第3スイッチング素子から前記接地部に向かう第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向と異なっている
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のインバータユニット。
  9. 前記制御基板は、前記第3スイッチング素子に電気的に接続される第3コンデンサ及び第3抵抗を有し、
    前記第3スイッチング素子の低電位側出力端子と前記第3コンデンサの低電位側端子とは互いに向き合っている
    請求項8に記載のインバータユニット。
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